第二章

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あきらは窓から差し込んでくる太陽の光に
当てられて目を覚ました。

しかし、目を覚ましたといっても脳はまだ覚醒しておらずぼんやりとしていてもう一回
目を瞑ろうとすると。

外から大きな声がしてびっくりしたのか
勢いよく飛びおきた。

「や、ヤバイ!!朝練!!……あれ」

時計を探そうとして見渡すがそこは自分の
部屋ではない。
そして、朝練などないのだ。

「そっか、ここ家じゃないんだった……」

横を見ると寝ていたのは自分だけで既に
千空、クロムは起床しているようだ。

梯子を使い倉庫から降りると千空たちが近くの小屋で話し込んでいるのが見えた。

「おはよう」

全員に声をかけると、各々から返答が返ってくる。

「ああ、おはよう、あきら
聞いてくれ、千空が御前試合に出ると言うのだ」

しかし、あきらはコハクの言っている意味が分からなかった。

「御前試合、って何?」

「すまない、説明するのを忘れていたな…」

コハクが言うには、村には代々村の長を
決める武術大会が度々開かれるらしい。

長になるのと同時に巫女の夫となる資格を与えられるの事だそうだ。

巫女かつルリは病を患っているが、今現在は薬を完成しても渡すのが駄目で科学王国の誰かが優勝し長となる事で薬を飲まそう……という計画、と大体の事を聞かせて貰った。

「その……言わば……武力が問われる大会に……千空が出るの……?」

出てどうするのか、あきらは困惑している。

「体育1の癖に……」

「おい、何勝手に通知表暴露してやがんだ、そこ、テメエは理数関係1だろうがよ」

「1……?何か関係があるのか?」

コハクに聞かれた千空は、あ“ーいや、こっちの話だと流して本題に入った。

「俺が出場する理由だが……
それは科学王国民がトーナメントで当たった場合……わざと負ける事が出来るからな!!」

とんでもない事言いやがった、このゲス。

「これで体力を使わずに本命を決勝まで勝ち残すつーわけだ!!」

金狼が八百長じゃないか……と引きあきらは頭を抱えている。

ルールはルールだと言って金狼は正々堂々戦うと言っているが、千空と銀狼のゲス共は
意気投合し金狼を焚き付けた。

「コハクお前はどうなんだ!」

金狼はコハクに助けを求めたが僅かにでも勝率が上がるなら……と千空側についた。

「さ~~て、お頭が固えやつは金狼しか……あ」

「お頭が固いやつならここにもいるけど?」

そうだ、金狼と同じくあきらも律儀に
ルールを守る厳しいやつだったと千空は眉間に皺を寄せた。

「そうだ、あきら分かってくれるか……!」

唯一の理解者がいたと金狼は喜んだが。

「そうだね、八百長なんて許さないし、
させない……と言いたいところだけども
そもそも私は部外者だしどうこう言っても
意見の内に入らないかなって
後この大会うちの道場でやってるわけじゃあないしね、今回は口出ししないよ」

結局反対派金狼一人、賛成派千空、銀狼、クロム、コハク四人、中立派あきら一人で
結果八百長がされる事になってしまった。

がっくりと膝をついてショックを受ける金狼にあきらは肩に手を置いて励ました。

「気持ちすごく分かるよ……金狼
まちがってないと思う」

「すまん、気を遣わせて……」

いいよ、というあきらを横目に見ていた千空は特に気にしてなさそうに態度をとっていたが、内心は少し焦っていた。

「何だ千空、あきらと金狼が仲良くするのが気に入らないか?」

「あ“?別に」

そっぽを向く千空にコハクはやれやれとポーズを取った。


そして、間もなく運命の御前試合が行われる。

それがあきらにとって複雑な事態を生む事になるのだが、それはまだ知るよしもない事だ。
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