先輩ifシリーズ
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「おにーさん」
「………ごめんなさい」
目の前に正座するおにーさんの頭を
バシッとと叩いた。
その横では
目を輝かせた2人の子供。
悟がおにーさんを
指さしながら笑っている。
事は数時間前に遡る。
〜数時間前〜
携帯におにーさんから連絡が入っており
内容が"助けて"だった。
「…………」
「難しい顔して、何してるの?」
「悟……」
「………助けて?なにこれ」
「わかんない」
一言言えるのは
絶対におにーさんではない。
しかし、メールの送り主はおにーさん。
「電話してみたら?」
「出るかなー?」
悟の言葉通り
電話をかけてみたら
思いの外早くに繋がった。
「もしもし?おにーさん?」
"繋がった!!"
"出たのかよ!?"
"あ、あの…!!"
子供の声が聞こえる。
何やら焦った様子に、眉間にシワが寄る。
「どーしたの?」
"あの……えっと……"
"早くしろって!!"
"でも、だって…"
子供の泣きそうな声。
おにーさんの携帯で間違いないということは
この子供はおにーさんの子供か。
「どーしたの?何か困った?」
"助けて…助けて、ください!!"
「いいよ。
今どこにいるか教えてくれる?」
優しい声を出して
なるべく安心するように話しかける。
しかし現実は
さっさと立ち上がり、談話室のメモに
急用、出掛けてくる
と書いて悟達に見せた。
傑は頷き
硝子と大和は手を振る。
悟は着いてきた。
女の子は泣きながら住所を教えてくれて
状況を説明してくれた。
いわく
お父さんやお母さんの
多額の借金があるから
今すぐ金返せと乗り込まれたが
子供しかおらず
家に押し入ろうとした男を弟が蹴り飛ばし
鍵をかって、籠城中。
おにーさんが携帯を置いて
どこかにフラッといなくなったので
携帯の着信履歴の一番上の人物に
電話したとのこと。
確かに最近電話したな……と思いながら
優しく話しかける。
泣いている女の子の声と
必死な男の子の声。
急いで駆けつけたが
ドアを壊して子供達に詰め寄る悪い顔の
男の人達。
「なーにしてるのかな?
怖いお顔のおにーさん達?」
「幼女誘拐で訴えようか?」
「んだお前ら」
「子供の味方だよ」
泣いている女の子と
おにーさんそっくりな男の子。
「なら払うもん払ってくれよ」
「借用書見せなよ」
「今はねぇよ!!さっさと払いな!!」
「それともお姉さんが
身体で払ってくれんのか?」
にたにたと笑いながら
近寄ってくる男が1人。
にっこりと笑っておく。
「不法侵入だよ、おにーさん」
笑って、側頭部に回し蹴りを一発。
倒れる男に、他の男達にも笑いかける。
「幼女泣かしてんじゃねーぞ、コラ」
瞬殺で沈めた。
悟は笑いながら動画を撮っていて
傑に送っていたらしい。
後からメール見たら
何やってるんですか、ときていた。
ついでに、警察も呼んだらしく
怪しいおにーさん達は
パトカーへ。
「大丈夫?怪我なかった?」
「あの……」
「君が電話してくれたから
間に合って良かった」
「〜〜〜っ!!」
「あんた、何者だよ」
「私?私は名前だよ。
君達のお父さんの知り合い」
「あいつと?」
「お父さん、どこ行ったかわからないの?」
「いつものことだ」
「………ご飯は?」
「食パンとか置いてどっかいなくなる」
頭を抱えた。
あまりの酷さに
頭を抱えるしかなかった。
「………2人のお名前聞いてもいーい?」
「津美紀」
「………恵」
「津美紀ちゃん、恵くん
まずは何食べたいかな?」
「ここらへん、ファミレスあったっけ?」
「いざとなったら作る」
「………ご飯?」
「手作りとお外で食べるの
どっちがいいかな?」
2人は家で食べたいと言ったので
一緒にスーパーに行くことに。
道中色々質問されたことを話してるうちに
恵くんには警戒されているものの
手を繋いでくれているし
津美紀ちゃんには懐かれたらしく
両手に子供を引き連れて歩いている。
「名前、これも買っていい?」
「悟、子供よりお菓子買うのやめなさい」
「俺が払うからいーじゃん」
「食材より甘いものばっかはやめて」
「俺が食べる」
「米持って」
「なに作るの?」
「みんな大好きハンバーグ」
「ソースも?」
「ソース?デミグラス?煮込み?おろし?
どれがいーい?」
「デミグラス!!」
「…ソース」
「よし、任せろ」
楽しくなって色々買い込み
家に戻ったらおにーさんがいた。
「お前ら何でいんだよ」
「………おにーさん」
「なんだよチビィッ」
回し蹴りをしたら
軽々避けられた。
「何すんだチビ!!」
「おにーさん、正座」
「あ?何で」
「せ・い・ざ」
にっこり笑って床を指差す。
「やだね」
「このガキ達、変な大人に襲われてたぞ」
「あ?」
「あんたの携帯からガキ共が
名前の携帯に電話して
駆けつけたってわけ」
「どこに行ってたかは知らないけど
借金がどーとか言ってたよ」
「………チッ」
「思い当たることはあるんだ?」
「………………」
「おにーさん?正座」
再び笑いかけると
おにーさんは正座し始めた。
そして、冒頭の流れとなる。
「まったく……
今回は子供達に何もなかったからいいけど
おにーさんがしっかりしないと」
「俺が携帯忘れたお陰だろ」
「まずは子供を巻き込むな、お馬鹿」
ご飯を作りながら
おにーさんを睨むが
おにーさんと悟はのんびりとしている。
津美紀ちゃんが手伝ってくれて
恵くんはなぜか私の足元に。
「恵くん、お皿お願いできる?」
「………うん」
「恵に懐かれたのか」
「ちゃんと子供にご飯あげてよ」
「へー、へー
旨そうだな」
「摘まみ食いしないでよ」
伸ばしてきた手をぺちんと叩く。
むすっとしたがじろりと見れば
大人しくテレビを見に行った。
次いで悟が覗き込んできたので
作りおき用のおかずを一口
口元に持っていけば
あーんと口を開いた。
「うまっ」
「おい、何で坊っちゃんにあげてんだよ」
「津美紀ちゃん、はい」
「!!」
「恵くんも」
「………美味しい」
「おい、チビ」
「作り置きしておくから
ちゃんと子供らに食べさせてよ?」
出来たものを悟と恵くんに手渡し
今日の分のご飯を並べてもらう。
津美紀ちゃんには
作りおきのご飯の説明を。
「「いただきます」」
「はい、召し上がれ」
「……食えるのか?」
「仕方ないなぁ
おにーさんのお口に
私自ら入れてさしあげよう」
湯気がほかほかのハンバーグ片手に
おにーさんの頬を鷲掴む。
流石に熱いものだと思うと
素直に謝ってきた。
「……おにーさん
今回は運が良かったけど
また同じ事……ありそうだね」
「信用ねーな」
「子供にご飯あげてない時点で
信用あるわけないでしょ」
「じゃあ、チビが暇なとき来て
こいつらの面倒見ろよ」
「おい」
「そしたらこいつらも嬉しい
俺も旨い飯食える」
「結局はご飯かい」
「頼んだ」
べしり、と頭を叩くと
ケラケラ笑っている。
「ちょっと、おっさん。
俺の嫁を人使い荒く使わないでくれる?」
「俺のチビを好きにしてもいいだろ」
「俺のだから」
「おー、怖っ」
「……お姉さん」
「なぁに?恵くん」
「また、来てくれんの?」
照れているのか
チラチラと上目使いで見上げ
ハンバーグを食べる恵くん。
「私からも、お願いします」
「津美紀ちゃん」
「………また、来てよ」
「恵くん……うんうん、来るよ」
「ちょろっ!!」
「ちょっと名前!!
浮気すんなよ!!」
「子供相手に何言ってるの」
よーしよし、と
両手で津美紀と恵を撫でる。
可愛い子供達に
名前は嬉しそうに笑っている。
この後、ちょくちょく
ご飯を作りにきて
子供達にすっかり懐かれた。
悟もなぜか一緒に着いてきては
恵くんに、呪術師として
何やら吹き込んでいるらしい。
「って感じ?」
「へぇ…悟が指導をねぇ」
「ところで傑くん」
「なんだい?先輩」
「さっきから誰とメールしてるの?」
談話室で現状を報告していたのだが
自分から聞いてきたくせに
かこかこと携帯を弄ってる傑。
「ちょっと理子ちゃんとね」
「………おや?おやおやおや?」
「その下衆い顔やめてください」
「理子ちゃんって、あれでしょ?
沖縄のwデート」
「どんな覚え方ですか」
「星漿体でしょ?」
「はい」
「ラブ?ライク?」
「さぁ?どっちでしょうかねぇ」
言う気は無いようで
にっこりと笑う傑。
けど、楽しそうにしながら
メールをしていた。
この後、灰原と七海も通りかかり
元気一杯の灰原に絡まれた。
七海が疲れた顔でいるところに
悟と硝子と大和もきて
賑やかな談話室となった。
あとがき
ほっこりと伏黒一家と絡みたかっただけ。
りこちゃんいたら
傑はきっと闇落ちしない。
「………ごめんなさい」
目の前に正座するおにーさんの頭を
バシッとと叩いた。
その横では
目を輝かせた2人の子供。
悟がおにーさんを
指さしながら笑っている。
事は数時間前に遡る。
〜数時間前〜
携帯におにーさんから連絡が入っており
内容が"助けて"だった。
「…………」
「難しい顔して、何してるの?」
「悟……」
「………助けて?なにこれ」
「わかんない」
一言言えるのは
絶対におにーさんではない。
しかし、メールの送り主はおにーさん。
「電話してみたら?」
「出るかなー?」
悟の言葉通り
電話をかけてみたら
思いの外早くに繋がった。
「もしもし?おにーさん?」
"繋がった!!"
"出たのかよ!?"
"あ、あの…!!"
子供の声が聞こえる。
何やら焦った様子に、眉間にシワが寄る。
「どーしたの?」
"あの……えっと……"
"早くしろって!!"
"でも、だって…"
子供の泣きそうな声。
おにーさんの携帯で間違いないということは
この子供はおにーさんの子供か。
「どーしたの?何か困った?」
"助けて…助けて、ください!!"
「いいよ。
今どこにいるか教えてくれる?」
優しい声を出して
なるべく安心するように話しかける。
しかし現実は
さっさと立ち上がり、談話室のメモに
急用、出掛けてくる
と書いて悟達に見せた。
傑は頷き
硝子と大和は手を振る。
悟は着いてきた。
女の子は泣きながら住所を教えてくれて
状況を説明してくれた。
いわく
お父さんやお母さんの
多額の借金があるから
今すぐ金返せと乗り込まれたが
子供しかおらず
家に押し入ろうとした男を弟が蹴り飛ばし
鍵をかって、籠城中。
おにーさんが携帯を置いて
どこかにフラッといなくなったので
携帯の着信履歴の一番上の人物に
電話したとのこと。
確かに最近電話したな……と思いながら
優しく話しかける。
泣いている女の子の声と
必死な男の子の声。
急いで駆けつけたが
ドアを壊して子供達に詰め寄る悪い顔の
男の人達。
「なーにしてるのかな?
怖いお顔のおにーさん達?」
「幼女誘拐で訴えようか?」
「んだお前ら」
「子供の味方だよ」
泣いている女の子と
おにーさんそっくりな男の子。
「なら払うもん払ってくれよ」
「借用書見せなよ」
「今はねぇよ!!さっさと払いな!!」
「それともお姉さんが
身体で払ってくれんのか?」
にたにたと笑いながら
近寄ってくる男が1人。
にっこりと笑っておく。
「不法侵入だよ、おにーさん」
笑って、側頭部に回し蹴りを一発。
倒れる男に、他の男達にも笑いかける。
「幼女泣かしてんじゃねーぞ、コラ」
瞬殺で沈めた。
悟は笑いながら動画を撮っていて
傑に送っていたらしい。
後からメール見たら
何やってるんですか、ときていた。
ついでに、警察も呼んだらしく
怪しいおにーさん達は
パトカーへ。
「大丈夫?怪我なかった?」
「あの……」
「君が電話してくれたから
間に合って良かった」
「〜〜〜っ!!」
「あんた、何者だよ」
「私?私は名前だよ。
君達のお父さんの知り合い」
「あいつと?」
「お父さん、どこ行ったかわからないの?」
「いつものことだ」
「………ご飯は?」
「食パンとか置いてどっかいなくなる」
頭を抱えた。
あまりの酷さに
頭を抱えるしかなかった。
「………2人のお名前聞いてもいーい?」
「津美紀」
「………恵」
「津美紀ちゃん、恵くん
まずは何食べたいかな?」
「ここらへん、ファミレスあったっけ?」
「いざとなったら作る」
「………ご飯?」
「手作りとお外で食べるの
どっちがいいかな?」
2人は家で食べたいと言ったので
一緒にスーパーに行くことに。
道中色々質問されたことを話してるうちに
恵くんには警戒されているものの
手を繋いでくれているし
津美紀ちゃんには懐かれたらしく
両手に子供を引き連れて歩いている。
「名前、これも買っていい?」
「悟、子供よりお菓子買うのやめなさい」
「俺が払うからいーじゃん」
「食材より甘いものばっかはやめて」
「俺が食べる」
「米持って」
「なに作るの?」
「みんな大好きハンバーグ」
「ソースも?」
「ソース?デミグラス?煮込み?おろし?
どれがいーい?」
「デミグラス!!」
「…ソース」
「よし、任せろ」
楽しくなって色々買い込み
家に戻ったらおにーさんがいた。
「お前ら何でいんだよ」
「………おにーさん」
「なんだよチビィッ」
回し蹴りをしたら
軽々避けられた。
「何すんだチビ!!」
「おにーさん、正座」
「あ?何で」
「せ・い・ざ」
にっこり笑って床を指差す。
「やだね」
「このガキ達、変な大人に襲われてたぞ」
「あ?」
「あんたの携帯からガキ共が
名前の携帯に電話して
駆けつけたってわけ」
「どこに行ってたかは知らないけど
借金がどーとか言ってたよ」
「………チッ」
「思い当たることはあるんだ?」
「………………」
「おにーさん?正座」
再び笑いかけると
おにーさんは正座し始めた。
そして、冒頭の流れとなる。
「まったく……
今回は子供達に何もなかったからいいけど
おにーさんがしっかりしないと」
「俺が携帯忘れたお陰だろ」
「まずは子供を巻き込むな、お馬鹿」
ご飯を作りながら
おにーさんを睨むが
おにーさんと悟はのんびりとしている。
津美紀ちゃんが手伝ってくれて
恵くんはなぜか私の足元に。
「恵くん、お皿お願いできる?」
「………うん」
「恵に懐かれたのか」
「ちゃんと子供にご飯あげてよ」
「へー、へー
旨そうだな」
「摘まみ食いしないでよ」
伸ばしてきた手をぺちんと叩く。
むすっとしたがじろりと見れば
大人しくテレビを見に行った。
次いで悟が覗き込んできたので
作りおき用のおかずを一口
口元に持っていけば
あーんと口を開いた。
「うまっ」
「おい、何で坊っちゃんにあげてんだよ」
「津美紀ちゃん、はい」
「!!」
「恵くんも」
「………美味しい」
「おい、チビ」
「作り置きしておくから
ちゃんと子供らに食べさせてよ?」
出来たものを悟と恵くんに手渡し
今日の分のご飯を並べてもらう。
津美紀ちゃんには
作りおきのご飯の説明を。
「「いただきます」」
「はい、召し上がれ」
「……食えるのか?」
「仕方ないなぁ
おにーさんのお口に
私自ら入れてさしあげよう」
湯気がほかほかのハンバーグ片手に
おにーさんの頬を鷲掴む。
流石に熱いものだと思うと
素直に謝ってきた。
「……おにーさん
今回は運が良かったけど
また同じ事……ありそうだね」
「信用ねーな」
「子供にご飯あげてない時点で
信用あるわけないでしょ」
「じゃあ、チビが暇なとき来て
こいつらの面倒見ろよ」
「おい」
「そしたらこいつらも嬉しい
俺も旨い飯食える」
「結局はご飯かい」
「頼んだ」
べしり、と頭を叩くと
ケラケラ笑っている。
「ちょっと、おっさん。
俺の嫁を人使い荒く使わないでくれる?」
「俺のチビを好きにしてもいいだろ」
「俺のだから」
「おー、怖っ」
「……お姉さん」
「なぁに?恵くん」
「また、来てくれんの?」
照れているのか
チラチラと上目使いで見上げ
ハンバーグを食べる恵くん。
「私からも、お願いします」
「津美紀ちゃん」
「………また、来てよ」
「恵くん……うんうん、来るよ」
「ちょろっ!!」
「ちょっと名前!!
浮気すんなよ!!」
「子供相手に何言ってるの」
よーしよし、と
両手で津美紀と恵を撫でる。
可愛い子供達に
名前は嬉しそうに笑っている。
この後、ちょくちょく
ご飯を作りにきて
子供達にすっかり懐かれた。
悟もなぜか一緒に着いてきては
恵くんに、呪術師として
何やら吹き込んでいるらしい。
「って感じ?」
「へぇ…悟が指導をねぇ」
「ところで傑くん」
「なんだい?先輩」
「さっきから誰とメールしてるの?」
談話室で現状を報告していたのだが
自分から聞いてきたくせに
かこかこと携帯を弄ってる傑。
「ちょっと理子ちゃんとね」
「………おや?おやおやおや?」
「その下衆い顔やめてください」
「理子ちゃんって、あれでしょ?
沖縄のwデート」
「どんな覚え方ですか」
「星漿体でしょ?」
「はい」
「ラブ?ライク?」
「さぁ?どっちでしょうかねぇ」
言う気は無いようで
にっこりと笑う傑。
けど、楽しそうにしながら
メールをしていた。
この後、灰原と七海も通りかかり
元気一杯の灰原に絡まれた。
七海が疲れた顔でいるところに
悟と硝子と大和もきて
賑やかな談話室となった。
あとがき
ほっこりと伏黒一家と絡みたかっただけ。
りこちゃんいたら
傑はきっと闇落ちしない。