第四章
夢小説設定
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「あ!マグマが帰ってきたんだよ!
……あれ?一人?クロムは?」
望遠鏡を覗いていたスイカの呟きを聞きあきらは何か悪い予感がした。
「クロムが司帝国に捕まちゃったんだよ……!??」
急ぎ帰ってきたマグマの報告を聞き村全体がどよめいた。
するとその報告を聞いたコハクはいてもたってもいられなかったのか突然走り出してしまった。
「もしかして一人で助けにー」
「止めろコハクをー!!」
「んなこと言ったってコハクちゃんのスピード止められる人なんか……あっ」
あっと、驚いた銀狼を横目に走る人物が一人、名前である。
「コハク!待って!!」
「ハ!!あきら!止めてくれるな!」
コハクは走るのをやめようとはしない、問答無用で力ずくで止めるしかないか?と思った矢先千空がメガホンで叫んだ。
『戻れ雌ライオン!』
「雌ライオンじゃない!!!」
コハクにとって地雷とも言える台詞を言われたのかコハクは思わず立ち止まった。
「はい、捕まえた」
「あ」
あとはコクヨウさん、娘さんしっかり押さえてくださいね、とあきらはコハクを受け渡した。
コハクの後先考えぬ行動に村人から一人で敵陣に乗り込んでどうするとコハクは叱られたが、じゃあ、クロムはどうする、見捨てるのか!?とまだ憤慨中だ。
すると千空は倉庫の屋根に登り突き刺さっていた科学王国のシンボルである旗を引き抜いた。
「ククク、一人じゃ無理なら全員で行きゃいいだろが
科学王国全員出撃だ!!」
ばさりと旗を翻し千空はそう宣言した。
「監視のほむらをひっぺはがした今もう何も待つもんはねぇ!!」
ほむらが捕虜とかしてる司帝国に攻めこんでも誰もその情報を伝える者はいない。
一方、こちらには電話という通信手段がある。
形成有利なこの状況をうまく使えれば総員で大移動しクロム奪還も可能だ。
冬が明けるまであと半月、それを律儀に守っていてはただ司帝国総軍が攻めてくるだけで終わりだ。
「千空、これも外に出すの?」
「あ“ぁ」
千空の指示どおりこれまでに作った薬品やらを全て外にだす。
もしかしてこれ全部持ってくつもりなのだろうか?と思っていると同様の台詞をゲンが言っていた。
千空が言うにはそれがないと科学王国に勝ち目がないとのことだが、これだけの量を運べるとは思えない。
「クククそこは問題ねぇ」
千空はのこぎり片手に工作しているカセキを後ろ見た。
ゲンは作っている何かを見てそれがなんたるかを理解し、驚きを越え若干引いている。
「自動車を作る!!!」
そうカセキが作っていたのは自動車のパーツの一つであるタイヤであった。
それにしてもこの千空、ノリノリである。
仲間が人質にされている状況でもアイテム作りにワクワクしている千空は炭の鉛筆を片手にがりがりと図面をいくつも書いていき、地面が埋め尽くされていく。
恐らく先ほど言っていた車の設計図だと思うがあきらが見ても何を意味しているのかはさっぱりだ。
どの案で行くのか悩んでいるのか、千空は辺りを忙しなく動き回っていたがようやく纏まったようだ。
「おし、これで行く
さんざ作ってきたロケット用のブツに比べりゃ100億倍原始的だが悪くねぇ
首振りエンジン作んぞ!!!
さーて、その為には素材がちーと必要でな……
俺らは素材の一つ作ってっから暖炉外して持ってきてくれ」
冬越えに使った暖炉を使うらしくあきらはコハクと共に暖炉の取り外しにとりかかった。
周りの皆も何に使われるのか分からないようだ。
「千空とりあえず外してきたけど」
「お~~~し、後はこっちでやる」
千空は暖炉を用いた首振りエンジンの仕組みを図面に分かりやすいよう描きカセキに説明する。
どうやらカセキに無事首振りエンジンの仕様を説明出来たらしいが……
「もはや楽しんでるでしょ千空ちゃんたち」
「捕まったクロムを全員で救出するために車を作るという目的は完全に忘れられているな……
どう思う?あきら」
「……黙秘で」
決してないがしろにしているわけではないと思うが空気が読めていないのは確かだ。
それに対し千空は補足する。
「ククク、心配すんな
司軍にしてみりゃクロムなんざただのヒョロガリのザコ村人だ
人質としてご丁寧に幽閉されてるだろうよ
余計な口さえ叩きさえしなけりゃ安全だ」
という千空にコハクは釘をさした。
「クロムだぞ?
余計な口を叩かなければ安全?クロムだぞ??」
大切なので二回言ったコハク。
お馴染みとして長年付き合ってきたコハクが言うのだから、間違いない。
この時、千空含め石神村の全員が思った。
『あいつ、絶対口すべらすな……』と
さっきまでワクワクしていた雰囲気は消え、気を引き締め改めて車の完成に向け、作業スピードを早める千空達だった。
……あれ?一人?クロムは?」
望遠鏡を覗いていたスイカの呟きを聞きあきらは何か悪い予感がした。
「クロムが司帝国に捕まちゃったんだよ……!??」
急ぎ帰ってきたマグマの報告を聞き村全体がどよめいた。
するとその報告を聞いたコハクはいてもたってもいられなかったのか突然走り出してしまった。
「もしかして一人で助けにー」
「止めろコハクをー!!」
「んなこと言ったってコハクちゃんのスピード止められる人なんか……あっ」
あっと、驚いた銀狼を横目に走る人物が一人、名前である。
「コハク!待って!!」
「ハ!!あきら!止めてくれるな!」
コハクは走るのをやめようとはしない、問答無用で力ずくで止めるしかないか?と思った矢先千空がメガホンで叫んだ。
『戻れ雌ライオン!』
「雌ライオンじゃない!!!」
コハクにとって地雷とも言える台詞を言われたのかコハクは思わず立ち止まった。
「はい、捕まえた」
「あ」
あとはコクヨウさん、娘さんしっかり押さえてくださいね、とあきらはコハクを受け渡した。
コハクの後先考えぬ行動に村人から一人で敵陣に乗り込んでどうするとコハクは叱られたが、じゃあ、クロムはどうする、見捨てるのか!?とまだ憤慨中だ。
すると千空は倉庫の屋根に登り突き刺さっていた科学王国のシンボルである旗を引き抜いた。
「ククク、一人じゃ無理なら全員で行きゃいいだろが
科学王国全員出撃だ!!」
ばさりと旗を翻し千空はそう宣言した。
「監視のほむらをひっぺはがした今もう何も待つもんはねぇ!!」
ほむらが捕虜とかしてる司帝国に攻めこんでも誰もその情報を伝える者はいない。
一方、こちらには電話という通信手段がある。
形成有利なこの状況をうまく使えれば総員で大移動しクロム奪還も可能だ。
冬が明けるまであと半月、それを律儀に守っていてはただ司帝国総軍が攻めてくるだけで終わりだ。
「千空、これも外に出すの?」
「あ“ぁ」
千空の指示どおりこれまでに作った薬品やらを全て外にだす。
もしかしてこれ全部持ってくつもりなのだろうか?と思っていると同様の台詞をゲンが言っていた。
千空が言うにはそれがないと科学王国に勝ち目がないとのことだが、これだけの量を運べるとは思えない。
「クククそこは問題ねぇ」
千空はのこぎり片手に工作しているカセキを後ろ見た。
ゲンは作っている何かを見てそれがなんたるかを理解し、驚きを越え若干引いている。
「自動車を作る!!!」
そうカセキが作っていたのは自動車のパーツの一つであるタイヤであった。
それにしてもこの千空、ノリノリである。
仲間が人質にされている状況でもアイテム作りにワクワクしている千空は炭の鉛筆を片手にがりがりと図面をいくつも書いていき、地面が埋め尽くされていく。
恐らく先ほど言っていた車の設計図だと思うがあきらが見ても何を意味しているのかはさっぱりだ。
どの案で行くのか悩んでいるのか、千空は辺りを忙しなく動き回っていたがようやく纏まったようだ。
「おし、これで行く
さんざ作ってきたロケット用のブツに比べりゃ100億倍原始的だが悪くねぇ
首振りエンジン作んぞ!!!
さーて、その為には素材がちーと必要でな……
俺らは素材の一つ作ってっから暖炉外して持ってきてくれ」
冬越えに使った暖炉を使うらしくあきらはコハクと共に暖炉の取り外しにとりかかった。
周りの皆も何に使われるのか分からないようだ。
「千空とりあえず外してきたけど」
「お~~~し、後はこっちでやる」
千空は暖炉を用いた首振りエンジンの仕組みを図面に分かりやすいよう描きカセキに説明する。
どうやらカセキに無事首振りエンジンの仕様を説明出来たらしいが……
「もはや楽しんでるでしょ千空ちゃんたち」
「捕まったクロムを全員で救出するために車を作るという目的は完全に忘れられているな……
どう思う?あきら」
「……黙秘で」
決してないがしろにしているわけではないと思うが空気が読めていないのは確かだ。
それに対し千空は補足する。
「ククク、心配すんな
司軍にしてみりゃクロムなんざただのヒョロガリのザコ村人だ
人質としてご丁寧に幽閉されてるだろうよ
余計な口さえ叩きさえしなけりゃ安全だ」
という千空にコハクは釘をさした。
「クロムだぞ?
余計な口を叩かなければ安全?クロムだぞ??」
大切なので二回言ったコハク。
お馴染みとして長年付き合ってきたコハクが言うのだから、間違いない。
この時、千空含め石神村の全員が思った。
『あいつ、絶対口すべらすな……』と
さっきまでワクワクしていた雰囲気は消え、気を引き締め改めて車の完成に向け、作業スピードを早める千空達だった。