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先輩シリーズ
飲もう、と大和から誘われ、硝子、悟も参加すると決まったのだが、私だけが仕事が長引き少し遅れてしまった。
硝子オススメの居酒屋に行くと、現場は既に盛り上がっていた。
「悟……」
「んー?」
目の前でふにゃりと笑う悟。
いつもは白い肌なのに、首も顔も真っ赤になっていて、目が蕩けている。
「硝子、悟に呑ませたの?」
「飲んでみたいって言うから」
「カルーアミルクで潰れるやつ初めてみた」
大和が驚いている。
ふにゃふにゃとだらしなく顔を緩ませて笑う悟はべったりと抱きついて離れない。
「悟、お酒強そうなのに……」
「わかる」
「硝子は……似合うね、日本酒」
「先輩も一口どうですか?」
「悟連れていかなきゃだから、やめておくよ」
「すき」
「はいはい」
「ぎゅー」
「ほら」
ぎゅーっとしながらすり寄る悟が可愛らしくて、つい甘やかしてしまう。
それを見ていた硝子が、隣に来たかと思えばコテン、と肩に頭を寄せる。
「………先輩、私も少し酔ったかもしれません」
「もう、どれだけ飲んだの?」
「先輩、私も抱っこ」
「ぼーくーのっ」
「五条ばかりズルい」
「甘えん坊なんだから」
後輩二人を甘やかしながら、楽しそうな姿を見るが、大和は知っていた。
五条は本当に酔っているが、意識があることを。
きっと、普通に歩けるぞ、そいつ。
そして硝子。
何度か飲んでるから知ってる。
硝子が酔うなんて無いことを。
「………そいつら、酔って」
「「…………」」
「ん?大和、何か言った?」
「イエ、ナンデモ」
キッ、と二人から睨まれたら黙るしかない。
俺だけの心の中にしまい、目の前で後輩と同期がイチャイチャとしている姿を見ながら酒を飲む。
ーーーあれ?俺ここにいる?
おわり
次「恵と初めまして」
先輩シリーズ
「初めまして」
お兄さんの息子とやっと会えた。
悟がなぜか頑なに会わせてくれず、やっっっとの思いで説得し、会わせてもらえた。
ほとんどお兄さん。
髪の毛の癖が強いが、ほぼそっくり。
視線を合わせて挨拶をすれば
ジロリとこちらを見る恵くん。
「誰」
「僕の奥さん」
「嘘だ」
「本当だよ。いつも言ってるじゃん」
なぜか眉をしかめられた。
いつも何を言っているのか気になるところだが、先ほどからぎゅーぎゅーと後ろから抱き締めてくる悟。
邪魔だからと引き剥がしてもくっついてくる。
いい加減しつこくて、ぺしりと頭を叩いて引き剥がす。
「ひどーい」
「悟、邪魔」
「やだ。僕との約束破る気?」
「挨拶してるだけだよ?」
「いーや。恵が可愛くて構いたいって顔してる」
図星をつかれて笑ってしまう。
確かに可愛いから可愛がりたいし、構い倒したい。
しかし、警戒心の強そうな恵くんをそこまで構い倒してしまうと、悟が焼きもちでうるさ……騒ぎ出すのでしない。
「アンタ趣味悪い」
「うーん……」
「そこは反論してよ。
超イケメンの特級の旦那だよ?」
「うんうん。カッコいいカッコいい」
「何しに来たの」
「恵くんとお友達になりたくて」
駄目かなぁ?と小首を傾げれば顔を反らされる。
「恵くんとご飯食べたり、いっぱいお話したりして、恵くんのことを知りたいんだ」
「………それをしてアンタに何の得があんの?」
「恵くんを構いたい」
「本音出てるよ」
「あら。
うーん……恵くんが私の好みだから?」
「浮気?」
「違う。
えーっと……恵くんと仲良くなりたいし
お世話したいんだけど…」
何て言えば伝わるかと頭を悩ませる。
お兄さんの話題は良いとは思えず、どうしようかと悩んでいたら悟に再び抱き締められる。
「恵、僕のだからね」
「取るわけないだろ」
「この人、多分恵とお姉さん構い倒したいからちょくちょく遊びに来るよ」
「駄目かな?」
「僕としても保護者がいない二人暮らしより、彼女が君達姉弟を見ていてくれたら助かるし、君達の生活も守れるからね」
「手助けなんていらない」
「あら、駄目だよ」
癖の強い髪の毛を撫でる。
驚いた顔をする恵くん。
「君達はまだ子供。
だから守られなきゃ」
「今さらだろ」
「耳が痛いなぁ。
確かに今さらだけど……今からじゃ遅い?」
「………すぐに、は信用出来ない」
「うん。信用して貰えるよう頑張るね」
よしよし、と少し硬めの頭を撫でる。
「恵。
僕の!!奥さん!!だからね」
この後、休みのたびにちょくちょく遊びに行っては恵とお姉さんを構い倒したら懐いた。
そして悟には拗ねられた。
次「伊地知の憂鬱」
先輩シリーズ
「あ、伊地知くんこれなんだけど」
書類を片手に近付いてくる美人。
この方、一級呪術師であり事務作業や補助監督の仕事までこなす凄い人。
呪術師としての任務がとある人物のせいで制限されているから……というのもある。
髪を耳にかける動作も美しく、近い距離にいい匂いがする。
普段人使いが荒いあの人のせいで胃の負担が酷いが、綺麗な家入さんや彼女を見ていれば少しは軽減される気がする。
「伊地知くん、聞いてる?」
「あっ、すいません」
「疲れてる?目の下の隈酷いよ」
小首を傾げて此方を覗き込む姿にドキリ、とする。
「ちゃんと寝れてる?」
「は、はい!大丈夫です!!」
「本当?」
美人が優しい。
自分のことを心配してくれている。
ほっこりと暖かい気持ちになる。
「そのまま永眠させてあげようか?」
「っ!!!」
耳元で聞こえた悪魔の囁き。
一気に肝が冷えた。
ギギギギ、とブリキの人形のごとく振り向けば目隠しをした白髪の大男。
雰囲気だけでわかる。
私は殺られるっ!!!
冷や汗が滝のように流れる。
そんな私とは正反対に、表情を緩ませる彼女。
「悟、おかえりなさい」
「ただいまー」
私は存在しない。私はここにいない。
例え目の前で彼女を抱き締めて見せつけるように顔中にキスをしている五条さんがいても、私は空気。
「仕事の話してた?
悪いけど先に伊地知借りていい?」
「急ぎ?」
「少し気になることあってね」
「私は後からで平気だよ」
「ごめんね。伊地知」
「は、はいっっ!!!」
「伊地知くん虐め過ぎたら駄目だよ」
「虐めてないよ」
またあとで、と行かないでほしい。
彼女の姿が見えなくなり、沈黙が怖い。
「伊地知」
「な…んで、しょうか……?」
「次は無いよ」
低い声が怖い。
私の胃が悲鳴を上げている。
「僕のだよ」
「知ってます」
「鼻の下伸ばしてデレデレすんな」
「美人がいたら緩む時もあります」
「は?」
「すいません!!」
絶対のセコムが怖い。
私の癒しが生死に関わる。
飲もう、と大和から誘われ、硝子、悟も参加すると決まったのだが、私だけが仕事が長引き少し遅れてしまった。
硝子オススメの居酒屋に行くと、現場は既に盛り上がっていた。
「悟……」
「んー?」
目の前でふにゃりと笑う悟。
いつもは白い肌なのに、首も顔も真っ赤になっていて、目が蕩けている。
「硝子、悟に呑ませたの?」
「飲んでみたいって言うから」
「カルーアミルクで潰れるやつ初めてみた」
大和が驚いている。
ふにゃふにゃとだらしなく顔を緩ませて笑う悟はべったりと抱きついて離れない。
「悟、お酒強そうなのに……」
「わかる」
「硝子は……似合うね、日本酒」
「先輩も一口どうですか?」
「悟連れていかなきゃだから、やめておくよ」
「すき」
「はいはい」
「ぎゅー」
「ほら」
ぎゅーっとしながらすり寄る悟が可愛らしくて、つい甘やかしてしまう。
それを見ていた硝子が、隣に来たかと思えばコテン、と肩に頭を寄せる。
「………先輩、私も少し酔ったかもしれません」
「もう、どれだけ飲んだの?」
「先輩、私も抱っこ」
「ぼーくーのっ」
「五条ばかりズルい」
「甘えん坊なんだから」
後輩二人を甘やかしながら、楽しそうな姿を見るが、大和は知っていた。
五条は本当に酔っているが、意識があることを。
きっと、普通に歩けるぞ、そいつ。
そして硝子。
何度か飲んでるから知ってる。
硝子が酔うなんて無いことを。
「………そいつら、酔って」
「「…………」」
「ん?大和、何か言った?」
「イエ、ナンデモ」
キッ、と二人から睨まれたら黙るしかない。
俺だけの心の中にしまい、目の前で後輩と同期がイチャイチャとしている姿を見ながら酒を飲む。
ーーーあれ?俺ここにいる?
おわり
次「恵と初めまして」
先輩シリーズ
「初めまして」
お兄さんの息子とやっと会えた。
悟がなぜか頑なに会わせてくれず、やっっっとの思いで説得し、会わせてもらえた。
ほとんどお兄さん。
髪の毛の癖が強いが、ほぼそっくり。
視線を合わせて挨拶をすれば
ジロリとこちらを見る恵くん。
「誰」
「僕の奥さん」
「嘘だ」
「本当だよ。いつも言ってるじゃん」
なぜか眉をしかめられた。
いつも何を言っているのか気になるところだが、先ほどからぎゅーぎゅーと後ろから抱き締めてくる悟。
邪魔だからと引き剥がしてもくっついてくる。
いい加減しつこくて、ぺしりと頭を叩いて引き剥がす。
「ひどーい」
「悟、邪魔」
「やだ。僕との約束破る気?」
「挨拶してるだけだよ?」
「いーや。恵が可愛くて構いたいって顔してる」
図星をつかれて笑ってしまう。
確かに可愛いから可愛がりたいし、構い倒したい。
しかし、警戒心の強そうな恵くんをそこまで構い倒してしまうと、悟が焼きもちでうるさ……騒ぎ出すのでしない。
「アンタ趣味悪い」
「うーん……」
「そこは反論してよ。
超イケメンの特級の旦那だよ?」
「うんうん。カッコいいカッコいい」
「何しに来たの」
「恵くんとお友達になりたくて」
駄目かなぁ?と小首を傾げれば顔を反らされる。
「恵くんとご飯食べたり、いっぱいお話したりして、恵くんのことを知りたいんだ」
「………それをしてアンタに何の得があんの?」
「恵くんを構いたい」
「本音出てるよ」
「あら。
うーん……恵くんが私の好みだから?」
「浮気?」
「違う。
えーっと……恵くんと仲良くなりたいし
お世話したいんだけど…」
何て言えば伝わるかと頭を悩ませる。
お兄さんの話題は良いとは思えず、どうしようかと悩んでいたら悟に再び抱き締められる。
「恵、僕のだからね」
「取るわけないだろ」
「この人、多分恵とお姉さん構い倒したいからちょくちょく遊びに来るよ」
「駄目かな?」
「僕としても保護者がいない二人暮らしより、彼女が君達姉弟を見ていてくれたら助かるし、君達の生活も守れるからね」
「手助けなんていらない」
「あら、駄目だよ」
癖の強い髪の毛を撫でる。
驚いた顔をする恵くん。
「君達はまだ子供。
だから守られなきゃ」
「今さらだろ」
「耳が痛いなぁ。
確かに今さらだけど……今からじゃ遅い?」
「………すぐに、は信用出来ない」
「うん。信用して貰えるよう頑張るね」
よしよし、と少し硬めの頭を撫でる。
「恵。
僕の!!奥さん!!だからね」
この後、休みのたびにちょくちょく遊びに行っては恵とお姉さんを構い倒したら懐いた。
そして悟には拗ねられた。
次「伊地知の憂鬱」
先輩シリーズ
「あ、伊地知くんこれなんだけど」
書類を片手に近付いてくる美人。
この方、一級呪術師であり事務作業や補助監督の仕事までこなす凄い人。
呪術師としての任務がとある人物のせいで制限されているから……というのもある。
髪を耳にかける動作も美しく、近い距離にいい匂いがする。
普段人使いが荒いあの人のせいで胃の負担が酷いが、綺麗な家入さんや彼女を見ていれば少しは軽減される気がする。
「伊地知くん、聞いてる?」
「あっ、すいません」
「疲れてる?目の下の隈酷いよ」
小首を傾げて此方を覗き込む姿にドキリ、とする。
「ちゃんと寝れてる?」
「は、はい!大丈夫です!!」
「本当?」
美人が優しい。
自分のことを心配してくれている。
ほっこりと暖かい気持ちになる。
「そのまま永眠させてあげようか?」
「っ!!!」
耳元で聞こえた悪魔の囁き。
一気に肝が冷えた。
ギギギギ、とブリキの人形のごとく振り向けば目隠しをした白髪の大男。
雰囲気だけでわかる。
私は殺られるっ!!!
冷や汗が滝のように流れる。
そんな私とは正反対に、表情を緩ませる彼女。
「悟、おかえりなさい」
「ただいまー」
私は存在しない。私はここにいない。
例え目の前で彼女を抱き締めて見せつけるように顔中にキスをしている五条さんがいても、私は空気。
「仕事の話してた?
悪いけど先に伊地知借りていい?」
「急ぎ?」
「少し気になることあってね」
「私は後からで平気だよ」
「ごめんね。伊地知」
「は、はいっっ!!!」
「伊地知くん虐め過ぎたら駄目だよ」
「虐めてないよ」
またあとで、と行かないでほしい。
彼女の姿が見えなくなり、沈黙が怖い。
「伊地知」
「な…んで、しょうか……?」
「次は無いよ」
低い声が怖い。
私の胃が悲鳴を上げている。
「僕のだよ」
「知ってます」
「鼻の下伸ばしてデレデレすんな」
「美人がいたら緩む時もあります」
「は?」
「すいません!!」
絶対のセコムが怖い。
私の癒しが生死に関わる。