通行人 番外編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※ヒロアカとのクロスオーバー
※しかし、ツナたまはヒロアカを読んでません
※なので、1巻の無料漫画を|д゚)チラッと見たくらい
※そんななか通行人さんが転生してるよ
※通行人さんはJKの記憶しかないよ
※すなわち、アオハル目指してたヤバい子だよ
にわかなツナたまが送る
読み切りクロスオーバーです
※ヒロアカファンは石を投げないでください。
それでもいーよ!!という優しい方
どうぞ
前世、というべきなのか
それとも平行世界、というべきなのか
私には記憶がある。
前の世界では幼馴染がバーリィーボールに熱意を注ぎ、私はちょっとお化けが見えちゃう系お茶目女子として生きていた。
そして、よくわからん闇の組織と出会い
よくわからん組織に勧誘され、断り
ムカつく白髪と
ムカつく前髪と
めちゃくちゃ美少女と共に
毎日某ファーストフード店でアップルパイの売上に貢献していた。
ちなみにいつ人生終了したのかは謎である。
だって気付いたら第二部スタートしてたんだもん。
今世でも幼馴染がいる。
とっても心優しいいい子だ。
この世界もなんかぶっとんでいて産まれた人間の8割に"特異体質"というぶっとんでいる能力が備わっている。
爆発したり、羽生えてたり、筋肉あったり……
"架空"が"現実"に。"超常"は"日常"に。
まぁ、つまりヤベェ力で犯罪者増えまくったからヤベェ力で犯罪者をとっちめる職業が生まれた。
それがヒーロー。
なので、日常の一部で街中で巨人が現れようが、炎が上がろうが、地面がえぐられようが日常茶飯事なわけですよ。
「ヤベェ。まじでヤベェ。
普通に死ぬから。意味わかんないって」
野次馬してないで離れようよ。
なに呑気に観戦してんの?
ヒーローいるから大丈夫って自信が意味わからん。
あと、観戦してるとヒーローの邪魔だから。
知らんぞ、飛び石とか飛び瓦礫の下敷きになっても。
幼馴染は興奮して観戦しに行ったので、私はかなーーーり離れて待つ。
置いてく?んなわけないっしょ。
「ごめんね名前!!学校急ごう!!」
緑谷出久。出久って書いていずくって可愛くない?
まぁ、見た目も可愛い天使のような幼馴染さ。
「いいヒーローはいた?」
「うん!!新しいヒーローがいたよ!!」
「良かったね」
「名前も見に来たら良かったのに」
「興味なーい」
前世があるせいか、私はこの世界に慣れない。
あまりにぶっとんでいて理解が追い付かず、考えることを放棄した。
学校での進路調査。
プリントを配るという担任だが、まぁ見ての通りだいたい個性持ちなのでそれを活かしてヒーロー科というものに行く人々がほとんどだ。
まぁ、私普通の学校希望だけどな。
個性?んなもん知るかバーロー!!
こちとら前世から"命大事に"をスローガンに生きてるんですぅー!!
危険なとこに行く馬鹿どこにいんだよ。
「せんせぇーーー
「皆」とか一緒くたにすんなよ!」
いたわ、馬鹿。
雄英高だかなんだか知らんが、エリートの学校に行くもう一人の可愛くない幼馴染、爆豪勝己。通称かっちゃん。
てか、そこ出久も行くとか言って……るのを先生がバラして、勝己が出久に悪絡みする。
あれ、ヒーローなる人間っつーより悪役に見えるの私だけ?
「やってみないとわかんないし…」
「なァにがやってみないとだ!!!記念受験か!!
てめェが何をやれるんだ!?」
クスクスと笑うクラスメート達。
………胸くそ悪い。
ので
「ウラァ、馬鹿殿」
「っ!!?」
ノート丸めて後頭部殴ってやった。
「てめェ……名前っ!!」
「毎回毎回出久に突っ掛かってんじゃないよ。
頭いいのに馬鹿なの?」
「うるせーよ!!!
俺のやることにケチつけんじゃねェよ!!」
「お前がうるせーよ」
スパコーン、と再び頭を叩く。
クラスメートが恐怖で各々離れていく。
「っとに、あんたはいつになったら反抗期終わるの?いつまでオラッてんの?もっと落ち着けばモテるのに」
「人の頭をポカスカ殴んじゃねェ!!」
「まったく……いくら出久が可愛くて好き過ぎるからってそんなんじゃ振り向いてもらえないぞ」
「人をホモ扱いすんの辞めやがれ!!馬鹿女!!」
あまりに出久に突っ掛かるから、私は勝己は一周回って出久を溺愛してると思うんだ。
可愛いもんな、出久。
「あんまり出久をナメてると痛い目みるよ、勝己」
「はぁ!?んなわけねェだろ」
「出久は強い子だもの。
この世界の誰よりも優しくて強いヒーローになるさ」
私の言葉に勝己はきょとんとしたあと、盛大に笑った。
勿論クラスメートも。
「"無個性"のそいつが!?
誰よりも優しくて強いヒーローだと!!笑わせんなよ、名前」
「なるよ」
私の可愛いらしい幼馴染は
いざというとき、誰よりも優しく強いことを知っている。
「出久は無限大の可能性があるんだから」
どんな強敵だろうと。
勝てないとわかっていても。
無謀だと言われても。
諦めない出久は、誰よりも可能性が沢山ある。
そのための力強い一歩を出せるのが出久だから。
「………けっ」
「勝己」
「んだよ」
「ちょっと個性でこれ作ってくんない?」
「あ?」
スッ、と出したのはポップコーン。
勝己の表情が固まる。
「バター味」グッ
「………」
「ちゃんと火力調整しろよ」
「人の個性をポップコーン弾けさせるために使うんじゃねェェエエエエエエ!!!」
私知っている。
そんなこと言いながらポップコーンポンッてしてくれんの。
今も火力調整して破裂しない程度に爆発してるわ。
「うんま」
「苗字、学校でポップコーン食べるな。
後で反省文な」
「お腹減りました」
「我慢しろ」
「無理っス」
担任に放課後呼び出しくらった。
くそっ……ポップコーンうまいな。
「名前………」
「なぁに?出久」
「………ありがと」
へにゃりと笑う出久の頭を撫でる。
誰よりもヒーローに憧れ
諦めずにあがき続ける出久。
「どんなに凄い"個性"があろうと
出久みたいな一歩を踏み出せる人こそが
本当のヒーローだと思う」
放課後、説教という愚痴を聞かされながら反省文にはポップコーン食べてさーせん、と言い方を変えながら一枚書き上げた。
奥さんと上手くいってない担任を慰めたら許してくれた。
学校帰りはぶらぶら街を歩くとどこで敵てエンカウントするかわからないのでさっさと帰る。
こうして一人で帰っていると思い出すのは、帰り道には必ず誰か居たな、ということ。
あの組織と知り合ってからはほぼ毎日一緒に会っていたし、騒いでいた。
「"架空"が"現実"になるなら
私の楽しかった時間が欲しいよ」
「叶えてやろうか」
「は……?」
耳に馴染んだ声がした。
振り向いた先、夕日を背に白髪頭にサングラス。
「久しぶり」
「………白髪」
「オマエも来てたんだな、コッチに」
「は?」
「あれ?俺を白髪って言うから記憶あんじゃねーの?」
いないと思っていた人物がいて驚きになんて言っていいかわからない。
「寂しかった?」
「………夢?」
「夢かどうかはオマエが確めろよ」
伸ばされた手は私の両頬へ。
そのまま勢いよく伸ばされる。
「いひゃいいひゃいいひゃい!!」
「夢じゃねーだろ?」
「テッメ!!」
「ははっ、懐かし。めっちゃ口悪い」
目尻を下げながら柔らかく笑う白髪。
何でそんな、懐かしそうな顔するのかわからず頭を傾げる。
「なんだ白髪。寂しかったのか」
「………そーかも」
「しゃーないな。ほら、ポップコーンやるから元気だせ」
「硬くね?」
「学校でポップコーン爆発してもらったやつだもん」
「……くっくっくっ。相変わらず、馬鹿じゃん」
白髪が笑うから、私も何だか懐かしくなって笑ってしまう。
「オマエ、学校どこ」
「近くの普通校」
「あ、一緒じゃん」
「あんたくらいの人間なら凄い"個性"持ちなんじゃないの?」
「"個性"ってゆーか術式だな。
俺は世界救うよりもっと楽に生きたい」
「わかる」
「オマエの"個性"は?」
「………あるけど、たいしたもんじゃないよ」
「なんだよ」
「…………り」
「あ?」
「"夢物語"……"夢"を"現実"にするもんだよ」
戦闘力なんか皆無。
調子こいて、夢ならなんでも現実に実現できると思ってたが違った。
「格好いい武器をノーモーションで再現できないし、炎出せないし、風操れないし、お菓子の城出ないし、私普通の一般人」
「むしろどんな時使えるんだよ」
「さあ?」
産まれてから一度も使えたことないわ。
だからたまに勝己を大人しくさせたり
物理で周り蹴散らすから精神系の"個性"持ちだと思われている。
「オマエに危険な"個性"は危ないわ」
「夢と魔法の世界なら憧れるだろ!!」
「超常と架空の世界だよ」
「やはり私には相棒と宝剣しか……」
「それ持ってたらただのチンピラ」
ポンポンと繋がる会話が楽しい。
あぁ、私はやっぱりーーー
「戻って来いよ」
「?」
「ここだとオマエ、欲しいものが無いだろ」
「………な、に…が」
「オマエが本当に望むのは………」
白髪の声が遠くなる。
そして世界がどんどんと色を無くし、真っ黒く消えていく。
「な、なに!?」
「掴め」
「白髪!!?」
白髪の姿は無い。
だけど、暗闇に浮かぶ白い手が此方に伸びている。
「名前、帰るよ」
全てが消え去る瞬間、悟の手を取った。
「名前!!」
「………白髪」
「は?白髪?硝子、大丈夫なのこれ?」
「見たままを言っただけだろ」
「普通ここは僕の名前でしょ」
目が覚めると高専の医務室にいた。
なんかさっきよりも成長して……
「名前、わかる?何してたか」
「……えーと」
「強く頭打ちすぎたか」
そう言われると頭がガンガンする気がする。
何でだ……と記憶を辿れば、そういや高専来てすぐに何か当たった気がする。
「………夢、見てたのかな」
「夢?」
「うん。悟も硝子ちゃんもみーんないないとこで私だけがここの記憶持ってるの」
「へー」
「そしたら、悟が寂しかったって来て」
「………」
「帰ろうって」
なんかまだ頭がボーっとして、頭はっきりしてない。
あれは夢だったのか、それとも……
「名前」
「ん?なに」
「おかえり」
悟が嬉しそうに笑うもんだから
なんだか嬉しくなってくる。
「ただいま、悟」
私はあの世界よりも
皆がいるこちらがいいな、と思った。
しかし
果たして本当の世界は………?
あとがき
ごーめーんーなーさいっ。
ヒロアカファン石投げないでっ!!
知識のない、ジェントルのとこくらいしか知らないんですwww
ピンポイントでジェントル(笑)
お試しで何話か|д゚)チラッと見たくらいで、ヒロアカ知識ありませんのでこれが限界。
けど、クロスオーバーでどうですか?って言われたら………やるしかぬぇ!!と、やってみました。
どちらが夢なのかは……読者に任せましょう。
※しかし、ツナたまはヒロアカを読んでません
※なので、1巻の無料漫画を|д゚)チラッと見たくらい
※そんななか通行人さんが転生してるよ
※通行人さんはJKの記憶しかないよ
※すなわち、アオハル目指してたヤバい子だよ
にわかなツナたまが送る
読み切りクロスオーバーです
※ヒロアカファンは石を投げないでください。
それでもいーよ!!という優しい方
どうぞ
前世、というべきなのか
それとも平行世界、というべきなのか
私には記憶がある。
前の世界では幼馴染がバーリィーボールに熱意を注ぎ、私はちょっとお化けが見えちゃう系お茶目女子として生きていた。
そして、よくわからん闇の組織と出会い
よくわからん組織に勧誘され、断り
ムカつく白髪と
ムカつく前髪と
めちゃくちゃ美少女と共に
毎日某ファーストフード店でアップルパイの売上に貢献していた。
ちなみにいつ人生終了したのかは謎である。
だって気付いたら第二部スタートしてたんだもん。
今世でも幼馴染がいる。
とっても心優しいいい子だ。
この世界もなんかぶっとんでいて産まれた人間の8割に"特異体質"というぶっとんでいる能力が備わっている。
爆発したり、羽生えてたり、筋肉あったり……
"架空"が"現実"に。"超常"は"日常"に。
まぁ、つまりヤベェ力で犯罪者増えまくったからヤベェ力で犯罪者をとっちめる職業が生まれた。
それがヒーロー。
なので、日常の一部で街中で巨人が現れようが、炎が上がろうが、地面がえぐられようが日常茶飯事なわけですよ。
「ヤベェ。まじでヤベェ。
普通に死ぬから。意味わかんないって」
野次馬してないで離れようよ。
なに呑気に観戦してんの?
ヒーローいるから大丈夫って自信が意味わからん。
あと、観戦してるとヒーローの邪魔だから。
知らんぞ、飛び石とか飛び瓦礫の下敷きになっても。
幼馴染は興奮して観戦しに行ったので、私はかなーーーり離れて待つ。
置いてく?んなわけないっしょ。
「ごめんね名前!!学校急ごう!!」
緑谷出久。出久って書いていずくって可愛くない?
まぁ、見た目も可愛い天使のような幼馴染さ。
「いいヒーローはいた?」
「うん!!新しいヒーローがいたよ!!」
「良かったね」
「名前も見に来たら良かったのに」
「興味なーい」
前世があるせいか、私はこの世界に慣れない。
あまりにぶっとんでいて理解が追い付かず、考えることを放棄した。
学校での進路調査。
プリントを配るという担任だが、まぁ見ての通りだいたい個性持ちなのでそれを活かしてヒーロー科というものに行く人々がほとんどだ。
まぁ、私普通の学校希望だけどな。
個性?んなもん知るかバーロー!!
こちとら前世から"命大事に"をスローガンに生きてるんですぅー!!
危険なとこに行く馬鹿どこにいんだよ。
「せんせぇーーー
「皆」とか一緒くたにすんなよ!」
いたわ、馬鹿。
雄英高だかなんだか知らんが、エリートの学校に行くもう一人の可愛くない幼馴染、爆豪勝己。通称かっちゃん。
てか、そこ出久も行くとか言って……るのを先生がバラして、勝己が出久に悪絡みする。
あれ、ヒーローなる人間っつーより悪役に見えるの私だけ?
「やってみないとわかんないし…」
「なァにがやってみないとだ!!!記念受験か!!
てめェが何をやれるんだ!?」
クスクスと笑うクラスメート達。
………胸くそ悪い。
ので
「ウラァ、馬鹿殿」
「っ!!?」
ノート丸めて後頭部殴ってやった。
「てめェ……名前っ!!」
「毎回毎回出久に突っ掛かってんじゃないよ。
頭いいのに馬鹿なの?」
「うるせーよ!!!
俺のやることにケチつけんじゃねェよ!!」
「お前がうるせーよ」
スパコーン、と再び頭を叩く。
クラスメートが恐怖で各々離れていく。
「っとに、あんたはいつになったら反抗期終わるの?いつまでオラッてんの?もっと落ち着けばモテるのに」
「人の頭をポカスカ殴んじゃねェ!!」
「まったく……いくら出久が可愛くて好き過ぎるからってそんなんじゃ振り向いてもらえないぞ」
「人をホモ扱いすんの辞めやがれ!!馬鹿女!!」
あまりに出久に突っ掛かるから、私は勝己は一周回って出久を溺愛してると思うんだ。
可愛いもんな、出久。
「あんまり出久をナメてると痛い目みるよ、勝己」
「はぁ!?んなわけねェだろ」
「出久は強い子だもの。
この世界の誰よりも優しくて強いヒーローになるさ」
私の言葉に勝己はきょとんとしたあと、盛大に笑った。
勿論クラスメートも。
「"無個性"のそいつが!?
誰よりも優しくて強いヒーローだと!!笑わせんなよ、名前」
「なるよ」
私の可愛いらしい幼馴染は
いざというとき、誰よりも優しく強いことを知っている。
「出久は無限大の可能性があるんだから」
どんな強敵だろうと。
勝てないとわかっていても。
無謀だと言われても。
諦めない出久は、誰よりも可能性が沢山ある。
そのための力強い一歩を出せるのが出久だから。
「………けっ」
「勝己」
「んだよ」
「ちょっと個性でこれ作ってくんない?」
「あ?」
スッ、と出したのはポップコーン。
勝己の表情が固まる。
「バター味」グッ
「………」
「ちゃんと火力調整しろよ」
「人の個性をポップコーン弾けさせるために使うんじゃねェェエエエエエエ!!!」
私知っている。
そんなこと言いながらポップコーンポンッてしてくれんの。
今も火力調整して破裂しない程度に爆発してるわ。
「うんま」
「苗字、学校でポップコーン食べるな。
後で反省文な」
「お腹減りました」
「我慢しろ」
「無理っス」
担任に放課後呼び出しくらった。
くそっ……ポップコーンうまいな。
「名前………」
「なぁに?出久」
「………ありがと」
へにゃりと笑う出久の頭を撫でる。
誰よりもヒーローに憧れ
諦めずにあがき続ける出久。
「どんなに凄い"個性"があろうと
出久みたいな一歩を踏み出せる人こそが
本当のヒーローだと思う」
放課後、説教という愚痴を聞かされながら反省文にはポップコーン食べてさーせん、と言い方を変えながら一枚書き上げた。
奥さんと上手くいってない担任を慰めたら許してくれた。
学校帰りはぶらぶら街を歩くとどこで敵てエンカウントするかわからないのでさっさと帰る。
こうして一人で帰っていると思い出すのは、帰り道には必ず誰か居たな、ということ。
あの組織と知り合ってからはほぼ毎日一緒に会っていたし、騒いでいた。
「"架空"が"現実"になるなら
私の楽しかった時間が欲しいよ」
「叶えてやろうか」
「は……?」
耳に馴染んだ声がした。
振り向いた先、夕日を背に白髪頭にサングラス。
「久しぶり」
「………白髪」
「オマエも来てたんだな、コッチに」
「は?」
「あれ?俺を白髪って言うから記憶あんじゃねーの?」
いないと思っていた人物がいて驚きになんて言っていいかわからない。
「寂しかった?」
「………夢?」
「夢かどうかはオマエが確めろよ」
伸ばされた手は私の両頬へ。
そのまま勢いよく伸ばされる。
「いひゃいいひゃいいひゃい!!」
「夢じゃねーだろ?」
「テッメ!!」
「ははっ、懐かし。めっちゃ口悪い」
目尻を下げながら柔らかく笑う白髪。
何でそんな、懐かしそうな顔するのかわからず頭を傾げる。
「なんだ白髪。寂しかったのか」
「………そーかも」
「しゃーないな。ほら、ポップコーンやるから元気だせ」
「硬くね?」
「学校でポップコーン爆発してもらったやつだもん」
「……くっくっくっ。相変わらず、馬鹿じゃん」
白髪が笑うから、私も何だか懐かしくなって笑ってしまう。
「オマエ、学校どこ」
「近くの普通校」
「あ、一緒じゃん」
「あんたくらいの人間なら凄い"個性"持ちなんじゃないの?」
「"個性"ってゆーか術式だな。
俺は世界救うよりもっと楽に生きたい」
「わかる」
「オマエの"個性"は?」
「………あるけど、たいしたもんじゃないよ」
「なんだよ」
「…………り」
「あ?」
「"夢物語"……"夢"を"現実"にするもんだよ」
戦闘力なんか皆無。
調子こいて、夢ならなんでも現実に実現できると思ってたが違った。
「格好いい武器をノーモーションで再現できないし、炎出せないし、風操れないし、お菓子の城出ないし、私普通の一般人」
「むしろどんな時使えるんだよ」
「さあ?」
産まれてから一度も使えたことないわ。
だからたまに勝己を大人しくさせたり
物理で周り蹴散らすから精神系の"個性"持ちだと思われている。
「オマエに危険な"個性"は危ないわ」
「夢と魔法の世界なら憧れるだろ!!」
「超常と架空の世界だよ」
「やはり私には相棒と宝剣しか……」
「それ持ってたらただのチンピラ」
ポンポンと繋がる会話が楽しい。
あぁ、私はやっぱりーーー
「戻って来いよ」
「?」
「ここだとオマエ、欲しいものが無いだろ」
「………な、に…が」
「オマエが本当に望むのは………」
白髪の声が遠くなる。
そして世界がどんどんと色を無くし、真っ黒く消えていく。
「な、なに!?」
「掴め」
「白髪!!?」
白髪の姿は無い。
だけど、暗闇に浮かぶ白い手が此方に伸びている。
「名前、帰るよ」
全てが消え去る瞬間、悟の手を取った。
「名前!!」
「………白髪」
「は?白髪?硝子、大丈夫なのこれ?」
「見たままを言っただけだろ」
「普通ここは僕の名前でしょ」
目が覚めると高専の医務室にいた。
なんかさっきよりも成長して……
「名前、わかる?何してたか」
「……えーと」
「強く頭打ちすぎたか」
そう言われると頭がガンガンする気がする。
何でだ……と記憶を辿れば、そういや高専来てすぐに何か当たった気がする。
「………夢、見てたのかな」
「夢?」
「うん。悟も硝子ちゃんもみーんないないとこで私だけがここの記憶持ってるの」
「へー」
「そしたら、悟が寂しかったって来て」
「………」
「帰ろうって」
なんかまだ頭がボーっとして、頭はっきりしてない。
あれは夢だったのか、それとも……
「名前」
「ん?なに」
「おかえり」
悟が嬉しそうに笑うもんだから
なんだか嬉しくなってくる。
「ただいま、悟」
私はあの世界よりも
皆がいるこちらがいいな、と思った。
しかし
果たして本当の世界は………?
あとがき
ごーめーんーなーさいっ。
ヒロアカファン石投げないでっ!!
知識のない、ジェントルのとこくらいしか知らないんですwww
ピンポイントでジェントル(笑)
お試しで何話か|д゚)チラッと見たくらいで、ヒロアカ知識ありませんのでこれが限界。
けど、クロスオーバーでどうですか?って言われたら………やるしかぬぇ!!と、やってみました。
どちらが夢なのかは……読者に任せましょう。