先輩ifシリーズ
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※捏造あり
何だかんだで
星漿体は天元様との同化を拒否し
一般人として生活を送ることになった。
天元様は安定しているらしく
大事にならずに終わった。
終わったのだが……
「悟くーん?」
「…………」
「無言はやめてほしいなー」
「…………」
「傑、硝子、助けて?」
「「無理」」
悟が引っ付いて離れない。
しかも、むすっとしていて
不機嫌だ。
「悟、私行かなきゃ」
「あいつのとこかよ」
「ご飯奢る約束してるの」
「ガキにたかるなんてグズかよ」
「グズだよ?」
談話室で繰り広げられるやりとり。
どうしようかと
いよいよ困った瞬間
悟が思いっきり抱き締めてきた。
「………行くなよ」
「………ねぇ、悟」
「やだ。行くな」
「もしかして、私が高専止めて
おにーさんのとこ
行くと思ってるの?」
悟が悲しそうに言うから
聞いてみると
図星だったのか、ぐりぐりと
無言で頭を押し付けてくる。
「ふっ!!」
「何笑ってんだよ」
「悟、可愛いね」
「頭撫でんな」
「おにーさん、子持ちだよ?」
「………けど、着いていきたかったんだろ?」
「そうだけど」
「なら、行くなよ」
「………面倒だから、悟も来たら?」
「は?」
「ほら、行くよ」
約束の時間まで迫ってきて
ゆっくりしている暇もないので
悟の手を引いて歩きだす。
談話室から出ていった二人を見て
硝子と傑は呆れたように溜め息をついた。
「やっと行ったな」
「悟も必死なんだよ」
「名前先輩も酷い女だ」
「本当に」
悟の手を引いて、やってきたのは定食屋。
そこではすでに
ご飯を食べているおにーさん。
「よぉ」
「遅くなってごめんね」
「後ろのは?」
「面倒になったから連れてきた」
「どーも」
威嚇を始める悟の頭を叩く。
席について、おにーさんに紙切れを一枚
目の前に差し出す。
「はい」
「………お前、まじかよ」
「約束は守るよ」
「さらっと3000万の小切手なんて出すなよ」
溜め息をつきつつ
手を伸ばすおにーさん。
しかし、さっと避ける。
「………オイ」
「これで博打したら本気で怒るからね」
「俺の金だぞ」
「息子」
「………」
「話にちらちら出てきてるよ。
禪院の術式を受け継いだ天才児だって」
「………だったら何だよ」
「まさかとは思うけど
売り飛ばそう…なんてこと無いわよね?」
ギロリ、と睨み付けたら
視線が反らされる。
「ちゃんと父親やってるとは
思って無かったけど……おにーさんさぁ」
「うるせーな。小言なら聞かねぇぞ」
「………奥さんは?」
「さあ?ずっと会ってねーよ」
「育児放棄?え?まじかぁ…」
「は?」
「息子と連れ子の子
二人で暮らしてるみたいなんだよ」
大きく溜め息をつく。
「婚約者殿がペラペラ
教えてくれてるんだよ。
何も無いならそれがいいけど……
禪院のやり方、知ってるでしょ」
「………」
「おにーさんの人生に口を挟む気はないけど
この世の中、子供二人で生きては行けないよ」
「お前の好きにしろよ」
「………あのね、おにーさん」
「俺が教えてやれることなんて
何もねーよ」
「でも」
「あいつが嫌がったところで
必ずそっちの世界に巻き込まれる。
なら、今のうちからお前が好きにしろ」
「私じゃ無理」
「坊っちゃんがいるだろ」
「は?俺?」
いきなり話を振られ
驚く悟。
「今回はチビがいたから引いたが
次も同じように……は無理だ」
「わかってる」
「この仕事していたら
俺だってどーなるかわかんねーんだ
それなら恨まれようが
確実に頼れる奴のとこに置いといた方がいい」
「……それが、禪院だとでも?」
「そっちに行けば
チビは絶対に動くだろ?」
にやり、と笑うおにーさん。
その考えに、はぁぁああああ、と
大きな溜め息をつく。
「フザケンナ」
「俺の息子は俺似だぞ」
「もう、本当……おにーさん……」
「ねぇ、どーゆーこと?
俺ついて行けない」
「悟、黙って」
「俺関係ありそうなのに
何で黙るんだよ」
「………あれ?お前らもしかして」
「おにーさん、まじ止めて
本当黙って」
「へーーー」
にやにや笑いだすおにーさん。
頭を抱えると、小切手を奪われる。
「おい、坊っちゃん」
「何さ」
「このチビ、すっげーーー面倒だろ」
「面倒だよ。
初恋のあんたを引きずって
双子の子供守るために
禪院のショボい呪術師と
結婚しよーとするくらいだもんなぁー」
「うわぁ……ねーわ」
「俺、あんたのせいでフラれてんだけど」
「へーーー
チビ、俺が初恋なのかよ」
「帰ッテイイカナ?」
「あんたを好きすぎて
置いていかれたと泣いてるんですけどー」
「俺愛されてんな」
「今日だって、2人っきりで会おうとするとか
俺の気持ち知ってて酷い女だよ」
「チビ、いつの間に男手玉に
とるようになったんだよ?」
「面倒で強がりで厄介事に手を出す
お人好しだけど
嫌いになれないから困るんだよね」
「へー愛されてんな、チビ」
「だからあんたはさっさと
名前とお別れするなりフルなりして
いなくなってよ」
「………チビ、本当にこいつでいーのかよ
こいつ、絶対性格悪いぞ」
「グズに言われたくねーよ」
頭上で何か言い合っているが
顔をあげられない。
「チビ」
「………ナニ」
「お前が面倒なのはよーーくわかってた」
「…………」
「が、俺言ったよな?」
「………」
「"囚われずに生きろ"って」
「うん…」
「面倒臭さ拗らせて
自分の首締めてどーすんだよ。
何のために俺が鍛えたと思ってんだ」
「………ごめんなさい」
「謝罪を聞きたいわけじゃねぇ
自由に生きろよ、チビ」
上げられない頭を
おにーさんは容赦無く叩く。
自分がゴリラなことを
自覚して欲しいが
拗らせて面倒なのは私なので
何も言い返せない。
「俺や禪院を理由に逃げんな」
「………はい」
「説教終わり
俺も息子のことなるべく見とくが
頼りにしてるぞ」
「うん」
「名前」
初めて名前を呼ばれ
顔をあげておにーさんを見上げる。
にやり、と悪い顔で笑うおにーさん。
「頼んだぞ」
「ズルいなぁ、その頼み方」
「喜んでんじゃねーぞ、チビ」
「おにーさん、ありがと」
「そろそろ行くわ」
ぐしゃり、と私の髪を
乱暴に乱すおにーさん。
「逃げんなよ」
「バイバイ、おにーさん」
「またな、チビ」
立ち去っていったおにーさん。
「………名前、あいつ」
悟が神妙な表情で
立ち去っていったおにーさんを見つめる。
「………うん」
「ヤバイな
食い逃げじゃん」
「さらりと流れるように
伝票置いてったね」
「あいつやべー」
「本当、グズ」
クスクス笑って、おにーさんの伝票を持ち
店から出る。
「名前、クレープ食べて帰ろ」
「いーよ」
「あ、そーいやさ」
「ん?」
「さっき、あいつが言ってた
俺がいるだろって
どーゆー意味?」
こちらを覗き込む悟に
ピタリと足が止まる。
「えーと……」
「どーゆー意味?」
「………言わなきゃ、駄目?」
「駄目」
にーっこりと笑って
目の前に立つ悟。
ご丁寧に視線を合わせてきて
逃がさない、と顔が言っている。
「………えーっと」
「うん」
「私1人じゃ、禪院相手に
息子くんを守るのは厳しくてですね…」
「うん」
「息子くんと一緒に暮らしてる
非術師のお姉ちゃんがいるみたいで」
「うん」
「もしも、息子くんが自ら禪院に
来たいと言うのなら様子見るけど
お姉ちゃんといることを選ぶなら
私1人だと難しいの」
「だから?」
「悟なら、一緒にどーにかしてくれると
思ってて……」
「傑だっているじゃん」
「傑ね……傑に頼んでも
力は貸してくれるだろうけど
私は悟がいい」
「何で?」
「………言わなきゃ、駄目?」
「言ってよ」
悟が楽しそうに笑って見てくる。
「私が悟を好きだから
悟のことを頼りたいんだよ」
言っていて、恥ずかしくなってくる。
しかし、一度言ってしまったならと
悟を見上げて話す。
「悟が五条だからじゃないよ?」
「好きだから
巻き込みたくない気持ちもある」
「けど、悟なら
私が頼れば、どーにかしてくれそうで…」
「………もう、いいかな?
かなり恥ずかしい…」
顔を下に向けようとしたが
悟に抱き締められて
悟の胸に顔が埋まる。
「あいつのせいで、面倒だったけど
あいつのおかげで、可愛い名前が見れて
告白されるなんてな」
「………」
「名前可愛い、好き、大好き、愛してる」
「………うん」
「名前は?」
「………言わなきゃ、駄目?」
「うん」
「………好き。
悟が一番好きで、誰よりも愛してる」
ぎゅーっと抱き締めてくる悟。
今まで頑なに、言わなかった言葉を
伝えてしまえば……
溢れ出る想いが、止まらない。
ぎゅっと、抱き締め返すと
悟は嬉しそうに笑った。
帰る途中もずっと手を繋ぎ
傑と硝子に見られたが
悟は始終顔が緩みっぱなしだった。
あとがき
ハッピーな世界だから
とことん幸せになろう。
パパ黒がなぜか
名前さんに対しては
保護者になってしまう件www
何だかんだで
星漿体は天元様との同化を拒否し
一般人として生活を送ることになった。
天元様は安定しているらしく
大事にならずに終わった。
終わったのだが……
「悟くーん?」
「…………」
「無言はやめてほしいなー」
「…………」
「傑、硝子、助けて?」
「「無理」」
悟が引っ付いて離れない。
しかも、むすっとしていて
不機嫌だ。
「悟、私行かなきゃ」
「あいつのとこかよ」
「ご飯奢る約束してるの」
「ガキにたかるなんてグズかよ」
「グズだよ?」
談話室で繰り広げられるやりとり。
どうしようかと
いよいよ困った瞬間
悟が思いっきり抱き締めてきた。
「………行くなよ」
「………ねぇ、悟」
「やだ。行くな」
「もしかして、私が高専止めて
おにーさんのとこ
行くと思ってるの?」
悟が悲しそうに言うから
聞いてみると
図星だったのか、ぐりぐりと
無言で頭を押し付けてくる。
「ふっ!!」
「何笑ってんだよ」
「悟、可愛いね」
「頭撫でんな」
「おにーさん、子持ちだよ?」
「………けど、着いていきたかったんだろ?」
「そうだけど」
「なら、行くなよ」
「………面倒だから、悟も来たら?」
「は?」
「ほら、行くよ」
約束の時間まで迫ってきて
ゆっくりしている暇もないので
悟の手を引いて歩きだす。
談話室から出ていった二人を見て
硝子と傑は呆れたように溜め息をついた。
「やっと行ったな」
「悟も必死なんだよ」
「名前先輩も酷い女だ」
「本当に」
悟の手を引いて、やってきたのは定食屋。
そこではすでに
ご飯を食べているおにーさん。
「よぉ」
「遅くなってごめんね」
「後ろのは?」
「面倒になったから連れてきた」
「どーも」
威嚇を始める悟の頭を叩く。
席について、おにーさんに紙切れを一枚
目の前に差し出す。
「はい」
「………お前、まじかよ」
「約束は守るよ」
「さらっと3000万の小切手なんて出すなよ」
溜め息をつきつつ
手を伸ばすおにーさん。
しかし、さっと避ける。
「………オイ」
「これで博打したら本気で怒るからね」
「俺の金だぞ」
「息子」
「………」
「話にちらちら出てきてるよ。
禪院の術式を受け継いだ天才児だって」
「………だったら何だよ」
「まさかとは思うけど
売り飛ばそう…なんてこと無いわよね?」
ギロリ、と睨み付けたら
視線が反らされる。
「ちゃんと父親やってるとは
思って無かったけど……おにーさんさぁ」
「うるせーな。小言なら聞かねぇぞ」
「………奥さんは?」
「さあ?ずっと会ってねーよ」
「育児放棄?え?まじかぁ…」
「は?」
「息子と連れ子の子
二人で暮らしてるみたいなんだよ」
大きく溜め息をつく。
「婚約者殿がペラペラ
教えてくれてるんだよ。
何も無いならそれがいいけど……
禪院のやり方、知ってるでしょ」
「………」
「おにーさんの人生に口を挟む気はないけど
この世の中、子供二人で生きては行けないよ」
「お前の好きにしろよ」
「………あのね、おにーさん」
「俺が教えてやれることなんて
何もねーよ」
「でも」
「あいつが嫌がったところで
必ずそっちの世界に巻き込まれる。
なら、今のうちからお前が好きにしろ」
「私じゃ無理」
「坊っちゃんがいるだろ」
「は?俺?」
いきなり話を振られ
驚く悟。
「今回はチビがいたから引いたが
次も同じように……は無理だ」
「わかってる」
「この仕事していたら
俺だってどーなるかわかんねーんだ
それなら恨まれようが
確実に頼れる奴のとこに置いといた方がいい」
「……それが、禪院だとでも?」
「そっちに行けば
チビは絶対に動くだろ?」
にやり、と笑うおにーさん。
その考えに、はぁぁああああ、と
大きな溜め息をつく。
「フザケンナ」
「俺の息子は俺似だぞ」
「もう、本当……おにーさん……」
「ねぇ、どーゆーこと?
俺ついて行けない」
「悟、黙って」
「俺関係ありそうなのに
何で黙るんだよ」
「………あれ?お前らもしかして」
「おにーさん、まじ止めて
本当黙って」
「へーーー」
にやにや笑いだすおにーさん。
頭を抱えると、小切手を奪われる。
「おい、坊っちゃん」
「何さ」
「このチビ、すっげーーー面倒だろ」
「面倒だよ。
初恋のあんたを引きずって
双子の子供守るために
禪院のショボい呪術師と
結婚しよーとするくらいだもんなぁー」
「うわぁ……ねーわ」
「俺、あんたのせいでフラれてんだけど」
「へーーー
チビ、俺が初恋なのかよ」
「帰ッテイイカナ?」
「あんたを好きすぎて
置いていかれたと泣いてるんですけどー」
「俺愛されてんな」
「今日だって、2人っきりで会おうとするとか
俺の気持ち知ってて酷い女だよ」
「チビ、いつの間に男手玉に
とるようになったんだよ?」
「面倒で強がりで厄介事に手を出す
お人好しだけど
嫌いになれないから困るんだよね」
「へー愛されてんな、チビ」
「だからあんたはさっさと
名前とお別れするなりフルなりして
いなくなってよ」
「………チビ、本当にこいつでいーのかよ
こいつ、絶対性格悪いぞ」
「グズに言われたくねーよ」
頭上で何か言い合っているが
顔をあげられない。
「チビ」
「………ナニ」
「お前が面倒なのはよーーくわかってた」
「…………」
「が、俺言ったよな?」
「………」
「"囚われずに生きろ"って」
「うん…」
「面倒臭さ拗らせて
自分の首締めてどーすんだよ。
何のために俺が鍛えたと思ってんだ」
「………ごめんなさい」
「謝罪を聞きたいわけじゃねぇ
自由に生きろよ、チビ」
上げられない頭を
おにーさんは容赦無く叩く。
自分がゴリラなことを
自覚して欲しいが
拗らせて面倒なのは私なので
何も言い返せない。
「俺や禪院を理由に逃げんな」
「………はい」
「説教終わり
俺も息子のことなるべく見とくが
頼りにしてるぞ」
「うん」
「名前」
初めて名前を呼ばれ
顔をあげておにーさんを見上げる。
にやり、と悪い顔で笑うおにーさん。
「頼んだぞ」
「ズルいなぁ、その頼み方」
「喜んでんじゃねーぞ、チビ」
「おにーさん、ありがと」
「そろそろ行くわ」
ぐしゃり、と私の髪を
乱暴に乱すおにーさん。
「逃げんなよ」
「バイバイ、おにーさん」
「またな、チビ」
立ち去っていったおにーさん。
「………名前、あいつ」
悟が神妙な表情で
立ち去っていったおにーさんを見つめる。
「………うん」
「ヤバイな
食い逃げじゃん」
「さらりと流れるように
伝票置いてったね」
「あいつやべー」
「本当、グズ」
クスクス笑って、おにーさんの伝票を持ち
店から出る。
「名前、クレープ食べて帰ろ」
「いーよ」
「あ、そーいやさ」
「ん?」
「さっき、あいつが言ってた
俺がいるだろって
どーゆー意味?」
こちらを覗き込む悟に
ピタリと足が止まる。
「えーと……」
「どーゆー意味?」
「………言わなきゃ、駄目?」
「駄目」
にーっこりと笑って
目の前に立つ悟。
ご丁寧に視線を合わせてきて
逃がさない、と顔が言っている。
「………えーっと」
「うん」
「私1人じゃ、禪院相手に
息子くんを守るのは厳しくてですね…」
「うん」
「息子くんと一緒に暮らしてる
非術師のお姉ちゃんがいるみたいで」
「うん」
「もしも、息子くんが自ら禪院に
来たいと言うのなら様子見るけど
お姉ちゃんといることを選ぶなら
私1人だと難しいの」
「だから?」
「悟なら、一緒にどーにかしてくれると
思ってて……」
「傑だっているじゃん」
「傑ね……傑に頼んでも
力は貸してくれるだろうけど
私は悟がいい」
「何で?」
「………言わなきゃ、駄目?」
「言ってよ」
悟が楽しそうに笑って見てくる。
「私が悟を好きだから
悟のことを頼りたいんだよ」
言っていて、恥ずかしくなってくる。
しかし、一度言ってしまったならと
悟を見上げて話す。
「悟が五条だからじゃないよ?」
「好きだから
巻き込みたくない気持ちもある」
「けど、悟なら
私が頼れば、どーにかしてくれそうで…」
「………もう、いいかな?
かなり恥ずかしい…」
顔を下に向けようとしたが
悟に抱き締められて
悟の胸に顔が埋まる。
「あいつのせいで、面倒だったけど
あいつのおかげで、可愛い名前が見れて
告白されるなんてな」
「………」
「名前可愛い、好き、大好き、愛してる」
「………うん」
「名前は?」
「………言わなきゃ、駄目?」
「うん」
「………好き。
悟が一番好きで、誰よりも愛してる」
ぎゅーっと抱き締めてくる悟。
今まで頑なに、言わなかった言葉を
伝えてしまえば……
溢れ出る想いが、止まらない。
ぎゅっと、抱き締め返すと
悟は嬉しそうに笑った。
帰る途中もずっと手を繋ぎ
傑と硝子に見られたが
悟は始終顔が緩みっぱなしだった。
あとがき
ハッピーな世界だから
とことん幸せになろう。
パパ黒がなぜか
名前さんに対しては
保護者になってしまう件www