第一章
夢小説設定
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一体どれくらい歩いただろう。
地図を頼りに歩いて丸二日が経った。
それなりに体力はあると思っていたが、流石にこんなに歩くと疲労困憊だ。
それにしてもここは一体どこら辺なのか。
地理に全く詳しくないのでどこに進んでいるのかさっぱり分からない。
「もし行く方向間違えてたらどうしよう……」
そもそも目的地がどういう所なのか知らされてなかった。
なんか急に不安になって気がする。
疲れたしちょっとここの木の下で休もう……。
ふう、と地面に腰を下ろして休憩していると反対方向から何か音がした。
(っ、何、動物?)
熊とか出てきたら大変だ、息を殺してそっと木の陰から様子を伺うと。
「ごろごろ~~~」
スイカが転がっていた。
しかも喋っている。
私は妖怪でも見ているのか?
いや、生まれてこの方幽霊なんて見えた事ないし霊感などないはず。
スイカの正体が気になり跡をつけると、集落が見えてきた。
(既に石化から解けた人が暮らしてる?)
ゲンが言ってたのはここかもしれない。
遠くから様子を伺うと多数人が何やら話をしている。
その中に。いた。
思わずあきらは走り出した。
ずっと、ずっと、会いたかった。
死んでるって聞いて信じられずにきっとどこかで生きてるんじゃないかって期待せずにはいられなかった。
目から涙が溢れ出す。
石化から解けて千空を思い出さない日などなかった。
胸に暖かい光が差していっぱいになる。
「千空ーーー!!!」
力を込めて精一杯大切な人の名前を呼ぶ。
ああ。
生きてるって素晴らしい。
地図を頼りに歩いて丸二日が経った。
それなりに体力はあると思っていたが、流石にこんなに歩くと疲労困憊だ。
それにしてもここは一体どこら辺なのか。
地理に全く詳しくないのでどこに進んでいるのかさっぱり分からない。
「もし行く方向間違えてたらどうしよう……」
そもそも目的地がどういう所なのか知らされてなかった。
なんか急に不安になって気がする。
疲れたしちょっとここの木の下で休もう……。
ふう、と地面に腰を下ろして休憩していると反対方向から何か音がした。
(っ、何、動物?)
熊とか出てきたら大変だ、息を殺してそっと木の陰から様子を伺うと。
「ごろごろ~~~」
スイカが転がっていた。
しかも喋っている。
私は妖怪でも見ているのか?
いや、生まれてこの方幽霊なんて見えた事ないし霊感などないはず。
スイカの正体が気になり跡をつけると、集落が見えてきた。
(既に石化から解けた人が暮らしてる?)
ゲンが言ってたのはここかもしれない。
遠くから様子を伺うと多数人が何やら話をしている。
その中に。いた。
思わずあきらは走り出した。
ずっと、ずっと、会いたかった。
死んでるって聞いて信じられずにきっとどこかで生きてるんじゃないかって期待せずにはいられなかった。
目から涙が溢れ出す。
石化から解けて千空を思い出さない日などなかった。
胸に暖かい光が差していっぱいになる。
「千空ーーー!!!」
力を込めて精一杯大切な人の名前を呼ぶ。
ああ。
生きてるって素晴らしい。