幼馴染は生き残りたい
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皆さん、こんにちは。
傑の良さは知っていたがますます傑が凄くてこう……大しゅき!!が止まらない私です。
頭はいつも花畑。
メールに電話にデートにお泊まり。
ラブラブイチャイチャで盛り上がってしまい毎日がパーラダイスな私です。
なるほど……これが恋か!!
どうやら私は幼馴染にコロコロされるどころか、メロメロにされてしまっている。
このままメロメロになり続ける自分が怖いが……正直、今までよりずっと楽しい。
我慢していた自分を解き放つってとっても素敵だね!!
「ご主人様、生命線短いですね」
「まぁな」
「硬くて太くて雄々しい惚れ惚れしちゃう手です」
「ん?もう一回言ってみ?」
「店長、お客様がお呼びでーす!」
「ヤメロ」
目の前に居るのは黒いスウェット姿の顔に傷の入ったイケメン。
そう、皆様お忘れでしょうが……我が家の黒猫です。
今日はメイドdayで、メイド服だ。
なのでお客様はご主人様呼びとなる本日かぎりのメイドさんにお店は大繁盛。
最近流行りの手相を見ながらのマッサージ(オプション)を始めたらこれまた好評でガッポガッポと割りのいいお小遣いが増えている。
ハンドマッサージなので合法的に店員と触れ合える事にお客様は大興奮。
働く人達はオプション料金の上乗せ欲しさに本格的にマッサージ講座を開き、勉強。下心でマッサージを頼んだお客様はあまりの気持ち良さにリピート続出。その代償は本格的なマッサージのやりすぎで腱鞘炎になる者達が続出したので、軽いマッサージと共に手相を見るなんちゃってハンドマッサージに路線を変更。
本格的マッサージは店長が担当。
恐怖と好奇心で店長を指名した者達は店長のマッサージに取りつかれ、骨抜きにされている。
あまりに店長に客を取られてしまうので、店長は1日5組限定となった。
そんなこんなで……私は甚爾さんにハンドマッサージをしている。
「……で?最近見ませんでしたがお宿は見つかったんですか?」
「仕事だったんだよ」
「お忙しいご様子で」
「オマエは?仲直りできたのか」
「ありがたいことに仲良くさせていただいてます」
良かったな、なんてニヤニヤしている。
「あ、甚爾さん。お仕事運良くないですよ。
基本甚爾さん金運無い手相していますが、今後のお仕事に関わるかもしれませんねー」
「不吉なメイドだな」
「なんちゃって手相ですから」
くっきりした手相なのに運命線には島があるし、生命線は不自然に亀裂あるし。
仕事で傷ついたものが残ったにせよ……物騒だな。
「何か波乱な相出ているのでお仕事するなら遠慮した方がいいと思いますよ」
「そーかよ」
「信じてないな」
「気の持ちようだろ」
オプションを終了し、じっと見つめる。
イケメンだなぁ。
「腹減った」
「魔法をかけるオムライスはいかがですか?」
「オマエ下手くそだろ」
「お黙り下さいませご主人様」
「ちゃんと分かるもの描けよ」
「愛情たっぷり作らせて頂きます」
ニヤニヤしている甚爾さん。
チクショウッ!!
今さらだが私は絵がド下手くそだ。
お給料と安心安全の職場を手にする代わりに汚い絵を披露しなければならない辱しめを受けることに。
ちなみに初めてオムライスにハートを描いてと言われて描いたらピュレグミにしかならず……店長に黙って肩を叩かれた。
来てくださるお客様の無謀なご要望には答えなければと魔法の腕を磨くが……失笑されるか黙られる。
常連客は優しい慈悲の心でこれは……猫さんが事故ったのかな?と聞いてくるが残念。
これはお客様の顔ですとは言えなかった。
羞恥心を捨て、もはやこれは一種のパフォーマンス……いや、個性だよね、と必死に魔法の腕を磨くが……猫は真正面しか見ないし、ハートは潰れたスライムだし、好きの文字は女すきと暴言に変わるので、カタカナとひらがなで誤魔化してる。
それを知っている甚爾さんは人を小バカにしながらニヤニヤしているのだ。
「ではご主人様!メイドが美味しくなる魔法を掛けさせて頂きますね」
「ヤレヤレ」
「萌え萌えキュンキュン。
美味しくなぁれ!美味しくなぁれ!美味しくなーぁれ」
「クックックックッ」
「………こちら、ご主人様を思って愛情たっぷり魔法を掛けさせて頂きました」
「ぶっはっはっはっはっ!!くくっ、ぐふっ!!」
私が描いたのはニコちゃんマーク。
しかし出来上がったのは口から吐血し、血涙を流す残酷なオムライス。
通りすぎた同僚達はギョッとし、お客様は三度見する。
甚爾さんは腹筋を押さえながら無言でうつ向いている。
「……召し上がれ!!」
「いやー……ここまでくると才能だよ」
「ケチャップだからだもん」
「ほぉ」
隣のテーブルの同僚はピカチュウを描いていた。
ピカピカちゅうってご主人様にしている。
「「……………」」
再び視線を戻すと血涙に吐血したオムライス。
吹き出して2人で笑うしかなかった。
「おばぁちゃん作り置きして待ってるからたまにはうち来て下さいよ」
「そのうちな」
「悪くなるから食べてるけど、近々また作ろうと思ってて」
「作ったら呼べ」
涎を飲み込んで喰い気味な甚爾さん。
おばぁちゃんのもつ煮は美味しいからな。
「ちゃんと食べに来て下さいよ」
「行くっつの」
「フラフラするのもいーですが、もう少し落ち着いた方が良いかと」
「うるせーよ」
「……ご飯作って待ってますからね」
約束。
そう言って小指を差し出せば嫌そうに見るからに眉間にシワを寄せる甚爾さん。
無理矢理小指を繋いで約束を契る。
「オイ」
「可愛い可愛い名前ちゃんからのお願いですよ?」
「好みじゃねぇ」
「最初は抱こうとしたくせに」
「ハッ!!ガキじゃ勃たねーよ」
「店長、ご指名でーす」
「ヤメロ」
甚爾さんは店長が来る前に店から出ていった。
あ、ちゃんとお支払してるよ。
「って事があってね。
傑の手相見せてくれる?」
「色々とツッコミたいところだが……いいよ」
手を差し出されて見てみれば
「傑……生命線短いね」
「そう?」
「生命線疲れてるよ。精神的に打たれ弱いし、傷つきやすい状態だ。溜め込み過ぎに注意しようね。
あ、金運めっちゃいい。うわっ、ますかけ線両手にこんなくっきりあるの!?天下取れるじゃん傑!!」
「いいの?悪いの?」
「いい手相だと思うよ。生命線短い以外は」
長生き出来ないのか……って、ちょっと待て。
ふと思い出すのは今の季節。
はっきりとした記載は無かったはずだが……七海も灰原も一年が入って来た。
何時始まってもおかしくない原作過去に……これはマズイんじゃないかとマッサージに入る。
と、同時に頭お花畑状態だったが目が覚めたよ。
ほとんど記憶は無いので曖昧だが……沖縄行って帰って来たらバトルしていた気が……。
記憶を書き残したノートなぞない。
何となく覚えているのは……
2006年に星漿体任務
2007年に8月に五条が最強に
傑が離反するのが9月ってだけで……。
思いがけない展開にどーしたものか、と焦りだす。
落ち着け!!まだ、時間はある。
「さっきから百面相してる」
「ふぉっ!?」
揉んでいた手を握られて現実に引き戻される。
何だかあまり機嫌がよろしくない傑。
「これ、この距離でマッサージしてるの?」
「まさか。テーブルに手を出してもらってテーブルの上で必ず距離開けてやるよ」
「ふーん」
指をスリスリと擦り、重ねて握って遊びだす傑。
「私の名前なのに……なんだか妬けるなぁ」
「ん"ん"っ!!」
「何?」
天然なの?わざとなの?
モテ男は女心をよく理解なさっているようだ。
現実問題を遥か彼方へホームランし、出塁して戻ってきたのは恋愛脳。
傑の手を恋人繋ぎのように握って胸元へ寄りかかる。
「私はいつでも傑のですけど?」
「……そうだね」
ふにゃりと頬を緩ませる可愛らしいこと。
傑の胸元にすり寄って甘えれば腕の中に閉じ込められる。
片腕で抱き締められ、片手は恋人繋ぎ。
何だか大事にされている恋人!!って感じがして幸せな気持ちになる。
くふくふ一人で笑っていれば傑と目があってニヤッと笑われる。
「嬉しそうだね」
「うん。嬉しいよ」
「………かっっ!!」
「か?」
「……癒される」
「?」
なぜか頭をよしよしされながらギュッとされた。よくわからないが……傑が幸せそうだから良しとしよう。
頭を撫でていた手が頬を撫でる。少しかさついた手のひらに頬を寄せて手のひらを舐めればくすぐったいと笑われる。
傑の方を見ながら抱き付いていたが、体勢を変えて傑の左腕を背凭れにしながら足の間に横向きに座って傑の左腕を肩から胸に抱えれば肩を抱かれてるようだし、傑の顔も見れるし、胸筋にもすり寄れて堪能できる。
右手は恋人繋ぎにすれば、手を繋ぐのも、すり寄るのも、抱き締められるのも全て出来る体勢にドヤ顔を向けてしまえば笑われた。
暫くその体勢で傑に甘えて、傑から甘やかされていれば……
「……傑さん」
「不可抗力だよ」
「傑さーん」
ムクムクと起き上がってきた傑の傑くん。
お股辺りに存在を主張している。
「私まだ傑に甘えん坊タイムなんだけどなぁ」
「だから反応するんだよ」
「なぜ?」
「……今までは私の事を甘やかそうとして名前から甘える事って少なかったろ」
「そうだっけ?」
「素直に引っ付いて、甘えて、私の好きにさせてくれる恋人と居て反応しない男は不能だと思うよ」
「大げさだなぁ」
「………名前」
「んっ」
耳元で色気たっぷりに名前を呼ばれて反応しない女いる?
耳たぶを唇で挟まれ、そのまま耳の形を確かめるように舐めて噛む。
「名前……シたい、な」
顔を赤らめてトロリと惚けた顔をしながら耳元で囁く傑。
簡単にスイッチの入る私に拒否権などない。
……拒否をするつもりはない、が
「……エッチ」
「………」
「優しく、シて?」
潤んだ瞳で胸を寄せて。
照れた顔から、傑と繋ぐ手を引き寄せて胸に当てる。
傑の指一本……薬指にキスをしながら見上げれば……真顔の傑がいて驚く。
「す、傑?」
嫌だった?え?まじか。
傑のエロスイッチを連打するツボだと思ったのに。
ドッドッドッド、と心臓が早鐘のごとく鳴り響く。
「………名前さ、どこでそーゆーの覚えるの?」
「え?何が?」
「毎回毎回思うけど……誘うの上手すぎ。
あと、可愛すぎ」
「えーっと……ご不満、でしたか…?」
「まさか。興奮し過ぎてめちゃくちゃのドロドロにして足腰立たずに生で中出ししたいくらいには興奮してる」
「お、おぅ……」
はぁー、はぁー、と本人が鼻息荒く抱き締めてくる。
その証拠にお尻を少し持ち上げて膣口にわざとぐりぐり押し付けてくる。
それだけでキュンキュンしちゃう私も相当だが、傑も好き者だよな、と思ってしまう。
「優しく、だろ?」
「そう。優しーくシて?」
「我慢出来なくなっても知らないよ?」
「傑が?」
犬のように鼻先を擦り合わせるとくすぐったい。
首に、胸元に顔を埋めながらちゅっ、ちゅっと時々強めに吸い付く傑。
頭を撫でながら髪の毛をほどく。
パサリ、と落ちてきた長めの髪。
傑が顔を上げればカーテンみたいだ。
「傑……好きだよ」
「私はもっと大好き」
どちらからも唇を寄せて合わせる。
重ねて、押し付けて。
ちょんちょん、と唇をノックするように舌でつつけば少し開いた唇から同じように舌が出て先っぽを擦り合わせ、舌を絡ませる。
服に手を入れられブラのホックを外し、上も下も服を脱がされる。
「あー、おっぱいふかふか……モチモチ…」
「オッサン臭っ」
傑のズボンのベルトを外し、腰を上げて貰って脱がす。
「声、抑えてね」
「傑こそ激しくシちゃやーよ」
ベッドに乗り上げ、上も脱がす。
下に落とそうとしたが……傑のシャツがデカイのは知っていたが……ふと、私達はアレをしていないと気付く。
「なしたの?」
「傑、目閉じて」
「今日は私が優しく甘やかす番だろ?」
「うん。だからちょっと目閉じててよ」
素直に目を閉じる傑。
傑のYシャツを着てみれば……普通にダボダボ。
彼シャツなんて機会が無かったからしたことなかったが……ヤバいぞ。
傑の匂いに包まれて……何だかエッチだ。
このままシたら傑興奮し過ぎて暴走するな……と、やってみたはいいが後々の事を考えるとよろしくない。
ここは家。おじぃちゃんもおばぁちゃんも買い物行ってるが、家だ。
何時帰って来るかもわからん。
「そろそろ開けるよ」
「あ、待って!!」
「………は?」
開けるね?じゃなく開けるよ、なあたり傑ですね。
バッチリ見られた彼シャツ姿。
あはーん、とポージング決めるつもりが匂いの暴力に照れてしまう。
かぁぁああっ、と頬が熱い。身体が熱い。
自分からやらかしたくせに恥ずかしくなってシャツで胸を隠してダボダボの袖で顔を隠す。
「……見ないでっ」
「………はぁぁああああっ、天才か」
顔を手で覆い、天を仰ぐ傑。
そして傑のあそこもビンビンに元気よく天を突き破ろうと勃っている。
「待って。ほんと、ごめん。思ってたよりめちゃくちゃ恥ずかしい」
「そうだね。めちゃくちゃいい」
「傑興奮すると思ってやってみたはいいけど、傑の匂いが思っていた以上に強くて…」
「え"!?臭い!?」
「違う。傑の匂い好きだけど……これは事後の傑に抱き締められる気がして……ちょっと、いや…かなり恥ずかしい」
「………名前」
「脱ぐ。脱ぐから待って」
「待たない。ねぇ、名前……こっちおいで」
トロリとした甘い声。
傑の声に惹かれるように手を伸ばせば傑によってしっかりと捕まれ、引き寄せられる。
膝の上に乗せられ、後ろから抱き締めて頬擦りしてくるのでまた一段と匂いに包まれて興奮してしまう。
「私の匂い好きだよね」
「うん」
「私も名前の匂い好きだよ」
くんくんと耳の裏や首筋を嗅ぐ傑。
大きな手のひらで胸を覆い、ゆっくりと柔らかさを堪能するかのように揉みながら先端を指先で摘まんだり擦って転がしながら遊びだす。
「本当はココ、舐めってイカせてから挿れたかったけど限界」
「んっぁ、ぁっ、そこっ」
「うん。ごめんね?」
片方は胸を弄り、もう片手は膣口を撫でたかと思えば2本入れて中の肉壁をぐるりと撫でた。
愛液を指に馴染ませながら、ゆっくりと奥へ指を進ませる。
ザラザラとしたGスポットと呼ばれる所をグリグリ押し付けたり擦られれば身体は簡単に反応しトロトロと愛液の量が増えてくる。
肩、首筋に何度か強めに吸い付かれ、きっとキスマークをつけられた。
何度もつけた場所を舐めては吸い付き……きっと後で鏡を見たら濃い色で残っているのだろう。
「びしゃびしゃ。なのに、名前のココはいつも狭いよね。私の指ギュウギュウに締め付けてる」
「んっ、ああっ、あ、そこっ気持ち、いいっ」
「知ってる」
「あ、あ、ぁあっ、傑、傑、おねがっ」
「んー?」
「イ、きた、ぃ」
「いいよ」
顔を上に向けられ、口を重ねられる。
くちゅくちゅとわざとらしく舌を絡めていると思えば、耳を手で塞がれる。
片耳だけとはいえ、塞がれたことにより響く音。
指の動きは早くなり……呆気なく達した身体はビクッビクッ、と身体が揺れる。
唇を離すとはぁー、はぁ…と浅い呼吸を繰り返す。
ズルリと抜かれた指は愛液でドロドロでテカテカしていた。
後ろでゴソゴソしている傑は私をベッドに寝かすと、ゴムを着けて膣口に当てる。
「挿入るよ」
「ん。……いいよ、きて」
ぐぷっ、と中にすんなり入った。
奥まで納めると大きく息を吐いて此方を見下ろす傑。
「ふふっ、いい眺め」
「えっちぃ?」
「めちゃくちゃエロいよ」
ダボダボの袖。むき出しの胸に申し訳程度にかかるシャツ。
まだ整っていない胸元が上下するたび、乳首がシャツから顔を出したり隠れたり。
そんな恥ずかしがり屋な乳首を傑が手のひらで覆い、ゆっくりと揉む。
「凄いね。興奮してる?中がキュンキュンして絡み付いてきて熱い」
「ふっ、んんっ、めちゃくちゃ……興奮、してる」
「私も。私のシャツ着て、照れて、あそこドロドロにしてる恋人に興奮してるから動いたら出ちゃいそう」
そんな事を言ってるのに、ゆっくり奥を亀頭でツンツンつつく。いっそ激しくして欲しいと思うようなもどかしい刺激に中は快感を拾おうと勝手に陰茎を締め付けている。
「ふふっ、腰動いてるよ?」
「ヘコヘコ、なっちゃうの」
「そうされると私がもどかしいよ」
「じゃあ、いっぱい奥グリグリしたり、突いて気持ちよくして欲しいな」
「………はぁ…。人が、我慢…して、るのにっ」
「ひゃっ!ぁ、あ、ぁあっ!!」
パンッ、と腰を引いてすぐに押し込んできた傑。足を広げて抱えながら腰を動かし始め、快感の波が一気に押し寄せてきた。
待ち望んだ快感に中は陰茎をキツく締め付けてしまう。
「んっ、あ、あ、ぁ、アアッ!!」
「……ッハ、すご…っ、気持ち、いいよ」
「わ、たし…もっ」
入り口の浅いところの抜き差しから始まり、奥へ叩きつけられ、ポルチオをグリグリと押し潰される。
「あ、あ、ぁ、あっ、そこ、ばっかり、だめっ」
「んっ、でも、私も……気持ち、いいからっ」
「すぐるっ、すぐ、んっ、しゅぐっ」
「名前、キス…した、い」
「ん、んちゅっ」
傑の頭を抱えて舌を絡める。
息が苦しくて、お腹が苦しくて、でも……気持ち、いい。
今までの行為は勿論気持ちいい。
だが、今回はなんと言うか……いつも以上に感じやすいし、いつも以上にイきやすい。
早さは無く、ゆっくりとぬぽぬぽ抜き差しされるたび、カリが良いところを引っ掻くので甘イキが止まらない。
ズルルッ、と引き抜かれるたび身体が軽く痙攣を起こしていて中が引き締まる。
そこに再び押し込まれるので苦しいが気持ちよさの方が勝ってしまう。
「す、ぐるっ。しゅぐるっ、も、い、イキたっ」
「いいよ。私も……」
太腿を持ち腰のスピードを速める傑。
自分本意なだけじゃなく、的確に私のGスポットやポルチオを擦るので身体の快感は直ぐに高まっていく。
「あ、あ、ぁ、あっ、イクッ、で、ちゃうっ」
「んっ、い、いよ。出してっ」
「傑……っ、好きっ」
「〜〜〜〜ッッッ!!」
どぷっ、と中に広がっていく熱い液体。
傑の身体がビクッビクッとしながら中でも同じように陰茎がピクピクするたび、小分けに出ている。
「………すぐる?」
「黙って」
「ぅわっ、あっ、やだっ、指っ〜〜〜ッ、アアッ!!」
私より先にイッた傑は指でクリトリスを弄って無理矢理イカせた。
何となく不完全なイき方に不満を訴えようと傑を見れば……顔を真っ赤にしている。
「傑?」
「……見るな、ちょっとあっち見てろ」
「え?照れる要素あった?」
「……うるさい」
ズルッ、と抜かれた陰茎は固さはあるものの少しだけくたっとしていた。
無言で背を向けてゴムの処理をする傑を見ながら何が起こったのか考える。
「なーに拗ねてるの?」
「違う」
「私より先にイッちゃったから?」
「………」
「傑、名前呼ばれて好きって言われるの弱いんだね」
傑の広い背中に抱き付いて耳元で囁く。
耳まで真っ赤になる傑が可愛くてお腹に腕を回して抱き絞める。
「かーわいい」
「……まさか、イくとは思わなかったんだよ」
「ふふふっ」
「笑うなっ」
「だって、可愛くて」
顔を手で覆いながらも耳まで赤い傑。
「傑、好き。好きだよ」
「……わかったって」
「前より、もっと好き。傑が大好き」
「…………」
「だから見せて。
カッコ悪い傑も、格好いい傑も、可愛い傑も、怖い傑もぜーんぶ私にだけは見せて」
「……名前」
役に立つことは出来ないけど
迷惑ばかりの私だけど…
「傑の駄目な底辺を見てきてるのに、今さら先に誤射した部分知っても何とも思わないよ」
「……そこは触れないでくれ」
「ねぇ、私無理矢理イかされて不完全燃焼なんだけど」
背中に張り付いていたが、視界に入った傑のうなじ。
しっとりと汗ばんだ肌に散らばる黒髪の隙間から見えるうなじ。
なんだこのけしからんうなじ。
拗ねてる傑をほっといて思わずカプリ、と歯を立てるとビクッと傑の身体が跳ねた。
吸い付いて、齧って、吸い付いて、舐めて、齧って、吸い付いて。
チュパッと唇を離せば綺麗に咲いた赤い華。
くっきりついたキスマークに達成感に満ち溢れていると……振り向いた傑は顔を赤くして此方を見ている。
「可愛いねぇ、傑」
「私も付けたい」
「どこ?」
首?鎖骨?胸?下乳?うなじ?背中?太腿?
聞きながら指を滑らせる。
太腿から膣口を指差し、わざとM字に膝を立てて人差し指と中指で大陰唇をくぱりと広げる。
傑の目には私の厭らしい部分が丸見えでヒクヒクする穴の入り口が見えているだろう。
「どこ、つけてくれるの?」
「………キミって奴は、本当に…恥を知りなよ」
「とか言ってギンギンな傑君は素直ですね」
傑の反応に笑ってしまう。
手を伸ばしてくる傑にすり寄って唇にキスをする。
「エッチ過ぎて困る」
「彼シャツなのにまったく生かしきれていない状況にも不満があります」
「恥ずかしがってたのに?」
「傑の誤射に比べたら……ねぇ?」
「コイツッ」
頬をぐにぐにと引っ張られる。
痛くはないが、不細工だからやめてほしい。
「後ろからシたい」
「あらやだ、スッケベー。
白いシャツに隠された肌色の桃を男は手に取った……ツルツルと滑る滑らかな裸体がシャツの下には隠されている。
そっとシャツを捲ると目の前に現れた肌に男は耐えきれず覆い被さった………ってやる気だ」
「スケベは名前だろ。
いきなり官能小説みたいに語るな、萎える」
「ギンギン」
「このダボダボの袖口後ろで縛って拘束したまま腕だけ持ってバックでズコバコしたら……変態な名前は大喜びだろうね?」
「ぁんっ」
ぬぽっ、と中に指を入れる。
ザラザラした部分をゆっくりと指で擦るだけでカクカク腰が揺れる。
「不完全燃焼だったお詫びにいっぱいキスマーク付けていっぱい腰振ってあげるよ」
「ぃ、やんっ」
「名前………好きだよ」
宣言通り後ろから楽しみ、身体中を噛み痕とキスマークだらけにした。
「名前?何してるの?」
「お絵かきの練習」
「………豚の丸焼きかい?」
「猫ちゃんだよ!」
シーツを変えて寝そべりながら動画を見つつ、絵を描いていると傑が後ろから覗き込む。
「昔から壊滅的だよね」
「うるさいなぁ」
「可愛いよ。このぞうさんだって……ちんこが三本?」
「どう見ても牙と鼻でしょ」
「……名前の魔法は個性的だから…うん。
二度とぞうさんを描くのは辞めて欲しい」
「そこまで!?」
後日店長のオムライスにぞうさんを描くとNGくらった。
あとがき
お待たせしました!!!!
一話ほぼドスケベ全開で頑張ったけど
夜勤明け様のメイド×魔法下手くそ×ハンドマッサージを許可頂き書いてみました!!!
ラブラブエッチも何人かからコメント頂いたので!
当社比甘々で頑張ってみましたよ!!
傑の良さは知っていたがますます傑が凄くてこう……大しゅき!!が止まらない私です。
頭はいつも花畑。
メールに電話にデートにお泊まり。
ラブラブイチャイチャで盛り上がってしまい毎日がパーラダイスな私です。
なるほど……これが恋か!!
どうやら私は幼馴染にコロコロされるどころか、メロメロにされてしまっている。
このままメロメロになり続ける自分が怖いが……正直、今までよりずっと楽しい。
我慢していた自分を解き放つってとっても素敵だね!!
「ご主人様、生命線短いですね」
「まぁな」
「硬くて太くて雄々しい惚れ惚れしちゃう手です」
「ん?もう一回言ってみ?」
「店長、お客様がお呼びでーす!」
「ヤメロ」
目の前に居るのは黒いスウェット姿の顔に傷の入ったイケメン。
そう、皆様お忘れでしょうが……我が家の黒猫です。
今日はメイドdayで、メイド服だ。
なのでお客様はご主人様呼びとなる本日かぎりのメイドさんにお店は大繁盛。
最近流行りの手相を見ながらのマッサージ(オプション)を始めたらこれまた好評でガッポガッポと割りのいいお小遣いが増えている。
ハンドマッサージなので合法的に店員と触れ合える事にお客様は大興奮。
働く人達はオプション料金の上乗せ欲しさに本格的にマッサージ講座を開き、勉強。下心でマッサージを頼んだお客様はあまりの気持ち良さにリピート続出。その代償は本格的なマッサージのやりすぎで腱鞘炎になる者達が続出したので、軽いマッサージと共に手相を見るなんちゃってハンドマッサージに路線を変更。
本格的マッサージは店長が担当。
恐怖と好奇心で店長を指名した者達は店長のマッサージに取りつかれ、骨抜きにされている。
あまりに店長に客を取られてしまうので、店長は1日5組限定となった。
そんなこんなで……私は甚爾さんにハンドマッサージをしている。
「……で?最近見ませんでしたがお宿は見つかったんですか?」
「仕事だったんだよ」
「お忙しいご様子で」
「オマエは?仲直りできたのか」
「ありがたいことに仲良くさせていただいてます」
良かったな、なんてニヤニヤしている。
「あ、甚爾さん。お仕事運良くないですよ。
基本甚爾さん金運無い手相していますが、今後のお仕事に関わるかもしれませんねー」
「不吉なメイドだな」
「なんちゃって手相ですから」
くっきりした手相なのに運命線には島があるし、生命線は不自然に亀裂あるし。
仕事で傷ついたものが残ったにせよ……物騒だな。
「何か波乱な相出ているのでお仕事するなら遠慮した方がいいと思いますよ」
「そーかよ」
「信じてないな」
「気の持ちようだろ」
オプションを終了し、じっと見つめる。
イケメンだなぁ。
「腹減った」
「魔法をかけるオムライスはいかがですか?」
「オマエ下手くそだろ」
「お黙り下さいませご主人様」
「ちゃんと分かるもの描けよ」
「愛情たっぷり作らせて頂きます」
ニヤニヤしている甚爾さん。
チクショウッ!!
今さらだが私は絵がド下手くそだ。
お給料と安心安全の職場を手にする代わりに汚い絵を披露しなければならない辱しめを受けることに。
ちなみに初めてオムライスにハートを描いてと言われて描いたらピュレグミにしかならず……店長に黙って肩を叩かれた。
来てくださるお客様の無謀なご要望には答えなければと魔法の腕を磨くが……失笑されるか黙られる。
常連客は優しい慈悲の心でこれは……猫さんが事故ったのかな?と聞いてくるが残念。
これはお客様の顔ですとは言えなかった。
羞恥心を捨て、もはやこれは一種のパフォーマンス……いや、個性だよね、と必死に魔法の腕を磨くが……猫は真正面しか見ないし、ハートは潰れたスライムだし、好きの文字は女すきと暴言に変わるので、カタカナとひらがなで誤魔化してる。
それを知っている甚爾さんは人を小バカにしながらニヤニヤしているのだ。
「ではご主人様!メイドが美味しくなる魔法を掛けさせて頂きますね」
「ヤレヤレ」
「萌え萌えキュンキュン。
美味しくなぁれ!美味しくなぁれ!美味しくなーぁれ」
「クックックックッ」
「………こちら、ご主人様を思って愛情たっぷり魔法を掛けさせて頂きました」
「ぶっはっはっはっはっ!!くくっ、ぐふっ!!」
私が描いたのはニコちゃんマーク。
しかし出来上がったのは口から吐血し、血涙を流す残酷なオムライス。
通りすぎた同僚達はギョッとし、お客様は三度見する。
甚爾さんは腹筋を押さえながら無言でうつ向いている。
「……召し上がれ!!」
「いやー……ここまでくると才能だよ」
「ケチャップだからだもん」
「ほぉ」
隣のテーブルの同僚はピカチュウを描いていた。
ピカピカちゅうってご主人様にしている。
「「……………」」
再び視線を戻すと血涙に吐血したオムライス。
吹き出して2人で笑うしかなかった。
「おばぁちゃん作り置きして待ってるからたまにはうち来て下さいよ」
「そのうちな」
「悪くなるから食べてるけど、近々また作ろうと思ってて」
「作ったら呼べ」
涎を飲み込んで喰い気味な甚爾さん。
おばぁちゃんのもつ煮は美味しいからな。
「ちゃんと食べに来て下さいよ」
「行くっつの」
「フラフラするのもいーですが、もう少し落ち着いた方が良いかと」
「うるせーよ」
「……ご飯作って待ってますからね」
約束。
そう言って小指を差し出せば嫌そうに見るからに眉間にシワを寄せる甚爾さん。
無理矢理小指を繋いで約束を契る。
「オイ」
「可愛い可愛い名前ちゃんからのお願いですよ?」
「好みじゃねぇ」
「最初は抱こうとしたくせに」
「ハッ!!ガキじゃ勃たねーよ」
「店長、ご指名でーす」
「ヤメロ」
甚爾さんは店長が来る前に店から出ていった。
あ、ちゃんとお支払してるよ。
「って事があってね。
傑の手相見せてくれる?」
「色々とツッコミたいところだが……いいよ」
手を差し出されて見てみれば
「傑……生命線短いね」
「そう?」
「生命線疲れてるよ。精神的に打たれ弱いし、傷つきやすい状態だ。溜め込み過ぎに注意しようね。
あ、金運めっちゃいい。うわっ、ますかけ線両手にこんなくっきりあるの!?天下取れるじゃん傑!!」
「いいの?悪いの?」
「いい手相だと思うよ。生命線短い以外は」
長生き出来ないのか……って、ちょっと待て。
ふと思い出すのは今の季節。
はっきりとした記載は無かったはずだが……七海も灰原も一年が入って来た。
何時始まってもおかしくない原作過去に……これはマズイんじゃないかとマッサージに入る。
と、同時に頭お花畑状態だったが目が覚めたよ。
ほとんど記憶は無いので曖昧だが……沖縄行って帰って来たらバトルしていた気が……。
記憶を書き残したノートなぞない。
何となく覚えているのは……
2006年に星漿体任務
2007年に8月に五条が最強に
傑が離反するのが9月ってだけで……。
思いがけない展開にどーしたものか、と焦りだす。
落ち着け!!まだ、時間はある。
「さっきから百面相してる」
「ふぉっ!?」
揉んでいた手を握られて現実に引き戻される。
何だかあまり機嫌がよろしくない傑。
「これ、この距離でマッサージしてるの?」
「まさか。テーブルに手を出してもらってテーブルの上で必ず距離開けてやるよ」
「ふーん」
指をスリスリと擦り、重ねて握って遊びだす傑。
「私の名前なのに……なんだか妬けるなぁ」
「ん"ん"っ!!」
「何?」
天然なの?わざとなの?
モテ男は女心をよく理解なさっているようだ。
現実問題を遥か彼方へホームランし、出塁して戻ってきたのは恋愛脳。
傑の手を恋人繋ぎのように握って胸元へ寄りかかる。
「私はいつでも傑のですけど?」
「……そうだね」
ふにゃりと頬を緩ませる可愛らしいこと。
傑の胸元にすり寄って甘えれば腕の中に閉じ込められる。
片腕で抱き締められ、片手は恋人繋ぎ。
何だか大事にされている恋人!!って感じがして幸せな気持ちになる。
くふくふ一人で笑っていれば傑と目があってニヤッと笑われる。
「嬉しそうだね」
「うん。嬉しいよ」
「………かっっ!!」
「か?」
「……癒される」
「?」
なぜか頭をよしよしされながらギュッとされた。よくわからないが……傑が幸せそうだから良しとしよう。
頭を撫でていた手が頬を撫でる。少しかさついた手のひらに頬を寄せて手のひらを舐めればくすぐったいと笑われる。
傑の方を見ながら抱き付いていたが、体勢を変えて傑の左腕を背凭れにしながら足の間に横向きに座って傑の左腕を肩から胸に抱えれば肩を抱かれてるようだし、傑の顔も見れるし、胸筋にもすり寄れて堪能できる。
右手は恋人繋ぎにすれば、手を繋ぐのも、すり寄るのも、抱き締められるのも全て出来る体勢にドヤ顔を向けてしまえば笑われた。
暫くその体勢で傑に甘えて、傑から甘やかされていれば……
「……傑さん」
「不可抗力だよ」
「傑さーん」
ムクムクと起き上がってきた傑の傑くん。
お股辺りに存在を主張している。
「私まだ傑に甘えん坊タイムなんだけどなぁ」
「だから反応するんだよ」
「なぜ?」
「……今までは私の事を甘やかそうとして名前から甘える事って少なかったろ」
「そうだっけ?」
「素直に引っ付いて、甘えて、私の好きにさせてくれる恋人と居て反応しない男は不能だと思うよ」
「大げさだなぁ」
「………名前」
「んっ」
耳元で色気たっぷりに名前を呼ばれて反応しない女いる?
耳たぶを唇で挟まれ、そのまま耳の形を確かめるように舐めて噛む。
「名前……シたい、な」
顔を赤らめてトロリと惚けた顔をしながら耳元で囁く傑。
簡単にスイッチの入る私に拒否権などない。
……拒否をするつもりはない、が
「……エッチ」
「………」
「優しく、シて?」
潤んだ瞳で胸を寄せて。
照れた顔から、傑と繋ぐ手を引き寄せて胸に当てる。
傑の指一本……薬指にキスをしながら見上げれば……真顔の傑がいて驚く。
「す、傑?」
嫌だった?え?まじか。
傑のエロスイッチを連打するツボだと思ったのに。
ドッドッドッド、と心臓が早鐘のごとく鳴り響く。
「………名前さ、どこでそーゆーの覚えるの?」
「え?何が?」
「毎回毎回思うけど……誘うの上手すぎ。
あと、可愛すぎ」
「えーっと……ご不満、でしたか…?」
「まさか。興奮し過ぎてめちゃくちゃのドロドロにして足腰立たずに生で中出ししたいくらいには興奮してる」
「お、おぅ……」
はぁー、はぁー、と本人が鼻息荒く抱き締めてくる。
その証拠にお尻を少し持ち上げて膣口にわざとぐりぐり押し付けてくる。
それだけでキュンキュンしちゃう私も相当だが、傑も好き者だよな、と思ってしまう。
「優しく、だろ?」
「そう。優しーくシて?」
「我慢出来なくなっても知らないよ?」
「傑が?」
犬のように鼻先を擦り合わせるとくすぐったい。
首に、胸元に顔を埋めながらちゅっ、ちゅっと時々強めに吸い付く傑。
頭を撫でながら髪の毛をほどく。
パサリ、と落ちてきた長めの髪。
傑が顔を上げればカーテンみたいだ。
「傑……好きだよ」
「私はもっと大好き」
どちらからも唇を寄せて合わせる。
重ねて、押し付けて。
ちょんちょん、と唇をノックするように舌でつつけば少し開いた唇から同じように舌が出て先っぽを擦り合わせ、舌を絡ませる。
服に手を入れられブラのホックを外し、上も下も服を脱がされる。
「あー、おっぱいふかふか……モチモチ…」
「オッサン臭っ」
傑のズボンのベルトを外し、腰を上げて貰って脱がす。
「声、抑えてね」
「傑こそ激しくシちゃやーよ」
ベッドに乗り上げ、上も脱がす。
下に落とそうとしたが……傑のシャツがデカイのは知っていたが……ふと、私達はアレをしていないと気付く。
「なしたの?」
「傑、目閉じて」
「今日は私が優しく甘やかす番だろ?」
「うん。だからちょっと目閉じててよ」
素直に目を閉じる傑。
傑のYシャツを着てみれば……普通にダボダボ。
彼シャツなんて機会が無かったからしたことなかったが……ヤバいぞ。
傑の匂いに包まれて……何だかエッチだ。
このままシたら傑興奮し過ぎて暴走するな……と、やってみたはいいが後々の事を考えるとよろしくない。
ここは家。おじぃちゃんもおばぁちゃんも買い物行ってるが、家だ。
何時帰って来るかもわからん。
「そろそろ開けるよ」
「あ、待って!!」
「………は?」
開けるね?じゃなく開けるよ、なあたり傑ですね。
バッチリ見られた彼シャツ姿。
あはーん、とポージング決めるつもりが匂いの暴力に照れてしまう。
かぁぁああっ、と頬が熱い。身体が熱い。
自分からやらかしたくせに恥ずかしくなってシャツで胸を隠してダボダボの袖で顔を隠す。
「……見ないでっ」
「………はぁぁああああっ、天才か」
顔を手で覆い、天を仰ぐ傑。
そして傑のあそこもビンビンに元気よく天を突き破ろうと勃っている。
「待って。ほんと、ごめん。思ってたよりめちゃくちゃ恥ずかしい」
「そうだね。めちゃくちゃいい」
「傑興奮すると思ってやってみたはいいけど、傑の匂いが思っていた以上に強くて…」
「え"!?臭い!?」
「違う。傑の匂い好きだけど……これは事後の傑に抱き締められる気がして……ちょっと、いや…かなり恥ずかしい」
「………名前」
「脱ぐ。脱ぐから待って」
「待たない。ねぇ、名前……こっちおいで」
トロリとした甘い声。
傑の声に惹かれるように手を伸ばせば傑によってしっかりと捕まれ、引き寄せられる。
膝の上に乗せられ、後ろから抱き締めて頬擦りしてくるのでまた一段と匂いに包まれて興奮してしまう。
「私の匂い好きだよね」
「うん」
「私も名前の匂い好きだよ」
くんくんと耳の裏や首筋を嗅ぐ傑。
大きな手のひらで胸を覆い、ゆっくりと柔らかさを堪能するかのように揉みながら先端を指先で摘まんだり擦って転がしながら遊びだす。
「本当はココ、舐めってイカせてから挿れたかったけど限界」
「んっぁ、ぁっ、そこっ」
「うん。ごめんね?」
片方は胸を弄り、もう片手は膣口を撫でたかと思えば2本入れて中の肉壁をぐるりと撫でた。
愛液を指に馴染ませながら、ゆっくりと奥へ指を進ませる。
ザラザラとしたGスポットと呼ばれる所をグリグリ押し付けたり擦られれば身体は簡単に反応しトロトロと愛液の量が増えてくる。
肩、首筋に何度か強めに吸い付かれ、きっとキスマークをつけられた。
何度もつけた場所を舐めては吸い付き……きっと後で鏡を見たら濃い色で残っているのだろう。
「びしゃびしゃ。なのに、名前のココはいつも狭いよね。私の指ギュウギュウに締め付けてる」
「んっ、ああっ、あ、そこっ気持ち、いいっ」
「知ってる」
「あ、あ、ぁあっ、傑、傑、おねがっ」
「んー?」
「イ、きた、ぃ」
「いいよ」
顔を上に向けられ、口を重ねられる。
くちゅくちゅとわざとらしく舌を絡めていると思えば、耳を手で塞がれる。
片耳だけとはいえ、塞がれたことにより響く音。
指の動きは早くなり……呆気なく達した身体はビクッビクッ、と身体が揺れる。
唇を離すとはぁー、はぁ…と浅い呼吸を繰り返す。
ズルリと抜かれた指は愛液でドロドロでテカテカしていた。
後ろでゴソゴソしている傑は私をベッドに寝かすと、ゴムを着けて膣口に当てる。
「挿入るよ」
「ん。……いいよ、きて」
ぐぷっ、と中にすんなり入った。
奥まで納めると大きく息を吐いて此方を見下ろす傑。
「ふふっ、いい眺め」
「えっちぃ?」
「めちゃくちゃエロいよ」
ダボダボの袖。むき出しの胸に申し訳程度にかかるシャツ。
まだ整っていない胸元が上下するたび、乳首がシャツから顔を出したり隠れたり。
そんな恥ずかしがり屋な乳首を傑が手のひらで覆い、ゆっくりと揉む。
「凄いね。興奮してる?中がキュンキュンして絡み付いてきて熱い」
「ふっ、んんっ、めちゃくちゃ……興奮、してる」
「私も。私のシャツ着て、照れて、あそこドロドロにしてる恋人に興奮してるから動いたら出ちゃいそう」
そんな事を言ってるのに、ゆっくり奥を亀頭でツンツンつつく。いっそ激しくして欲しいと思うようなもどかしい刺激に中は快感を拾おうと勝手に陰茎を締め付けている。
「ふふっ、腰動いてるよ?」
「ヘコヘコ、なっちゃうの」
「そうされると私がもどかしいよ」
「じゃあ、いっぱい奥グリグリしたり、突いて気持ちよくして欲しいな」
「………はぁ…。人が、我慢…して、るのにっ」
「ひゃっ!ぁ、あ、ぁあっ!!」
パンッ、と腰を引いてすぐに押し込んできた傑。足を広げて抱えながら腰を動かし始め、快感の波が一気に押し寄せてきた。
待ち望んだ快感に中は陰茎をキツく締め付けてしまう。
「んっ、あ、あ、ぁ、アアッ!!」
「……ッハ、すご…っ、気持ち、いいよ」
「わ、たし…もっ」
入り口の浅いところの抜き差しから始まり、奥へ叩きつけられ、ポルチオをグリグリと押し潰される。
「あ、あ、ぁ、あっ、そこ、ばっかり、だめっ」
「んっ、でも、私も……気持ち、いいからっ」
「すぐるっ、すぐ、んっ、しゅぐっ」
「名前、キス…した、い」
「ん、んちゅっ」
傑の頭を抱えて舌を絡める。
息が苦しくて、お腹が苦しくて、でも……気持ち、いい。
今までの行為は勿論気持ちいい。
だが、今回はなんと言うか……いつも以上に感じやすいし、いつも以上にイきやすい。
早さは無く、ゆっくりとぬぽぬぽ抜き差しされるたび、カリが良いところを引っ掻くので甘イキが止まらない。
ズルルッ、と引き抜かれるたび身体が軽く痙攣を起こしていて中が引き締まる。
そこに再び押し込まれるので苦しいが気持ちよさの方が勝ってしまう。
「す、ぐるっ。しゅぐるっ、も、い、イキたっ」
「いいよ。私も……」
太腿を持ち腰のスピードを速める傑。
自分本意なだけじゃなく、的確に私のGスポットやポルチオを擦るので身体の快感は直ぐに高まっていく。
「あ、あ、ぁ、あっ、イクッ、で、ちゃうっ」
「んっ、い、いよ。出してっ」
「傑……っ、好きっ」
「〜〜〜〜ッッッ!!」
どぷっ、と中に広がっていく熱い液体。
傑の身体がビクッビクッとしながら中でも同じように陰茎がピクピクするたび、小分けに出ている。
「………すぐる?」
「黙って」
「ぅわっ、あっ、やだっ、指っ〜〜〜ッ、アアッ!!」
私より先にイッた傑は指でクリトリスを弄って無理矢理イカせた。
何となく不完全なイき方に不満を訴えようと傑を見れば……顔を真っ赤にしている。
「傑?」
「……見るな、ちょっとあっち見てろ」
「え?照れる要素あった?」
「……うるさい」
ズルッ、と抜かれた陰茎は固さはあるものの少しだけくたっとしていた。
無言で背を向けてゴムの処理をする傑を見ながら何が起こったのか考える。
「なーに拗ねてるの?」
「違う」
「私より先にイッちゃったから?」
「………」
「傑、名前呼ばれて好きって言われるの弱いんだね」
傑の広い背中に抱き付いて耳元で囁く。
耳まで真っ赤になる傑が可愛くてお腹に腕を回して抱き絞める。
「かーわいい」
「……まさか、イくとは思わなかったんだよ」
「ふふふっ」
「笑うなっ」
「だって、可愛くて」
顔を手で覆いながらも耳まで赤い傑。
「傑、好き。好きだよ」
「……わかったって」
「前より、もっと好き。傑が大好き」
「…………」
「だから見せて。
カッコ悪い傑も、格好いい傑も、可愛い傑も、怖い傑もぜーんぶ私にだけは見せて」
「……名前」
役に立つことは出来ないけど
迷惑ばかりの私だけど…
「傑の駄目な底辺を見てきてるのに、今さら先に誤射した部分知っても何とも思わないよ」
「……そこは触れないでくれ」
「ねぇ、私無理矢理イかされて不完全燃焼なんだけど」
背中に張り付いていたが、視界に入った傑のうなじ。
しっとりと汗ばんだ肌に散らばる黒髪の隙間から見えるうなじ。
なんだこのけしからんうなじ。
拗ねてる傑をほっといて思わずカプリ、と歯を立てるとビクッと傑の身体が跳ねた。
吸い付いて、齧って、吸い付いて、舐めて、齧って、吸い付いて。
チュパッと唇を離せば綺麗に咲いた赤い華。
くっきりついたキスマークに達成感に満ち溢れていると……振り向いた傑は顔を赤くして此方を見ている。
「可愛いねぇ、傑」
「私も付けたい」
「どこ?」
首?鎖骨?胸?下乳?うなじ?背中?太腿?
聞きながら指を滑らせる。
太腿から膣口を指差し、わざとM字に膝を立てて人差し指と中指で大陰唇をくぱりと広げる。
傑の目には私の厭らしい部分が丸見えでヒクヒクする穴の入り口が見えているだろう。
「どこ、つけてくれるの?」
「………キミって奴は、本当に…恥を知りなよ」
「とか言ってギンギンな傑君は素直ですね」
傑の反応に笑ってしまう。
手を伸ばしてくる傑にすり寄って唇にキスをする。
「エッチ過ぎて困る」
「彼シャツなのにまったく生かしきれていない状況にも不満があります」
「恥ずかしがってたのに?」
「傑の誤射に比べたら……ねぇ?」
「コイツッ」
頬をぐにぐにと引っ張られる。
痛くはないが、不細工だからやめてほしい。
「後ろからシたい」
「あらやだ、スッケベー。
白いシャツに隠された肌色の桃を男は手に取った……ツルツルと滑る滑らかな裸体がシャツの下には隠されている。
そっとシャツを捲ると目の前に現れた肌に男は耐えきれず覆い被さった………ってやる気だ」
「スケベは名前だろ。
いきなり官能小説みたいに語るな、萎える」
「ギンギン」
「このダボダボの袖口後ろで縛って拘束したまま腕だけ持ってバックでズコバコしたら……変態な名前は大喜びだろうね?」
「ぁんっ」
ぬぽっ、と中に指を入れる。
ザラザラした部分をゆっくりと指で擦るだけでカクカク腰が揺れる。
「不完全燃焼だったお詫びにいっぱいキスマーク付けていっぱい腰振ってあげるよ」
「ぃ、やんっ」
「名前………好きだよ」
宣言通り後ろから楽しみ、身体中を噛み痕とキスマークだらけにした。
「名前?何してるの?」
「お絵かきの練習」
「………豚の丸焼きかい?」
「猫ちゃんだよ!」
シーツを変えて寝そべりながら動画を見つつ、絵を描いていると傑が後ろから覗き込む。
「昔から壊滅的だよね」
「うるさいなぁ」
「可愛いよ。このぞうさんだって……ちんこが三本?」
「どう見ても牙と鼻でしょ」
「……名前の魔法は個性的だから…うん。
二度とぞうさんを描くのは辞めて欲しい」
「そこまで!?」
後日店長のオムライスにぞうさんを描くとNGくらった。
あとがき
お待たせしました!!!!
一話ほぼドスケベ全開で頑張ったけど
夜勤明け様のメイド×魔法下手くそ×ハンドマッサージを許可頂き書いてみました!!!
ラブラブエッチも何人かからコメント頂いたので!
当社比甘々で頑張ってみましたよ!!