第一章
夢小説設定
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千空はあきらの目から溢れた涙を指で
拭いとった後周りをチラリと見た。
「さて、落ちついたか?」
まだ、鼻は赤いがほぼ涙は止まっていた。
「うん」
「じゃあ、そろそろ離れてくれ」
そう言われて初めてあきらは自ら千空に
抱きついている事に気付いた。
「…………………………!?!?!?」
カッと頬が熱くなり慌てて勢いよく後退り近くの茂みに飛び込んだ。
(何やってんの、私!!!!)
あきらは普段スキンシップなどしない質なのでものすごく穴に入りたい気持ちになった。
(ってゆーか、千空に嫌われちゃったんじゃないだろうか……)
どう考えても恋愛に興味がない千空に抱きつきなどタブーだ。
しかし、千空は喜んでいるでもなくかといって嫌がっているのどちらでもない。
「す、すごいなあ
まさか千空に彼女がいるなんて……」
金髪の同い年くらいの男子が羨ましそうに言った途端、千空とあきらは同時に否定しにかかった。
「違ぇ!!/違う!!」
「ただのダチだ、勘違いすんじゃねぇ」
「そ、そう
えっと千空の……友達のあきらです」
しかし、周囲は本当にー?とまだ疑いを持っているようだ。
(あの長髪男の手先かと思ったが知り合いなのか……
しかし、何故ここが分かったのだ?)
コハクが理由を聞こうとした所、
あきらは千空の後ろに隠れてしまった。
「おい、何で隠れんだ
人見知りでもねぇだろ、お前」
しかし、あきらはコハクを見て固唾を呑んでいる。
千空はあきらが警戒しているからと思ったのだが、実態は違った。
(どうしよう
英語喋れない…………!!!!)
あきらは金髪、ブルーの目のコハクを見て
外国人だと思いコミュニケーションがとれないと困っていたのだった。
急にどうしたと千空があきらに問いかけると。
「せ、千空っ、つ、通訳お願い
私英語喋れない」
千空だけにしか聞こえない音量でヒソヒソ喋る。
しかし、千空は事態が掴めたとニヤ~と笑って後ろに隠れたあきらを無理やり押し出した。
「大丈夫だ、安心しろ」
一体なにが安心なのか。
いや、しかし、喋らなければ何も進まない。
そして、あきらは片言な英語を喋り出した。
「あ、アイム?えっと……
あ、アイドーントイングリッシュ?」
発音もめちゃくちゃ、果てにはハテナマークをつけている片言な英語に千空は笑いを必死に堪えた。
しかし、金髪の少女も頭にハテナマークを浮かべている。
「すまないが、千空
彼女は一体何を言っているのだ……??」
「えっ?日本語??」
めちゃくちゃ自然な日本語をペラペラ喋っている。
(あれ?外国人じゃないの?)
「…………千空!日本語通じるならちゃんと言ってよ、余計な恥かいたんだけど」
後ろで笑いを必死に堪え……きれずゲラゲラ笑っている千空を睨み付ける。
「悪ぃ、ついな」
でも、笑っている千空を見ていると不思議と怒りは収まっていく。
まぁ、大した事ではないし。
「えっと…………」
「ああ、私はコハクという」
コハクは名前が分からず言葉に詰まったのを見て察してくれた。
「コハク、か、
さっきの日本語すごい流暢だったよ
あ、もしかしてハーフとか?
だったら外国人じゃないか」
「はーふ?」
コハクだけじゃない、千空とあきらを除く全員が同じような表情をしていた。
「まずはこの村の説明をしなくちゃなあ
あきら、ここの村の奴らは現代人じゃねえ」
千空はこの村が出来た仮説の一つをあきらに伝えた。
どれくらい昔からあるのかは分からないが、
コハクたちは現代用語をあまり知らないらしい。
当然科学も伝わっていない。
「まぁ、ようは原始民みてーなもんか」
それにしてはいささか気になる事はあるが、
まだ確定には至っていないと千空は思う。
「それはそうとあきらはどうやって
この村を知ったのだ??」
(大樹と杠が教えた……なわけねぇか)
友人であるが、計画がバレてはいけない以上
あの二人が伝えたとは考えにくい。
「ああ、それ?
あさぎりげんっていうやつがここに行けって」
「…………ああ、なるほどな」
千空はしばらく前の事を思い出した。
拭いとった後周りをチラリと見た。
「さて、落ちついたか?」
まだ、鼻は赤いがほぼ涙は止まっていた。
「うん」
「じゃあ、そろそろ離れてくれ」
そう言われて初めてあきらは自ら千空に
抱きついている事に気付いた。
「…………………………!?!?!?」
カッと頬が熱くなり慌てて勢いよく後退り近くの茂みに飛び込んだ。
(何やってんの、私!!!!)
あきらは普段スキンシップなどしない質なのでものすごく穴に入りたい気持ちになった。
(ってゆーか、千空に嫌われちゃったんじゃないだろうか……)
どう考えても恋愛に興味がない千空に抱きつきなどタブーだ。
しかし、千空は喜んでいるでもなくかといって嫌がっているのどちらでもない。
「す、すごいなあ
まさか千空に彼女がいるなんて……」
金髪の同い年くらいの男子が羨ましそうに言った途端、千空とあきらは同時に否定しにかかった。
「違ぇ!!/違う!!」
「ただのダチだ、勘違いすんじゃねぇ」
「そ、そう
えっと千空の……友達のあきらです」
しかし、周囲は本当にー?とまだ疑いを持っているようだ。
(あの長髪男の手先かと思ったが知り合いなのか……
しかし、何故ここが分かったのだ?)
コハクが理由を聞こうとした所、
あきらは千空の後ろに隠れてしまった。
「おい、何で隠れんだ
人見知りでもねぇだろ、お前」
しかし、あきらはコハクを見て固唾を呑んでいる。
千空はあきらが警戒しているからと思ったのだが、実態は違った。
(どうしよう
英語喋れない…………!!!!)
あきらは金髪、ブルーの目のコハクを見て
外国人だと思いコミュニケーションがとれないと困っていたのだった。
急にどうしたと千空があきらに問いかけると。
「せ、千空っ、つ、通訳お願い
私英語喋れない」
千空だけにしか聞こえない音量でヒソヒソ喋る。
しかし、千空は事態が掴めたとニヤ~と笑って後ろに隠れたあきらを無理やり押し出した。
「大丈夫だ、安心しろ」
一体なにが安心なのか。
いや、しかし、喋らなければ何も進まない。
そして、あきらは片言な英語を喋り出した。
「あ、アイム?えっと……
あ、アイドーントイングリッシュ?」
発音もめちゃくちゃ、果てにはハテナマークをつけている片言な英語に千空は笑いを必死に堪えた。
しかし、金髪の少女も頭にハテナマークを浮かべている。
「すまないが、千空
彼女は一体何を言っているのだ……??」
「えっ?日本語??」
めちゃくちゃ自然な日本語をペラペラ喋っている。
(あれ?外国人じゃないの?)
「…………千空!日本語通じるならちゃんと言ってよ、余計な恥かいたんだけど」
後ろで笑いを必死に堪え……きれずゲラゲラ笑っている千空を睨み付ける。
「悪ぃ、ついな」
でも、笑っている千空を見ていると不思議と怒りは収まっていく。
まぁ、大した事ではないし。
「えっと…………」
「ああ、私はコハクという」
コハクは名前が分からず言葉に詰まったのを見て察してくれた。
「コハク、か、
さっきの日本語すごい流暢だったよ
あ、もしかしてハーフとか?
だったら外国人じゃないか」
「はーふ?」
コハクだけじゃない、千空とあきらを除く全員が同じような表情をしていた。
「まずはこの村の説明をしなくちゃなあ
あきら、ここの村の奴らは現代人じゃねえ」
千空はこの村が出来た仮説の一つをあきらに伝えた。
どれくらい昔からあるのかは分からないが、
コハクたちは現代用語をあまり知らないらしい。
当然科学も伝わっていない。
「まぁ、ようは原始民みてーなもんか」
それにしてはいささか気になる事はあるが、
まだ確定には至っていないと千空は思う。
「それはそうとあきらはどうやって
この村を知ったのだ??」
(大樹と杠が教えた……なわけねぇか)
友人であるが、計画がバレてはいけない以上
あの二人が伝えたとは考えにくい。
「ああ、それ?
あさぎりげんっていうやつがここに行けって」
「…………ああ、なるほどな」
千空はしばらく前の事を思い出した。