第二章
夢小説設定
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「後は振る時の動作だけど……
日本刀は鋭いけど、脆く折れやすいから気をつけてね」
あきらは日本刀を持って解説する。
「例えば……棟、刃の反対側の部分だけど、ここから圧力……力を載せると折れてしまう」
力の乗せ方にも注意しなければいけない。
「まぁ……基本的な型が出来てれば大丈夫でしょ
あ、ちなみに日本刀もだけど流派によって動きが変わるからね」
これはあくまでもうちの道場の型と説明する。
ぶっちゃけ槍使いの金狼とかアクロバティックな動きをするコハクに打刀は合っていない気がするが、現時点ではしょうがないだろう。
「それと……日本刀はほんとに鋭いからね
切れ味が凄いと刀の重みだけで自分もキレちゃうくらいだし」
と言ってあきら更に付け足した。
「大きな力はやがて身を滅ぼす……
取り扱いには注意してね」
コハクや金狼は大丈夫だと思うが一応全員に促した。
マグマが従ってくれる、とはあまり思えないが、一応伝える。
「うむ、分かった
用は下手に切らぬよう気をつければいいんだな?己と……
敵、もだろう?」
「そうだね、死人は出したくない」
剣道を極める者として争いは避けたかったが、状況が状況なだけに難しい。
なら、私に出来るのは以下に犠牲者を減らすかだ。
「敵の体は出来るだけ傷つけずに武器だけを壊して無力化したいな」
あと……。
「千空、刀なんだけど……
私戦闘では刀は使わない事にする」
あきらは作ったばかりの日本刀を使用しないと言った。
「使わないって……じゃあどうすんだ」
千空が訊ねるとあきらは自分の手荷物からでこぼこした木を取り出した。
「なんだ?その棒は?」
「いや、これね……木刀……のつもりと言うか……」
名の通り日本刀も模した木製品の事を木刀と読むのだが……
この様ではとうてい実践で使えないだろう。
「木刀とり日本刀の方がいいじゃねぇか」
鋭さ等見ても日本刀使うのが合理的だと千空は主張する。
「その鋭さがいけない
日本刀が上回っていても……たやすく人が切れてしまう」
誤って自分の身も傷つけてしまうくらいだ。
人に使った時なにが起こるかなんて出来やしない。
「木刀なら、頭とか急所を避けてしまえば、峰打ちにも出来る
後はそもそもうちの道場の規則で実践に使わない事って決められているし」
「はあ、しゃなあねぇな
お前が規則重んじるのは分かってたよ」
やれやれと千空は言った。
「それなら……私達はどうすればいいのだ?」
「いや、コハク達に無理に強要するつもりはない
これはあくまでも私の意思による事だから」
武道に通じる者として刃物を人にましてや攻撃に使うなど自分の信念が赦さない。
「そうだな……決して使わない契りとして……仮に使ったら切腹でもしようか」
ぽつりと呟いたあきらに千空は慌てた。
「あ“!?何下らない事言ってんだ!?」
しかし、あきらはクスクスと笑って訂正した。
「冗談だよ」
千空は人騒がせな……と言って睨んでいる。
「で、お前の狙いはこれだろ?
カセキに木刀を調整してほしいとか」
「正解、ぶっちゃけ私では作れなかったから職人さんがいるなら心強いな」
お願いして宜しいでしょうか?とカセキに頼むと快く引き受けてくれた。
「刀作りで疲れとるけども……
可愛い子ちゃんに頼まれたら仕方ないのぉ」
カセキの助力により木刀が一本仕上がった。
「これで、準備は万端だ
……そういや、あきら髪結んでねぇな」
邪魔じゃないのかと聞かれあきらは
そういえば新しいのを作るのをすっかり忘れていた。
「いや、持ってたんだけど……ちょっとね」
逃亡する際の工作に渡したっきりだ。
千空はとくに詮索しなかったが、何やらで無くす羽目になったのだと感じた。
「それじゃ戦いにくいだろうが
これでも使っとけ」
千空は包帯を解き後ろに回ってあきらの髪を結んだ。
「えっ、ちょ、千空」
それは千空の包帯だと言うと。
「気にすんな」
「……ありがとう」
急ごしらえとは言えなんだか彼の物をプレゼントされたような気がして
あきらは少し胸があったかくなったのを感じた。
日本刀は鋭いけど、脆く折れやすいから気をつけてね」
あきらは日本刀を持って解説する。
「例えば……棟、刃の反対側の部分だけど、ここから圧力……力を載せると折れてしまう」
力の乗せ方にも注意しなければいけない。
「まぁ……基本的な型が出来てれば大丈夫でしょ
あ、ちなみに日本刀もだけど流派によって動きが変わるからね」
これはあくまでもうちの道場の型と説明する。
ぶっちゃけ槍使いの金狼とかアクロバティックな動きをするコハクに打刀は合っていない気がするが、現時点ではしょうがないだろう。
「それと……日本刀はほんとに鋭いからね
切れ味が凄いと刀の重みだけで自分もキレちゃうくらいだし」
と言ってあきら更に付け足した。
「大きな力はやがて身を滅ぼす……
取り扱いには注意してね」
コハクや金狼は大丈夫だと思うが一応全員に促した。
マグマが従ってくれる、とはあまり思えないが、一応伝える。
「うむ、分かった
用は下手に切らぬよう気をつければいいんだな?己と……
敵、もだろう?」
「そうだね、死人は出したくない」
剣道を極める者として争いは避けたかったが、状況が状況なだけに難しい。
なら、私に出来るのは以下に犠牲者を減らすかだ。
「敵の体は出来るだけ傷つけずに武器だけを壊して無力化したいな」
あと……。
「千空、刀なんだけど……
私戦闘では刀は使わない事にする」
あきらは作ったばかりの日本刀を使用しないと言った。
「使わないって……じゃあどうすんだ」
千空が訊ねるとあきらは自分の手荷物からでこぼこした木を取り出した。
「なんだ?その棒は?」
「いや、これね……木刀……のつもりと言うか……」
名の通り日本刀も模した木製品の事を木刀と読むのだが……
この様ではとうてい実践で使えないだろう。
「木刀とり日本刀の方がいいじゃねぇか」
鋭さ等見ても日本刀使うのが合理的だと千空は主張する。
「その鋭さがいけない
日本刀が上回っていても……たやすく人が切れてしまう」
誤って自分の身も傷つけてしまうくらいだ。
人に使った時なにが起こるかなんて出来やしない。
「木刀なら、頭とか急所を避けてしまえば、峰打ちにも出来る
後はそもそもうちの道場の規則で実践に使わない事って決められているし」
「はあ、しゃなあねぇな
お前が規則重んじるのは分かってたよ」
やれやれと千空は言った。
「それなら……私達はどうすればいいのだ?」
「いや、コハク達に無理に強要するつもりはない
これはあくまでも私の意思による事だから」
武道に通じる者として刃物を人にましてや攻撃に使うなど自分の信念が赦さない。
「そうだな……決して使わない契りとして……仮に使ったら切腹でもしようか」
ぽつりと呟いたあきらに千空は慌てた。
「あ“!?何下らない事言ってんだ!?」
しかし、あきらはクスクスと笑って訂正した。
「冗談だよ」
千空は人騒がせな……と言って睨んでいる。
「で、お前の狙いはこれだろ?
カセキに木刀を調整してほしいとか」
「正解、ぶっちゃけ私では作れなかったから職人さんがいるなら心強いな」
お願いして宜しいでしょうか?とカセキに頼むと快く引き受けてくれた。
「刀作りで疲れとるけども……
可愛い子ちゃんに頼まれたら仕方ないのぉ」
カセキの助力により木刀が一本仕上がった。
「これで、準備は万端だ
……そういや、あきら髪結んでねぇな」
邪魔じゃないのかと聞かれあきらは
そういえば新しいのを作るのをすっかり忘れていた。
「いや、持ってたんだけど……ちょっとね」
逃亡する際の工作に渡したっきりだ。
千空はとくに詮索しなかったが、何やらで無くす羽目になったのだと感じた。
「それじゃ戦いにくいだろうが
これでも使っとけ」
千空は包帯を解き後ろに回ってあきらの髪を結んだ。
「えっ、ちょ、千空」
それは千空の包帯だと言うと。
「気にすんな」
「……ありがとう」
急ごしらえとは言えなんだか彼の物をプレゼントされたような気がして
あきらは少し胸があったかくなったのを感じた。