「タイムリミットは数ヶ月！」

翌日千空が科学王国皆を集めて言った。
現在科学王国は氷月たちを撤退させたが、それはあくまでも一時的なものだ。
いずれ攻めこんでくるのは間違いない。
その司の攻撃が来るタイミングが重要だ。
思考の読みが得意なゲンに聞くとゲンは喉元を押さえるとどう聞いても司にしか聞こえない声が出てきた。

「復活液を牛耳る我々は
時が経つほどマンパワーで有利になる
うん……だが敵は千空だ
猶予を与えすぎれば火薬の量産を始めてしまう」
「似すぎだろテメー、声帯模写……」
どんなスペック持ってんだと千空は引く。
恐らく司側も冬備えで人員は割かれるのは同じ、かつ石神村は湖に囲まれており冬場に攻めこむのは無理がある。
決戦は冬が明けた直後となる。
「つか、大樹と杠は大丈夫かよ」
「殺されたりしないのか！？」
「私が生きているのもバレてるだろうし
扱いが心配だね」

千空は二人は貴重な人質カードだから粗末にはしないと言った。
同じ頃司と氷月は話し合いをしていた。

「大樹クンと杠クンは泳がせておいていいんでしょうか？」

「監視はつける」

何か怪しい行動をしないか確認をしないといけない。

そして、今までどおりに接するが千空の生存だけは知らせてはいけない。

「あきらクンの生存は知っているでしょうか、あの二人」

「どちらとも言えないな、千空と同じかもしれない
それよりも警戒すべきは千空の先制攻撃だ」

村をほむらに見張らせてはいるが、連絡手段がないのでやはりタイムラグが出てしまう。

氷月は胸の中で連絡手段という情報がいかに際立つとはと思った。

そして千空はとどのつまり目標を改めて村全員に伝える。

「クククそうだつまり
ゲームのルールはシンプルじゃねぇか
司を先制攻撃でぶち潰すために
俺らは携帯電話を作り出す！
タイムリミットは春だ…………！！」