第三章
夢小説設定
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戦闘員組達が訓練している間千空は更に労働力を他に回す為、とある物の製作にとりかかった。
徹夜で意気消沈のクロムとカセキを無理やり動かしている鬼畜の所業だが、これを取り入れないと物事が進まないからだ。
二人は千空の設計図を見ると目に炎が灯った。
未知な物を見てやる気がわいたのか、みるみるうちに完成した。
それは製鉄所の自動化だ。
これで鉄を作るのに大人数が要らなくなり他に作業を回せる事が出来る。
季節は秋真っ只中。
冬に向けて本格的な備えの準備が始まろうとしていた。
「そういえば……!ゲンとあきらのにゅーがくしきやってないんだよ!!」
その日の夜、スイカが忘れていたと言った。
「にゅ、入学式……??」
入学式って言ったら学校の行事の一つだけど……
「何で入学式??
俺もうとっくに卒業したんだけど」
ゲンは現在19歳で高校は既に卒業している。
あきらも遠い過去に終えたばっかりだ。
「あ“ーこれはだな……」
と千空が経緯を説明した。
夜の間はする事がなく、コハク達が現代の話を聞きたいとせがんできた為、千空は高校生活の話をしていたのだが。
入学式と聞いて自分達もやりたいと言ってきたのだ。
「まあ、あれだな、歓迎パーティと勘違いしてやがる」
当初千空は科学王国に入る村人を新入生に例えてやっていると思っていたが、それは違った。
石神村にやってきた千空を歓迎する為の入学式だった。
だから今度はゲンとあきらの番だと。
「こないだ宴やったけどよ
あれは長就任の宴だからよ」
「そうだ、祝わねばなるまい」
スイカと銀狼も頷き、金狼も頷いてはいないが、異論は言わない以上反論はないのだろう。
「まぁ、いいんじゃねぇか?」
決定権は千空にあるため、千空が承諾すれば問題はない。
村全体ではなくいつものメンバーでやるささやかな入学式だが、盛り上がればそれでいい。
「お、そうだ、千空
あきらにギターでも弾いたらどうだ?」
「あ“?」
コハクにとんでもない事を提案された千空は
眉間に皺を寄せた。
「え、千空ちゃんギター弾けるの!?」
いがーいとゲンは驚いた顔をする。
「弾けるっつっても先輩に教えて貰ったやつしか出来ねぇぞ」
そういえば、高校の頃科学部に理系らしからぬ人達がたむろっていた事を思い出す。
「私も知らなかったや、ねぇ、千空せっかくだから聴かしてよ」
科学部には顔は出していたが、そんな事を習っていたなんて初耳だ。
「やなこった、んなもん誰が聴かすか」
しかし、千空は頑なに首を縦に振らない。
まぁ、そんな気はしてたけども。
「ならよ、ラーメンはどうだ?千空」
「ラーメン……?」
この原始世界にラーメンなんてあるのか。
「ああ、ラーメン、ね」
「作ってもいいんがな……
村はともかく現代人にはちと向かねぇ代物だ」
それでもいいかと聞かれあきらは承諾した。
何しろ食べ物は魚と干し肉ばかりで多様性がない。
現代のラーメンと何が違うのかは分からないけど、食べれるなら食べてみたい。
千空達は電球やらを作るので材料等はあきららが集める事になった。
「猫じゃらしか……」
これがラーメンになるとは想像がつかないけど……
夜になって晩御飯ついでにラーメン製作にとりかかる。
「まぁ、こんなもんか」
千空はスープの味を見て頷いた。
「とりあえず、食ってみな
元が猫じゃらしだからあんま期待すんなよ」
湯気が漂う器を受け取りあきらは箸を持ってラーメンを見つめた。
「……、い、いただきます」
麺を口に運びずるずると啜った。
「…………!!!、~~っ」
言葉に形容しがたい苦味が襲いかかり顔をしかめるのを見かねて千空は残していいと言う。
「せっかく作ってくれたんだから、全部食べる」
千空にも申し訳ないし、材料を無駄にはしたくない。
すーーっ、深呼吸をして息を整える。
(よし)
これは短期戦だ、只でさえボソボソな麺は食べにくい。
時間がたてばスープを吸って更に食べづらくなるだろう。
あきらは一気に麺を啜り数分もたたぬ内に器の中は空っぽになった。
「ご、ごちそうさまでした……うっ、」
一気に食べたからか若干吐き気をもよおし顔を青くしたあきらを千空は気遣った。
「無理すんな、んなまでして……」
「だって残したくない」
意地を張るあきらに千空は苦笑する。
「たく、テメーは頑固だな」
「それは千空もでしょ?」
それもそうだな、と千空とあきらは笑いあった。
徹夜で意気消沈のクロムとカセキを無理やり動かしている鬼畜の所業だが、これを取り入れないと物事が進まないからだ。
二人は千空の設計図を見ると目に炎が灯った。
未知な物を見てやる気がわいたのか、みるみるうちに完成した。
それは製鉄所の自動化だ。
これで鉄を作るのに大人数が要らなくなり他に作業を回せる事が出来る。
季節は秋真っ只中。
冬に向けて本格的な備えの準備が始まろうとしていた。
「そういえば……!ゲンとあきらのにゅーがくしきやってないんだよ!!」
その日の夜、スイカが忘れていたと言った。
「にゅ、入学式……??」
入学式って言ったら学校の行事の一つだけど……
「何で入学式??
俺もうとっくに卒業したんだけど」
ゲンは現在19歳で高校は既に卒業している。
あきらも遠い過去に終えたばっかりだ。
「あ“ーこれはだな……」
と千空が経緯を説明した。
夜の間はする事がなく、コハク達が現代の話を聞きたいとせがんできた為、千空は高校生活の話をしていたのだが。
入学式と聞いて自分達もやりたいと言ってきたのだ。
「まあ、あれだな、歓迎パーティと勘違いしてやがる」
当初千空は科学王国に入る村人を新入生に例えてやっていると思っていたが、それは違った。
石神村にやってきた千空を歓迎する為の入学式だった。
だから今度はゲンとあきらの番だと。
「こないだ宴やったけどよ
あれは長就任の宴だからよ」
「そうだ、祝わねばなるまい」
スイカと銀狼も頷き、金狼も頷いてはいないが、異論は言わない以上反論はないのだろう。
「まぁ、いいんじゃねぇか?」
決定権は千空にあるため、千空が承諾すれば問題はない。
村全体ではなくいつものメンバーでやるささやかな入学式だが、盛り上がればそれでいい。
「お、そうだ、千空
あきらにギターでも弾いたらどうだ?」
「あ“?」
コハクにとんでもない事を提案された千空は
眉間に皺を寄せた。
「え、千空ちゃんギター弾けるの!?」
いがーいとゲンは驚いた顔をする。
「弾けるっつっても先輩に教えて貰ったやつしか出来ねぇぞ」
そういえば、高校の頃科学部に理系らしからぬ人達がたむろっていた事を思い出す。
「私も知らなかったや、ねぇ、千空せっかくだから聴かしてよ」
科学部には顔は出していたが、そんな事を習っていたなんて初耳だ。
「やなこった、んなもん誰が聴かすか」
しかし、千空は頑なに首を縦に振らない。
まぁ、そんな気はしてたけども。
「ならよ、ラーメンはどうだ?千空」
「ラーメン……?」
この原始世界にラーメンなんてあるのか。
「ああ、ラーメン、ね」
「作ってもいいんがな……
村はともかく現代人にはちと向かねぇ代物だ」
それでもいいかと聞かれあきらは承諾した。
何しろ食べ物は魚と干し肉ばかりで多様性がない。
現代のラーメンと何が違うのかは分からないけど、食べれるなら食べてみたい。
千空達は電球やらを作るので材料等はあきららが集める事になった。
「猫じゃらしか……」
これがラーメンになるとは想像がつかないけど……
夜になって晩御飯ついでにラーメン製作にとりかかる。
「まぁ、こんなもんか」
千空はスープの味を見て頷いた。
「とりあえず、食ってみな
元が猫じゃらしだからあんま期待すんなよ」
湯気が漂う器を受け取りあきらは箸を持ってラーメンを見つめた。
「……、い、いただきます」
麺を口に運びずるずると啜った。
「…………!!!、~~っ」
言葉に形容しがたい苦味が襲いかかり顔をしかめるのを見かねて千空は残していいと言う。
「せっかく作ってくれたんだから、全部食べる」
千空にも申し訳ないし、材料を無駄にはしたくない。
すーーっ、深呼吸をして息を整える。
(よし)
これは短期戦だ、只でさえボソボソな麺は食べにくい。
時間がたてばスープを吸って更に食べづらくなるだろう。
あきらは一気に麺を啜り数分もたたぬ内に器の中は空っぽになった。
「ご、ごちそうさまでした……うっ、」
一気に食べたからか若干吐き気をもよおし顔を青くしたあきらを千空は気遣った。
「無理すんな、んなまでして……」
「だって残したくない」
意地を張るあきらに千空は苦笑する。
「たく、テメーは頑固だな」
「それは千空もでしょ?」
それもそうだな、と千空とあきらは笑いあった。