先輩ifシリーズ
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十月10日
母親の母胎の中で、子供が成長する期間。
長いようで短い
命の記録
妊娠3ヶ月
8〜11週の期間
そして
悪阻の始まり
「ふふふ…」
「大丈夫?名前」
「平気、平気さ
世の中の女性の中には
もっと酷い方もいるからね…」
「目が逝ってるよ」
「ご飯も食べれるし
ちょっと眠たくてだるいだけで
なんてことないさ」
「言い聞かせてるの?」
「悟、知ってるかい?
漫画のようなうっ、ってゆーのは
とてもとても綺麗な表現なんだよ?」
「うん。名前見てたらよくわかるわ」
常に唾液がたまり
ムカムカと気持ちが悪い。
食べれないことはないが
油物や、トマトは
食べた後、吐いた時が辛い。
「たかが1〜2ヶ月……
ふっ、なんてことないさ」
「ねぇ、本当大丈夫?」
「正直、呪霊とバトッてた方が楽」
「大変なんだね……妊娠って」
まだまだ膨らみのないお腹を撫でる悟。
その手に手を重ねて笑う。
「辛いけど、この期間はあっという間なんだ。
耐えられない人はいないし
病気でもない。
だから、大丈夫だよ」
「死にそうな顔してんのに?」
「毎日吐いてりゃ、気も滅入るさ」
「吐いたら栄養にならないよね?」
「今の時期は赤ちゃんの栄養は気にしなくていいから、食べれるものでいーんだってさ」
「名前の身体持たないじゃん」
「ちょくちょく食べてるから大丈夫」
クスクス笑えば、悟はお腹の赤ちゃんに
ママに意地悪すんなよーと、話しかけてる。
優しい顔で、悪意のないにやついた悟の顔は
やはりどこぞのモデルより整っていて
目の保養である。
「悪阻っていつぐらいまで?」
「人に寄るんだろうけど……
20週前には終わるんじゃないかな?」
「………どんくらい?」
「んーと、5ヶ月くらいだから
あと2ヶ月かな?」
「長っ」
「あっという間だよ
気付いたらすぐお腹も膨れる」
「強いね」
「不思議だね
毎日二日酔いなら、耐えられないが
子供の為なら、耐えられるんだから」
「名前はいいママになるよ」
「………悟、さっきからママって
なんか可愛いね」
「僕はパパだから」
にっ、と笑う悟が幸せそうで
まだ学生で、特級としての負担も大きいはずなのに……
悟が笑っていられるなら
私も嬉しいと感じてしまう。
妊娠がわかってからすぐに
悟に連れられ、夜蛾先生に相談に。
悟の特級としての権限と
夜蛾先生の権限をフル活用に使い
私は一時、呪術師を休業。
まだまだ現役で行けると二人に頼んだが
揃って微妙な顔をされ
動き過ぎるから駄目だと
二人に却下された。
そのため
悟に辞めさせられそうになったが……
いや、実際は辞めさせられた。
落ち着いたら復帰することを伝えているが
その願いが叶うかは謎である。
妊娠5ヶ月
辛い悪阻が気がつけば徐々に治まり
ご飯も吐かずに食べれるように。
悪阻後は食べ過ぎるから注意するようにと言われ、なるべく野菜から食べ始めて、ゆっくり食べるように心掛けた。
「………先生」
「何も言わずに受け取れ」
5ヶ月目に入ったとある日。
夜蛾先生に呼び出され、高専に出向くと
スッ、と渡された袋。
何事かと中身を見て確認してもいいか聞き
頷いたので、開けてみると……
そこには、腹帯が。
しかも、安産祈願の御守りまで。
「戌の日に贈ると聞いた」
「先生……」
「少し、膨らんできたか?」
「気持ちぽっこりと。触ります?」
「………いや、止めておこう」
「腹帯や御守り……ありがとうございます」
「母子共に元気でいてくれ」
先生の優しい顔に
ほっこりとする。
「あれ?名前何で来てるの?」
「悟!!先生が腹帯と御守りくれたよ」
「…まじか。ありがとー、先生」
「あ、名前じゃん!!久しぶり!!」
「大和だ」
「妊娠おめでとう!!お腹膨らんできたか?」
大和が触ろうとした瞬間
バチリ、と直前で手が止まる。
私の肩には悟の手。
大和の手は何か見えない壁に遮られてる。
ちらり、と悟を見れば
にっっこりと笑っている悟の姿。
大和に視線を戻すと
やべ……と、目が泳ぎ出す。
「おい、大和」
「俺先輩だぞ」
「ポンコツ大和先輩は
人妻を許可なく触ろうとする
セクハラ大魔王なんですね!!」
「おい」
「キャーー!!ここに変態がいまーーす!!
無許可で僕の人妻を触ろうとしてる
ド変態がいまーーーす!!」
「やめろ五条!!」
「え?じゃあ先輩僕と術式ありの体術する?
仕方ないなー先輩は」
「俺、そんな許されないことした!?」
「僕の奥さんに触れようとした罪」
「こいつ怖いんだけど名前!!」
「悟だから」
夜蛾先生のため息に
苦労かけます……と苦笑してしまう。
ちなみに
夜蛾先生の腹帯は
昔ながらのサラシと
とこちゃんベルトという
二種類も入っていた。
あとがき
ちなみに、5ヶ月から安定期と呼ばれ
赤ちゃんが流れにくくなり
普通の生活がしやすくなりますが
ここではしゃいじゃうと
のちのち切迫早産というものになり
お腹が張ってカチカチになったり
赤ちゃんの通り道が短くなってしまい
赤ちゃんが流れやすくなるため
無理は禁物ですよ!!
切迫、まじでヤバいです。
24時間点滴に繋がれ
トイレ以外は寝たきり
吐き気と眩暈との戦い。
張り止めの薬なんて、可愛いものです。
その何倍も濃い液体を注がれ続け
腕は穴だらけとなり
注射針の痕が……残るんですよ。
何ヵ所も。
病院によって違いますが
この時期に切迫診断されると
良くて30週までは確実に入院です。
今なら笑い話ですが
当時は本当地獄です。
毎日「切迫 いつまで」「切迫 入院期間」
「切迫 入院費用」などなど
調べては泣いて、寝ての毎日でしたwww
今妊娠中の方
これから妊娠する方へ
母胎の状態は人それぞれですが
無事に何事もなく出産までいけることは
とってもいいことです
が、無理をすれば母胎には
負担がかかりやすいので
自分は大丈夫などと思わぬように……
母親の母胎の中で、子供が成長する期間。
長いようで短い
命の記録
妊娠3ヶ月
8〜11週の期間
そして
悪阻の始まり
「ふふふ…」
「大丈夫?名前」
「平気、平気さ
世の中の女性の中には
もっと酷い方もいるからね…」
「目が逝ってるよ」
「ご飯も食べれるし
ちょっと眠たくてだるいだけで
なんてことないさ」
「言い聞かせてるの?」
「悟、知ってるかい?
漫画のようなうっ、ってゆーのは
とてもとても綺麗な表現なんだよ?」
「うん。名前見てたらよくわかるわ」
常に唾液がたまり
ムカムカと気持ちが悪い。
食べれないことはないが
油物や、トマトは
食べた後、吐いた時が辛い。
「たかが1〜2ヶ月……
ふっ、なんてことないさ」
「ねぇ、本当大丈夫?」
「正直、呪霊とバトッてた方が楽」
「大変なんだね……妊娠って」
まだまだ膨らみのないお腹を撫でる悟。
その手に手を重ねて笑う。
「辛いけど、この期間はあっという間なんだ。
耐えられない人はいないし
病気でもない。
だから、大丈夫だよ」
「死にそうな顔してんのに?」
「毎日吐いてりゃ、気も滅入るさ」
「吐いたら栄養にならないよね?」
「今の時期は赤ちゃんの栄養は気にしなくていいから、食べれるものでいーんだってさ」
「名前の身体持たないじゃん」
「ちょくちょく食べてるから大丈夫」
クスクス笑えば、悟はお腹の赤ちゃんに
ママに意地悪すんなよーと、話しかけてる。
優しい顔で、悪意のないにやついた悟の顔は
やはりどこぞのモデルより整っていて
目の保養である。
「悪阻っていつぐらいまで?」
「人に寄るんだろうけど……
20週前には終わるんじゃないかな?」
「………どんくらい?」
「んーと、5ヶ月くらいだから
あと2ヶ月かな?」
「長っ」
「あっという間だよ
気付いたらすぐお腹も膨れる」
「強いね」
「不思議だね
毎日二日酔いなら、耐えられないが
子供の為なら、耐えられるんだから」
「名前はいいママになるよ」
「………悟、さっきからママって
なんか可愛いね」
「僕はパパだから」
にっ、と笑う悟が幸せそうで
まだ学生で、特級としての負担も大きいはずなのに……
悟が笑っていられるなら
私も嬉しいと感じてしまう。
妊娠がわかってからすぐに
悟に連れられ、夜蛾先生に相談に。
悟の特級としての権限と
夜蛾先生の権限をフル活用に使い
私は一時、呪術師を休業。
まだまだ現役で行けると二人に頼んだが
揃って微妙な顔をされ
動き過ぎるから駄目だと
二人に却下された。
そのため
悟に辞めさせられそうになったが……
いや、実際は辞めさせられた。
落ち着いたら復帰することを伝えているが
その願いが叶うかは謎である。
妊娠5ヶ月
辛い悪阻が気がつけば徐々に治まり
ご飯も吐かずに食べれるように。
悪阻後は食べ過ぎるから注意するようにと言われ、なるべく野菜から食べ始めて、ゆっくり食べるように心掛けた。
「………先生」
「何も言わずに受け取れ」
5ヶ月目に入ったとある日。
夜蛾先生に呼び出され、高専に出向くと
スッ、と渡された袋。
何事かと中身を見て確認してもいいか聞き
頷いたので、開けてみると……
そこには、腹帯が。
しかも、安産祈願の御守りまで。
「戌の日に贈ると聞いた」
「先生……」
「少し、膨らんできたか?」
「気持ちぽっこりと。触ります?」
「………いや、止めておこう」
「腹帯や御守り……ありがとうございます」
「母子共に元気でいてくれ」
先生の優しい顔に
ほっこりとする。
「あれ?名前何で来てるの?」
「悟!!先生が腹帯と御守りくれたよ」
「…まじか。ありがとー、先生」
「あ、名前じゃん!!久しぶり!!」
「大和だ」
「妊娠おめでとう!!お腹膨らんできたか?」
大和が触ろうとした瞬間
バチリ、と直前で手が止まる。
私の肩には悟の手。
大和の手は何か見えない壁に遮られてる。
ちらり、と悟を見れば
にっっこりと笑っている悟の姿。
大和に視線を戻すと
やべ……と、目が泳ぎ出す。
「おい、大和」
「俺先輩だぞ」
「ポンコツ大和先輩は
人妻を許可なく触ろうとする
セクハラ大魔王なんですね!!」
「おい」
「キャーー!!ここに変態がいまーーす!!
無許可で僕の人妻を触ろうとしてる
ド変態がいまーーーす!!」
「やめろ五条!!」
「え?じゃあ先輩僕と術式ありの体術する?
仕方ないなー先輩は」
「俺、そんな許されないことした!?」
「僕の奥さんに触れようとした罪」
「こいつ怖いんだけど名前!!」
「悟だから」
夜蛾先生のため息に
苦労かけます……と苦笑してしまう。
ちなみに
夜蛾先生の腹帯は
昔ながらのサラシと
とこちゃんベルトという
二種類も入っていた。
あとがき
ちなみに、5ヶ月から安定期と呼ばれ
赤ちゃんが流れにくくなり
普通の生活がしやすくなりますが
ここではしゃいじゃうと
のちのち切迫早産というものになり
お腹が張ってカチカチになったり
赤ちゃんの通り道が短くなってしまい
赤ちゃんが流れやすくなるため
無理は禁物ですよ!!
切迫、まじでヤバいです。
24時間点滴に繋がれ
トイレ以外は寝たきり
吐き気と眩暈との戦い。
張り止めの薬なんて、可愛いものです。
その何倍も濃い液体を注がれ続け
腕は穴だらけとなり
注射針の痕が……残るんですよ。
何ヵ所も。
病院によって違いますが
この時期に切迫診断されると
良くて30週までは確実に入院です。
今なら笑い話ですが
当時は本当地獄です。
毎日「切迫 いつまで」「切迫 入院期間」
「切迫 入院費用」などなど
調べては泣いて、寝ての毎日でしたwww
今妊娠中の方
これから妊娠する方へ
母胎の状態は人それぞれですが
無事に何事もなく出産までいけることは
とってもいいことです
が、無理をすれば母胎には
負担がかかりやすいので
自分は大丈夫などと思わぬように……