通行人A
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「つよくー」
青い空、白い雲
「なれるー」
キレイな海辺、キレイな砂浜
「理由をしったー」
さて、皆さん。
通行人名前はどこに居るでしょーっか?
「ぼーくうぉー連れてーにっげてぇぇええええ!!!」
「うるさいよ」
スパンッ、とサマーオイルに叩かれた。
「なんっっっでこんなとこいんの!?
は?何で扉開けたらそこは青い空白い雲の砂浜なの!?
何でツギハギもサマーオイルも当たり前のようにアロハーなシャツ着てくつろいでんの!?」
「静かにしてよ名前」
「うるさくもなるわぼけぇぇえええっ!!」
海に向かって叫んだ私はラフな半袖ショーパン。サマーオイルから水着渡されたが速攻海に放り投げた。
「ここは領域だよ。
ここなら見付からないからね」
「出せ。あっちーんだよ」
「出すわけないだろ?キミはアホだね」
「そもそも!!
何で私あんたらに連れ去られたの?」
無断欠勤だぞコノヤロー。
捜索願い出されたらどーしてくれんだ。
「やってもらわなきゃいけないことがあるんだ」
「何」
「その加護を解いて呪霊を呼び寄せる」
「だが断る!!」
「威勢がいいね」
ケラケラ笑うサマーオイル。
腹が立つので海水を掛けてやるが避けられる。
「私達は五条悟を封印しなくちゃいけないからね。
その為にはキミが必要なんだ」
「拒否」
「そう言うなよ」
しっし、と近寄ってくるサマーオイルを追い払う。
両手には泥団子装備だ。
「喧しいぞ夏油。その小娘を黙らせろ」
火山みたいな呪いに怒られた。
殺傷能力ヤバそうなので大人しく砂のお城作りを始める。
「殺しちゃ駄目だよ」
「人間なんぞ連れて来て何を企んでる」
「この子は五条悟の大切な者だからね。
いざというときの保険でもあるが
まぁ、使い道としては違う方向なんだけど」
「勿体振るな」
「この子一人で百鬼夜行が出来る」
「人並みの呪力しかないこの小娘が?」
「百鬼どころかどのくらい集まるのかわからない。
人の身でありながら呪いに好かれた哀れな人間だよ」
可哀想に、と塵も思っていないであろうに私を見るサマーオイル。
火山さんが殺気マシマシでこっちを見てくる。
まじ怖い。
これふざけちゃあかん相手や。
砂遊びたのしーなぁぁああああああ!!!
だからこっちに殺気飛ばさないで。
「どこの神様に好かれたのか、今も強固な呪いで抑えられているけど……脆く弱くなっているのは確かだよ」
「呪いの我らがそんな小娘の言葉を聞くとでも?」
「聞きたくなるんだよ」
ーーその魂が欲しくて
ーーその血肉が欲しくて
ーーその声が欲しくて
ーーその願いが欲しくて
「まるで禁断の果実のように、欲しくてたまらなくなるんだ」
「馬鹿馬鹿しい」
もーちょいここ削ろうか……あ、やべっ、やりすぎた。
あとはもーちょいここ溝作って…
「……あのアホが欲しくてたまらなくなるなんて絶対に無い」
「この短時間でなんでそんなの出来るんだい?」
「大人の全力の遊び」
イルカさんを作りましたが何か?
インスタ映え間違い無しだぞ。
「……敵地なのに呑気すぎないかい?」
「殺されないなら好きにやる。
焦りは最大のトラップって松田さんも言ってたし」
「誰だい?その人は」
爆発物処理班ですが?
「そもそもの話なんだけど」
「どうかしたかい?」
「私が呪霊を解き放って人間殺して君らに何の得あんの?」
呪霊って人間の負の感情から生まれるのに、人間殺して意味ある?
「人間殺して減らしたら君らが困るんじゃないの?」
「頭の悪い娘だな」
「呪いの常識はわからないので」
「オマエら人間は嘘でできている」
「突然の説教」
「表に出る正の感情や行動には必ず裏があるだろう」
「ふむふむ」
「憎悪や殺意などは偽りのない真実だ。
そこから生まれ落ちた我々呪いこそ真に純粋な本物の"人間"だ」
「つまり?」
「オマエら偽物はいらん。死ね」
「この酷い言われよう」
めちゃくちゃ人間が嫌いなのはわかった。
「ねぇ、火山さん」
「あ"?」
「こわっ!!一つ気になったんだけどさ
君ら呪いは"人間"になろうとしているの?」
「やはり頭が足りんな」
「日陰から出て陽の下で"人間"となって生き、この地に君臨したいの?」
火山さんの話を聞くとそうなるよね?
呪霊の下剋上的な。
「君たちの方が力もあって凄いのに、何でわざわざ下剋上?」
「五条悟がいるからだ」
「悟いてもやろうと思えばできるよね?人間殺しなんて」
「オマエらは鬱陶しい程数が多すぎる」
「確かに多いけど……悟一人いるからって慎重すぎない?」
どんだけ強いんだよ、悟くんや。
明らかにヤベェと感じる目の前の火山さん一人で人間1/3くらい減らせると思うんだけど?
「人間なんて自然災害レベルに対応出来ないんだから、火山さんがマグマ空から降らせれば簡単に死ぬと思うけど………え?一人ずつ首落とすとかそんな感じの計画なの?そっちのが頭悪くね?」
「それをしても人間全滅はせんだろうが。
儂が人間を殺している間に五条悟が来たら人間は殺せんだろ」
「何で悟とタイマンすること前提?
全国各地で一斉に人間殺せばよくない?」
「オマエ誰の味方なんだ?」
いやいや、普通に考えてラスボス(悟)を避けて戦うよね。
「広範囲の技が無いのか」
「あるわ」
「じゃあド派手に殺ればよくない?」
「それだと五条悟や他の呪術師が動くだろう」
「ヤベェのが3ヶ所同時に暴れたら結構な被害出るだろうし、優秀な呪術師着く頃には移動してれば捕まらないって。
んで、また違う日に改めて暴れる」
「……考え方が人間側とは思えん」
火山さんに呆れられたんだけど?
そんなおかしなこと言ったか?
人類滅亡計画立てるなら、まず人間ちょこちょこ減らすだろ?ラスボスから逃げながらちょこちょこと。
え?なに?戦いかたがせこいって?
魔王倒すまでにイベント色々あるじゃん。各地で魔物暴れたりさ。
アレがせこいと言われたら敵としての風格が無くなるじゃん?
それより派手にラスボスから狙うの?
それどんなギャンブル?
「夏油」
「なんだい?漏瑚」
「ソレを儂に近付けるなよ。きちんと面倒見ろ」
「じゃあ私家帰っていい?賞味期限近い卵冷蔵庫に入れっぱなしなんだよ」
「駄目だよ。賞味期限は諦めてくれ」
「火山さん、ちょっとサマーオイルを説得してよ」
「燃やす」
「やべ。火山にオイル注いじまった」
サマーオイルを盾に火山から距離を取る。
呪い相手に悪ふざけはやめよう。
利用価値があるから生かされているが、うっかり殺られそう。
サマーオイルの影でそう心に決めたのだが、先程までパラソルの下で呑気に本を読んでいたはずのツギハギが後ろから覆い被さってきた。
「名前は馬鹿だよねー」
「君らのキレポイントがわからん」
「人間」
「存在がアウト判定かよ」
私生きていられるかな?
助けてさとえもーん。
「名前は馬鹿だけど居心地いいから殺さないであげる」
「アリガタイナー」
「漏瑚達をあまり怒らせ無い方がいいよ」
「怒らせるつもりもないけど」
「それなら大人しく記憶でも遡っていてくれないかい?」
サマーオイルの足元から出てきた呪霊。
動物のような、奇妙な姿のソレ。
ガッチリとツギハギに押さえられる。
「俺がやると肉体が駄目になっちゃうからさ」
「キミのために捕まえておいた呪霊だよ」
「コンニャロ」
「"夢魔"」
謎の言葉を吐きながら私と視線を合わせるソレ。
途端に視界がボヤけ、眠気に襲われる。
「大丈夫。これは悪いものじゃないから。
キミが何からどんな加護を貰ったのかを思い出させるためのコだよ」
「おやすみー、名前」
「いい夢を」
ニヤリと笑う二人の姿に盛大な舌打ちをする。
すまん、悟。
あとがき
夢魔さん、オリジナルですが
まぁ……あまり深く突っ込まないでください(笑)
まひまひによる強制呪い撤去も考えたけど、まひまひがやると……肉体改造されない?と思って。魂覗き込むだけじゃ済まなさそうで。
次回 「お守り。皆で紡いだ糸を編み込んであるからね」
加護を掛けたのだぁれ?
青い空、白い雲
「なれるー」
キレイな海辺、キレイな砂浜
「理由をしったー」
さて、皆さん。
通行人名前はどこに居るでしょーっか?
「ぼーくうぉー連れてーにっげてぇぇええええ!!!」
「うるさいよ」
スパンッ、とサマーオイルに叩かれた。
「なんっっっでこんなとこいんの!?
は?何で扉開けたらそこは青い空白い雲の砂浜なの!?
何でツギハギもサマーオイルも当たり前のようにアロハーなシャツ着てくつろいでんの!?」
「静かにしてよ名前」
「うるさくもなるわぼけぇぇえええっ!!」
海に向かって叫んだ私はラフな半袖ショーパン。サマーオイルから水着渡されたが速攻海に放り投げた。
「ここは領域だよ。
ここなら見付からないからね」
「出せ。あっちーんだよ」
「出すわけないだろ?キミはアホだね」
「そもそも!!
何で私あんたらに連れ去られたの?」
無断欠勤だぞコノヤロー。
捜索願い出されたらどーしてくれんだ。
「やってもらわなきゃいけないことがあるんだ」
「何」
「その加護を解いて呪霊を呼び寄せる」
「だが断る!!」
「威勢がいいね」
ケラケラ笑うサマーオイル。
腹が立つので海水を掛けてやるが避けられる。
「私達は五条悟を封印しなくちゃいけないからね。
その為にはキミが必要なんだ」
「拒否」
「そう言うなよ」
しっし、と近寄ってくるサマーオイルを追い払う。
両手には泥団子装備だ。
「喧しいぞ夏油。その小娘を黙らせろ」
火山みたいな呪いに怒られた。
殺傷能力ヤバそうなので大人しく砂のお城作りを始める。
「殺しちゃ駄目だよ」
「人間なんぞ連れて来て何を企んでる」
「この子は五条悟の大切な者だからね。
いざというときの保険でもあるが
まぁ、使い道としては違う方向なんだけど」
「勿体振るな」
「この子一人で百鬼夜行が出来る」
「人並みの呪力しかないこの小娘が?」
「百鬼どころかどのくらい集まるのかわからない。
人の身でありながら呪いに好かれた哀れな人間だよ」
可哀想に、と塵も思っていないであろうに私を見るサマーオイル。
火山さんが殺気マシマシでこっちを見てくる。
まじ怖い。
これふざけちゃあかん相手や。
砂遊びたのしーなぁぁああああああ!!!
だからこっちに殺気飛ばさないで。
「どこの神様に好かれたのか、今も強固な呪いで抑えられているけど……脆く弱くなっているのは確かだよ」
「呪いの我らがそんな小娘の言葉を聞くとでも?」
「聞きたくなるんだよ」
ーーその魂が欲しくて
ーーその血肉が欲しくて
ーーその声が欲しくて
ーーその願いが欲しくて
「まるで禁断の果実のように、欲しくてたまらなくなるんだ」
「馬鹿馬鹿しい」
もーちょいここ削ろうか……あ、やべっ、やりすぎた。
あとはもーちょいここ溝作って…
「……あのアホが欲しくてたまらなくなるなんて絶対に無い」
「この短時間でなんでそんなの出来るんだい?」
「大人の全力の遊び」
イルカさんを作りましたが何か?
インスタ映え間違い無しだぞ。
「……敵地なのに呑気すぎないかい?」
「殺されないなら好きにやる。
焦りは最大のトラップって松田さんも言ってたし」
「誰だい?その人は」
爆発物処理班ですが?
「そもそもの話なんだけど」
「どうかしたかい?」
「私が呪霊を解き放って人間殺して君らに何の得あんの?」
呪霊って人間の負の感情から生まれるのに、人間殺して意味ある?
「人間殺して減らしたら君らが困るんじゃないの?」
「頭の悪い娘だな」
「呪いの常識はわからないので」
「オマエら人間は嘘でできている」
「突然の説教」
「表に出る正の感情や行動には必ず裏があるだろう」
「ふむふむ」
「憎悪や殺意などは偽りのない真実だ。
そこから生まれ落ちた我々呪いこそ真に純粋な本物の"人間"だ」
「つまり?」
「オマエら偽物はいらん。死ね」
「この酷い言われよう」
めちゃくちゃ人間が嫌いなのはわかった。
「ねぇ、火山さん」
「あ"?」
「こわっ!!一つ気になったんだけどさ
君ら呪いは"人間"になろうとしているの?」
「やはり頭が足りんな」
「日陰から出て陽の下で"人間"となって生き、この地に君臨したいの?」
火山さんの話を聞くとそうなるよね?
呪霊の下剋上的な。
「君たちの方が力もあって凄いのに、何でわざわざ下剋上?」
「五条悟がいるからだ」
「悟いてもやろうと思えばできるよね?人間殺しなんて」
「オマエらは鬱陶しい程数が多すぎる」
「確かに多いけど……悟一人いるからって慎重すぎない?」
どんだけ強いんだよ、悟くんや。
明らかにヤベェと感じる目の前の火山さん一人で人間1/3くらい減らせると思うんだけど?
「人間なんて自然災害レベルに対応出来ないんだから、火山さんがマグマ空から降らせれば簡単に死ぬと思うけど………え?一人ずつ首落とすとかそんな感じの計画なの?そっちのが頭悪くね?」
「それをしても人間全滅はせんだろうが。
儂が人間を殺している間に五条悟が来たら人間は殺せんだろ」
「何で悟とタイマンすること前提?
全国各地で一斉に人間殺せばよくない?」
「オマエ誰の味方なんだ?」
いやいや、普通に考えてラスボス(悟)を避けて戦うよね。
「広範囲の技が無いのか」
「あるわ」
「じゃあド派手に殺ればよくない?」
「それだと五条悟や他の呪術師が動くだろう」
「ヤベェのが3ヶ所同時に暴れたら結構な被害出るだろうし、優秀な呪術師着く頃には移動してれば捕まらないって。
んで、また違う日に改めて暴れる」
「……考え方が人間側とは思えん」
火山さんに呆れられたんだけど?
そんなおかしなこと言ったか?
人類滅亡計画立てるなら、まず人間ちょこちょこ減らすだろ?ラスボスから逃げながらちょこちょこと。
え?なに?戦いかたがせこいって?
魔王倒すまでにイベント色々あるじゃん。各地で魔物暴れたりさ。
アレがせこいと言われたら敵としての風格が無くなるじゃん?
それより派手にラスボスから狙うの?
それどんなギャンブル?
「夏油」
「なんだい?漏瑚」
「ソレを儂に近付けるなよ。きちんと面倒見ろ」
「じゃあ私家帰っていい?賞味期限近い卵冷蔵庫に入れっぱなしなんだよ」
「駄目だよ。賞味期限は諦めてくれ」
「火山さん、ちょっとサマーオイルを説得してよ」
「燃やす」
「やべ。火山にオイル注いじまった」
サマーオイルを盾に火山から距離を取る。
呪い相手に悪ふざけはやめよう。
利用価値があるから生かされているが、うっかり殺られそう。
サマーオイルの影でそう心に決めたのだが、先程までパラソルの下で呑気に本を読んでいたはずのツギハギが後ろから覆い被さってきた。
「名前は馬鹿だよねー」
「君らのキレポイントがわからん」
「人間」
「存在がアウト判定かよ」
私生きていられるかな?
助けてさとえもーん。
「名前は馬鹿だけど居心地いいから殺さないであげる」
「アリガタイナー」
「漏瑚達をあまり怒らせ無い方がいいよ」
「怒らせるつもりもないけど」
「それなら大人しく記憶でも遡っていてくれないかい?」
サマーオイルの足元から出てきた呪霊。
動物のような、奇妙な姿のソレ。
ガッチリとツギハギに押さえられる。
「俺がやると肉体が駄目になっちゃうからさ」
「キミのために捕まえておいた呪霊だよ」
「コンニャロ」
「"夢魔"」
謎の言葉を吐きながら私と視線を合わせるソレ。
途端に視界がボヤけ、眠気に襲われる。
「大丈夫。これは悪いものじゃないから。
キミが何からどんな加護を貰ったのかを思い出させるためのコだよ」
「おやすみー、名前」
「いい夢を」
ニヤリと笑う二人の姿に盛大な舌打ちをする。
すまん、悟。
あとがき
夢魔さん、オリジナルですが
まぁ……あまり深く突っ込まないでください(笑)
まひまひによる強制呪い撤去も考えたけど、まひまひがやると……肉体改造されない?と思って。魂覗き込むだけじゃ済まなさそうで。
次回 「お守り。皆で紡いだ糸を編み込んであるからね」
加護を掛けたのだぁれ?