幼馴染は生き残りたい
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【証言1】五条悟の場合
あ?傑の事聞きたいって?
そーだなぁ……いつもすました顔してっけど傑って寝起き最悪に悪くね?
はぁ!?悪くねぇっておまっ、頭オカシーわ。あれはヤバい。死人出る。
俺も人のこと言えねーけど、こないだ桃鉄徹夜でやっててさ……二人で寝落ちして俺の方が先に起きたんだよ。
で、傑1人で毛布にくるまってるから俺も貰おうと思って引っ張ったら握力ゴリラ。
全然取れねーの。
で、諦めて傑のベッドで寝ようと思って傑の隣に………は?なんで?
傑がベッドで何で俺が床で寝なきゃなんねーの?普通にベッドがいいわ。
で、ベッド乗ったら傑に頭撫でられてさ……その時点で寝ぼけてオマエと間違えてたんだろうな。
頭触って首あたりずっとさわさわ触られてうっすら目を開けたんだよ。
そしたらさ!!アイツ!!!!
「チィッ」
舌打ち!!しかも人1人殺せそうな殺気つき!!!
で、俺の事蹴り落としてまた寝たのにその事1つも覚えて無いっつーんだぜ!?酷くね!!
……は?傑は寝起きボーッとしながら甘えてくるタイプ?
それこそ嘘!!はい、嘘ーーー!!!
傑に夢見すぎ。アイツの寝起きまじ最悪だから。
で、学校では……
普通に体術して、普通に呪霊出してアラート鳴らして、普通にギリギリ呪詛師回避しながら一般人を呪える方法を探して……ん?なんだよ。おかしいとこねーよ。
一般人呪うやつ?
……あ"ー…………。
聞かなかった事にしろ。いいな?
で、まぁ色々してる。色々。
やばかったら止めるけど色々して……闇落ち?あー、うーん……
とりあえず言えるのはオマエ東京来ねぇ?
あとは……オマエとの電話邪魔したらめちゃくちゃ怒る。すっげぇ怖い。
街出てナンパされても断ってるから浮気の心配はすんな。
俺との浮気?いや、あれは浮気じゃなく……あれだ。男同士の交流だから。
深い意味なんかねーから。ねーからな!!
そんな心配なら一般人だから普通の高校でいいから来年からでもいいから東京来いよ。むしろ来い。
学費も引っ越しも俺が何とかしてやるから。
【証言2】家入硝子の場合
夏油?煙草仲間かな。
アイツ老けてるから煙草買うのに適任なんだ。
え?未成年?………良い子は真似するな。
で、夏油の話か……そうだな。
よく見かけるのは携帯カコカコ弄って笑ってる姿だな。
煙草吸いながらたまーにこれ見てよってアンタの写真見せられるよ。
一般の高校行ってたらこんな事してたかもなーってダベッてる。
クズだなーと思っているがアンタには誠実なんじゃないか?
遠距離中でも他の女に浮気している感じ無さそうだし、私や華とは同級生の付き合いだし。
愛されてると思うよ。
………本当。
意味深い事は言ってない。事実だ。
任務が無ければ朝教室で学校に着いたか着いていないかチェックメールを送り、休み時間の度にメールを送り、放課後の予定チェックにご飯時間チェックして風呂時間チェックしておやすみまでの間に電話して1日の行動に嘘がないか電話で1日の動きにズレや嘘が無いかチェックし、無ければ雑談に入って、少しでも知らない情報が耳に入ると詳しく聞くだろ。
……気付いて無かったのか?
……頑張れ。
あぁ、夏油キミの寝顔写真眺めてニヤニヤしているのはいいが、際どい写真も多いから気を付けた方がいい。
知らない?
………頑張れ。
【証言3】 竈門華の場合
どーもぉ!!華ちゃんだぉ!!
夏油くんの事?うーん……僕夏油くんに嫌われてはいないと思うけどぉ、あんまり近寄ってきてくれないからなぁ。
どうしてって?
そりゃー僕も夏油くんが闇落ちなんて嫌だから最初は色々考えたけどぉ………そもそも夏油くんイケメンじゃん?僕が美少女で夏油くんが万が一惚れてしまったとしたら地獄じゃん?僕が。
最初はねぇ、普通に仲良くしようと思ってたんだけどぉ……僕そもそも人間との距離感何が正しいのかわからなくてぇ。
ほら、僕引きこもりの童貞だったからぁ。
初めましての時って漫画の美少女って陽キャ多いしボディータッチ多いじゃん?
だからぁそれ真似したんだけどぉ………
「初めましてぇ!!皆さんよろしくねぇ!!」
「雑魚が馴れ馴れしく触ろうとしてくんなよ」
「……よろしくねぇ!!」
「よろしく。けど初対面であまりベタベタしない方がいい」
って感じに滑っちゃってぇ。
何って……美少女に両手ギュッされながらおっぱい当てられたらキュンッとくるじゃん?
僕なら大興奮してハヒィッってなるけどイケメンはクソだね、クソ!!こんな美少女の僕の手を払うんだよぉ!?
そんでもってやっぱイケメンイネって思いながら街でデブスな油ギッシュの肉肉しいおじ様とラブなホテルで一発どころか種搾り取る遊びし終わってスッキリしながら出てきたとこを五条くんと夏油くんに見られたのぉ。
言っておくけどその二人、女の子は連れてなかったよぉ。
どうしたのぉって聞くと五条くんがラブホ見たこと無いから行こうぜ!!ってノリで来たらしくて。
私の性癖バレて恋仲なんてあり得ないよぉ。
むしろ、五条くんなんてデブスのおっさんの短いので満足出来るのかよって笑ってくるからおじ様馬鹿にしたらいけないのぉ!!って証拠写真見せ付けたら黙っちゃったぁ!
あ、見る?僕のおじ様コレクション!!
本人比べる相手いないからさぁ、こんっなに立派なモノ持ってても気付かない人多いんだよねぇ!!そして慣れてないから貪ってくる獣な姿が面白くて。
ガツガツしたデブスなおじ様に襲われる美少女……ほんっとご馳走ぁって……あれ?どうしたのぉ?顔色良くないよぉ?
えーっと何の話だったかなぁ……そうそう、夏油くんはキミ一筋だから心配無いよって話!!!
確かに闇落ちしやすいし運命は決まっているかもしれないけどここは大丈夫。絶対平和。僕の確信当たるから。第六感冴えてるから激弱な雑魚でも黄金世代で生き残れてるの僕。ちなみにbad√行くってことはそれキミのせいだと思うなぁ。
キミが夏油くんから逃げなければ解決すると思うから余計な事考えてしない方がいいよ、うん。絶対。
だって夏油くん凄い一途だからさぁ。
犯される美少女な僕も好きだけど、見るのも好きだからさぁ。
痴漢、レ○プ、無理矢理とかのAVめちゃくちゃ好みなんだよねぇ。
夏油くんと五条くんとたまーに鑑賞会するよ。
大丈夫大丈夫!!逃げない逃げない。
夏油くんとの約束で僕からはキミに手出ししないからぁ!!だからキミと僕は友達。
可愛くてエッチな下着やベビードールや玩具の事知りたい時は協力するよぉ!安く手に入る√知ってるからぁ!!
それ着て夏油くん楽しみたいらしいから今度僕が見繕って送っておくねぇ!
その代わり着た写真だけでもこっそり……あ、駄目だ。夏油くんこっち見てる見てるぅ。
ちぇっ。
「どうしたんだい?」
キョトンとした顔で此方を見る傑。
帰宅前に遊ぼうと私が学校終わってからイケメンと美女に囲まれていてドナドナ……いや、荷物持ちAみたいな存在の私です。
学生らしい遊びしよーぜ、と五条提案の元……ゲーセンへ。
初ゲーセンにはしゃぐ五条。まずはプリクラを撮って音ゲーで騒ぎクレーンゲームで白熱。
最初は私も皆と一緒にやっていたが取れないからみきりをつけた。クレーンゲームは引き際が肝心だ。
傑と私は大量の整理品と共にベンチに座っている。
だって私が取れなかった物や立ち止まって見た物500円以内に必ず取るんだもん。
運良く取れました感出して最初はすごーい!!とテンション上がったが……五条・硝子ちゃん・華ちゃんのうわ…オマエ……って顔見て察した。
傑不正してやがる、と。見えない私は奇跡か傑のテク凄いと思っていたが事実は違う。傑が呪霊使ってうまい具合に景品落としていたんだよ。なんてこった。
お金を500円以内にしているあたりなんか……やり方が厭らしい。
で、ただいま五条はお菓子崩しに挑戦し(買えよボンボン)、硝子ちゃんはコインでパチスロ(めちゃくちゃ似合う)、華ちゃんは美少女フィギュアの乱獲(上手いし中身のおっさん顔だしてるから鼻息ヤバい)。
私はそんな三人の所を覗いて傑の高専での様子をそれぞれに聞いてみたところ……うん。少々?いやかなり不穏な内容を聞かされたが結論すると
「傑めっちゃ私の事好きじゃね?」
「今さらだね」
どこの夢小説?ってくらい溺愛されてないか?
私の目の前では幼馴染として変わらないが……他人から見ると私は傑に溺愛されているらしい。
華ちゃんにいたっては余計な事すんなと言われてしまった。
今溺愛されていても、将来溺愛されるとは限らないじゃないか!!
だからコロコロ√行かないように必死に生き残れる√を探していると言うのに。
「おかしい!!」
「まだ認めていなかったのか」
「だって傑が私を好きになる要素が無いのに」
・見た目が好みだった→猿にしか見えなくなる
・幼い頃が美化され好意に→猿がっ!!
・性格が好き→猿がっ!!
・モテないから生類憐れみの令→猿
・セフレ→猿
・家族みたいな関係→猿
何を考えても猿にしかならないんだが!?
どうして惚れた?惚れる要素どこにあった?
「傑が理解出来ない……」
「私はキミが理解出来ないよ」
傑を見上げればにこりと笑って繋いでいた指をギュッギュッとしてくる。
周りの客達……いや主に女子達がこそこそ顔を赤らめて傑を見ている。
そしてジロリと私を見てはコソコソ話しているのを見ると釣り合ってないと言われてるんだろうな、とわかる。
「私には勿体ないなぁ」
ほんっと勿体ないな。
なんでこのイケメン私に拘ってんだ?
将来コロコロされるんならこんっなに仲良くしなかったが幼い頃の私は傑を守ってやらなきゃという謎の使命感によりやらかしている。
そして今も記憶に引っ張られて傑の事心配になるし、恋人になってからは恋人としても好きだし大切だと思っている。
幼い頃のやらかしにすら負けず一緒に居てくれた傑に感謝はあるものの殺される理由になるかもしれない………ごめん、無理!!ほんっとそれは無理!黙ってこのまま殺されるなんてごめんだね!!
前世何をやらかして死んだのかわからないが今世に生を与えられたんだ。
前世の漫画の記憶が役立つのかわからないが……1つ言えるのはまだまだ長生きしたいんだよって話。
漫画の世界だから……とか原作を変えたいとか、変えなきゃって話じゃない。
今生きてる私が生きてるこの世界が嘘だなんて思えないくらい此処は現実で私は生きている。
生きているならどんな世界だろうと最後まで生きたいじゃん?
生き汚い?
馬鹿言え。
此処が現実である以上生きたいと思うのは普通の事じゃん。誰かの為に生きる為に産まれたなんて建前だ。
原作介入して傑を変えたい?
バカ野郎。そんな事したら最新の漫画も同人誌も見れないだろうが!!!
前世も今世も私にとって漫画が生き甲斐なんだよ!!1人妄想に浸ったり想像するのは私だけの楽しみ方だから自由だろ!?
ハンターハンターの完結までは生きさせて!!後生だから!!!
10年後なんてまだ完結してないから!!まだまだ静養中だから!!
2021年でも完結してないんだから2018年に完結するわけないんだよっっっ!!!!
あぁ、ズレたズレた。
そうじゃないね。いや、そんな理由?って言われるけど考えてくれ。
あえて言うなら今君の目の前に赤ん坊と恋人が崖から落ちそうになってるとしよう。
スーパーマンでも無い私はどちらか選べって言われたらどちらも選べない。
私の力量なら赤ん坊くらいは確かに助けられるだろう。その場合恋人が恨めしい顔をしながら死んでいくのを見る……なんて事になったら赤ん坊を助けるべきだったのか、なんて後悔を考えてしまう。
仮に恋人を選んで赤ん坊を見捨てながら自分諸とも巻き込まれて死ぬ可能性があるのに恋人を選ぶなんて……ねぇ?
保身の為と言われても誰もがヒーローになれるわけじゃないという話だ。
ヒーローになれる奴はきっとどちらも救おうとして救える人。それが今の傑。
五条もなり得るけど、今の傑より全部を救おうとしないからどちらか、を選べる。
そしてそのどちらかを必ず救う。アンチヒーロー。
私はどちらも選べない。
誰かがやってくれると思ってるし自分がやるより被害が少ないかも、と思ってしまうんだ。
……わかりにくいって?察してくれよ。
まぁ、何が言いたいのかと言うと……弱い奴が生き方を選べないというのなら必死に生きようともがいている中、危険だとわかってるのに側に居たいですか?居たくねーよ!!時限爆弾と一緒でドキドキ体験!!吊り橋効果ですね。
こちとら長生きしたいんだよ!!恋愛は長生きに必要ですか!?必要な時もあるけれど、わざわざ時限爆弾だとわかって恋愛しねーだろ!!ってお話。
………長々と語ったが、つまり長生きしたい。
そこ。そこなんだ。
長生きしたいのに幼馴染が時限爆弾って何それ!?
そしてその時限爆弾が恋人って何なんだよ!!
時限爆弾が自分を溺愛してる=死
「どうしろってーんだコンチクショー」
「さっきから人の顔見てネガティブ発言どうしたんだい?」
「モテる男はなぜ他の可能性に目がいかないんだ」
「………あぁ」
周りをチラッと見た傑は何を思ったのか私の顎を上に上げるとチュッと唇にキスを落とした。
「………は?」
「キスしてその反応は悲しいんだが」
「頭どうかした?なぜ今キス?」
「ヤキモチ妬いたんだろ?」
周りのザワザワ感が凄い。
ゲーセンだからザワザワしてるがそれ+周りのザワザワ感が増した。
「頭沸いてる?」
「失礼だな」
膝に乗せるな。頬を撫でるな。チューしようとするな。
傑の顔面を手で押さえて押し返すが首もゴリラなの?びくともしねぇ。
「周りの女の子にヤキモチ妬いたんじゃないの?」
「自意識過剰か」
「私には名前だけだよ」
「重い重い重い」
「はぁ……本当何時になったら自覚してくれるんだい?
私が名前を好きだって」
「そこが謎だよ。ちょっとコナンくん連れてきて」
「私の感情は事件レベルか」
「好かれる要素が無い。あえていうなら身体の相性?」
「身体の相性だけで付き合うと思ってんの?」
「…………」
あるだろ。夏油傑だぞ?あるだろ。
数々の女子を魅了してきた夏油傑だぞ?
「嘘だろ」
「痛い痛い痛い。やめて。腰骨折れるから」
「どれだけ私の事セフレ扱いしたいんだい?」
「私が傑を好く理由はあっても傑が私を好く理由が無いからだよ」
「小さい頃の自信はどこにいったんだ?」
「高専入ったら傑の世界は広がって私じゃなくても理解者居るでしょ。
竈門さんや家入さんは……うん、恋愛感情湧かないのはよーくわかった。が、同時に顔面偏差値もすげー事がわかった。
そんな中私選ぶ必要無くない?って思った」
だけ、と言おうとした言葉は傑によって止められた。
舌を絡めた深いキスに驚いて傑から離れようとしたのにパワーゴリラには敵わない。
ベッシベシ叩いても指を絡めて拘束される。
押さえ付けるんじゃない。これはもはや拘束だ。
「んんん"ん"ん"っ!!?」
見られてんだけどぉ!!?
ちょっと一般人カメラ向けないで!?
やめてやめてやーめーてっ!!!
つか何でこんなことなってんの!?
「うわっ、何してんの?」
「公共の場だぞクズ」
「まーた名前ちゃん何かやらかしちゃったのぉ?」
濃厚なキッス最中に戻ってきた三人。
私は高速で傑の肩を叩いているのに離れない。
三人に助けを求めるが視線を逸らされる。
「…………名前」
「ふぁい」
やっと離れた頃には呂律が回らなかった。
「感謝する事だね」
「………何が」
「もしも私が今名前と同じ学校に通っていたら明日学校行けなかったと思いな。
むしろヤキモチなんて妬かせないけど」
「お、おぅ……」
「今も名前をホテルに連れ込んでわからセックスしない優しさに感謝して欲しいくらいだよ。
キスで我慢したんだから、キスで」
「充分です。わからセックスって何」
「私が名前以外いらないと言ったらいらないんだよ。
他の女なんか家畜同然。眼中に無し。
例え好意を抱かれても私が美味しく頂けるのは名前だけで他の肉がどこの誰の肉かわからないのに愛でながら食べれるか?……答えはノーだ。どの肉も変わらないよ」
「ねぇ、サラッと私も家畜扱いしてない?」
「言ったろ。名前は特別だと。
家畜じゃなく私の特別。意味わかるかい?」
「特別な家畜?」
「………悟、硝子、華。
先に帰っててくれないか?大丈夫明日の朝までには帰るよ」
「おー、お疲れ」
「サボんなよ」
「ごゆっくりぃ!!」
「待って待って待って待って!!!!!コレも連れ帰って!!お願い!!」
精一杯伸ばした手で五条の制服を掴む。
しかし背後に居る傑はスルッと制服の隙間に手を入れ脇腹に指を滑らせてきた。
「ひゃんっ!?」
「「「じゃあ」」」
「薄情者!!」
荷物いっぱい抱えて出て行った三人。
私は片腕で傑に抱えられる。
「じゃあ私達も行こうか」
「い、いやだっ!!帰るっ!!」
「帰るよ。……私の家でいいか」
「やだぁーーーっ!!!」
「うひゃっ!!やらぁっ、もうやだっ」
「懲りないね。何でわからない?」
ずちゅずちゅと深く深く後ろから中を抉られる。
枕に沈んだ上半身に力は入らず腰だけ上げているような格好だ。
傑が手放せばすぐに腰もベッドに沈むだろう。
「名前が家畜?そんなわけない、だろ!」
「ひゃっ」
「私が、どれだけ……っ!!」
「あああ"あ"っ!!」
イッた瞬間ガクガクと身体が震えながらプシップシッ、と小分けに出て来る潮。
こんなこと初めてで身体がおかしくなってしまったんじゃないかと思う。
与えられ過ぎた快感はもはや拷問で、私がイッてもお構い無しに腰を打ち付けられると涎を滴しながら身体が震える。
「んんっ、ヒッ、も、もうやっめ!」
「わかるかい?幼い頃からずっとだ。ずっとずっと名前だけを見てきたのに。
名前だけを見てきたのにキミが私を突き放すのか」
「はな、して……なんかっ」
「言ったろ。キミの"好き"と私の"好き"は違うと」
「ンン"ッ!!おく、奥もうやだぁっ」
「やっと手に入ったんだ。
キミが私を許したのに今更取り消すなんて無理に決まってる」
「まっ、て!!やだ、とまってぇ……んっあっ、あっ!!やだ、もうイき、たくなっ」
「好きだ。好き。名前が好きだっ」
「アアアアアッ!!!」
「ぐっ!!イ、クッッ」
力強く腰を捕まれどぴゅっぴゅっ、と小分けに入ってくる奥。
温かな液体が中に広がっていくのがわかるものの疲れた身体はベッドに沈んで動けない。
ゆるゆると最後の最後まで出し切る動きに膣が喜ぶようにキュッキュッと傑の陰茎を締め付けてしまう。
最後に肩に思いっきり噛み付かれて痛みすら快感を感じ軽くイッてしまった。
ズルッと引き抜かれた傑のモノに身体が反応してビクビク震える。
傑の陰茎に合わせて開いた膣は抜いた後もそのままな気がしてピクピクしている。
ピクピクするたび、ドロッと傑が出して収まりきらなかった精液が流れ出て行くのがわかった。
「名前のネガティブ発言は慣れているけど、名前の物差しで私の気持ちまで否定するな」
身体中噛み跡とキスマークだらけ。
反論どころか意識も飛び飛び。
ボンヤリとする中やっと快感から解放された疲れに瞼を閉じる。
「言ったろ……嫌なら逃げろと。
あの時いいと言ったのは名前なんだから我慢なんかしない」
耳元で聞こえる傑の声。
身体を許したのは私だが……まさかこんな激重感情向けられてると誰が気付きますか?
「私の気持ちを侮辱するな、馬鹿」
傑に撫でられ意識を落とす。
……あれ?私何でこうなってんだ?
あとがき
自分の気持ち否定されて怒ったぞ!になった傑くん。
物分かりが悪い子は分からセックスです。
傑くんが闇落ちする原因は幼馴染ちゃんじゃね?ってくらい馬鹿。
こんな馬鹿がちょっと愛おしい。
主に直哉くんとか直哉くんとか直哉くんみたいな。
この後傑は幼馴染を家に届けてパジャマを着せて呪霊に乗って帰ります。
ギリ新幹線間に合ったら新幹線。
傑がどこ出身かわからないからとりあえず東京ではない設定でオネシャス。
五条が1人を愛してるとこ想像出来ない男と公式にされちゃうなら、正反対の傑は1人を愛して重たい男と認識してる。
まぁ、私の書く五条基本執着心ヤバいのだが(笑)(笑)
おまけ
「なーんで傑の地雷踏み荒らしてんだあの彼女」
「さぁ?そういう趣味なんじゃないか?」
「自分に自信が無いから傑くんの愛情疑っちゃうなんてかぁーわいいよねぇ」
「周りはいい迷惑だけどな」
「彼女生きてられっかな?」
「僕らに八つ当たりされなきゃわりとどーでもいいよねぇ」
「「それな」」
あ?傑の事聞きたいって?
そーだなぁ……いつもすました顔してっけど傑って寝起き最悪に悪くね?
はぁ!?悪くねぇっておまっ、頭オカシーわ。あれはヤバい。死人出る。
俺も人のこと言えねーけど、こないだ桃鉄徹夜でやっててさ……二人で寝落ちして俺の方が先に起きたんだよ。
で、傑1人で毛布にくるまってるから俺も貰おうと思って引っ張ったら握力ゴリラ。
全然取れねーの。
で、諦めて傑のベッドで寝ようと思って傑の隣に………は?なんで?
傑がベッドで何で俺が床で寝なきゃなんねーの?普通にベッドがいいわ。
で、ベッド乗ったら傑に頭撫でられてさ……その時点で寝ぼけてオマエと間違えてたんだろうな。
頭触って首あたりずっとさわさわ触られてうっすら目を開けたんだよ。
そしたらさ!!アイツ!!!!
「チィッ」
舌打ち!!しかも人1人殺せそうな殺気つき!!!
で、俺の事蹴り落としてまた寝たのにその事1つも覚えて無いっつーんだぜ!?酷くね!!
……は?傑は寝起きボーッとしながら甘えてくるタイプ?
それこそ嘘!!はい、嘘ーーー!!!
傑に夢見すぎ。アイツの寝起きまじ最悪だから。
で、学校では……
普通に体術して、普通に呪霊出してアラート鳴らして、普通にギリギリ呪詛師回避しながら一般人を呪える方法を探して……ん?なんだよ。おかしいとこねーよ。
一般人呪うやつ?
……あ"ー…………。
聞かなかった事にしろ。いいな?
で、まぁ色々してる。色々。
やばかったら止めるけど色々して……闇落ち?あー、うーん……
とりあえず言えるのはオマエ東京来ねぇ?
あとは……オマエとの電話邪魔したらめちゃくちゃ怒る。すっげぇ怖い。
街出てナンパされても断ってるから浮気の心配はすんな。
俺との浮気?いや、あれは浮気じゃなく……あれだ。男同士の交流だから。
深い意味なんかねーから。ねーからな!!
そんな心配なら一般人だから普通の高校でいいから来年からでもいいから東京来いよ。むしろ来い。
学費も引っ越しも俺が何とかしてやるから。
【証言2】家入硝子の場合
夏油?煙草仲間かな。
アイツ老けてるから煙草買うのに適任なんだ。
え?未成年?………良い子は真似するな。
で、夏油の話か……そうだな。
よく見かけるのは携帯カコカコ弄って笑ってる姿だな。
煙草吸いながらたまーにこれ見てよってアンタの写真見せられるよ。
一般の高校行ってたらこんな事してたかもなーってダベッてる。
クズだなーと思っているがアンタには誠実なんじゃないか?
遠距離中でも他の女に浮気している感じ無さそうだし、私や華とは同級生の付き合いだし。
愛されてると思うよ。
………本当。
意味深い事は言ってない。事実だ。
任務が無ければ朝教室で学校に着いたか着いていないかチェックメールを送り、休み時間の度にメールを送り、放課後の予定チェックにご飯時間チェックして風呂時間チェックしておやすみまでの間に電話して1日の行動に嘘がないか電話で1日の動きにズレや嘘が無いかチェックし、無ければ雑談に入って、少しでも知らない情報が耳に入ると詳しく聞くだろ。
……気付いて無かったのか?
……頑張れ。
あぁ、夏油キミの寝顔写真眺めてニヤニヤしているのはいいが、際どい写真も多いから気を付けた方がいい。
知らない?
………頑張れ。
【証言3】 竈門華の場合
どーもぉ!!華ちゃんだぉ!!
夏油くんの事?うーん……僕夏油くんに嫌われてはいないと思うけどぉ、あんまり近寄ってきてくれないからなぁ。
どうしてって?
そりゃー僕も夏油くんが闇落ちなんて嫌だから最初は色々考えたけどぉ………そもそも夏油くんイケメンじゃん?僕が美少女で夏油くんが万が一惚れてしまったとしたら地獄じゃん?僕が。
最初はねぇ、普通に仲良くしようと思ってたんだけどぉ……僕そもそも人間との距離感何が正しいのかわからなくてぇ。
ほら、僕引きこもりの童貞だったからぁ。
初めましての時って漫画の美少女って陽キャ多いしボディータッチ多いじゃん?
だからぁそれ真似したんだけどぉ………
「初めましてぇ!!皆さんよろしくねぇ!!」
「雑魚が馴れ馴れしく触ろうとしてくんなよ」
「……よろしくねぇ!!」
「よろしく。けど初対面であまりベタベタしない方がいい」
って感じに滑っちゃってぇ。
何って……美少女に両手ギュッされながらおっぱい当てられたらキュンッとくるじゃん?
僕なら大興奮してハヒィッってなるけどイケメンはクソだね、クソ!!こんな美少女の僕の手を払うんだよぉ!?
そんでもってやっぱイケメンイネって思いながら街でデブスな油ギッシュの肉肉しいおじ様とラブなホテルで一発どころか種搾り取る遊びし終わってスッキリしながら出てきたとこを五条くんと夏油くんに見られたのぉ。
言っておくけどその二人、女の子は連れてなかったよぉ。
どうしたのぉって聞くと五条くんがラブホ見たこと無いから行こうぜ!!ってノリで来たらしくて。
私の性癖バレて恋仲なんてあり得ないよぉ。
むしろ、五条くんなんてデブスのおっさんの短いので満足出来るのかよって笑ってくるからおじ様馬鹿にしたらいけないのぉ!!って証拠写真見せ付けたら黙っちゃったぁ!
あ、見る?僕のおじ様コレクション!!
本人比べる相手いないからさぁ、こんっなに立派なモノ持ってても気付かない人多いんだよねぇ!!そして慣れてないから貪ってくる獣な姿が面白くて。
ガツガツしたデブスなおじ様に襲われる美少女……ほんっとご馳走ぁって……あれ?どうしたのぉ?顔色良くないよぉ?
えーっと何の話だったかなぁ……そうそう、夏油くんはキミ一筋だから心配無いよって話!!!
確かに闇落ちしやすいし運命は決まっているかもしれないけどここは大丈夫。絶対平和。僕の確信当たるから。第六感冴えてるから激弱な雑魚でも黄金世代で生き残れてるの僕。ちなみにbad√行くってことはそれキミのせいだと思うなぁ。
キミが夏油くんから逃げなければ解決すると思うから余計な事考えてしない方がいいよ、うん。絶対。
だって夏油くん凄い一途だからさぁ。
犯される美少女な僕も好きだけど、見るのも好きだからさぁ。
痴漢、レ○プ、無理矢理とかのAVめちゃくちゃ好みなんだよねぇ。
夏油くんと五条くんとたまーに鑑賞会するよ。
大丈夫大丈夫!!逃げない逃げない。
夏油くんとの約束で僕からはキミに手出ししないからぁ!!だからキミと僕は友達。
可愛くてエッチな下着やベビードールや玩具の事知りたい時は協力するよぉ!安く手に入る√知ってるからぁ!!
それ着て夏油くん楽しみたいらしいから今度僕が見繕って送っておくねぇ!
その代わり着た写真だけでもこっそり……あ、駄目だ。夏油くんこっち見てる見てるぅ。
ちぇっ。
「どうしたんだい?」
キョトンとした顔で此方を見る傑。
帰宅前に遊ぼうと私が学校終わってからイケメンと美女に囲まれていてドナドナ……いや、荷物持ちAみたいな存在の私です。
学生らしい遊びしよーぜ、と五条提案の元……ゲーセンへ。
初ゲーセンにはしゃぐ五条。まずはプリクラを撮って音ゲーで騒ぎクレーンゲームで白熱。
最初は私も皆と一緒にやっていたが取れないからみきりをつけた。クレーンゲームは引き際が肝心だ。
傑と私は大量の整理品と共にベンチに座っている。
だって私が取れなかった物や立ち止まって見た物500円以内に必ず取るんだもん。
運良く取れました感出して最初はすごーい!!とテンション上がったが……五条・硝子ちゃん・華ちゃんのうわ…オマエ……って顔見て察した。
傑不正してやがる、と。見えない私は奇跡か傑のテク凄いと思っていたが事実は違う。傑が呪霊使ってうまい具合に景品落としていたんだよ。なんてこった。
お金を500円以内にしているあたりなんか……やり方が厭らしい。
で、ただいま五条はお菓子崩しに挑戦し(買えよボンボン)、硝子ちゃんはコインでパチスロ(めちゃくちゃ似合う)、華ちゃんは美少女フィギュアの乱獲(上手いし中身のおっさん顔だしてるから鼻息ヤバい)。
私はそんな三人の所を覗いて傑の高専での様子をそれぞれに聞いてみたところ……うん。少々?いやかなり不穏な内容を聞かされたが結論すると
「傑めっちゃ私の事好きじゃね?」
「今さらだね」
どこの夢小説?ってくらい溺愛されてないか?
私の目の前では幼馴染として変わらないが……他人から見ると私は傑に溺愛されているらしい。
華ちゃんにいたっては余計な事すんなと言われてしまった。
今溺愛されていても、将来溺愛されるとは限らないじゃないか!!
だからコロコロ√行かないように必死に生き残れる√を探していると言うのに。
「おかしい!!」
「まだ認めていなかったのか」
「だって傑が私を好きになる要素が無いのに」
・見た目が好みだった→猿にしか見えなくなる
・幼い頃が美化され好意に→猿がっ!!
・性格が好き→猿がっ!!
・モテないから生類憐れみの令→猿
・セフレ→猿
・家族みたいな関係→猿
何を考えても猿にしかならないんだが!?
どうして惚れた?惚れる要素どこにあった?
「傑が理解出来ない……」
「私はキミが理解出来ないよ」
傑を見上げればにこりと笑って繋いでいた指をギュッギュッとしてくる。
周りの客達……いや主に女子達がこそこそ顔を赤らめて傑を見ている。
そしてジロリと私を見てはコソコソ話しているのを見ると釣り合ってないと言われてるんだろうな、とわかる。
「私には勿体ないなぁ」
ほんっと勿体ないな。
なんでこのイケメン私に拘ってんだ?
将来コロコロされるんならこんっなに仲良くしなかったが幼い頃の私は傑を守ってやらなきゃという謎の使命感によりやらかしている。
そして今も記憶に引っ張られて傑の事心配になるし、恋人になってからは恋人としても好きだし大切だと思っている。
幼い頃のやらかしにすら負けず一緒に居てくれた傑に感謝はあるものの殺される理由になるかもしれない………ごめん、無理!!ほんっとそれは無理!黙ってこのまま殺されるなんてごめんだね!!
前世何をやらかして死んだのかわからないが今世に生を与えられたんだ。
前世の漫画の記憶が役立つのかわからないが……1つ言えるのはまだまだ長生きしたいんだよって話。
漫画の世界だから……とか原作を変えたいとか、変えなきゃって話じゃない。
今生きてる私が生きてるこの世界が嘘だなんて思えないくらい此処は現実で私は生きている。
生きているならどんな世界だろうと最後まで生きたいじゃん?
生き汚い?
馬鹿言え。
此処が現実である以上生きたいと思うのは普通の事じゃん。誰かの為に生きる為に産まれたなんて建前だ。
原作介入して傑を変えたい?
バカ野郎。そんな事したら最新の漫画も同人誌も見れないだろうが!!!
前世も今世も私にとって漫画が生き甲斐なんだよ!!1人妄想に浸ったり想像するのは私だけの楽しみ方だから自由だろ!?
ハンターハンターの完結までは生きさせて!!後生だから!!!
10年後なんてまだ完結してないから!!まだまだ静養中だから!!
2021年でも完結してないんだから2018年に完結するわけないんだよっっっ!!!!
あぁ、ズレたズレた。
そうじゃないね。いや、そんな理由?って言われるけど考えてくれ。
あえて言うなら今君の目の前に赤ん坊と恋人が崖から落ちそうになってるとしよう。
スーパーマンでも無い私はどちらか選べって言われたらどちらも選べない。
私の力量なら赤ん坊くらいは確かに助けられるだろう。その場合恋人が恨めしい顔をしながら死んでいくのを見る……なんて事になったら赤ん坊を助けるべきだったのか、なんて後悔を考えてしまう。
仮に恋人を選んで赤ん坊を見捨てながら自分諸とも巻き込まれて死ぬ可能性があるのに恋人を選ぶなんて……ねぇ?
保身の為と言われても誰もがヒーローになれるわけじゃないという話だ。
ヒーローになれる奴はきっとどちらも救おうとして救える人。それが今の傑。
五条もなり得るけど、今の傑より全部を救おうとしないからどちらか、を選べる。
そしてそのどちらかを必ず救う。アンチヒーロー。
私はどちらも選べない。
誰かがやってくれると思ってるし自分がやるより被害が少ないかも、と思ってしまうんだ。
……わかりにくいって?察してくれよ。
まぁ、何が言いたいのかと言うと……弱い奴が生き方を選べないというのなら必死に生きようともがいている中、危険だとわかってるのに側に居たいですか?居たくねーよ!!時限爆弾と一緒でドキドキ体験!!吊り橋効果ですね。
こちとら長生きしたいんだよ!!恋愛は長生きに必要ですか!?必要な時もあるけれど、わざわざ時限爆弾だとわかって恋愛しねーだろ!!ってお話。
………長々と語ったが、つまり長生きしたい。
そこ。そこなんだ。
長生きしたいのに幼馴染が時限爆弾って何それ!?
そしてその時限爆弾が恋人って何なんだよ!!
時限爆弾が自分を溺愛してる=死
「どうしろってーんだコンチクショー」
「さっきから人の顔見てネガティブ発言どうしたんだい?」
「モテる男はなぜ他の可能性に目がいかないんだ」
「………あぁ」
周りをチラッと見た傑は何を思ったのか私の顎を上に上げるとチュッと唇にキスを落とした。
「………は?」
「キスしてその反応は悲しいんだが」
「頭どうかした?なぜ今キス?」
「ヤキモチ妬いたんだろ?」
周りのザワザワ感が凄い。
ゲーセンだからザワザワしてるがそれ+周りのザワザワ感が増した。
「頭沸いてる?」
「失礼だな」
膝に乗せるな。頬を撫でるな。チューしようとするな。
傑の顔面を手で押さえて押し返すが首もゴリラなの?びくともしねぇ。
「周りの女の子にヤキモチ妬いたんじゃないの?」
「自意識過剰か」
「私には名前だけだよ」
「重い重い重い」
「はぁ……本当何時になったら自覚してくれるんだい?
私が名前を好きだって」
「そこが謎だよ。ちょっとコナンくん連れてきて」
「私の感情は事件レベルか」
「好かれる要素が無い。あえていうなら身体の相性?」
「身体の相性だけで付き合うと思ってんの?」
「…………」
あるだろ。夏油傑だぞ?あるだろ。
数々の女子を魅了してきた夏油傑だぞ?
「嘘だろ」
「痛い痛い痛い。やめて。腰骨折れるから」
「どれだけ私の事セフレ扱いしたいんだい?」
「私が傑を好く理由はあっても傑が私を好く理由が無いからだよ」
「小さい頃の自信はどこにいったんだ?」
「高専入ったら傑の世界は広がって私じゃなくても理解者居るでしょ。
竈門さんや家入さんは……うん、恋愛感情湧かないのはよーくわかった。が、同時に顔面偏差値もすげー事がわかった。
そんな中私選ぶ必要無くない?って思った」
だけ、と言おうとした言葉は傑によって止められた。
舌を絡めた深いキスに驚いて傑から離れようとしたのにパワーゴリラには敵わない。
ベッシベシ叩いても指を絡めて拘束される。
押さえ付けるんじゃない。これはもはや拘束だ。
「んんん"ん"ん"っ!!?」
見られてんだけどぉ!!?
ちょっと一般人カメラ向けないで!?
やめてやめてやーめーてっ!!!
つか何でこんなことなってんの!?
「うわっ、何してんの?」
「公共の場だぞクズ」
「まーた名前ちゃん何かやらかしちゃったのぉ?」
濃厚なキッス最中に戻ってきた三人。
私は高速で傑の肩を叩いているのに離れない。
三人に助けを求めるが視線を逸らされる。
「…………名前」
「ふぁい」
やっと離れた頃には呂律が回らなかった。
「感謝する事だね」
「………何が」
「もしも私が今名前と同じ学校に通っていたら明日学校行けなかったと思いな。
むしろヤキモチなんて妬かせないけど」
「お、おぅ……」
「今も名前をホテルに連れ込んでわからセックスしない優しさに感謝して欲しいくらいだよ。
キスで我慢したんだから、キスで」
「充分です。わからセックスって何」
「私が名前以外いらないと言ったらいらないんだよ。
他の女なんか家畜同然。眼中に無し。
例え好意を抱かれても私が美味しく頂けるのは名前だけで他の肉がどこの誰の肉かわからないのに愛でながら食べれるか?……答えはノーだ。どの肉も変わらないよ」
「ねぇ、サラッと私も家畜扱いしてない?」
「言ったろ。名前は特別だと。
家畜じゃなく私の特別。意味わかるかい?」
「特別な家畜?」
「………悟、硝子、華。
先に帰っててくれないか?大丈夫明日の朝までには帰るよ」
「おー、お疲れ」
「サボんなよ」
「ごゆっくりぃ!!」
「待って待って待って待って!!!!!コレも連れ帰って!!お願い!!」
精一杯伸ばした手で五条の制服を掴む。
しかし背後に居る傑はスルッと制服の隙間に手を入れ脇腹に指を滑らせてきた。
「ひゃんっ!?」
「「「じゃあ」」」
「薄情者!!」
荷物いっぱい抱えて出て行った三人。
私は片腕で傑に抱えられる。
「じゃあ私達も行こうか」
「い、いやだっ!!帰るっ!!」
「帰るよ。……私の家でいいか」
「やだぁーーーっ!!!」
「うひゃっ!!やらぁっ、もうやだっ」
「懲りないね。何でわからない?」
ずちゅずちゅと深く深く後ろから中を抉られる。
枕に沈んだ上半身に力は入らず腰だけ上げているような格好だ。
傑が手放せばすぐに腰もベッドに沈むだろう。
「名前が家畜?そんなわけない、だろ!」
「ひゃっ」
「私が、どれだけ……っ!!」
「あああ"あ"っ!!」
イッた瞬間ガクガクと身体が震えながらプシップシッ、と小分けに出て来る潮。
こんなこと初めてで身体がおかしくなってしまったんじゃないかと思う。
与えられ過ぎた快感はもはや拷問で、私がイッてもお構い無しに腰を打ち付けられると涎を滴しながら身体が震える。
「んんっ、ヒッ、も、もうやっめ!」
「わかるかい?幼い頃からずっとだ。ずっとずっと名前だけを見てきたのに。
名前だけを見てきたのにキミが私を突き放すのか」
「はな、して……なんかっ」
「言ったろ。キミの"好き"と私の"好き"は違うと」
「ンン"ッ!!おく、奥もうやだぁっ」
「やっと手に入ったんだ。
キミが私を許したのに今更取り消すなんて無理に決まってる」
「まっ、て!!やだ、とまってぇ……んっあっ、あっ!!やだ、もうイき、たくなっ」
「好きだ。好き。名前が好きだっ」
「アアアアアッ!!!」
「ぐっ!!イ、クッッ」
力強く腰を捕まれどぴゅっぴゅっ、と小分けに入ってくる奥。
温かな液体が中に広がっていくのがわかるものの疲れた身体はベッドに沈んで動けない。
ゆるゆると最後の最後まで出し切る動きに膣が喜ぶようにキュッキュッと傑の陰茎を締め付けてしまう。
最後に肩に思いっきり噛み付かれて痛みすら快感を感じ軽くイッてしまった。
ズルッと引き抜かれた傑のモノに身体が反応してビクビク震える。
傑の陰茎に合わせて開いた膣は抜いた後もそのままな気がしてピクピクしている。
ピクピクするたび、ドロッと傑が出して収まりきらなかった精液が流れ出て行くのがわかった。
「名前のネガティブ発言は慣れているけど、名前の物差しで私の気持ちまで否定するな」
身体中噛み跡とキスマークだらけ。
反論どころか意識も飛び飛び。
ボンヤリとする中やっと快感から解放された疲れに瞼を閉じる。
「言ったろ……嫌なら逃げろと。
あの時いいと言ったのは名前なんだから我慢なんかしない」
耳元で聞こえる傑の声。
身体を許したのは私だが……まさかこんな激重感情向けられてると誰が気付きますか?
「私の気持ちを侮辱するな、馬鹿」
傑に撫でられ意識を落とす。
……あれ?私何でこうなってんだ?
あとがき
自分の気持ち否定されて怒ったぞ!になった傑くん。
物分かりが悪い子は分からセックスです。
傑くんが闇落ちする原因は幼馴染ちゃんじゃね?ってくらい馬鹿。
こんな馬鹿がちょっと愛おしい。
主に直哉くんとか直哉くんとか直哉くんみたいな。
この後傑は幼馴染を家に届けてパジャマを着せて呪霊に乗って帰ります。
ギリ新幹線間に合ったら新幹線。
傑がどこ出身かわからないからとりあえず東京ではない設定でオネシャス。
五条が1人を愛してるとこ想像出来ない男と公式にされちゃうなら、正反対の傑は1人を愛して重たい男と認識してる。
まぁ、私の書く五条基本執着心ヤバいのだが(笑)(笑)
おまけ
「なーんで傑の地雷踏み荒らしてんだあの彼女」
「さぁ?そういう趣味なんじゃないか?」
「自分に自信が無いから傑くんの愛情疑っちゃうなんてかぁーわいいよねぇ」
「周りはいい迷惑だけどな」
「彼女生きてられっかな?」
「僕らに八つ当たりされなきゃわりとどーでもいいよねぇ」
「「それな」」