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「めぐみん、はいこれ」
「どうも」
「あと持ってきて欲しいものあった?」
「今のところ無いです」
めぐみんに頼まれて、前使っていた諸々の物品を渡す。
たかが数ヶ月とはいえ、住みやすいようにあれこれ買い与えたり、家から持ってきて置いてるものを増やした後の寮だったから、ふとしたときに欲しいものが寮に無いらしい。
で、うちにあったので持ってきて欲しいと頼まれて渡していたのだが………。
「「………は?」」
「凄いお顔だね、悠仁くんに野薔薇ちゃん」
「「いやいやいやいや!!!」」
おかしくね!?と叫ぶ二人。
めぐみんと共に頭を傾げる通行人名前です。
どーもこんにちは。
「なんであんたが伏黒の生活用品持ってきてんのよ」
「え?一緒に暮らしてたから?」
「名前さんちょっと黙っててください」
「え?なんで?めぐみん唐突にツンやめて」
「アンタが話すと勘違いが生まれるので」
「事実しか話してないけど」
「……伏黒、名前さんと同棲してたの?」
「卑猥だわ」
「ホラ」
はぁ……と、大きなため息をつくめぐみん。
え?同棲してましたが何か?
「めぐみんの家庭の事情で預かってただけだよ」
「「同棲じゃん」」
「悟もいたし」
「えっ!?先生も同棲してんの!!?」
「カオスじゃない」
「悟任務多くてほとんど家にいないけどね」
「「…………」」
「やめろ。そんな目で見んな」
ほぼ二人っきりじゃん……と、顔が物語ってる。
ほぼ二人っきりだったけど、別に何かあるわけじゃないのにね?
「やっぱラッキースケベとかあったの?」
「うるせぇ」
「あったのね。このドスケベ。ムッツリ」
「うるせぇ」
「いや、あれは事故だよ。うん、仕方ない仕方ない」
「あんた、男と暮らしてるんだから危機感持ちなさいよ」
「風呂?やっぱ王道の風呂?」
「最初の頃ちょっと意思の疎通が甘くてね……うん」
めぐみんには色々な心労をかけたと思ってる。
けど、起きちゃうときは起きちゃうよね。
to Loveるくらいの勢いで。
「めぐみんはスケベの星の下生まれたのかな?って思った時期もありました」
「「伏黒………」」
「まじで黙って下さい名前さん」
「同棲する前はストーカーされて狙われてるし」
「えっ?伏黒が!?」
「嘘でしょ?」
「同棲してからも買い物行くと一人にしてたらナンパされてるし」
「自慢か」
「伏黒モテそうだもんなぁ」
悠仁くん、めぐみんはモテるの。
けど、本人まったく無頓着だから気付いてないの。
あるいは、気付いててスルーするからドライなの。
「まさか悟の入浴中にラッキースケベハプニング起こると思ってなかった」
「「嘘でしょ!?」」
「その逆もあり」
「そこはお姉さんじゃないの!!?」
「私?めぐみんとラッキースケベは無かったな」
「野郎同士なんてラッキーでも無ければただのハプニングじゃない」
「高確率で風呂場からすいませんっとか、あ、ごめーんって聞こえてたら逆にこの子ら意思の疎通が似てんのかな?って思った」
似たタイミングでお風呂に入りたがる二人。
私?必ず声掛けてたよ。
悟もめぐみんも声掛けてたけど、止める間もなくスタスタ行くから最初はしょっちゅうラッキースケベでした。
「何回かお互いにやらかして、最初に私に確認するようになったもんね」
「………」
「「どんまい、伏黒」」
「どっちかといえば私がめぐみんの見ちゃったこともあるから本当悪いと思ってる」
「「………伏黒」」
「こっち見んな」
タオルやシャンプーの替え置きに行ったらタイミング良く浴室開いてバッチリ見ちゃった事は何回かあった。
めぐみんも細いけどきちんと身体鍛えられてんだな、と腹筋見たら顔真っ赤になってた。
うん、ごめん。
これ昔からの癖だったから、本当ごめん。
セクハラだったよね?って謝った。
悟とラブハプニング?気にしないよ。
むしろ見せ付けて来てそのままあわよくば、と喰われる可能性が高い。
「「どんまい」」
「オマエら……」
「一方的な裸の付き合いしたから、むしろその後の同棲生活はわりと気楽にいけたよね」
「取り繕うことすら面倒になっただけです」
「かなり素直になったもんね」
言いたいこと言ってくれるようになったし
一緒にご飯食べたり
何気無いどーでもいいこと話したり
一緒にテレビ見ながら寝落ちしたり
「悟が出張多いから、一人で寂しいときあったけど、めぐみん居たから楽しかったよ」
それに慣れちゃってめぐみんが寮生活になってからまた少し寂しい日もあるけど。
「たまーに帰って来てね?」
「………わかりました」
「悠仁くんも野薔薇ちゃんもおいでよ。
みんなでタコパしよ」
「混ぜるものは何でもいいの?」
「アンタが言うとゲテモノ混ざりそうで嫌」
「食えるものしか入れねーよ!!」
「「指食う奴の言葉なんか信用できるか」」
「ひっど!!」
なんやかんや、今年の一年生は仲良しみたいだ。
にこにこと彼らを眺めているだけで和む。
もう年かな。………年だわ。
「さてと、じゃあ私帰るね」
「もう帰るんですか?」
「めぐみん寂しいの?かーわいー!!」
「違います」
「数日、悟帰って来ないから幼馴染に呼ばれてるんだ」
「あぁ、なるほど」
「まだ時間あるけど作りおきの買い物しながら行くからさ」
「途中まで送ります」
「いーのいーの」
よっこらせ、とババ臭く立ち上がる。
ねぇ、知ってる?
まだまだいけると自信あっても、気付いたらブリッジすら出来ずにショック受けるんだから。
もう、年なの。ババァなの。
………チクショォォオオオオオッ!!!!!
じっと名前の後ろ姿を見つめる伏黒。
虎杖はそんな伏黒を見て頭を傾げる。
「伏黒ってお姉さんのこと好きなの?」
「嫌に好意的よね。同居の名残?寂しん坊かよ」
「………あの人、寂しがりだから」
「めちゃくちゃ自由人じゃない」
「うんうん」
「ってゆーか、彼氏いない間に幼馴染のところ……男ね」
「え?そーなの?ダメじゃない?」
「五条さんも認めてる幼馴染だから平気だろ。
五条さんもたまに遊びに行くくらいだし」
「男よ?」
「一回見たらわかる。アレは家族だからお互いに男女の友情とかじゃない」
「あり得ないわ」
「ないない」
釘崎と虎杖の名前への印象が少しだけ悪くなる。
幼馴染とはいえ、男の家に行きご飯を作ろうとするとか何事?彼女か家政婦かよ、と好きに話している。
「一人なんだよ」
「先生帰って来ないならそーだよな」
「一人暮らしなんて今時珍しくも何もないわ」
「あんなんでも一般人なんだ。
なのに、俺らと関わるとことで一般の枠から外れてる。
普通に生きてりゃ親しい人がボロボロいなくなる世界なんて無いだろ」
普通とは違う世界で生きる自分達は
いつ、命の終わりが来るのかわからない。
「いきなり仲良くしてた人がいなくなるって知ってんだよ」
「「…………」」
「見えてる奴にしかわからない世界があるだろ。
周りと違う世界を見ながら普通に生きるのは簡単なことじゃない」
自ら傷付くであろう道を歩むことを決めたのは
相当の覚悟が必要だったはずだ。
「いつも笑って、アホして、楽しんでいるけど一人になれば寂しいの我慢しながら待ってんだ」
寂しい時に寂しいと言えず
側に居てと引き止めることもできない。
自分の立場を理解してる。
「俺も寮に入ったからあの家に一人は広すぎる」
「………一人は、寂しいもんな」
「そうね」
じっと、後ろ姿を見ていた三人は合図もなく走り出す。
「「「名前さん」」」
「うぉあっ!?なに!!なになに!?」
「名前姉、敷地の外まで送るよ!!
あ、名前姉って呼んでも平気?」
「へ?あ、うん。いーけど…」
「私は名前さんって呼ぶから。
あと、次来たときに使ってるリップ教えてよ。
その色好き」
「野薔薇ちゃんオシャレ上級者だからなー。
ふふっ、色んなお話しようね」
「ちゃんと幼馴染さんとこ着いたら連絡ください」
「心配性だなぁ、めぐみんは」
「暇人なんでしょ。明日も来なさいよ」
「お仕事あるよ野薔薇ちゃん」
「俺迎えに行く?」
「何で学生に迎えに来られちゃうの?
私犯罪疑われちゃうよ悠仁くんや」
突然の一年生のデレに、心があったかくなる。
「寂しいときは俺らのこといつでも呼んで!!」
「仕方ないから相手してあげるわよ」
「………今年の一年生いい子や」
「先輩ら聞いたらドつかれますよ」
「あの子らの愛、基本的ドツキ愛だから痛いのよ」
「良かったっすね」
「そうね〜私愛されてるわぁ」
「調子乗るんじゃないわよ」
「さーせんっ、野薔薇様」
めぐみんが何か言ったんだろうな。
悟いないから寂しいとか思われてるんだろうなぁ。
今年の一年生もいい子が多くて
私幸せです………とか言ったらまた年寄り扱いされそうなので、ニヤニヤしながら可愛い一年生達とおしゃべりしながら見送ってもらった。
悟に自慢したら呆れられた。
"タラシ"
「人徳よ」
"僕より懐かれてるとか意味わからん"
「ふふふ〜いーだろ」
"僕の代わりに遊んでくれる出来た生徒達だよ"
「うん。だから、平気」
"妬けるなぁ"
「どっちに?」
"どっちも"
二人でくすくすと電話越しに笑う。
"すぐ終わらせて帰る"
「待ってるよ」
"いい子で待ってるんだよ"
「私いい子だもの」
幼馴染の家に着くまでの自慢話。
早く無事に帰って来て元気な姿を見せてね、と話して電話を切った。
あとがき
終わりが中途半端チックなのすいませんっ。
一年組が懐いた。
「どうも」
「あと持ってきて欲しいものあった?」
「今のところ無いです」
めぐみんに頼まれて、前使っていた諸々の物品を渡す。
たかが数ヶ月とはいえ、住みやすいようにあれこれ買い与えたり、家から持ってきて置いてるものを増やした後の寮だったから、ふとしたときに欲しいものが寮に無いらしい。
で、うちにあったので持ってきて欲しいと頼まれて渡していたのだが………。
「「………は?」」
「凄いお顔だね、悠仁くんに野薔薇ちゃん」
「「いやいやいやいや!!!」」
おかしくね!?と叫ぶ二人。
めぐみんと共に頭を傾げる通行人名前です。
どーもこんにちは。
「なんであんたが伏黒の生活用品持ってきてんのよ」
「え?一緒に暮らしてたから?」
「名前さんちょっと黙っててください」
「え?なんで?めぐみん唐突にツンやめて」
「アンタが話すと勘違いが生まれるので」
「事実しか話してないけど」
「……伏黒、名前さんと同棲してたの?」
「卑猥だわ」
「ホラ」
はぁ……と、大きなため息をつくめぐみん。
え?同棲してましたが何か?
「めぐみんの家庭の事情で預かってただけだよ」
「「同棲じゃん」」
「悟もいたし」
「えっ!?先生も同棲してんの!!?」
「カオスじゃない」
「悟任務多くてほとんど家にいないけどね」
「「…………」」
「やめろ。そんな目で見んな」
ほぼ二人っきりじゃん……と、顔が物語ってる。
ほぼ二人っきりだったけど、別に何かあるわけじゃないのにね?
「やっぱラッキースケベとかあったの?」
「うるせぇ」
「あったのね。このドスケベ。ムッツリ」
「うるせぇ」
「いや、あれは事故だよ。うん、仕方ない仕方ない」
「あんた、男と暮らしてるんだから危機感持ちなさいよ」
「風呂?やっぱ王道の風呂?」
「最初の頃ちょっと意思の疎通が甘くてね……うん」
めぐみんには色々な心労をかけたと思ってる。
けど、起きちゃうときは起きちゃうよね。
to Loveるくらいの勢いで。
「めぐみんはスケベの星の下生まれたのかな?って思った時期もありました」
「「伏黒………」」
「まじで黙って下さい名前さん」
「同棲する前はストーカーされて狙われてるし」
「えっ?伏黒が!?」
「嘘でしょ?」
「同棲してからも買い物行くと一人にしてたらナンパされてるし」
「自慢か」
「伏黒モテそうだもんなぁ」
悠仁くん、めぐみんはモテるの。
けど、本人まったく無頓着だから気付いてないの。
あるいは、気付いててスルーするからドライなの。
「まさか悟の入浴中にラッキースケベハプニング起こると思ってなかった」
「「嘘でしょ!?」」
「その逆もあり」
「そこはお姉さんじゃないの!!?」
「私?めぐみんとラッキースケベは無かったな」
「野郎同士なんてラッキーでも無ければただのハプニングじゃない」
「高確率で風呂場からすいませんっとか、あ、ごめーんって聞こえてたら逆にこの子ら意思の疎通が似てんのかな?って思った」
似たタイミングでお風呂に入りたがる二人。
私?必ず声掛けてたよ。
悟もめぐみんも声掛けてたけど、止める間もなくスタスタ行くから最初はしょっちゅうラッキースケベでした。
「何回かお互いにやらかして、最初に私に確認するようになったもんね」
「………」
「「どんまい、伏黒」」
「どっちかといえば私がめぐみんの見ちゃったこともあるから本当悪いと思ってる」
「「………伏黒」」
「こっち見んな」
タオルやシャンプーの替え置きに行ったらタイミング良く浴室開いてバッチリ見ちゃった事は何回かあった。
めぐみんも細いけどきちんと身体鍛えられてんだな、と腹筋見たら顔真っ赤になってた。
うん、ごめん。
これ昔からの癖だったから、本当ごめん。
セクハラだったよね?って謝った。
悟とラブハプニング?気にしないよ。
むしろ見せ付けて来てそのままあわよくば、と喰われる可能性が高い。
「「どんまい」」
「オマエら……」
「一方的な裸の付き合いしたから、むしろその後の同棲生活はわりと気楽にいけたよね」
「取り繕うことすら面倒になっただけです」
「かなり素直になったもんね」
言いたいこと言ってくれるようになったし
一緒にご飯食べたり
何気無いどーでもいいこと話したり
一緒にテレビ見ながら寝落ちしたり
「悟が出張多いから、一人で寂しいときあったけど、めぐみん居たから楽しかったよ」
それに慣れちゃってめぐみんが寮生活になってからまた少し寂しい日もあるけど。
「たまーに帰って来てね?」
「………わかりました」
「悠仁くんも野薔薇ちゃんもおいでよ。
みんなでタコパしよ」
「混ぜるものは何でもいいの?」
「アンタが言うとゲテモノ混ざりそうで嫌」
「食えるものしか入れねーよ!!」
「「指食う奴の言葉なんか信用できるか」」
「ひっど!!」
なんやかんや、今年の一年生は仲良しみたいだ。
にこにこと彼らを眺めているだけで和む。
もう年かな。………年だわ。
「さてと、じゃあ私帰るね」
「もう帰るんですか?」
「めぐみん寂しいの?かーわいー!!」
「違います」
「数日、悟帰って来ないから幼馴染に呼ばれてるんだ」
「あぁ、なるほど」
「まだ時間あるけど作りおきの買い物しながら行くからさ」
「途中まで送ります」
「いーのいーの」
よっこらせ、とババ臭く立ち上がる。
ねぇ、知ってる?
まだまだいけると自信あっても、気付いたらブリッジすら出来ずにショック受けるんだから。
もう、年なの。ババァなの。
………チクショォォオオオオオッ!!!!!
じっと名前の後ろ姿を見つめる伏黒。
虎杖はそんな伏黒を見て頭を傾げる。
「伏黒ってお姉さんのこと好きなの?」
「嫌に好意的よね。同居の名残?寂しん坊かよ」
「………あの人、寂しがりだから」
「めちゃくちゃ自由人じゃない」
「うんうん」
「ってゆーか、彼氏いない間に幼馴染のところ……男ね」
「え?そーなの?ダメじゃない?」
「五条さんも認めてる幼馴染だから平気だろ。
五条さんもたまに遊びに行くくらいだし」
「男よ?」
「一回見たらわかる。アレは家族だからお互いに男女の友情とかじゃない」
「あり得ないわ」
「ないない」
釘崎と虎杖の名前への印象が少しだけ悪くなる。
幼馴染とはいえ、男の家に行きご飯を作ろうとするとか何事?彼女か家政婦かよ、と好きに話している。
「一人なんだよ」
「先生帰って来ないならそーだよな」
「一人暮らしなんて今時珍しくも何もないわ」
「あんなんでも一般人なんだ。
なのに、俺らと関わるとことで一般の枠から外れてる。
普通に生きてりゃ親しい人がボロボロいなくなる世界なんて無いだろ」
普通とは違う世界で生きる自分達は
いつ、命の終わりが来るのかわからない。
「いきなり仲良くしてた人がいなくなるって知ってんだよ」
「「…………」」
「見えてる奴にしかわからない世界があるだろ。
周りと違う世界を見ながら普通に生きるのは簡単なことじゃない」
自ら傷付くであろう道を歩むことを決めたのは
相当の覚悟が必要だったはずだ。
「いつも笑って、アホして、楽しんでいるけど一人になれば寂しいの我慢しながら待ってんだ」
寂しい時に寂しいと言えず
側に居てと引き止めることもできない。
自分の立場を理解してる。
「俺も寮に入ったからあの家に一人は広すぎる」
「………一人は、寂しいもんな」
「そうね」
じっと、後ろ姿を見ていた三人は合図もなく走り出す。
「「「名前さん」」」
「うぉあっ!?なに!!なになに!?」
「名前姉、敷地の外まで送るよ!!
あ、名前姉って呼んでも平気?」
「へ?あ、うん。いーけど…」
「私は名前さんって呼ぶから。
あと、次来たときに使ってるリップ教えてよ。
その色好き」
「野薔薇ちゃんオシャレ上級者だからなー。
ふふっ、色んなお話しようね」
「ちゃんと幼馴染さんとこ着いたら連絡ください」
「心配性だなぁ、めぐみんは」
「暇人なんでしょ。明日も来なさいよ」
「お仕事あるよ野薔薇ちゃん」
「俺迎えに行く?」
「何で学生に迎えに来られちゃうの?
私犯罪疑われちゃうよ悠仁くんや」
突然の一年生のデレに、心があったかくなる。
「寂しいときは俺らのこといつでも呼んで!!」
「仕方ないから相手してあげるわよ」
「………今年の一年生いい子や」
「先輩ら聞いたらドつかれますよ」
「あの子らの愛、基本的ドツキ愛だから痛いのよ」
「良かったっすね」
「そうね〜私愛されてるわぁ」
「調子乗るんじゃないわよ」
「さーせんっ、野薔薇様」
めぐみんが何か言ったんだろうな。
悟いないから寂しいとか思われてるんだろうなぁ。
今年の一年生もいい子が多くて
私幸せです………とか言ったらまた年寄り扱いされそうなので、ニヤニヤしながら可愛い一年生達とおしゃべりしながら見送ってもらった。
悟に自慢したら呆れられた。
"タラシ"
「人徳よ」
"僕より懐かれてるとか意味わからん"
「ふふふ〜いーだろ」
"僕の代わりに遊んでくれる出来た生徒達だよ"
「うん。だから、平気」
"妬けるなぁ"
「どっちに?」
"どっちも"
二人でくすくすと電話越しに笑う。
"すぐ終わらせて帰る"
「待ってるよ」
"いい子で待ってるんだよ"
「私いい子だもの」
幼馴染の家に着くまでの自慢話。
早く無事に帰って来て元気な姿を見せてね、と話して電話を切った。
あとがき
終わりが中途半端チックなのすいませんっ。
一年組が懐いた。