幼馴染は生き残りたい
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やあ、前回イッた瞬間に色々思い出してしまった名前だよ。
只今幼馴染のベッドで素っ裸で二人で横になり、くぅくぅ眠る寝顔の可愛らしい幼馴染を見ながら頭を整理させている名前だよ。
驚け皆の衆。
気付いていたと思うが私の幼馴染、夏油傑なんだぜ?
将来猿を鏖殺する教祖様なんだぜ?
ちなみに私は前世渋谷でサラリーマンがコロコロされた所までしか知らない。
そして私、なぜ前世で死んだのかも知らない。
だってイッたら溢れだした前世……いや、待て!!未来の記憶?
私生きていたの2020年。渋谷事変2018年……並行世界とはいえ、私未来人。
そしてそしてヤバいのは2007年9月!!!
コイツ両親コロコロしてしまうのな!!!
つまり、お家近しい私もコロコロな!!!
支部で色々見たわ。
①幼馴染の猿が救う√。
②幼馴染の猿が監禁√。
③幼馴染の猿が無自覚呪力お目覚め√。
④幼馴染の猿が呪詛師√。
⑤幼馴染の猿がコロコロ√。
今の私がどんなに頑張って①救済√?
……何からすりゃいーのよ?
幼少期思い出してみろ。ポケモンゲットだぜwwwってあのヤベェ玉飲み込ませたの私だぞ?
目の前で吐いてるのに今も不味そうだなwww乙wwwとか言って口直しにMINTIA突っ込んだら拳骨落とされたんだぞ?
今さら?幼馴染を?救済?
不味い玉作るのも私。食わせたのも私。
コロコロ√ですねwww
②監禁√。
仲は……セフレやってるぐらいだから仲はいい。他の女子よりも優先されているし。だが、いつでも切り捨てられるし、両親程執着されてないだろ?つまり……コロコロ√だ。
万が一、生き残ったとしよう。
猿め……と思っている相手を監禁するとしてまともな生活が送れますか?否、飽きたらコロコロ。
③お目覚め√。
……まっっったく、その気配なし。論外。
④呪詛師√。
これはそもそもお目覚め√の派生だからお目覚めしてない時点でアウト。
⑤コロコロ√
もはやこれ一択しかねーじゃねーか。
………ガッッッテム!!!!
何を考えてもコロコロ√しか見出だせない。
あとは何だ?
コロコロされないために逃げる?
⑥逃亡√的な?
支部で見かけたがこの男の執着心?により結局コロコロされていた気がするぞ?
この男、簡単に病み落ち……いや闇落ちしてしまうからな。
一歩も間違えられない即コロコロ√って何?
寝顔はこんなにも天使なのに……。
現実って残酷だね☆
どうあがいてもあと10数年後には傑は居なくなってしまう。
力無い一般人にこの闇落ちする男を救って、なおかつ天元様√とミミナナ√を解決するってどんだけ頑張らなきゃいけないの?
……ここで頑張ったとしよう。
わーい!やったね!!
……五条悟呪詛師√がマッテルヨ☆
ぜっっっったい闇落ちするじゃん!!!
アイツもわりと目を離すと軽率に闇落ちする男だと思ってるよ!!!五条悟闇落ち√って何その地獄?絶対ヤだわ。
じゃあどうしたらハッピージャムジャム√いけるか?
そこだよそこ。
その答えがほしいんだよ。
わかる?ねぇ、今私の気持ちわかる?
必死こいて自分の生命取得√探してるのにことごとく打ちのめされるこの気持ちが!!!!!
「何眉間にシワ寄せてるんだい?」
「オメーのせいだよバーロー」
いつの間に起きていたのやら。
ふにゃふにゃと寝惚けた顔のまま私を引き寄せる傑。
傑の温かい体温と筋肉に頬擦りすればくすぐったいと笑われる。
「……ちょっとおにーさーん。
お宅の息子さん当たってますが?」
「当ててるんだよ」
「性欲お化けじゃん」
「好きな癖に」
「好きだけども」
気持ちいいことに抵抗が無いからこそ困る。
グリグリ押し付けられるモノに呆れながら時間を見ればいつ親が帰って来ても不思議じゃない。
「むーりー。
そうじゃなくてもさっきので腰死んだの」
「もう一回」
「荷詰め終わらなさ過ぎて怪しまれる」
「必要な物はもう詰め込んでるよ」
「じゃあ私何詰め込んでたの?」
「私の息子かな?」
ふっざけんなよ。
おまっ、そーゆーとこだぞクズッ!!
「怒るなよ」
「性格悪い」
「後少ししか一緒に居られないんだから触れていたいんだよ」
「傑なら東京の綺麗なお姉さん食べ放題じゃん」
「?なんで?」
「?好きでしょ?年上のお姉さん物」
君の大事なコレクションはだいたい年上モノじゃないか。
たまーに痴漢モノやレイプモノもあるが、圧倒的に多いのは人妻だ。
「チェックするなよ。それと何が関係あると?」
「東京行ったらセフレに困らないでしょ」
「は?」
「傑、顔いいし紳士だから猫被ってりゃすぐ捕まえられるって」
「………オイ、名前」
「避妊だけはしっかりしときなよ?」
「待て。名前、落ち着くんだ」
「オマエが落ち着けゴリラ!痛いっつの!!」
ギリギリと捕まれた肩が痛い。
何事かと傑を見れば不機嫌そうに眉が眉間に寄っている。
怒っているらしい。
はて?何に怒ることが?と思って
なるほど、コイツ構ってちゃんだったの忘れていたわ〜と頭をよしよししながらおっぱいに頭を埋めてやる。
君が育てたおっぱいだ。誇りに思って最後まで堪能しとけ、とよしよししていたら……ガバッと起き上がったから慌てて傑に抱き付けば、素っ裸で傑の胡座の上に跨ぐように座らせられる。
「ねぇ、当たってますって」
「名前、私達の関係は?」
「幼馴染だね?」
「幼馴染はこんなことするのかい?」
「ちょっ!?」
ぬりゅ、と先っぽが中に入ってくる。
生だぞ、とか
さっきまでの名残で簡単に入ってしまってる、とか
気持ちよさを覚えた身体が反応してしまっている、とか諸々大変なことに。
何とか抜こうとするものの、腰を持たれていてぬちゃぬちゃと浅く出入りさせられたら身体が勝手に反応してしまう。
「ばっ、か!!何して……ぁっ!」
「答えて」
「な、にをっ」
「私達の関係」
「セ、フレ……じゃんっ」
幼馴染だけど、付き合っていない。
どちらも精に興味を持ち、手を出してそのまま身近な相手とズルズル関係を持っているだけ。
この関係に名前をつけるならば、セフレ以外に何と言う?
傑が苛立ったように思いっきり腰を打ち付ける。
どちゅっ、と奥まで届いてしまった快感に身体がビクビクして軽くイッてしまう。
「な、んでっ」
「セフレ?私達が?」
「そ、れ以外…なん、だと?」
「恋人だろう?」
「は?」
まさかの発言に顔をしかめてしまう。
「いつ?誰と誰が?」
「私と名前が。初めてヤッた日」
「何言ってるのかな?」
「その気が無く抱かれたのかい?
名前ってそんな貞操概念ガバガバだったの?うわっ、引くわ」
「まずキミの竿抜いてから話してくれないかなぁ!?」
「やだね。お仕置き」
「付き合って、とか好きとか言った事無いじゃん!!」
「確認したろ?
嫌なら逃げろって。最中にはいっぱい好きって言ってたのに……伝わらなかったのか」
「わかるか!!!!」
驚きました!って顔してんじゃないよ!!
こっちこそ驚きました!!
「って事は?傑は私と付き合ってるつもりだったの?」
「つもりじゃなく付き合ってるだろ」
「!!」
「驚くなよ」
拗ねた顔をして私だけだったのかい?なんて言ってくる。
とりあえず冷静に話し合おうか?
「だからまず抜け」
「やだよ」
「ゴム大事」
「ピル飲んでるだろ」
「頭の中クズ過ぎる」
「生を覚えさせた名前が悪い」
ゆっくりゆっくり腰を動かし出す傑。
快感を拾いだした身体は早く早くとより強い快感を求め出す。
口から漏れる甘い声にニヤリと笑う傑。
「抜くんだろ?」
「ばっ、かぁ!やめっ……あぁっ」
「名前の中が…離してくれない、なっ」
結局致した。
満足そうな傑の前髪を引っ張るが、好きにさせてくれる。
「で?」
「んー?」
「何か私の事で悩み事かい?」
「傑の事?」
「私のせいで眉間にシワ寄るほど悩んでたんじゃないのかい?
悪いこと考えてる顔から泣きそうな顔したり、青ざめたと思ったら虚無感満載の顔と……忙しそうに百面相してたよ」
「まじか」
何時から見ていたんだお前。
ふと、ここで√が幼馴染の猿から幼馴染(恋人)の猿にジョブチェンジした事を思い出す。
「どっちにしろ全てアウト」
「?」
「傑、そもそも東京行くの止めない?」
⑦そもそも呪術師止めよう√
これは見たことないぞ!!
もう入学が決まって引っ越し準備も終わりつつあるらしい中言う事じゃないけどな!!
はい却下却下。乙ー、かいさーん。
「なんだい?寂しいの?」
「付き合っていたと知っていたならもっと恋人らしいことしたかったし」
「不特定多数の女侍らせているような男だと思っていたみたいだからね」
「いひゃいっへ」
頬を伸ばされる。
さあ、可愛らしい幼馴染の彼女の我が儘を聞け!
「で?本音は?」
「精神弱虫の泣き虫傑くんが東京の闇を背負って生き抜くには厳しいかと」
「へー」
「いひゃいっへは」
「心配ご無用だよ。幼馴染が優しく地獄の呪いツアーへ連れ歩いてくれたし、下手物を口に詰め込んでくれた過去があるからちょっとやそっとの事じゃへこたれないさ」
「ひょへんっへ」
まじごめん。
それはまじ謝る。すまんって。
「東京の闇は一味違うかもしれないじゃん?」
「不味いもんは不味いよ」
「夏バテしたら食べないし」
「キミは親かい?」
「……心配なんだよ」
私の未来がな!!!!!
「ふふっ、可愛いね」
「傑って病んだら闇落ちしそうで」
「オイ」
「闇の支配者に、私はなる!とか言って最強のライバルみたいになるのに最後いい奴で死ぬパターン」
「馬鹿にしているのはよーくわかったよ」
「DEATH NOTE受け取ったら絶対笑顔でDEATHっていくタイプじゃん」
「名前は私を何だと思ってるの?」
「漫画だと最後死ぬライバルキャラ」
「勝手に殺さないでくれ」
頭をわし掴んで圧をかけてくる。
パワーゴリラなんだから止めてくれ。
「あと」
「まだ何かあるのかい?」
「顔と身体と外面がいい彼氏なんて東京の女がハマってしまいそう。
私これといった取り柄も無いからすぐ捨てられるじゃん」
不満です、と唇を尖らせる。
幼馴染の傑の良いところも悪いところも見てきた。同級生の中では一番格好いいと思うし、中身クズだが優しいと思う。
幼少期に女の子大切にするように仕込んだ努力がありました。
女の子虐める?そんなん地獄突きの刑。
当時女の子に嫌がらせしていた同じクラスの住吉くんの尻とったどーーー!!した時からわからせている。
女の子を虐める?よろしい、ならばその覚悟がおありだね?
虐めていいのは虐める覚悟がある奴だけだ!!
って事で地獄突きの浣腸を容赦なくした。
ミスって玉に当たってしまい、指先に柔らかな感触と住吉くんは床に崩れ落ちた。
おい、男子共……女の子泣いてるぞ?わかってんのかゴラァ!!ってシメたのは思い出だ。
親にごっさ怒られたがな。
私の思い出はおいておこう。
つまり、だ。
圧倒的外見だけは完璧なこの幼馴染彼氏が東京行くとどうなる?
……そりゃモテるだろーさ。
行ったことないが、東京ってあれだろ?パンツ見せて歩いても大丈夫なんだろ?ファッションの一部。おっぱいも出すし、足も出すし、尻も出ていたら年頃の男の子なんてホイホイ行くわ。
だって精力の塊だから。
地元の彼女より、地方の彼女。
黙ってればバレないバレない。
だって恋心無いから。ただのオナニーと一緒だよ?
しかし彼女の浮気は許さない。
「それなんっっって地獄?」
「すまないが一人妄想で私を最低のクズ野郎に落とすのは止めてくれないか?」
「彼氏の幼馴染とセフレの幼馴染なら
まだ、セフレのが割り切れるじゃん」
「まだそんな事言って」
「傑はもっと自覚しなよ。魅力ある男だって。
私みたいな平凡な女より目を引いて、傑の隣歩いても違和感の無い女いっぱいいるんだから」
たまたま、幼馴染が女だったから。
たまたま、私もノリノリで精に興味があったから。
「私にとって傑は特別だから、彼氏なんて器に納めなくてもいいんだよ」
傑も私を特別だと思ってくれていればいいが、呪術師である以上……必ず私の存在は煩わしくなる。
傑と同じ世界を見れない私は傑にとって猿でしかない。
特別にもなれず、人間にもなれない。
傑を変えられるのは私じゃない。
私は私をヒーローだと、主人公になれると思っていたが……私はモブにすらなれない画面越しの観客だ。
傑と同じ舞台に立てなかった時点で私が傑に出来ることはない。
「高専だっけ?
傑はそこで運命的な出会いがあるよ。
傑と同じ世界が見えて、傑の事わかってくれるような人が」
どーせあれだろ?居るだろ救済主的な夢主。
あとは傑の運命の相手。
⑧、高専に来るであろう転生主に期待だ。
これしかない。
きっとクラスメイト2〜3人増えてるはずだから、そっちでよろしくやってくれ。
私の入れない世界で、全寮制だろ?ヤり放題じゃねーか。
「多分寮の壁が薄いから、そこさえ気を付ければOK」
「OKじゃないよ馬鹿」
「いっっった!!」
殴られたんだけどぉぉおおお!!?
おまっ、今の私一応彼女だぞ!?
彼女殴るか?普通!!!
「名前はダサくなったね」
「はぁぁああん!?喧嘩なら買うぞ!!」
「昔はヒーローみたいでかっこよかったのに、どんどん私は私はって自分を卑下するようになって」
「……特別じゃないって気付いたんだよ」
ふとした時に自分は特別じゃない、平凡でどこにでもいる一人だと気付いてしまえば……特別である傑の隣に立つのは身分不相応な気がした。
けど、傑の幼馴染は私だけで、私しか知らない傑だったのに……
高専に行けば、傑は傑の世界で普通になれる。
今まで出来なかった普通を、気にせず過ごせる。
「寂しいよ。悲しいよ。
けど、傑が今まで我慢してきたものがこれからは我慢しなくて良くなる。
傑にとって、理解ある私が特別だっただけで世界が広がれば傑にとって私なんて価値無い」
「名前、そろそろ怒るよ」
「傑こそ私じゃなくても大丈夫」
拗ねてカッコ悪い言い訳ばかり並べている事はわかっている。
けど、どう考えても私が傑を助けられる未来なんて無いんだよ。
かと言って諦めて傑から逃げ回る生活が出きるほどの金は無いし、両親の転勤とかも無いから詰んでる。
もーちょい早くに記憶戻ったらそりゃ海外とか逃げたっつの。……英語の成績良くないけど。
「傑が思ってるほど、私強い女じゃない」
八つ当たりもいいとこだ。
私だって死にたくない。
ぐすっ、と馬鹿みたいに泣けてくる。
何なんだよ私。情緒不安定かよ。
「はぁ……」
大きな溜め息。
泣き顔はブスになるし、このまま此処に居ても傑の気を悪くさせてしまう。
何より頭に叩き込まれた情報の多さと現実に頭がついていってない。
一人になって落ち着くために考えよ……と涙を拭って下に落ちている衣類を集める。
パパっと服を着てベッドから立ち上がるが、傑に腕を引かれる。
「離して」
「嫌」
「今傑と居たら余計な事口走りそう」
「言えばいいだろ。散々私に手酷い仕打ちしてきた名前が今さら気遣う事を覚えても気持ち悪いよ?
名前は単純馬鹿だからいくら一人で考えても答え出ないと思うけど?」
「貶されてる事はわかるぞ前髪野郎」
私が今何をしなければならないのか。
私はこれから生きるためにどうしなきゃいけないのか。
私は私の事しか考えられない。
傑の気持ちよりも、自分の未来を安定させたい。
こんな事、本人に言えるわけ無いじゃん。
「別れないよ」
「そこは別れてくれよ」
「やだ。やっと手に入ったんだから」
「別れろ」
「嫌です」
「別れろください!!」
「絶対嫌」
ニッコリ笑って抱き込まれた。
もぞもぞしても離れない。
顔面押さえて突っぱねても離れない。
ボディーに拳叩き込んでもこっちが痛い。
「…………」
「…………」
「離せやくそ前髪ィッ!!」
「離さないよクソ女」
この後、めちゃくちゃ暴れた。
傑の親が帰って来て、なぜかお互いカバディしてるような状況を見てアンタら何してんの?って冷たい目を向けられるまで息切れしながら暴れた。
ちなみに傑は半裸。ズボンは着てます。
「埃っぽくてシャワー浴びようと思ったんだけど、名前も浴びたら?と言ったら拒否られてね」
「家で浴びるって言ってんのに傑がしつこいから」
「仲良しなのはいいけど理由が馬鹿馬鹿しいわね」
結局汗だくになったので順番にお風呂に入って傑ママのご飯を食べた。
美味しかった。
傑に送られ家まで帰る。
「名前は私が嫌いかい?」
「好きだよ馬鹿」
「私も大好きなんだよ」
当たり前のように手を繋ぐ傑。
私は傑の真っ直ぐな想いが嘘だとは思っていない。幼馴染の嘘くらい、わかるよ。
「長年片想いしてきたんだ。
東京に行っても連絡する。寂しい思いはさせてしまうけど帰って来るから」
「クラスメイトに戻ろうって言ってるだけじゃん」
「幼馴染より下になってるじゃないか」
「痛いって」
「何が不安なんだい?貞操帯でもつけて名前に鍵でも渡せばいいかな?」
「うわ……それは……ちょっと」
「引くな」
傑は別れる気が無いらしい。
「浮気しないよ、絶対」
「傑…」
「むしろ私としてはキミの方が心配だよ」
「なんで?私傑と違ってモテないけど?」
「今までは私が虫除けしていたんだよ」
「……って事は傑が原因で私彼氏出来なかった!?」
「いらないよね?私がいるんだから」
ニッコリ笑う傑。
何てこった……コイツ既にヤベェ。
どうにかしないとこれはすぐコロコロ√に落ちると私の生き残る為の戦いが始まった。
あとがき
既に患っていらっしゃる様子の傑。
この話は勘違いから巻き起こるラブストーリーです。
名前ちゃん
幼少期とか自分最強!って思っていたがだんだん大きくなるとどんどん自分と周りの差に気付き出来ないことに自信を無くしていった普通の子。
傑の前では多少素を見せるものの、学校では大人しい系美人さん。
口を開けばキャラ崩れるから黙っとけと言われるオタク系女子。
私が幼馴染のメンタルを育てました(ヤッチマッタナァ)
傑
幼少期に名前ちゃんに鍛えられちゃった人。そこに痺れて憧れて惚れた。
怖がりの泣き虫の弱虫だったけれど、名前ちゃんの強行によりメンタル鍛えられた。
根がメンタル弱いのですぐ闇落ちする。
どんどん学校でおしとやかになる名前ちゃんに対し、虎視眈々と狙いを付けだした男達を笑顔で牽制した。
私が幼馴染のおっぱいを育てました(ドヤァッ)
只今幼馴染のベッドで素っ裸で二人で横になり、くぅくぅ眠る寝顔の可愛らしい幼馴染を見ながら頭を整理させている名前だよ。
驚け皆の衆。
気付いていたと思うが私の幼馴染、夏油傑なんだぜ?
将来猿を鏖殺する教祖様なんだぜ?
ちなみに私は前世渋谷でサラリーマンがコロコロされた所までしか知らない。
そして私、なぜ前世で死んだのかも知らない。
だってイッたら溢れだした前世……いや、待て!!未来の記憶?
私生きていたの2020年。渋谷事変2018年……並行世界とはいえ、私未来人。
そしてそしてヤバいのは2007年9月!!!
コイツ両親コロコロしてしまうのな!!!
つまり、お家近しい私もコロコロな!!!
支部で色々見たわ。
①幼馴染の猿が救う√。
②幼馴染の猿が監禁√。
③幼馴染の猿が無自覚呪力お目覚め√。
④幼馴染の猿が呪詛師√。
⑤幼馴染の猿がコロコロ√。
今の私がどんなに頑張って①救済√?
……何からすりゃいーのよ?
幼少期思い出してみろ。ポケモンゲットだぜwwwってあのヤベェ玉飲み込ませたの私だぞ?
目の前で吐いてるのに今も不味そうだなwww乙wwwとか言って口直しにMINTIA突っ込んだら拳骨落とされたんだぞ?
今さら?幼馴染を?救済?
不味い玉作るのも私。食わせたのも私。
コロコロ√ですねwww
②監禁√。
仲は……セフレやってるぐらいだから仲はいい。他の女子よりも優先されているし。だが、いつでも切り捨てられるし、両親程執着されてないだろ?つまり……コロコロ√だ。
万が一、生き残ったとしよう。
猿め……と思っている相手を監禁するとしてまともな生活が送れますか?否、飽きたらコロコロ。
③お目覚め√。
……まっっったく、その気配なし。論外。
④呪詛師√。
これはそもそもお目覚め√の派生だからお目覚めしてない時点でアウト。
⑤コロコロ√
もはやこれ一択しかねーじゃねーか。
………ガッッッテム!!!!
何を考えてもコロコロ√しか見出だせない。
あとは何だ?
コロコロされないために逃げる?
⑥逃亡√的な?
支部で見かけたがこの男の執着心?により結局コロコロされていた気がするぞ?
この男、簡単に病み落ち……いや闇落ちしてしまうからな。
一歩も間違えられない即コロコロ√って何?
寝顔はこんなにも天使なのに……。
現実って残酷だね☆
どうあがいてもあと10数年後には傑は居なくなってしまう。
力無い一般人にこの闇落ちする男を救って、なおかつ天元様√とミミナナ√を解決するってどんだけ頑張らなきゃいけないの?
……ここで頑張ったとしよう。
わーい!やったね!!
……五条悟呪詛師√がマッテルヨ☆
ぜっっっったい闇落ちするじゃん!!!
アイツもわりと目を離すと軽率に闇落ちする男だと思ってるよ!!!五条悟闇落ち√って何その地獄?絶対ヤだわ。
じゃあどうしたらハッピージャムジャム√いけるか?
そこだよそこ。
その答えがほしいんだよ。
わかる?ねぇ、今私の気持ちわかる?
必死こいて自分の生命取得√探してるのにことごとく打ちのめされるこの気持ちが!!!!!
「何眉間にシワ寄せてるんだい?」
「オメーのせいだよバーロー」
いつの間に起きていたのやら。
ふにゃふにゃと寝惚けた顔のまま私を引き寄せる傑。
傑の温かい体温と筋肉に頬擦りすればくすぐったいと笑われる。
「……ちょっとおにーさーん。
お宅の息子さん当たってますが?」
「当ててるんだよ」
「性欲お化けじゃん」
「好きな癖に」
「好きだけども」
気持ちいいことに抵抗が無いからこそ困る。
グリグリ押し付けられるモノに呆れながら時間を見ればいつ親が帰って来ても不思議じゃない。
「むーりー。
そうじゃなくてもさっきので腰死んだの」
「もう一回」
「荷詰め終わらなさ過ぎて怪しまれる」
「必要な物はもう詰め込んでるよ」
「じゃあ私何詰め込んでたの?」
「私の息子かな?」
ふっざけんなよ。
おまっ、そーゆーとこだぞクズッ!!
「怒るなよ」
「性格悪い」
「後少ししか一緒に居られないんだから触れていたいんだよ」
「傑なら東京の綺麗なお姉さん食べ放題じゃん」
「?なんで?」
「?好きでしょ?年上のお姉さん物」
君の大事なコレクションはだいたい年上モノじゃないか。
たまーに痴漢モノやレイプモノもあるが、圧倒的に多いのは人妻だ。
「チェックするなよ。それと何が関係あると?」
「東京行ったらセフレに困らないでしょ」
「は?」
「傑、顔いいし紳士だから猫被ってりゃすぐ捕まえられるって」
「………オイ、名前」
「避妊だけはしっかりしときなよ?」
「待て。名前、落ち着くんだ」
「オマエが落ち着けゴリラ!痛いっつの!!」
ギリギリと捕まれた肩が痛い。
何事かと傑を見れば不機嫌そうに眉が眉間に寄っている。
怒っているらしい。
はて?何に怒ることが?と思って
なるほど、コイツ構ってちゃんだったの忘れていたわ〜と頭をよしよししながらおっぱいに頭を埋めてやる。
君が育てたおっぱいだ。誇りに思って最後まで堪能しとけ、とよしよししていたら……ガバッと起き上がったから慌てて傑に抱き付けば、素っ裸で傑の胡座の上に跨ぐように座らせられる。
「ねぇ、当たってますって」
「名前、私達の関係は?」
「幼馴染だね?」
「幼馴染はこんなことするのかい?」
「ちょっ!?」
ぬりゅ、と先っぽが中に入ってくる。
生だぞ、とか
さっきまでの名残で簡単に入ってしまってる、とか
気持ちよさを覚えた身体が反応してしまっている、とか諸々大変なことに。
何とか抜こうとするものの、腰を持たれていてぬちゃぬちゃと浅く出入りさせられたら身体が勝手に反応してしまう。
「ばっ、か!!何して……ぁっ!」
「答えて」
「な、にをっ」
「私達の関係」
「セ、フレ……じゃんっ」
幼馴染だけど、付き合っていない。
どちらも精に興味を持ち、手を出してそのまま身近な相手とズルズル関係を持っているだけ。
この関係に名前をつけるならば、セフレ以外に何と言う?
傑が苛立ったように思いっきり腰を打ち付ける。
どちゅっ、と奥まで届いてしまった快感に身体がビクビクして軽くイッてしまう。
「な、んでっ」
「セフレ?私達が?」
「そ、れ以外…なん、だと?」
「恋人だろう?」
「は?」
まさかの発言に顔をしかめてしまう。
「いつ?誰と誰が?」
「私と名前が。初めてヤッた日」
「何言ってるのかな?」
「その気が無く抱かれたのかい?
名前ってそんな貞操概念ガバガバだったの?うわっ、引くわ」
「まずキミの竿抜いてから話してくれないかなぁ!?」
「やだね。お仕置き」
「付き合って、とか好きとか言った事無いじゃん!!」
「確認したろ?
嫌なら逃げろって。最中にはいっぱい好きって言ってたのに……伝わらなかったのか」
「わかるか!!!!」
驚きました!って顔してんじゃないよ!!
こっちこそ驚きました!!
「って事は?傑は私と付き合ってるつもりだったの?」
「つもりじゃなく付き合ってるだろ」
「!!」
「驚くなよ」
拗ねた顔をして私だけだったのかい?なんて言ってくる。
とりあえず冷静に話し合おうか?
「だからまず抜け」
「やだよ」
「ゴム大事」
「ピル飲んでるだろ」
「頭の中クズ過ぎる」
「生を覚えさせた名前が悪い」
ゆっくりゆっくり腰を動かし出す傑。
快感を拾いだした身体は早く早くとより強い快感を求め出す。
口から漏れる甘い声にニヤリと笑う傑。
「抜くんだろ?」
「ばっ、かぁ!やめっ……あぁっ」
「名前の中が…離してくれない、なっ」
結局致した。
満足そうな傑の前髪を引っ張るが、好きにさせてくれる。
「で?」
「んー?」
「何か私の事で悩み事かい?」
「傑の事?」
「私のせいで眉間にシワ寄るほど悩んでたんじゃないのかい?
悪いこと考えてる顔から泣きそうな顔したり、青ざめたと思ったら虚無感満載の顔と……忙しそうに百面相してたよ」
「まじか」
何時から見ていたんだお前。
ふと、ここで√が幼馴染の猿から幼馴染(恋人)の猿にジョブチェンジした事を思い出す。
「どっちにしろ全てアウト」
「?」
「傑、そもそも東京行くの止めない?」
⑦そもそも呪術師止めよう√
これは見たことないぞ!!
もう入学が決まって引っ越し準備も終わりつつあるらしい中言う事じゃないけどな!!
はい却下却下。乙ー、かいさーん。
「なんだい?寂しいの?」
「付き合っていたと知っていたならもっと恋人らしいことしたかったし」
「不特定多数の女侍らせているような男だと思っていたみたいだからね」
「いひゃいっへ」
頬を伸ばされる。
さあ、可愛らしい幼馴染の彼女の我が儘を聞け!
「で?本音は?」
「精神弱虫の泣き虫傑くんが東京の闇を背負って生き抜くには厳しいかと」
「へー」
「いひゃいっへは」
「心配ご無用だよ。幼馴染が優しく地獄の呪いツアーへ連れ歩いてくれたし、下手物を口に詰め込んでくれた過去があるからちょっとやそっとの事じゃへこたれないさ」
「ひょへんっへ」
まじごめん。
それはまじ謝る。すまんって。
「東京の闇は一味違うかもしれないじゃん?」
「不味いもんは不味いよ」
「夏バテしたら食べないし」
「キミは親かい?」
「……心配なんだよ」
私の未来がな!!!!!
「ふふっ、可愛いね」
「傑って病んだら闇落ちしそうで」
「オイ」
「闇の支配者に、私はなる!とか言って最強のライバルみたいになるのに最後いい奴で死ぬパターン」
「馬鹿にしているのはよーくわかったよ」
「DEATH NOTE受け取ったら絶対笑顔でDEATHっていくタイプじゃん」
「名前は私を何だと思ってるの?」
「漫画だと最後死ぬライバルキャラ」
「勝手に殺さないでくれ」
頭をわし掴んで圧をかけてくる。
パワーゴリラなんだから止めてくれ。
「あと」
「まだ何かあるのかい?」
「顔と身体と外面がいい彼氏なんて東京の女がハマってしまいそう。
私これといった取り柄も無いからすぐ捨てられるじゃん」
不満です、と唇を尖らせる。
幼馴染の傑の良いところも悪いところも見てきた。同級生の中では一番格好いいと思うし、中身クズだが優しいと思う。
幼少期に女の子大切にするように仕込んだ努力がありました。
女の子虐める?そんなん地獄突きの刑。
当時女の子に嫌がらせしていた同じクラスの住吉くんの尻とったどーーー!!した時からわからせている。
女の子を虐める?よろしい、ならばその覚悟がおありだね?
虐めていいのは虐める覚悟がある奴だけだ!!
って事で地獄突きの浣腸を容赦なくした。
ミスって玉に当たってしまい、指先に柔らかな感触と住吉くんは床に崩れ落ちた。
おい、男子共……女の子泣いてるぞ?わかってんのかゴラァ!!ってシメたのは思い出だ。
親にごっさ怒られたがな。
私の思い出はおいておこう。
つまり、だ。
圧倒的外見だけは完璧なこの幼馴染彼氏が東京行くとどうなる?
……そりゃモテるだろーさ。
行ったことないが、東京ってあれだろ?パンツ見せて歩いても大丈夫なんだろ?ファッションの一部。おっぱいも出すし、足も出すし、尻も出ていたら年頃の男の子なんてホイホイ行くわ。
だって精力の塊だから。
地元の彼女より、地方の彼女。
黙ってればバレないバレない。
だって恋心無いから。ただのオナニーと一緒だよ?
しかし彼女の浮気は許さない。
「それなんっっって地獄?」
「すまないが一人妄想で私を最低のクズ野郎に落とすのは止めてくれないか?」
「彼氏の幼馴染とセフレの幼馴染なら
まだ、セフレのが割り切れるじゃん」
「まだそんな事言って」
「傑はもっと自覚しなよ。魅力ある男だって。
私みたいな平凡な女より目を引いて、傑の隣歩いても違和感の無い女いっぱいいるんだから」
たまたま、幼馴染が女だったから。
たまたま、私もノリノリで精に興味があったから。
「私にとって傑は特別だから、彼氏なんて器に納めなくてもいいんだよ」
傑も私を特別だと思ってくれていればいいが、呪術師である以上……必ず私の存在は煩わしくなる。
傑と同じ世界を見れない私は傑にとって猿でしかない。
特別にもなれず、人間にもなれない。
傑を変えられるのは私じゃない。
私は私をヒーローだと、主人公になれると思っていたが……私はモブにすらなれない画面越しの観客だ。
傑と同じ舞台に立てなかった時点で私が傑に出来ることはない。
「高専だっけ?
傑はそこで運命的な出会いがあるよ。
傑と同じ世界が見えて、傑の事わかってくれるような人が」
どーせあれだろ?居るだろ救済主的な夢主。
あとは傑の運命の相手。
⑧、高専に来るであろう転生主に期待だ。
これしかない。
きっとクラスメイト2〜3人増えてるはずだから、そっちでよろしくやってくれ。
私の入れない世界で、全寮制だろ?ヤり放題じゃねーか。
「多分寮の壁が薄いから、そこさえ気を付ければOK」
「OKじゃないよ馬鹿」
「いっっった!!」
殴られたんだけどぉぉおおお!!?
おまっ、今の私一応彼女だぞ!?
彼女殴るか?普通!!!
「名前はダサくなったね」
「はぁぁああん!?喧嘩なら買うぞ!!」
「昔はヒーローみたいでかっこよかったのに、どんどん私は私はって自分を卑下するようになって」
「……特別じゃないって気付いたんだよ」
ふとした時に自分は特別じゃない、平凡でどこにでもいる一人だと気付いてしまえば……特別である傑の隣に立つのは身分不相応な気がした。
けど、傑の幼馴染は私だけで、私しか知らない傑だったのに……
高専に行けば、傑は傑の世界で普通になれる。
今まで出来なかった普通を、気にせず過ごせる。
「寂しいよ。悲しいよ。
けど、傑が今まで我慢してきたものがこれからは我慢しなくて良くなる。
傑にとって、理解ある私が特別だっただけで世界が広がれば傑にとって私なんて価値無い」
「名前、そろそろ怒るよ」
「傑こそ私じゃなくても大丈夫」
拗ねてカッコ悪い言い訳ばかり並べている事はわかっている。
けど、どう考えても私が傑を助けられる未来なんて無いんだよ。
かと言って諦めて傑から逃げ回る生活が出きるほどの金は無いし、両親の転勤とかも無いから詰んでる。
もーちょい早くに記憶戻ったらそりゃ海外とか逃げたっつの。……英語の成績良くないけど。
「傑が思ってるほど、私強い女じゃない」
八つ当たりもいいとこだ。
私だって死にたくない。
ぐすっ、と馬鹿みたいに泣けてくる。
何なんだよ私。情緒不安定かよ。
「はぁ……」
大きな溜め息。
泣き顔はブスになるし、このまま此処に居ても傑の気を悪くさせてしまう。
何より頭に叩き込まれた情報の多さと現実に頭がついていってない。
一人になって落ち着くために考えよ……と涙を拭って下に落ちている衣類を集める。
パパっと服を着てベッドから立ち上がるが、傑に腕を引かれる。
「離して」
「嫌」
「今傑と居たら余計な事口走りそう」
「言えばいいだろ。散々私に手酷い仕打ちしてきた名前が今さら気遣う事を覚えても気持ち悪いよ?
名前は単純馬鹿だからいくら一人で考えても答え出ないと思うけど?」
「貶されてる事はわかるぞ前髪野郎」
私が今何をしなければならないのか。
私はこれから生きるためにどうしなきゃいけないのか。
私は私の事しか考えられない。
傑の気持ちよりも、自分の未来を安定させたい。
こんな事、本人に言えるわけ無いじゃん。
「別れないよ」
「そこは別れてくれよ」
「やだ。やっと手に入ったんだから」
「別れろ」
「嫌です」
「別れろください!!」
「絶対嫌」
ニッコリ笑って抱き込まれた。
もぞもぞしても離れない。
顔面押さえて突っぱねても離れない。
ボディーに拳叩き込んでもこっちが痛い。
「…………」
「…………」
「離せやくそ前髪ィッ!!」
「離さないよクソ女」
この後、めちゃくちゃ暴れた。
傑の親が帰って来て、なぜかお互いカバディしてるような状況を見てアンタら何してんの?って冷たい目を向けられるまで息切れしながら暴れた。
ちなみに傑は半裸。ズボンは着てます。
「埃っぽくてシャワー浴びようと思ったんだけど、名前も浴びたら?と言ったら拒否られてね」
「家で浴びるって言ってんのに傑がしつこいから」
「仲良しなのはいいけど理由が馬鹿馬鹿しいわね」
結局汗だくになったので順番にお風呂に入って傑ママのご飯を食べた。
美味しかった。
傑に送られ家まで帰る。
「名前は私が嫌いかい?」
「好きだよ馬鹿」
「私も大好きなんだよ」
当たり前のように手を繋ぐ傑。
私は傑の真っ直ぐな想いが嘘だとは思っていない。幼馴染の嘘くらい、わかるよ。
「長年片想いしてきたんだ。
東京に行っても連絡する。寂しい思いはさせてしまうけど帰って来るから」
「クラスメイトに戻ろうって言ってるだけじゃん」
「幼馴染より下になってるじゃないか」
「痛いって」
「何が不安なんだい?貞操帯でもつけて名前に鍵でも渡せばいいかな?」
「うわ……それは……ちょっと」
「引くな」
傑は別れる気が無いらしい。
「浮気しないよ、絶対」
「傑…」
「むしろ私としてはキミの方が心配だよ」
「なんで?私傑と違ってモテないけど?」
「今までは私が虫除けしていたんだよ」
「……って事は傑が原因で私彼氏出来なかった!?」
「いらないよね?私がいるんだから」
ニッコリ笑う傑。
何てこった……コイツ既にヤベェ。
どうにかしないとこれはすぐコロコロ√に落ちると私の生き残る為の戦いが始まった。
あとがき
既に患っていらっしゃる様子の傑。
この話は勘違いから巻き起こるラブストーリーです。
名前ちゃん
幼少期とか自分最強!って思っていたがだんだん大きくなるとどんどん自分と周りの差に気付き出来ないことに自信を無くしていった普通の子。
傑の前では多少素を見せるものの、学校では大人しい系美人さん。
口を開けばキャラ崩れるから黙っとけと言われるオタク系女子。
私が幼馴染のメンタルを育てました(ヤッチマッタナァ)
傑
幼少期に名前ちゃんに鍛えられちゃった人。そこに痺れて憧れて惚れた。
怖がりの泣き虫の弱虫だったけれど、名前ちゃんの強行によりメンタル鍛えられた。
根がメンタル弱いのですぐ闇落ちする。
どんどん学校でおしとやかになる名前ちゃんに対し、虎視眈々と狙いを付けだした男達を笑顔で牽制した。
私が幼馴染のおっぱいを育てました(ドヤァッ)