五万企画
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
この世には決して踏み込んではいけない世界がある。
光ある場所の反対には闇があり
闇の世界には闇の者達が住んでいる。
その世界を知る権利を与えられた者だけが私達の知らない闇を知ることが出来ているが……
不必要に、遊び心で、無知故に足を踏み入れ
帰ることの出来ない闇にのみ込まれてしまう者もいる。
ここにいる者は闇に魅いられ
普段は闇を知ることのない者達へ
少しだけ
常識を覆し
日常を非日常へ招き
光の裏側を紹介するサイトを通して
一人の女の子が奇想天外にお伝えする彼女の日常の一部である。
どーもぉ!!ホラーちゃんねるの女王名前です。
ただいま
「やだ……なにこれっ!!」
「くそっ!!ドアが!!」
とあるビルに閉じ込められちゃった☆
「まぁまぁ落ち着いてくださいよ」
「誰か!!出してよ!!」
「開け!!開けよ!!」
「あの、落ち着いて……」
「あーけーろっ!あーけーろっ!さっさとあーけろ!」ガンガンガン
「開けェッ!!ゴマッ!」ガンガンガン
「落ち着けぇぇぇええええ!!」
落ち着きのない一般人二人にエルボー決めた私は悪くない。
一般人二人が気絶している間に説明しよう!!
ちょっとした会社の用事をお願いされとあるビルに書類を届けにきたホラちゃん女王名前さん。
見た目は綺麗なのにやべーな、そこらへんにこのビル呪霊いんだけど……とか思いながらも用事を済ませてさあ失礼しまーす☆と帰ろうとしたら……
ドアを開けた先に大口開けた呪霊がいて社内にいた数人が阿鼻叫喚。
大口開けた呪霊に対して無言でドアを閉めた私。ナニモミテナイヨ。
なぜか社員さんがこのビルが呪われたビルだと暴露を始め、昔殺人が起きてその死体がまだ見つかってないとか語り終えた後は……
一目散に廊下に出て我先にとビルから出ようとする人々。
しかし!!悲しいことにドアが開かない!!
そして話を聞かない社員さんらにエルボー決めた私悪くぬぇ。
薄暗い廊下。
ヒタヒタと歩き回るナニか。
私はコレを知っている。
幼い頃から何度も経験しているが慣れはしない。
"どこ……ドコです"
"あ……あ、あぁ…"
「携帯……は通じないのかよ」
こーゆー事に慣れている友人とはこんな時に限って連絡がつかない。
何のための連絡手段なんだよ、おい。
気合いで電波よ届け!!とメールを送ってみるが期待はしないでおこう。
「うっ……」
「あ、気付きました?」
「ドアは!?」
「開かないので落ち着いてガンガンしないで下さいね」
「あ、あぁ……」
お前ガンガンガンしたら寄ってくるんだからまじヤメロ。
まだ気絶している女性社員を背負ってもらい、元の部署へ。
震える男性社員に勝手にお茶を入れて先ほどまでいたソファーに座りながらポチポチとスマホを触る。
「あの……先ほどから何を……?
携帯使えませんよね…?」
「じゅじゅちゃん知ってます?」
「じゅ……え?」
「ホラー展開で閉じ込められて外部との連絡取れなくてもそこなら外部と連絡がつくとゆーアレです」
「え?は?」
「私よくそこの常連なんで今回もスレ立てて実況していこうかと思って」
「は?実況?」
狙ったとおりじゅじゅちゃんねるは使えるので
【もう】ビル軟禁たしゅけて【何回目?】
とスレを立てたらみんな食いついてくれた。
そりゃ学生の頃から助け求めてスレ立ててたからみんな食いつくよな。
私ホラーちゃんねるの女王だからな。
1 女王
たしゅけて
2 名無しの女王
でたwww
3 名無しの女王
またかよwww
4 名無しの女王
ん?みんな1知ってるのか?
5 名無しの女王
>>4 ホラーちゃんねるの女王って調べたら出てくる
6 名無しの女王
なるほど
7 名無しの女王
まずはいつものとこに連絡するわ
8 名無しの女王
>>7 仕事が早いwww
9 女王
>>7 出来るやつwww
10 名無しの女王
何年女王のサポートしてると思ってんだwww
仕事の早い方々のおかげで奴らのところに連絡が行くのも時間の問題だろう。
経緯を載せたのであとは実況していくしかない。
「あの……」
「んー?」
「常連って事は……よくこんなことが?」
「たまーにだよ。たまーに」
「出られるんですよね……?」
「落ち着くことが大事だよ、お兄さん」
"あ、あぁ……あし…"
「ひぃっ!!!」
「落ち着くことが大事なんだ、お兄さん」
"あし……あしを ちょ ウ だ イィィィイッ"
ぐしゃっ
私の足を引っ張ろうとソファーの下から出てきた髪の長い女を踏み潰す。
何度も何度も踏み潰す。
とにかく無言でヒールで踏み潰す。
すると動かなくなってすぅーっと消えた。
「落ち着くことが大事なんだ、お兄さん」
「落ち着けるかぁぁああああ!!!!!
何で平然と踏み潰せんの!?
何で平然と踏み潰せんの!?
何で普通に真顔なの!!?」
「慣れです」キリッ
「キメ顔やめろ!!!」
「ゴ○と一緒ですって」
「ゴ○を真顔でヒールで潰すとか嫌だわ!!!」
ツッコミすごいなこのお兄さん。
とりあえずじゅじゅちゃんに報告したら大量の草はえた。
55 女王
ゴ○みたいにソファーの下から出てきたゴ○をヒールで踏み潰し続けたら怒られた
56 名無しの女王
>>55 wwwwwwwww
57 名無しの女王
>>55 wwwwwwwww
58 名無しの女王
>>55 それは怒られるwww
59 最強
オマエなにやってんのwww
60 眼鏡
何してるんですか
61 名無しの女王
>>59-60 おっ!!きたきた!!
62 名無しの女王
最強とパシリ眼鏡のご登場だ!!
おっ、早速連絡がいったらしい
63 女王
○○ってとこのビルなんだけどヘルプ
64 最強
残念だけど僕出張行くことになっていない
65 眼鏡
最近こんなこと無かったから…
66 女王
>>64 つかえない最強
お土産よろしく
67 最強(白)
>>66 絶許
ミルクセーキでいい?
68 眼鏡
今すぐ誰か向かわせます
69 名無しの女王
お土産話すんなwww
70 名無しの女王
余裕過ぎてホラーじゃないwww
71 女王
【薄暗い廊下の写真】
【鼻歌歌いながら後ろ向きでキレッキレのパラパラする動画】
72 名無しの女王
いやぁぁあああああ
あ……ぶふっwwwwwwちょ
73 名無しの女王
え?この人なにやってんの?
74 名無しの女王
まっwwwwww
75 名無しの女王
いやぁぁあああああ!!!!
76 名無しの女王
なに?パラパラ?
77 最強
馬鹿だwww
78 名無しの女王
馬鹿がいるwww
79 名無しの女王
見えてない零感はただの薄暗い廊下とパラパラ踊ってる変なやつだよな?
【薄暗い廊下に描き足された生首と天井から伸びる無数の手】
つまり……このキレッキレの動きは………?
80 名無しの女王
肝が冷えた
のに顔が熱いのはなぜだろうwww
81 名無しの女王
パラパラしながら手を弾き、生首を蹴り飛ばすとか一般人無理ある
82 女王
>>81 一般人だコラ
どうしてそうなったのかというと
お姉さんが目覚めてすぐに再び天井にゴ○という髪の長い女が現れて発狂。
廊下へ飛び出したので追いかけようとしたのだが……生首と手に大歓迎されたので邪魔だからリズムに合わせて弾かせてもらった。
ここ呪霊だけじゃなく普通のお化けも出るっぽいので写真に載ったらしい。
ちなみに撮影はお兄さん。
過去のじゅじゅちゃん見て吹っ切れたらしい。
「見失っちゃった」
「仕方ないですよ……」
無数の手と生首目の前に鼻歌歌いながら追いかけるのは無理だと言われた。
とりあえず助けに誰かをよこしてくれるらしいので時間潰していよう。
「助け……くるんですよね?」
「来てくれなきゃ一生この中だよ」
「祓ったり出来ないんですか?」
「私に出来るの物理攻撃onlyだから」
真横から飛び出してきたハエみたいな低級呪霊を叩き落とす。
ピクピクしてたのでヒールで踏んどいた。
「そういや死体がまだ見つかってないとかあれ本当なの?お兄さん」
「え?」
「さっき話してた噂」
「あぁ……ただの先輩の作り話ですよ。
この会社外見はとても綺麗なのに中はそうでもないですよね?
……元々廃ビルだったのを格安で社長が購入したんですが外装だけ綺麗にして中はそのまま使っているんです。
噂好きの先輩が皆を驚かすために昔このビルで自殺した霊がさ迷っているとか、元のビルの持ち主が借金の取り立てから逃げるために今もどこかに隠れているとか……
根も葉もない噂ですよ」
「へぇ」
「現に入社してから一度もこんな怪奇に巻き込まれたことなんて無かったのに……」
「ふーん」
「まさか……本当に死体が埋まって…!!?」
"ぎょっ"
壁から飛び出してきた目が片方ドロリと落ち腐りかけた魚。
お兄さんは甲高い悲鳴を上げて飛び退いた。
なので壁からこんにちはした魚を蹴り飛ばしたら頭もげた。
「いやぁぁあああああ!!!!!」
「何か武器ないかな……」
「いやぁぁあああああ!!!!!」
「お兄さんうるさいよ」
「死んだ魚と目があったぁぁああああ」
「そこかよ」
死んだ魚ってなぜか目が合った気分になるもんね。わかるわかる。
だけど静かにしよう!!
だって集まってきちゃうからね!!
"あし……あしを……
あしヲ チョうダイイイイイイ"
「あーぁ、きちゃった」
「いやぁぁあああああ!!!!」カシャシャシャ
「カメラ連写とか余裕じゃんお兄さん」
撤退撤退
倉庫に隠れたのだが……
「失敗したかも」
「え?なにが?」
「アレはヤバい」
倉庫の奥に小さな鉄の扉。
少しサビているが……そこが開いている。
「お兄さん出るよ」
「え?え?」
「あっちがラスボスだ」
ギギギ……と扉がゆっくり開かれるので再び扉を開いてダッシュ。
扉ぶち破って脚は蜘蛛、体は人間、頭は虫みたいな化物が追いかけてきた。
「何あれ何あれ何あれ何あれ!!?」
「先輩の話本当なの混ざってたのかもね」
「嘘でしょ!?」
とりあえず逃げ切ろうぜ!!とヒールをダルビッシュよろしく虫の目ん玉目掛けてぶん投げた。
刺さったヒールが痛かったのか奇声上げてた隙に手頃な部屋へ。
456 女王
ヤバいヤバい
みんなヘルプ!!
このビルのヤバい噂調べて
【倉庫の奥の鉄の扉】
【何かが壁をぶちやぶってる写真】
【ヒールぶんなげる女性】
457 名無しの女王
珍しく女王ヤバい?
458 名無しの女王
さっきまでの余裕どうした?
459 名無しの女王
何かうつってる?
460 名無しの女王
いや……俺霊感あるけど普通の写真
461 最強
あともーちょい頑張れ
462 名無しの女王
そのビル昔から心霊スポット扱いだったぞ?
まぁ廃ビルだからって理由で特に何かあったわけじゃないけど
463 名無しの女王
そこ不良の溜まり場だった気がする
464 名無しの女王
ま?
465 名無しの女王
おう
俺のにーちゃんの友達の話が関係あるかわからんが
その友達のつるんでた人達が結構良くない噂のある人達でさぁ
女の人悪戯するのに使ってたり
葉っぱ吸うのに使ってたらしくて
ついていけず離れたらしいけど
女の人を手酷く扱ってたとかで耐えられなかったと
466 名無しの女王
やば
467 女王
手酷く扱われてバラされたとか?
足探してんのそのせいかな?
ヤバい化物の体は人間だったし
そーいや生首も女だった気がした
468 名無しの女王
469 名無しの女王
470 名無しの女王
471 名無しの女王
472 女王
無言なってないで調べてぷり
掲示板が阿鼻叫喚となっている。
今いる場所は給湯室。
棚を漁れば殺虫剤のスプレー缶が出てきた。
「お兄さんライターある?」
「ある……けど?」
「貸して貰うね」
カサカサと音がして近い。
給湯室から出たら天井を這ってきたので殺虫剤を吹き掛ける。
"キシャァァアアアアアア"
「やべ。怒らせた」
「そりゃそーでしょーが!!!!
虫に殺虫剤なんて……え?効くの?」
「ついでにファイヤー」
「ええええええ」
噴射しながらライターをカチッとすると火炎放射機に。
良い子のみんなは真似しないようにね☆
「ついでにほれ」
「ちょっ!?アンタなにしてんの!?」
「逃げろ」
スプレー缶を燃えているラスボスに一球入魂した。
つまり投げつけた。
良い子は真似しないようにね☆
お兄さんを連れてできる限り離れた部屋に入るとパァンッと破裂音がした。
そっと廊下を覗くと……
そこには飛散した虫の死骸が燃えている。
「良い子は真似しないでね☆」
「何やってんですかアンタ!!!
一歩間違ったら僕らもアレじゃないですか!!!」
「だから室内でのガス抜きや、ガスを抜いてないボンベやスプレーの側で火を扱うことはやめようね」
「どこ見て注意喚起してんだよ!!」
「………何事ですかこれは」
七三眼鏡のスーツ姿のお兄さんが増えました。
600 女王
爆発させたら七三眼鏡さんに怒られた
【殺虫剤で火炎放射をする女性】
【素晴らしいフォームで燃える何かにスプレー缶をぶん投げる女性】
【爆発現場】
601 最強
何した
602 女王
虫だから燃えるかなと思ってスプレー使って火炎放射機した
ついでにスプレーぶん投げて爆発させた
603 名無しの女王
>>602 狂気www
604 名無しの女王
>>602 やり方が完全にゴ○の処理方法www
605 名無しの女王
>>602 ぶっ飛んでるwww
606 最強
七三かー
真面目だから怒らせたら面倒だよ
607 女王
>>606 手遅れwww
608 名無しの女王
>>607 プギャーwww
609 名無しの女王
>>607 プギャーwww
610 名無しの女王
>>607 プギャーwww
「何を考えているんですか?子供でもしませんよこんなこと」
「理論的に言うなら炎なら浄化されるかな?と思って」
「理論的じゃないです。アホですか」
「無事燃えました」
「ぶっ飛んでますねこの人」
七海さん名乗った七三眼鏡の悟の同業者さん。
私のSOSで伊地知さんから緊急で派遣され子分の猪野くんを連れてやって来たのはいいが、中に入ったら爆発音。
急いで駆けつけたら飛散していた。
「七三さん」
「七海です」
「ちょっとお願いあるんだけど」
例の鉄の扉なう!!
道中なんかワラワラ湧いてきたのを物理で沈めたら猪野くんに引かれた。
七海さんと猪野くんが鉄の扉の中をしらべてくれている。
「やばいな……」
「俺もうこの会社辞める……」
「人生いいことあるよ、お兄さん」
鉄の扉の中からは白骨化した死体が見付かったらしい。
お兄さんは会社を辞める決意を固めた。
なんとか無事に多少怪我したりした人達はいたが全員見付けてビルから脱出。
勝利のVサインをじゅじゅちゃんに載せたら大量の草はえた。
「外だ……」
「お疲れ、お兄さん」
「生きてる…」
「会社はたぶん警察入って大変だろうけどファイト」
「違う会社探さなきゃ」
お兄さんはフラフラしながら帰った。
強く生きてくれ。
「名前さんでしたっけ?」
「ん?なに猪野っち」
「いのっち……
七海さんが呼んでるんで」
「オーケー」
猪野くんと向かえば伊地知さんがいた。
「やほー!!気付いてくれてありがとう清ぽん」
「その呼び方やめてください」
「清ぽんまた胃痛?ほら、お薬やるから」
「ありがとうございます。
その胃痛の原因貴女だと理解していますか?」
「てへ☆」
「伊地知さん知り合いっぽいですけどこの子なんなんですか?」
「一般人ですよ……一応」
「どういう事ですか?」
苗字 名前という人間を語るにはとてもじゃないが長くなる。
なので省きに省いて話すと見えている一般人である。
見えているせいでいつの間にか呪霊関係に巻き込まれており、たまたま任務として行った先で携帯で呪霊連写しながら生き残る猛者である。
一部のネットではホラークラッシャーとして面白おかしく人気を集めているが……これはやらせではないし生死がかかっているというのに彼女は冷静に見極めて動き生き残っている呪術師顔負けの一般人なのだ。
倒すことは出来ないが、自分に出来る精一杯の生き残るための活路を見つけ出し共に巻き込まれた人間を保護しながら生き残る猛者である。
「苗字さんがいると巻き込まれた方々の生存率が上がるんですよ」
「イェイ」
「ただし、呪霊相手に安価しながら逃げたり
プロレス技かけたりするのやめてください」
「仕方ないよ。目障りなんだもん」
ワラワラ出てこられたり、見た目虫みたいでグロいので嫌なんだよね。
私虫嫌いだし。
「だからと言って室内でスプレー缶を使った火炎放射や爆発はしていいことじゃありませんよ」
「すいません。
燃やせば全て解決するって昔聞いたことあったんで」
「解決しません」
「今度は屋外でします」
「屋外でも火炎放射しないで下さい」
火炎放射禁止令出ました。
残念……。
「次回は気を付けます」
「貴女は守られるべき一般人なのだから無茶は止めてください」
「……イケメンか」
「七海さんはイケメンっすよ」
「どっかの自称最強とは大違いだ」
「五条さんとお知り合いで?」
「かれこれ5年ほどの仲ですね」
「意外と長い付き合い」
「私がよく巻き込まれるから仲良くなりました」
最初に出会った時は新手の化物かと思ってバトル仕掛けて負けたけど、今ではいい戦友です。
「五条さんと仲良くなれるあたりアレですね」
「ウケる」
「ウケないっすよ」
「頭おかしいですね」
「そう?どっちかといえばそっちの上司のが頭おかしいっしょ」
「五条さんは頭おかしいですよ」
「アレは確かに頭おかしいけどその上よ、上」
「関わりがあるんですか?」
「昔呪術師ならないかーって誘われた時に一回顔出したんだけどボロクソ言われたからボロクソ言い返してきた程度だよ」
「………は?」
あの時はとっても腹立ったなー。
せっかく誘ってもらったけど所詮私は見えるだけ。
呪術師のステータスである術式が無いのを馬鹿にされ、見えるだけでは勤まらないと鼻で笑われ、一般家庭から出てきたならたかが知れているから死ぬ前に帰れなどなど……
「磨りガラス越しに顔隠しながら話す無礼者達ばっかだったから愛と勇気を拳にのせて話し合ったよ」
「え……まじっすか?」
「アナタよく生きてますね」
「だってさー!!
一応自分以外の巻き込まれた人達とかついでに助けてんのに、何もしないで無能無能って頭ごなしに言われたら腹立たない?
しかも会いに来いとか言ったのその上司なのに行ったら磨りガラス越しに馬鹿にするんだよ?
感謝の気持ちをお金に表してもいいと思える働きしてたのに罵倒だよ?
そりゃ拳も元気に磨りガラス叩き割るよね」
「割らない割らない」
「クソですね。確かに不愉快ですね」
「腹立つから常識をドブに捨てて頭のなか腐ってるクソなお前らがいる限りクソな呪術師になんな土下座されてもなってやんねーよって啖呵切ったんだよね」
「アナタ凄いですね」
「常識無い腐ってる大人きらーい」
「室内で火炎放射からの爆破した人の台詞じゃないですね」
「なんのことか名前わかんなーい」
てへ☆としたら七三さんに顔を逸らされた。
「別に呪術師にならなくても巻き込まれたら私が出来ることをするだけだし」
「アナタ…」
「いつか五条さんが上の人一掃してくれるらしいから、その時は喜んで組織入りするかもしれないけど」
「物騒な話ですね」
「五条さんとは正義の味方同盟だから」
「どちらかといえば五条さんも苗字さんも悪役ですけどね」
「清ぽんマジビンタね」
「えっ」
「んじゃー私帰るからあとよろしくー」
723 女王
今回もてぇてい命を救ったぜ
724 名無しの女王
てぇていwww
725 名無しの女王
おつーwww
726 女王
正義の味方なのに眼鏡が
最強と私は悪役って言ってきたからおこ
727 最強
眼鏡マジビンタだな
728 女王
>>727 よろしく
729 名無しの女王
>>726 いや悪役だろ
730 名無しの女王
>>726 正義の味方は燃えれば全てよしではないwww
731 名無しの女王
>>726 正義の味方はお化けをゴ◯扱いしないwww
732 名無しの女王
>>726 正義の味方は建物破壊しないwww
733 名無しの女王
>>726 正義の味方って何だっけwww
734 女王
おこ
735 最強
おこ
736 名無しの女王
やべwww
オマエら正義の味方(笑)にやられるぞwww
737 名無しの女王
勝てないwww
738 女王
>>729-733
あーんぱーんち☆
739 最強
>>736-737
あーんキーック☆
740 名無しの女王
wwwwww
741 女王
まぁ一つの命が救われたからよしとしよう
742 名無しの女王
そうだそうだ
女王は頑張った
743 名無しの女王
お疲れ様!!女王
744 名無しの女王
お疲れ様!!
745 女王
そして一人職も失った
746 名無しの女王
ちょっwww
747 名無しの女王
それはwww
748 名無しの女王
しっwww
彼はきっとつぉく生きるからwww
749 女王
付き合ってくれたみんなサンキュー
またなんかあったらよろしくー
750 名無しの女王
またwww
751 名無しの女王
フラグwww
報告も終えてじゅじゅちゃんを閉じる。
「あの……」
「あれ?お兄さんじゃん」
「お礼、言って無かったこと思い出して」
疲れ果てた顔をしているがこちらを見て小さく笑うお兄さん。
「俺や同僚達を助けてくれてありがとう」
「たまたまですよ」
「君がいなかったら生きてこの場にいなかっただろうから」
「そう?」
「ありがとう」
頭を下げられる。
気恥ずかしくなってお兄さんの肩を叩く。
「気にしないで。
むしろお兄さんは今後の自分の生活を気にして」
「………言わないでくれ」
「大丈夫!!一回地獄のような恐怖体験したなら何事にもポジティブに生きれるから!!」
「君はポジティブ過ぎるわ!!」
力強く突っ込めるお兄さんに親指を立てる。
きっとお兄さんは強く生きれるよ。
「ははっ!!
ありがとう……頑張ってなんとかやってみるよ」
「どうしても困った時は私の助手なる?」
「助手って?」
「お兄さんカメラテク凄かったから」
「………もしかしなくても」
「今回みたいなのに巻き込まれる気力があるなら是非☆」
「お断りさせていただきます」
笑ってお兄さんと別れた。
光あるところに闇があり
その世界は普段は見えないモノ達が蠢いていて
一度落ちると一人では出られず
閉じ込められてしまう者もいる。
「ひっ………ぐすっ」
「た、たすけて……たすけてっ」
声は届かない。
真っ暗な闇が声さえものみ込んでしまうから。
「おねがい……たすけてっ!!」
小さな小さな叫び。
「どーした少年達?迷子か」
「!?」
「……お姉ちゃん、だれ…?」
その叫びは普段は聞き取ってもらえなくても
もしかしたら………
正義の味方には届くかもしれない。
「私?私はね」
運が良ければ出会える幸運のヒーロー。
「迷子だ!!!」
今日もじゅじゅちゃんは女王の話で盛り上がる。
あとがき
リクエスト「よく呪術関係の厄介ごとに巻き込まれる普段は平凡で善良なヒロインが知恵と勇気と愛と根性と気合とぶっ飛んだ発想力と力業で解決するお話」
めちゃくちゃ設定書いてくださりありがとうございますwww
見た瞬間めちゃくちゃ笑いましたwww
そしていざ書こうとしたらキャラが難しくてどーしようか迷っていたら掲示板風をリクエストされ、ちょっと頑張ってみました。
……新たなキャラが生まれたが続きませんwww
掲示板がほんと打つの大変www
肩こりがwww
五条さんより七海に正論パンチされてますがいかがだったでしょう……?
五条さんとの絡みがいまいちでしたが限界でした(笑)
五万ヒットになるまでお越しくださった方々、本当にありがとうございます。
これからも明星をよろしくお願いします!!
光ある場所の反対には闇があり
闇の世界には闇の者達が住んでいる。
その世界を知る権利を与えられた者だけが私達の知らない闇を知ることが出来ているが……
不必要に、遊び心で、無知故に足を踏み入れ
帰ることの出来ない闇にのみ込まれてしまう者もいる。
ここにいる者は闇に魅いられ
普段は闇を知ることのない者達へ
少しだけ
常識を覆し
日常を非日常へ招き
光の裏側を紹介するサイトを通して
一人の女の子が奇想天外にお伝えする彼女の日常の一部である。
どーもぉ!!ホラーちゃんねるの女王名前です。
ただいま
「やだ……なにこれっ!!」
「くそっ!!ドアが!!」
とあるビルに閉じ込められちゃった☆
「まぁまぁ落ち着いてくださいよ」
「誰か!!出してよ!!」
「開け!!開けよ!!」
「あの、落ち着いて……」
「あーけーろっ!あーけーろっ!さっさとあーけろ!」ガンガンガン
「開けェッ!!ゴマッ!」ガンガンガン
「落ち着けぇぇぇええええ!!」
落ち着きのない一般人二人にエルボー決めた私は悪くない。
一般人二人が気絶している間に説明しよう!!
ちょっとした会社の用事をお願いされとあるビルに書類を届けにきたホラちゃん女王名前さん。
見た目は綺麗なのにやべーな、そこらへんにこのビル呪霊いんだけど……とか思いながらも用事を済ませてさあ失礼しまーす☆と帰ろうとしたら……
ドアを開けた先に大口開けた呪霊がいて社内にいた数人が阿鼻叫喚。
大口開けた呪霊に対して無言でドアを閉めた私。ナニモミテナイヨ。
なぜか社員さんがこのビルが呪われたビルだと暴露を始め、昔殺人が起きてその死体がまだ見つかってないとか語り終えた後は……
一目散に廊下に出て我先にとビルから出ようとする人々。
しかし!!悲しいことにドアが開かない!!
そして話を聞かない社員さんらにエルボー決めた私悪くぬぇ。
薄暗い廊下。
ヒタヒタと歩き回るナニか。
私はコレを知っている。
幼い頃から何度も経験しているが慣れはしない。
"どこ……ドコです"
"あ……あ、あぁ…"
「携帯……は通じないのかよ」
こーゆー事に慣れている友人とはこんな時に限って連絡がつかない。
何のための連絡手段なんだよ、おい。
気合いで電波よ届け!!とメールを送ってみるが期待はしないでおこう。
「うっ……」
「あ、気付きました?」
「ドアは!?」
「開かないので落ち着いてガンガンしないで下さいね」
「あ、あぁ……」
お前ガンガンガンしたら寄ってくるんだからまじヤメロ。
まだ気絶している女性社員を背負ってもらい、元の部署へ。
震える男性社員に勝手にお茶を入れて先ほどまでいたソファーに座りながらポチポチとスマホを触る。
「あの……先ほどから何を……?
携帯使えませんよね…?」
「じゅじゅちゃん知ってます?」
「じゅ……え?」
「ホラー展開で閉じ込められて外部との連絡取れなくてもそこなら外部と連絡がつくとゆーアレです」
「え?は?」
「私よくそこの常連なんで今回もスレ立てて実況していこうかと思って」
「は?実況?」
狙ったとおりじゅじゅちゃんねるは使えるので
【もう】ビル軟禁たしゅけて【何回目?】
とスレを立てたらみんな食いついてくれた。
そりゃ学生の頃から助け求めてスレ立ててたからみんな食いつくよな。
私ホラーちゃんねるの女王だからな。
1 女王
たしゅけて
2 名無しの女王
でたwww
3 名無しの女王
またかよwww
4 名無しの女王
ん?みんな1知ってるのか?
5 名無しの女王
>>4 ホラーちゃんねるの女王って調べたら出てくる
6 名無しの女王
なるほど
7 名無しの女王
まずはいつものとこに連絡するわ
8 名無しの女王
>>7 仕事が早いwww
9 女王
>>7 出来るやつwww
10 名無しの女王
何年女王のサポートしてると思ってんだwww
仕事の早い方々のおかげで奴らのところに連絡が行くのも時間の問題だろう。
経緯を載せたのであとは実況していくしかない。
「あの……」
「んー?」
「常連って事は……よくこんなことが?」
「たまーにだよ。たまーに」
「出られるんですよね……?」
「落ち着くことが大事だよ、お兄さん」
"あ、あぁ……あし…"
「ひぃっ!!!」
「落ち着くことが大事なんだ、お兄さん」
"あし……あしを ちょ ウ だ イィィィイッ"
ぐしゃっ
私の足を引っ張ろうとソファーの下から出てきた髪の長い女を踏み潰す。
何度も何度も踏み潰す。
とにかく無言でヒールで踏み潰す。
すると動かなくなってすぅーっと消えた。
「落ち着くことが大事なんだ、お兄さん」
「落ち着けるかぁぁああああ!!!!!
何で平然と踏み潰せんの!?
何で平然と踏み潰せんの!?
何で普通に真顔なの!!?」
「慣れです」キリッ
「キメ顔やめろ!!!」
「ゴ○と一緒ですって」
「ゴ○を真顔でヒールで潰すとか嫌だわ!!!」
ツッコミすごいなこのお兄さん。
とりあえずじゅじゅちゃんに報告したら大量の草はえた。
55 女王
ゴ○みたいにソファーの下から出てきたゴ○をヒールで踏み潰し続けたら怒られた
56 名無しの女王
>>55 wwwwwwwww
57 名無しの女王
>>55 wwwwwwwww
58 名無しの女王
>>55 それは怒られるwww
59 最強
オマエなにやってんのwww
60 眼鏡
何してるんですか
61 名無しの女王
>>59-60 おっ!!きたきた!!
62 名無しの女王
最強とパシリ眼鏡のご登場だ!!
おっ、早速連絡がいったらしい
63 女王
○○ってとこのビルなんだけどヘルプ
64 最強
残念だけど僕出張行くことになっていない
65 眼鏡
最近こんなこと無かったから…
66 女王
>>64 つかえない最強
お土産よろしく
67 最強(白)
>>66 絶許
ミルクセーキでいい?
68 眼鏡
今すぐ誰か向かわせます
69 名無しの女王
お土産話すんなwww
70 名無しの女王
余裕過ぎてホラーじゃないwww
71 女王
【薄暗い廊下の写真】
【鼻歌歌いながら後ろ向きでキレッキレのパラパラする動画】
72 名無しの女王
いやぁぁあああああ
あ……ぶふっwwwwwwちょ
73 名無しの女王
え?この人なにやってんの?
74 名無しの女王
まっwwwwww
75 名無しの女王
いやぁぁあああああ!!!!
76 名無しの女王
なに?パラパラ?
77 最強
馬鹿だwww
78 名無しの女王
馬鹿がいるwww
79 名無しの女王
見えてない零感はただの薄暗い廊下とパラパラ踊ってる変なやつだよな?
【薄暗い廊下に描き足された生首と天井から伸びる無数の手】
つまり……このキレッキレの動きは………?
80 名無しの女王
肝が冷えた
のに顔が熱いのはなぜだろうwww
81 名無しの女王
パラパラしながら手を弾き、生首を蹴り飛ばすとか一般人無理ある
82 女王
>>81 一般人だコラ
どうしてそうなったのかというと
お姉さんが目覚めてすぐに再び天井にゴ○という髪の長い女が現れて発狂。
廊下へ飛び出したので追いかけようとしたのだが……生首と手に大歓迎されたので邪魔だからリズムに合わせて弾かせてもらった。
ここ呪霊だけじゃなく普通のお化けも出るっぽいので写真に載ったらしい。
ちなみに撮影はお兄さん。
過去のじゅじゅちゃん見て吹っ切れたらしい。
「見失っちゃった」
「仕方ないですよ……」
無数の手と生首目の前に鼻歌歌いながら追いかけるのは無理だと言われた。
とりあえず助けに誰かをよこしてくれるらしいので時間潰していよう。
「助け……くるんですよね?」
「来てくれなきゃ一生この中だよ」
「祓ったり出来ないんですか?」
「私に出来るの物理攻撃onlyだから」
真横から飛び出してきたハエみたいな低級呪霊を叩き落とす。
ピクピクしてたのでヒールで踏んどいた。
「そういや死体がまだ見つかってないとかあれ本当なの?お兄さん」
「え?」
「さっき話してた噂」
「あぁ……ただの先輩の作り話ですよ。
この会社外見はとても綺麗なのに中はそうでもないですよね?
……元々廃ビルだったのを格安で社長が購入したんですが外装だけ綺麗にして中はそのまま使っているんです。
噂好きの先輩が皆を驚かすために昔このビルで自殺した霊がさ迷っているとか、元のビルの持ち主が借金の取り立てから逃げるために今もどこかに隠れているとか……
根も葉もない噂ですよ」
「へぇ」
「現に入社してから一度もこんな怪奇に巻き込まれたことなんて無かったのに……」
「ふーん」
「まさか……本当に死体が埋まって…!!?」
"ぎょっ"
壁から飛び出してきた目が片方ドロリと落ち腐りかけた魚。
お兄さんは甲高い悲鳴を上げて飛び退いた。
なので壁からこんにちはした魚を蹴り飛ばしたら頭もげた。
「いやぁぁあああああ!!!!!」
「何か武器ないかな……」
「いやぁぁあああああ!!!!!」
「お兄さんうるさいよ」
「死んだ魚と目があったぁぁああああ」
「そこかよ」
死んだ魚ってなぜか目が合った気分になるもんね。わかるわかる。
だけど静かにしよう!!
だって集まってきちゃうからね!!
"あし……あしを……
あしヲ チョうダイイイイイイ"
「あーぁ、きちゃった」
「いやぁぁあああああ!!!!」カシャシャシャ
「カメラ連写とか余裕じゃんお兄さん」
撤退撤退
倉庫に隠れたのだが……
「失敗したかも」
「え?なにが?」
「アレはヤバい」
倉庫の奥に小さな鉄の扉。
少しサビているが……そこが開いている。
「お兄さん出るよ」
「え?え?」
「あっちがラスボスだ」
ギギギ……と扉がゆっくり開かれるので再び扉を開いてダッシュ。
扉ぶち破って脚は蜘蛛、体は人間、頭は虫みたいな化物が追いかけてきた。
「何あれ何あれ何あれ何あれ!!?」
「先輩の話本当なの混ざってたのかもね」
「嘘でしょ!?」
とりあえず逃げ切ろうぜ!!とヒールをダルビッシュよろしく虫の目ん玉目掛けてぶん投げた。
刺さったヒールが痛かったのか奇声上げてた隙に手頃な部屋へ。
456 女王
ヤバいヤバい
みんなヘルプ!!
このビルのヤバい噂調べて
【倉庫の奥の鉄の扉】
【何かが壁をぶちやぶってる写真】
【ヒールぶんなげる女性】
457 名無しの女王
珍しく女王ヤバい?
458 名無しの女王
さっきまでの余裕どうした?
459 名無しの女王
何かうつってる?
460 名無しの女王
いや……俺霊感あるけど普通の写真
461 最強
あともーちょい頑張れ
462 名無しの女王
そのビル昔から心霊スポット扱いだったぞ?
まぁ廃ビルだからって理由で特に何かあったわけじゃないけど
463 名無しの女王
そこ不良の溜まり場だった気がする
464 名無しの女王
ま?
465 名無しの女王
おう
俺のにーちゃんの友達の話が関係あるかわからんが
その友達のつるんでた人達が結構良くない噂のある人達でさぁ
女の人悪戯するのに使ってたり
葉っぱ吸うのに使ってたらしくて
ついていけず離れたらしいけど
女の人を手酷く扱ってたとかで耐えられなかったと
466 名無しの女王
やば
467 女王
手酷く扱われてバラされたとか?
足探してんのそのせいかな?
ヤバい化物の体は人間だったし
そーいや生首も女だった気がした
468 名無しの女王
469 名無しの女王
470 名無しの女王
471 名無しの女王
472 女王
無言なってないで調べてぷり
掲示板が阿鼻叫喚となっている。
今いる場所は給湯室。
棚を漁れば殺虫剤のスプレー缶が出てきた。
「お兄さんライターある?」
「ある……けど?」
「貸して貰うね」
カサカサと音がして近い。
給湯室から出たら天井を這ってきたので殺虫剤を吹き掛ける。
"キシャァァアアアアアア"
「やべ。怒らせた」
「そりゃそーでしょーが!!!!
虫に殺虫剤なんて……え?効くの?」
「ついでにファイヤー」
「ええええええ」
噴射しながらライターをカチッとすると火炎放射機に。
良い子のみんなは真似しないようにね☆
「ついでにほれ」
「ちょっ!?アンタなにしてんの!?」
「逃げろ」
スプレー缶を燃えているラスボスに一球入魂した。
つまり投げつけた。
良い子は真似しないようにね☆
お兄さんを連れてできる限り離れた部屋に入るとパァンッと破裂音がした。
そっと廊下を覗くと……
そこには飛散した虫の死骸が燃えている。
「良い子は真似しないでね☆」
「何やってんですかアンタ!!!
一歩間違ったら僕らもアレじゃないですか!!!」
「だから室内でのガス抜きや、ガスを抜いてないボンベやスプレーの側で火を扱うことはやめようね」
「どこ見て注意喚起してんだよ!!」
「………何事ですかこれは」
七三眼鏡のスーツ姿のお兄さんが増えました。
600 女王
爆発させたら七三眼鏡さんに怒られた
【殺虫剤で火炎放射をする女性】
【素晴らしいフォームで燃える何かにスプレー缶をぶん投げる女性】
【爆発現場】
601 最強
何した
602 女王
虫だから燃えるかなと思ってスプレー使って火炎放射機した
ついでにスプレーぶん投げて爆発させた
603 名無しの女王
>>602 狂気www
604 名無しの女王
>>602 やり方が完全にゴ○の処理方法www
605 名無しの女王
>>602 ぶっ飛んでるwww
606 最強
七三かー
真面目だから怒らせたら面倒だよ
607 女王
>>606 手遅れwww
608 名無しの女王
>>607 プギャーwww
609 名無しの女王
>>607 プギャーwww
610 名無しの女王
>>607 プギャーwww
「何を考えているんですか?子供でもしませんよこんなこと」
「理論的に言うなら炎なら浄化されるかな?と思って」
「理論的じゃないです。アホですか」
「無事燃えました」
「ぶっ飛んでますねこの人」
七海さん名乗った七三眼鏡の悟の同業者さん。
私のSOSで伊地知さんから緊急で派遣され子分の猪野くんを連れてやって来たのはいいが、中に入ったら爆発音。
急いで駆けつけたら飛散していた。
「七三さん」
「七海です」
「ちょっとお願いあるんだけど」
例の鉄の扉なう!!
道中なんかワラワラ湧いてきたのを物理で沈めたら猪野くんに引かれた。
七海さんと猪野くんが鉄の扉の中をしらべてくれている。
「やばいな……」
「俺もうこの会社辞める……」
「人生いいことあるよ、お兄さん」
鉄の扉の中からは白骨化した死体が見付かったらしい。
お兄さんは会社を辞める決意を固めた。
なんとか無事に多少怪我したりした人達はいたが全員見付けてビルから脱出。
勝利のVサインをじゅじゅちゃんに載せたら大量の草はえた。
「外だ……」
「お疲れ、お兄さん」
「生きてる…」
「会社はたぶん警察入って大変だろうけどファイト」
「違う会社探さなきゃ」
お兄さんはフラフラしながら帰った。
強く生きてくれ。
「名前さんでしたっけ?」
「ん?なに猪野っち」
「いのっち……
七海さんが呼んでるんで」
「オーケー」
猪野くんと向かえば伊地知さんがいた。
「やほー!!気付いてくれてありがとう清ぽん」
「その呼び方やめてください」
「清ぽんまた胃痛?ほら、お薬やるから」
「ありがとうございます。
その胃痛の原因貴女だと理解していますか?」
「てへ☆」
「伊地知さん知り合いっぽいですけどこの子なんなんですか?」
「一般人ですよ……一応」
「どういう事ですか?」
苗字 名前という人間を語るにはとてもじゃないが長くなる。
なので省きに省いて話すと見えている一般人である。
見えているせいでいつの間にか呪霊関係に巻き込まれており、たまたま任務として行った先で携帯で呪霊連写しながら生き残る猛者である。
一部のネットではホラークラッシャーとして面白おかしく人気を集めているが……これはやらせではないし生死がかかっているというのに彼女は冷静に見極めて動き生き残っている呪術師顔負けの一般人なのだ。
倒すことは出来ないが、自分に出来る精一杯の生き残るための活路を見つけ出し共に巻き込まれた人間を保護しながら生き残る猛者である。
「苗字さんがいると巻き込まれた方々の生存率が上がるんですよ」
「イェイ」
「ただし、呪霊相手に安価しながら逃げたり
プロレス技かけたりするのやめてください」
「仕方ないよ。目障りなんだもん」
ワラワラ出てこられたり、見た目虫みたいでグロいので嫌なんだよね。
私虫嫌いだし。
「だからと言って室内でスプレー缶を使った火炎放射や爆発はしていいことじゃありませんよ」
「すいません。
燃やせば全て解決するって昔聞いたことあったんで」
「解決しません」
「今度は屋外でします」
「屋外でも火炎放射しないで下さい」
火炎放射禁止令出ました。
残念……。
「次回は気を付けます」
「貴女は守られるべき一般人なのだから無茶は止めてください」
「……イケメンか」
「七海さんはイケメンっすよ」
「どっかの自称最強とは大違いだ」
「五条さんとお知り合いで?」
「かれこれ5年ほどの仲ですね」
「意外と長い付き合い」
「私がよく巻き込まれるから仲良くなりました」
最初に出会った時は新手の化物かと思ってバトル仕掛けて負けたけど、今ではいい戦友です。
「五条さんと仲良くなれるあたりアレですね」
「ウケる」
「ウケないっすよ」
「頭おかしいですね」
「そう?どっちかといえばそっちの上司のが頭おかしいっしょ」
「五条さんは頭おかしいですよ」
「アレは確かに頭おかしいけどその上よ、上」
「関わりがあるんですか?」
「昔呪術師ならないかーって誘われた時に一回顔出したんだけどボロクソ言われたからボロクソ言い返してきた程度だよ」
「………は?」
あの時はとっても腹立ったなー。
せっかく誘ってもらったけど所詮私は見えるだけ。
呪術師のステータスである術式が無いのを馬鹿にされ、見えるだけでは勤まらないと鼻で笑われ、一般家庭から出てきたならたかが知れているから死ぬ前に帰れなどなど……
「磨りガラス越しに顔隠しながら話す無礼者達ばっかだったから愛と勇気を拳にのせて話し合ったよ」
「え……まじっすか?」
「アナタよく生きてますね」
「だってさー!!
一応自分以外の巻き込まれた人達とかついでに助けてんのに、何もしないで無能無能って頭ごなしに言われたら腹立たない?
しかも会いに来いとか言ったのその上司なのに行ったら磨りガラス越しに馬鹿にするんだよ?
感謝の気持ちをお金に表してもいいと思える働きしてたのに罵倒だよ?
そりゃ拳も元気に磨りガラス叩き割るよね」
「割らない割らない」
「クソですね。確かに不愉快ですね」
「腹立つから常識をドブに捨てて頭のなか腐ってるクソなお前らがいる限りクソな呪術師になんな土下座されてもなってやんねーよって啖呵切ったんだよね」
「アナタ凄いですね」
「常識無い腐ってる大人きらーい」
「室内で火炎放射からの爆破した人の台詞じゃないですね」
「なんのことか名前わかんなーい」
てへ☆としたら七三さんに顔を逸らされた。
「別に呪術師にならなくても巻き込まれたら私が出来ることをするだけだし」
「アナタ…」
「いつか五条さんが上の人一掃してくれるらしいから、その時は喜んで組織入りするかもしれないけど」
「物騒な話ですね」
「五条さんとは正義の味方同盟だから」
「どちらかといえば五条さんも苗字さんも悪役ですけどね」
「清ぽんマジビンタね」
「えっ」
「んじゃー私帰るからあとよろしくー」
723 女王
今回もてぇてい命を救ったぜ
724 名無しの女王
てぇていwww
725 名無しの女王
おつーwww
726 女王
正義の味方なのに眼鏡が
最強と私は悪役って言ってきたからおこ
727 最強
眼鏡マジビンタだな
728 女王
>>727 よろしく
729 名無しの女王
>>726 いや悪役だろ
730 名無しの女王
>>726 正義の味方は燃えれば全てよしではないwww
731 名無しの女王
>>726 正義の味方はお化けをゴ◯扱いしないwww
732 名無しの女王
>>726 正義の味方は建物破壊しないwww
733 名無しの女王
>>726 正義の味方って何だっけwww
734 女王
おこ
735 最強
おこ
736 名無しの女王
やべwww
オマエら正義の味方(笑)にやられるぞwww
737 名無しの女王
勝てないwww
738 女王
>>729-733
あーんぱーんち☆
739 最強
>>736-737
あーんキーック☆
740 名無しの女王
wwwwww
741 女王
まぁ一つの命が救われたからよしとしよう
742 名無しの女王
そうだそうだ
女王は頑張った
743 名無しの女王
お疲れ様!!女王
744 名無しの女王
お疲れ様!!
745 女王
そして一人職も失った
746 名無しの女王
ちょっwww
747 名無しの女王
それはwww
748 名無しの女王
しっwww
彼はきっとつぉく生きるからwww
749 女王
付き合ってくれたみんなサンキュー
またなんかあったらよろしくー
750 名無しの女王
またwww
751 名無しの女王
フラグwww
報告も終えてじゅじゅちゃんを閉じる。
「あの……」
「あれ?お兄さんじゃん」
「お礼、言って無かったこと思い出して」
疲れ果てた顔をしているがこちらを見て小さく笑うお兄さん。
「俺や同僚達を助けてくれてありがとう」
「たまたまですよ」
「君がいなかったら生きてこの場にいなかっただろうから」
「そう?」
「ありがとう」
頭を下げられる。
気恥ずかしくなってお兄さんの肩を叩く。
「気にしないで。
むしろお兄さんは今後の自分の生活を気にして」
「………言わないでくれ」
「大丈夫!!一回地獄のような恐怖体験したなら何事にもポジティブに生きれるから!!」
「君はポジティブ過ぎるわ!!」
力強く突っ込めるお兄さんに親指を立てる。
きっとお兄さんは強く生きれるよ。
「ははっ!!
ありがとう……頑張ってなんとかやってみるよ」
「どうしても困った時は私の助手なる?」
「助手って?」
「お兄さんカメラテク凄かったから」
「………もしかしなくても」
「今回みたいなのに巻き込まれる気力があるなら是非☆」
「お断りさせていただきます」
笑ってお兄さんと別れた。
光あるところに闇があり
その世界は普段は見えないモノ達が蠢いていて
一度落ちると一人では出られず
閉じ込められてしまう者もいる。
「ひっ………ぐすっ」
「た、たすけて……たすけてっ」
声は届かない。
真っ暗な闇が声さえものみ込んでしまうから。
「おねがい……たすけてっ!!」
小さな小さな叫び。
「どーした少年達?迷子か」
「!?」
「……お姉ちゃん、だれ…?」
その叫びは普段は聞き取ってもらえなくても
もしかしたら………
正義の味方には届くかもしれない。
「私?私はね」
運が良ければ出会える幸運のヒーロー。
「迷子だ!!!」
今日もじゅじゅちゃんは女王の話で盛り上がる。
あとがき
リクエスト「よく呪術関係の厄介ごとに巻き込まれる普段は平凡で善良なヒロインが知恵と勇気と愛と根性と気合とぶっ飛んだ発想力と力業で解決するお話」
めちゃくちゃ設定書いてくださりありがとうございますwww
見た瞬間めちゃくちゃ笑いましたwww
そしていざ書こうとしたらキャラが難しくてどーしようか迷っていたら掲示板風をリクエストされ、ちょっと頑張ってみました。
……新たなキャラが生まれたが続きませんwww
掲示板がほんと打つの大変www
肩こりがwww
五条さんより七海に正論パンチされてますがいかがだったでしょう……?
五条さんとの絡みがいまいちでしたが限界でした(笑)
五万ヒットになるまでお越しくださった方々、本当にありがとうございます。
これからも明星をよろしくお願いします!!