残念な先輩シリーズ
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彼女と出会ったのは
俺がまた中学の頃。
五条先生に不本意ながら
養われていた俺。
たまに様子見に来る五条先生に
その日、彼女が着いてきた。
「じゃあ、よろしく」
「はーい!!お任せあれ!!」
「………は?」
まっったく意味がわからず
いつもならだらだらと
くだらないことを質問したり
訓練してくれたり
どうでもいいことを
一方的に話していなくなるくせに
よくわかんない女を置いて
いなくなりやがった。
「さてと」
「?」
「伏黒恵君……だよね?」
「………誰だよ、アンタ」
「私は名前だよ」
「……………」
「そんな警戒しないでよ!!
ほら、高専生なの、私!!」
ボタンを見せられ
納得はするが
怪しさは変わらないので
距離を置く。
津美紀よりも小さな身長に
大きく垂れ目がちな瞳。
にこっ、と笑う姿は可愛らしいが
いかんせん怪しい。
あの男が連れてきたこともあり
より怪しい。
「今日、ごじょ先から聞いてない?」
「何も聞かされてませんし
あの人唐突に来るんで」
「知ってた!!」
「なら聞くなよ」
にかっと笑う、小さいこの生き物に
若干の殺意が湧く。
いくら可愛くても
会話にストレスがかかる。
「今日、ごじょ先任務入っちゃったのさ。
けど、定期的にめぐみんの様子見と
修行をつけたいみたいだったけど
今日は本当、いきなりだったからね。
だから変わりにはならないかもしれないけど
私が派遣されたのさ」
「はぁ……」
「ってことで、めぐみん」
「さっきから何スか、そのアダ名。
止めてください」
「ちょっとお姉さんと
いいとこ行こっか」
にっ、と上目遣いで笑う彼女に
少しだけ胸が高鳴ったとかない。
絶対無い。
そんな彼女が話す
いいとことは………
「何ですか、ここ」
「ホラースポット」
「何でだよ」
「めぐみんの実力、ごじょ先から
聞いてたから
これくらいなら平気かなーと」
危なかったら助太刀するよ!!と
いい笑顔で親指を立てる彼女に
その親指をへし折ってやろうと
思っては、いない。
ぺらぺらと
学校生活はー?とか
高専はねーとどうでもいいことを
話してついてくる彼女に
呪術師はどーでもいいことを話す奴が
多いのかと思ってしまう。
いい加減うるさく感じ
立ち止まり彼女に文句でも言おうと
振り向く。
「あんた……」
バシッと、真横で何かが弾けた音。
ギャッと、変な声が聞こえ
彼女が拳を突きだしている。
「油断大敵、だよ。めーぐみん」
「………」
「ここには雑魚しかいないけど
鍛練中じゃなくても
呪術師になるなら油断は命取りだよ」
「………はい」
「ごじょ先から任された
変な女に見えるだろうけど
呪術師として君の先輩だから
そこは信頼して欲しいなー」
「………すいません」
「ほら、次行こっか」
一応、この人なりに
きちんと俺の指導として
来てくれているんだと知る。
可笑しな奴だと
見た目で判断してはいけないと
少しだけ見方が変わり
真面目に鍛練を始める。
的確に俺の注意不足や
反応の遅さなどを指摘されつつ
ある程度祓い終わると
ホラースポットから出る。
そして、体術だと
動きを見てもらったのだが………
「(何で簡単に受け止めんだよ!?)」
最初は女子だから……と
手加減していたが
え?めぐみんの実力これなの?
嘘でしょ……
と、まじで引かれたので
本気を出してみたのだが
簡単に拳は受けられ
攻撃を見切られている。
ここらでは
それなりに実力があると思っていたのに
先輩とはいえ女子に
しかも身長の小さな可愛い女子に
子供みたいに扱われると
わりと心が折れる。
汗だくな俺に対し
先輩はきょとんと普通だ。
「ここまでにしよっか」
「まだ……やれますっ」
「いや、もう日が落ちてきてるし
お姉さん心配するでしょ?」
「別に」
「ほら、ちゃんと汗拭いて
支度してねー」
タオルで汗を拭かれたので
そのタオルを受け取り自分で拭く。
テキパキと荷物をまとめ
手を引かれて歩きだす。
「めぐみん、甘いの好き?」
「普通です」
「お姉さんは?」
「さあ」
「………反抗期?」
「何でそーなるんスか」
「いや……お姉さんのこと聞くと
すっごく嫌そうな顔するからさ。
めぐみんの身内なんでしょ?
ちゃんと大切にしないと」
「アンタには関係無いだろ」
「関係は無いけど
めぐみんがならなきゃいけない呪術師は
当たり前の日々が
急に無くなってしまうことが多いんだよ」
寂しそうな顔をする彼女に
ふと、足が止まる。
「今日生きてた人が
明日にはいなくなる。
今生きてた人が
数分後にはいなくなる世界だから」
「…………」
「身内だからこそ
煩いこともあると思うけど
失ってしまってから後悔しても遅いんだよ」
くすり、と笑う彼女。
立ち止まったままの俺の手を引いて
歩きだす。
「お姉さんにお土産買って帰ろ」
小さいのに
弱そうなのに
女なのに
色々浮かんでは
この人に敵わないと思ってしまう。
経験も
考え方も
優しさも
強さも
子供のように八つ当たり
気に入らないと力を振るう自分より
先を見て、考え、動ける彼女に
少しの嫉妬と尊敬。
「………あ」
「どうしたの?」
「あれ、姉ですが……」
変な奴に絡まれているのか
男二人に囲まれ
必死に逃げ出そうとしている津美紀の姿。
「あら、絡まれてるね」
「チンピラか」
「よし、お姉さん助けに行こ」
ずんずんと俺を置いて
男達の背中を叩く彼女。
遅れて近寄れば
津美紀が俺に気付く。
「おにーさん方、うちの連れにご用ですか?」
「あ?君も彼女の友達?」
「可愛いね。一緒に遊びに行かない?」
「行かないから、返してくれる?」
「えー、いいじゃん」
「楽しいことしよーよ」
チャラチャラと鬱陶しい男達。
彼女が目線で津美紀を見るので
手を引いて、津美紀を救う。
「大丈夫か」
「私は平気だけど、彼女……」
「ほら、めぐみんもお姉さんも
ケーキ屋さん寄って帰りますよー」
「シカトしないでさぁ、ほら行こうよ」
「………目障りなので
今すぐ消えるか、お話を聞くいい子に
なってくれません?」
「あ?んだよ」
「ちょっと可愛いからって上から?」
不穏な空気に、間に入ろうとしたが
なぜか彼女は足元に落ちていた
コンクリートの塊を手にする。
「おにーさん達」
めきょっ パラパラ
コンクリートが木っ端微塵に砂となる。
そして、彼女は笑っているのに
目が笑っていない。
「潰されたくなかったら
いい子に帰りましょうね?」
「「………はい」」
「いい子のおにーさん達は
ちゃんと帰ってご飯食べて寝ましょうね?」
「「すいませんでしたっ!!」」
脱兎のごとく
いなくなった輩に
ポカンとする津美紀と俺。
え?今のコンクリートだったよな?
「お姉さん、めぐみん
ケーキ屋さん行こっか!!」
触れてはいけない。
ツッこんではいけない。
笑顔の彼女に
俺達は黙って着いていった。
あの出会いを経て
今、高専に通っている俺の目の前では
悲しい現実に
俺は現実を受け止め
あの頃の憧れを放り捨てている。
「ああああああああっっ
棘きゅんっ!!ラブ!!」
「始まった」
「おーい、誰かあのゴリラ止めろ」
「真希さん、ゴリラの前に飛び出すのは
自殺行為ですよ」
「そーだな」
「諦め早いですね」
「毎回相手してたら面倒だろ」
「確かに」
狗巻先輩に飛び付き
避けられ
キレッキレのターンをし
今回は抱き付いた名前先輩。
しかし、抱き付いた瞬間
地面に転がり
喚いている。
「棘きゅんに抱きついちゃった
触れちゃった
まじいい匂い、可愛い、辛い、幸せ!!!!」
「名前、きったねーぞー」
「パンダ………
私は今、この幸せを噛み締めて
棘きゅんの踏んだこの土に埋まりたい」
「埋めてやろうか?」
「手伝うぞー」
「真希さんがやるなら、私も」
「後輩達の団結力が辛い」
「たらこ」
「棘きゅん………」
「昆布」
「わかったよー優しいなぁ、棘きゅん」
何か言ったらしい狗巻先輩に
顔をゆるっゆるに緩ませ
土埃を払い立ち上がる名前先輩。
そして手を出した狗巻先輩に
腕を絡ませてにっこにこしながら
歩きだす。
「………あれ、どーなってんのよ」
「棘が
"立ったら手を繋いでやる"
的なこと言ったからだろ」
「何でわかるの?真希さん」
アホな先輩。
ゴリラな先輩。
けど
嫌いになれない先輩。
「めぐみん、なーに難しい顔してるの?」
「いや………アホだな、と思って」
「酷い……後輩が酷い」
「名前先輩」
「なぁに?めぐみん」
「体術、やってくれませんか?」
「いいよ!!」
「握り潰さないでくださいね」
「えっ、可愛い後輩にしないよ!!」
アホでゴリラで呆れた先輩だが
少しの尊敬と憧れ。
そんな、俺の先輩。
あとがき
時間軸無視(笑)
めぐみんって、一体いつから
2年生と交流あるんだろ?
野薔薇と悠仁の入学遅れてる間?
それなら
2年生のコミュ力すごくない?(笑)
ゆうたには厳しめだったのに(笑)
その短期間で
2年と打ち解けたとしたら
めぐみんもなかなかだな。
手放しに尊敬できるのゆうただけだしね(笑)
だとしたら…
ゆうた、いつ海外行ったの?
特級だから忙しいんだろうが……
ゆうたさん、海外出張長くない?(笑)
4月〜10月のハロウィンまで……
下手すりゃハロウィン中も?
どんだけ海外出張中さ
ハロウィンで、五条先生の危機に
ゆうたさん参戦してくれると
今信じてるっっ!!!
俺がまた中学の頃。
五条先生に不本意ながら
養われていた俺。
たまに様子見に来る五条先生に
その日、彼女が着いてきた。
「じゃあ、よろしく」
「はーい!!お任せあれ!!」
「………は?」
まっったく意味がわからず
いつもならだらだらと
くだらないことを質問したり
訓練してくれたり
どうでもいいことを
一方的に話していなくなるくせに
よくわかんない女を置いて
いなくなりやがった。
「さてと」
「?」
「伏黒恵君……だよね?」
「………誰だよ、アンタ」
「私は名前だよ」
「……………」
「そんな警戒しないでよ!!
ほら、高専生なの、私!!」
ボタンを見せられ
納得はするが
怪しさは変わらないので
距離を置く。
津美紀よりも小さな身長に
大きく垂れ目がちな瞳。
にこっ、と笑う姿は可愛らしいが
いかんせん怪しい。
あの男が連れてきたこともあり
より怪しい。
「今日、ごじょ先から聞いてない?」
「何も聞かされてませんし
あの人唐突に来るんで」
「知ってた!!」
「なら聞くなよ」
にかっと笑う、小さいこの生き物に
若干の殺意が湧く。
いくら可愛くても
会話にストレスがかかる。
「今日、ごじょ先任務入っちゃったのさ。
けど、定期的にめぐみんの様子見と
修行をつけたいみたいだったけど
今日は本当、いきなりだったからね。
だから変わりにはならないかもしれないけど
私が派遣されたのさ」
「はぁ……」
「ってことで、めぐみん」
「さっきから何スか、そのアダ名。
止めてください」
「ちょっとお姉さんと
いいとこ行こっか」
にっ、と上目遣いで笑う彼女に
少しだけ胸が高鳴ったとかない。
絶対無い。
そんな彼女が話す
いいとことは………
「何ですか、ここ」
「ホラースポット」
「何でだよ」
「めぐみんの実力、ごじょ先から
聞いてたから
これくらいなら平気かなーと」
危なかったら助太刀するよ!!と
いい笑顔で親指を立てる彼女に
その親指をへし折ってやろうと
思っては、いない。
ぺらぺらと
学校生活はー?とか
高専はねーとどうでもいいことを
話してついてくる彼女に
呪術師はどーでもいいことを話す奴が
多いのかと思ってしまう。
いい加減うるさく感じ
立ち止まり彼女に文句でも言おうと
振り向く。
「あんた……」
バシッと、真横で何かが弾けた音。
ギャッと、変な声が聞こえ
彼女が拳を突きだしている。
「油断大敵、だよ。めーぐみん」
「………」
「ここには雑魚しかいないけど
鍛練中じゃなくても
呪術師になるなら油断は命取りだよ」
「………はい」
「ごじょ先から任された
変な女に見えるだろうけど
呪術師として君の先輩だから
そこは信頼して欲しいなー」
「………すいません」
「ほら、次行こっか」
一応、この人なりに
きちんと俺の指導として
来てくれているんだと知る。
可笑しな奴だと
見た目で判断してはいけないと
少しだけ見方が変わり
真面目に鍛練を始める。
的確に俺の注意不足や
反応の遅さなどを指摘されつつ
ある程度祓い終わると
ホラースポットから出る。
そして、体術だと
動きを見てもらったのだが………
「(何で簡単に受け止めんだよ!?)」
最初は女子だから……と
手加減していたが
え?めぐみんの実力これなの?
嘘でしょ……
と、まじで引かれたので
本気を出してみたのだが
簡単に拳は受けられ
攻撃を見切られている。
ここらでは
それなりに実力があると思っていたのに
先輩とはいえ女子に
しかも身長の小さな可愛い女子に
子供みたいに扱われると
わりと心が折れる。
汗だくな俺に対し
先輩はきょとんと普通だ。
「ここまでにしよっか」
「まだ……やれますっ」
「いや、もう日が落ちてきてるし
お姉さん心配するでしょ?」
「別に」
「ほら、ちゃんと汗拭いて
支度してねー」
タオルで汗を拭かれたので
そのタオルを受け取り自分で拭く。
テキパキと荷物をまとめ
手を引かれて歩きだす。
「めぐみん、甘いの好き?」
「普通です」
「お姉さんは?」
「さあ」
「………反抗期?」
「何でそーなるんスか」
「いや……お姉さんのこと聞くと
すっごく嫌そうな顔するからさ。
めぐみんの身内なんでしょ?
ちゃんと大切にしないと」
「アンタには関係無いだろ」
「関係は無いけど
めぐみんがならなきゃいけない呪術師は
当たり前の日々が
急に無くなってしまうことが多いんだよ」
寂しそうな顔をする彼女に
ふと、足が止まる。
「今日生きてた人が
明日にはいなくなる。
今生きてた人が
数分後にはいなくなる世界だから」
「…………」
「身内だからこそ
煩いこともあると思うけど
失ってしまってから後悔しても遅いんだよ」
くすり、と笑う彼女。
立ち止まったままの俺の手を引いて
歩きだす。
「お姉さんにお土産買って帰ろ」
小さいのに
弱そうなのに
女なのに
色々浮かんでは
この人に敵わないと思ってしまう。
経験も
考え方も
優しさも
強さも
子供のように八つ当たり
気に入らないと力を振るう自分より
先を見て、考え、動ける彼女に
少しの嫉妬と尊敬。
「………あ」
「どうしたの?」
「あれ、姉ですが……」
変な奴に絡まれているのか
男二人に囲まれ
必死に逃げ出そうとしている津美紀の姿。
「あら、絡まれてるね」
「チンピラか」
「よし、お姉さん助けに行こ」
ずんずんと俺を置いて
男達の背中を叩く彼女。
遅れて近寄れば
津美紀が俺に気付く。
「おにーさん方、うちの連れにご用ですか?」
「あ?君も彼女の友達?」
「可愛いね。一緒に遊びに行かない?」
「行かないから、返してくれる?」
「えー、いいじゃん」
「楽しいことしよーよ」
チャラチャラと鬱陶しい男達。
彼女が目線で津美紀を見るので
手を引いて、津美紀を救う。
「大丈夫か」
「私は平気だけど、彼女……」
「ほら、めぐみんもお姉さんも
ケーキ屋さん寄って帰りますよー」
「シカトしないでさぁ、ほら行こうよ」
「………目障りなので
今すぐ消えるか、お話を聞くいい子に
なってくれません?」
「あ?んだよ」
「ちょっと可愛いからって上から?」
不穏な空気に、間に入ろうとしたが
なぜか彼女は足元に落ちていた
コンクリートの塊を手にする。
「おにーさん達」
めきょっ パラパラ
コンクリートが木っ端微塵に砂となる。
そして、彼女は笑っているのに
目が笑っていない。
「潰されたくなかったら
いい子に帰りましょうね?」
「「………はい」」
「いい子のおにーさん達は
ちゃんと帰ってご飯食べて寝ましょうね?」
「「すいませんでしたっ!!」」
脱兎のごとく
いなくなった輩に
ポカンとする津美紀と俺。
え?今のコンクリートだったよな?
「お姉さん、めぐみん
ケーキ屋さん行こっか!!」
触れてはいけない。
ツッこんではいけない。
笑顔の彼女に
俺達は黙って着いていった。
あの出会いを経て
今、高専に通っている俺の目の前では
悲しい現実に
俺は現実を受け止め
あの頃の憧れを放り捨てている。
「ああああああああっっ
棘きゅんっ!!ラブ!!」
「始まった」
「おーい、誰かあのゴリラ止めろ」
「真希さん、ゴリラの前に飛び出すのは
自殺行為ですよ」
「そーだな」
「諦め早いですね」
「毎回相手してたら面倒だろ」
「確かに」
狗巻先輩に飛び付き
避けられ
キレッキレのターンをし
今回は抱き付いた名前先輩。
しかし、抱き付いた瞬間
地面に転がり
喚いている。
「棘きゅんに抱きついちゃった
触れちゃった
まじいい匂い、可愛い、辛い、幸せ!!!!」
「名前、きったねーぞー」
「パンダ………
私は今、この幸せを噛み締めて
棘きゅんの踏んだこの土に埋まりたい」
「埋めてやろうか?」
「手伝うぞー」
「真希さんがやるなら、私も」
「後輩達の団結力が辛い」
「たらこ」
「棘きゅん………」
「昆布」
「わかったよー優しいなぁ、棘きゅん」
何か言ったらしい狗巻先輩に
顔をゆるっゆるに緩ませ
土埃を払い立ち上がる名前先輩。
そして手を出した狗巻先輩に
腕を絡ませてにっこにこしながら
歩きだす。
「………あれ、どーなってんのよ」
「棘が
"立ったら手を繋いでやる"
的なこと言ったからだろ」
「何でわかるの?真希さん」
アホな先輩。
ゴリラな先輩。
けど
嫌いになれない先輩。
「めぐみん、なーに難しい顔してるの?」
「いや………アホだな、と思って」
「酷い……後輩が酷い」
「名前先輩」
「なぁに?めぐみん」
「体術、やってくれませんか?」
「いいよ!!」
「握り潰さないでくださいね」
「えっ、可愛い後輩にしないよ!!」
アホでゴリラで呆れた先輩だが
少しの尊敬と憧れ。
そんな、俺の先輩。
あとがき
時間軸無視(笑)
めぐみんって、一体いつから
2年生と交流あるんだろ?
野薔薇と悠仁の入学遅れてる間?
それなら
2年生のコミュ力すごくない?(笑)
ゆうたには厳しめだったのに(笑)
その短期間で
2年と打ち解けたとしたら
めぐみんもなかなかだな。
手放しに尊敬できるのゆうただけだしね(笑)
だとしたら…
ゆうた、いつ海外行ったの?
特級だから忙しいんだろうが……
ゆうたさん、海外出張長くない?(笑)
4月〜10月のハロウィンまで……
下手すりゃハロウィン中も?
どんだけ海外出張中さ
ハロウィンで、五条先生の危機に
ゆうたさん参戦してくれると
今信じてるっっ!!!