第二章
夢小説設定
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マグマとクロムの闘いはそれはもう見るに堪えられない戦いだった。
一方的にクロムを痛みつけるマグマに周囲の
村民は息を呑んだ。
ルリが見ている以上勝負を投げなさず事は出来ずクロムはただ攻撃を耐える。
そして、スイカの仮面を守るように自分の体で覆った。
それをマグマは更に痛みつけによる衝撃に耐え意識が飛ばないよう秘策の為の準備をする。
そして突如クロムは仮面を棒でマグマに
向けた。
(そうだ、俺は科学使いだ)
マグマはそんな妖術仮面なんぞにビビるかよとあしらう。
千空は一発でクロムがやろうとしていることに気付いたが。
「勘違いしてやがる」
以前千空がガラスを使い火をつけた事から
発想したのだろう。
しかし、虫眼鏡は光を集める凸レンズだが
視力補正の眼鏡は光を広げる凹レンズなのだ。
「眼鏡じゃいくら待ったって火なんかつかねぇぞ!!」
妖術の仮面を向けてくるクロムにマグマは少しも怖じけずむしろクロムの目を潰そうとしていた。
「ダメだ!クロム!!」
その作戦では駄目だと言う千空にクロムは
心配するなと言う。
「これでも俺は科学使いの端くれだ
気付いてたぜ」
(くそ、腕が震える)
千空は仮面のレンズを凝視する。
「クロム、テメー、まさか……!!」
千空はクロムの着眼点に驚く。
それは凹レンズではなかった。
クロムは殴られている間に自らの涙と汗で凸レンズを作り出したのだ。
「でもそんなんで火とかついちゃうの?
ジーマーで」
そんな疑問が後ろからかかり、つい千空は
解説をしてしまったがやけに聞き覚えのある声だ。
「あさぎり……ゲン!!」
司帝国でスパイをしているゲンが何故ここにと誰しも思ったが当の本人はひょうひょうとしている。
「それよりもさ、クロムちゃんでしょ」
ついさっき来たのではなく少しの間様子を見ていたに違いない。
眼鏡による着火に何秒いるかと聞かれた千空は人差し指を顔の前で真っ直ぐ立て
脳内で計算を組み立てる。
電卓がない今暗算しかなく千空の頭の中は数字で埋め尽くされていた。
千空の圧にスイカは思わずぞわりと鳥肌をたてた。
膨大な量の暗算を終え口角を上げた千空は答えをゲンに伝える。
「60秒、ジャストだな」
オッケーと返事をしたゲンは建物のてっぺんに移動しマグマに声をかけた。
「マーグマちゃ~~ん」
「こないだはどうも
殺してくれてありがとう」
腕を交差しゲンはものすごく悪い顔をして
挑発する。
マグマとマントルは殺したはずの男が生きていると動揺した。
「そりゃあ、もちろん妖術だよ」
ゲンは何やらおかしな呪いをしているかのように変な動きをして辺り一体に花びらを撒き散らした。
千空は仕込みに感嘆する。
そして、ゲンは恐るべき言葉を発した。
「マグマちゃんに今
一歩でも動くと心臓が爆発する
妖術を……かけちゃったよ~~」
妖術は反則だと言うマグマに千空も追い討ちをかけた。
「爆発したらそうだろうな
でもハッタリならただのやじだ
問題ねぇだろ?試しに動いてみたらいいじゃねぇか、爆発すっかどうか、なあ?」
ほくそ笑む千空にコハクと金狼はゲスいと心の中で思う。
爆発すれば、外野攻撃と判定出来るが
その前に自分が死んでしまう。
マグマは心臓を押さえ動けなくなってしまった。
そこにゲンの罠がすべりこむ。
「クロムちゃん……この術……
1分しか持たない……から……
早く倒しちゃってよ……!」
クロムはゲンの意図を理解し猿芝居だが
疲れて無理だと演技する。
金狼との戦いで体力を消耗していたマグマは
これで休めるとまんまとゲンの罠に引っ掛かった。
これで後はマグマの服に火をつけるだけだ。
一方的にクロムを痛みつけるマグマに周囲の
村民は息を呑んだ。
ルリが見ている以上勝負を投げなさず事は出来ずクロムはただ攻撃を耐える。
そして、スイカの仮面を守るように自分の体で覆った。
それをマグマは更に痛みつけによる衝撃に耐え意識が飛ばないよう秘策の為の準備をする。
そして突如クロムは仮面を棒でマグマに
向けた。
(そうだ、俺は科学使いだ)
マグマはそんな妖術仮面なんぞにビビるかよとあしらう。
千空は一発でクロムがやろうとしていることに気付いたが。
「勘違いしてやがる」
以前千空がガラスを使い火をつけた事から
発想したのだろう。
しかし、虫眼鏡は光を集める凸レンズだが
視力補正の眼鏡は光を広げる凹レンズなのだ。
「眼鏡じゃいくら待ったって火なんかつかねぇぞ!!」
妖術の仮面を向けてくるクロムにマグマは少しも怖じけずむしろクロムの目を潰そうとしていた。
「ダメだ!クロム!!」
その作戦では駄目だと言う千空にクロムは
心配するなと言う。
「これでも俺は科学使いの端くれだ
気付いてたぜ」
(くそ、腕が震える)
千空は仮面のレンズを凝視する。
「クロム、テメー、まさか……!!」
千空はクロムの着眼点に驚く。
それは凹レンズではなかった。
クロムは殴られている間に自らの涙と汗で凸レンズを作り出したのだ。
「でもそんなんで火とかついちゃうの?
ジーマーで」
そんな疑問が後ろからかかり、つい千空は
解説をしてしまったがやけに聞き覚えのある声だ。
「あさぎり……ゲン!!」
司帝国でスパイをしているゲンが何故ここにと誰しも思ったが当の本人はひょうひょうとしている。
「それよりもさ、クロムちゃんでしょ」
ついさっき来たのではなく少しの間様子を見ていたに違いない。
眼鏡による着火に何秒いるかと聞かれた千空は人差し指を顔の前で真っ直ぐ立て
脳内で計算を組み立てる。
電卓がない今暗算しかなく千空の頭の中は数字で埋め尽くされていた。
千空の圧にスイカは思わずぞわりと鳥肌をたてた。
膨大な量の暗算を終え口角を上げた千空は答えをゲンに伝える。
「60秒、ジャストだな」
オッケーと返事をしたゲンは建物のてっぺんに移動しマグマに声をかけた。
「マーグマちゃ~~ん」
「こないだはどうも
殺してくれてありがとう」
腕を交差しゲンはものすごく悪い顔をして
挑発する。
マグマとマントルは殺したはずの男が生きていると動揺した。
「そりゃあ、もちろん妖術だよ」
ゲンは何やらおかしな呪いをしているかのように変な動きをして辺り一体に花びらを撒き散らした。
千空は仕込みに感嘆する。
そして、ゲンは恐るべき言葉を発した。
「マグマちゃんに今
一歩でも動くと心臓が爆発する
妖術を……かけちゃったよ~~」
妖術は反則だと言うマグマに千空も追い討ちをかけた。
「爆発したらそうだろうな
でもハッタリならただのやじだ
問題ねぇだろ?試しに動いてみたらいいじゃねぇか、爆発すっかどうか、なあ?」
ほくそ笑む千空にコハクと金狼はゲスいと心の中で思う。
爆発すれば、外野攻撃と判定出来るが
その前に自分が死んでしまう。
マグマは心臓を押さえ動けなくなってしまった。
そこにゲンの罠がすべりこむ。
「クロムちゃん……この術……
1分しか持たない……から……
早く倒しちゃってよ……!」
クロムはゲンの意図を理解し猿芝居だが
疲れて無理だと演技する。
金狼との戦いで体力を消耗していたマグマは
これで休めるとまんまとゲンの罠に引っ掛かった。
これで後はマグマの服に火をつけるだけだ。