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虎杖の場合
「悠仁、結婚しよう」
「えっ!?」
視線を右往左往させる悠仁。
「悠仁」
「あー、えっと……」
「今日、プロポーズの日なんだって」
「………え?」
困っているので早々に暴露すると、大きな溜め息と共にゴソゴソとポケットから何かを取り出す悠仁。
目の前に差し出された小さな箱。
「………そろそろいいかなって思ってて、俺から言いたかったけど、まさかそんな日があるなんて知らず先に言われて……
えっと……後出しみたいになっちゃったんだけど」
「え?は?」
「名前、俺のお嫁さんになって下さい」
「………嘘」
「本当、です」
顔を真っ赤にする悠仁。
私は嬉しくて、涙が目に溜まっていく。
「悠仁」
「うぉっ」
飛び付くように抱き付けば、驚きながらも受け止めてくれる。
「好き。大好き」
「俺も名前が好き。大好きだから結婚して欲しい」
「するっ!!」
お互いの指に式場でするみたいな指輪の交換儀式をしながら、私達は自分達の家でこれから先の永遠を誓った。
伏黒の場合
「………」
「なぁに?恵」
じっと見つめてくる恵。
何か変なところがあるのだろうかと自身を見返すが、そうするとスッと視線を外してしまう。
それを何回か繰り返すうちに、はっきりしない態度にイラッとしてきてしまう。
「言いたいことあるならハッキリしてよ」
「………引かないか?」
「引くような事言う気なの?」
「かもしれない」
「………五条さんか虎杖とデキてる、とか?」
「何でだよ」
引くようなこと、と言われて考えた事を伝えたら米神に青筋が。
付き合っているのに男に走りました、と言われたら引くでしょ。
私より……まぁ、特に五条さんは魅力あるかもしれないからありよりのありなのかもしれないが……。
「大丈夫。
彼女より男に走っても理解はするから。男同士の恋愛に偏見はないけど、浮気する男なんだと思って引く」
「やめろ。話を勝手にマジっぽく話すな」
「確かに虎杖は気が利くし、ある意味男の中の男だからちょっと恵が憧れるのもわかる。
五条さんも素敵なとこあるしね」
「おい」
「………恵、まじじゃないよね?」
「話を聞け」
頭を叩かれた。
引くって言われたから一番あり得なさそうな出来事をあえて言ったらなんか不安になったけど、恵の様子から違ったようだ。
「コレ」
「何この紙……婚姻届?……へっ!?」
「結婚しようって言ったら困るか?」
恥ずかしそうに、困ったように話す恵。
既に恵の方は書かれていて埋まっている。
「…………」
「……嫌なら、いい」
「恵……私でいいの?」
「名前がいい」
「エイプリルフールはとっくに過ぎたよ」
「名前。
今日、なんの日か調べてみろ」
携帯で何の日?と打ち込んで調べれば
「プロポーズの日」と出てきた。
ちらり、と恵を見れば顔を逸らしてすました顔をしているが………耳が真っ赤だ。
「恵」
「………」
「虎杖や五条さんに負けないから。
恵を幸せにするから私と結婚してください」
「普通逆だろ」
「言ってくれるの?」
普段は言ってくれない彼からの甘い言葉。
こんな時だからこそ、言ってほしい。
「俺が名前を幸せにするから
俺と………結婚してくれ」
「喜んで!!」
嬉しすぎて婚姻届をグシャッとしてしまい、慌てる私に対して、見越していたかのようにもう一枚出す恵に二人で笑った。
七海の場合
綺麗な夜景。素敵なレストラン。最高の彼氏。
久しぶりの外食に心が弾む。
お互い忙しくてなかなか時間が取れないが、こうしてゆっくりと過ごせる時間があるときにお互いの話を沢山共有させる。
「名前」
「なぁに?七海」
「今回、覚悟をした分貴女との関係をハッキリさせておこうと思いました」
「………七海?」
「私も貴女もこのクソみたいな仕事をしている限り、必ずどちらかが命を落とすのに時間は限られています」
「………」
「私にとって貴女は大切な人だ。
それはこの先ずっと変わらない」
「何が言いたいの?別れるって話?」
「貴女次第ですね」
確かに今回、七海は意思の疎通可能な特級呪霊と対峙し、大怪我を負ったと聞いた。
少しでもタイミングが悪かったらここに居ない事も確かだ。
「恋人という関係ではお互いに何かあっても報告だけで終わります」
「そうね」
「遺体すら返って来ない場合もあるし、戻って来ても一部だけの可能性もある」
「………うん」
「数少ない遺品は身内にのみ送られ、恋人に残される物は少ない」
「………そう、だね」
「私は出来ることなら貴女と同じ場所で眠りたいし、貴女の遺品も残さず受けとりたい」
「え?」
別れを切り出すのかと覚悟を決めようと思っていたのに、予想外の言葉に驚いて七海を見つめる。
「どうか私にその権利をくれませんか?」
「………七海、言ってることわかってる?」
「私なりの人生をかけたプロポーズですが」
「プロポーズ………」
「嫌なら断ってください」
まさかそこまで七海が考えてくれているとは思っておらず……七海の言葉で脳がいっぱいになる頃には涙が溢れていた。
「七海……我が儘、言ってもいい?」
「何ですか」
「遠回しじゃない言葉がほしい」
「………かなり、率直に言ったはずですが」
「私の残りの人生を七海にあげるから」
「貴女………」
「七海、お願い」
私の気持ちは決まってる。
だから、こんな時くらい甘い言葉が欲しいのだと……女だから思ってしまうの。
「愛しています。
私と結婚してください、名前」
「私も健人を愛してる。
だから、"七海"の苗字を私に下さい」
死が二人を別つ時が来ても
最期は共に。
あとがき
プロポーズの日、ということで
虎杖、伏黒、七海のめっちゃ短いのを詰め合わせてみました。
五条さんも書こうと思ったが………
我が家の五条さん、なんやかんや色々なパターンでプロポーズしてない?と思って。
今回はほぼ書かないメンバーで書いてみました。
………うーん。五条さん以外は短編が限界だな、と思った(笑)
「悠仁、結婚しよう」
「えっ!?」
視線を右往左往させる悠仁。
「悠仁」
「あー、えっと……」
「今日、プロポーズの日なんだって」
「………え?」
困っているので早々に暴露すると、大きな溜め息と共にゴソゴソとポケットから何かを取り出す悠仁。
目の前に差し出された小さな箱。
「………そろそろいいかなって思ってて、俺から言いたかったけど、まさかそんな日があるなんて知らず先に言われて……
えっと……後出しみたいになっちゃったんだけど」
「え?は?」
「名前、俺のお嫁さんになって下さい」
「………嘘」
「本当、です」
顔を真っ赤にする悠仁。
私は嬉しくて、涙が目に溜まっていく。
「悠仁」
「うぉっ」
飛び付くように抱き付けば、驚きながらも受け止めてくれる。
「好き。大好き」
「俺も名前が好き。大好きだから結婚して欲しい」
「するっ!!」
お互いの指に式場でするみたいな指輪の交換儀式をしながら、私達は自分達の家でこれから先の永遠を誓った。
伏黒の場合
「………」
「なぁに?恵」
じっと見つめてくる恵。
何か変なところがあるのだろうかと自身を見返すが、そうするとスッと視線を外してしまう。
それを何回か繰り返すうちに、はっきりしない態度にイラッとしてきてしまう。
「言いたいことあるならハッキリしてよ」
「………引かないか?」
「引くような事言う気なの?」
「かもしれない」
「………五条さんか虎杖とデキてる、とか?」
「何でだよ」
引くようなこと、と言われて考えた事を伝えたら米神に青筋が。
付き合っているのに男に走りました、と言われたら引くでしょ。
私より……まぁ、特に五条さんは魅力あるかもしれないからありよりのありなのかもしれないが……。
「大丈夫。
彼女より男に走っても理解はするから。男同士の恋愛に偏見はないけど、浮気する男なんだと思って引く」
「やめろ。話を勝手にマジっぽく話すな」
「確かに虎杖は気が利くし、ある意味男の中の男だからちょっと恵が憧れるのもわかる。
五条さんも素敵なとこあるしね」
「おい」
「………恵、まじじゃないよね?」
「話を聞け」
頭を叩かれた。
引くって言われたから一番あり得なさそうな出来事をあえて言ったらなんか不安になったけど、恵の様子から違ったようだ。
「コレ」
「何この紙……婚姻届?……へっ!?」
「結婚しようって言ったら困るか?」
恥ずかしそうに、困ったように話す恵。
既に恵の方は書かれていて埋まっている。
「…………」
「……嫌なら、いい」
「恵……私でいいの?」
「名前がいい」
「エイプリルフールはとっくに過ぎたよ」
「名前。
今日、なんの日か調べてみろ」
携帯で何の日?と打ち込んで調べれば
「プロポーズの日」と出てきた。
ちらり、と恵を見れば顔を逸らしてすました顔をしているが………耳が真っ赤だ。
「恵」
「………」
「虎杖や五条さんに負けないから。
恵を幸せにするから私と結婚してください」
「普通逆だろ」
「言ってくれるの?」
普段は言ってくれない彼からの甘い言葉。
こんな時だからこそ、言ってほしい。
「俺が名前を幸せにするから
俺と………結婚してくれ」
「喜んで!!」
嬉しすぎて婚姻届をグシャッとしてしまい、慌てる私に対して、見越していたかのようにもう一枚出す恵に二人で笑った。
七海の場合
綺麗な夜景。素敵なレストラン。最高の彼氏。
久しぶりの外食に心が弾む。
お互い忙しくてなかなか時間が取れないが、こうしてゆっくりと過ごせる時間があるときにお互いの話を沢山共有させる。
「名前」
「なぁに?七海」
「今回、覚悟をした分貴女との関係をハッキリさせておこうと思いました」
「………七海?」
「私も貴女もこのクソみたいな仕事をしている限り、必ずどちらかが命を落とすのに時間は限られています」
「………」
「私にとって貴女は大切な人だ。
それはこの先ずっと変わらない」
「何が言いたいの?別れるって話?」
「貴女次第ですね」
確かに今回、七海は意思の疎通可能な特級呪霊と対峙し、大怪我を負ったと聞いた。
少しでもタイミングが悪かったらここに居ない事も確かだ。
「恋人という関係ではお互いに何かあっても報告だけで終わります」
「そうね」
「遺体すら返って来ない場合もあるし、戻って来ても一部だけの可能性もある」
「………うん」
「数少ない遺品は身内にのみ送られ、恋人に残される物は少ない」
「………そう、だね」
「私は出来ることなら貴女と同じ場所で眠りたいし、貴女の遺品も残さず受けとりたい」
「え?」
別れを切り出すのかと覚悟を決めようと思っていたのに、予想外の言葉に驚いて七海を見つめる。
「どうか私にその権利をくれませんか?」
「………七海、言ってることわかってる?」
「私なりの人生をかけたプロポーズですが」
「プロポーズ………」
「嫌なら断ってください」
まさかそこまで七海が考えてくれているとは思っておらず……七海の言葉で脳がいっぱいになる頃には涙が溢れていた。
「七海……我が儘、言ってもいい?」
「何ですか」
「遠回しじゃない言葉がほしい」
「………かなり、率直に言ったはずですが」
「私の残りの人生を七海にあげるから」
「貴女………」
「七海、お願い」
私の気持ちは決まってる。
だから、こんな時くらい甘い言葉が欲しいのだと……女だから思ってしまうの。
「愛しています。
私と結婚してください、名前」
「私も健人を愛してる。
だから、"七海"の苗字を私に下さい」
死が二人を別つ時が来ても
最期は共に。
あとがき
プロポーズの日、ということで
虎杖、伏黒、七海のめっちゃ短いのを詰め合わせてみました。
五条さんも書こうと思ったが………
我が家の五条さん、なんやかんや色々なパターンでプロポーズしてない?と思って。
今回はほぼ書かないメンバーで書いてみました。
………うーん。五条さん以外は短編が限界だな、と思った(笑)