第一章
夢小説設定
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「ねえ、千空くん」
千空が司に慌てて逃げ出したと思わす為にカモフラージュをしていると
杠が聞いてきた。
「もう、復活液はないの??」
「少しはあるがな、けど人丸々復活させれる量はねぇ」
そっか、と言って杠もカモフラージュの手伝いを続けた。
理由は決まっている。
友達のあきらの事だ。
「石像を持っていって向こうで硝酸を作り復活させる……
事は出来ないかな」
「その手があったか!!!
それなら俺が運べばいい!!」
大樹が石像を持ってこようとするのを千空が慌てて止めた。
「バカかデカブツ!!!
そもそも硝酸を作んのにアホほど時間かかんだよ!!!
科学の武器作って司止める方が合理的で
そっちの方が時間かかんねえ
あきらにゃ悪いがここで待っててもらうほかねえ」
「でも、司くんに壊されたりしない……かな?」
心配そうに杠が呟くと千空は否定した。
「それはねえ、あいつが壊してるのは年配者だ。若者は残してるだろうよ」
(それに俺の読みどおりなら……)
千空はある予想をした。
(また復活させるタイミングが無くなっちまったな、あきら
ククク、話したら「千空は相変わらず運が悪いなあ」って言われるに違いねえ)
あきらが苦笑いする顔が浮かび千空はいつか会える日を夢見て
名残惜しそうに石像のあきらの頬を撫でた。
(またな。あきら。
いつか絶対、お前に会いにいくから)
そして後ろを引かれる思いで千空は生まれたった地に
しばしの別れをつげた。