先輩ifシリーズ
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7ヶ月
お腹もぽっこりと出て来て
妊婦らしい体型に。
「名前先輩お腹大きくなりましたね」
「重たくなってきたわ」
「妊婦ですね…」
「っぽく見えるでしょ?」
まじまじとお腹を見つめる硝子。
撫で撫でとお腹を触っていると
ポコン、と赤ちゃんが蹴りを入れた。
硝子は手に感じた振動に
きょとんとしたあと
不思議そうにお腹を見つめた。
「動いてる…」
「悟の子だからか、よく動くんだ」
「へぇ…」
ポコン、ポコンと
お腹の中で動く赤ちゃん。
硝子は不思議なものを見るように
けど、楽しそうに触っている。
「硝子、悟と似た顔してる」
「一緒にしないで下さい」
ムスッとした硝子。
そんな硝子に笑ってしまう。
私達は死体に慣れすぎて
命の終わりは知っていても
命の始まりを知らない。
「こないだまでぺったんこだったのに
不思議にもなりますよ」
「医療に携わる硝子でも?」
「知識はあっても、関わりませんから」
「そーだよね」
「………生きてるんですね」
「うん」
表情を緩ませる硝子に私も嬉しくなる。
この子は、人よりも
死に近い場所で産まれ
死に近い場所で育つ。
けど、だからこそ
みんながこの子を構い
この子もみんなを慕い
ここが少しでも
笑顔が溢れたらいいと思った。
「体調は大丈夫なんですか?」
「股関節と腰が痛いくらいかな」
「大変ですね…」
「硝子もいつか体験するのよ?」
「しませんよ。相手もいないのに」
「わからないでしょ」
「私はいーんですよ」
何でもないような顔をしている硝子に
まだまだ大和はヘタレか…と
笑ってしまう。
「そーいえば、歌姫先輩が近々
こっちに来るって言ってました」
「おや、そしたらご飯に行かなきゃ」
「歌姫先輩も名前先輩に
会いたがってましたよ」
「うん、ちょくちょく体調気にかけて
連絡してきてくれるんだ」
「……名前先輩
写真撮っていいですか?」
「ん?いーよー」
普通に撮るのだと思っていたら
硝子の携帯を渡される。
硝子はお腹に顔を寄せていて
こちらを見上げている。
お腹目立ってきたなーと思いながら
上目遣いの硝子を撮れば
むっ、とされて違うと言われた。
「一緒にって言ったじゃないですか」
「赤ちゃんとじゃないの?」
「名前先輩と赤ちゃんとですよ。
これからもっと目立つようになるけど
あと少しの期間だけじゃないですか」
あと、2ヶ月もすれば、臨月となり
いつ産まれても不思議じゃない期間となる。
「あっという間なんですよ
人の時間は」
「……そうだね
けど硝子、この体勢じゃ私も一緒は無理」
「タイマーにして、どっか置きますか」
位置の確認をしつつ
三人で写真を撮る。
お腹の膨らみがわかる写真に
硝子が嬉しそうにしていた。
「名前先輩、これから毎月撮りましょ」
「いいよ」
「携帯じゃ画質悪いんで
次は一眼レフ買っておきます」
「え?携帯で良くない?」
「私が納得できないんで」
カチカチと携帯を弄る硝子。
私の携帯にも画像を送ってくれたらしく
お礼を言えば
歌姫先輩や悟からも連絡が入る。
「………歌姫先輩と悟?」
「自慢しておきました」
「………硝子も問題児世代だよね、やっぱり」
「あいつらと一緒にしないで下さいよ」
歌姫先輩からは
"大きくなってる!!来週あたり、顔出すから"
ときていて
悟からは"ズルい"と。
硝子の携帯が次々と音が鳴り
その後、電話が鳴り出した。
「悟?」
「うっざ」
「帰って来たら自分もやりたいとか
言い出すね……きっと」
「絶対言いますね」
面倒になったらしい硝子は
携帯の電源を切っていた。
いいのか、それで。
「臨月になったら
マタニティーフォト撮りましょ」
「あー、なんかお腹出して撮るやつ?」
「衣装買っておきますから」
「硝子、やる気満々じゃん」
「当たり前ですよ」
大好きな先輩の初めての子なんですから。
にやり、と笑っている硝子に
ポカンとしてしまったが
すぐに笑ってしまう。
「ほーんと、後輩達に好かれてるわ、私」
「うちらはみーんな
名前先輩が大好き学年ですから」
「後輩の愛が大きい」
「面倒なのに好かれてますよね」
「その面倒な子達が
私も可愛いくて大好きなんだ」
くしゃりと、硝子の頭を撫でれば
硝子は嬉しそうにしていた。
「ズルい」
3日ほどいなかった悟が帰って来た。
帰って来て早々、言った言葉がこれだ。
「おかえり、悟」
「ただいま。
硝子、お前何なの?嫌がらせ?」
「うるせーから仕返し」
「僕だってやったことないのに
何で硝子が先にやってんのさ」
「名前先輩、これ可愛いくないですか?」
「うん、可愛い」
「スタジオ借ります?」
「あえての高専のが面白くない?」
「雰囲気だけはありますからね」
「僕を無視して何の話してんのさ」
ちらり、と覗きこんできた悟。
「こんなお腹出した衣装どーすんのさ」
「マタニティーフォト撮ろうって
硝子と話してたの」
「お前は来るなよ」
「え、何それ。僕もやりたい」
嫌そうな硝子だったが
お前金出せよ、の一言に
僕特級、と返した悟。
頷き合って、悟も一緒になって
わいわいと始めた。
これは、お金の心配が無くなったので
大変なことになりそうだ…と苦笑してしまう。
「二人共、ほどほどにね?」
聞いているのか、いないのか……
盛り上がる二人に
これは随分と大がかりになりそうだ。
あとがき
硝子ちゃん、迷子(笑)
五条さんならお腹に顔寄せても
自撮りできそうですよね。
腕長いから。
腕、長い、から!!
この時期にする
糖負可検査が……まぁ、嫌いです。
くっっそ甘いサイダー水を飲まされ
(ビンの三矢サイダー濃くした炭酸強めな味)
血液を取り、血糖値から妊娠糖尿病を調べる検査なのですが見事に引っ掛かりましたwww
これ、甘いもの食べてなくても引っかかる人は引っ掛かります。
体質の関係もあるのでしょうが妊娠中のみの糖尿病なので、普通の糖尿病より基準が厳しいんですよ。
産んだら治る人がほとんどで
将来糖尿病になりやすいので
気をつけてねーという、赤ちゃんからの
サインだと思って
引っ掛かっても気にやまず。
しかし、引っ掛かると厄介で
再検査で引っ掛かる管理入院からの
酷い人は自宅でインスリン注射です。
検診のたびに指から血糖値測るだけで済みましたが、毎食後の自宅での血糖値に一喜一憂する方々はもっと大変です。
妊娠糖尿病になると
赤ちゃんへの障害に繋がるので
食事管理やインスリンや血糖値など
とても大変なことではありますが
赤ちゃんのためなら頑張れます。
ちなみに
切迫や妊娠糖尿病は
入院しても女性特有の病気と判断され
保険の請求ができます!!
なかには長引き入院費が
とても高額になってしまうので
診断後は事前に自分の保険証の会社へ
限度額証明書というのを請求した方が
とても楽になりますよ!!
以上、豆知識でした(笑)
お腹もぽっこりと出て来て
妊婦らしい体型に。
「名前先輩お腹大きくなりましたね」
「重たくなってきたわ」
「妊婦ですね…」
「っぽく見えるでしょ?」
まじまじとお腹を見つめる硝子。
撫で撫でとお腹を触っていると
ポコン、と赤ちゃんが蹴りを入れた。
硝子は手に感じた振動に
きょとんとしたあと
不思議そうにお腹を見つめた。
「動いてる…」
「悟の子だからか、よく動くんだ」
「へぇ…」
ポコン、ポコンと
お腹の中で動く赤ちゃん。
硝子は不思議なものを見るように
けど、楽しそうに触っている。
「硝子、悟と似た顔してる」
「一緒にしないで下さい」
ムスッとした硝子。
そんな硝子に笑ってしまう。
私達は死体に慣れすぎて
命の終わりは知っていても
命の始まりを知らない。
「こないだまでぺったんこだったのに
不思議にもなりますよ」
「医療に携わる硝子でも?」
「知識はあっても、関わりませんから」
「そーだよね」
「………生きてるんですね」
「うん」
表情を緩ませる硝子に私も嬉しくなる。
この子は、人よりも
死に近い場所で産まれ
死に近い場所で育つ。
けど、だからこそ
みんながこの子を構い
この子もみんなを慕い
ここが少しでも
笑顔が溢れたらいいと思った。
「体調は大丈夫なんですか?」
「股関節と腰が痛いくらいかな」
「大変ですね…」
「硝子もいつか体験するのよ?」
「しませんよ。相手もいないのに」
「わからないでしょ」
「私はいーんですよ」
何でもないような顔をしている硝子に
まだまだ大和はヘタレか…と
笑ってしまう。
「そーいえば、歌姫先輩が近々
こっちに来るって言ってました」
「おや、そしたらご飯に行かなきゃ」
「歌姫先輩も名前先輩に
会いたがってましたよ」
「うん、ちょくちょく体調気にかけて
連絡してきてくれるんだ」
「……名前先輩
写真撮っていいですか?」
「ん?いーよー」
普通に撮るのだと思っていたら
硝子の携帯を渡される。
硝子はお腹に顔を寄せていて
こちらを見上げている。
お腹目立ってきたなーと思いながら
上目遣いの硝子を撮れば
むっ、とされて違うと言われた。
「一緒にって言ったじゃないですか」
「赤ちゃんとじゃないの?」
「名前先輩と赤ちゃんとですよ。
これからもっと目立つようになるけど
あと少しの期間だけじゃないですか」
あと、2ヶ月もすれば、臨月となり
いつ産まれても不思議じゃない期間となる。
「あっという間なんですよ
人の時間は」
「……そうだね
けど硝子、この体勢じゃ私も一緒は無理」
「タイマーにして、どっか置きますか」
位置の確認をしつつ
三人で写真を撮る。
お腹の膨らみがわかる写真に
硝子が嬉しそうにしていた。
「名前先輩、これから毎月撮りましょ」
「いいよ」
「携帯じゃ画質悪いんで
次は一眼レフ買っておきます」
「え?携帯で良くない?」
「私が納得できないんで」
カチカチと携帯を弄る硝子。
私の携帯にも画像を送ってくれたらしく
お礼を言えば
歌姫先輩や悟からも連絡が入る。
「………歌姫先輩と悟?」
「自慢しておきました」
「………硝子も問題児世代だよね、やっぱり」
「あいつらと一緒にしないで下さいよ」
歌姫先輩からは
"大きくなってる!!来週あたり、顔出すから"
ときていて
悟からは"ズルい"と。
硝子の携帯が次々と音が鳴り
その後、電話が鳴り出した。
「悟?」
「うっざ」
「帰って来たら自分もやりたいとか
言い出すね……きっと」
「絶対言いますね」
面倒になったらしい硝子は
携帯の電源を切っていた。
いいのか、それで。
「臨月になったら
マタニティーフォト撮りましょ」
「あー、なんかお腹出して撮るやつ?」
「衣装買っておきますから」
「硝子、やる気満々じゃん」
「当たり前ですよ」
大好きな先輩の初めての子なんですから。
にやり、と笑っている硝子に
ポカンとしてしまったが
すぐに笑ってしまう。
「ほーんと、後輩達に好かれてるわ、私」
「うちらはみーんな
名前先輩が大好き学年ですから」
「後輩の愛が大きい」
「面倒なのに好かれてますよね」
「その面倒な子達が
私も可愛いくて大好きなんだ」
くしゃりと、硝子の頭を撫でれば
硝子は嬉しそうにしていた。
「ズルい」
3日ほどいなかった悟が帰って来た。
帰って来て早々、言った言葉がこれだ。
「おかえり、悟」
「ただいま。
硝子、お前何なの?嫌がらせ?」
「うるせーから仕返し」
「僕だってやったことないのに
何で硝子が先にやってんのさ」
「名前先輩、これ可愛いくないですか?」
「うん、可愛い」
「スタジオ借ります?」
「あえての高専のが面白くない?」
「雰囲気だけはありますからね」
「僕を無視して何の話してんのさ」
ちらり、と覗きこんできた悟。
「こんなお腹出した衣装どーすんのさ」
「マタニティーフォト撮ろうって
硝子と話してたの」
「お前は来るなよ」
「え、何それ。僕もやりたい」
嫌そうな硝子だったが
お前金出せよ、の一言に
僕特級、と返した悟。
頷き合って、悟も一緒になって
わいわいと始めた。
これは、お金の心配が無くなったので
大変なことになりそうだ…と苦笑してしまう。
「二人共、ほどほどにね?」
聞いているのか、いないのか……
盛り上がる二人に
これは随分と大がかりになりそうだ。
あとがき
硝子ちゃん、迷子(笑)
五条さんならお腹に顔寄せても
自撮りできそうですよね。
腕長いから。
腕、長い、から!!
この時期にする
糖負可検査が……まぁ、嫌いです。
くっっそ甘いサイダー水を飲まされ
(ビンの三矢サイダー濃くした炭酸強めな味)
血液を取り、血糖値から妊娠糖尿病を調べる検査なのですが見事に引っ掛かりましたwww
これ、甘いもの食べてなくても引っかかる人は引っ掛かります。
体質の関係もあるのでしょうが妊娠中のみの糖尿病なので、普通の糖尿病より基準が厳しいんですよ。
産んだら治る人がほとんどで
将来糖尿病になりやすいので
気をつけてねーという、赤ちゃんからの
サインだと思って
引っ掛かっても気にやまず。
しかし、引っ掛かると厄介で
再検査で引っ掛かる管理入院からの
酷い人は自宅でインスリン注射です。
検診のたびに指から血糖値測るだけで済みましたが、毎食後の自宅での血糖値に一喜一憂する方々はもっと大変です。
妊娠糖尿病になると
赤ちゃんへの障害に繋がるので
食事管理やインスリンや血糖値など
とても大変なことではありますが
赤ちゃんのためなら頑張れます。
ちなみに
切迫や妊娠糖尿病は
入院しても女性特有の病気と判断され
保険の請求ができます!!
なかには長引き入院費が
とても高額になってしまうので
診断後は事前に自分の保険証の会社へ
限度額証明書というのを請求した方が
とても楽になりますよ!!
以上、豆知識でした(笑)