復活してから数日が経った。

復活させれる人数には限りがあるらしく一気には復活出来ないらしい。

それにしても復活組をある程度見てきたが何か違和感を感じる。

しかし違和感の正体にある時ふと気づいた。


(千空いないじゃん！！)

そうだ、石化したときに隣にいた千空がいない。

まだ石化してる…という事だろうか。

それとも私が知らない所で実験でもやってるのか？。

確かにこんな肉体作業よりも一人で科学室にでも引きこもってそうだ。


(杠、大樹を見かけたからてっきり三人揃ってるかと思ったけど…)

あいにく仕事の関係でちらっとみかけただけなのでまだ二人には話しかけていない。


(二人に聞いてもいいんだけど…復活者の選定係は例の記者さんだから
なあ)


有能な人材を効率的に復活させる為、選ばれたのが記者こと北東西 南である。

以前あきらも彼女に取材を受けた事がありそれがきっかけで復活者に選ばれたのだ。


確か中学時代にロケットを打ち上げた事はちょっとしたニュースになっていたけどあの人が直接取材したかどうかは分からない。


そう思ってあきらはまず第一のリーダーの司に聞く事にした。



「司？ちょっと聞きたい事があるんだけど…」

「？何だい？」

例の奇跡の洞窟にいた司はくるりと振り返った。

「司って復活させた人の名前って覚えてる？」

「ああ、もちろんだよ、皆欠かせない人…だからね」

返答を聞いたあきらは安堵した。

これで復活してるのか否か判断できる。

「石化前の学校でクラスメイトだった人が復活してるかどうか知りたいんだけど」

「うん、名前はなんだい？」

「千空ってやつなんけど…」

あきらがその名前を上げた瞬間司を取り巻く空気が変わった。

「君はその千空とどういった関係なんだい？」

いきなり関係を聞かれたあきらは戸惑った。

「く、クラスメイトかつ友達？」

それ以上の関係などなっていないしそうなる未来など見えない。

「君にとってとても大事な人なのかな」

「…そうだね、とても大事だよ」

司は考えた後、口を開いた。

「君には本当の事を話そう」

「？？？？」

「千空は既にこの世にいない

俺が殺したんだ」