残念な先輩シリーズ
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虎杖にとって、初めて出会った先輩は
見た目は可愛いのに
皆からゴリラ扱いをされる美少女だった。
見た目美少女。
中身ゴリラ。
皆が口を揃えて言う先輩と
まともに話してみようと思った。
「………勇気あるわね、あんた」
「頑張れ」
釘崎と伏黒が微妙な顔をしながら
謎のエールを送ってくる。
「あ、あんた話すなら絶対に
狗巻先輩いないところでしなさいよ」
「え?なんで?」
「「話が通じなくなるから」」
二人の話す意味がわからないが
とりあえず話してみようと思った。
探してみること数十分。
パンダと真希がいて
パンダに抱きついている名前先輩を見つけた。
「あ、名前先輩!!」
「んー?」
「交流会の時は、まともに話せなかったんで
改めて初め……2度目まして?
虎杖 悠仁です」
「虎杖くん……ゆーじくんね
私三年の名前って言います
よろしくねぇ」
ふにゃりと笑った先輩は可愛くて
顔が赤くなる。
「おいおい名前さんよ
いたいけな一年を惑わしちゃいけねーよ」
「悠仁、見た目に騙されんなよ」
「酷いよ二人とも!!
普通に挨拶しただけ!!」
パンダと美少女。
その組み合わせはとてつもなく可愛い。
しかし、可愛いだけで
いまだに伏黒と釘崎の言ってる意味は
理解出来ていない。
とことこと、目の前に来た名前先輩は
じっとこちらを見上げてくる。
「宿儺の器なんだっけ?」
「あ、はい!!」
「指食べたって本当?」
「美味しくなかったよ」
「ボリボリ食べたの?」
「いや、噛む勇気は無かったから
飲み込んだ」
ケラケラ笑いだす先輩。
かと思ったら
ピタリと動きが止まった。
「先輩?」
「棘きゅんの気配がする」
「は?」
「棘きゅんっっ!!」
いきなり走り出し
目で追うと
ちんまりと狗巻先輩らしき人が見えた。
そのまま狗巻先輩の方へ飛びかかり
避けられて地面にスライディングしていた。
「え?なにあれ?」
「名前はな、棘を見ると襲いかかる病気なんだ」
「馬鹿なんだよ」
狗巻先輩が無視して歩いてくる。
その横をピッタリとくっつき
話しかけまくっている名前先輩。
「棘きゅん、今日もお疲れ様!!
今日はどんな任務だったのかな?
怪我は?喉大丈夫?
ほら、いつもの喉の薬あるよ!!
のど飴もあるよ!!
あ、喉にいいマスクもあるよ!!
それとも疲れたから休みたいかな?
それなら私の膝を貸すよ!!
あぁ、でも棘きゅんの頭が私の膝に……
何それ?ご褒美じゃん!!」
「おかか」
「しなくていいの?えぇー」
「昆布」
「うん、1年の虎杖君が挨拶に来てたの」
「明太子」
「さぁ?なんでだろ?」
「おかか」
「虎杖君、そーいえば何で挨拶に来たの?」
何で会話出来てんの?
と、聞きたいのだが
伏黒と釘崎から聞いた話を
確かめるために来ました!!とも言い辛く
「えーっと……
名前先輩が気になったんで」
「私が?」
「うす」
「虎杖君……ごめんね。
私には棘きゅんと言う、素敵な素敵な
将来を心に決めた人がいるの……
確かに虎杖君は強いし
身長もあるし
内面も物凄く素敵な男性だと思うけど
足が速くて
さらさらの髪に
いつも眠たげな眼差し
そして隠された口元には
キュートな蛇さんのような呪言の模様。
たまに見えるのがエッチくて
可愛いんだよ……
さらに!!真希ちゃんより小さいことを
気にしているけれど
棘きゅんは心が広くて器が大きいのよ。
そしておちゃめな一面もあり
ノリノリで悪のりしちゃう
一面も可愛いくてね…」
「先輩、ストップ。
ストップ、止まって?
何か勘違いしてね?」
「え?私が気になるんだよね?」
「えっと……気になるけど
恋愛的なものでは無い…デス」
「虎杖君、私は真面目だよ。
真面目に、棘きゅんに恋してる」
「なんの話?」
「私のことを知るにはまず!!
棘きゅんの素晴らしさを
わかってもらってからじゃないと、
私を語ることは出来ないんだよ」
「単に馬鹿なだけだ」
「頭おかしいんだ」
「真希ちゃんとパンダ、シャラップ!!」
再び狗巻先輩のことについて
語りだした名前先輩。
しかし、当人の狗巻先輩はというと
どこからか如雨露を持ち出し
花壇に水をあげている。
それを見た名前先輩は
なぜか崩れ落ちる。
「先輩………??」
「棘きゅんが鼻歌歌いながら
お水あげてる………尊いっ」
「えっと……地面に寝たら汚いよ?」
「可愛い……何あれ。
一眼レフには収まりきれない
あの可愛さの塊を目に焼き付けたいのに
直視すると目を焼かれる可愛さ……
つまり、可愛さ無限大」
「何言ってんだ、この人」
「悠仁、諦めろ」
「このゴリラ暫く再起不能だぞ」
この後、復活した先輩は
永遠に狗巻先輩に付きまとい
軽くあしらわれ
地面に転がっていた。
パンダ先輩と真希先輩は
そんな名前先輩が
いつものことだと
気にすることはなく
むしろ転がる名前先輩を
踏みつけていた。
「おかえり、どーだった」
「うん………変な先輩だってことは
よーくわかった」
「狗巻先輩いたのか」
「途中から来たんだけど
そしたら名前先輩が
永遠と地面転がってた」
「「いつものことだ」」
二人がうんうん、と頷くのを見て
あの先輩が
いつも地面転がっているのだとわかった。
「ずーっと狗巻先輩のこと語られた」
「アホなのよ」
「可愛いのに残念って
こーゆーことなのかな……」
「そーゆーことだ」
「そーゆーことよ」
二人が微妙な顔をして
残念だという理由が
少しだけわかった気がした。
見た目は可愛いのに
皆からゴリラ扱いをされる美少女だった。
見た目美少女。
中身ゴリラ。
皆が口を揃えて言う先輩と
まともに話してみようと思った。
「………勇気あるわね、あんた」
「頑張れ」
釘崎と伏黒が微妙な顔をしながら
謎のエールを送ってくる。
「あ、あんた話すなら絶対に
狗巻先輩いないところでしなさいよ」
「え?なんで?」
「「話が通じなくなるから」」
二人の話す意味がわからないが
とりあえず話してみようと思った。
探してみること数十分。
パンダと真希がいて
パンダに抱きついている名前先輩を見つけた。
「あ、名前先輩!!」
「んー?」
「交流会の時は、まともに話せなかったんで
改めて初め……2度目まして?
虎杖 悠仁です」
「虎杖くん……ゆーじくんね
私三年の名前って言います
よろしくねぇ」
ふにゃりと笑った先輩は可愛くて
顔が赤くなる。
「おいおい名前さんよ
いたいけな一年を惑わしちゃいけねーよ」
「悠仁、見た目に騙されんなよ」
「酷いよ二人とも!!
普通に挨拶しただけ!!」
パンダと美少女。
その組み合わせはとてつもなく可愛い。
しかし、可愛いだけで
いまだに伏黒と釘崎の言ってる意味は
理解出来ていない。
とことこと、目の前に来た名前先輩は
じっとこちらを見上げてくる。
「宿儺の器なんだっけ?」
「あ、はい!!」
「指食べたって本当?」
「美味しくなかったよ」
「ボリボリ食べたの?」
「いや、噛む勇気は無かったから
飲み込んだ」
ケラケラ笑いだす先輩。
かと思ったら
ピタリと動きが止まった。
「先輩?」
「棘きゅんの気配がする」
「は?」
「棘きゅんっっ!!」
いきなり走り出し
目で追うと
ちんまりと狗巻先輩らしき人が見えた。
そのまま狗巻先輩の方へ飛びかかり
避けられて地面にスライディングしていた。
「え?なにあれ?」
「名前はな、棘を見ると襲いかかる病気なんだ」
「馬鹿なんだよ」
狗巻先輩が無視して歩いてくる。
その横をピッタリとくっつき
話しかけまくっている名前先輩。
「棘きゅん、今日もお疲れ様!!
今日はどんな任務だったのかな?
怪我は?喉大丈夫?
ほら、いつもの喉の薬あるよ!!
のど飴もあるよ!!
あ、喉にいいマスクもあるよ!!
それとも疲れたから休みたいかな?
それなら私の膝を貸すよ!!
あぁ、でも棘きゅんの頭が私の膝に……
何それ?ご褒美じゃん!!」
「おかか」
「しなくていいの?えぇー」
「昆布」
「うん、1年の虎杖君が挨拶に来てたの」
「明太子」
「さぁ?なんでだろ?」
「おかか」
「虎杖君、そーいえば何で挨拶に来たの?」
何で会話出来てんの?
と、聞きたいのだが
伏黒と釘崎から聞いた話を
確かめるために来ました!!とも言い辛く
「えーっと……
名前先輩が気になったんで」
「私が?」
「うす」
「虎杖君……ごめんね。
私には棘きゅんと言う、素敵な素敵な
将来を心に決めた人がいるの……
確かに虎杖君は強いし
身長もあるし
内面も物凄く素敵な男性だと思うけど
足が速くて
さらさらの髪に
いつも眠たげな眼差し
そして隠された口元には
キュートな蛇さんのような呪言の模様。
たまに見えるのがエッチくて
可愛いんだよ……
さらに!!真希ちゃんより小さいことを
気にしているけれど
棘きゅんは心が広くて器が大きいのよ。
そしておちゃめな一面もあり
ノリノリで悪のりしちゃう
一面も可愛いくてね…」
「先輩、ストップ。
ストップ、止まって?
何か勘違いしてね?」
「え?私が気になるんだよね?」
「えっと……気になるけど
恋愛的なものでは無い…デス」
「虎杖君、私は真面目だよ。
真面目に、棘きゅんに恋してる」
「なんの話?」
「私のことを知るにはまず!!
棘きゅんの素晴らしさを
わかってもらってからじゃないと、
私を語ることは出来ないんだよ」
「単に馬鹿なだけだ」
「頭おかしいんだ」
「真希ちゃんとパンダ、シャラップ!!」
再び狗巻先輩のことについて
語りだした名前先輩。
しかし、当人の狗巻先輩はというと
どこからか如雨露を持ち出し
花壇に水をあげている。
それを見た名前先輩は
なぜか崩れ落ちる。
「先輩………??」
「棘きゅんが鼻歌歌いながら
お水あげてる………尊いっ」
「えっと……地面に寝たら汚いよ?」
「可愛い……何あれ。
一眼レフには収まりきれない
あの可愛さの塊を目に焼き付けたいのに
直視すると目を焼かれる可愛さ……
つまり、可愛さ無限大」
「何言ってんだ、この人」
「悠仁、諦めろ」
「このゴリラ暫く再起不能だぞ」
この後、復活した先輩は
永遠に狗巻先輩に付きまとい
軽くあしらわれ
地面に転がっていた。
パンダ先輩と真希先輩は
そんな名前先輩が
いつものことだと
気にすることはなく
むしろ転がる名前先輩を
踏みつけていた。
「おかえり、どーだった」
「うん………変な先輩だってことは
よーくわかった」
「狗巻先輩いたのか」
「途中から来たんだけど
そしたら名前先輩が
永遠と地面転がってた」
「「いつものことだ」」
二人がうんうん、と頷くのを見て
あの先輩が
いつも地面転がっているのだとわかった。
「ずーっと狗巻先輩のこと語られた」
「アホなのよ」
「可愛いのに残念って
こーゆーことなのかな……」
「そーゆーことだ」
「そーゆーことよ」
二人が微妙な顔をして
残念だという理由が
少しだけわかった気がした。