第二章

夢小説設定

本棚全体の夢小説設定
夢主の名前
夢主の苗字

昔々ものすごい昔にとある少年がおりました。

少年の名は石神千空と言います。

その少年は小さい頃からあらゆる不思議に興味を示して父親に何故、何故と聞きました。

とある日は月がどうして追っかけてくるのかと聞かれましたが父親はお月様は千空の事が好きなんだよと答えると少年は答えになってないと文句を言うのでした。

月は遠い遠いところにあります。

千空の父は宇宙飛行士と呼ばれるものになりたかったのですが、残念ながら試験に落ちてなれませんでした。

千空はいつ試験があると聞きましたが試験はいつ行われるか分からないのでした。

千空とその父は同じ宇宙を好きになりました。

でも、千空は科学の方に興味を示しましたが、千空の事が大好きな父親はまるで自分の事のように息子の成長を喜んだのです。

それからしばらく経った頃……。

宇宙飛行士の試験がまた開かれる事となりました。

さて、どうしましょう。

苦手な事を克服しないといけません。

試験が再び行われる事を知った千空は友人と共にある秘策を生み出しました。

とある不思議な服を着るとたちまち身体が勝手に泳ぎ出す不思議な服です。

ほんとはそんな服を着ても役に立つわけでもありませんでしたが、自分の為に頑張ってくれた千空の事を思うと受からないわけには行きませんでした。

千空の父親は心に誓います。

必ず宇宙飛行士になって千空に恩を返すと。

そして、五年の月日が流れました。

父親は見事試験に合格し宇宙へと旅立つ日が来たのです。

父親こと石神白夜は誓いの言葉を息子に伝えられるようにメッセージを送りました。

白夜は宇宙に浮かぶISSと呼ばれる物に到着しました。

宇宙ではなんと人が浮きます。

無重力と呼ばれる宇宙のみの現象です。

そこで白夜は科学の発展の為に日々研究を繰り広げる……予定でした。

ISSの宇宙飛行士は白夜を含めて六人います。

ヤコフ、ダリヤ、シャミール、コニー、リリアン、白夜の六人です。

性格も言語も国も違うけれど宇宙が好きというところは一緒です。

白夜が地球から離れて三日が経ちました。

白夜はシャミールくんにラーメンと呼ばれる物を渡しました。

かつて千空と通いつめた名店の味です。

シャミールがラーメンをすするとそれはもう驚愕したので白夜はそんなに美味しいかと嬉しくなりました。

「違う、外を見てくれ……!!」

シャミールは別の事を見て驚いていました。

ISSの窓から地球を見ると何ともまがまがしい光が覆っていたのです。

その光を見て白夜はどこか胸騒ぎがしました。

そう、千空の事です。

千空は大丈夫なのかと。

ISSには地球と連絡する機械があります。

それを使ってなにがおこったのか聞こうとしましたが、応答は一切ありませんでした。

せめて様子だけでも見たいと定点観測カメラという物を使い地球の様子をみます。

そこには、おびただしい数の石像が映っていたのでした。

そう、地球上の人間は全て石になったのです。

白夜の息子の千空も。

突然な事に六人は言葉を失いました。

「助けを待とう」

ヤコフがそう言います。

誰か、誰か一人でも生き残っていると。

それに対して白夜はノーとはっきりと言いました。

「助けに行く?
俺達が70億人を助けに行くんだよ!!」
16/31ページ
スキ