短編
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「どーゆー事だよ」
「何が?」
目の前には灰谷さん。その後ろには涙目の今カノ。
私はカタカタココくんの書類を打ち込み、ココくんも興味無いとばかりに仕事をこなしている。
如月さんと鶴蝶くんが気まずそうに此方を見ている。
「俺のフロント潰して乗っ取って何がしてぇの?」
「何のことかしら?」
「コイツにも嫌がらせして楽しいか?」
「本当に何の事かしら?」
「あぁ?」
「無闇にヤク使って頭ハッピーでも、周りはアンハッピーだから絡みヤクは良くないわよ?
二人で医務室に行って脳みそ洗浄してもらいなさい」
私の言葉にココくんが吹き出し震えている。
「わ、私が気に入らないからって職場を奪ったり、頭のおかしい女の人使って嫌がらせ辞めてください!」
「?
ココくん、このデータ送るわ。あと、この書類なんだけど…」
「蘭さんに捨てられたからって、嫌がらせ行為しないでください!
私と蘭さん、近々結婚するんですから諦めてください!」
「あら良かったわね。おめでとう」
「「は?」」
「話はそれだけ?身に覚えの無い文句を聞かされる時間無いからさっさとお帰り頂ける?」
サラッと返せば二人揃って間抜け面。
ココくんは笑い過ぎて指が止まっているし、鶴蝶のヨメちゃんも頬を膨らませて笑いを耐えているものの震えている。困っているのは鶴蝶くんのみ。
「俺のフロントボロッボロなんだけど」
「灰谷さんのフロントの事?
灰谷さんの恋人だった時は働かせて貰っていたから請け負った仕事はしていたけど、別れたら関係無いもの。
落ちぶれても潰れても私には関係無いわ」
「引き抜いただろ」
「私がフロント立ち上げたら、どこで噂を聞いたのか退職してから此方に入社して来た子はいたわね。
でも、一般企業の方が将来を考えて転職なんてよくある話だわ」
「よく回る口だな。取引先も全部持ってったのに?」
「社交場で再びお会いしたら、まだ立ち上げたての会社なのに以前の実績を考慮してくださったみたい。
引っ付いているだけで何の仕事もしないお飾りとは違って私は私の会社の為の仕事をしただけだわ。
社交場だから、縁を繋ぐのも千切るのもお相手次第だから灰谷さんに何か言われる事では無いはずだけど?」
「コイツへの嫌がらせは…」
「3回しか会っていないのに?そもそもたかが一般人に私が何かしてたら首領に怒られちゃうわ」
面白くなさそうな蘭。
女は目を釣り上げて睨みつけているが、仕事の邪魔だから早く帰って欲しい。
「女の人達に、元カノの方が良かったって。
私ごときが蘭さんに似合わないって言われるんです!」
「だから?それ、私に関係無いわ」
「はぁ?お前が取引先の令嬢使ってんだろ」
「あら?私も貴方とお付き合いしている時は散々言われてきた事よ?でも、灰谷さんは何もしなかった。
私を守ってくれなかったのに、今の彼女を守りたいならご自身でどうぞ?
あ、でも取引先って事を忘れないでね?
梵天に不利益になる暴走するならいくら幹部の灰谷さんでも首領は許さないわよ」
「ちゃんと調べて報告してからにしろよ。事後報告なんて受付けねぇならな」
「………ココちゃんまでソイツの味方かよ」
「味方も何も、名前が取引先の令嬢を諌めながら掴んだ縁が多いからな。
梵天の利益作って貢献してるのは名前が一番多いって事知らねぇわけじゃねぇだろ?」
「………」
「名前に文句つける前に、テメェのフロント潰した女の尻拭いどうにかしろよ。
名前が今までやっていた事をそこの女が同じように出来ていたならフロントは潰れてねぇよ。
今回は名前のお願いで見逃してやるが、オマエが今までと同じように過ごして損害出てんなら、オマエの選んだ女が疫病神だって事だろ」
次はねぇ、と言い放つココくんに舌打ちする蘭。
「仕方ねぇな。今なら許してやっから戻って来いよ」
「?」
「構って欲しいからって面倒臭いやり方すんな」
にこり、と笑っているものの蘭の目の奥は冷めている。
「抱いてやれば満足か?」
「……ココくん、春くんに連絡して上手なヤクの目覚め方聞いた方がいいかしら?」
「三途も一緒にされたかねぇだろ」
「蘭、今のちょっと気持ち悪いぞ」
「鶴蝶くんそんなはっきり言わないであげて」
鶴蝶くんのヨメちゃんがついに吹き出した。
鶴蝶くんが真面目に心配するから耐えられなかったらしい。彼女、ゲラだからかなり笑い声が響いている。
「さっきからウゼーな。何なのオマエ」
「それは私にも言える事。
仕事の邪魔。一般人引き連れて本部に来るなんてどんな神経してるの?」
「俺の恋人をどこに連れ歩こうが自由だろ」
「首領の許可があるって事?」
「関係ねぇだろ」
「そう。じゃあ敵対組織と繋がっている阿婆擦れを本部まで連れて来た灰谷さんも裏切り者って事でいいかしら?」
私の言葉に一瞬でココくんも鶴蝶くんもピリッとした。
「フザけた因縁つけてんじゃねぇぞ」
「此方の世界に踏み込むなら話は別よ。
灰谷さんの周りだけならまだしも、敵対組織と繋がりのある阿婆擦れが堂々と本部を歩くのは私的に裏切り行為に値するわ。
……勿論証拠もある」
パソコンからデータを引き出し、画面いっぱいにして見せてあげる。
そこには明らかにそういった目的のホテルから仲良さげに出てくる姿の蘭の彼女と男。
「向こうの行動を監視している部下からの写真よ。
他にも路上でキスしたり、ホテルに仕込ませて貰った音声データがあるけど聴く?」
「えっ、な、んで……」
「オマエこいつと知り合いなの?」
「だって!取引先になってくれるって……こうしなきゃ、会社の経営難しいし、前任の名前さんもこうしていたって言われたから!!!
わ、私だって嫌だったんだよ?でも、蘭さんの為に…」
繋がりを認めた事により鶴蝶くんはヨメを背に隠し、銃を向ける。ココくんも机の下で携帯を弄っているから首領へ連絡しているのだろう。
蘭も知らなかったのか、彼女から距離を置く。
「わ、私知らない……っ!この人が関わっちゃ駄目だったなんて、知らなかった!名前さんがっ!アンタが私を陥れようとしてるんだっ!」
「私が?なぜ?」
「蘭さんが私を選んだからってしつこ過ぎます!
妬んでも、恨まれても蘭さんが私を選んだの!
アンタは蘭さんから愛されていないんだからいい加減放っておいてよ!!」
「いい加減、俺もキレそーなんだけど」
「………本当に、脳内お花畑ねぇ」
呆れた。
その一言しか出てこない。
「会社のお金横領して贅沢三昧で威張り散らしていたアナタの自業自得でしょ?
灰谷さんの恋人になったからってフロントはアナタの物じゃないし、アナタは社長でもなくただの社員。
お飾りでまともな対応せず、灰谷さんのフロントを潰して他の男に股開いてたのは紛れもなくアナタ自身よ」
「ちっ、違う!!私、そんなことっ」
「お金の出方があり得ないし、誤魔化し方も下手過ぎる。
まぁ、灰谷さんがきちんと目を通していたらこんな風にはならなかったと思うけど」
「それは、オマエがいつもやってて…」
「退社した会社の面倒まで見るわけないでしょ。
そもそも関わるなって言ったのはそこの彼女さんだし、灰谷さんに関わらないよう私は全て捨てたんだから」
そこへガチャッと入って来たのは春くんと竜胆だ。
今日は急遽蘭が予定を変更したせいで、竜胆が代わりに春くんと仕事をすることになったから。
「あ?んだコレ」
「兄貴!!仕事押し付けて何でここにいんの?」
「春くん、竜胆お疲れ様。
脳みそお花畑状態の浮かれポンチが自分の事棚に上げて乗り込んできてるの」
邪魔だから、冷凍庫でやってくれないかな…って呟くと春くんが写真を見て女を見て蘭を見て察してくれる。
竜胆は此方に来て抱き着いてくるから、頭を撫でて頬にキスをした。嬉しそうに破顔している姿が可愛くて抱き着くと、抱きしめ返してくれるので疲れた心が一気に潤った。
「は?竜胆、オマエ何やってんの?」
「兄貴こそ何で裏切り者と此処にいんの?
俺、兄貴が裏切ってるとは思ってねぇけどそこまで脳足りんだとは思って無かったんだけど」
「ソイツ俺の。兄ちゃんのに手ェ出していいと思ってんの?」
「灰谷さんとはお別れしたでしょ。今、竜胆と婚約してるの」
「は?聞いてねぇけど」
明らかに怒りだす蘭。
困惑する室内。
「俺が裏切り者炙り出してる時に浮気してんじゃねーぞビッチ。しかも俺の弟に手ェ出すとか見境無しかよ」
「酷い言われようね。私と竜胆の恋路を邪魔しただけじゃ飽きないの?そもそもお別れしたんだから誰と付き合うかは私の自由よ」
「別れてねぇだろ」
「約束破ったから無理」
「俺の言葉が信じらんねぇ?」
「下半身に忠実で私の休む場所すら穢し、約束を覚えていない嘘つきを信じられないわ」
蘭は眉間にシワを寄せて額には青筋が浮かんでいる。
何に怒っているのか知らないが、今の蘭に重要なのは裏切り者の協力者かどうかだ。
「クソドブ。テメェ裏切り者か?」
「ンなわけねーだろ。俺のフロントでコソコソ俺の周り嗅ぎ回ってるネズミが居るから探ってたらこの女が出てきたわけ。
コッチにアプローチしても駄目だと思ったから、一般人のコイツ落として情報探ってたんだろ。
大した情報持ってねぇけど泳がせときゃ何かあると思ってたらヨメと弟が婚約してるとかそっちのが裏切りだろ」
「え?蘭さん……」
「アンタ用済み。ほら、名前も意地張ってねぇで戻ってこーい。蘭ちゃん今なら許してやっから」
「名前、確認しろ」
「灰谷さん、相手組織とは繋がっていないからギリセーフかと。
彼女さんはポロポロ蘭の特徴や私の事話していたから駄目ね。相手側に少なくとも私も灰谷さんも梵天と関わってるって知られちゃったから」
その瞬間春くんが女の脚を撃った。
痛みに叫びだす女の悲鳴に誰一人顔色を変えることは無い。
「身の潔白ありがとさん。ほら、戻ってこーい。
いくら弟でも蘭ちゃん嫉妬でキレそう」
「?」
「かーわいい。けど求めてんのそれじゃねーわ」
「灰谷さん、用が終わったからそこのゴミ処理最後まで責任とってくださいね?」
「灰谷さんって嫌なんだけどー」
「別れたんだから私、ちゃんと区別するわよ」
「………面白くねぇ冗談嫌だっつってんだろ」
「冗談じゃないわよ」
不安そうな竜胆くんを撫でると、困った顔をしている。可愛らしいな、と思って抱き締めるものの蘭からは明らかな殺気が飛んでくる。
「オイ」
「薬飲ませて初めてを奪われて恋人になれって言われた日の事覚えていないとは言わせないわ」
「あん時の事はちゃんと謝ったろ?」
「"私を信じて守る"って約束さえ守ってくれるなら、どんなことも目を瞑ってきたわ」
浮気も、仕事も、竜胆との仲違いも。
「でもアナタは今回、私を守ってくれなかった」
「言ったろ?ネズミを炙り出す為だって」
「それって私の家のベッドでやる必要はあった?」
「ベッドは交換すりゃいいし、家も新しい部屋用意した」
「守ってくれないの?って聞いたとき、アナタは守る意志は無いって答えた。
あの時一言でも言葉が違ったなら私は耐えれたよ」
「この女の前だったんだから、分かんだろ?」
「……組織の一員である以上、必ず犠牲は付き物だと分かってる。だからこそ、絶対に裏切らないで守ってくれる存在としてアナタを選んだ。
アナタの側に居る覚悟として全て手放した。
アナタが好きにする間、アナタの利益になるよう協力もした。
でも、アナタが選んだのはそこの女だった」
こんな言い方、ズルいとわかっている。
でも、蘭は私が竜胆が好きな事を知っていながら嘘を付き続けた。私に薬を使ってまで側に置いたのに。
「ずっと騙し続け、私を手放し捨てた灰谷さんとの仲は終わったの」
「聞けって」
「話は以上よ。しつこい男は好きじゃないの」
春くんに後を任せると、すぐに部下を呼んで女は連れて行かれた。
ご丁寧に床の血まで拭いてくれる優秀な部下にお礼を告げると慌てていた。
「皆、何か飲む?」
「俺珈琲」
「俺も」
「春くんはスクラップしに行かなくていいの?」
「面白そうな予感がすっから、一休憩してから行く」
「そう。鶴蝶くんとヨメちゃんと竜胆は?」
「……いや、いいのか?」
「何が?」
「蘭にも蘭の事情があったみたいだが」
「鶴蝶くんは優しいね」
にこり、と笑うと鶴蝶くんは微妙な顔をする。
心配そうに黙ったままの兄と私を見比べる竜胆の可愛いこと。
「私、好きな人には愛されていたいの」
「?」
「竜胆の事が好きだけど、お付き合いしたからにはちゃんと向き合って好きになる努力したのよ?
例え相手が嘘で陥れ、薬を使ってハメ撮り使って脅してくるようなドクズ相手でも」
「うわ……オマエそんな経緯だったのかよ」
「首領が知ったら打ち首だっただろうから。穏便に済ませようと思って」
「マイキーはオマエに甘いからな」
春くんが引いた。
幼馴染達にも付き合った経緯は誤魔化していたから。
二人共何となく気付いていても私が言わないから聞かないでいてくれたって感じだ。
「浮気三昧の種を発散させる畜生相手でも、長い時間一緒に居たらそれなりに絆されて好きになっていったのよ」
「……畜生」
「……んふっ、やめて。鶴蝶くん、蘭さんの方を可哀想な目で見るのやめてあげて」
「ことある事に、嫉妬させたいのか女の子との浮気をにおわせてきてシカトすると拗ねて抱き潰すような脳みその中が下半身で生きている男でも、私の事少しでも気があるのかなって思ったら可愛いなと思うようになったの」
「兄貴……」
「好きだったのよ?
柔らかくてお気に入りの毛布くらい」
「おー。あの拘ってた毛布レベルなら相当だな」
にこり、にこり。
私の笑顔に反比例して周りが凍り付く。
「そんな十年を過ごしてきて、嫉妬の為に勝手に部屋もお気に入りの毛布も精液と阿婆擦れの体液で駄目にされ、阿婆擦れに個人情報を売られ、恋人だった人に約束を破られ捨てた相手を"事情があるから仕方ない"って許せるなんて優しいのね?」
「すまなかった。俺の勘違いだ」
「兄貴が100%悪い。ごめん。本当にクソな兄貴でごめん」
「あら?いいのよ。ご理解頂けたら」
鶴蝶くんと竜胆が綺麗な90度のお辞儀をするから笑ってしまった。
「ド腐れパープル兄も謝れよ。
アイツ穏やかに見えっけど相当キレてんぞ」
「怒ってないわ。謝られても困る。
毛布はまた買えばいいし、別れたから竜胆と付き合えたんだもの」
竜胆の顔を掬い顔を上げる。
兄の仕出かしたことに心を痛めるなんて優しい人。
「竜胆が今回のような事したら、次は本気で潰すわ。
相手の女も、その家族も、竜胆自身も許さない」
「しないっ!!
何年片思い拗らせてたと思ってんだよ……。ロミトラしなきゃいけない事になっても、名前を選ぶ。
もう絶対に間違えねぇ」
「ありがとう。大好きよ、竜胆」
抱き締めると同じように抱き締め返される。
「……やってらんね。好きにすれよ」
「勿論。好きにするわ」
「兄ちゃんのお下がりでいいならどーぞ」
そう言いながら部屋から出て行った蘭。
「思ってた展開と違うって頭抱えてるに100万」
「実は名前の事何も知らなかったに100万」
「ココくん、春くんそれ賭けになってないわ」
「もしかして兄貴、名前がこんな性格だって知らなかったとか?」
「「だと思う」」
「……俺も、その、驚いてる。
名前は大和撫子のような3歩後ろを歩き男を支えるタイプだと思ってた」
「どこの絶滅危惧種かしら?
無駄な争いはしたくないの。喧嘩を売られても……勝てる喧嘩を買っていたら弱い者イジメになるじゃない?」
私の言葉に鶴蝶くんは頭を傾げてる。
売られた喧嘩は全部買うもんね、君。
その横でヨメちゃんは苦笑いだ。
「そもそもお前はどんな相手だろうと自分に有利に運ぶ流れを作るだろうが」
「一番厄介で敵に回したくねぇわ」
ココくんと春くんがそんな風に言うもんだから笑ってしまう。
「銃口を向けてくる相手は選ぶべきだと思わない?」
「クソドブパープルの弟、オマエこいつの手綱ちゃんと握っとけよ」
「酷い言い方。春くんより私、おりこうよ?」
「GOサイン出したら一番エグいけどな」
「ヤるなら徹底的に」
「……カッケェ。俺の嫁最高」
綺麗なだけじゃ、飽きられる。
可愛いだけじゃ、面白くない。
少しの棘と、少しの毒。
「反社の女が大人しいわけないでしょ?
強く美しく生きなきゃ生き残れないんだから」
あとがき
久々にこんな長い文章書きました。20000字オーバーなんてビックリ。
よくある浮気ネタ。強い女って格好良い。
もっと蘭をざまぁ展開にしたかったけど、のらりくらりと交わしそう。
竜胆
天竺時代、三途が連れて来た女に一目惚れした。
話してる内にどんどん好きになったが、兄と付き合ったと聞いて好きが恨みに変わっちゃった。
兄の恋人となってからも忘れられずフラフラしていたが、恋人になってから我慢していた事を解放。甘々に甘えて浮気どころじゃない。
多分浮気したら兄より酷い目に合うと本能で察しているから絶対に浮気しない。
ココくん
梵天立ち上げ当初、事務仕事しながら女子会会場でうっかり赤音さんの事を話したら恋する乙女としてカウントされた。
ノリがいいし、サラッと金蔓引っ掛けてくるし、仕事もするし、何気なく幹部や首領すら手なづけているから一番最強な切り札だと思ってる。
春くん
従姉弟。夢主の事は絶対にマイキーを裏切らない同志でそれ以上も以下もない。
距離が近いと今後竜胆にキレられるが、従姉弟だから普通だろ?と距離感馬鹿になる。
しかしそこに愛も恋も男女の仲も存在しない。
幼馴染という最強の枠組み。
夢主を泣かせる奴は問答無用で殺る。ただし、10月31日だけは特別。
マイキー
出番無かった。でも幼馴染枠なので、距離感馬鹿。
反社になる時離れる事も出来たが、ついて来てくれたから手放さない。
夢主を泣かせる奴がいるなら問答無用で殺る。
ただし、10月31日だけは特別。
蘭
梵天時代、竜胆がソワソワ気にする女がいるなー。面白そうだからちょっかいかけよって絡んだらボコボコに冷めた対応された。
それに火がついて絡むも、竜胆とは仲良くするのに塩対応なのが気に入らずモヤモヤ。
ならば竜胆から嫌われたら?と余計な事した。
それでも落ちないから、強硬手段で薬盛ってヤッたら身体の相性良くてハマった。
キープとして側に置いといたら案外使えるし、面倒じゃないからラッキー。
ちょっと寄り添ってくるとこが可愛いけど、もっと落ちて欲しいから浮気したが何も言われず、イラッとした。
長年連れ添ったから分かるべ、と約束を蔑ろにしたらサッパリスッパリ出て行かれてえ?なった。
しかも弟とデキててキレそうになったが、自分の恋人の時と違う甘々な態度にちょっと凹んでたが、お兄ちゃんだからなんでもないフリした。
恋だった、と気付くまでが遅すぎた。
夢主
ココと同い年で初恋がワカだった。天竺に行った春くんに家に忘れた携帯届けに行ったらワカと似た竜胆に胸キュンした。
蘭の顔も好きだが、ワンコ派なので竜胆のが好き。ネコ派だったらきっと蘭に落ちていた。
開口一番に一発ヤラせて?って言われてコイツ頭の中生殖機能しかないのかな?無理ってなった。
竜胆が好きなの?へー、でもアイツギャルのが好きだよとか色々言われてコイツ黙んないかな?と思ってたら、しつこく付き纏われ薬盛られて蘭の彼女になった時に【弱い女は喰い物にされてボロカスになって捨てられるんだ】と学習し、以後反社になるなら不二子ちゃん目指そうと決意。
キョルンキョルンなブリブリ女は鳥肌が立つほど無理だったので、秘書みたいな不二子ちゃんを目標にしてきた。
竜胆と付き合ってハッピー。ありがとう、浮気してくれて!と初めて蘭に心から感謝した。
幼馴染組とは距離感馬鹿。泣くと幼馴染が動くので意地でも泣かない。女の涙は最後までとっておく。
ただし、欠けた一人の幼馴染の亡くなった日だけは我慢せず流すと決めている。