幼馴染は生き残りたい
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私には幼馴染がいる。
儚い見た目に白い肌。
癖のある腰までの長い髪は何もしていないが巻いたようにうねっている。言うことを聞かない癖っ毛にいつも文句言いながら手入れを欠かさない。長すぎて乾かすのが大変だから私が手伝っている。
その時、目を閉じて気持ち良さそうにする顔を見るのが好きだ。
自分に自信が無く、やれば出来るのに他人と比べてしまう。
それが悔しくてへこむ姿は加護欲が刺激される。
仲の良いクラスメイトには自分から話し掛けに行くものの、変なところで人見知りをする。常に誰かの影に隠れたがるし、触れていたいのか引っ付いている甘えん坊。
色白儚い系美人が常に引っ付き虫の甘えん坊ってどこの漫画だ?
私の幼馴染だよ。
私と居る時だけ幼少期の横暴さを出すが、私にはもう勝てないと服従しつつあるのに強気な態度を崩さないチグハグさが可愛らしい。
とにかく幼馴染が可愛い。
本人はそんな気まっっったく無自覚なので、それはそれは大変だった。
群がり狙う男達をどれだけ葬り牽制してきた事か……。
幼馴染と初めて出会ったのは多分病院。
出産時期が一緒だったらしい名前の母と私の母が意気投合し、頻繁にお互いの家を行き来していた。
見えないモノが視えてしまう私は親にも信じてもらえず、普通の子供と同じ事を強要される。
視える、なんて言ってはいけない。
変なものの存在を言ってはいけない。
そこにいるのに、居ないモノとしなくてはいけない。
家にも、外にも、幼稚園にも、道端にも。
どこにでもいるソレは私を苦しめた。
「うそじゃないのに……」
アレは怖いものだ。
幼い本能が危険を告げる。
だが、どうすることもできない。
友達と呑気に遊び回る子供達はなぜ、あんな怖いモノの周りで平気なのか。
勝手にいなくなるとはいえ……アレはいつ何をするかわからない。
怖い。
怖い怖い怖い怖い。
「なにしてんの?」
「名前ちゃん…」
「すぐるはなきむしだねぇ」
名前だけは私の話を聞いてくれた。
多分、この時学校の○談やぬ〜○〜にもハマッていたからその影響かもしれない。
だが、名前は嘘だと決めつけなかった。
私も見えていたら一緒だったのに、とか私にだって特殊能力あるもん!傑には秘密だけどね!……と、強がりだったのだろう。
名前は親の影響からなのかアニメの影響を受けやすい。
「むーんくりすたるぱわー!!めーいくあっぷ!!」
「!?」
「つきにかわってオシオキよ!!」
この幼馴染、まじで頭大丈夫か疑った。
ドヤ顔で鼻の穴をピクピクさせながら自慢気にポージングする名前。
ちなみにその後ろには化け物。
これ、何て状況?
「むーんぷりんせすはれーしょん!!」
魔法を唱えながら化け物のいないところを攻撃し、ドヤ顔とポーズを決めている。
私の表情が抜け落ちた。
まじの馬鹿だ、コイツ。
そう思っても仕方がないだろう?
だが、涙は止まった。
泣きながら怖がる私の手を取り、視えていない名前は笑う。
「私と居れば怖くないでしょ?」
だって私はセーラー○ーンだもん!!とドヤる顔に見えていない癖に、と思いながらも馬鹿馬鹿しい事をする幼馴染に……心が救われた。
泣き顔をくしゃりと歪ませて笑った。
本当の馬鹿。
けれど、私を救ってくれた……愛おしき馬鹿。
名前がいれば本当に大丈夫だと思ってしまうような心強さに惹かれ、憧れを抱いた幼少期。
小学校に上がりますます化け物が増えた。
学校という場所はとにかく右も左も上も下も化け物だらけ。
幼稚園よりも視界の暴力が多く……登校拒否したくなった。
だが、名前はそれを許さず毎朝ピンポンの連打と共に入って来てランドセルと私を掴み引きずって学校へ連れていく。
泣いても叫んでも暴れても、漫画に影響され過ぎて私最強!とか思っている名前には効かず……諸々強すぎた。
ちなみにこの時ハマッていたのは犬○叉の桔梗らしい。
木の枝に紐くくりつけたものをよく持ち歩いていた。
「任せて傑!私巫女だから化け物寄ってこないよ!!」
「……学校、(オマエと)行きたくない」
誰もそんな木の枝持ち歩く女子に近寄りたくないわ。
出来るなら私も離れたい。
で、何を考えたのか……この幼馴染、視えるのが原因で私が怖くて学校に行けないと勘違い……まぁ、あながち間違いでもないが。
メンタル強化しようぜ!と休みの度に乗り込むようになった。
またその方法がエグい。
「ポケモンゲットしに行こう」
「いないってば!!」
「だってこないだポケモンゲット出来たんでしょ?」
「違う!!あれは化物が、たまたま黒いボールになって……」
「ポケモンゲットだぜ!!」
「やめろって!!」
「私サトシ。お前ボールな!!」
学校で小さな化け物を黒い玉に出来たのはたまたまだった。
その玉の使い道もわからず学校にいる大人しそうなやつや、小さなものから黒い玉にしていった。
幼稚園から幼馴染の馬鹿に振り回されてみろ……それなりにメンタル鍛えられる。
で、黒い玉の話をしてしまったがために……
強制的に引きずり回り、ポケモンならぬ化物集めをしに街や草原や海や川や森の中などに引きずられた。
本っっっっっっ当に!!!!!
馬鹿っっっっ!!!!
明らかにヤバそうなモノから雑魚まで多種多様な化け物を視て回る謎のツアー。
本人曰くポケモン(笑)ツアー。
私が発狂しながら逃げ回る姿を横目に爆笑し、何もいない場所に石をぶつけたりした。
コイツ私を殺す気か?
何度もそう思って化物とのリアルポケモンごっこをし、なんやかんや沢山集めた。
沢山集め過ぎたらしい化物入りのまさにモンスターボールをどうしようかと頭を悩ませていたら、またまた恐ろしいことを言い出した。
「飲み込む?」
「やだよ」
「ちょっとデカイラムネだって」
「おまっ、……うぐっ、ふざけんな!!」
「うわ……飲んだ」
「引くくらいなら飲ませ………オロロロロ」
「洗面器!!!!」
名前の部屋は吐瀉物まみれになった。
あの日、私は幼馴染を恨んだ。
しかし、名前からも恨まれた。
正直部屋は数時間吐瀉物の臭いだったしすまないと思っている。が、あんな得体の知れないクソ不味いもん食わされた身にもなってくれ。
「あ、何か使えるようになった」
「……ポケモンboxかよ!!」(ベチンッ)
「ふざけるな!!」
術式がわかって良かったのと共に食らった理不尽なビンタ。
この日、初めて名前と殴り合いの喧嘩をした。
……こう話すと、何で私名前を嫌いになれなかったのか。
私の扱い酷くないか?
お互いボッコボコになり倒れ込んだ。
「化物怖がってびくびくしてるなよ。
見なければ視えて無いのと一緒でしょ」
「……オマエは、見えないからそう言えるんだよ」
「新種のポケモンみたいなもんでしょ?」
「違う!!」
「じゃあデジモンでいいよ」
「そういう問題じゃない!」
「難しく考えるな!」
「オマエは短絡的過ぎるよ!!」
いい事言おうとしているのはわかる。だが、この幼馴染……馬鹿過ぎる。
この後また喧嘩した。
喧嘩後からはびくびくして怯える事も少なくなっていった気がする。
幼馴染の強行以上に怖いものは無いと思ったからかもしれない。
私が怯えるほど、この幼馴染……イキイキと地獄を見せ付けてくる。
森や川ならまだマシだった。
メンタル強化合宿と称し、廃墟、墓地、いわく付き物件とか悪化していった。
そんなとこ行っていれば……まぁ、ヤバい化け物が多いわけで……。
私が必死に戦っているのを笑いながら応援する馬鹿。
幼馴染より怖いモノは無い、と結論が出た。
気にしなければ普通に同級生と騒ぎ、遊べる。
気になれば玉にすれば良い。
幼馴染の人間性を本当に疑った。
けど、無邪気な笑顔とお願い顔にいつも負けてしまうくらいには好みな顔だった。ズルい。
そもそも私の為に考えての行動だと思うと愛おしく思った小学生時代。
名前は中学に入ってからどんどん大人しくなっていった。男女の差が出て得意の運動で負けていく事が増えた。男女で別れて行う競技が増えた。勉強で上位に居ても名前より出来る男女だっていて……名前は自分が凄いと思っていたのに、ことごとく自分よりも出来る存在を知っていく度心が折れてしまった。
その結果一歩後ろを下がり控え目に微笑む弱気な美少女が出来上がってしまった。
やんちゃだった性格も潜ませ……おしとやかに過ごすことが増えた。
が、私は知ってる。
無気力なキャラに憧れ出したのだと。
そう………マンキンだ。
主人公ののらりくらりとした性格に憧れなんとかなるさが口癖に。どちらかと言えば兄の方がお気に入りだったらしいが、弟の無気力な感じを真似し始めた。
まぁ、結果ある意味成功。
野蛮な野性味溢れる山と大地がお友達だった野猿は人間となる決意をした。
見た目綺麗系の名前が黙るとそれはただの美少女となっていった。
口を開けば残念極まりないが、遠目から見れば高嶺の花。
そして噂を聞きつけ集まる虫共。
名前は元々女子に引っ付くのが好きだったので、女子と居れば常に寄り添っていた。
あまり身長が伸びなかったせいもあり、男子と話す時も袖を引いてくる姿に胸をトキメかせた野郎は多いわけで……加護欲が発生。
見た目と加護欲により群がる男達を笑顔で、時に拳で黙らせていた私の努力。
やめろ、触るな寄り付くな。
こちとら幼少期から狙ってんだぞ。
名前に悪い虫がつかないよう、出来るだけそばに居たら……今度は名前が女子からターゲットに。
のらりくらりとして私を幼馴染だと主張するものの、女子の目には男に媚びる女に見えてしまったのだろう。
些細な揉め事はあったものの、酷くなる前に牽制はしておいた。
……何をしたかって?それは秘密さ。
クラスにも男女のお付き合いが増え始め出した頃、性教育を学んだ。
正しい性教育を指導されつつ、多感なお年頃となれば試したくなるもの。
男子の間でも年上の人や、同級生同士でヤッただのまだだの盛り上がり童貞を恥ずかしがる者達が。
私自身も興味が無かったわけじゃない。
部屋にはそういった物はあったし、名前に至っては男同士のあはんな漫画があったし堂々と私の私物を見ていた。
中学になっても私達はお互いの家を行き来していて、普通にお互いのそういった本に興味を示せば一緒に見ていた。
「あれ?また身長伸びた?」
「だね」
「……筋肉がまた」
「少し鍛え始めたんだ」
「声」
「声変わりだよ」
私と同じ目線だったはずなのに、いつの間にか見下ろす低さに。
私の身体は硬くゴツくなっていくのに、名前の身体は丸く柔らかくなっていく。
私は声が低くなり、名前には生理が、
毎月お腹を押さえて丸くなる姿を見るたび、お腹に手を当てて布団でくるんで一緒に横になったりもした。
男女の差が出てくるたび、どうやっても意識してしまう。
それが幼少期から好意を寄せている相手ならば尚更。
幼馴染をそんな目で見るのは近すぎるからだ、と見知らぬ相手と付き合った事もあった。
名前に集まる野郎達を牽制しておいて、自分は他の女とよろしくやって……キスをして正直気持ち悪いと思ってしまいすぐに別れた。
どんなものかとセックスもしたが……自分の下で私を差し置いてよがる女の顔を見ていると萎えてしまい射精まで至らない。
それなら右手でやった方が気持ちがいい。
想像の中で名前を犯していくと何回でも抜けた。
私にだけ強気でいる名前の乱れる姿、屈服させて懇願させる姿などなど……他の女より妄想の中の名前のが確実に抜ける!となってからは一切他の女と遊ぶ事を止めた。
名前といる方が落ち着くし、素の自分でいられる。
笑顔を作り、相手の欲しがる言葉を選び続けるのはしんどい。
そんな時、呪術師と名乗る人間と知り合った。
私の知らなかった情報を教えられ、基礎的な化け物ーーー呪霊と対峙する方法を教えられた。戦う方法を教えられた。
呪術師になるための話や今後の事を指導されている間は忙しくて少しだけ一緒に居る時間は減った。
少しの距離は出来たが、皆に見られない所では仲良くしていた。
「お疲れ」
「お疲れ様」
「また筋肉増えた?」
「そうかな?」
「うわっ、固い」
「キミは柔らかくなっていくね」
「デブって言いたいの?」
「触っていて気持ちいいんだよ」
最初はくすぐったり、軽い触れ合いだった。
厭らしさなどない、男女の差を確かめ合うようなものだった。
アホだからもしかしたらワンチャンいけるんじゃないかと期待はした。
「見よ、この寄せ集めた肉の努力!」
「キミは恥じらいとかどこに捨ててきたんだい?」
「ほーらほら、男は好きだろ?谷間」
「しまえ」
「クラスの女子でわりとでかめだったんだぞ私」
「詳しく聞こうか」
クラスでは見せないような名前の馬鹿さが好き。
私にしか見せない、私しか知らない姿に優越感があった。
「うわっ、腹筋バキバキ」
「触るなスケベ」
「いいじゃん。男って乳首感じんの?」
「うっ!?な、にしてっ!!」
「……すまん。そんな気は無かった」
「セクハラだよ。どうしてくれる」
「私のおっぱい触らせてやるから筋肉触らせろ」
お互いに無いものが魅力的に見えた。
駄目だとわかっていても……知りたくなってしまった。
「はぁ、んっ……その、触り方っ」
「痛い?」
「いた、く…ない、けど」
「膝モジモジしてる」
「だって……何か、身体変」
一度触れてしまえば、次々に知りたくなっていく。
触った反応、キスした反応、指を入れた反応、擦った反応。
子供だった幼馴染が私の動き一つで魅せる女の顔に興奮していく。
「嫌なら、逃げて」
「……今さら?チキンかよ」
「人の優しさを無下にするのはどこの馬鹿かな?」
「こんな身体にしたのアンタじゃん」
「いいんだね?」
「……嫌なら、許してない」
名前が欲しかった。
幼馴染の枠組みから特別な枠へ。
私以外の誰かがこの顔を見ること
私以外の誰かがこの身体に触れること
私以外の誰かを彼女の瞳に映すこと
私以外の誰かの名を彼女が甘く囁くこと
全てが耐えられなかった。
一線を越えれば幼馴染には戻れなくなる。
だから、確認したのにこの幼馴染は私を受け入れてくれる。
視えることも
祓うことも
のみ込むことも
ヤることも
私の全てを無条件で受け入れてくれる名前に出会えたことは私にとって幸せだった。
一線を越えればもう2度と手離せないというのに。
ちなみに幼馴染は名器だった。
数の子天井ってまじか……無理、やばい。すぐイケる。
私は名前以外じゃイケない身体となってしまった。
知り合った呪術師の紹介により私は東京の高専に入学が決まっていた。
特殊な学校ということもあり、親の説得は大変だったものの了承をもぎ取った。
卒業式を終えれば全寮制へ送る荷物を纏めなければならず、必要最低限の物は詰め終わった。
名前も高校が決まったらしく、春休み中はやることがないからと荷造りを手伝いに来てくれた。
荷造りを理由に親がいない度、何度も身体を繋げた。
「……グッナイ」
「待って。寝ないで。まだ足りない」
「クズがッ」
「やだ。足りない」
時間が足りない。
もっとくっついていたいし、一緒に出掛けたりしたい。本当は制服デートだってしたい。
もうすぐ離れ離れとなるこの幼馴染にどうにか私という記憶を残しておきたい。
「名前……好きだ。好きだよ」
「うー……」
「もっと」
キミの知らないとこが無いくらい、キミを知りたい。
入れて身体を揺さぶれば甘い声が上がる。
いつもは気にしないのに今日だけはわざわざ口に手を当てて耐えている。
「んっ……ンンッ、はぁ…」
何その吐息ヤバい。
目尻に浮かぶ涙を舐めとれば嫌そうに顔を歪める。
育ちすぎた胸の突起を触れば中がウネウネ動いて先っぽへの刺激が酷い。
射精感を耐えながらも腰を小刻みに動かし顔に掛かる邪魔な前髪をかき上げた。
「ふぁっ!!」
「グッ!?」
何が起こったのか突然締め上げられた中に必死に耐える。
ゾワゾワと腰周りから背中へ走る鳥肌。
熱く甘い熱を持った瞳で私を見上げる名前。
「……私の顔見ながら軽くイッた?」
「……幼馴染がドスケベすぎた」
「何だよソレ」
「腹立つくらい絵になるな、と思って」
突拍子も無い幼馴染がまた何か語りだした。
「傑は派手じゃないからパッと見たらまぁまぁイケメンだなって部類だよ。
顔整ってるからイケメンでモテるけど厳ついから初見に惚れました!って人はかなりの塩顔好きなんだろうね」
「今話すことかい?私イッてないんだが」
「傑はさぁ……こう、ジワジワくるんだよ」
「意味わからない」
「感じる場所攻められてすぐにイカせるよりもねっとり身体中舐め回して熱を持たせたまま寸止めされてイカせてくれず、すがり付いてイカせて!!って頼む頃には傑の沼にズブズブに落とされてるって感じ」
「ふーん」
中が気持ちいいからイキたい。
うとうとしながら寝ぼけ半分に話す名前の話したいことはよくわからないが、つまり好きになった時にはもう逃げられないくらい虜になってるって事かな?
「何でもいいがそろそろイキたい」
「あー……もう私は無理なのでチェンジで」
「無理」
ガツガツと腰を降り始めたら面白いくらいに跳ねた身体。
声を抑えさせないよう指を絡めて何度も何度も奥を抉る。
キュウキュウと締め付けられる快感に何度も出してしまいたくなるが、もう少し我慢すれば気持ちよさの高みにいける気がして耐える。
耐えて耐えて耐えて
最高に高まった瞬間に吐き出す解放感がたまらなく気持ちがいい。
「………名前?」
今度こそ気絶してしまった名前。
後処理を簡単に済ませて自分も疲労感から
寝入ってしまった名前を抱き締めて眠る。
起きたら、少し出掛けてみようか?
馬鹿ップル丸出しでプリクラもいいかもな。
……って考えていたのに。
「東京行ったらセフレに困らないでしょ」
犯す。
泣いても叫んでも私のものだと解らせる。
そもそも私がキミをセフレ扱いするわけないだろとか言いたいことは諸々あったが抱き潰す。
まずはそれからだ。
私の幼馴染は馬鹿だ馬鹿だと思っていたが
本物の馬鹿だった。
あとがき
傑目線のお話。
傑の感情が重い重い。
傑から見ると、驚くほど馬鹿な子になってしまった。
ゲキヤバな感情お持ちの夏油傑好きなんだが(笑)
だからヤパロの傑とか大好物(笑)
儚い見た目に白い肌。
癖のある腰までの長い髪は何もしていないが巻いたようにうねっている。言うことを聞かない癖っ毛にいつも文句言いながら手入れを欠かさない。長すぎて乾かすのが大変だから私が手伝っている。
その時、目を閉じて気持ち良さそうにする顔を見るのが好きだ。
自分に自信が無く、やれば出来るのに他人と比べてしまう。
それが悔しくてへこむ姿は加護欲が刺激される。
仲の良いクラスメイトには自分から話し掛けに行くものの、変なところで人見知りをする。常に誰かの影に隠れたがるし、触れていたいのか引っ付いている甘えん坊。
色白儚い系美人が常に引っ付き虫の甘えん坊ってどこの漫画だ?
私の幼馴染だよ。
私と居る時だけ幼少期の横暴さを出すが、私にはもう勝てないと服従しつつあるのに強気な態度を崩さないチグハグさが可愛らしい。
とにかく幼馴染が可愛い。
本人はそんな気まっっったく無自覚なので、それはそれは大変だった。
群がり狙う男達をどれだけ葬り牽制してきた事か……。
幼馴染と初めて出会ったのは多分病院。
出産時期が一緒だったらしい名前の母と私の母が意気投合し、頻繁にお互いの家を行き来していた。
見えないモノが視えてしまう私は親にも信じてもらえず、普通の子供と同じ事を強要される。
視える、なんて言ってはいけない。
変なものの存在を言ってはいけない。
そこにいるのに、居ないモノとしなくてはいけない。
家にも、外にも、幼稚園にも、道端にも。
どこにでもいるソレは私を苦しめた。
「うそじゃないのに……」
アレは怖いものだ。
幼い本能が危険を告げる。
だが、どうすることもできない。
友達と呑気に遊び回る子供達はなぜ、あんな怖いモノの周りで平気なのか。
勝手にいなくなるとはいえ……アレはいつ何をするかわからない。
怖い。
怖い怖い怖い怖い。
「なにしてんの?」
「名前ちゃん…」
「すぐるはなきむしだねぇ」
名前だけは私の話を聞いてくれた。
多分、この時学校の○談やぬ〜○〜にもハマッていたからその影響かもしれない。
だが、名前は嘘だと決めつけなかった。
私も見えていたら一緒だったのに、とか私にだって特殊能力あるもん!傑には秘密だけどね!……と、強がりだったのだろう。
名前は親の影響からなのかアニメの影響を受けやすい。
「むーんくりすたるぱわー!!めーいくあっぷ!!」
「!?」
「つきにかわってオシオキよ!!」
この幼馴染、まじで頭大丈夫か疑った。
ドヤ顔で鼻の穴をピクピクさせながら自慢気にポージングする名前。
ちなみにその後ろには化け物。
これ、何て状況?
「むーんぷりんせすはれーしょん!!」
魔法を唱えながら化け物のいないところを攻撃し、ドヤ顔とポーズを決めている。
私の表情が抜け落ちた。
まじの馬鹿だ、コイツ。
そう思っても仕方がないだろう?
だが、涙は止まった。
泣きながら怖がる私の手を取り、視えていない名前は笑う。
「私と居れば怖くないでしょ?」
だって私はセーラー○ーンだもん!!とドヤる顔に見えていない癖に、と思いながらも馬鹿馬鹿しい事をする幼馴染に……心が救われた。
泣き顔をくしゃりと歪ませて笑った。
本当の馬鹿。
けれど、私を救ってくれた……愛おしき馬鹿。
名前がいれば本当に大丈夫だと思ってしまうような心強さに惹かれ、憧れを抱いた幼少期。
小学校に上がりますます化け物が増えた。
学校という場所はとにかく右も左も上も下も化け物だらけ。
幼稚園よりも視界の暴力が多く……登校拒否したくなった。
だが、名前はそれを許さず毎朝ピンポンの連打と共に入って来てランドセルと私を掴み引きずって学校へ連れていく。
泣いても叫んでも暴れても、漫画に影響され過ぎて私最強!とか思っている名前には効かず……諸々強すぎた。
ちなみにこの時ハマッていたのは犬○叉の桔梗らしい。
木の枝に紐くくりつけたものをよく持ち歩いていた。
「任せて傑!私巫女だから化け物寄ってこないよ!!」
「……学校、(オマエと)行きたくない」
誰もそんな木の枝持ち歩く女子に近寄りたくないわ。
出来るなら私も離れたい。
で、何を考えたのか……この幼馴染、視えるのが原因で私が怖くて学校に行けないと勘違い……まぁ、あながち間違いでもないが。
メンタル強化しようぜ!と休みの度に乗り込むようになった。
またその方法がエグい。
「ポケモンゲットしに行こう」
「いないってば!!」
「だってこないだポケモンゲット出来たんでしょ?」
「違う!!あれは化物が、たまたま黒いボールになって……」
「ポケモンゲットだぜ!!」
「やめろって!!」
「私サトシ。お前ボールな!!」
学校で小さな化け物を黒い玉に出来たのはたまたまだった。
その玉の使い道もわからず学校にいる大人しそうなやつや、小さなものから黒い玉にしていった。
幼稚園から幼馴染の馬鹿に振り回されてみろ……それなりにメンタル鍛えられる。
で、黒い玉の話をしてしまったがために……
強制的に引きずり回り、ポケモンならぬ化物集めをしに街や草原や海や川や森の中などに引きずられた。
本っっっっっっ当に!!!!!
馬鹿っっっっ!!!!
明らかにヤバそうなモノから雑魚まで多種多様な化け物を視て回る謎のツアー。
本人曰くポケモン(笑)ツアー。
私が発狂しながら逃げ回る姿を横目に爆笑し、何もいない場所に石をぶつけたりした。
コイツ私を殺す気か?
何度もそう思って化物とのリアルポケモンごっこをし、なんやかんや沢山集めた。
沢山集め過ぎたらしい化物入りのまさにモンスターボールをどうしようかと頭を悩ませていたら、またまた恐ろしいことを言い出した。
「飲み込む?」
「やだよ」
「ちょっとデカイラムネだって」
「おまっ、……うぐっ、ふざけんな!!」
「うわ……飲んだ」
「引くくらいなら飲ませ………オロロロロ」
「洗面器!!!!」
名前の部屋は吐瀉物まみれになった。
あの日、私は幼馴染を恨んだ。
しかし、名前からも恨まれた。
正直部屋は数時間吐瀉物の臭いだったしすまないと思っている。が、あんな得体の知れないクソ不味いもん食わされた身にもなってくれ。
「あ、何か使えるようになった」
「……ポケモンboxかよ!!」(ベチンッ)
「ふざけるな!!」
術式がわかって良かったのと共に食らった理不尽なビンタ。
この日、初めて名前と殴り合いの喧嘩をした。
……こう話すと、何で私名前を嫌いになれなかったのか。
私の扱い酷くないか?
お互いボッコボコになり倒れ込んだ。
「化物怖がってびくびくしてるなよ。
見なければ視えて無いのと一緒でしょ」
「……オマエは、見えないからそう言えるんだよ」
「新種のポケモンみたいなもんでしょ?」
「違う!!」
「じゃあデジモンでいいよ」
「そういう問題じゃない!」
「難しく考えるな!」
「オマエは短絡的過ぎるよ!!」
いい事言おうとしているのはわかる。だが、この幼馴染……馬鹿過ぎる。
この後また喧嘩した。
喧嘩後からはびくびくして怯える事も少なくなっていった気がする。
幼馴染の強行以上に怖いものは無いと思ったからかもしれない。
私が怯えるほど、この幼馴染……イキイキと地獄を見せ付けてくる。
森や川ならまだマシだった。
メンタル強化合宿と称し、廃墟、墓地、いわく付き物件とか悪化していった。
そんなとこ行っていれば……まぁ、ヤバい化け物が多いわけで……。
私が必死に戦っているのを笑いながら応援する馬鹿。
幼馴染より怖いモノは無い、と結論が出た。
気にしなければ普通に同級生と騒ぎ、遊べる。
気になれば玉にすれば良い。
幼馴染の人間性を本当に疑った。
けど、無邪気な笑顔とお願い顔にいつも負けてしまうくらいには好みな顔だった。ズルい。
そもそも私の為に考えての行動だと思うと愛おしく思った小学生時代。
名前は中学に入ってからどんどん大人しくなっていった。男女の差が出て得意の運動で負けていく事が増えた。男女で別れて行う競技が増えた。勉強で上位に居ても名前より出来る男女だっていて……名前は自分が凄いと思っていたのに、ことごとく自分よりも出来る存在を知っていく度心が折れてしまった。
その結果一歩後ろを下がり控え目に微笑む弱気な美少女が出来上がってしまった。
やんちゃだった性格も潜ませ……おしとやかに過ごすことが増えた。
が、私は知ってる。
無気力なキャラに憧れ出したのだと。
そう………マンキンだ。
主人公ののらりくらりとした性格に憧れなんとかなるさが口癖に。どちらかと言えば兄の方がお気に入りだったらしいが、弟の無気力な感じを真似し始めた。
まぁ、結果ある意味成功。
野蛮な野性味溢れる山と大地がお友達だった野猿は人間となる決意をした。
見た目綺麗系の名前が黙るとそれはただの美少女となっていった。
口を開けば残念極まりないが、遠目から見れば高嶺の花。
そして噂を聞きつけ集まる虫共。
名前は元々女子に引っ付くのが好きだったので、女子と居れば常に寄り添っていた。
あまり身長が伸びなかったせいもあり、男子と話す時も袖を引いてくる姿に胸をトキメかせた野郎は多いわけで……加護欲が発生。
見た目と加護欲により群がる男達を笑顔で、時に拳で黙らせていた私の努力。
やめろ、触るな寄り付くな。
こちとら幼少期から狙ってんだぞ。
名前に悪い虫がつかないよう、出来るだけそばに居たら……今度は名前が女子からターゲットに。
のらりくらりとして私を幼馴染だと主張するものの、女子の目には男に媚びる女に見えてしまったのだろう。
些細な揉め事はあったものの、酷くなる前に牽制はしておいた。
……何をしたかって?それは秘密さ。
クラスにも男女のお付き合いが増え始め出した頃、性教育を学んだ。
正しい性教育を指導されつつ、多感なお年頃となれば試したくなるもの。
男子の間でも年上の人や、同級生同士でヤッただのまだだの盛り上がり童貞を恥ずかしがる者達が。
私自身も興味が無かったわけじゃない。
部屋にはそういった物はあったし、名前に至っては男同士のあはんな漫画があったし堂々と私の私物を見ていた。
中学になっても私達はお互いの家を行き来していて、普通にお互いのそういった本に興味を示せば一緒に見ていた。
「あれ?また身長伸びた?」
「だね」
「……筋肉がまた」
「少し鍛え始めたんだ」
「声」
「声変わりだよ」
私と同じ目線だったはずなのに、いつの間にか見下ろす低さに。
私の身体は硬くゴツくなっていくのに、名前の身体は丸く柔らかくなっていく。
私は声が低くなり、名前には生理が、
毎月お腹を押さえて丸くなる姿を見るたび、お腹に手を当てて布団でくるんで一緒に横になったりもした。
男女の差が出てくるたび、どうやっても意識してしまう。
それが幼少期から好意を寄せている相手ならば尚更。
幼馴染をそんな目で見るのは近すぎるからだ、と見知らぬ相手と付き合った事もあった。
名前に集まる野郎達を牽制しておいて、自分は他の女とよろしくやって……キスをして正直気持ち悪いと思ってしまいすぐに別れた。
どんなものかとセックスもしたが……自分の下で私を差し置いてよがる女の顔を見ていると萎えてしまい射精まで至らない。
それなら右手でやった方が気持ちがいい。
想像の中で名前を犯していくと何回でも抜けた。
私にだけ強気でいる名前の乱れる姿、屈服させて懇願させる姿などなど……他の女より妄想の中の名前のが確実に抜ける!となってからは一切他の女と遊ぶ事を止めた。
名前といる方が落ち着くし、素の自分でいられる。
笑顔を作り、相手の欲しがる言葉を選び続けるのはしんどい。
そんな時、呪術師と名乗る人間と知り合った。
私の知らなかった情報を教えられ、基礎的な化け物ーーー呪霊と対峙する方法を教えられた。戦う方法を教えられた。
呪術師になるための話や今後の事を指導されている間は忙しくて少しだけ一緒に居る時間は減った。
少しの距離は出来たが、皆に見られない所では仲良くしていた。
「お疲れ」
「お疲れ様」
「また筋肉増えた?」
「そうかな?」
「うわっ、固い」
「キミは柔らかくなっていくね」
「デブって言いたいの?」
「触っていて気持ちいいんだよ」
最初はくすぐったり、軽い触れ合いだった。
厭らしさなどない、男女の差を確かめ合うようなものだった。
アホだからもしかしたらワンチャンいけるんじゃないかと期待はした。
「見よ、この寄せ集めた肉の努力!」
「キミは恥じらいとかどこに捨ててきたんだい?」
「ほーらほら、男は好きだろ?谷間」
「しまえ」
「クラスの女子でわりとでかめだったんだぞ私」
「詳しく聞こうか」
クラスでは見せないような名前の馬鹿さが好き。
私にしか見せない、私しか知らない姿に優越感があった。
「うわっ、腹筋バキバキ」
「触るなスケベ」
「いいじゃん。男って乳首感じんの?」
「うっ!?な、にしてっ!!」
「……すまん。そんな気は無かった」
「セクハラだよ。どうしてくれる」
「私のおっぱい触らせてやるから筋肉触らせろ」
お互いに無いものが魅力的に見えた。
駄目だとわかっていても……知りたくなってしまった。
「はぁ、んっ……その、触り方っ」
「痛い?」
「いた、く…ない、けど」
「膝モジモジしてる」
「だって……何か、身体変」
一度触れてしまえば、次々に知りたくなっていく。
触った反応、キスした反応、指を入れた反応、擦った反応。
子供だった幼馴染が私の動き一つで魅せる女の顔に興奮していく。
「嫌なら、逃げて」
「……今さら?チキンかよ」
「人の優しさを無下にするのはどこの馬鹿かな?」
「こんな身体にしたのアンタじゃん」
「いいんだね?」
「……嫌なら、許してない」
名前が欲しかった。
幼馴染の枠組みから特別な枠へ。
私以外の誰かがこの顔を見ること
私以外の誰かがこの身体に触れること
私以外の誰かを彼女の瞳に映すこと
私以外の誰かの名を彼女が甘く囁くこと
全てが耐えられなかった。
一線を越えれば幼馴染には戻れなくなる。
だから、確認したのにこの幼馴染は私を受け入れてくれる。
視えることも
祓うことも
のみ込むことも
ヤることも
私の全てを無条件で受け入れてくれる名前に出会えたことは私にとって幸せだった。
一線を越えればもう2度と手離せないというのに。
ちなみに幼馴染は名器だった。
数の子天井ってまじか……無理、やばい。すぐイケる。
私は名前以外じゃイケない身体となってしまった。
知り合った呪術師の紹介により私は東京の高専に入学が決まっていた。
特殊な学校ということもあり、親の説得は大変だったものの了承をもぎ取った。
卒業式を終えれば全寮制へ送る荷物を纏めなければならず、必要最低限の物は詰め終わった。
名前も高校が決まったらしく、春休み中はやることがないからと荷造りを手伝いに来てくれた。
荷造りを理由に親がいない度、何度も身体を繋げた。
「……グッナイ」
「待って。寝ないで。まだ足りない」
「クズがッ」
「やだ。足りない」
時間が足りない。
もっとくっついていたいし、一緒に出掛けたりしたい。本当は制服デートだってしたい。
もうすぐ離れ離れとなるこの幼馴染にどうにか私という記憶を残しておきたい。
「名前……好きだ。好きだよ」
「うー……」
「もっと」
キミの知らないとこが無いくらい、キミを知りたい。
入れて身体を揺さぶれば甘い声が上がる。
いつもは気にしないのに今日だけはわざわざ口に手を当てて耐えている。
「んっ……ンンッ、はぁ…」
何その吐息ヤバい。
目尻に浮かぶ涙を舐めとれば嫌そうに顔を歪める。
育ちすぎた胸の突起を触れば中がウネウネ動いて先っぽへの刺激が酷い。
射精感を耐えながらも腰を小刻みに動かし顔に掛かる邪魔な前髪をかき上げた。
「ふぁっ!!」
「グッ!?」
何が起こったのか突然締め上げられた中に必死に耐える。
ゾワゾワと腰周りから背中へ走る鳥肌。
熱く甘い熱を持った瞳で私を見上げる名前。
「……私の顔見ながら軽くイッた?」
「……幼馴染がドスケベすぎた」
「何だよソレ」
「腹立つくらい絵になるな、と思って」
突拍子も無い幼馴染がまた何か語りだした。
「傑は派手じゃないからパッと見たらまぁまぁイケメンだなって部類だよ。
顔整ってるからイケメンでモテるけど厳ついから初見に惚れました!って人はかなりの塩顔好きなんだろうね」
「今話すことかい?私イッてないんだが」
「傑はさぁ……こう、ジワジワくるんだよ」
「意味わからない」
「感じる場所攻められてすぐにイカせるよりもねっとり身体中舐め回して熱を持たせたまま寸止めされてイカせてくれず、すがり付いてイカせて!!って頼む頃には傑の沼にズブズブに落とされてるって感じ」
「ふーん」
中が気持ちいいからイキたい。
うとうとしながら寝ぼけ半分に話す名前の話したいことはよくわからないが、つまり好きになった時にはもう逃げられないくらい虜になってるって事かな?
「何でもいいがそろそろイキたい」
「あー……もう私は無理なのでチェンジで」
「無理」
ガツガツと腰を降り始めたら面白いくらいに跳ねた身体。
声を抑えさせないよう指を絡めて何度も何度も奥を抉る。
キュウキュウと締め付けられる快感に何度も出してしまいたくなるが、もう少し我慢すれば気持ちよさの高みにいける気がして耐える。
耐えて耐えて耐えて
最高に高まった瞬間に吐き出す解放感がたまらなく気持ちがいい。
「………名前?」
今度こそ気絶してしまった名前。
後処理を簡単に済ませて自分も疲労感から
寝入ってしまった名前を抱き締めて眠る。
起きたら、少し出掛けてみようか?
馬鹿ップル丸出しでプリクラもいいかもな。
……って考えていたのに。
「東京行ったらセフレに困らないでしょ」
犯す。
泣いても叫んでも私のものだと解らせる。
そもそも私がキミをセフレ扱いするわけないだろとか言いたいことは諸々あったが抱き潰す。
まずはそれからだ。
私の幼馴染は馬鹿だ馬鹿だと思っていたが
本物の馬鹿だった。
あとがき
傑目線のお話。
傑の感情が重い重い。
傑から見ると、驚くほど馬鹿な子になってしまった。
ゲキヤバな感情お持ちの夏油傑好きなんだが(笑)
だからヤパロの傑とか大好物(笑)