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※再びコナンワールド
※事件です
※と、思うじゃん?ギャグです
※それでも許せる方のみどうぞ
「さあ、刺激に会いに行こう」
「うぃっす」
お尻叩くシリーズを観たテンションとノリが覚めぬまま、いざヨハネスブルグの世界へ!!
「………安定の結果に笑うしかない」
「ヤベェ。立て籠りって本当にあんだね」
ノリとテンションがぶち上がった結果、後悔している通行人名前です。
あれれ〜?
今の状況?
見事に強盗・立て籠り・監禁だよ☆
あ、ちなみにコンビニです。
ひとまず飲み物買おうぜ!!って店内入った瞬間手を上げろぉ!!あげなきゃ撃つぞ!!って脅され、もれなく悠仁くんは1アッパー。
それから客が集められ、バックルームに監禁。
ご丁寧に縛られてるよ。
「どーすんの?俺やろうか?」
「やっべ。悠仁くんなら圧倒的にここを占領できそ」
「うん。やれる」
「自信を持つな、自信を」
犯人がゴソゴソ金庫やら漁ってるよ。
みんな青ざめてガッタガタだけど
私と悠仁くんは違うガッタガタがあるよ。
"てんちょぉ……うりあげ、がぁ"
「「………」」
"はいき……はいきが、いいいいっぱい"
「………名前姉」
「無視だ、無視」
ヨハネスブルグの世界は人々の悪意にまみれ、沢山の呪霊がいたことを忘れていた。
前回はチートの悟がいたけど、今回は修行真っ最中の悠仁くんだ。
「悠仁くん、絶対に目を合わせず反応もせず、シカトするんだドンッ☆」
「まじで?」
「大丈夫。私の長年の経験上、奴らはシカトしても周りを襲うことはない」
「………気づかれたら?」
「もれなく血の海」
「ダメじゃん」
刺激たっぷりの耐久レース開始だ!!!!
「それにしても、コンビニ強盗か……
彼らはどんだけ生活に困ってんの?
コンビニ強盗したところでたかが数万円なのに」
「そうなの?」
「コンビニの仕様でね。金庫にはあるかもしれんが、たかが数十万程度で人生棒に振るうとか詰んでる」
「銀行だとリスク高いからじゃないの?」
「どちらにせよ、この街で強盗とか詰んでる」
「オイそこぉ!!ごちゃごちゃうるせぇ!!」
やべ、犯人さんがおでましだ。
"うりあげ……あぁ、今日もあ、あああああ"
「君達、悪いことは言わないから罪を重ねる前に落ち着きたまえ」
「偉そうに言うんじゃねーよ!!」
「オマエを殺してもいいんだぜ?」
「先に女として辱しめてから殺してやろうか?」
ぐいっと胸ぐら捕まれて立たされる。
あ、お外見えた瞬間………
絶対に出会ってはいけない子と目があった。
"はいきがぁ、ひとーつ"
「おまえらっ!!」
「stay、悠仁ボーイ。
そしてお前達に凄いお話をしてやろう」
前も後ろもピンチに思えるじゃん?
私の視界にうつるのは、サッカーボールを構えだしたお外の子供だよ。
どう考えても犯人さんらの骨が砕けそうな案件だよ。
「私は一応強運がある。
そしてこの街は犯罪が多いが、犯罪許さない。犯人絶対捕まえるマンが多い」
「あぁ?」
「つまり、だ。
君達が今すぐ大人しく我々を解放し、罪を認めれば手荒なことなく五体満足で捕まることができる」
"はいきがぁ、ふたぁーつ"
やべ。
なんか金髪色黒の人も見えた。
「ふざけんな!!誰が警察の世話になんかなるかよ!!」
「本当に落ち着け。
よくわからないが、君らはまだ生きる希望と五体満足でいられる保証がある!!
今を逃せば殺傷能力の高いサッカーボールが飛んでくるぞ!!」
「あ?」
パリーーンッと、割れたガラスの音。
そして、犯人の一人がぶっ飛んだ。
ポンポン……と、ボールの跳ねる音。
「おやおや。
なんだか随分と物騒な現場ですね」
「お姉さん大丈夫?」
はい、終了。
ポンポンとサッカーボールを軽々リフティングするかのように、犯人はその場で叩きのめされ、警察に連れていかれた。
ちなみに呪霊はそっと悠仁くんが殴り祓っていた。
「お姉さん、また会ったね!!」
「そうだね〜。お姉さんもまた会うなんてビックリだよ〜」
「今日は彼氏さんと一緒ではないんですね」
「わぁ、彼氏のことまで覚えてくれているなんて、店員さんの鏡ですね〜」
「あんなに強烈なお客様はなかなかいらっしゃらないので」
「アハハハハ」
そりゃそーだ。
あやうく勘違いで別れるとこだったからな。
「今日は弟さんと一緒なの?」
「従兄弟みたいな子なんだけど、上京ついでに観光案内してたんだ」
「へぇ!!そーだったんだぁ」
「着いて一分で事件に出会うと思って無かった……東都って怖い」
「たまたまですよ」
「そうだよ。たまたまだよ、お姉さん」
いや、君達に出会った時点で必然だよ。
眼鏡のお子ちゃまと金髪色黒イケメンと談笑し、道を歩く。
金髪色黒イケメンさんの喫茶店に行くということになり、あれよあれよという間にお金持ちぃな凄いスポーツカーに乗ることに。
「………名前姉」
「覚悟を決めるんだ、悠仁くん」
ここからまさかの地獄のカーチェイスが行われると誰が思うだろうか?
車乗った瞬間電話がきて、顔色を変えたイケメン。
そして、険しい顔色となる少年。
「すいませんが緊急事態が起こったので少し寄り道しますね」
にこり、と笑うイケメン。
しっかりシートベルトしてくださいと言われて悠仁くんと共にベルトをした瞬間………Gがかかった。
明らかに交通違反……と思われる可憐なターンを決め、ブォーと風となる車。
外の景色が恐ろしく速い。
そんなこんなしているうちに、パトカーに追われる一台の車。
パトカーを追い抜かし(オイ)、逃走車に並び、そのまま追い抜いたかと思えばまた華麗なターンで車の進路を阻害。
避けた車は急ブレーキで止まった。
逃げ出そうとした犯人。
いつの間に降りたのかわからないが、少年がサッカーボールを決めていた。
倒れる犯人と舞い散るお金。
「銀行強盗が近くを暴走していたみたいなので」
「………」
「僕少し事情を聞いてきますね」
待っていてください、と笑顔で立ち去るイケメン。
悠仁くんはカーチェイスから頬に8アッパーくらっていた。
「………名前姉」
「まだまだ序の口よ、悠仁ボーイ」
「嘘でしょ」
「死体と出会わないことを祈ろ」
何事もなかったように戻ってきた二人。
そのまま喫茶店へ。
さあ、喫茶店に入ろう……とドアを開くと
「はぁぁあああああ!!!!」
「ぐっ!!ふぐっ」
女子高生が鬼の形相で男の人をフルボッコにしていたドンッ!!!
ボディーにはいはいはい、と拳を叩き入れられお腹を抑えふらつく男の顎に上段蹴り。
あとは崩れ落ちそうな男に対し、勢いよく身体を捻り飛び上がりながら男の頬に回し蹴りでフィニッシュ!!
ズザァーとこちらの足元に転がる男は頬が腫れ、気絶している。
ふしゅぅぅううう、と息を吐き出す女子高生。
「蘭!!怪我はない?」
「大丈夫よ。園子こそ平気?」
「うん!!流石蘭!!かっこよかったわよ!!」
キャッキャと笑い合う女子高生。
そして電話する可愛い店員さんに、無言で男を縛り上げるイケメン。
「蘭姉ちゃん!!大丈夫?何があったの!?」
「あらコナンくん」
「出たわね、ガキンチョ。
それがね、あの人いきなり私達に因縁つけてきたと思ったらナイフで襲いかかってきたのよ」
キャッキャと盛り上がる一部に対し、私と悠仁くんの心は冷めていく。
警察に男を引き渡し、何事もなかったように通常営業を始めている喫茶店。
ゲンドウポーズで悠仁くんと向かい合う。
「名前姉、ちょっと俺の常識が壊れそう」
「この街に常識なんてものはない」
「刺激が多過ぎてちょっと俺のボディが耐えられない」
女子高生の男フルボッコだドンッ!!!の間、悠仁くんのボディをフルボッコにしていた人形はやったね!!20コンボ達成!!と拳を唸らせていた。
「お待たせしました。
こちら、本日のオススメです」
「ありがとうございます」
ケーキとハムサンドと飲み物を頂き、心を静める。
あまりの怒濤の展開にやっと一息………。
ドォンッ、とどこかで爆発音と共に煙が上がる。
バタバタと走っていなくなるイケメン、少年、女子高生ら。
店内に残る可愛い店員さんと私と悠仁くん。
「……爆発」
「いつものことです」
「店員さん、みんな出てったけど……」
「安室さんは今日の給料は無しで、お会計は毛利さんに請求するので大丈夫ですよ」
「………強い」
「?
こんなの日常茶飯事なので」
にこっ、と可愛い笑顔が眩しい店員さん。
私も悠仁くんも遠い目をするしかなかった。
お腹を満たし、二人で歩く。
道路にはパトカーがサイレンを鳴らし、忙しそうだ。
「名前姉、手繋ご」
"あの人は……ぁぁああああたしのぉぉおおお"
「うん。悠仁くん離れちゃ駄目だ。
今すぐおうち戻ろう。無事に……無事に!!!」
"にくい……にくい……"
いく先々で然り気無く悠仁くんが呪霊を殴り飛ばしながら駅へ急ぐ。
「きゃあああああっ!!」
「どけぇぇええええ!!!」
悲鳴と、人々が避ける素早さ。
犯人が逃げる道がすぐに出来て、ナイフを持った男が走ってくる。
「俺やった方がいい?」
「怪我するよ」
「どけぇぇええええ!!殺すぞ!!」
ナイフを振り上げる男。
しかし、目の前にバイクが飛んできて男が吹き飛んだ。
ナイフのカチャン……と落ちた音と、動かない男。
「「………え?死んだ?」」
「そんなわけないだろ?ちゃんと加減したさ」
メットを脱いだら八重歯の可愛い女の子が。
ニカッと笑ってこちらを見ている。
「危ないとこだったね!!
怪我はないか?間に合ってよかったぜ!!」
「………ありがとうございました」
パトカーと救急車が来て、駅前が騒がしくなる。
怪我人はいたが、命にかかわるものじゃないらしい。
バイクで殴られた犯人も自分の足で歩いていた。
無事におうちに戻り、二人でコーヒータイム。
「………名前姉。都会って怖い」
「悠仁くん、気軽にあそこに行ってはいけないよ」
「2度と行かない」
「刺激はどうだい?」
「多分今なら俺、何にでも耐えられる気がする」
その言葉どおり、私が引っ付いても距離近くても、映画観ていても人形が反応することは無くなった。
「ただいま〜悠仁、名前いい子にしてた?」
「「おかえり〜」」
「………オマエらの距離感」
デジャブ。
私はソファーに座り、悠仁くんは私の膝に寝転びながらポテチ食べて映画観ていた。
悟が一瞬で表情抜け落ちたよ。
「あれ?コントロール上手くなってんね」
「まぁ……あれだけ刺激的な数々があれば」
「は?」
「悟こわっ」
「え?俺なんかしちゃった?」
は?がめちゃくちゃ低かった。
悠仁くんオロオロし始めたけど、人形が動くことはない。
「名前なにしたの?浮気?」
「まさか。
ちょっと刺激耐久コースしただけ」
「ちなみにどんな?」
「お尻叩くシリーズ観て、マジ歌観て、米花探索」
「………なにしてんの」
「徹夜のテンションでちょっと」
「睡眠時間短すぎたもんね」
「馬鹿じゃん」
お土産を並べる悟が呆れている。
「次、ステップアップしてみようか」
「やったね、悠仁くん」
「名前姉のおかげだね!!」
「あ、ちなみに威力も上がるから」
「平気平気。
なにがあっても平常心でいるし」
「そっか。悠仁は優秀だね」
「先生に誉められた!!」
嬉しそうな悠仁くんに、私も頷く。
すると、なぜか悟がこちらに寄ってきた。
「悟?」
「先生名前姉と近くない?」
ちゅっ、と唇が重なる。
その後もちゅっ、ちゅっ、と何度も唇を合わせている。
「………うぐっ!!」
「……はっ!?なにしてんの?」
「ほら、悠仁平常心平常心」
「いやいやいや!?
先生こそいきなりなにしてんの!!?俺います!!」
「ちょっとやそっとじゃ駄目なら
より刺激を与えなきゃ」
にやにやする悟。
顔が真っ赤になる悠仁くん。
おかしいな、キスされたの私なのに
悠仁くんがされた空気感。
「って、私巻き込まないでよ」
「ただいまのちゅーだよ?」
「あ、そう?」
「納得しないで!!」
と、悪ふざけをしつつ三人で映画を見た。
翌日には悟は悠仁くんを連れて、再び高専に戻ってしまった。
あとがき
再びコナンくん登場。
しかし、ほぼ絡みがないのは……一緒にいたのが悠仁だったからってことで(笑)
世良ちゃんだと気づけたあなた。
ありがとうございます!!(笑)
※事件です
※と、思うじゃん?ギャグです
※それでも許せる方のみどうぞ
「さあ、刺激に会いに行こう」
「うぃっす」
お尻叩くシリーズを観たテンションとノリが覚めぬまま、いざヨハネスブルグの世界へ!!
「………安定の結果に笑うしかない」
「ヤベェ。立て籠りって本当にあんだね」
ノリとテンションがぶち上がった結果、後悔している通行人名前です。
あれれ〜?
今の状況?
見事に強盗・立て籠り・監禁だよ☆
あ、ちなみにコンビニです。
ひとまず飲み物買おうぜ!!って店内入った瞬間手を上げろぉ!!あげなきゃ撃つぞ!!って脅され、もれなく悠仁くんは1アッパー。
それから客が集められ、バックルームに監禁。
ご丁寧に縛られてるよ。
「どーすんの?俺やろうか?」
「やっべ。悠仁くんなら圧倒的にここを占領できそ」
「うん。やれる」
「自信を持つな、自信を」
犯人がゴソゴソ金庫やら漁ってるよ。
みんな青ざめてガッタガタだけど
私と悠仁くんは違うガッタガタがあるよ。
"てんちょぉ……うりあげ、がぁ"
「「………」」
"はいき……はいきが、いいいいっぱい"
「………名前姉」
「無視だ、無視」
ヨハネスブルグの世界は人々の悪意にまみれ、沢山の呪霊がいたことを忘れていた。
前回はチートの悟がいたけど、今回は修行真っ最中の悠仁くんだ。
「悠仁くん、絶対に目を合わせず反応もせず、シカトするんだドンッ☆」
「まじで?」
「大丈夫。私の長年の経験上、奴らはシカトしても周りを襲うことはない」
「………気づかれたら?」
「もれなく血の海」
「ダメじゃん」
刺激たっぷりの耐久レース開始だ!!!!
「それにしても、コンビニ強盗か……
彼らはどんだけ生活に困ってんの?
コンビニ強盗したところでたかが数万円なのに」
「そうなの?」
「コンビニの仕様でね。金庫にはあるかもしれんが、たかが数十万程度で人生棒に振るうとか詰んでる」
「銀行だとリスク高いからじゃないの?」
「どちらにせよ、この街で強盗とか詰んでる」
「オイそこぉ!!ごちゃごちゃうるせぇ!!」
やべ、犯人さんがおでましだ。
"うりあげ……あぁ、今日もあ、あああああ"
「君達、悪いことは言わないから罪を重ねる前に落ち着きたまえ」
「偉そうに言うんじゃねーよ!!」
「オマエを殺してもいいんだぜ?」
「先に女として辱しめてから殺してやろうか?」
ぐいっと胸ぐら捕まれて立たされる。
あ、お外見えた瞬間………
絶対に出会ってはいけない子と目があった。
"はいきがぁ、ひとーつ"
「おまえらっ!!」
「stay、悠仁ボーイ。
そしてお前達に凄いお話をしてやろう」
前も後ろもピンチに思えるじゃん?
私の視界にうつるのは、サッカーボールを構えだしたお外の子供だよ。
どう考えても犯人さんらの骨が砕けそうな案件だよ。
「私は一応強運がある。
そしてこの街は犯罪が多いが、犯罪許さない。犯人絶対捕まえるマンが多い」
「あぁ?」
「つまり、だ。
君達が今すぐ大人しく我々を解放し、罪を認めれば手荒なことなく五体満足で捕まることができる」
"はいきがぁ、ふたぁーつ"
やべ。
なんか金髪色黒の人も見えた。
「ふざけんな!!誰が警察の世話になんかなるかよ!!」
「本当に落ち着け。
よくわからないが、君らはまだ生きる希望と五体満足でいられる保証がある!!
今を逃せば殺傷能力の高いサッカーボールが飛んでくるぞ!!」
「あ?」
パリーーンッと、割れたガラスの音。
そして、犯人の一人がぶっ飛んだ。
ポンポン……と、ボールの跳ねる音。
「おやおや。
なんだか随分と物騒な現場ですね」
「お姉さん大丈夫?」
はい、終了。
ポンポンとサッカーボールを軽々リフティングするかのように、犯人はその場で叩きのめされ、警察に連れていかれた。
ちなみに呪霊はそっと悠仁くんが殴り祓っていた。
「お姉さん、また会ったね!!」
「そうだね〜。お姉さんもまた会うなんてビックリだよ〜」
「今日は彼氏さんと一緒ではないんですね」
「わぁ、彼氏のことまで覚えてくれているなんて、店員さんの鏡ですね〜」
「あんなに強烈なお客様はなかなかいらっしゃらないので」
「アハハハハ」
そりゃそーだ。
あやうく勘違いで別れるとこだったからな。
「今日は弟さんと一緒なの?」
「従兄弟みたいな子なんだけど、上京ついでに観光案内してたんだ」
「へぇ!!そーだったんだぁ」
「着いて一分で事件に出会うと思って無かった……東都って怖い」
「たまたまですよ」
「そうだよ。たまたまだよ、お姉さん」
いや、君達に出会った時点で必然だよ。
眼鏡のお子ちゃまと金髪色黒イケメンと談笑し、道を歩く。
金髪色黒イケメンさんの喫茶店に行くということになり、あれよあれよという間にお金持ちぃな凄いスポーツカーに乗ることに。
「………名前姉」
「覚悟を決めるんだ、悠仁くん」
ここからまさかの地獄のカーチェイスが行われると誰が思うだろうか?
車乗った瞬間電話がきて、顔色を変えたイケメン。
そして、険しい顔色となる少年。
「すいませんが緊急事態が起こったので少し寄り道しますね」
にこり、と笑うイケメン。
しっかりシートベルトしてくださいと言われて悠仁くんと共にベルトをした瞬間………Gがかかった。
明らかに交通違反……と思われる可憐なターンを決め、ブォーと風となる車。
外の景色が恐ろしく速い。
そんなこんなしているうちに、パトカーに追われる一台の車。
パトカーを追い抜かし(オイ)、逃走車に並び、そのまま追い抜いたかと思えばまた華麗なターンで車の進路を阻害。
避けた車は急ブレーキで止まった。
逃げ出そうとした犯人。
いつの間に降りたのかわからないが、少年がサッカーボールを決めていた。
倒れる犯人と舞い散るお金。
「銀行強盗が近くを暴走していたみたいなので」
「………」
「僕少し事情を聞いてきますね」
待っていてください、と笑顔で立ち去るイケメン。
悠仁くんはカーチェイスから頬に8アッパーくらっていた。
「………名前姉」
「まだまだ序の口よ、悠仁ボーイ」
「嘘でしょ」
「死体と出会わないことを祈ろ」
何事もなかったように戻ってきた二人。
そのまま喫茶店へ。
さあ、喫茶店に入ろう……とドアを開くと
「はぁぁあああああ!!!!」
「ぐっ!!ふぐっ」
女子高生が鬼の形相で男の人をフルボッコにしていたドンッ!!!
ボディーにはいはいはい、と拳を叩き入れられお腹を抑えふらつく男の顎に上段蹴り。
あとは崩れ落ちそうな男に対し、勢いよく身体を捻り飛び上がりながら男の頬に回し蹴りでフィニッシュ!!
ズザァーとこちらの足元に転がる男は頬が腫れ、気絶している。
ふしゅぅぅううう、と息を吐き出す女子高生。
「蘭!!怪我はない?」
「大丈夫よ。園子こそ平気?」
「うん!!流石蘭!!かっこよかったわよ!!」
キャッキャと笑い合う女子高生。
そして電話する可愛い店員さんに、無言で男を縛り上げるイケメン。
「蘭姉ちゃん!!大丈夫?何があったの!?」
「あらコナンくん」
「出たわね、ガキンチョ。
それがね、あの人いきなり私達に因縁つけてきたと思ったらナイフで襲いかかってきたのよ」
キャッキャと盛り上がる一部に対し、私と悠仁くんの心は冷めていく。
警察に男を引き渡し、何事もなかったように通常営業を始めている喫茶店。
ゲンドウポーズで悠仁くんと向かい合う。
「名前姉、ちょっと俺の常識が壊れそう」
「この街に常識なんてものはない」
「刺激が多過ぎてちょっと俺のボディが耐えられない」
女子高生の男フルボッコだドンッ!!!の間、悠仁くんのボディをフルボッコにしていた人形はやったね!!20コンボ達成!!と拳を唸らせていた。
「お待たせしました。
こちら、本日のオススメです」
「ありがとうございます」
ケーキとハムサンドと飲み物を頂き、心を静める。
あまりの怒濤の展開にやっと一息………。
ドォンッ、とどこかで爆発音と共に煙が上がる。
バタバタと走っていなくなるイケメン、少年、女子高生ら。
店内に残る可愛い店員さんと私と悠仁くん。
「……爆発」
「いつものことです」
「店員さん、みんな出てったけど……」
「安室さんは今日の給料は無しで、お会計は毛利さんに請求するので大丈夫ですよ」
「………強い」
「?
こんなの日常茶飯事なので」
にこっ、と可愛い笑顔が眩しい店員さん。
私も悠仁くんも遠い目をするしかなかった。
お腹を満たし、二人で歩く。
道路にはパトカーがサイレンを鳴らし、忙しそうだ。
「名前姉、手繋ご」
"あの人は……ぁぁああああたしのぉぉおおお"
「うん。悠仁くん離れちゃ駄目だ。
今すぐおうち戻ろう。無事に……無事に!!!」
"にくい……にくい……"
いく先々で然り気無く悠仁くんが呪霊を殴り飛ばしながら駅へ急ぐ。
「きゃあああああっ!!」
「どけぇぇええええ!!!」
悲鳴と、人々が避ける素早さ。
犯人が逃げる道がすぐに出来て、ナイフを持った男が走ってくる。
「俺やった方がいい?」
「怪我するよ」
「どけぇぇええええ!!殺すぞ!!」
ナイフを振り上げる男。
しかし、目の前にバイクが飛んできて男が吹き飛んだ。
ナイフのカチャン……と落ちた音と、動かない男。
「「………え?死んだ?」」
「そんなわけないだろ?ちゃんと加減したさ」
メットを脱いだら八重歯の可愛い女の子が。
ニカッと笑ってこちらを見ている。
「危ないとこだったね!!
怪我はないか?間に合ってよかったぜ!!」
「………ありがとうございました」
パトカーと救急車が来て、駅前が騒がしくなる。
怪我人はいたが、命にかかわるものじゃないらしい。
バイクで殴られた犯人も自分の足で歩いていた。
無事におうちに戻り、二人でコーヒータイム。
「………名前姉。都会って怖い」
「悠仁くん、気軽にあそこに行ってはいけないよ」
「2度と行かない」
「刺激はどうだい?」
「多分今なら俺、何にでも耐えられる気がする」
その言葉どおり、私が引っ付いても距離近くても、映画観ていても人形が反応することは無くなった。
「ただいま〜悠仁、名前いい子にしてた?」
「「おかえり〜」」
「………オマエらの距離感」
デジャブ。
私はソファーに座り、悠仁くんは私の膝に寝転びながらポテチ食べて映画観ていた。
悟が一瞬で表情抜け落ちたよ。
「あれ?コントロール上手くなってんね」
「まぁ……あれだけ刺激的な数々があれば」
「は?」
「悟こわっ」
「え?俺なんかしちゃった?」
は?がめちゃくちゃ低かった。
悠仁くんオロオロし始めたけど、人形が動くことはない。
「名前なにしたの?浮気?」
「まさか。
ちょっと刺激耐久コースしただけ」
「ちなみにどんな?」
「お尻叩くシリーズ観て、マジ歌観て、米花探索」
「………なにしてんの」
「徹夜のテンションでちょっと」
「睡眠時間短すぎたもんね」
「馬鹿じゃん」
お土産を並べる悟が呆れている。
「次、ステップアップしてみようか」
「やったね、悠仁くん」
「名前姉のおかげだね!!」
「あ、ちなみに威力も上がるから」
「平気平気。
なにがあっても平常心でいるし」
「そっか。悠仁は優秀だね」
「先生に誉められた!!」
嬉しそうな悠仁くんに、私も頷く。
すると、なぜか悟がこちらに寄ってきた。
「悟?」
「先生名前姉と近くない?」
ちゅっ、と唇が重なる。
その後もちゅっ、ちゅっ、と何度も唇を合わせている。
「………うぐっ!!」
「……はっ!?なにしてんの?」
「ほら、悠仁平常心平常心」
「いやいやいや!?
先生こそいきなりなにしてんの!!?俺います!!」
「ちょっとやそっとじゃ駄目なら
より刺激を与えなきゃ」
にやにやする悟。
顔が真っ赤になる悠仁くん。
おかしいな、キスされたの私なのに
悠仁くんがされた空気感。
「って、私巻き込まないでよ」
「ただいまのちゅーだよ?」
「あ、そう?」
「納得しないで!!」
と、悪ふざけをしつつ三人で映画を見た。
翌日には悟は悠仁くんを連れて、再び高専に戻ってしまった。
あとがき
再びコナンくん登場。
しかし、ほぼ絡みがないのは……一緒にいたのが悠仁だったからってことで(笑)
世良ちゃんだと気づけたあなた。
ありがとうございます!!(笑)