第三章
夢小説設定
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話し終わったゲンとクロムが寝に戻ったところで千空も寝ようとしたちょうどあきらが訪れた。
「こんな夜更けにどーした」
そう問うとあきらは微妙に重い表情をして口を開いた。
「あの、レコードのことなんだけど……」
まさかその話題が出るとは思ってなかったせいか千空はギクリとたじろいだ。
(あの時外に人気はなかったはずだが、まさか聴かれたか!?!?)
「あ、あ”ーーーれ、レコードな!百夜の!」
聡い人が聞いたらバレバレの挙動不審である。
「そう、百夜さんの
……千空は聴いて寂しくならなかった……?」
ピタ、と千空はさっきまでわたわたさせていた手を止める。
「……寂しくも何もねーよ」
そういうとあきらもそっか、と返す。
「あきらは寂しく思ったのか」
「寂しいっていうか、まぁ実際思ったんだけど……
こう改めて思うと百夜さんが居たって実感するのはレコードだけなんだなって……」
百物語もあれど科学的に信用されるのはレコードだけだろう。
「まあ……そうかもしんねぇが俺はそうは感じねぇな」
「レコードしかないのに?」
「逆だ、レコードもくれたんだよ、あいつは
だから……一つで十分だ」
生まれてきてから十数年千空は百夜にたくさんの物を貰った、物だけではなく思いも含めて。
そう考えると不思議とつらくはなかった。
だから別に心配されなくても平気だ、と千空は笑った。
あきらは寝静まっているコハクを起こさないようそろりと寝床に戻ってきた。
(結局肝心な事聞けずに帰ってきちゃった)
というのも夜遅くゲンがこっそりと科学倉庫に向かったのを偶然見てしまったのである。
その後を追い何を話しているのか探ったが、クロムを交えて3人で話し込んでいるのは分かったものの肝心の内容は分からなかった。
もう少し近くで聞きたかったのもあるがこれ以上近くに寄ると見つかるかもしれないと思いやめた。
(何かゲンが光る物を持っていたのは分かるんだけど……)
きらりと光が反射するもの……
そうだ、レコードだ。
ほどなくしてゲンが科学倉庫から出てきて村に向かっていった。
茂みの中に身を潜めていたあきらには全く気づいていないようだ。
(千空に何話していたのか聞かないと)
と思って聞きにいったものの何をどう上手く探ったらいいのかわからなくてあきらは全然別の事を喋ってしまった。
あとでどう話題を切り替えようかと思っていたけれど。
毛布にくるまり先ほどの千空を思い出す。
(あんな表情されたら聞くにも聞けないじゃん
聞き方間違えた私が悪いんだけどさ……)
ふう、と溜め息をついたあきらは目を閉じた。
「こんな夜更けにどーした」
そう問うとあきらは微妙に重い表情をして口を開いた。
「あの、レコードのことなんだけど……」
まさかその話題が出るとは思ってなかったせいか千空はギクリとたじろいだ。
(あの時外に人気はなかったはずだが、まさか聴かれたか!?!?)
「あ、あ”ーーーれ、レコードな!百夜の!」
聡い人が聞いたらバレバレの挙動不審である。
「そう、百夜さんの
……千空は聴いて寂しくならなかった……?」
ピタ、と千空はさっきまでわたわたさせていた手を止める。
「……寂しくも何もねーよ」
そういうとあきらもそっか、と返す。
「あきらは寂しく思ったのか」
「寂しいっていうか、まぁ実際思ったんだけど……
こう改めて思うと百夜さんが居たって実感するのはレコードだけなんだなって……」
百物語もあれど科学的に信用されるのはレコードだけだろう。
「まあ……そうかもしんねぇが俺はそうは感じねぇな」
「レコードしかないのに?」
「逆だ、レコードもくれたんだよ、あいつは
だから……一つで十分だ」
生まれてきてから十数年千空は百夜にたくさんの物を貰った、物だけではなく思いも含めて。
そう考えると不思議とつらくはなかった。
だから別に心配されなくても平気だ、と千空は笑った。
あきらは寝静まっているコハクを起こさないようそろりと寝床に戻ってきた。
(結局肝心な事聞けずに帰ってきちゃった)
というのも夜遅くゲンがこっそりと科学倉庫に向かったのを偶然見てしまったのである。
その後を追い何を話しているのか探ったが、クロムを交えて3人で話し込んでいるのは分かったものの肝心の内容は分からなかった。
もう少し近くで聞きたかったのもあるがこれ以上近くに寄ると見つかるかもしれないと思いやめた。
(何かゲンが光る物を持っていたのは分かるんだけど……)
きらりと光が反射するもの……
そうだ、レコードだ。
ほどなくしてゲンが科学倉庫から出てきて村に向かっていった。
茂みの中に身を潜めていたあきらには全く気づいていないようだ。
(千空に何話していたのか聞かないと)
と思って聞きにいったものの何をどう上手く探ったらいいのかわからなくてあきらは全然別の事を喋ってしまった。
あとでどう話題を切り替えようかと思っていたけれど。
毛布にくるまり先ほどの千空を思い出す。
(あんな表情されたら聞くにも聞けないじゃん
聞き方間違えた私が悪いんだけどさ……)
ふう、と溜め息をついたあきらは目を閉じた。