第二章
夢小説設定
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コハクがまんまと村の外へと走っていくのを見てマグマは口角を上げた。
対決する金狼は強いものの自分には戦力が劣っていると思って勝利を確信した。
(もう決まったのも同然だな)
自分以外に強いやつはいないともう長の地が確定したと思いマグマは気を大きくした。
「喜べ金狼」
今のうちに膝ま付いて忠心を誓うのなら直属の部下にしてやると金狼に持ちかけたが、金狼は首を縦には振らない。
何故なら金狼は科学王国、いや、千空達を信頼するようにとっくになっていた。
マグマに降伏などしない。
そんな言葉を吹っ掛けられて金狼に芽生えた感情は熱い奮闘心だった。
己の視力、戦闘力に差があったとしても
ここで負ける訳にはいかないと金狼は槍を握りしめる。
仲間の為に何としてでも勝たなければならない。
金狼の表情は固かったが、その目の奥には炎が宿っていた。
「貴様のうす汚れた我欲とは!!」
「背負うものが違うのだ!!!!」
試合の合図と共に金狼は槍を構えてマグマに
挑みかかった。
橋付近に立ち試合の様子を見ていたあきらは
勢いよく転がってくる物体に気づいた。
「スイカ!!」
「あ、あきら!ごめん、後でなんだよ!!」
スイカは試合の様子が気になるとごろごろ転がって村の中心へと急いだ。
(良かった、溺れてたわけじゃないのか)
でも、コハクの姿は見えないので入れ違いというところか。
(コハクを探す??いや、手当たり次第探してたら迷う気がする)
もし迷ってしまったら今度は迷惑をかける側になってしまうだろう。
それだけは避けねばならない。
「ああ、もう、距離が遠くて戦況がどうやってるか全然分かんない」
「…………やっぱりじっとしてるのは嫌!」
あきらは村の外へと走った。
そして村がギリギリ見渡せる場所に移動して
周囲を見渡した。
(これならコハクが帰ってきた時に状況を伝えられるはず……!)
あきらは少しでもコハクが戻れるよう祈った。
その頃金狼はマグマに対し互角、いやそれ以上ともとれるほど闘えていた。
これにはマグマも驚いたが、それが逆に金狼を追い詰める事となった。
慎重派ではないマグマだがこの時滅多にしない距離を取る戦法をとった。
野生の感覚か勘かは分からないがそれは金狼にとって最悪の戦法だ。
視力が悪い金狼は距離を取られると視界がぼやけ正しい間合いが掴めない。
武道を極める者にとって視力が悪いのは命取りとも言える。
(今金狼の目が……)
上に登って様子を見ていたスイカは金狼が自分と同じであると察した。
やはり、視力の問題もあり金狼はマグマの攻撃をマトモに受けてしまい地に伏してしまった。
(ま、まだ、だ……負ける訳には……)
その時、天の助け、いや、科学の助けが放たれた。
「金狼!科学の目なんだよ!」
それはスイカの被っていたマスク。
ひゅんひゅんと落ちてくるマスクを見て金狼は頭にそれを被る。
視界が、晴れた。
今まで見てきた世界が一変した。
あまりの衝撃に迫ってくるマグマがゆっくり
迫ってくるくらい、感じるほどそれは金狼に
とって初めての世界だった。
(これが、世界なのか)
視力さえどうにかなれば金狼はとっくにマグマの力を越えており、見事金狼はマグマを圧倒的に追い詰めた。
これで、勝者は決まった、と誰しも思った。
しかし、勝利の女神は微笑んではくれなかった。
対決する金狼は強いものの自分には戦力が劣っていると思って勝利を確信した。
(もう決まったのも同然だな)
自分以外に強いやつはいないともう長の地が確定したと思いマグマは気を大きくした。
「喜べ金狼」
今のうちに膝ま付いて忠心を誓うのなら直属の部下にしてやると金狼に持ちかけたが、金狼は首を縦には振らない。
何故なら金狼は科学王国、いや、千空達を信頼するようにとっくになっていた。
マグマに降伏などしない。
そんな言葉を吹っ掛けられて金狼に芽生えた感情は熱い奮闘心だった。
己の視力、戦闘力に差があったとしても
ここで負ける訳にはいかないと金狼は槍を握りしめる。
仲間の為に何としてでも勝たなければならない。
金狼の表情は固かったが、その目の奥には炎が宿っていた。
「貴様のうす汚れた我欲とは!!」
「背負うものが違うのだ!!!!」
試合の合図と共に金狼は槍を構えてマグマに
挑みかかった。
橋付近に立ち試合の様子を見ていたあきらは
勢いよく転がってくる物体に気づいた。
「スイカ!!」
「あ、あきら!ごめん、後でなんだよ!!」
スイカは試合の様子が気になるとごろごろ転がって村の中心へと急いだ。
(良かった、溺れてたわけじゃないのか)
でも、コハクの姿は見えないので入れ違いというところか。
(コハクを探す??いや、手当たり次第探してたら迷う気がする)
もし迷ってしまったら今度は迷惑をかける側になってしまうだろう。
それだけは避けねばならない。
「ああ、もう、距離が遠くて戦況がどうやってるか全然分かんない」
「…………やっぱりじっとしてるのは嫌!」
あきらは村の外へと走った。
そして村がギリギリ見渡せる場所に移動して
周囲を見渡した。
(これならコハクが帰ってきた時に状況を伝えられるはず……!)
あきらは少しでもコハクが戻れるよう祈った。
その頃金狼はマグマに対し互角、いやそれ以上ともとれるほど闘えていた。
これにはマグマも驚いたが、それが逆に金狼を追い詰める事となった。
慎重派ではないマグマだがこの時滅多にしない距離を取る戦法をとった。
野生の感覚か勘かは分からないがそれは金狼にとって最悪の戦法だ。
視力が悪い金狼は距離を取られると視界がぼやけ正しい間合いが掴めない。
武道を極める者にとって視力が悪いのは命取りとも言える。
(今金狼の目が……)
上に登って様子を見ていたスイカは金狼が自分と同じであると察した。
やはり、視力の問題もあり金狼はマグマの攻撃をマトモに受けてしまい地に伏してしまった。
(ま、まだ、だ……負ける訳には……)
その時、天の助け、いや、科学の助けが放たれた。
「金狼!科学の目なんだよ!」
それはスイカの被っていたマスク。
ひゅんひゅんと落ちてくるマスクを見て金狼は頭にそれを被る。
視界が、晴れた。
今まで見てきた世界が一変した。
あまりの衝撃に迫ってくるマグマがゆっくり
迫ってくるくらい、感じるほどそれは金狼に
とって初めての世界だった。
(これが、世界なのか)
視力さえどうにかなれば金狼はとっくにマグマの力を越えており、見事金狼はマグマを圧倒的に追い詰めた。
これで、勝者は決まった、と誰しも思った。
しかし、勝利の女神は微笑んではくれなかった。