十万企画
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高専の中庭で円となり険しい表情をする者達がいた。
「良いか、皆の衆」
「「「おうっ」」」
「これは遊びではない」
悠仁くん、野薔薇ちゃん、パンダくんが頷く。
同じように円になってるめぐみん、真希ちゃん、棘くんは呆れた顔をしてこちらを見ている。
「やるぞ」
ここに、仁義無き大人気もないかくれんぼが開催された。
〜かくれんぼ〜
それは鬼が数を数えている間にいかに上手く身を潜め、息を殺し、タイムリミットまで見つからないかを競うゲーム。
鬼は全ての子を見付けるため己の勘を研ぎ澄まし、タイムリミットまでに子を捕まえる。
「勘、神経、身体能力、頭脳を使うゲーム」
「かっこよく言ってるだけですね」
「はーい、名前姉」
「なんですか?悠仁くん」
「何でこんなこと始めたんですかー?」
「いい質問だね、悠仁くん。
気配の消し方や常に状況を見て隠れる判断力。その逆もしかり、気配を読み感じ、隠れる場所を探すのを鍛えるためだよ」
「やる意味あるか?」
「あるある。遊びながらも鍛えることができる素晴らしい昔からの訓練です」
「ねぇ、最初隠れた場所から変えるのはあり?」
「今回は尺の都合で無しで」
「おい」
「メタ発言やめてください」
「ふざけんなチート共」
呪術使用禁止だからな。
そこわかってますか?めぐみん。
「一般人いるのに影に隠れたり、ゴリラの身体能力で逃げ回られたら捕まらん」
「一般人どこよ」
「野薔薇ちゃん、あなたの目の前よ」
「ハッ」
「おかか」
「名前は一般人じゃないだろ」
「2年生静かに」
さあ、やろうか。
かくれんぼの開催だ。
「いーち、にー、さーん、しー、ごー」
さあさあ始まりましたよ!
どーもどーも通行人でございまぁーっしゅ!!
やべ、噛んだ。
で、今私は何をしているのかというと……
じゃんけんに負けたのは私でした。
なになに?わかってたって?予想通りだったって?そこ、しーーーっ!!
絶対あの子らで最初に出すのグーって決めてたろ?
私一人でチョキ出して負けってそんなことある?
「もーいいかーい?」
遠くから悠仁くんと棘くんのもーいーよーとしゃけの声。
よし、行くか……と一歩を踏み出して止まった。
……いる。確実に!!
「パンダみーっけ」
「なぬっ!?」
なぜ私の真後ろの木に隠れた。
しかも腹出てるから隠れきれてないぞ。
「パンダ、それは諸刃の剣の行為だ」
「まじかー」
「あと君の体型だと普通にわかるって」
そんなわけで引き続き捜索開始。
「…………」
「…………」
パンダの隠れた木の上。
見上げた先には枝に腰かけてこちらを見下ろしている真希ちゃん。
「もっと真面目に隠れてっっ!!」
「隠れただけいいだろ」
「真希ちゃんみっけ」
「おう」
建物の影や植木の後ろなどなど。
捜索して10分。
「いねぇ!?」
「いないな」
「いねーな」
「ちょっとパンダの背中のチャック開けたら棘くん出てきたりしない?」
「そのようなチャックはございません!!」
まさかルール破るような悪い子いないよな……と周りをじっと見る。
そして気付いた。
地べたに木の枝持ちながらこちらをじっと見つめる2つの顔。
「クールビューティーと可愛い系がギャグに走らないでよ」
「ぶほぉっ!!」
パンダも真希ちゃんも気付いて笑った。
真希ちゃん、吹き出さなかったが顔を背けて肩が震えている。
パンダは地面に崩れ落ちてゲラゲラ笑ってる。
頭に葉っぱつけながら砂ぼこりを払う二人。
「棘くんとめぐみん見っけ」
「何で気付かないんすか」
「しゃけ」
「言うなめぐみん。見つけた此方の気持ちも考えろ」
草木に紛れてわざわざ木の枝持って顔だけ2つ植木から出てる姿を見つけてごらんなさいよ。
しかもさっき普通に歩いて気付かなかったとか君らどんだけ擬態上手なの?
まぁ、頭に葉っぱつけためぐみんと棘くん見たらなんか……気持ちほっこり。
「そもそも現役で現場で働く呪術師相手にかくれんぼってなかなかキツくない?」
「今さらかよ」
「何でかくれんぼしようと思ったんだ?」
「ノリ」
「こんぶ」
「狗巻先輩呆れてますよ」
「ふむ……なかなか捕まらないから」
シャッキーン
「奥の手よ」
一冊の雑誌を手にパラパラめくる。
「こちら最新号のvi◯i。内容は……素敵な服の特集ね」
ガサッと音がした方へ雑誌を投げると
テレテレテレテレ ジャンッ
野生の 野薔薇が 飛び出してきた。
「あんたまだ私も見てない最新号を投げるんじゃないわよ!!」
「はい、野薔薇ちゃんみーっけ」
「はっ!?ズルよズル!!こんなのノーカンよっ!!」
「頭脳戦だよ野薔薇ちゃん」
トントン、と頭を指差す。
「アホだ」
「アホですね」
「アホだな」
「しゃけ」
「さーて、残りは悠仁くんですな。そんな君にはこちら!!」
じゃんっ!と取り出した箱ケーキ。
「こちら、今話題のとあるおいっすぃーーーと大人気のケーキ家さんのケーキです」
「うっそ!?これテレビにも特集されてて並んでも買えないやつじゃないの!!」
「ほら捕まったみんなお食べ」
あれがいい、これがいいと選ぶ子供達。
うんうん。ケーキは美味しいよね?
「ずっっっりーーーよ名前姉!!!」
「はい悠仁くんみーっけ」
ねぇ、何で君屋根に張り付いてんの?忍者かよ。
そりゃ見付からねーわ。
皆で美味しくケーキを食べている。
うんうん。
「やっほー。お疲れサマンサ!」
「やほ、悟」
「何してんの?」
「かくれんぼ」
「?」
小首を傾げる悟。
そりゃ皆でケーキ食べていたらかくれんぼどころじゃないよね。
「さあ、皆様。
ここで私が最初に言ったことを覚えているだろうか?」
「「「「「「?」」」」」」
「可愛いな、おい」
一年も二年も小首傾げるとか可愛いな。
「いいか、皆の衆」
ーーーこれは遊びではないーーー
「悟くん」
「なぁに?」
「あちらの箱をごらんください」
「……僕がさっき苦労して買ってきた今大人気の店のケーキの箱だね」
「そうですね」
「どうしてここにあるのかな?僕伊地知に任せて冷蔵庫にしまうように言ったのに」
「さて、ここで問題です」
ジャカジャンッ
生徒が食べているものはなぁに?
チッチッチッチッチッチッチーーーン
その瞬間、生徒達はフォークと紙皿を置いて逃亡した。
「あははは
絶対許さないけど僕優しいから10秒待ってあげる」
「地獄のかくれんぼスタートでーす」
「12345678910
さーて……見つけた子から学長の人形(ベリーハードモード)とスパークリングしてもらうからそのつもりで」
「ガチオコじゃん」
「ってことで名前」
ガシッッと捕まれた肩。
「覚えてろよ」
「皆の衆、制限時間は10分だよ!!
気配を消すんだ!!限りなく息を潜めて自然と同化するんだ!!絶対見付かるな!!!」
大人気ない悟は全員捕まえて来ましたとさ☆
そして悟の目の前で正座させられる私達。
「何か言うことは?」
「「「「「この人のせいです」」」」」
「しゃけ」
「うっわ。全員で私売るじゃん」
「被告人、証言を許す」
「裁判長、私は無実です」
ほわんほわんほわん(回想)
高専に来たら、伊知地くんと七海くんと出会った。
「やほ!お疲れ様」
「名前さんお疲れ様です」
「お疲れ様です。どうしたんですか?」
「学長に頼まれて事務のお仕事だよ」
高専出入りの理由として、たまーに事務のお手伝い。今回は学長から色々頼まれて来ていました。
「そうでしたか。
あ、こちら差し入れです」
「わあ!これ今話題のケーキ家のじゃん!!
七海くんどーしたのこれ!?」
「ちょっ!?七海さん、これは!!」
伊地知さんが焦っているが、七海くんはいい笑顔で箱を差し出してきた。
「先ほど仕事を終えてきたのですが、私はまだ仕事が残っていまして」
「それなら七海くんがこの甘い物摂取した方がいいのでは?」
「五条さんからの頼みで」
「なるほど。仕事終わったのにまた仕事押し付けられたのか」
「はい。だからささやかな嫌がらせの協力をお願いしたくて」
「任せろ」
お互いに握手を交わしてケーキを受け取った。
ちなみに伊地知さんは泣きそうになっていた。
「中身は……ふむ。8個もあるなら巻き込めるな」
「酷い人ですね」
「七海くんほどではないさ」
「後日またお茶会しましょう」
「連絡待ってるから、休めるとき休むんだよ」
ほわんほわんほわん(回想終了)
「ってことがありました」
「有罪」
アイアンクローを食らった。
ちょっ、いたいいたいいたいって!!
悟の腕をタップしたら外されたが、普通彼女にアイアンクローかますやついる!?
「なんて男だ!!愛しい彼女にアイアンクローなんて!!」
「愛しいさ故に憎さ100倍」
「それゆけ!さとパンマン!!」
ベシッと頭叩かれた。
「まったく……後から皆で食べようと思ってたのに」
「ちゃんと悟の分残してるんだから拗ねるなって」
「拗ねてないし」
七海の野郎……と呟いている悟の頭を撫でる。
「イチャイチャするんじゃないわよ」
「巻き込みやがって」
「ケーキの味どっか吹き飛んだゾ」
「しゃけ」
「五条先生見付けるの早すぎ!!」
「大人気ないですね」
「ほらほら、君らも文句言ってないでさっさとやる」
「「「「「「?」」」」」」
「言ったでしょ?捕まったやつはスパークリングって」
にやりと笑う悟。
生徒達の罵倒が高専に響いた。
あとがき
リクエスト「かくれんぼ」
教師、生徒、呪いのいずれかと通行人のかくれんぼとのことでしたので、教師(悟)と生徒で書かせていただきました!!
呪い……ごめんよ。今回は君たちの出番はおあづけだ。
「良いか、皆の衆」
「「「おうっ」」」
「これは遊びではない」
悠仁くん、野薔薇ちゃん、パンダくんが頷く。
同じように円になってるめぐみん、真希ちゃん、棘くんは呆れた顔をしてこちらを見ている。
「やるぞ」
ここに、仁義無き大人気もないかくれんぼが開催された。
〜かくれんぼ〜
それは鬼が数を数えている間にいかに上手く身を潜め、息を殺し、タイムリミットまで見つからないかを競うゲーム。
鬼は全ての子を見付けるため己の勘を研ぎ澄まし、タイムリミットまでに子を捕まえる。
「勘、神経、身体能力、頭脳を使うゲーム」
「かっこよく言ってるだけですね」
「はーい、名前姉」
「なんですか?悠仁くん」
「何でこんなこと始めたんですかー?」
「いい質問だね、悠仁くん。
気配の消し方や常に状況を見て隠れる判断力。その逆もしかり、気配を読み感じ、隠れる場所を探すのを鍛えるためだよ」
「やる意味あるか?」
「あるある。遊びながらも鍛えることができる素晴らしい昔からの訓練です」
「ねぇ、最初隠れた場所から変えるのはあり?」
「今回は尺の都合で無しで」
「おい」
「メタ発言やめてください」
「ふざけんなチート共」
呪術使用禁止だからな。
そこわかってますか?めぐみん。
「一般人いるのに影に隠れたり、ゴリラの身体能力で逃げ回られたら捕まらん」
「一般人どこよ」
「野薔薇ちゃん、あなたの目の前よ」
「ハッ」
「おかか」
「名前は一般人じゃないだろ」
「2年生静かに」
さあ、やろうか。
かくれんぼの開催だ。
「いーち、にー、さーん、しー、ごー」
さあさあ始まりましたよ!
どーもどーも通行人でございまぁーっしゅ!!
やべ、噛んだ。
で、今私は何をしているのかというと……
じゃんけんに負けたのは私でした。
なになに?わかってたって?予想通りだったって?そこ、しーーーっ!!
絶対あの子らで最初に出すのグーって決めてたろ?
私一人でチョキ出して負けってそんなことある?
「もーいいかーい?」
遠くから悠仁くんと棘くんのもーいーよーとしゃけの声。
よし、行くか……と一歩を踏み出して止まった。
……いる。確実に!!
「パンダみーっけ」
「なぬっ!?」
なぜ私の真後ろの木に隠れた。
しかも腹出てるから隠れきれてないぞ。
「パンダ、それは諸刃の剣の行為だ」
「まじかー」
「あと君の体型だと普通にわかるって」
そんなわけで引き続き捜索開始。
「…………」
「…………」
パンダの隠れた木の上。
見上げた先には枝に腰かけてこちらを見下ろしている真希ちゃん。
「もっと真面目に隠れてっっ!!」
「隠れただけいいだろ」
「真希ちゃんみっけ」
「おう」
建物の影や植木の後ろなどなど。
捜索して10分。
「いねぇ!?」
「いないな」
「いねーな」
「ちょっとパンダの背中のチャック開けたら棘くん出てきたりしない?」
「そのようなチャックはございません!!」
まさかルール破るような悪い子いないよな……と周りをじっと見る。
そして気付いた。
地べたに木の枝持ちながらこちらをじっと見つめる2つの顔。
「クールビューティーと可愛い系がギャグに走らないでよ」
「ぶほぉっ!!」
パンダも真希ちゃんも気付いて笑った。
真希ちゃん、吹き出さなかったが顔を背けて肩が震えている。
パンダは地面に崩れ落ちてゲラゲラ笑ってる。
頭に葉っぱつけながら砂ぼこりを払う二人。
「棘くんとめぐみん見っけ」
「何で気付かないんすか」
「しゃけ」
「言うなめぐみん。見つけた此方の気持ちも考えろ」
草木に紛れてわざわざ木の枝持って顔だけ2つ植木から出てる姿を見つけてごらんなさいよ。
しかもさっき普通に歩いて気付かなかったとか君らどんだけ擬態上手なの?
まぁ、頭に葉っぱつけためぐみんと棘くん見たらなんか……気持ちほっこり。
「そもそも現役で現場で働く呪術師相手にかくれんぼってなかなかキツくない?」
「今さらかよ」
「何でかくれんぼしようと思ったんだ?」
「ノリ」
「こんぶ」
「狗巻先輩呆れてますよ」
「ふむ……なかなか捕まらないから」
シャッキーン
「奥の手よ」
一冊の雑誌を手にパラパラめくる。
「こちら最新号のvi◯i。内容は……素敵な服の特集ね」
ガサッと音がした方へ雑誌を投げると
テレテレテレテレ ジャンッ
野生の 野薔薇が 飛び出してきた。
「あんたまだ私も見てない最新号を投げるんじゃないわよ!!」
「はい、野薔薇ちゃんみーっけ」
「はっ!?ズルよズル!!こんなのノーカンよっ!!」
「頭脳戦だよ野薔薇ちゃん」
トントン、と頭を指差す。
「アホだ」
「アホですね」
「アホだな」
「しゃけ」
「さーて、残りは悠仁くんですな。そんな君にはこちら!!」
じゃんっ!と取り出した箱ケーキ。
「こちら、今話題のとあるおいっすぃーーーと大人気のケーキ家さんのケーキです」
「うっそ!?これテレビにも特集されてて並んでも買えないやつじゃないの!!」
「ほら捕まったみんなお食べ」
あれがいい、これがいいと選ぶ子供達。
うんうん。ケーキは美味しいよね?
「ずっっっりーーーよ名前姉!!!」
「はい悠仁くんみーっけ」
ねぇ、何で君屋根に張り付いてんの?忍者かよ。
そりゃ見付からねーわ。
皆で美味しくケーキを食べている。
うんうん。
「やっほー。お疲れサマンサ!」
「やほ、悟」
「何してんの?」
「かくれんぼ」
「?」
小首を傾げる悟。
そりゃ皆でケーキ食べていたらかくれんぼどころじゃないよね。
「さあ、皆様。
ここで私が最初に言ったことを覚えているだろうか?」
「「「「「「?」」」」」」
「可愛いな、おい」
一年も二年も小首傾げるとか可愛いな。
「いいか、皆の衆」
ーーーこれは遊びではないーーー
「悟くん」
「なぁに?」
「あちらの箱をごらんください」
「……僕がさっき苦労して買ってきた今大人気の店のケーキの箱だね」
「そうですね」
「どうしてここにあるのかな?僕伊地知に任せて冷蔵庫にしまうように言ったのに」
「さて、ここで問題です」
ジャカジャンッ
生徒が食べているものはなぁに?
チッチッチッチッチッチッチーーーン
その瞬間、生徒達はフォークと紙皿を置いて逃亡した。
「あははは
絶対許さないけど僕優しいから10秒待ってあげる」
「地獄のかくれんぼスタートでーす」
「12345678910
さーて……見つけた子から学長の人形(ベリーハードモード)とスパークリングしてもらうからそのつもりで」
「ガチオコじゃん」
「ってことで名前」
ガシッッと捕まれた肩。
「覚えてろよ」
「皆の衆、制限時間は10分だよ!!
気配を消すんだ!!限りなく息を潜めて自然と同化するんだ!!絶対見付かるな!!!」
大人気ない悟は全員捕まえて来ましたとさ☆
そして悟の目の前で正座させられる私達。
「何か言うことは?」
「「「「「この人のせいです」」」」」
「しゃけ」
「うっわ。全員で私売るじゃん」
「被告人、証言を許す」
「裁判長、私は無実です」
ほわんほわんほわん(回想)
高専に来たら、伊知地くんと七海くんと出会った。
「やほ!お疲れ様」
「名前さんお疲れ様です」
「お疲れ様です。どうしたんですか?」
「学長に頼まれて事務のお仕事だよ」
高専出入りの理由として、たまーに事務のお手伝い。今回は学長から色々頼まれて来ていました。
「そうでしたか。
あ、こちら差し入れです」
「わあ!これ今話題のケーキ家のじゃん!!
七海くんどーしたのこれ!?」
「ちょっ!?七海さん、これは!!」
伊地知さんが焦っているが、七海くんはいい笑顔で箱を差し出してきた。
「先ほど仕事を終えてきたのですが、私はまだ仕事が残っていまして」
「それなら七海くんがこの甘い物摂取した方がいいのでは?」
「五条さんからの頼みで」
「なるほど。仕事終わったのにまた仕事押し付けられたのか」
「はい。だからささやかな嫌がらせの協力をお願いしたくて」
「任せろ」
お互いに握手を交わしてケーキを受け取った。
ちなみに伊地知さんは泣きそうになっていた。
「中身は……ふむ。8個もあるなら巻き込めるな」
「酷い人ですね」
「七海くんほどではないさ」
「後日またお茶会しましょう」
「連絡待ってるから、休めるとき休むんだよ」
ほわんほわんほわん(回想終了)
「ってことがありました」
「有罪」
アイアンクローを食らった。
ちょっ、いたいいたいいたいって!!
悟の腕をタップしたら外されたが、普通彼女にアイアンクローかますやついる!?
「なんて男だ!!愛しい彼女にアイアンクローなんて!!」
「愛しいさ故に憎さ100倍」
「それゆけ!さとパンマン!!」
ベシッと頭叩かれた。
「まったく……後から皆で食べようと思ってたのに」
「ちゃんと悟の分残してるんだから拗ねるなって」
「拗ねてないし」
七海の野郎……と呟いている悟の頭を撫でる。
「イチャイチャするんじゃないわよ」
「巻き込みやがって」
「ケーキの味どっか吹き飛んだゾ」
「しゃけ」
「五条先生見付けるの早すぎ!!」
「大人気ないですね」
「ほらほら、君らも文句言ってないでさっさとやる」
「「「「「「?」」」」」」
「言ったでしょ?捕まったやつはスパークリングって」
にやりと笑う悟。
生徒達の罵倒が高専に響いた。
あとがき
リクエスト「かくれんぼ」
教師、生徒、呪いのいずれかと通行人のかくれんぼとのことでしたので、教師(悟)と生徒で書かせていただきました!!
呪い……ごめんよ。今回は君たちの出番はおあづけだ。