第二章
夢小説設定
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マグマが卑劣な行動をとった。
スイカが投げ入れたマスクがルールとしてセーフか聞いた隙を付き背後
から叩くというとうてい予想出来ない行為だった。
現代なら当然反則物だが村のルール上、そんな物は通用しなかった。
幸い軽く失神する程度で済んだものの結果金狼は一回戦で敗退する事に
なってしまった。
「すまん……!」
謝る金狼に千空はしゃあないと流した。
「そもそもこれはチーム戦だ
金狼戦で疲弊はしたに違いねえ」
後は俺らの誰かがマグマを倒せば勝ちだと千空は言った。
そして、第二試合のクロム対マントル戦が始まろうとしていた。
実力は五分五分だが、負ける心配はないだろう。
それよりも。
「コハクが次第三試合に間に合うかどうか、だ」
試合の合図時に選手が欠場すれば不戦勝となってしまう。
「終わってからじゃ遅い……」
スイカが探しに行こうとしたが、眼鏡がない状態では視界が悪く転んでしまった。
「座っとけ、眼鏡ねぇだろ……」
コハクが間に合うようにする為には、クロム戦を少しでも長くする以外の選択肢はない。
(ワンチャンあきらに頼む……
いや、ここらの地理知らねぇあいつに頼む訳にはいかねぇ)
千空は橋付近を遠目で見たが人影らしきものはなかった。
(????、居ない??)
一方コハクを探していたあきらはガサガサと何かが迫ってきている
音が聞こえた。
(コハク!!!)
「コハク!!スイカちゃん無事だったよ!!」
走りながらコハクに伝える。
「……!!そうか!」
ほっと、少し安堵したコハクをあきらが急かした。
「それもだけど、試合!!」
先に行ってと言われたコハクは頷き更にスピードを早め村へと急いだ。
「これでっ、間に合うといいんだけど……」
あっという間に見えなくなったコハクを追うべく自身も村へと戻った。
コハクに遅れる事数分、あきらも村に戻ってきた。
はあはあと息をきらして村の方を見るとコハクがスイカを抱き締めて涙を流していた。
(間に合った……の、かな?)
すると、橋を渡ってコハクがやってきた。
「ありがとう、あきら
君も私を探していたのだな」
礼を言われたが、そんな感謝されるほどでもないだろう。
「と言っても村からそんな離れていない所で周り観てただけだし、
礼なんていいよ
それと……間に合った……?」
しかし、コハクの様子から駄目だったと伝わる。
「いや、間に合わなかった」
本当にギリギリのラインでマントルが降参し千空の不戦勝となってしまった。
「さっきから話聞いてりゃ……
背後から不意打ちだの、罠だの……」
あきらは拳を握りしめて怒りを露にした。
武道を極める者としてそんな行為は許すまじ行いだ。
「いいんだ、スイカが無事なら……
と、もうすぐ銀狼の試合だな」
また、様子を見て近況を伝えるとコハクは村に戻っていった。
(銀狼か…………)
なんというかいまいち実力がないように見えるが、実はすごく出来てたりするのだろうか……?
あきらの目にはただのビビりにしか見えないのだが。
「第四試合!銀狼対アルゴ、前へ」
いつもならビビりの銀狼はやけに自信良さ気だ。
「フフフ、この科学王国パワーアップドリンクさえあれば……!!」
先ほどまで頬に詰め込んでいた何かを全て自身の体に入れる。
「キタキタキタ、きたよう!!!」
ブツブツ何かを呟く銀狼にアルゴや周囲の村民は不気味がった。
そして、今までのへっぴり腰はどこにいったのか、凄まじい攻撃を繰り出したではないか。
「おおう!凄いではないか!!
パワーアップドリンクにこんな効果があったとはな!」
しかし、千空は耳をホジって否定した。
「んなわけねぇだろ、ありゃ思い込みだ
自分がめちゃくちゃ強くなったって思い込んでるだけだ」
スイカが投げ入れたマスクがルールとしてセーフか聞いた隙を付き背後
から叩くというとうてい予想出来ない行為だった。
現代なら当然反則物だが村のルール上、そんな物は通用しなかった。
幸い軽く失神する程度で済んだものの結果金狼は一回戦で敗退する事に
なってしまった。
「すまん……!」
謝る金狼に千空はしゃあないと流した。
「そもそもこれはチーム戦だ
金狼戦で疲弊はしたに違いねえ」
後は俺らの誰かがマグマを倒せば勝ちだと千空は言った。
そして、第二試合のクロム対マントル戦が始まろうとしていた。
実力は五分五分だが、負ける心配はないだろう。
それよりも。
「コハクが次第三試合に間に合うかどうか、だ」
試合の合図時に選手が欠場すれば不戦勝となってしまう。
「終わってからじゃ遅い……」
スイカが探しに行こうとしたが、眼鏡がない状態では視界が悪く転んでしまった。
「座っとけ、眼鏡ねぇだろ……」
コハクが間に合うようにする為には、クロム戦を少しでも長くする以外の選択肢はない。
(ワンチャンあきらに頼む……
いや、ここらの地理知らねぇあいつに頼む訳にはいかねぇ)
千空は橋付近を遠目で見たが人影らしきものはなかった。
(????、居ない??)
一方コハクを探していたあきらはガサガサと何かが迫ってきている
音が聞こえた。
(コハク!!!)
「コハク!!スイカちゃん無事だったよ!!」
走りながらコハクに伝える。
「……!!そうか!」
ほっと、少し安堵したコハクをあきらが急かした。
「それもだけど、試合!!」
先に行ってと言われたコハクは頷き更にスピードを早め村へと急いだ。
「これでっ、間に合うといいんだけど……」
あっという間に見えなくなったコハクを追うべく自身も村へと戻った。
コハクに遅れる事数分、あきらも村に戻ってきた。
はあはあと息をきらして村の方を見るとコハクがスイカを抱き締めて涙を流していた。
(間に合った……の、かな?)
すると、橋を渡ってコハクがやってきた。
「ありがとう、あきら
君も私を探していたのだな」
礼を言われたが、そんな感謝されるほどでもないだろう。
「と言っても村からそんな離れていない所で周り観てただけだし、
礼なんていいよ
それと……間に合った……?」
しかし、コハクの様子から駄目だったと伝わる。
「いや、間に合わなかった」
本当にギリギリのラインでマントルが降参し千空の不戦勝となってしまった。
「さっきから話聞いてりゃ……
背後から不意打ちだの、罠だの……」
あきらは拳を握りしめて怒りを露にした。
武道を極める者としてそんな行為は許すまじ行いだ。
「いいんだ、スイカが無事なら……
と、もうすぐ銀狼の試合だな」
また、様子を見て近況を伝えるとコハクは村に戻っていった。
(銀狼か…………)
なんというかいまいち実力がないように見えるが、実はすごく出来てたりするのだろうか……?
あきらの目にはただのビビりにしか見えないのだが。
「第四試合!銀狼対アルゴ、前へ」
いつもならビビりの銀狼はやけに自信良さ気だ。
「フフフ、この科学王国パワーアップドリンクさえあれば……!!」
先ほどまで頬に詰め込んでいた何かを全て自身の体に入れる。
「キタキタキタ、きたよう!!!」
ブツブツ何かを呟く銀狼にアルゴや周囲の村民は不気味がった。
そして、今までのへっぴり腰はどこにいったのか、凄まじい攻撃を繰り出したではないか。
「おおう!凄いではないか!!
パワーアップドリンクにこんな効果があったとはな!」
しかし、千空は耳をホジって否定した。
「んなわけねぇだろ、ありゃ思い込みだ
自分がめちゃくちゃ強くなったって思い込んでるだけだ」