通行人 番外編
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※続いちゃったコナン世界の通行人
※ギャグ
※キャラ崩壊あり
※キャラにかっこよさなど皆無
※時間?なにそれ?原作?なにそれ?
以上許せるかたのみどうぞ
「最近妙な野良猫を拾ったらしいな」
「よく知ってるね」
我が家でくつろぐ銀色の猫さん。
こちらも昔拾って世話した野良猫だ。
「目障りなら排除してやろうか?」
「物騒。目障りなら最初から餌付けしないよ」
「野良猫に餌付けはヤメロ」
「そーゆー君も野良猫みたいなもんじゃん」
「クックックッ
俺を野良猫扱いするなんざテメーくらいだ」
「顔がいい野良猫見るとつい餌付けしたくなる」
「…………」
「なんだよその目。
猫じゃらしで遊んであげようか?」
「やったら殺すぞ」
「怖い怖い。ほーら、毛並み整えてあげるから怒るな怒るな」
「チッ」
言葉は物騒でも髪の手入れさせてくれる野良猫さん。
昔散々玩具を頭に突き付けられながら殺意100%で睨まれてきたから、別に気にしちゃいない。
「仕事は」
「ホレ」
「金は振り込んでおく」
「まいど!!」
野良猫さんはわりといいお金稼ぎの相手だ。
まぁ、物騒なこと頼んでくるし、他にも色々な取引相手もいるからギリギリを見極めなきゃいけないんだけど。
「またお腹に風穴開けて倒れるのやめてね」
「そんなヘマしねーよ」
「したら記念撮影してあげる」
「イカれてんな」
「それほどでも」
わりとビビるからな。
死体見つけちゃった……と思ってしまったのに動くんだぜ?ゾンビかよ。
おもわずバイオハザァァアアアアドって叫んだ私悪くない。
銀色の野良猫はたまーにお土産片手にうちに不法侵入して、ふらっと帰って行く。
連絡も無いので家帰って来たらいるからビビる。
寛ぎすぎてて野良猫と我が家の家具達のミスマッチに笑った。
笑ったら、野良猫に似合うように家具全入れ替えされてビビった。
この野良猫、やるときゃやる有言実行野郎だ。
「あ、そうだ」
「何だ」
「この間遊園地で黄色のリュック背負ってたんだって?」
「どこ情報だ」
「見たかったなぁ」
「偽物だ」
「遊園地めちゃくちゃ楽しんでたと」
「偽物だ」
「………ふっ」
「バラすぞ」
殺意マシマシだ。これ以上はやめておこう。
偽物なことはわかっているけど、面白すぎるから見たかったなぁ。
「オイ、飯」
「どっから入り込んできてんだアホ猫」
「窓」
「玄関から入れよ」
「鍵寄越せよ」
黒猫がやってきました。
「あ?誰だよコイツ」
「オマエが誰だ」
「喧嘩するなら問答無用で水かけるぞ野良猫共」
あ?お?とお互い子供が逃げ出すようなこれから人殺すの?ってくらい物騒な顔をしてよろしくない空気を出す野良猫共。
「ここは私の家。つまり私が主。
拾われてきたお前ら野良猫の城ではない。
アーユーオーケー?」
「汚ェ発音だな」
「包丁こっち向けんな」
大人しくなった野良猫共にご褒美としてチュール(こんにゃくゼリー)をあげた。
二人揃って顔に叩きつけてきたので私が食べた。
おまっ、このこんにゃくゼリーうまいんだからな!!一本30円だぞ!!
「ほら、おあがりよ」
「サンキュ」
「で、今日は何でお金投げ捨てたの?」
「馬が俺の金を盗んでいった」
「才能無いからやめなよ」
「当たると思った」
チッ、と舌打ちしてる黒猫。
いや、あんた毎回お金消え去ってるじゃん。
「お前に金持たせると子供にティッシュ渡すのと同じくらい無駄だよね」
「あ?」
「一瞬で千切ってゴミに消えるってこと」
「いつか当たるんだよ。これは投資だ投資」
「無駄な投資ご苦労様」
「クズな野良猫の世話して楽しいか?」
「シルバーはお金に困ってないから真逆だね」
「博打するなら面白いもんに賭ける」
ちなみに私、銀色野良猫をシルバー。
黒猫をクロと呼んでる。
人の名前?いや、こいつら野良猫扱いで充分だから。
「シルバー、クロ雇ってあげれば?」
「いらねぇ」
「クロの無駄遣い癖はともかく、腕っぷしは凄いよ」
人間ぶっ飛ばすレベルだから。
「いらねぇ。躾のなってない奴は扱い辛ぇ」
「残念だったね、クロ」
「べつに」
シルバーが立ち上がり、いつもの真っ黒いコートと帽子を手に取る。
「行くの?」
「行く」
「いってらっしゃい」
シルバーは私の頭をくしゃくしゃに撫でると玄関から出ていった。
「今のは」
「うちの野良猫」
「あんなおっかねー野良猫いるわけねーだろ」
「お前ブーメランだからな」
顔に傷がある時点でお前もなかなかだぞ。
「あ、そろそろ行かなきゃ」
「用事か?」
「うん。友達にご飯誘われてるから行ってくるけどいる?帰る?」
「いる」
後片付けして用意する。
今日は蘭とコナンくんからご飯のお誘いだ。
蘭のお父さんがお母さんを誘って二人でご飯をする企画をし、今回は蘭とコナンくんは行かず二人で食べるのも味気ないからとお誘いを受けた。
「おじさんいい加減おばさんと暮らせばいーのにね」
「お父さんもお母さんも素直じゃないから」
「おじさんもなかなか決まらないもんね……
女の人目の前にすると鼻の下伸びるし」
「それはもう……ね」
毎度お馴染みポアロでのご飯。
軽食からガッツリまで揃ってるから素晴らしいよね。
「美味しい……梓さん嫁に来て」
「ふふふ。嬉しいなぁ」
「可愛い。天使。梓さん好き」
「名前ちゃんならいい旦那さん捕まえられるでしょ?」
「いやー。
私物騒な野良猫しか寄り付かない呪いがかかってるんですよ」
シルバーとか、クロとか。
「じゃあ僕とかどうですか?」
にこり、と笑ってアイスカフェラテを差し出してきた色黒金髪のイケメン。
蘭と梓さんがキャーーって言ってる。
コナンくんはジト目だ。
「すいません。
三十路手前で自称探偵・喫茶店アルバイトの旦那はガチで嫌です」
「手厳しいですね。苦労はさせませんよ?」
「苦労しかしねーだろ」
って言っても高級車バンバンぶつけてすぐに直る謎。金に困っていないのかもしれないが、イケメンだからと騙されちゃいけない。
「安室さん、名前姉ちゃん困らせたら駄目だよ」
「本気なんですけどね」
「社畜にはなりたくない」
「ん?何か言いました?」
にーっこり。
この色黒金髪イケメンこと、安室透。
私に求婚してるが甘い甘いスイーーーットな展開ではないことを始めに言っておく。
こいつ、私の裏のお仕事の事をどこかから知ったらしく本職(公安)で使おうと企んでる奴なのだ。
誰があんな社畜どころかドM集団の一員になりたいと思う?
しかも上司がトリプルフェイスのゴリラだぞ?
イケメンゴリラはシャバーニだけで良い。
「名前さんはどんな男性ならいいんですか?」
「エキゾチックなギャップのある人」
「もっと詳しく教えていただけますか?」
「仕事しろアルバイト」
お前自分がダメだからって他の公安用意しようとしてないか?
どっちにしろ嫌だわ。まじで嫌だわ。
お前に関わると寿命擦りきれそう。
「そういえば名前って昔っから男に興味無さそうだけど……」
「梓さんは口説くのにね」
「そっちの趣味が?」
「この馬鹿野郎共が」
単純にレディーファースト精神なんだよ。
「うーん……今まで心引かれるような男の人と出会ったことがないからなぁ」
心ドン引く出会いなら沢山あるんだけどね。
「だから蘭みたいに真っ直ぐ新一を好きでいられるのが少し羨ましいよ」
「そ、そんな!!私は別に……新一のことなんて…」
「………っ」
「新一も新一で蘭一筋だし、さっさとくっつけよ」
「新一が!?そんなわけないでしょ……」
「恋は盲目」
浮き沈みする蘭を笑う。
その隣の新一くん(笑)は赤くなったり青くなったりしててこれまた面白い。
「わ、私のことより名前よ!!
もっと詳しく!!どんな人がいいの?」
「だからエキゾチックでギャップのある人」
「もっと詳しく!!」
「んーー。
目が細くてつり上がっていて私よりも身長が高くて、髪の毛が長いのが似合ってて、筋肉がほどほどにある細マッチョで尻がキュッとなってて、喧嘩強くて、二面性があるとめちゃくちゃいい。
真面目なのに意地悪とか、優しそうなのに悪役似合いそうなギャップに悶える。
あと私を愛してくれるなら最高に鼻血出る」
その瞬間、ガシッッとゴリラ安室に捕らえられた。
肩がミシリ、と悲鳴をあげる。
「その人」ミシミシ
「ちょっ、いたっ!?まじいたっ!!おいゴリラ!!」
「赤……が付くお名前ではないですよね?」
にーーーっこり。
ゴリラ安室が微笑む。が、目が笑っていない。
「沖……とか言わないですよね?」
にーーーっこり。
ゴリラ安室の顔に影が!!!
「え?なに?何の地雷?
私の好みの話からなんであんたの地雷に繋がるの?」
「名前姉ちゃん沖矢さんが悪役になったみたいな人だったら好みだったの?」
「まっさかー!!
…………いや、案外ありかも」
笑い飛ばそうとしたが、よくよく考えたらあの人わりとドンピシャ?
うん、赤井でも沖矢でもどっちもありかなしかで言われたらあり、だな。
しかし
「ありだけど、無しだな」
だってあの人どっちかといえば兄ちゃんだろ。
世良ちゃんいるから私の扱いも妹と同じだぞ?
ん?待てよ?
そう考えると……
「私、世良ちゃんを愛してる」
「世良ちゃんは女の子でしょ」
「確かに名前姉ちゃん世良のお姉ちゃんに初対面で告白してたもんね」
「愛くるしさもあるし格好いいし……惚れるしかないじゃん」
私の理想は身近にいたよベイビー。
とりあえず明日世良ちゃんに花束持って告白すればいいかな?
「どっかの国に同性結婚出来る場所あったよね?」
「オイ」
「駄目ですよ」
「もー!!真面目に話してるのに!!名前ったらすぐ脱線させるんだから!!」
わりと本気で赤井さんに妹さん下さいって言ったら「俺を倒せたらな」って殺られそうだからやめておこう。
「まぁ、いつか蘭と新一みたいな恋が出来ればいいかな」
「もうっ!!だから私達はまだ、そんなんじゃ……」
「はいはい。まだ、だもんねー?」
「名前!!」
照れながらも思い人を思い浮かべて顔を赤くする蘭は可愛い。
その隣で赤くなる新一(笑)も可愛い。
初々しいが………はよくっつけと思うんだよ。
ザリザリに甘い砂糖を噛み砕くようなアオハルを目の前で繰り広げないでくれ。
からんからーんと入店音がして皆でそちらを向く。
入って来た客は私と目が合うと隣まで来た。
「よくここわかったね」
「匂いで追ってきた」
「動物かよ」
「お前が帰って来るの遅ェからだよ」
腹減ったと言われて時間を見たら
長居していたのだと気付く。
「お前…!!」
「あ?なんだこのガキ」
「えっと……名前のお知り合いですか?」
「飼われてる」
「気にしなくていいよ蘭。
ただの野良猫だから」
キョトンとする蘭。
隣ではぐぅ、と可愛い音のするお腹を空かせた野良猫がじっと此方を見ている。
「え?いや人間でしょその人」
「お金持つと溝に捨てるようなドクズのヒモだよ」
「腹減った」
「ウチになんかあったでしょ」
「チンすんのめんどくせぇ」
「働けニート」
「働いてるっつの」
「あむぴ、なんかガッツリ適当に作って」
「かしこまりました」
「飲み物は?」
「ビール」
「ふざけんな。水だな」
「ビール」
「梓さーん、コイツに雑巾絞った汚水をお願い」
「え…っと……うちでは無いメニューかな」
私の隣に座り込むクロの頭を叩く。
メニューよこせ、と見ているクロに呆れてしまう。
「……ちょっと名前、どーゆーこと?」
「何が?」
「いつこんなイケメンの彼氏できたのよ!?」
「こんなドクズが彼氏とか無理」
「名前姉ちゃん何でこの人の面倒見てんの!?」
「ただの野良猫のお世話だよ」
コナンくんと蘭が食いついてくる。
しかし、私と野良猫にラブきゅんな展開などない。
「お待たせしました」
「ほらお食べ」
「ビール」
「うっさいな。黙って水飲め」
舌打ちしながら食べるクロ。
「どーゆー関係?」
「野良猫と餌付けしてる人」
「本当にそれだけ?」
「それ以外の関係なんてないよ」
蘭に疑われたがほんと何もないから。
ただの野良猫ですから。
「職に困ったら僕のことも飼って貰えますか?」
「ははは、あむぴったらお茶目なジョークだね」
「割りと本気ですよ」
「絶対拾わない」
クロも食べ終わったのでお会計を済ませる。
蘭とコナンくんに手を振り別れた。
「さっきの店員本当にただの店員か?」
「なんで?」
「血の臭いがした」
クロの言葉にあの人やっぱ物騒だな、と思ってしまう。
しかし私の身の回り自体物騒な毎日だからな。
「正義のお巡りさんだよ。
今は正体隠して潜入捜査中のね」
「お巡りさんから血の臭いなんて世も末だな」
「物騒な仕事しているクロが言うことか」
「物騒な野良猫保護してる奴の台詞でもねーな」
関わるな、オーケーと二人で頷き合う。
「お前のツテでいい仕事ねーのかよ」
「物騒な仕事がしたいならいくらでも探せばあるよ」
「金いい仕事」
「あんた金持つとすぐ無くすじゃん」
「うるせぇ」
「誰かの下につくタイプでもないし」
「面倒くせぇ」
仕事が欲しいらしいクロ。
探せばいくらでもあるにはある、が……
「お金のいいお仕事は色々面倒だがら
仲介人にはなりたくないので紹介しませーん」
「チッ」
「飯と宿提供するだけありがたく思いなさい」
「仕方ねぇな」
最強の用心棒をお伴に街を歩く。
「相変わらずヤベェよなここ」
「ヤベェよね」
"ジ……ケン…"
「死体でも埋まってんのか」
「かもね」
"タン……テ、イ"
ほんっとエグいな、この街。
見えないフリしていてもごそっといるんだもん。
まぁ、隣の男がどーにかしてくれんだけど。
「オ"エ"ッ」
「いつ見てもアンタもなかなかヤベェわ」
「これのが楽なんだよ」
口のなかなら小さな塊を取り出したクロ。
それはどんどん大きくなりクロの身体に巻き付く。
"タンテイ二、シヲ"
「ここか?」
さくっ、と化物を片付けたクロは懐いている芋虫に武器を預けた。
「見えてないのに凄いねぇ」
「そういう体質なんだよ」
「気付かないで殺られたりしないの?」
「そんなヘマしねーよ」
さあ帰ろうか、としたのだが
目の前に現れた黒い制服の二人組。
「知り合いか」
「さあ?」
人の頭に顎を乗せるクロ。
地味に痛いんだが?
白髪サングラスとお団子ヘアー。
「通してくれそうにないね」
「眠ィ」
「すいませんがお二人はどんなご関係ですか?」
お団子がにっこりと笑って聞いてきた。
しかし、笑っているが気を抜いてはいない。
「野良猫と一般人ですが何か?」
「ん?お前ら高専のガキか」
「高専?」
「化物専門の学校だよ」
「あー、だから頭おかしそうな格好なのか」
「「オイ」」
改造制服に白髪サングラスとお団子ってなかなかヤベェだろ。
どう見てもヤベェだろ。
「よし、関わったら面倒だから帰ろう」
「うーん、困ったな」
「クロ帰るよ」
「コンビニで酒」
「サイダーで我慢しな」
「断る」
「お金出すの私」
スタスタ歩き出したが、ダンッと目の前を塞がれる。
目の前には白髪。
「帰さねーよ」
「あらやだイケメン」
「あ、思い出した。こいつ五条悟だ」
「どなた?」
「頭おかしい御三家の一つ」
「ヤベェオブヤベェ血筋かよ。
イケメンだけど残念なヤベェヤツじゃん」
「「ふっ」」
「あ?」
お団子とクロが吹き出した。
とりあえず帰りたいのだが……
「きゃああああ!!!」
わりと近場で上がった叫び声。
またか……と思っていたら足音が多数。
「えっ、名前!?」
「名前姉ちゃん!?」
「名前さん!?」
「くっそ面倒な展開しか見えない」
蘭、コナンくん、あむぴ。
なぜ君たちここに居るんだ……。
近場のお店で殺人事件らしい。
「また君たちかね」
「私無関係の未成年なんで帰りたいんですけど」
「事件同時近くに居ましたよね」
「叫び声しか聞いとらんよあむぴ」
「名前、あの男の子達は?知り合い?」
「知らん」
「名前姉ちゃん、怪しい人とか見てない?」
「あの改造制服の二人以外見てないわ」
「遠回しに怪しい人扱いやめてくれないか?」
なんやかんやありまして、事件解決。
さっさと帰ろうかと解散したらなぜかついてくる学生二人。
「ストーカー?」
「おや、僕の出番ですかね?」
「ははは、お断り申し上げる」
「そうおっしゃらずに」
「やめろ。寄るなあむぴ」
しっしっ、と近付くあむぴを追い払う。
これ以上面倒なことに関わりたくない。
「名前姉ちゃん困り事?」
きょるん、とこちらを見上げる子供。
脳内で考える。
子供と自称探偵に相談
↓
着いてくる
↓
事件発生
↓
クロやストーカー(仮)の身元捜査
↓
遅くなる
↓
厄介事
↓
眠れなくなる
よし、OK。
「さぁ、みんな帰ろうか」キラキラキラ
「考えるの面倒になったでしょ」
「名前さん」
「ほーらほら、クロもそこの怪しい学生も帰るよー」
「怪しいって言ってるじゃん」
「やはりここは僕が」
「コナンくん、あむぴ」
これ以上踏み込むならお前らと今後2度と絡まねぇ。
にっこりと笑顔で呟く。
その瞬間二人は笑顔で頷いて蘭のところへ。
「蘭姉ちゃん帰ろう」
「蘭さん、コナンくん送りますよ」
「ばーい!!蘭また明日ね!!」
よし、と頷く。
あいつらと居たら本当に休めない。
「クロ、変人共カム。帰るぞ」
「「は?」」
「ビール」
「冷蔵庫にあるっしょ」
「飲んだ」
「ざけんな居候」
コンビニ行ってお金渡してお酒買って…
自宅なう。
ちなみに怪しい学生もな。
「これどんな状況?」
「さあ?」
「そーいや君らなんでここいんの?」
「「連れてきたの(君・お前)な」」
「つまみどこだ」
「クロ、ハウス」
余ってる部屋を指差す。
文句言いながら引っ込んだ。
「で、君ら何」
「随分あっさりだね」
「オマエこそ何。あとアイツ」
「呪祖師か」
「何それ?人呪いそうな名前だね」
「………」
「コイツ誤魔化し方下手すぎね?」
ケタケタ笑いながら今日もパソコンで遊び始める。
この街で、この国で、この世界で、沢山の情報が飛び交う世界へ。
「こんな呪霊だらけの街見たことねーよ」
「数歩歩けばゴロゴロ一級レベルがいるからね」
「そりゃ毎日殺人事件起こるから悪霊多発区域だろーね」
「「毎日?」」
「おや?知らないの?
この街は殺人、強盗、爆発その他諸々のヨハネスブルグだよ」
「ヤバ」
「この子頭おかしいぞ、悟」
コソコソ話しても聞こえてるぞそこ。
ガチャガチャ聞こえてきた音。
そして当然のように入って来たシルバー。
「オイ、また拾ったのか」
「着いてきただけ」
「何でも拾うな」
「やだなぁ、まだ拾ってないよ」
寛ぎだすシルバーにぎょっとする学生二人。
そりゃーそうか。
「シルバー、血着いたのそこらに置かないで」
「うるせぇ」
「ここ私の家。君野良猫」
「獲物の血だ」
「ふざけんな。狩りしたからその返り血ならOKって制度じゃねーぞバカ野郎」
「チッ」
「仕事入ったから暫くいなくなるわ」
「良かったねー。お馬や舟につぎ込むなよー」
「次は勝つ」
仕事着で出ていったクロは窓から出ていった。
まったり寛ぐシルバー。
「「なにこれ」」
「え?なに?黒幕?」
「ヤバいヤツじゃないのな?これ」
「絶対ヤバいって」
「ヤバい組織のヤバいヤツじゃねーか」
「これ私達ヤバいヤツに巻き込まれたのかな?」
「どうする?逃げる?逃げる?」
「あ"?どこに逃げるって?」
「シルバー、威嚇しない」
チャキッと出した黒いブツ。
シルバーはにたりと笑う。
そーゆー悪ノリ良くないと注意したら引っ込めた。
「「え、ヤバ」」
理由はよくわからないまま、学生二人からドン引かれた。
のちにこの学生も入りたびるなんて今はまだ思わなかった。
あとがき
通行人らしくなくなってきたwww
これ続かない(笑)うん、続かないwww
※ギャグ
※キャラ崩壊あり
※キャラにかっこよさなど皆無
※時間?なにそれ?原作?なにそれ?
以上許せるかたのみどうぞ
「最近妙な野良猫を拾ったらしいな」
「よく知ってるね」
我が家でくつろぐ銀色の猫さん。
こちらも昔拾って世話した野良猫だ。
「目障りなら排除してやろうか?」
「物騒。目障りなら最初から餌付けしないよ」
「野良猫に餌付けはヤメロ」
「そーゆー君も野良猫みたいなもんじゃん」
「クックックッ
俺を野良猫扱いするなんざテメーくらいだ」
「顔がいい野良猫見るとつい餌付けしたくなる」
「…………」
「なんだよその目。
猫じゃらしで遊んであげようか?」
「やったら殺すぞ」
「怖い怖い。ほーら、毛並み整えてあげるから怒るな怒るな」
「チッ」
言葉は物騒でも髪の手入れさせてくれる野良猫さん。
昔散々玩具を頭に突き付けられながら殺意100%で睨まれてきたから、別に気にしちゃいない。
「仕事は」
「ホレ」
「金は振り込んでおく」
「まいど!!」
野良猫さんはわりといいお金稼ぎの相手だ。
まぁ、物騒なこと頼んでくるし、他にも色々な取引相手もいるからギリギリを見極めなきゃいけないんだけど。
「またお腹に風穴開けて倒れるのやめてね」
「そんなヘマしねーよ」
「したら記念撮影してあげる」
「イカれてんな」
「それほどでも」
わりとビビるからな。
死体見つけちゃった……と思ってしまったのに動くんだぜ?ゾンビかよ。
おもわずバイオハザァァアアアアドって叫んだ私悪くない。
銀色の野良猫はたまーにお土産片手にうちに不法侵入して、ふらっと帰って行く。
連絡も無いので家帰って来たらいるからビビる。
寛ぎすぎてて野良猫と我が家の家具達のミスマッチに笑った。
笑ったら、野良猫に似合うように家具全入れ替えされてビビった。
この野良猫、やるときゃやる有言実行野郎だ。
「あ、そうだ」
「何だ」
「この間遊園地で黄色のリュック背負ってたんだって?」
「どこ情報だ」
「見たかったなぁ」
「偽物だ」
「遊園地めちゃくちゃ楽しんでたと」
「偽物だ」
「………ふっ」
「バラすぞ」
殺意マシマシだ。これ以上はやめておこう。
偽物なことはわかっているけど、面白すぎるから見たかったなぁ。
「オイ、飯」
「どっから入り込んできてんだアホ猫」
「窓」
「玄関から入れよ」
「鍵寄越せよ」
黒猫がやってきました。
「あ?誰だよコイツ」
「オマエが誰だ」
「喧嘩するなら問答無用で水かけるぞ野良猫共」
あ?お?とお互い子供が逃げ出すようなこれから人殺すの?ってくらい物騒な顔をしてよろしくない空気を出す野良猫共。
「ここは私の家。つまり私が主。
拾われてきたお前ら野良猫の城ではない。
アーユーオーケー?」
「汚ェ発音だな」
「包丁こっち向けんな」
大人しくなった野良猫共にご褒美としてチュール(こんにゃくゼリー)をあげた。
二人揃って顔に叩きつけてきたので私が食べた。
おまっ、このこんにゃくゼリーうまいんだからな!!一本30円だぞ!!
「ほら、おあがりよ」
「サンキュ」
「で、今日は何でお金投げ捨てたの?」
「馬が俺の金を盗んでいった」
「才能無いからやめなよ」
「当たると思った」
チッ、と舌打ちしてる黒猫。
いや、あんた毎回お金消え去ってるじゃん。
「お前に金持たせると子供にティッシュ渡すのと同じくらい無駄だよね」
「あ?」
「一瞬で千切ってゴミに消えるってこと」
「いつか当たるんだよ。これは投資だ投資」
「無駄な投資ご苦労様」
「クズな野良猫の世話して楽しいか?」
「シルバーはお金に困ってないから真逆だね」
「博打するなら面白いもんに賭ける」
ちなみに私、銀色野良猫をシルバー。
黒猫をクロと呼んでる。
人の名前?いや、こいつら野良猫扱いで充分だから。
「シルバー、クロ雇ってあげれば?」
「いらねぇ」
「クロの無駄遣い癖はともかく、腕っぷしは凄いよ」
人間ぶっ飛ばすレベルだから。
「いらねぇ。躾のなってない奴は扱い辛ぇ」
「残念だったね、クロ」
「べつに」
シルバーが立ち上がり、いつもの真っ黒いコートと帽子を手に取る。
「行くの?」
「行く」
「いってらっしゃい」
シルバーは私の頭をくしゃくしゃに撫でると玄関から出ていった。
「今のは」
「うちの野良猫」
「あんなおっかねー野良猫いるわけねーだろ」
「お前ブーメランだからな」
顔に傷がある時点でお前もなかなかだぞ。
「あ、そろそろ行かなきゃ」
「用事か?」
「うん。友達にご飯誘われてるから行ってくるけどいる?帰る?」
「いる」
後片付けして用意する。
今日は蘭とコナンくんからご飯のお誘いだ。
蘭のお父さんがお母さんを誘って二人でご飯をする企画をし、今回は蘭とコナンくんは行かず二人で食べるのも味気ないからとお誘いを受けた。
「おじさんいい加減おばさんと暮らせばいーのにね」
「お父さんもお母さんも素直じゃないから」
「おじさんもなかなか決まらないもんね……
女の人目の前にすると鼻の下伸びるし」
「それはもう……ね」
毎度お馴染みポアロでのご飯。
軽食からガッツリまで揃ってるから素晴らしいよね。
「美味しい……梓さん嫁に来て」
「ふふふ。嬉しいなぁ」
「可愛い。天使。梓さん好き」
「名前ちゃんならいい旦那さん捕まえられるでしょ?」
「いやー。
私物騒な野良猫しか寄り付かない呪いがかかってるんですよ」
シルバーとか、クロとか。
「じゃあ僕とかどうですか?」
にこり、と笑ってアイスカフェラテを差し出してきた色黒金髪のイケメン。
蘭と梓さんがキャーーって言ってる。
コナンくんはジト目だ。
「すいません。
三十路手前で自称探偵・喫茶店アルバイトの旦那はガチで嫌です」
「手厳しいですね。苦労はさせませんよ?」
「苦労しかしねーだろ」
って言っても高級車バンバンぶつけてすぐに直る謎。金に困っていないのかもしれないが、イケメンだからと騙されちゃいけない。
「安室さん、名前姉ちゃん困らせたら駄目だよ」
「本気なんですけどね」
「社畜にはなりたくない」
「ん?何か言いました?」
にーっこり。
この色黒金髪イケメンこと、安室透。
私に求婚してるが甘い甘いスイーーーットな展開ではないことを始めに言っておく。
こいつ、私の裏のお仕事の事をどこかから知ったらしく本職(公安)で使おうと企んでる奴なのだ。
誰があんな社畜どころかドM集団の一員になりたいと思う?
しかも上司がトリプルフェイスのゴリラだぞ?
イケメンゴリラはシャバーニだけで良い。
「名前さんはどんな男性ならいいんですか?」
「エキゾチックなギャップのある人」
「もっと詳しく教えていただけますか?」
「仕事しろアルバイト」
お前自分がダメだからって他の公安用意しようとしてないか?
どっちにしろ嫌だわ。まじで嫌だわ。
お前に関わると寿命擦りきれそう。
「そういえば名前って昔っから男に興味無さそうだけど……」
「梓さんは口説くのにね」
「そっちの趣味が?」
「この馬鹿野郎共が」
単純にレディーファースト精神なんだよ。
「うーん……今まで心引かれるような男の人と出会ったことがないからなぁ」
心ドン引く出会いなら沢山あるんだけどね。
「だから蘭みたいに真っ直ぐ新一を好きでいられるのが少し羨ましいよ」
「そ、そんな!!私は別に……新一のことなんて…」
「………っ」
「新一も新一で蘭一筋だし、さっさとくっつけよ」
「新一が!?そんなわけないでしょ……」
「恋は盲目」
浮き沈みする蘭を笑う。
その隣の新一くん(笑)は赤くなったり青くなったりしててこれまた面白い。
「わ、私のことより名前よ!!
もっと詳しく!!どんな人がいいの?」
「だからエキゾチックでギャップのある人」
「もっと詳しく!!」
「んーー。
目が細くてつり上がっていて私よりも身長が高くて、髪の毛が長いのが似合ってて、筋肉がほどほどにある細マッチョで尻がキュッとなってて、喧嘩強くて、二面性があるとめちゃくちゃいい。
真面目なのに意地悪とか、優しそうなのに悪役似合いそうなギャップに悶える。
あと私を愛してくれるなら最高に鼻血出る」
その瞬間、ガシッッとゴリラ安室に捕らえられた。
肩がミシリ、と悲鳴をあげる。
「その人」ミシミシ
「ちょっ、いたっ!?まじいたっ!!おいゴリラ!!」
「赤……が付くお名前ではないですよね?」
にーーーっこり。
ゴリラ安室が微笑む。が、目が笑っていない。
「沖……とか言わないですよね?」
にーーーっこり。
ゴリラ安室の顔に影が!!!
「え?なに?何の地雷?
私の好みの話からなんであんたの地雷に繋がるの?」
「名前姉ちゃん沖矢さんが悪役になったみたいな人だったら好みだったの?」
「まっさかー!!
…………いや、案外ありかも」
笑い飛ばそうとしたが、よくよく考えたらあの人わりとドンピシャ?
うん、赤井でも沖矢でもどっちもありかなしかで言われたらあり、だな。
しかし
「ありだけど、無しだな」
だってあの人どっちかといえば兄ちゃんだろ。
世良ちゃんいるから私の扱いも妹と同じだぞ?
ん?待てよ?
そう考えると……
「私、世良ちゃんを愛してる」
「世良ちゃんは女の子でしょ」
「確かに名前姉ちゃん世良のお姉ちゃんに初対面で告白してたもんね」
「愛くるしさもあるし格好いいし……惚れるしかないじゃん」
私の理想は身近にいたよベイビー。
とりあえず明日世良ちゃんに花束持って告白すればいいかな?
「どっかの国に同性結婚出来る場所あったよね?」
「オイ」
「駄目ですよ」
「もー!!真面目に話してるのに!!名前ったらすぐ脱線させるんだから!!」
わりと本気で赤井さんに妹さん下さいって言ったら「俺を倒せたらな」って殺られそうだからやめておこう。
「まぁ、いつか蘭と新一みたいな恋が出来ればいいかな」
「もうっ!!だから私達はまだ、そんなんじゃ……」
「はいはい。まだ、だもんねー?」
「名前!!」
照れながらも思い人を思い浮かべて顔を赤くする蘭は可愛い。
その隣で赤くなる新一(笑)も可愛い。
初々しいが………はよくっつけと思うんだよ。
ザリザリに甘い砂糖を噛み砕くようなアオハルを目の前で繰り広げないでくれ。
からんからーんと入店音がして皆でそちらを向く。
入って来た客は私と目が合うと隣まで来た。
「よくここわかったね」
「匂いで追ってきた」
「動物かよ」
「お前が帰って来るの遅ェからだよ」
腹減ったと言われて時間を見たら
長居していたのだと気付く。
「お前…!!」
「あ?なんだこのガキ」
「えっと……名前のお知り合いですか?」
「飼われてる」
「気にしなくていいよ蘭。
ただの野良猫だから」
キョトンとする蘭。
隣ではぐぅ、と可愛い音のするお腹を空かせた野良猫がじっと此方を見ている。
「え?いや人間でしょその人」
「お金持つと溝に捨てるようなドクズのヒモだよ」
「腹減った」
「ウチになんかあったでしょ」
「チンすんのめんどくせぇ」
「働けニート」
「働いてるっつの」
「あむぴ、なんかガッツリ適当に作って」
「かしこまりました」
「飲み物は?」
「ビール」
「ふざけんな。水だな」
「ビール」
「梓さーん、コイツに雑巾絞った汚水をお願い」
「え…っと……うちでは無いメニューかな」
私の隣に座り込むクロの頭を叩く。
メニューよこせ、と見ているクロに呆れてしまう。
「……ちょっと名前、どーゆーこと?」
「何が?」
「いつこんなイケメンの彼氏できたのよ!?」
「こんなドクズが彼氏とか無理」
「名前姉ちゃん何でこの人の面倒見てんの!?」
「ただの野良猫のお世話だよ」
コナンくんと蘭が食いついてくる。
しかし、私と野良猫にラブきゅんな展開などない。
「お待たせしました」
「ほらお食べ」
「ビール」
「うっさいな。黙って水飲め」
舌打ちしながら食べるクロ。
「どーゆー関係?」
「野良猫と餌付けしてる人」
「本当にそれだけ?」
「それ以外の関係なんてないよ」
蘭に疑われたがほんと何もないから。
ただの野良猫ですから。
「職に困ったら僕のことも飼って貰えますか?」
「ははは、あむぴったらお茶目なジョークだね」
「割りと本気ですよ」
「絶対拾わない」
クロも食べ終わったのでお会計を済ませる。
蘭とコナンくんに手を振り別れた。
「さっきの店員本当にただの店員か?」
「なんで?」
「血の臭いがした」
クロの言葉にあの人やっぱ物騒だな、と思ってしまう。
しかし私の身の回り自体物騒な毎日だからな。
「正義のお巡りさんだよ。
今は正体隠して潜入捜査中のね」
「お巡りさんから血の臭いなんて世も末だな」
「物騒な仕事しているクロが言うことか」
「物騒な野良猫保護してる奴の台詞でもねーな」
関わるな、オーケーと二人で頷き合う。
「お前のツテでいい仕事ねーのかよ」
「物騒な仕事がしたいならいくらでも探せばあるよ」
「金いい仕事」
「あんた金持つとすぐ無くすじゃん」
「うるせぇ」
「誰かの下につくタイプでもないし」
「面倒くせぇ」
仕事が欲しいらしいクロ。
探せばいくらでもあるにはある、が……
「お金のいいお仕事は色々面倒だがら
仲介人にはなりたくないので紹介しませーん」
「チッ」
「飯と宿提供するだけありがたく思いなさい」
「仕方ねぇな」
最強の用心棒をお伴に街を歩く。
「相変わらずヤベェよなここ」
「ヤベェよね」
"ジ……ケン…"
「死体でも埋まってんのか」
「かもね」
"タン……テ、イ"
ほんっとエグいな、この街。
見えないフリしていてもごそっといるんだもん。
まぁ、隣の男がどーにかしてくれんだけど。
「オ"エ"ッ」
「いつ見てもアンタもなかなかヤベェわ」
「これのが楽なんだよ」
口のなかなら小さな塊を取り出したクロ。
それはどんどん大きくなりクロの身体に巻き付く。
"タンテイ二、シヲ"
「ここか?」
さくっ、と化物を片付けたクロは懐いている芋虫に武器を預けた。
「見えてないのに凄いねぇ」
「そういう体質なんだよ」
「気付かないで殺られたりしないの?」
「そんなヘマしねーよ」
さあ帰ろうか、としたのだが
目の前に現れた黒い制服の二人組。
「知り合いか」
「さあ?」
人の頭に顎を乗せるクロ。
地味に痛いんだが?
白髪サングラスとお団子ヘアー。
「通してくれそうにないね」
「眠ィ」
「すいませんがお二人はどんなご関係ですか?」
お団子がにっこりと笑って聞いてきた。
しかし、笑っているが気を抜いてはいない。
「野良猫と一般人ですが何か?」
「ん?お前ら高専のガキか」
「高専?」
「化物専門の学校だよ」
「あー、だから頭おかしそうな格好なのか」
「「オイ」」
改造制服に白髪サングラスとお団子ってなかなかヤベェだろ。
どう見てもヤベェだろ。
「よし、関わったら面倒だから帰ろう」
「うーん、困ったな」
「クロ帰るよ」
「コンビニで酒」
「サイダーで我慢しな」
「断る」
「お金出すの私」
スタスタ歩き出したが、ダンッと目の前を塞がれる。
目の前には白髪。
「帰さねーよ」
「あらやだイケメン」
「あ、思い出した。こいつ五条悟だ」
「どなた?」
「頭おかしい御三家の一つ」
「ヤベェオブヤベェ血筋かよ。
イケメンだけど残念なヤベェヤツじゃん」
「「ふっ」」
「あ?」
お団子とクロが吹き出した。
とりあえず帰りたいのだが……
「きゃああああ!!!」
わりと近場で上がった叫び声。
またか……と思っていたら足音が多数。
「えっ、名前!?」
「名前姉ちゃん!?」
「名前さん!?」
「くっそ面倒な展開しか見えない」
蘭、コナンくん、あむぴ。
なぜ君たちここに居るんだ……。
近場のお店で殺人事件らしい。
「また君たちかね」
「私無関係の未成年なんで帰りたいんですけど」
「事件同時近くに居ましたよね」
「叫び声しか聞いとらんよあむぴ」
「名前、あの男の子達は?知り合い?」
「知らん」
「名前姉ちゃん、怪しい人とか見てない?」
「あの改造制服の二人以外見てないわ」
「遠回しに怪しい人扱いやめてくれないか?」
なんやかんやありまして、事件解決。
さっさと帰ろうかと解散したらなぜかついてくる学生二人。
「ストーカー?」
「おや、僕の出番ですかね?」
「ははは、お断り申し上げる」
「そうおっしゃらずに」
「やめろ。寄るなあむぴ」
しっしっ、と近付くあむぴを追い払う。
これ以上面倒なことに関わりたくない。
「名前姉ちゃん困り事?」
きょるん、とこちらを見上げる子供。
脳内で考える。
子供と自称探偵に相談
↓
着いてくる
↓
事件発生
↓
クロやストーカー(仮)の身元捜査
↓
遅くなる
↓
厄介事
↓
眠れなくなる
よし、OK。
「さぁ、みんな帰ろうか」キラキラキラ
「考えるの面倒になったでしょ」
「名前さん」
「ほーらほら、クロもそこの怪しい学生も帰るよー」
「怪しいって言ってるじゃん」
「やはりここは僕が」
「コナンくん、あむぴ」
これ以上踏み込むならお前らと今後2度と絡まねぇ。
にっこりと笑顔で呟く。
その瞬間二人は笑顔で頷いて蘭のところへ。
「蘭姉ちゃん帰ろう」
「蘭さん、コナンくん送りますよ」
「ばーい!!蘭また明日ね!!」
よし、と頷く。
あいつらと居たら本当に休めない。
「クロ、変人共カム。帰るぞ」
「「は?」」
「ビール」
「冷蔵庫にあるっしょ」
「飲んだ」
「ざけんな居候」
コンビニ行ってお金渡してお酒買って…
自宅なう。
ちなみに怪しい学生もな。
「これどんな状況?」
「さあ?」
「そーいや君らなんでここいんの?」
「「連れてきたの(君・お前)な」」
「つまみどこだ」
「クロ、ハウス」
余ってる部屋を指差す。
文句言いながら引っ込んだ。
「で、君ら何」
「随分あっさりだね」
「オマエこそ何。あとアイツ」
「呪祖師か」
「何それ?人呪いそうな名前だね」
「………」
「コイツ誤魔化し方下手すぎね?」
ケタケタ笑いながら今日もパソコンで遊び始める。
この街で、この国で、この世界で、沢山の情報が飛び交う世界へ。
「こんな呪霊だらけの街見たことねーよ」
「数歩歩けばゴロゴロ一級レベルがいるからね」
「そりゃ毎日殺人事件起こるから悪霊多発区域だろーね」
「「毎日?」」
「おや?知らないの?
この街は殺人、強盗、爆発その他諸々のヨハネスブルグだよ」
「ヤバ」
「この子頭おかしいぞ、悟」
コソコソ話しても聞こえてるぞそこ。
ガチャガチャ聞こえてきた音。
そして当然のように入って来たシルバー。
「オイ、また拾ったのか」
「着いてきただけ」
「何でも拾うな」
「やだなぁ、まだ拾ってないよ」
寛ぎだすシルバーにぎょっとする学生二人。
そりゃーそうか。
「シルバー、血着いたのそこらに置かないで」
「うるせぇ」
「ここ私の家。君野良猫」
「獲物の血だ」
「ふざけんな。狩りしたからその返り血ならOKって制度じゃねーぞバカ野郎」
「チッ」
「仕事入ったから暫くいなくなるわ」
「良かったねー。お馬や舟につぎ込むなよー」
「次は勝つ」
仕事着で出ていったクロは窓から出ていった。
まったり寛ぐシルバー。
「「なにこれ」」
「え?なに?黒幕?」
「ヤバいヤツじゃないのな?これ」
「絶対ヤバいって」
「ヤバい組織のヤバいヤツじゃねーか」
「これ私達ヤバいヤツに巻き込まれたのかな?」
「どうする?逃げる?逃げる?」
「あ"?どこに逃げるって?」
「シルバー、威嚇しない」
チャキッと出した黒いブツ。
シルバーはにたりと笑う。
そーゆー悪ノリ良くないと注意したら引っ込めた。
「「え、ヤバ」」
理由はよくわからないまま、学生二人からドン引かれた。
のちにこの学生も入りたびるなんて今はまだ思わなかった。
あとがき
通行人らしくなくなってきたwww
これ続かない(笑)うん、続かないwww