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改造呪霊を倒す七海くん。
そんな彼に気づかれること無く忍び寄る魔の手。
呪いを倒し終えた七海くんへと手が伸びる。
「そこ」
七海くんの足元に居た2号がツギハギへと飛び付く。
その一瞬の躊躇により、七海くんの身体に手が触れる前に
「おさわり」
2号は呆気なく破壊された。
動かない七海くん。
彼の片目に映るのは……笑うツギハギ。
ゆっくりと手が七海くんの身体に……
「禁止ですからぁぁああああ!!!!」
3号の飛ぶ勢いと共にハリセンでツギハギの顔面をフルスイングしたら、ツギハギは身体ごと仰け反った。
やあ!私通行人……いや、呪い使い名前!!
私の使命は呪いをゲットしさよならバイバイ!!のポケモンならぬじゅじゅモントレーナー!!
鍛えた技で勝ちまくり、仲間を増やして次の街へ!!
いつもいつでも保障はどこにも無いけどコイツたーちーがーいっるぅぅううううう!!!
オイルとは違って真心を通わせじゅじゅモンとお友達になるんだ!!そう、私の夢は全種類のじゅじゅモンと出会い、じゅじゅモンの願いを叶える最恐のトレーナー……チャンピオンになること!!その為ならじゅじゅモンの躾くらいどってことないんだぜ!!
「そう!全ては体当たりで受け止め、捨て身タックルで倍返しする!!
これが私のやり方だ!!」
「は?」
「HEY!!じゅじゅモンいくぜ!!"癒しの波動"!!」
ボロボロな七海くん。
黙っていろと言ったのにフラフラ歩いてまた怪我をしている。
漏瑚さんによる七海くんの火傷はかなり酷い。
私じゃ燃えた眼球までは戻せないし、骨まで見えるほど溶けた肉の部分も元より薄くしか治せていない。
傷口を塞ぐ事のみに力を注いだ結果なので宿儺さんのように完璧には治せていない。
「かーらーの、1号君に決めたっ!!
焼き払え!!!」
ツギハギへと火力担当の1号さんが火炎放射ならぬ、火の7日間。
まぁ、こんなんでやられるとは思ってないけど距離を取るにはいいでしょ。
「名前さん……なぜ来たんですか」
「フラグは叩き折るって決めたから」
「もういいです。疲れました」
「じゃあ休んでいいよ。
けど、人生の退出までは認めまっせん!」
「ひっどいなぁ、名前」
炎の中からへらり、と笑って出てきたツギハギ。
チッ、やっぱ巨人兵じゃないと駄目か?
残るジブリ最強はシシガミ様?
私まだシシガミ様ティムしてない。
「そいつ俺にちょーだい?」
「断る」
「お願いだよ、名前」
「お前の願いはいらない」
「名前の願いだって聞くよ?」
「じゃあ今すぐ退場して……3号」
容赦無くツギハギへとビームする3号先輩。
じゅじゅモンだから破壊光線は必ず覚えているらしい。
こんなんで殺られるツギハギではないので、3号の頭を撫でて七海くんの胸を押す。
「七海くんは今まで頑張ってくれた」
「………」
「だから休んで」
「私は」
「死ぬことは許さない。
例え七海くんが満足しても残された人々に遺す呪いなんて許さない」
「……酷い人ですね」
「そうなの。私ってば酷い女だから私が"呪う"事で誰かが助かるのなら喜んで"呪う"よ」
だから、生きて。
もう、取り零すのは嫌なんだ。
「……あの人の彼女らしく、クソですね」
「最高の褒め言葉じゃん」
とは言ったものの、化け物相手に怪我人の七海くんを庇って離脱などなかなか出来るわけがない。
どうしたものか、と思っていたら悠仁くんが!!
「悠仁くん!?宿……いや、悠仁くんでファイナルアンサー!」
「俺!!」
「っしゃあ!!
七海くんを離脱させるからここを悠仁くんに任せても?」
「させるわけないだろ」
悠仁くんをぶっ壊したいマンなツギハギ。
悠仁くんを肉体的に壊すだけじゃなく、心の根元から壊そうとしている最悪な野郎。
だからこそ、悠仁くんより早く私と七海くんに触れようと手を伸ばす。
絶望に染まる悠仁くん見たさに。
ここに居たのが七海くんだけなら悠仁くんの心を折るのは容易かっただろう。
だが、私がいる。
「おさわり禁止って言ったじゃん」
ツギハギと私達の間に透明な壁。
カチャカチャ目玉だらけのマネキンみたいな姿で私の後ろにいるのは4号。
こちらに戻る時にティムした新顔だ。
驚くツギハギに私はニヤリと笑う。
「リフレクターとひかりのかべは物理も特殊もダメージを防ぎますのよ?」
今じゃポケモンは頭脳戦。
数十年前のようにレベルと相性で高威力の攻撃ばかりはナンセンス!!
いかにポケモンの能力、技、特性、隠れ特性を見抜くかによって勝敗は決まる。
自分のステータスを積み、相手のステータスを下げ、最高の一撃を繰り出し勝利する為に次の一手を先読みする。
だからこそ、私は今まで大人しく観察してきた。
ツギハギの能力、特性、技、性格。
ただ、捕まっていただけじゃない。
ただ、逃げ回っていたわけじゃない。
私はきちんと見て、考えていた。
悠仁くんと天敵であるツギハギは悠仁くんを壊したいと常々言っていた。
だからこそ、悠仁くんと闘うときには必ず悠仁くんの心を折ろうとしてくる。
その為の生け贄に私と七海くんはうってつけ。
ツギハギにとっては最高の状況を作り上げた今だからこそ、油断しているコイツにカウンターを決められる。
ちょいちょい出てくる赤様の重たい一撃に何度も泣かされ、隙のないパフォーマンスに痺れ憧れ団扇を振るだけがファンじゃねぇ。
同じ舞台に立つトレーナーとして伝説を乗り越え、熱きバトルを求めインターネットの世界で顔も知らぬ猛者達と果てなく闘い、戦略を広げる。
その為の厳選。
その為の自転車爆走。
その為の炎のからだ。
最短クリアで満足?答えはノー。
ポケモンにクリアなどない。
物語の終わりこそ、自分とポケモン達との新たな出会いと試練。
「ポケモン歴20年をナメんな」
たかがゲームじゃない。
まさにバトル。
知識と知識で殴り合う熱き魂の叫び!!
「我が人生ポケモンと共に」
壁で阻まれた一瞬の隙にべぇ、とツギハギに舌を出して七海くんをラリアットで沈めて3号に飛び乗りスタートダッシュ。
「生きてよ悠仁くん!!」
「押忍っ」
体力的にも色々限界だったらしい七海くんは気絶(させた)。
すれ違う悠仁くんに任せて急ぐ。
再び硝子ちゃんの所に七海くんを置き去りにすればなにも言わず受け取ってくれる学長に硝子ちゃん。
「任せろ」
硝子ちゃんの一言が心強い。
再び戦場へと向かえる。
動くたびに増えていく呪い。
一人で百鬼夜行気分だ。
魑魅魍魎の主となってもいい気分なんか味わえない……
いや、ここぞという今こそ魑魅魍魎の主として威張るべき?
女物の着物を肩にはためかせ包帯で片目隠してキセルを……あ、違う違う。それ宇宙海賊の犯罪者の人。
私が目指すべきは四分の一妖怪の血が混じった孫だ。
守るべき悠仁くんに任せてしまった手前、早く戻ろうと3号と急ぐ。
飛行ポケモン持ってる私勝ち組じゃね?移動マッハだぜ!
なーんて思っていた私でした。
突然地面が盛り上がり、何か出てきた。
「アゲてけよ虎杖!!!
俺とオマエ!!最後の呪い合いだ!!」
パンッと、手拍子で入れ換わる悠仁くんとツギハギ。
目で追えない攻防に3号の上に乗ったまま様子を見守る。
何でここに東堂くんが居るのかまでわからないが、東堂くんと悠仁くんなら大丈夫そう。
下手に手を出せば悠仁くん達を巻き込む。
ツギハギが改造人間を出した。
東堂くんが改造人間を倒そうとしたが、逆に吹き飛ばされてしまう。
悠仁くんに東堂くん。
どちらを優先すべきか考えたが、東堂くんなら大丈夫。
年齢詐称していそうな程の経験と冷静さと強さを持っている東堂くんだからこそ、大丈夫。
何体も蛇のように口を開け、悠仁くんへと向かっていく。
最小限の動きで見極め、ツギハギへと向かい飛び蹴りを決めるが、悠仁くんの足を掴み投げ飛ばすツギハギ。
不自然に綺麗な地面へと転がるが、無事そうだ。
「どうやらとことん、俺を仲間外れにしたいらしいな」
さて、飛び蹴り食らわそうと3号の上から飛び降りようとしたが、何かに気付いた3号が突然飛び上がり距離取る。
「3号?」
何事かと思った直後、ゾワリとした嫌な感覚。
「領域展開」
たった一瞬。
ツギハギが領域を展開した。
瞬きする間も無く行われた後、東堂くんの左手がボコボコと変形する。
瞬時に自分の左手を切り落としたが、その瞬間左手が弾けた。
畳み掛けるように東堂くんのお腹へ黒い一撃を決めるツギハギ。
耐えた、とはいえ立て直す暇など与えないよう仕留めにかかるツギハギだったが、東堂くんの首から下げていたペンダントの紐が先ほどの攻撃の衝撃で千切れたのだろう。
ペンダントが落ちると中身が開いた。
そちらに気を取られた一瞬で、右手でツギハギの手のひらを叩く東堂くんが悠仁くんと入れ換わる。
まともに黒い一撃を入れた悠仁くん。
「大丈夫!?生きてる!!東堂くん!!」
「シスター……」
手が焼けているように爛れている。
意識のある東堂くんを確認して周りに4号で結界を張る。
「意識強く持ってヒッヒッフー!!」
「俺は何を産むんだシスター」
改造人間が悠仁くんへ。
最初の連撃を耐えればたった一撃で倒れた改造人間だったが、その後ろ。
姿形を変えたツギハギがいた。
あとがき
ああああああああっ!!!!
地獄でしたね!!けど東堂来てから救われた読者が大量にいると思うんだ!!
高田ちゃんと悠仁くんのピッタンコロケットペンダントの呪物は置いといて!!
ちょっとどこにハッピーエンド√落ちてますか!?
私はこれからどうシリアルをぶちこめと!?
東堂と共にギャグぶちかます隙はどこですかーーー!!?
通行人にも限界が……限界がっ!!
たーすーけーてー
って思いながらも最終話までの調整終わりました。
あともう少し、お付き合いくださいませ。
次回「あんたも気まぐれに手ぇ出して人の仕事取っちゃならねぇ」
気まぐれに手ぇ出すなよオイル
そんな彼に気づかれること無く忍び寄る魔の手。
呪いを倒し終えた七海くんへと手が伸びる。
「そこ」
七海くんの足元に居た2号がツギハギへと飛び付く。
その一瞬の躊躇により、七海くんの身体に手が触れる前に
「おさわり」
2号は呆気なく破壊された。
動かない七海くん。
彼の片目に映るのは……笑うツギハギ。
ゆっくりと手が七海くんの身体に……
「禁止ですからぁぁああああ!!!!」
3号の飛ぶ勢いと共にハリセンでツギハギの顔面をフルスイングしたら、ツギハギは身体ごと仰け反った。
やあ!私通行人……いや、呪い使い名前!!
私の使命は呪いをゲットしさよならバイバイ!!のポケモンならぬじゅじゅモントレーナー!!
鍛えた技で勝ちまくり、仲間を増やして次の街へ!!
いつもいつでも保障はどこにも無いけどコイツたーちーがーいっるぅぅううううう!!!
オイルとは違って真心を通わせじゅじゅモンとお友達になるんだ!!そう、私の夢は全種類のじゅじゅモンと出会い、じゅじゅモンの願いを叶える最恐のトレーナー……チャンピオンになること!!その為ならじゅじゅモンの躾くらいどってことないんだぜ!!
「そう!全ては体当たりで受け止め、捨て身タックルで倍返しする!!
これが私のやり方だ!!」
「は?」
「HEY!!じゅじゅモンいくぜ!!"癒しの波動"!!」
ボロボロな七海くん。
黙っていろと言ったのにフラフラ歩いてまた怪我をしている。
漏瑚さんによる七海くんの火傷はかなり酷い。
私じゃ燃えた眼球までは戻せないし、骨まで見えるほど溶けた肉の部分も元より薄くしか治せていない。
傷口を塞ぐ事のみに力を注いだ結果なので宿儺さんのように完璧には治せていない。
「かーらーの、1号君に決めたっ!!
焼き払え!!!」
ツギハギへと火力担当の1号さんが火炎放射ならぬ、火の7日間。
まぁ、こんなんでやられるとは思ってないけど距離を取るにはいいでしょ。
「名前さん……なぜ来たんですか」
「フラグは叩き折るって決めたから」
「もういいです。疲れました」
「じゃあ休んでいいよ。
けど、人生の退出までは認めまっせん!」
「ひっどいなぁ、名前」
炎の中からへらり、と笑って出てきたツギハギ。
チッ、やっぱ巨人兵じゃないと駄目か?
残るジブリ最強はシシガミ様?
私まだシシガミ様ティムしてない。
「そいつ俺にちょーだい?」
「断る」
「お願いだよ、名前」
「お前の願いはいらない」
「名前の願いだって聞くよ?」
「じゃあ今すぐ退場して……3号」
容赦無くツギハギへとビームする3号先輩。
じゅじゅモンだから破壊光線は必ず覚えているらしい。
こんなんで殺られるツギハギではないので、3号の頭を撫でて七海くんの胸を押す。
「七海くんは今まで頑張ってくれた」
「………」
「だから休んで」
「私は」
「死ぬことは許さない。
例え七海くんが満足しても残された人々に遺す呪いなんて許さない」
「……酷い人ですね」
「そうなの。私ってば酷い女だから私が"呪う"事で誰かが助かるのなら喜んで"呪う"よ」
だから、生きて。
もう、取り零すのは嫌なんだ。
「……あの人の彼女らしく、クソですね」
「最高の褒め言葉じゃん」
とは言ったものの、化け物相手に怪我人の七海くんを庇って離脱などなかなか出来るわけがない。
どうしたものか、と思っていたら悠仁くんが!!
「悠仁くん!?宿……いや、悠仁くんでファイナルアンサー!」
「俺!!」
「っしゃあ!!
七海くんを離脱させるからここを悠仁くんに任せても?」
「させるわけないだろ」
悠仁くんをぶっ壊したいマンなツギハギ。
悠仁くんを肉体的に壊すだけじゃなく、心の根元から壊そうとしている最悪な野郎。
だからこそ、悠仁くんより早く私と七海くんに触れようと手を伸ばす。
絶望に染まる悠仁くん見たさに。
ここに居たのが七海くんだけなら悠仁くんの心を折るのは容易かっただろう。
だが、私がいる。
「おさわり禁止って言ったじゃん」
ツギハギと私達の間に透明な壁。
カチャカチャ目玉だらけのマネキンみたいな姿で私の後ろにいるのは4号。
こちらに戻る時にティムした新顔だ。
驚くツギハギに私はニヤリと笑う。
「リフレクターとひかりのかべは物理も特殊もダメージを防ぎますのよ?」
今じゃポケモンは頭脳戦。
数十年前のようにレベルと相性で高威力の攻撃ばかりはナンセンス!!
いかにポケモンの能力、技、特性、隠れ特性を見抜くかによって勝敗は決まる。
自分のステータスを積み、相手のステータスを下げ、最高の一撃を繰り出し勝利する為に次の一手を先読みする。
だからこそ、私は今まで大人しく観察してきた。
ツギハギの能力、特性、技、性格。
ただ、捕まっていただけじゃない。
ただ、逃げ回っていたわけじゃない。
私はきちんと見て、考えていた。
悠仁くんと天敵であるツギハギは悠仁くんを壊したいと常々言っていた。
だからこそ、悠仁くんと闘うときには必ず悠仁くんの心を折ろうとしてくる。
その為の生け贄に私と七海くんはうってつけ。
ツギハギにとっては最高の状況を作り上げた今だからこそ、油断しているコイツにカウンターを決められる。
ちょいちょい出てくる赤様の重たい一撃に何度も泣かされ、隙のないパフォーマンスに痺れ憧れ団扇を振るだけがファンじゃねぇ。
同じ舞台に立つトレーナーとして伝説を乗り越え、熱きバトルを求めインターネットの世界で顔も知らぬ猛者達と果てなく闘い、戦略を広げる。
その為の厳選。
その為の自転車爆走。
その為の炎のからだ。
最短クリアで満足?答えはノー。
ポケモンにクリアなどない。
物語の終わりこそ、自分とポケモン達との新たな出会いと試練。
「ポケモン歴20年をナメんな」
たかがゲームじゃない。
まさにバトル。
知識と知識で殴り合う熱き魂の叫び!!
「我が人生ポケモンと共に」
壁で阻まれた一瞬の隙にべぇ、とツギハギに舌を出して七海くんをラリアットで沈めて3号に飛び乗りスタートダッシュ。
「生きてよ悠仁くん!!」
「押忍っ」
体力的にも色々限界だったらしい七海くんは気絶(させた)。
すれ違う悠仁くんに任せて急ぐ。
再び硝子ちゃんの所に七海くんを置き去りにすればなにも言わず受け取ってくれる学長に硝子ちゃん。
「任せろ」
硝子ちゃんの一言が心強い。
再び戦場へと向かえる。
動くたびに増えていく呪い。
一人で百鬼夜行気分だ。
魑魅魍魎の主となってもいい気分なんか味わえない……
いや、ここぞという今こそ魑魅魍魎の主として威張るべき?
女物の着物を肩にはためかせ包帯で片目隠してキセルを……あ、違う違う。それ宇宙海賊の犯罪者の人。
私が目指すべきは四分の一妖怪の血が混じった孫だ。
守るべき悠仁くんに任せてしまった手前、早く戻ろうと3号と急ぐ。
飛行ポケモン持ってる私勝ち組じゃね?移動マッハだぜ!
なーんて思っていた私でした。
突然地面が盛り上がり、何か出てきた。
「アゲてけよ虎杖!!!
俺とオマエ!!最後の呪い合いだ!!」
パンッと、手拍子で入れ換わる悠仁くんとツギハギ。
目で追えない攻防に3号の上に乗ったまま様子を見守る。
何でここに東堂くんが居るのかまでわからないが、東堂くんと悠仁くんなら大丈夫そう。
下手に手を出せば悠仁くん達を巻き込む。
ツギハギが改造人間を出した。
東堂くんが改造人間を倒そうとしたが、逆に吹き飛ばされてしまう。
悠仁くんに東堂くん。
どちらを優先すべきか考えたが、東堂くんなら大丈夫。
年齢詐称していそうな程の経験と冷静さと強さを持っている東堂くんだからこそ、大丈夫。
何体も蛇のように口を開け、悠仁くんへと向かっていく。
最小限の動きで見極め、ツギハギへと向かい飛び蹴りを決めるが、悠仁くんの足を掴み投げ飛ばすツギハギ。
不自然に綺麗な地面へと転がるが、無事そうだ。
「どうやらとことん、俺を仲間外れにしたいらしいな」
さて、飛び蹴り食らわそうと3号の上から飛び降りようとしたが、何かに気付いた3号が突然飛び上がり距離取る。
「3号?」
何事かと思った直後、ゾワリとした嫌な感覚。
「領域展開」
たった一瞬。
ツギハギが領域を展開した。
瞬きする間も無く行われた後、東堂くんの左手がボコボコと変形する。
瞬時に自分の左手を切り落としたが、その瞬間左手が弾けた。
畳み掛けるように東堂くんのお腹へ黒い一撃を決めるツギハギ。
耐えた、とはいえ立て直す暇など与えないよう仕留めにかかるツギハギだったが、東堂くんの首から下げていたペンダントの紐が先ほどの攻撃の衝撃で千切れたのだろう。
ペンダントが落ちると中身が開いた。
そちらに気を取られた一瞬で、右手でツギハギの手のひらを叩く東堂くんが悠仁くんと入れ換わる。
まともに黒い一撃を入れた悠仁くん。
「大丈夫!?生きてる!!東堂くん!!」
「シスター……」
手が焼けているように爛れている。
意識のある東堂くんを確認して周りに4号で結界を張る。
「意識強く持ってヒッヒッフー!!」
「俺は何を産むんだシスター」
改造人間が悠仁くんへ。
最初の連撃を耐えればたった一撃で倒れた改造人間だったが、その後ろ。
姿形を変えたツギハギがいた。
あとがき
ああああああああっ!!!!
地獄でしたね!!けど東堂来てから救われた読者が大量にいると思うんだ!!
高田ちゃんと悠仁くんのピッタンコロケットペンダントの呪物は置いといて!!
ちょっとどこにハッピーエンド√落ちてますか!?
私はこれからどうシリアルをぶちこめと!?
東堂と共にギャグぶちかます隙はどこですかーーー!!?
通行人にも限界が……限界がっ!!
たーすーけーてー
って思いながらも最終話までの調整終わりました。
あともう少し、お付き合いくださいませ。
次回「あんたも気まぐれに手ぇ出して人の仕事取っちゃならねぇ」
気まぐれに手ぇ出すなよオイル