過去編
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期末が終わり夏が本格的に始まろうとしている。
その頃からだろうか。
私が千空の事を意識するようになったのは。
「全国大会?」
いつものロケット打ち上げをやった後昼食がてら地面にブルーシートを引き駄弁っていた時、あきらは己が出る全国大会の話を切り出した。
「今週末にやるんだけど……
お、応援に来てほしいって言ったら来てくれる……?」
おずおずと不安そうな目のあきらに対し大樹と杠は笑顔で答えた。
「もちろんだ!!!目一杯応援するぞ!」
「友達が大会出るなら応援なんて当然だよ!」
が、千空は微妙な表情だった。
「悪い、その日予定あったわ
あきらにゃ申し訳ねぇが俺抜きで行ってくれ」
何でも宇宙工学の学会がその日にあるらしい。
いやはや、中学二年の少年が大人に混じってるのだから千空は本当にすごい。
「……ならしょうがないね」
「ほんとにすまねぇ、あきら」
「いいって、千空
私も大事な予定があるならそっち優先するしさ」
もし私が千空の立場ならそうしただろう。
それくらい千空にとっては科学は第一優先だと分かっているし無理に来てほしいとは思わない。
でも、たかが応援と分かりきっていても。
千空が来れないと思うだけであきらの気持ちは暗く沈んでいった。
大樹や杠は応援に来てくれるというのに何でこうも気分が沈むのか、あきらはその理由が分からなかった。
千空も大樹も杠も友達で、何一つ違いはないはずなのに。
「どうして……??」
あきらは千空に貰ったぬいぐるみを抱き締め涙を溢した。
その頃からだろうか。
私が千空の事を意識するようになったのは。
「全国大会?」
いつものロケット打ち上げをやった後昼食がてら地面にブルーシートを引き駄弁っていた時、あきらは己が出る全国大会の話を切り出した。
「今週末にやるんだけど……
お、応援に来てほしいって言ったら来てくれる……?」
おずおずと不安そうな目のあきらに対し大樹と杠は笑顔で答えた。
「もちろんだ!!!目一杯応援するぞ!」
「友達が大会出るなら応援なんて当然だよ!」
が、千空は微妙な表情だった。
「悪い、その日予定あったわ
あきらにゃ申し訳ねぇが俺抜きで行ってくれ」
何でも宇宙工学の学会がその日にあるらしい。
いやはや、中学二年の少年が大人に混じってるのだから千空は本当にすごい。
「……ならしょうがないね」
「ほんとにすまねぇ、あきら」
「いいって、千空
私も大事な予定があるならそっち優先するしさ」
もし私が千空の立場ならそうしただろう。
それくらい千空にとっては科学は第一優先だと分かっているし無理に来てほしいとは思わない。
でも、たかが応援と分かりきっていても。
千空が来れないと思うだけであきらの気持ちは暗く沈んでいった。
大樹や杠は応援に来てくれるというのに何でこうも気分が沈むのか、あきらはその理由が分からなかった。
千空も大樹も杠も友達で、何一つ違いはないはずなのに。
「どうして……??」
あきらは千空に貰ったぬいぐるみを抱き締め涙を溢した。