第一章
夢小説設定
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あきらは次の日の週末、千空に呼び出され家の前まで来ていた。
(多分、実験とかやって興味を沸かせる気だろうけどどうせ変わらない
と思うんだけど)
はあ、とため息をついたが約束した以上仕方がない、
深呼吸してインターホンを押すと千空が出てきた。
「よお、律儀にもちゃんと来てくれんじゃねえか
てっきりすっぽかすと思ったぜ」
少し小バカにされたあきらはムッとした。
「約束したからにはちゃんと守らないとって思っただけ
で、今から何するの?」
「ああ、これからちーと出かけるぜ」
と言うと千空は鍵をかけ、歩き始めた。
「ちょっ、家で何かするんじゃなかったの?」
階段を下りる千空を慌てて追いかけてあきらも踵を返す。
「まぁ、家でもいいんだがな
ちょうどテストの予定もあったし
ついでにつうことだ」
テストという単語を聞いてあきらは頭にハテナマークを浮かべた。
(テスト?中間はこないだ終わったばっかだし期末はまだなはず
だけど……)
どういうことか千空に聞こうとすると、先に千空が口を開いた。
「なあ、あきらは夢ってあるか?」
(夢、って聞かれてもなあ)
「さあ」
千空の真っすぐな視線を感じあきらは視線から逃げるように
はぐらかした。
あきらの家は剣道家で跡取りであるあきらは
将来の夢など持ちあわせていなかった。
自分が大きくなれば自動的に当主になる道しか見えない。
いや、この時のあきらはそう一本道しか見えてなかったのだが、
昔からそうあるべきだと疑う事がなかったあきらにとっては
夢など関係ない、と自ら思って思い込んでいた。
「そうか、俺はあるぜ
宇宙に行く」
宇宙?宇宙飛行士になるということだろうか。
そう千空に聞くと出たよそれと返された。
「昔からな、よくそういう返答が来るんだがな、そうゆう意味じゃなねえ
あらゆる科学を駆使して行くんだよ」
そう千空に説明されたあきらだったが、まるで意図が分からなかった。
まさか中学生がロケットを製作しているなど想像がつかないからだ。
「さーて、ついたぞ」
山を登りきった先にはなんと自分の身長以上はあるだろうロケットが立っていた。