十万企画
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名前がまた呪霊に呪いを受けた。
受けたのだが……
「ほーら名前、おいでー?」
「………!!!」
「止めろ馬鹿目隠し」
「止めなさいよ馬鹿」
「止めろ、悟」
半泣きになりながらめちゃくちゃお菓子ぶん投げている幼女が一人。
しかし、五条には無下限呪術があるため当たらない。
攻撃が通じない事に絶望する幼女。
ポロポロと大きな目から大きな滴が落ちる。
「あーあ、馬鹿が泣かした」
「おかか」
「先生何やってんの?」
「最低ですね」
「ねぇ、むしろ何で僕だけ避けられてんの?」
泣いている幼女は真希が抱いて慰めている。
流石姉属性。
実の妹には嫌われているが、ただのツンデレなので子供のあやし方など手慣れたもの。
この幼女こそ、呪いを受けた名前である。
事の発端は本人に着いてきた呪霊だ。
相変わらず変な呪霊をシカトしながら引き連れてあるく名前はいつものこと。
一年トリオと出会い、やっほー!なんて呑気に声をかけた名前。
あぁ、また名前姉そんなもの憑けて歩いて……。
相変わらずね。
危険は無いし大丈夫だろ、なんて一年トリオがいつものこと。と納得したのが良く無かったのかもしれない。
pi◯ivとかその他諸々でよくある欲望が集まったご都合的な呪いから産まれた呪霊だったのが原因だったのかもしれない。
場所がお台場だったのが原因かもしれない。
なんでそんなとこに居たのかって?
一年トリオと任務後遊ぶ約束していたから。
その結果
呪いが暴れだし、名前に襲いかかる。
虎杖が瞬殺で呪いを祓ったのだが……遅かった。
「ほぇ?」
「「「!!?」」」
「………ここ、どこ?」
幼女がいた。
可愛い可愛いおめめがパッチリの幼女がいた。
そんな事よりも問題は幼女がダボダボの名前が着ていた洋服を着ていて……今にも脱げそうな事。
「虎杖!釘崎!」
「「ラジャー!!」」
虎杖は制服の上を脱ぎ、幼女を包む。
釘崎が落ちた洋服と靴を回収。
伏黒は伊地知へ大至急お台場へ車を!と連絡。
いきなりの連絡に伊地知はすぐに来れない。
その為……
「服ね」
「服だな」
「ここら辺にあったっけ?」
「西◯屋かトイ◯らスか?」
「どうせなら可愛い服がいいわよね。
女は絶対ディ◯ニーよ」
「……おねーちゃんとおにーちゃんたちだぁれ?」
「「「うぐっ」」」
こてん、と頭を傾げる見た目幼女の破壊力。
大きな瞳がうるうると不安そうに揺れている。
「けんま……」
「あああああっ!!な、泣かないで……ほら高いたかーい!」
「ばっ!!虎杖!!」
「アンタ服ぶかぶかだって言ってんのに何してんのよ!!」
思わずたかいたかいをして両側から頭を叩かれる虎杖。
ごめんなさい。by.虎杖
とにもかくにも服を優先しなくては!!と子供服を買いに行こうとして……ふと、伏黒が立ち止まる。
「なぁ」
「何よ」
「名前さん戻った時……子供服だとやばくないか?」
「「……………」」
呪霊の呪いを受けて小さくなった名前。
元着ていた服はぶかぶか……。
ならば、戻った時に子供服を着ていたら……。
「「!!!」」
「とりあえず虎杖」
「おう。ボタン閉めてここから顔出して腕ここな」
「おおきい!」
「服、すぐに用意できなくてごめんな?」
「おにーさんはそーゆーしゅみですか?」
「………えっと」
「おまたスースーする」
「伏黒ぉぉおお!!!」
「助けを求めるな」
「そうよね。下着……いや、でも子供用を履かせて戻った後が……」
一年トリオは困った。
とにかく困った。
素っ裸に学ラン着せて抱き上げている状況が通報されてもおかしくない。
「呪霊による呪いだ。
そう簡単には呪いなんか発動しないはずだ」
「って事は……やることは一つね」
「あぁ。今すぐ子供服売り場に走るぞ」
「オッケー!!名前姉きちんと捕まっててな」
「なにするの?」
「かけっこしながら服選びに行こうぜ!」
「名前、まじょになるー!」
「魔女か!あるかなー?」
一年トリオは走った。
アレコレ言ってられない。
野薔薇はすぐさまシャツとパンツを選びに。
伏黒と虎杖は名前の好きな子供服を選びに。
しかし三人はハッとする。
「「「(サイズって………)」」」
「名前姉、いつも着てる服のサイズわかる?」
「?」
「服のここらへんについてる数字」
「100!!」
ナイス、虎杖!!伏黒はすぐに釘崎にライン。
どれがいい?これかわいいねぇ、じゃあ試着しよーぜ。うん!
シャツとパンツを購入した釘崎も合流し、試着室には釘崎が。
ささっと着せて、選んだ服を試着。
黒のロングパーカー。
一枚ですっぽり足元までの気楽なスタイル。
本人が魔女をご希望のため、サイズも問題無さそうだし一度脱がして伏黒へ手渡す釘崎。
伏黒はすぐにレジへ。タグも取ってもらう。
虎杖は赤いカチューシャと黒猫の人形を購入。
再び試着室で着替えて外へ。
「あの、その子供は……」
「伊地知さん、急いで家入さんのとこへ」
「あの……」
「この人名前さんです」
呪いを受けました。
伏黒の膝に居る幼女はきょとり。
「………五条さん学校に居ますよ」
「「嘘だろ」」
「……五条先生に報告した方がいいよね?」
あの人任務だったろ……。
早く終わったみたいで……。
絶対ヤバいじゃない……。
あ、もしもし五条先生?実はさー
これからの地獄に釘崎と伏黒は頭を抱えた。
そんなこんなで高専に到着後、すぐに家入に診てもらったのだが結果は問題なし。
時間が経てば戻ると診断。
「うっわ、かっわいー。
名前にもこんな可愛い時期あったんだね」
「へ、へんたいっ」
「嫌だなぁ、変態じゃなくて悟。ほら、悟おにーちゃんって呼んでよ」
「へんたい、たいさんっ」
「飴?当たらないよー」
「……!!」
「あっはっはっ。かっわいー。涙目だ」
数少ない持っていたどんぐり飴の攻撃が効かないことにショックを受ける名前。
何て野郎だ。
幼女を弄って遊んでる。
「おい、1年。帰ってきたなら……は?」
「うわっ、誰だよその子?」
「昆布」
2年も来た。
しかし、五条に迫られ幼女は半泣きで飴玉をぶん投げている。
コイツはよろしくねぇ、と姉御が立ちはだかる。
そして冒頭へ。
「おにーちゃん!」
「なにー?」
「だっこ」
ん、と両手を伸ばす幼女。
名前だとわかっても短いおててを伸ばして抱っこをねだる姿は可愛い。
片手で抱き上げれは小さなおててできゅっと肩に捕まる可愛らしさに……全員が顔をそむけた。可愛い。天使か。いや、可愛い魔女だった。
「悠仁ずるーい。僕だって抱っこしたい」
「だって」
「………」フルフルフルフル
「拒絶されてんナ」
「しゃけ」
「ぱんだ!!」
「おっ、来ますかな?」
ほーら、パンダだぞー。
虎杖はパンダへと渡すとパンダの首もとに顔を埋めてグリグリと擦り付ける名前。
「おひさまのにおいがする」
「そーだろそーだろ?」
「ふかふかだねぇ」
うっとりとしながら笑う名前。
あれ?ここは天国かな?幼女とパンダが仲良く戯れているよ。
おひさまの発言に釘崎と真希はやられた。
つい最近も似たような発言を聞いたことがあるが、それとはまた違った衝撃である。
「しゃけ」
「おさかな?」
「明太子」
「めーたいこ?」
「いくら」
「おにぎり?名前、おにぎりすきー!」
「しゃけ」
「おにーちゃんもすきなの?
名前はね、ちーずおかかやきおにぎりがすき」
あれ?ここも天国かな?
パンダにおにぎりに幼女。
不思議な組み合わせも和やかに見えるよ。
「で、硝子。名前はいつ戻るの?」
「今日中には戻るだろ」
「なら大したことないか」
「多分な」
「多分?」
「戻った後アイツが困るくらいだ」
「あー、なるほど。
じゃあ僕が引き取って面倒見るね」
「駄目だ」
「なんで?」
「絵面が良くない」
「親子じゃん」
「誘拐犯の間違いだろ」
Yesロリータ。NOタッチ。
五条はどう見てもやばかった。
「この子本当に名前さんなのかしら?
天使過ぎるわ」
「のばらおねーちゃ?」
「いいこと?変な男は迷わず急所を狙いなさい」
「?」
「やめて。釘崎やめて。
可愛い天使を汚さないで」
「…………」
「恵、触りたいなら触れよ」
「真希さんこそ触りたいんじゃ?」
「しゃけ」
「ほーらほらたかいたかーい」
「きゃははははは!!」
「「「「ちょ、まてぃ!!!!」」」」
パンダと狗巻が天使を空中に放り投げてる。
そう、釘崎がやられた受け身のあれだ。
「何やってんだパンダ!!棘!!」
「遊んでる」「しゃけ!」「ん!」
「三人で親指立ててんじゃないわよ!!」
真希と釘崎が急いで幼女を回収。
「アイツらいくら名前でもガキだぞ今は」
「まきおねーちゃん」
「なんだ」
「おこってる?」
「怒ってねぇよ」
「まきおねーちゃんきれい」
「…………」
「おおきくなったら名前のおよめさんになってね」
いや、それ父親に言うやつ。
しかも嫁に来るの真希か、と周りのツッコミは不在。
「オマエが強くていい女になったら考えてやるよ」
「「はわわわわっ」」
なぜか釘崎もキュンときた。
男前過ぎる姉御代表は今日も素晴らしかった。
「………」
「?」
「………」
「めぐみおにーちゃん?」
「………"脱兎"」
「うわぁ!!!うさぎしゃん!!」
ぽぽぽぽぽぽ、と沢山のウサギ。
子供に見られて困った伏黒の苦肉の答えがこれだった。
沢山のウサギに囲まれご満悦の名前。
そして伏黒に10点の札を上げる生徒達。
「かぁーいーね!」
「………あぁ」
オマエ達が可愛くて優勝だよ、と誰もが思った。
「はいっ、つーかまーえた!!」
「!?」
「うわっ。ちっさ、かるっ」
五条に片手で猫のように抱き上げられた名前は驚いた。
固まる名前を腕に乗せてジロジロと見る。
「………」
「放心してるじゃないですか」
「僕がかっこ良すぎるからかな」
「あ………」
「なに?どうかし……」
伏黒が青ざめていく。
五条も腕の中の名前を見た。
静かにボロボロ大粒の涙を流して泣いていた。
「え……嘘でしょ」
「なーかしたなーかした」
「さーとるがなーかした」
「おかか」
「最低ね」
「通報しますか?」
「五条先生、子供の嫌がることして泣かすの良くないと思うよ?」
「え?悪いの僕?」
シクシク、ボロボロ。
こちらの胸が締め付けられる静かな泣き方に、生徒達は冷ややかな視線を投げつける。
そっと地面に下ろせば、よたよたしながら家入のところへ。
白衣をぎゅっと握って目を擦っている。
「五条……誘拐は良くないと言ったろ」
「抱き上げただけだって」
「残念だったな」
しかし五条は見た。
家入の後ろに隠れながら中指立てて冷たい視線を向ける幼女を。今ハッって鼻で笑ってなかった?
「ねーねー名前」
「………へんしつしゃとはなしちゃいけません」
「ほら、お菓子あるよー」
「いらない」
「そっか……がおーーー!!」
「うわぁぁあああああっ」
突然の奇行。
生徒達の方が驚く。
しかし、幼女は驚きながらも近くにあった片手サイズの石をぶん投げた。
勿論当たらない。
当たらないが、何度も投げる。
「いやぁぁあああああっ」
「当たんないし」
「へんたいへんたいへんたい!!」
「違うって」
「ようじょにいやらしいことしてよろこぶへんたい!!」
「そんな趣味ないって」
「くるな!!あっちいってよしらがのおじさん!!」
「え?今おじさんって言った?ん?」
「あああああああっ」
「通報するか?」
「その方がいいかもしれないわ」
「五条先生……絵面やばっ」
190オーバーが泣きわめき石をぶん投げながら逃げているのを追う28歳。
完全にヤバい絵面。
しかし、幼女はやはり天使ではなく名前であった。
「クッソ!!そのあたまひきちぎる!!」
「出来るならね」
「いっぽんいっぽんひきぬいてやるんだからっ」
「触れるかなー?」
「がんめんからころべ!!」
「はいはい」
先程までおしとやかに泣いていた幼女はどこへ?
地面を駆け回り、手頃な石を広いぶん投げ、木の棒を振り回し、飛び蹴りを繰り返す天使改め野猿。
「ちにしずめっ!!」
「上等」
構って貰えて嬉しそうな五条。
いや、それ構っているって言うより威嚇……。
「天使が消えた」
「名前さんは名前さんだったってことだな」
「か弱い遺伝子どこに消えたのかしら」
「期待を裏切らないと言うか、裏切ったと言うか……」
「明太子」
「何でも武器にする能力でもあんのか?」
子供って凄いね、と先程までの天使帰ってこいと願う生徒達。
「子供は天使と怪獣の紙一重って言うからな」
「怪獣の部分ひどくありません?アレは」
「五条先生の事?」
間
「待って。虎杖ふざけんじゃないわよ」
「だってほら、大人なのに子供みたいにはしゃいでるよ」
「やめろ。まじでやめろ」
「「「……………っ」」」
「五条も中身子供だからな」
虎杖の急な発言に全員あっ、と思って耐えたのに……家入の肯定に全員吹き出す。
見た目は大人だが、中身は子供心をいつも忘れない五条は黙っていれば幼女顔、口を開けば怪獣。
なるほど、五条は5〜6歳児だったのか……。
皆が笑いを耐えている間、五条へと飛び掛かる野生動物。
だがぼふんっ、と謎の音と共にビリっと鈍い音。
全員がそちらに顔を向け……生徒は顔を赤くした。
「戻ったね」
「は?何これ!?どんな状況!!?」
「良かったねー、僕がいて」
「スースーする!!」
「はいはい。動かない」
五条の上着を着せられ、五条抱き抱えられている名前。
その足元には破れた布。
ブカブカの上着でモゾモゾする度魅惑の生足が目に毒過ぎる。
「戻ったな」
「身体に違和感は?」
「スースーする」
「問題無さそうだな」
「だね」
「何があった」
どうも、通行人名前です。
今日は1年トリオと遊ぶ予定だったはずなのに……気付いたら高専にいました。
しかも、悟の上着を着ていて、中はすっぽんぽんです。
靴も履いていないから悟が抱っこしてくれてるが……支えてくれる手が尻を撫で回しているので頭を叩きました。
何があったのかわからんとです。
「まずは着替えろ」
「その着替えはどこに?私お台場に脱ぎ捨てて来た?」
「あ、ここにあるわよ」
「野薔薇ちゃん!……え?私まじ何したの?
年若い学生達の前で脱衣して記憶無いって……」
「大丈夫大丈夫。呪霊のせいだから」
「あんたはまず尻を触んな」
呪いのせい?
よくわからないが……保健室にて着替えさせてもらった。
「記憶無いから1日損した気分」
「名前姉って小さい時から名前姉だね」
「……どゆこと?」
「残念ねって意味よ」
「待って待って。私何したの!?」
「見た目と中身の需要が合ってないって話です」
「めぐみん酷くない!?」
何があったかわからないが、生徒達には生暖かい視線を向けられ、悟はニヤニヤ笑い、硝子ちゃんには鼻で笑われた。
まじで何があったんだ!!!
あとがき
リクエスト「加護ついたあたりの幼女になった通行人が五条、硝子、学生と絡む」
遅くなってしまい申し訳ありません!!!
お待たせしました!
通行人、幼女バージョン。
猫被っていいこにしてはいたけど結局本性出しちゃうタイプ。
見知らぬ土地に見知らぬけどなぜか自分を知ってるお兄さん達に始めはどう対応しようか迷っていたが……深刻そうに焦っているので無垢な姿を演じた。
モデルは幼馴染。けど、ポロポロ地が出る。
最終的にはエロ漫画らしくビリィなったが、東堂なら素っ裸担当だった。
五条がエロを許さなかったので0.2秒で着せた。
リクエストありがとうございました!
これからもよろしくお願いいたします!
受けたのだが……
「ほーら名前、おいでー?」
「………!!!」
「止めろ馬鹿目隠し」
「止めなさいよ馬鹿」
「止めろ、悟」
半泣きになりながらめちゃくちゃお菓子ぶん投げている幼女が一人。
しかし、五条には無下限呪術があるため当たらない。
攻撃が通じない事に絶望する幼女。
ポロポロと大きな目から大きな滴が落ちる。
「あーあ、馬鹿が泣かした」
「おかか」
「先生何やってんの?」
「最低ですね」
「ねぇ、むしろ何で僕だけ避けられてんの?」
泣いている幼女は真希が抱いて慰めている。
流石姉属性。
実の妹には嫌われているが、ただのツンデレなので子供のあやし方など手慣れたもの。
この幼女こそ、呪いを受けた名前である。
事の発端は本人に着いてきた呪霊だ。
相変わらず変な呪霊をシカトしながら引き連れてあるく名前はいつものこと。
一年トリオと出会い、やっほー!なんて呑気に声をかけた名前。
あぁ、また名前姉そんなもの憑けて歩いて……。
相変わらずね。
危険は無いし大丈夫だろ、なんて一年トリオがいつものこと。と納得したのが良く無かったのかもしれない。
pi◯ivとかその他諸々でよくある欲望が集まったご都合的な呪いから産まれた呪霊だったのが原因だったのかもしれない。
場所がお台場だったのが原因かもしれない。
なんでそんなとこに居たのかって?
一年トリオと任務後遊ぶ約束していたから。
その結果
呪いが暴れだし、名前に襲いかかる。
虎杖が瞬殺で呪いを祓ったのだが……遅かった。
「ほぇ?」
「「「!!?」」」
「………ここ、どこ?」
幼女がいた。
可愛い可愛いおめめがパッチリの幼女がいた。
そんな事よりも問題は幼女がダボダボの名前が着ていた洋服を着ていて……今にも脱げそうな事。
「虎杖!釘崎!」
「「ラジャー!!」」
虎杖は制服の上を脱ぎ、幼女を包む。
釘崎が落ちた洋服と靴を回収。
伏黒は伊地知へ大至急お台場へ車を!と連絡。
いきなりの連絡に伊地知はすぐに来れない。
その為……
「服ね」
「服だな」
「ここら辺にあったっけ?」
「西◯屋かトイ◯らスか?」
「どうせなら可愛い服がいいわよね。
女は絶対ディ◯ニーよ」
「……おねーちゃんとおにーちゃんたちだぁれ?」
「「「うぐっ」」」
こてん、と頭を傾げる見た目幼女の破壊力。
大きな瞳がうるうると不安そうに揺れている。
「けんま……」
「あああああっ!!な、泣かないで……ほら高いたかーい!」
「ばっ!!虎杖!!」
「アンタ服ぶかぶかだって言ってんのに何してんのよ!!」
思わずたかいたかいをして両側から頭を叩かれる虎杖。
ごめんなさい。by.虎杖
とにもかくにも服を優先しなくては!!と子供服を買いに行こうとして……ふと、伏黒が立ち止まる。
「なぁ」
「何よ」
「名前さん戻った時……子供服だとやばくないか?」
「「……………」」
呪霊の呪いを受けて小さくなった名前。
元着ていた服はぶかぶか……。
ならば、戻った時に子供服を着ていたら……。
「「!!!」」
「とりあえず虎杖」
「おう。ボタン閉めてここから顔出して腕ここな」
「おおきい!」
「服、すぐに用意できなくてごめんな?」
「おにーさんはそーゆーしゅみですか?」
「………えっと」
「おまたスースーする」
「伏黒ぉぉおお!!!」
「助けを求めるな」
「そうよね。下着……いや、でも子供用を履かせて戻った後が……」
一年トリオは困った。
とにかく困った。
素っ裸に学ラン着せて抱き上げている状況が通報されてもおかしくない。
「呪霊による呪いだ。
そう簡単には呪いなんか発動しないはずだ」
「って事は……やることは一つね」
「あぁ。今すぐ子供服売り場に走るぞ」
「オッケー!!名前姉きちんと捕まっててな」
「なにするの?」
「かけっこしながら服選びに行こうぜ!」
「名前、まじょになるー!」
「魔女か!あるかなー?」
一年トリオは走った。
アレコレ言ってられない。
野薔薇はすぐさまシャツとパンツを選びに。
伏黒と虎杖は名前の好きな子供服を選びに。
しかし三人はハッとする。
「「「(サイズって………)」」」
「名前姉、いつも着てる服のサイズわかる?」
「?」
「服のここらへんについてる数字」
「100!!」
ナイス、虎杖!!伏黒はすぐに釘崎にライン。
どれがいい?これかわいいねぇ、じゃあ試着しよーぜ。うん!
シャツとパンツを購入した釘崎も合流し、試着室には釘崎が。
ささっと着せて、選んだ服を試着。
黒のロングパーカー。
一枚ですっぽり足元までの気楽なスタイル。
本人が魔女をご希望のため、サイズも問題無さそうだし一度脱がして伏黒へ手渡す釘崎。
伏黒はすぐにレジへ。タグも取ってもらう。
虎杖は赤いカチューシャと黒猫の人形を購入。
再び試着室で着替えて外へ。
「あの、その子供は……」
「伊地知さん、急いで家入さんのとこへ」
「あの……」
「この人名前さんです」
呪いを受けました。
伏黒の膝に居る幼女はきょとり。
「………五条さん学校に居ますよ」
「「嘘だろ」」
「……五条先生に報告した方がいいよね?」
あの人任務だったろ……。
早く終わったみたいで……。
絶対ヤバいじゃない……。
あ、もしもし五条先生?実はさー
これからの地獄に釘崎と伏黒は頭を抱えた。
そんなこんなで高専に到着後、すぐに家入に診てもらったのだが結果は問題なし。
時間が経てば戻ると診断。
「うっわ、かっわいー。
名前にもこんな可愛い時期あったんだね」
「へ、へんたいっ」
「嫌だなぁ、変態じゃなくて悟。ほら、悟おにーちゃんって呼んでよ」
「へんたい、たいさんっ」
「飴?当たらないよー」
「……!!」
「あっはっはっ。かっわいー。涙目だ」
数少ない持っていたどんぐり飴の攻撃が効かないことにショックを受ける名前。
何て野郎だ。
幼女を弄って遊んでる。
「おい、1年。帰ってきたなら……は?」
「うわっ、誰だよその子?」
「昆布」
2年も来た。
しかし、五条に迫られ幼女は半泣きで飴玉をぶん投げている。
コイツはよろしくねぇ、と姉御が立ちはだかる。
そして冒頭へ。
「おにーちゃん!」
「なにー?」
「だっこ」
ん、と両手を伸ばす幼女。
名前だとわかっても短いおててを伸ばして抱っこをねだる姿は可愛い。
片手で抱き上げれは小さなおててできゅっと肩に捕まる可愛らしさに……全員が顔をそむけた。可愛い。天使か。いや、可愛い魔女だった。
「悠仁ずるーい。僕だって抱っこしたい」
「だって」
「………」フルフルフルフル
「拒絶されてんナ」
「しゃけ」
「ぱんだ!!」
「おっ、来ますかな?」
ほーら、パンダだぞー。
虎杖はパンダへと渡すとパンダの首もとに顔を埋めてグリグリと擦り付ける名前。
「おひさまのにおいがする」
「そーだろそーだろ?」
「ふかふかだねぇ」
うっとりとしながら笑う名前。
あれ?ここは天国かな?幼女とパンダが仲良く戯れているよ。
おひさまの発言に釘崎と真希はやられた。
つい最近も似たような発言を聞いたことがあるが、それとはまた違った衝撃である。
「しゃけ」
「おさかな?」
「明太子」
「めーたいこ?」
「いくら」
「おにぎり?名前、おにぎりすきー!」
「しゃけ」
「おにーちゃんもすきなの?
名前はね、ちーずおかかやきおにぎりがすき」
あれ?ここも天国かな?
パンダにおにぎりに幼女。
不思議な組み合わせも和やかに見えるよ。
「で、硝子。名前はいつ戻るの?」
「今日中には戻るだろ」
「なら大したことないか」
「多分な」
「多分?」
「戻った後アイツが困るくらいだ」
「あー、なるほど。
じゃあ僕が引き取って面倒見るね」
「駄目だ」
「なんで?」
「絵面が良くない」
「親子じゃん」
「誘拐犯の間違いだろ」
Yesロリータ。NOタッチ。
五条はどう見てもやばかった。
「この子本当に名前さんなのかしら?
天使過ぎるわ」
「のばらおねーちゃ?」
「いいこと?変な男は迷わず急所を狙いなさい」
「?」
「やめて。釘崎やめて。
可愛い天使を汚さないで」
「…………」
「恵、触りたいなら触れよ」
「真希さんこそ触りたいんじゃ?」
「しゃけ」
「ほーらほらたかいたかーい」
「きゃははははは!!」
「「「「ちょ、まてぃ!!!!」」」」
パンダと狗巻が天使を空中に放り投げてる。
そう、釘崎がやられた受け身のあれだ。
「何やってんだパンダ!!棘!!」
「遊んでる」「しゃけ!」「ん!」
「三人で親指立ててんじゃないわよ!!」
真希と釘崎が急いで幼女を回収。
「アイツらいくら名前でもガキだぞ今は」
「まきおねーちゃん」
「なんだ」
「おこってる?」
「怒ってねぇよ」
「まきおねーちゃんきれい」
「…………」
「おおきくなったら名前のおよめさんになってね」
いや、それ父親に言うやつ。
しかも嫁に来るの真希か、と周りのツッコミは不在。
「オマエが強くていい女になったら考えてやるよ」
「「はわわわわっ」」
なぜか釘崎もキュンときた。
男前過ぎる姉御代表は今日も素晴らしかった。
「………」
「?」
「………」
「めぐみおにーちゃん?」
「………"脱兎"」
「うわぁ!!!うさぎしゃん!!」
ぽぽぽぽぽぽ、と沢山のウサギ。
子供に見られて困った伏黒の苦肉の答えがこれだった。
沢山のウサギに囲まれご満悦の名前。
そして伏黒に10点の札を上げる生徒達。
「かぁーいーね!」
「………あぁ」
オマエ達が可愛くて優勝だよ、と誰もが思った。
「はいっ、つーかまーえた!!」
「!?」
「うわっ。ちっさ、かるっ」
五条に片手で猫のように抱き上げられた名前は驚いた。
固まる名前を腕に乗せてジロジロと見る。
「………」
「放心してるじゃないですか」
「僕がかっこ良すぎるからかな」
「あ………」
「なに?どうかし……」
伏黒が青ざめていく。
五条も腕の中の名前を見た。
静かにボロボロ大粒の涙を流して泣いていた。
「え……嘘でしょ」
「なーかしたなーかした」
「さーとるがなーかした」
「おかか」
「最低ね」
「通報しますか?」
「五条先生、子供の嫌がることして泣かすの良くないと思うよ?」
「え?悪いの僕?」
シクシク、ボロボロ。
こちらの胸が締め付けられる静かな泣き方に、生徒達は冷ややかな視線を投げつける。
そっと地面に下ろせば、よたよたしながら家入のところへ。
白衣をぎゅっと握って目を擦っている。
「五条……誘拐は良くないと言ったろ」
「抱き上げただけだって」
「残念だったな」
しかし五条は見た。
家入の後ろに隠れながら中指立てて冷たい視線を向ける幼女を。今ハッって鼻で笑ってなかった?
「ねーねー名前」
「………へんしつしゃとはなしちゃいけません」
「ほら、お菓子あるよー」
「いらない」
「そっか……がおーーー!!」
「うわぁぁあああああっ」
突然の奇行。
生徒達の方が驚く。
しかし、幼女は驚きながらも近くにあった片手サイズの石をぶん投げた。
勿論当たらない。
当たらないが、何度も投げる。
「いやぁぁあああああっ」
「当たんないし」
「へんたいへんたいへんたい!!」
「違うって」
「ようじょにいやらしいことしてよろこぶへんたい!!」
「そんな趣味ないって」
「くるな!!あっちいってよしらがのおじさん!!」
「え?今おじさんって言った?ん?」
「あああああああっ」
「通報するか?」
「その方がいいかもしれないわ」
「五条先生……絵面やばっ」
190オーバーが泣きわめき石をぶん投げながら逃げているのを追う28歳。
完全にヤバい絵面。
しかし、幼女はやはり天使ではなく名前であった。
「クッソ!!そのあたまひきちぎる!!」
「出来るならね」
「いっぽんいっぽんひきぬいてやるんだからっ」
「触れるかなー?」
「がんめんからころべ!!」
「はいはい」
先程までおしとやかに泣いていた幼女はどこへ?
地面を駆け回り、手頃な石を広いぶん投げ、木の棒を振り回し、飛び蹴りを繰り返す天使改め野猿。
「ちにしずめっ!!」
「上等」
構って貰えて嬉しそうな五条。
いや、それ構っているって言うより威嚇……。
「天使が消えた」
「名前さんは名前さんだったってことだな」
「か弱い遺伝子どこに消えたのかしら」
「期待を裏切らないと言うか、裏切ったと言うか……」
「明太子」
「何でも武器にする能力でもあんのか?」
子供って凄いね、と先程までの天使帰ってこいと願う生徒達。
「子供は天使と怪獣の紙一重って言うからな」
「怪獣の部分ひどくありません?アレは」
「五条先生の事?」
間
「待って。虎杖ふざけんじゃないわよ」
「だってほら、大人なのに子供みたいにはしゃいでるよ」
「やめろ。まじでやめろ」
「「「……………っ」」」
「五条も中身子供だからな」
虎杖の急な発言に全員あっ、と思って耐えたのに……家入の肯定に全員吹き出す。
見た目は大人だが、中身は子供心をいつも忘れない五条は黙っていれば幼女顔、口を開けば怪獣。
なるほど、五条は5〜6歳児だったのか……。
皆が笑いを耐えている間、五条へと飛び掛かる野生動物。
だがぼふんっ、と謎の音と共にビリっと鈍い音。
全員がそちらに顔を向け……生徒は顔を赤くした。
「戻ったね」
「は?何これ!?どんな状況!!?」
「良かったねー、僕がいて」
「スースーする!!」
「はいはい。動かない」
五条の上着を着せられ、五条抱き抱えられている名前。
その足元には破れた布。
ブカブカの上着でモゾモゾする度魅惑の生足が目に毒過ぎる。
「戻ったな」
「身体に違和感は?」
「スースーする」
「問題無さそうだな」
「だね」
「何があった」
どうも、通行人名前です。
今日は1年トリオと遊ぶ予定だったはずなのに……気付いたら高専にいました。
しかも、悟の上着を着ていて、中はすっぽんぽんです。
靴も履いていないから悟が抱っこしてくれてるが……支えてくれる手が尻を撫で回しているので頭を叩きました。
何があったのかわからんとです。
「まずは着替えろ」
「その着替えはどこに?私お台場に脱ぎ捨てて来た?」
「あ、ここにあるわよ」
「野薔薇ちゃん!……え?私まじ何したの?
年若い学生達の前で脱衣して記憶無いって……」
「大丈夫大丈夫。呪霊のせいだから」
「あんたはまず尻を触んな」
呪いのせい?
よくわからないが……保健室にて着替えさせてもらった。
「記憶無いから1日損した気分」
「名前姉って小さい時から名前姉だね」
「……どゆこと?」
「残念ねって意味よ」
「待って待って。私何したの!?」
「見た目と中身の需要が合ってないって話です」
「めぐみん酷くない!?」
何があったかわからないが、生徒達には生暖かい視線を向けられ、悟はニヤニヤ笑い、硝子ちゃんには鼻で笑われた。
まじで何があったんだ!!!
あとがき
リクエスト「加護ついたあたりの幼女になった通行人が五条、硝子、学生と絡む」
遅くなってしまい申し訳ありません!!!
お待たせしました!
通行人、幼女バージョン。
猫被っていいこにしてはいたけど結局本性出しちゃうタイプ。
見知らぬ土地に見知らぬけどなぜか自分を知ってるお兄さん達に始めはどう対応しようか迷っていたが……深刻そうに焦っているので無垢な姿を演じた。
モデルは幼馴染。けど、ポロポロ地が出る。
最終的にはエロ漫画らしくビリィなったが、東堂なら素っ裸担当だった。
五条がエロを許さなかったので0.2秒で着せた。
リクエストありがとうございました!
これからもよろしくお願いいたします!