いよいよ完成したケータイを大樹達に届ける為出発する日がやってきた。
実行部隊は3人。
エンジニア担当のクロム、ケータイを運搬する担当のマグマ、そして司帝国まで案内担当のゲンである。
「ハ！一つ大きな問題があるな
司軍監視役のほむらだ」
そういうとコハクは遠くを見据えた。
「枝の雪の落ち具合からして……
あの丘近辺で監視しているのは予想がつくのだが」
なんとコハクはあんな遠くの様子まで見れるらしい、流石視力11.0あるだけある。
「ほんとにいるか確認しにいく……は駄目だよね」
「んなことしたらこっちの動きがそっこーバレるわ
ここから一直線に司帝国があっからまぁその通りだろうな」
ほむらはぎりぎり村の動向が分かる場所に陣取っているということは動けば向こうに悟られてしまう。
当然大荷物を持ったクロム達が司帝国の方向へと向かうとなるとほむらも動くのも当然だ。
司帝国への専制攻撃を察知されるのは勿論、ケータイの存在が司に知らされるのも防ぐ必要がある。


そうならない為急遽対策を話し合わければいけなく各々解決策を出した。
が、どれも決め手に欠ける案だったが何と千空は問題ないと言う。
「科学のびっくりどっきりアイテムでほむらを逆サイドにひきつけてその隙に本隊が出発する！」


「千空言われた通りに鹿を狩ってきたぞ」
「あ“あそのまま解体頼むわ」
頷いた金狼が鹿を捌き解体された後の中身を千空は一つ手に持った。
水に電気を流し発生した酸素と水素を混ぜ合わしたガスつまり爆鳴気を先ほど持った物に詰めていく。
爆発しても威力は低いが発生する音はものすごくでかいのだがようは音の爆弾だ。
これが爆発すれば流石にほむらにも悟られる。
つまり音爆弾が爆発した時はーー。
あきらは顔を引き締めた。


「VS司帝国本土決戦STONEWARSの開戦だ！！！！」

時は動きだし司帝国の戦いが今、始まった。