第三章
夢小説設定
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朝日が昇ってくる。
紫外線に照らされた鉱石達はこないだ見たように青白く輝いている。
これで無事携帯作りが再開できるということだ。
鉱石に見とれている女子をマグマはただの石ころじゃねぇかと若干引いている。
しかしこの石はただの石ではない。
VS司帝国に一矢向く重要なアイテム……なのだがそれをどう受け取ったのかコクヨウはこの石を投げる……つまり投石して勝つ、と受け取ってしまった。
それでは向こうと何ら変わりはないのだが……
それをゲンは武力で押さえるのではなく情報で出し抜くのだと訂正した。
千空は灰重石を手に言う。
この中に携帯作りには欠かせない金属、タングステンがあると。
しかし問題、ある……とはいってもどう取り出すのかと話題に出した途端マグマがハンマーを片手に今しがた掘り出したばかりの鉱石をめったんぎたんにぶっ壊していた。
あまりの暴君さに周囲が涙目になったが一応合っている……らしい。(流石の千空も困惑気味だったが)
口調は荒いしやることは無茶苦茶なマグマだが自分から手を貸した事に前村長のコクヨウは驚いた。
以前のマグマならとても考えなれなかった行動。
それを変えたのはきっとーーー。
そしてその変えられた人物はマグマだけではなく石神村の人々やゲンも含められるのだろう。
皆千空の起こす科学の光に当てられて。
きっと私だけじゃなくて周りも気づいているとは思うけどそれが自分のことじゃないのに何故か嬉しくて僅かに口が緩んだ。
「さーーて」
千空は粉々になった鉱石を掬いあげる。
その粉をなんやかんやして歯磨き粉のように仕上げる……らしい?
まぁ説明を聞いたところで千空以外聞いても分からないからそれは置いといて……
仕上げにまた一つ難題があるらしい。
その歯磨き粉を水素で錆びとりする際にガラス容器の中を高温にしないといけない。
強く熱すれば熱するほど強いタングステンになるという。
じゃあ単純に温めればいい……とはそう容易くはいかない。
ガラスが溶ける温度は700度に対し目標の温度は1000度、このままではガラスが溶けてしまう。
ガラス内のタングステン歯磨き粉だけを加熱しなければならない。
タングステンの方は千空がやるとすると加熱装置の作成を誰かがやらねばならない。
クロムはもう一人科学使いがいればーーと言おうとし千空の意図に気づいた。
そうだ、ここにはもう一人科学使いがいる。
お前なら一人でも出来ると言わんばかりに千空の視線が向けられる。
まるで背中を預けられたかのようにクロムの心は沸き立った。
口では決して言わないが千空からの圧倒的な信頼を感じクロムは千空とバトンタッチを交わした。
その様子を遠目で寂しそうにカセキは目を細める。
うらやましい、自分にはあの二人のように気の合う友達はいなかった。
……もし、同年代で同じような者がいたら……と洩らすとクロムは不思議そうに答えた。
友達ならここに二人もいるじゃないか、と。
年齢なんて、千空もクロムも全く気にしていなかった。
そう三人は年も生きていた世界もまるで違ったけどーー三人は友達になっていたのだ。
紫外線に照らされた鉱石達はこないだ見たように青白く輝いている。
これで無事携帯作りが再開できるということだ。
鉱石に見とれている女子をマグマはただの石ころじゃねぇかと若干引いている。
しかしこの石はただの石ではない。
VS司帝国に一矢向く重要なアイテム……なのだがそれをどう受け取ったのかコクヨウはこの石を投げる……つまり投石して勝つ、と受け取ってしまった。
それでは向こうと何ら変わりはないのだが……
それをゲンは武力で押さえるのではなく情報で出し抜くのだと訂正した。
千空は灰重石を手に言う。
この中に携帯作りには欠かせない金属、タングステンがあると。
しかし問題、ある……とはいってもどう取り出すのかと話題に出した途端マグマがハンマーを片手に今しがた掘り出したばかりの鉱石をめったんぎたんにぶっ壊していた。
あまりの暴君さに周囲が涙目になったが一応合っている……らしい。(流石の千空も困惑気味だったが)
口調は荒いしやることは無茶苦茶なマグマだが自分から手を貸した事に前村長のコクヨウは驚いた。
以前のマグマならとても考えなれなかった行動。
それを変えたのはきっとーーー。
そしてその変えられた人物はマグマだけではなく石神村の人々やゲンも含められるのだろう。
皆千空の起こす科学の光に当てられて。
きっと私だけじゃなくて周りも気づいているとは思うけどそれが自分のことじゃないのに何故か嬉しくて僅かに口が緩んだ。
「さーーて」
千空は粉々になった鉱石を掬いあげる。
その粉をなんやかんやして歯磨き粉のように仕上げる……らしい?
まぁ説明を聞いたところで千空以外聞いても分からないからそれは置いといて……
仕上げにまた一つ難題があるらしい。
その歯磨き粉を水素で錆びとりする際にガラス容器の中を高温にしないといけない。
強く熱すれば熱するほど強いタングステンになるという。
じゃあ単純に温めればいい……とはそう容易くはいかない。
ガラスが溶ける温度は700度に対し目標の温度は1000度、このままではガラスが溶けてしまう。
ガラス内のタングステン歯磨き粉だけを加熱しなければならない。
タングステンの方は千空がやるとすると加熱装置の作成を誰かがやらねばならない。
クロムはもう一人科学使いがいればーーと言おうとし千空の意図に気づいた。
そうだ、ここにはもう一人科学使いがいる。
お前なら一人でも出来ると言わんばかりに千空の視線が向けられる。
まるで背中を預けられたかのようにクロムの心は沸き立った。
口では決して言わないが千空からの圧倒的な信頼を感じクロムは千空とバトンタッチを交わした。
その様子を遠目で寂しそうにカセキは目を細める。
うらやましい、自分にはあの二人のように気の合う友達はいなかった。
……もし、同年代で同じような者がいたら……と洩らすとクロムは不思議そうに答えた。
友達ならここに二人もいるじゃないか、と。
年齢なんて、千空もクロムも全く気にしていなかった。
そう三人は年も生きていた世界もまるで違ったけどーー三人は友達になっていたのだ。