第四章
夢小説設定
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ザクザクと雪を踏みしめながらほむら追尾隊は雪山の中を歩いていた。
「金狼、荷物交代するよ」
「ん、ああ、すまない
しんどくなったらいつでも代わるからな」
あきらは了解と言って金狼が背負っていた荷物をおぶった。
(…………)
金狼はそんなあきらの今日の様子を振り返る。
ほむらの件があってからどうも口数が減っているような……
いやあきらは元よりそんなに喋る人物ではなかったが……
それが気にかかりコハクに問うと、いつも通りではないか?と言われた。
(……気のせいか?)
さきほど話したら時も至って普通だ。
が、それから数十分経ってその違和感に気がつく。
……明らかに千空を避けている。
なるべく千空と会話せずにすむようにあえて最後尾を歩いているのだ。
そういえばあきらは自ら進んで千空に話しかけていない。
そしてあきらが千空を見るその目には若干の怒りが混じっているような……
よくよく考えてみればそのきっかけになるような出来事が思い浮かばなくもない。
しかし……
金狼は先頭を歩く千空を見る。
ちなみに千空が異変に気づいている様子は全くない。
完全にほむら追跡に意識がいっているからだろう。
とはいえ今回の件がなかったとしても大抵は科学の事で頭か埋まっているが。
(これを本人にいってもいいのか……?)
と悩む金狼だった。
ほむら追跡班の千空たちは足跡を辿りながら歩いていたが日が落ち周りは闇で満ちてきた。
「千空だいぶ暗くなってきたがどうする?
進むか?」
「いやここらで野営する
ほむらもぶっ続けて追跡はしてねぇと思うしな」
「では俺は薪用に枝でもとってこよう」
「あ”あ頼むわ」
コハクはというと周りに危険な動物が居ないか木のてっぺんに登ってくると言って居なくなった。
そうしてからあきらは今偶然にも千空と二人っきりということに気づいた。
(しまった、私も薪拾いにいくとか言っとけばよかった……)
気まずさを感じるあきらだが当の本人はほむら追跡用の地図にルートを書き込んでいた。
全くもってこちらを気にする素振りを見せないのであきらが拗ねているのすら気づいていないのだろう。
いや女がらみでへそを曲げているなんて知られたくないから逆によかったのかも知れない。
金狼とコハクが離れる時間はさほどなく会話を挟まぬまま二人が戻ってきたので焚き火を囲み簡単な食事をとって寝ることになったがあきらはうまく寝れず寝袋から身を出した。
そして一人木に寄りかかってぼんやりと星空を眺めていると。
「おい、寝ないのか」
と千空に声をかけられた。
「……あーその誰か見張ってないと」
「クク、その台詞どっかで聞いたことあんな」
「?」
千空は懐かしそうに頬を緩めながらあきらの横に座った。
あきらはつい目をそらしてしまう。
「お前……」
ギクリ、とあきらは体を強ばらせた。
もしかしてバレた?と冷や汗をかく。
「どっか怪我でもしてんのか」
「……へ?」
そんな質問が飛んでくるなんて予想だにしてなかったあきらはすっとんきょうな声をあげてしまった。
「いや別に怪我はしてない……けど、なんで?」
「あ”?そりゃお前途中からなんかずっと後ろの方歩いてただろ
口数もすくねぇしお前の性格なら痛めても言わなさそうだしな」
「……まぁそれはそうなんだけど」
千空は近づいてじっとあきらの目を見つめた。
「ほんとに痛めてはないんだな?」
「え、う、うん」
そんなに見られると恥ずかしくなって目をそらしたくなる……!とあきらは内心悲鳴を上げた。
コクコク頷くと千空はようやくあきらから距離をとった。
「問題ないならそれでいい
けど痛くなったら遠慮なしに言え
倒れられちゃ元も子もねぇからな」
「うん」
でもどちらかと言えば千空の方が体痛めそう……と思ったのは秘密である。
「金狼、荷物交代するよ」
「ん、ああ、すまない
しんどくなったらいつでも代わるからな」
あきらは了解と言って金狼が背負っていた荷物をおぶった。
(…………)
金狼はそんなあきらの今日の様子を振り返る。
ほむらの件があってからどうも口数が減っているような……
いやあきらは元よりそんなに喋る人物ではなかったが……
それが気にかかりコハクに問うと、いつも通りではないか?と言われた。
(……気のせいか?)
さきほど話したら時も至って普通だ。
が、それから数十分経ってその違和感に気がつく。
……明らかに千空を避けている。
なるべく千空と会話せずにすむようにあえて最後尾を歩いているのだ。
そういえばあきらは自ら進んで千空に話しかけていない。
そしてあきらが千空を見るその目には若干の怒りが混じっているような……
よくよく考えてみればそのきっかけになるような出来事が思い浮かばなくもない。
しかし……
金狼は先頭を歩く千空を見る。
ちなみに千空が異変に気づいている様子は全くない。
完全にほむら追跡に意識がいっているからだろう。
とはいえ今回の件がなかったとしても大抵は科学の事で頭か埋まっているが。
(これを本人にいってもいいのか……?)
と悩む金狼だった。
ほむら追跡班の千空たちは足跡を辿りながら歩いていたが日が落ち周りは闇で満ちてきた。
「千空だいぶ暗くなってきたがどうする?
進むか?」
「いやここらで野営する
ほむらもぶっ続けて追跡はしてねぇと思うしな」
「では俺は薪用に枝でもとってこよう」
「あ”あ頼むわ」
コハクはというと周りに危険な動物が居ないか木のてっぺんに登ってくると言って居なくなった。
そうしてからあきらは今偶然にも千空と二人っきりということに気づいた。
(しまった、私も薪拾いにいくとか言っとけばよかった……)
気まずさを感じるあきらだが当の本人はほむら追跡用の地図にルートを書き込んでいた。
全くもってこちらを気にする素振りを見せないのであきらが拗ねているのすら気づいていないのだろう。
いや女がらみでへそを曲げているなんて知られたくないから逆によかったのかも知れない。
金狼とコハクが離れる時間はさほどなく会話を挟まぬまま二人が戻ってきたので焚き火を囲み簡単な食事をとって寝ることになったがあきらはうまく寝れず寝袋から身を出した。
そして一人木に寄りかかってぼんやりと星空を眺めていると。
「おい、寝ないのか」
と千空に声をかけられた。
「……あーその誰か見張ってないと」
「クク、その台詞どっかで聞いたことあんな」
「?」
千空は懐かしそうに頬を緩めながらあきらの横に座った。
あきらはつい目をそらしてしまう。
「お前……」
ギクリ、とあきらは体を強ばらせた。
もしかしてバレた?と冷や汗をかく。
「どっか怪我でもしてんのか」
「……へ?」
そんな質問が飛んでくるなんて予想だにしてなかったあきらはすっとんきょうな声をあげてしまった。
「いや別に怪我はしてない……けど、なんで?」
「あ”?そりゃお前途中からなんかずっと後ろの方歩いてただろ
口数もすくねぇしお前の性格なら痛めても言わなさそうだしな」
「……まぁそれはそうなんだけど」
千空は近づいてじっとあきらの目を見つめた。
「ほんとに痛めてはないんだな?」
「え、う、うん」
そんなに見られると恥ずかしくなって目をそらしたくなる……!とあきらは内心悲鳴を上げた。
コクコク頷くと千空はようやくあきらから距離をとった。
「問題ないならそれでいい
けど痛くなったら遠慮なしに言え
倒れられちゃ元も子もねぇからな」
「うん」
でもどちらかと言えば千空の方が体痛めそう……と思ったのは秘密である。