異世界人が行く
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「………暇」
「僕に勉強教えて貰いながらそれはおかしいでしょう、アナタ」
「ねぇ、アズくん」
「何ですか?」
「いけないこと、しよっか?」
にやりと笑ってアズくんの顎を指で上げる。
アズくんの顔が死んでいた。
やっほ☆みんなの異世界人名前だぉ!!
暇をもて余した異世界人名前ちゃんは考えた……暇ならそう!!オモシレェ事をしよう!!と。
翌日
教室はざわざわとザワめいた。
真っ黒なグラサンをしたフロイドと名前が入って来たから。
ーーーこちらA、危険はありません。どうぞ
ーーーこちらF、問題なーし。どうぞ。
「では行きましょう。ボス、こちらです」
「僕を巻き込んで何やってんですかお前達」
ジェイドにエスコートされ入って来たアズくん。
その間に私とフロイドはアズくんの席を除菌している。
「「「どうぞ」」」
「説明をしろ、元凶」
「Aとお呼びください、ボス」
あれはそう、昨日アズくんに暇だと騒いだ後現れたウツボブラザーズ。
暇なら絞めていい?の言葉にふと思ったのさ。
「アズくんボスっぽい位置にいるから、アズくんを守るボディーガードごっこしようと思って」
「ヤメロ」
「ウツボブラザーズと話したらノリノリでのってくれた」
「ボス、後程お迎えに来ますね」
「ボス、待っててねー」
「オイ、ヤメロ。そのボス呼びヤメロ」
「ボス、授業が始まりますのでお静かに」
めっ、とするとアズくんの額に青筋が。
「ボス、お顔が怖いです」
「なるほど。わかりました」
今日1日お前僕の下僕となって働けよ、とアズくんから言われた。
飽きたら止めるけど、それでいいなら。
一時間目、終了
「ボス、こちらを」
「なんですか」
「麦茶です」
「いただきましょう」
二時間目、終了
「ボス、次は移動です」
「飛行術ですか…」
「体操着はこちらです」
「いきますよ、ボディーガードA」
「……ボス、まったく浮いてません」
「浮いてないな」
「これからですよ!!!あと何でジャミルさんもいるんですか!?」
「合同授業だからな」
「ほらボス。あんよが上手になったんですから浮くのも上手になれますって」
「アナタ僕の事馬鹿にしてますよね?それ」
「そのボスってなんだ?」
「今日はアズくんのボディーガードごっこ」
「なるほど」
「ほらほら!!今イメトレ通りに浮いて!!」
「「浮いてないな」」
三時間目、終了
「ボス、麦茶です」
「………ありがとうございます」
「飛べなくたってあんよが上手ですよ」
「ぶっ飛ばしますよ」
四時間目、終了
「ボス、お迎えに来ましたよ」
「いい子にしてたー?」
「お前達、僕の事子供扱いしてないか?」
「「まっさかー」」
食堂なう!!
まぁ、サングラス取って普通に食べるよね。
「「飽きた」」
「でしょうね」
「僕は楽しいですよ」
「ってことで、ゲームしよ。ゲーム」
「フグちゃん唐突じゃ〜ん」
「どんなゲームですか?」
「あー……物ないけどいけるかな?」
「何か必要なものが?」
〜説明中〜からの〜制作中〜
「じゃあアズール親ね」
「いいでしょう!存分に僕を射止めてください」
食堂を利用していた者達は思った。
あ、またアイツが何かやりはじめた……と。
やあ、僕モブ1のイグニハイド☆
食堂を利用していたら、今年嵐を巻き起こしている一年生……なかでも取り分け意味わからないオンボロ寮の女の子がまたやらかしだした。
男子校なのに女の子いる時点でおかしいが、この子がそもそもおかしいからわりとみんな受け入れている。
異世界から来たからなのか、まじで異世界の女の子って皆こんなんなの?
オモシレェ女(笑)が本当にいるなんて……
漫画ならサバナクローの寮長とかにあっっな展開なるやつですしおすし。
そんな漫画から出て来たようなオモシレェ女はわりとイグニハイドで人気だったりする。
漫画でよくある学園コメディを詰め込んだような展開をしてくれるから。
前回のべ様?キャラには腹筋崩壊した。
女の子は可憐で時々大胆になると思ってたのに。漫画だからこそ吹き出してありえねーと笑えるが……リアルで吹き出すことあるんだって思った。
むしろ、あの子ならオタクの心情わかってくれる?とすら期待している奴らが多いが……相手は陽キャ。
そんなん話かけるの無理。
ってことで、そっとオモシレェ代表を見守る会にした。
そんなわけで、イグニハイドのモブ1の僕はオモシレェ女が入って来た時点で動画配信を始めた。
まさかのアズールを護衛しながらオクタのヤベェ奴らとサングラス掛けて入って来ると思わないじゃん?これ動画生配信するしかねぇ!!と、手早く始めたイグニハイド寮生掲示板によるイグニハイド寮だけの生配信。
マジカメあんなん流したら大変なことになるじゃん。マジカメは見る専門なので。バズりたくない。
アズールを護衛しているみたいだが……そもそもキミ、ウツボ兄弟と仲悪くなかった?
アズールは仲良かったけど……あれ?いつの間に?
なんて疑問は置き去りに、普通にご飯食べてお腹が満たされたら……ヤベェウツボと共に護衛飽きたって。
あ、彼らと同じクラスのイグニハイドから情報。朝からずっと今まで護衛してたらしい。
から……なにやらコソコソやりだした。
紙を切って……カードを作り、何やら書き込んでる。
「じゃあアズール親ね」
「いいでしょう!存分に僕を射止めてください」
こんなん聞いたら立ち上がれねーじゃん。
興味津々に聞き耳を立て始める。
アズールが10秒ゆっくり数える間、何やらカードを並べている三人。
凄い真剣だ……。
10秒数え終わるとまずは誰から?とじゃんけん。
「じゃあ俺から〜
"僕の僕にそっと触れてごらん。大きくなってどうしよう"結婚しよ〜アズール」
食堂の何人かが吹き出した。
え?今何つったのあのウツボ?
「次は僕ですね。
"おばさんの呪文をかけてあげるよ。
君はあの日見た地獄"結婚してください。アズール」
半分の人が机に頭を打ち付けた。
いや、それプロポーズじゃねーよ!
「最後私ね。
"そろそろ聞いてくれ。ロマンティック☆ゴールイン"結婚しよ、アズくん」
え?歌でも始まる?
「「「さあ、誰を選ぶ?」」」
紙で作った指輪らしきものを差し出す三人。
いや、あんたら全員プロポーズじゃねーよ!
そんなプロポーズあってたまるか!!!
「………ふむ。一番プロポーズに近いのは……名前さんですね」
「やった。次私親」
「このゲーム頭おかし〜ね」
「フロイドのは完全下ネタでしたね」
「いいカードねーんだもん。ジェイドこそプロポーズ相手に地獄とか無い」
「運だよね」
「アナタはどこか売れない歌手の題名みたいなプロポーズでしたよ」
「カードが無いんだよ」
彼女がゆっくり10秒数えだす。
その間に再び真剣に考える三人。
「僕からいきましょう。
"君なんかより僕は心から愛しています"結婚しましょう、名前さん」
「良き。ツンデレ具合がかわゆい」
「次俺ね〜
"君は笑って僕だけの女神"結婚しよ〜フグちゃん」
「うんうん。若干臭いが良き」
「僕ですね。
"僕にとって君は金より愛してる"結婚してください、名前さん」
「一番率直なはずなのになぜだ……笑う」
「ジェイドよりアズールが言った方が似合う」
「私も思った。それアズくんから言われたらめちゃくちゃ嬉しい」
「まるで僕が守銭奴みたいに言うの止めてください」
「ヤベェウツボの恥ずかしい感じが良き。君に決めた」
「俺次親ね〜。みんな面白いプロポーズしてよ?」
いや、ほんと何事?
これゲーム……なんだろうが、ルールがいまいちわからない。
選んだカードを組み合わせてプロポーズの言葉を作る……のか?
「はい!私からねー!
"なんだね君は。君のことを想うと死ぬまでぶち壊して大切にするよ"結婚しよ、ヤベェウツボ」
「フグちゃん物騒」
「なんだね君はっていりました?」
「カードフル活用」
なぜ自信に満ちているんだ。
ぶち壊して大切にするよって……狂気的にヤベェじゃん。完全に病んでる。
「僕はそうですね……
"僕はじゃじゃ馬な君に夢中さ"結婚しましょう、フロイド」
「確かにじゃじゃ馬」
「ジェイドにしてはまともなカードでつまんね」
「酷いですねぇ、しょんぼり」
いやいや、よく考えて。
じゃじゃ馬に夢中って手綱しっかり持てよ。
暴れ馬ならぬ、暴れウツボを放置良くない。
特にイグニハイドには良くない。
「………」
「アズくーん、ホラホラ」
「"暗闇しかない僕にあの日見た君は宝石箱"結婚…してください、フロイド」
「ポエムかな?」
「蛸壺の話ぃ?」
「うるさいですよ!僕の話じゃなくこれはゲームです」
「幼少期の僕らは宝箱みたいですよ、フロイド」
「圧倒的にアズール選ぶしかないじゃん」
え?こいつら過去に何あったの?
タコとウツボの友情にほっこりしてる雰囲気だけど気づいて?
彼女まっっったく興味もってない。
「僕からいきますね。
"こう言わせてくれ。君は最高の穴"結婚しましょう、アズール」
「さいっっていだ!」
「ジェイドさいって〜」
「見損ないました」
「しくしく。カードのせいですよ」
いや、なぜ最後に穴ってつけた。
「次俺ね〜
"君にとってこの星いらないよね。なんちゃって"結婚しよー、アズール」
「え?殺されるのアズくん?」
「なんちゃってが怖いですね」
ヤンデレか。このウツボ、ヤンデレか。
「私はねー
"僕にとって君は犬。この感情って不思議だね"結婚しようよ、アズくん」
「絶対しません」
「フグちゃんも最低じゃーん」
「これなら僕の方がまだいいのでは?」
ケラケラ笑う四人。
いや、まじでなんってゆーゲームしてんのこいつら?
休憩どころか気になってしかたない。
「なーにやってるんだ?」
うわっ。
スカラビアの主従コンビきちゃった。
しかし、何かわかるチャンスだ!
「ラッコちゃんじゃん」
「私の世界のゲームで"たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ"ってゲーム」
「なんだそれは」
「簡単に言えばプロポーズの言葉を考えるゲームです」
「面白そうだな!」
「面白いけど今即席で作ったし、休憩時間終わるから今度やろ」
「じゃあ宴しながら今度うちの寮でやろーぜ!」
気付いたら確かにもうお昼が終わる。
あまりの奇抜なゲームにご飯食べずに聞き入っていたからまだ昼飯が……!!
何人も同じような奴らがいたらしく、慌ててかきこんでいた。
以上、生配信終わらせるぜ。
お疲れ、みんな。
後から見返して編集してまた動画配信しようと決めた。
ちなみに後日、このゲームが学校で流行った。
あとがき
やったことないけど、面白いらしいですよね。
「僕に勉強教えて貰いながらそれはおかしいでしょう、アナタ」
「ねぇ、アズくん」
「何ですか?」
「いけないこと、しよっか?」
にやりと笑ってアズくんの顎を指で上げる。
アズくんの顔が死んでいた。
やっほ☆みんなの異世界人名前だぉ!!
暇をもて余した異世界人名前ちゃんは考えた……暇ならそう!!オモシレェ事をしよう!!と。
翌日
教室はざわざわとザワめいた。
真っ黒なグラサンをしたフロイドと名前が入って来たから。
ーーーこちらA、危険はありません。どうぞ
ーーーこちらF、問題なーし。どうぞ。
「では行きましょう。ボス、こちらです」
「僕を巻き込んで何やってんですかお前達」
ジェイドにエスコートされ入って来たアズくん。
その間に私とフロイドはアズくんの席を除菌している。
「「「どうぞ」」」
「説明をしろ、元凶」
「Aとお呼びください、ボス」
あれはそう、昨日アズくんに暇だと騒いだ後現れたウツボブラザーズ。
暇なら絞めていい?の言葉にふと思ったのさ。
「アズくんボスっぽい位置にいるから、アズくんを守るボディーガードごっこしようと思って」
「ヤメロ」
「ウツボブラザーズと話したらノリノリでのってくれた」
「ボス、後程お迎えに来ますね」
「ボス、待っててねー」
「オイ、ヤメロ。そのボス呼びヤメロ」
「ボス、授業が始まりますのでお静かに」
めっ、とするとアズくんの額に青筋が。
「ボス、お顔が怖いです」
「なるほど。わかりました」
今日1日お前僕の下僕となって働けよ、とアズくんから言われた。
飽きたら止めるけど、それでいいなら。
一時間目、終了
「ボス、こちらを」
「なんですか」
「麦茶です」
「いただきましょう」
二時間目、終了
「ボス、次は移動です」
「飛行術ですか…」
「体操着はこちらです」
「いきますよ、ボディーガードA」
「……ボス、まったく浮いてません」
「浮いてないな」
「これからですよ!!!あと何でジャミルさんもいるんですか!?」
「合同授業だからな」
「ほらボス。あんよが上手になったんですから浮くのも上手になれますって」
「アナタ僕の事馬鹿にしてますよね?それ」
「そのボスってなんだ?」
「今日はアズくんのボディーガードごっこ」
「なるほど」
「ほらほら!!今イメトレ通りに浮いて!!」
「「浮いてないな」」
三時間目、終了
「ボス、麦茶です」
「………ありがとうございます」
「飛べなくたってあんよが上手ですよ」
「ぶっ飛ばしますよ」
四時間目、終了
「ボス、お迎えに来ましたよ」
「いい子にしてたー?」
「お前達、僕の事子供扱いしてないか?」
「「まっさかー」」
食堂なう!!
まぁ、サングラス取って普通に食べるよね。
「「飽きた」」
「でしょうね」
「僕は楽しいですよ」
「ってことで、ゲームしよ。ゲーム」
「フグちゃん唐突じゃ〜ん」
「どんなゲームですか?」
「あー……物ないけどいけるかな?」
「何か必要なものが?」
〜説明中〜からの〜制作中〜
「じゃあアズール親ね」
「いいでしょう!存分に僕を射止めてください」
食堂を利用していた者達は思った。
あ、またアイツが何かやりはじめた……と。
やあ、僕モブ1のイグニハイド☆
食堂を利用していたら、今年嵐を巻き起こしている一年生……なかでも取り分け意味わからないオンボロ寮の女の子がまたやらかしだした。
男子校なのに女の子いる時点でおかしいが、この子がそもそもおかしいからわりとみんな受け入れている。
異世界から来たからなのか、まじで異世界の女の子って皆こんなんなの?
オモシレェ女(笑)が本当にいるなんて……
漫画ならサバナクローの寮長とかにあっっな展開なるやつですしおすし。
そんな漫画から出て来たようなオモシレェ女はわりとイグニハイドで人気だったりする。
漫画でよくある学園コメディを詰め込んだような展開をしてくれるから。
前回のべ様?キャラには腹筋崩壊した。
女の子は可憐で時々大胆になると思ってたのに。漫画だからこそ吹き出してありえねーと笑えるが……リアルで吹き出すことあるんだって思った。
むしろ、あの子ならオタクの心情わかってくれる?とすら期待している奴らが多いが……相手は陽キャ。
そんなん話かけるの無理。
ってことで、そっとオモシレェ代表を見守る会にした。
そんなわけで、イグニハイドのモブ1の僕はオモシレェ女が入って来た時点で動画配信を始めた。
まさかのアズールを護衛しながらオクタのヤベェ奴らとサングラス掛けて入って来ると思わないじゃん?これ動画生配信するしかねぇ!!と、手早く始めたイグニハイド寮生掲示板によるイグニハイド寮だけの生配信。
マジカメあんなん流したら大変なことになるじゃん。マジカメは見る専門なので。バズりたくない。
アズールを護衛しているみたいだが……そもそもキミ、ウツボ兄弟と仲悪くなかった?
アズールは仲良かったけど……あれ?いつの間に?
なんて疑問は置き去りに、普通にご飯食べてお腹が満たされたら……ヤベェウツボと共に護衛飽きたって。
あ、彼らと同じクラスのイグニハイドから情報。朝からずっと今まで護衛してたらしい。
から……なにやらコソコソやりだした。
紙を切って……カードを作り、何やら書き込んでる。
「じゃあアズール親ね」
「いいでしょう!存分に僕を射止めてください」
こんなん聞いたら立ち上がれねーじゃん。
興味津々に聞き耳を立て始める。
アズールが10秒ゆっくり数える間、何やらカードを並べている三人。
凄い真剣だ……。
10秒数え終わるとまずは誰から?とじゃんけん。
「じゃあ俺から〜
"僕の僕にそっと触れてごらん。大きくなってどうしよう"結婚しよ〜アズール」
食堂の何人かが吹き出した。
え?今何つったのあのウツボ?
「次は僕ですね。
"おばさんの呪文をかけてあげるよ。
君はあの日見た地獄"結婚してください。アズール」
半分の人が机に頭を打ち付けた。
いや、それプロポーズじゃねーよ!
「最後私ね。
"そろそろ聞いてくれ。ロマンティック☆ゴールイン"結婚しよ、アズくん」
え?歌でも始まる?
「「「さあ、誰を選ぶ?」」」
紙で作った指輪らしきものを差し出す三人。
いや、あんたら全員プロポーズじゃねーよ!
そんなプロポーズあってたまるか!!!
「………ふむ。一番プロポーズに近いのは……名前さんですね」
「やった。次私親」
「このゲーム頭おかし〜ね」
「フロイドのは完全下ネタでしたね」
「いいカードねーんだもん。ジェイドこそプロポーズ相手に地獄とか無い」
「運だよね」
「アナタはどこか売れない歌手の題名みたいなプロポーズでしたよ」
「カードが無いんだよ」
彼女がゆっくり10秒数えだす。
その間に再び真剣に考える三人。
「僕からいきましょう。
"君なんかより僕は心から愛しています"結婚しましょう、名前さん」
「良き。ツンデレ具合がかわゆい」
「次俺ね〜
"君は笑って僕だけの女神"結婚しよ〜フグちゃん」
「うんうん。若干臭いが良き」
「僕ですね。
"僕にとって君は金より愛してる"結婚してください、名前さん」
「一番率直なはずなのになぜだ……笑う」
「ジェイドよりアズールが言った方が似合う」
「私も思った。それアズくんから言われたらめちゃくちゃ嬉しい」
「まるで僕が守銭奴みたいに言うの止めてください」
「ヤベェウツボの恥ずかしい感じが良き。君に決めた」
「俺次親ね〜。みんな面白いプロポーズしてよ?」
いや、ほんと何事?
これゲーム……なんだろうが、ルールがいまいちわからない。
選んだカードを組み合わせてプロポーズの言葉を作る……のか?
「はい!私からねー!
"なんだね君は。君のことを想うと死ぬまでぶち壊して大切にするよ"結婚しよ、ヤベェウツボ」
「フグちゃん物騒」
「なんだね君はっていりました?」
「カードフル活用」
なぜ自信に満ちているんだ。
ぶち壊して大切にするよって……狂気的にヤベェじゃん。完全に病んでる。
「僕はそうですね……
"僕はじゃじゃ馬な君に夢中さ"結婚しましょう、フロイド」
「確かにじゃじゃ馬」
「ジェイドにしてはまともなカードでつまんね」
「酷いですねぇ、しょんぼり」
いやいや、よく考えて。
じゃじゃ馬に夢中って手綱しっかり持てよ。
暴れ馬ならぬ、暴れウツボを放置良くない。
特にイグニハイドには良くない。
「………」
「アズくーん、ホラホラ」
「"暗闇しかない僕にあの日見た君は宝石箱"結婚…してください、フロイド」
「ポエムかな?」
「蛸壺の話ぃ?」
「うるさいですよ!僕の話じゃなくこれはゲームです」
「幼少期の僕らは宝箱みたいですよ、フロイド」
「圧倒的にアズール選ぶしかないじゃん」
え?こいつら過去に何あったの?
タコとウツボの友情にほっこりしてる雰囲気だけど気づいて?
彼女まっっったく興味もってない。
「僕からいきますね。
"こう言わせてくれ。君は最高の穴"結婚しましょう、アズール」
「さいっっていだ!」
「ジェイドさいって〜」
「見損ないました」
「しくしく。カードのせいですよ」
いや、なぜ最後に穴ってつけた。
「次俺ね〜
"君にとってこの星いらないよね。なんちゃって"結婚しよー、アズール」
「え?殺されるのアズくん?」
「なんちゃってが怖いですね」
ヤンデレか。このウツボ、ヤンデレか。
「私はねー
"僕にとって君は犬。この感情って不思議だね"結婚しようよ、アズくん」
「絶対しません」
「フグちゃんも最低じゃーん」
「これなら僕の方がまだいいのでは?」
ケラケラ笑う四人。
いや、まじでなんってゆーゲームしてんのこいつら?
休憩どころか気になってしかたない。
「なーにやってるんだ?」
うわっ。
スカラビアの主従コンビきちゃった。
しかし、何かわかるチャンスだ!
「ラッコちゃんじゃん」
「私の世界のゲームで"たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ"ってゲーム」
「なんだそれは」
「簡単に言えばプロポーズの言葉を考えるゲームです」
「面白そうだな!」
「面白いけど今即席で作ったし、休憩時間終わるから今度やろ」
「じゃあ宴しながら今度うちの寮でやろーぜ!」
気付いたら確かにもうお昼が終わる。
あまりの奇抜なゲームにご飯食べずに聞き入っていたからまだ昼飯が……!!
何人も同じような奴らがいたらしく、慌ててかきこんでいた。
以上、生配信終わらせるぜ。
お疲れ、みんな。
後から見返して編集してまた動画配信しようと決めた。
ちなみに後日、このゲームが学校で流行った。
あとがき
やったことないけど、面白いらしいですよね。