通行人A
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「……………」
ブチッ
ブチッ
ブチッ
あ、どーもどーも。
通行人名前さんとは私のことでぃっ。
今何してるのかって?
庭の雑草抜きだよ!!
庭?どこの庭ってそりゃー高専のひっろーーいお庭だよ。
テッテテー
クエスチョン!!
名前は今、何で高専の雑草抜きをしてるでしょーか?
アンサー
迷子
正解できたのは何人いるかな!?
「……あの」
「ん?」
「どうかされましたか?」
白い学ラン?にゆるっとした黒いズボン。
白い学ランには高専生の証であるボタン。
学生?
幸薄そうな学生が声を掛けてくれた。
「あなたはだぁれ?」
「えっ!?ぼ、僕は乙骨憂太です」
「あなた憂太って言うのね」
「は、はい!!」
「私名前。迷子」
助けてください。と、再びお願いした。
「ありがとう、憂太くん。
本当に助かった」
情けないとか言うなそこ。
高専広いんだぞ……!!決して私が方向音痴とかじゃない。
ただちょーーっと興味深いなぁと建物見ながら歩いていたら変なとこ来ちゃっただけ。
歩けば歩くほど建物の裏?らしきとこ来ちゃっただけ。
「いえ……最初見たとき妖精かな?って思いました」
「えっ?なんで?」
「高専は呪霊出たらアラート鳴るって聞いたので地縛霊って出るのかなって思って声を掛けようか迷ってしまって…」
「憂太、それ妖精ちゃう。オバケや」
この子はにかみながら凄いこと言ったぞ。
いや、憂太は優しい子だから。
きっと無自覚なんだ、悪気はない。
……それはそれで傷つく。
「ちょっと高専に呼び出されたのはいいけど、本人いなくてさ。
そこらへんにいるって言われてブラブラしてたら………ね?」
「大変でしたね」
「憂太くんはなんであそこに?」
「罰ゲームでみんなの飲み物買いに」
「なるほど。おねーさんが奢ろう」
助けてくれたお礼だよ!!
私はきちんとお礼をするからね!!
「すいません」
「いーのいーの」
「あ、ちなみに探してる人ってどんな人ですか?僕も探しますよ」
「五条悟っていう包帯目隠しした不審者」
「………え?」
「不審者」
何度言っても辞めてくれないんだよね。
普段二人で出歩く時はサングラスだけど、仕事中は包帯目隠し………厨二かよ。
しかも前見えてる不思議。
あいつおでこに第三の目でもあるの?
何で見えるの?と思うわ。
一応力強い人は呪霊と目が合わないようにっていう対策らしーんだが……不審者。まじ、不審者。
よく通報されないよね。
「五条先生の知り合いだったんだ」
「うん」
「それなら多分みんなが知ってるかも」
「みんな?」
憂太くんと仲良く談笑しながら空き地?広場?に行くとつい最近出会った学生が三人木陰でしゃがんでた。
「不良か」
「あ、馬鹿だ」
「よぉ、馬鹿」
「しゃけ」
「年上に向かって酷くない?教育者は誰だコノヤロー」
不良座りをしてる三人組、真希ちゃん、パンダくん、棘くんがいた。
そして人の事馬鹿扱い良くない。
馬鹿なのは認めるけどな。
「あれ?みんな名前さんと知り合いだったの?」
「何で憂太と馬鹿が一緒に居るんだよ」
「迷子」
「またか」
「しゃけ」
「名前さんまたなの?」
「うん。2回目の迷子」
来たのも2回目
迷子も2回目
そら仕方ないもんや
「今回は何の用事だ?」
「悟に頼まれて来たんだけど、いなかったんだよね」
「アイツもブラブラしててすぐ消えるからな」
「多分高専内にはいるはずらしいから
ちょっと外出たら迷子なりました」
「迷子になってたら意味ないだろ」
「憂太くん様々です」
こちらをどうぞ、と飲み物を渡す。
五人で木陰にしゃがみこむ。
「オマエ仕事は?一応一般人なんだろ」
「都内の水族館だよ」
「水族館勤務なのか」
「お魚さん達と毎日戯れてます」
「そして高専では畜生と戯れてるのか」
「へ?真希ちゃんって畜生なの?」
「どう考えても畜生はコイツだろ」
パンダを指差す真希ちゃん。
なんだろ?高専生の女子は例外無く強いの?
主に精神的なものが。
硝子ちゃんも強かったし。
「ん?パンダってぬいぐるみじゃなかった?」
「ぬいぐるみって可愛いな、おい」
「パンダくんは呪骸ってやつだったよね?」
「そう。オレ呪骸」
「じゅがい……」
「オマエそんなことも知らないのかよ」
馬鹿の彼女は大馬鹿かよ、との真希ちゃんの言葉に心が痛いよ……。
窓とはいえ、悟のせいで真面目にどこどこで呪霊見つけたよーって話すとついでにえいっ、って悟が祓うんだよ。
だから、見つけた=私の身の回り=祓っとこと特級の無駄遣い。
しかもこれタダ働き。
悟はお給金に興味ないかもしれんが、タダ働きでほいほい祓っていいもんじゃないだろ?とこないだ注意した。
だって伊地知さんにそう溢したらめちゃくちゃ驚かれたもん。
そして伊地知さんを責めた悟を怒った。
「えっ……」
「どうした憂太」
「名前さんって五条先生の恋人?」
「しゃけ」
「今だかつてない程の驚き顔」
目を見開き嘘だろ……って聞こえてきそうなレベルの驚き。
「恋人でごめんなさい……」
「あっ、打たれ弱い」
憂太くんが必死に謝ってくれてるが、いいんだ……。
私と悟がつりあわないことくらい、理解しているさ。
雑草抜きを再び始めた私に憂太くんが焦り出す。
他?放置だよ。酷くない?
「げ、元気出してください!!
五条先生と名前さんお似合いだと思います!!ノリとかその…色々似てますし!!」
「それは私もクズってことかい?」
「いや、ちがっ!?」
「なーに学生に虐められてんの?」
「うぐっ!!」
背中の重みで地面に手をつきそうになる。
が、お腹に回った腕のお陰でなんとか大丈夫だった。
「悟……重い」
「どこ行ってたの?」
「探しに行ったらそこは異世界でした」
「つまり迷子か、ばーか」
「私ここ2回目」
「電話しろよ」
「なるほど!!」
ばーかばーか、と悟が話すたびに、頭の上にある悟の顎が頭に突き刺さる。
地味に痛い。
「で?何で草むしってんの?」
「真希ちゃんに心をボコられた」
「ちょっと真希。うちの子繊細だからやめたげてー」
「うぜぇ」
「今時の子ってこんなに口悪いの?」
「名前もJKの頃似たり寄ったりだったけど」
「反抗期か」
「そーそー。反抗期」
「この馬鹿ップルどついてもいいか?」
「いいぞ。やれ、真希」
「しゃけしゃけ」
「やだやだ。
すぐ暴力にいくとか最近の若者キレやすーい」
「ストレスかな?」
「そんな真希ちゃんにはほら……」
そっと、手に渡す小袋。
「何だよこれ」
「小魚アーモンド」
「ぶふっ!!」
「ふっざっけんな!!!」
「カルシウムたっぷりだよ!?」
「何でそんなのもってんだ?」
「オヤツにいいじゃん」
たまーに食べたくならない?
お酒のおつまみによし
オヤツによし
小腹を満たすのによし
ビタミンもカルシウムもその他諸々もたっぷりな素晴らしいオヤツじゃないか!!
「オマエ……っ、酢昆布卒業したと思ったら……っ」
「悟笑いすぎじゃない?」
「本当予想外なことするよね」
「ほら、棘くんはいい子だから受け取ってくれるよ」
「しゃけ」ポリポリ
「オレもオレも」ポリポリ
「あ、僕までありがとうございます」ポリポリ
「ポリポリポリポリ食ってんじゃねーっよ!!」
「真希ちゃん、短気は損だぞ」ポリポリ
「ポリポリポリポリうっせーよ!!」
ポリポリポリポリ食べてたら怒られた。
なんでだよ。
みんなで食べようよ。
「噂は聞いてたが、やっぱ悟の恋人はレベルが違うな」
「え?なにが?」
「すじこ」
「すじこじゃわからん」
「"頭の中身が"だって」
「棘くんひっどいや」
「これ美味しいですね。給食思い出します」
「うん、わかる」
「しゃけ」
「オレ食ったことない」
「悟、この大馬鹿共まじで殴り飛ばすわ」
「真希、やめて。一応僕の彼女一般人だから」
真希ちゃんにはカルシウム入りのクッキーとかカルシウム入りの飲み物とかカルシウム入りのかっぱえびせんをあげた。
何でもカルシウム入ってる時代だよね。
カルシウム入れれば何とかなる時代なんだわ。
「ったく、いい大人が何してんだ」
「真希ちゃん、カルシウム大事だよ」
「うるせぇ。足りてるわ大馬鹿が」
「骨強くなるし一石二鳥」
「充分だっつの」
「これ以上骨太くなったらまじゴリラなるもんな」
「パンダ、こいよ。その喧嘩買ってやる」
「真希ちゃんをゴリラなんて駄目だよ、パンダ。
女の子には優しくしなきゃ」
「名前、真希素手でリンゴ潰すぞ」
「………ゴリラやん」
「ぶん殴る」
真希ちゃんと地獄の鬼ごっこを開始した。
すぐ捕まった。
JK怖い。まじJK怖い。
「悟、JKって怖いね」
「オマエもなかなかヤバかったよ」
「そーかな?流石にリンゴは潰せなかったよ」
「もう一発いくか?あ?」
「ごめんなさい」
真希ちゃんの拳骨痛かった。
久しぶりに拳骨されたよ。しかもJK。
大人の立場とは一体……。
「パンダ、もふらせて」
「高いぞ」
「悟が払ってくれる」
「よーし、いくらでももふっていいぞ」
「パンダ、名前に触るたび罰金ね」
「プラマイゼロじゃん」
「しゃけ」
「賑やかだね」
「うるせぇだけだろ」
後に憂太くんが悟と同じ特級と聞いた時は驚いた。
穏やかな一番まともそうに見えたのに
一番まともじゃない階級でビビった。
今度から憂太先輩って呼ぼうと思い、差し入れしようと誓った。
あとがき
憂太も入れての絡み。
ネタが……笑いのネタが……!!!
ブチッ
ブチッ
ブチッ
あ、どーもどーも。
通行人名前さんとは私のことでぃっ。
今何してるのかって?
庭の雑草抜きだよ!!
庭?どこの庭ってそりゃー高専のひっろーーいお庭だよ。
テッテテー
クエスチョン!!
名前は今、何で高専の雑草抜きをしてるでしょーか?
アンサー
迷子
正解できたのは何人いるかな!?
「……あの」
「ん?」
「どうかされましたか?」
白い学ラン?にゆるっとした黒いズボン。
白い学ランには高専生の証であるボタン。
学生?
幸薄そうな学生が声を掛けてくれた。
「あなたはだぁれ?」
「えっ!?ぼ、僕は乙骨憂太です」
「あなた憂太って言うのね」
「は、はい!!」
「私名前。迷子」
助けてください。と、再びお願いした。
「ありがとう、憂太くん。
本当に助かった」
情けないとか言うなそこ。
高専広いんだぞ……!!決して私が方向音痴とかじゃない。
ただちょーーっと興味深いなぁと建物見ながら歩いていたら変なとこ来ちゃっただけ。
歩けば歩くほど建物の裏?らしきとこ来ちゃっただけ。
「いえ……最初見たとき妖精かな?って思いました」
「えっ?なんで?」
「高専は呪霊出たらアラート鳴るって聞いたので地縛霊って出るのかなって思って声を掛けようか迷ってしまって…」
「憂太、それ妖精ちゃう。オバケや」
この子はにかみながら凄いこと言ったぞ。
いや、憂太は優しい子だから。
きっと無自覚なんだ、悪気はない。
……それはそれで傷つく。
「ちょっと高専に呼び出されたのはいいけど、本人いなくてさ。
そこらへんにいるって言われてブラブラしてたら………ね?」
「大変でしたね」
「憂太くんはなんであそこに?」
「罰ゲームでみんなの飲み物買いに」
「なるほど。おねーさんが奢ろう」
助けてくれたお礼だよ!!
私はきちんとお礼をするからね!!
「すいません」
「いーのいーの」
「あ、ちなみに探してる人ってどんな人ですか?僕も探しますよ」
「五条悟っていう包帯目隠しした不審者」
「………え?」
「不審者」
何度言っても辞めてくれないんだよね。
普段二人で出歩く時はサングラスだけど、仕事中は包帯目隠し………厨二かよ。
しかも前見えてる不思議。
あいつおでこに第三の目でもあるの?
何で見えるの?と思うわ。
一応力強い人は呪霊と目が合わないようにっていう対策らしーんだが……不審者。まじ、不審者。
よく通報されないよね。
「五条先生の知り合いだったんだ」
「うん」
「それなら多分みんなが知ってるかも」
「みんな?」
憂太くんと仲良く談笑しながら空き地?広場?に行くとつい最近出会った学生が三人木陰でしゃがんでた。
「不良か」
「あ、馬鹿だ」
「よぉ、馬鹿」
「しゃけ」
「年上に向かって酷くない?教育者は誰だコノヤロー」
不良座りをしてる三人組、真希ちゃん、パンダくん、棘くんがいた。
そして人の事馬鹿扱い良くない。
馬鹿なのは認めるけどな。
「あれ?みんな名前さんと知り合いだったの?」
「何で憂太と馬鹿が一緒に居るんだよ」
「迷子」
「またか」
「しゃけ」
「名前さんまたなの?」
「うん。2回目の迷子」
来たのも2回目
迷子も2回目
そら仕方ないもんや
「今回は何の用事だ?」
「悟に頼まれて来たんだけど、いなかったんだよね」
「アイツもブラブラしててすぐ消えるからな」
「多分高専内にはいるはずらしいから
ちょっと外出たら迷子なりました」
「迷子になってたら意味ないだろ」
「憂太くん様々です」
こちらをどうぞ、と飲み物を渡す。
五人で木陰にしゃがみこむ。
「オマエ仕事は?一応一般人なんだろ」
「都内の水族館だよ」
「水族館勤務なのか」
「お魚さん達と毎日戯れてます」
「そして高専では畜生と戯れてるのか」
「へ?真希ちゃんって畜生なの?」
「どう考えても畜生はコイツだろ」
パンダを指差す真希ちゃん。
なんだろ?高専生の女子は例外無く強いの?
主に精神的なものが。
硝子ちゃんも強かったし。
「ん?パンダってぬいぐるみじゃなかった?」
「ぬいぐるみって可愛いな、おい」
「パンダくんは呪骸ってやつだったよね?」
「そう。オレ呪骸」
「じゅがい……」
「オマエそんなことも知らないのかよ」
馬鹿の彼女は大馬鹿かよ、との真希ちゃんの言葉に心が痛いよ……。
窓とはいえ、悟のせいで真面目にどこどこで呪霊見つけたよーって話すとついでにえいっ、って悟が祓うんだよ。
だから、見つけた=私の身の回り=祓っとこと特級の無駄遣い。
しかもこれタダ働き。
悟はお給金に興味ないかもしれんが、タダ働きでほいほい祓っていいもんじゃないだろ?とこないだ注意した。
だって伊地知さんにそう溢したらめちゃくちゃ驚かれたもん。
そして伊地知さんを責めた悟を怒った。
「えっ……」
「どうした憂太」
「名前さんって五条先生の恋人?」
「しゃけ」
「今だかつてない程の驚き顔」
目を見開き嘘だろ……って聞こえてきそうなレベルの驚き。
「恋人でごめんなさい……」
「あっ、打たれ弱い」
憂太くんが必死に謝ってくれてるが、いいんだ……。
私と悟がつりあわないことくらい、理解しているさ。
雑草抜きを再び始めた私に憂太くんが焦り出す。
他?放置だよ。酷くない?
「げ、元気出してください!!
五条先生と名前さんお似合いだと思います!!ノリとかその…色々似てますし!!」
「それは私もクズってことかい?」
「いや、ちがっ!?」
「なーに学生に虐められてんの?」
「うぐっ!!」
背中の重みで地面に手をつきそうになる。
が、お腹に回った腕のお陰でなんとか大丈夫だった。
「悟……重い」
「どこ行ってたの?」
「探しに行ったらそこは異世界でした」
「つまり迷子か、ばーか」
「私ここ2回目」
「電話しろよ」
「なるほど!!」
ばーかばーか、と悟が話すたびに、頭の上にある悟の顎が頭に突き刺さる。
地味に痛い。
「で?何で草むしってんの?」
「真希ちゃんに心をボコられた」
「ちょっと真希。うちの子繊細だからやめたげてー」
「うぜぇ」
「今時の子ってこんなに口悪いの?」
「名前もJKの頃似たり寄ったりだったけど」
「反抗期か」
「そーそー。反抗期」
「この馬鹿ップルどついてもいいか?」
「いいぞ。やれ、真希」
「しゃけしゃけ」
「やだやだ。
すぐ暴力にいくとか最近の若者キレやすーい」
「ストレスかな?」
「そんな真希ちゃんにはほら……」
そっと、手に渡す小袋。
「何だよこれ」
「小魚アーモンド」
「ぶふっ!!」
「ふっざっけんな!!!」
「カルシウムたっぷりだよ!?」
「何でそんなのもってんだ?」
「オヤツにいいじゃん」
たまーに食べたくならない?
お酒のおつまみによし
オヤツによし
小腹を満たすのによし
ビタミンもカルシウムもその他諸々もたっぷりな素晴らしいオヤツじゃないか!!
「オマエ……っ、酢昆布卒業したと思ったら……っ」
「悟笑いすぎじゃない?」
「本当予想外なことするよね」
「ほら、棘くんはいい子だから受け取ってくれるよ」
「しゃけ」ポリポリ
「オレもオレも」ポリポリ
「あ、僕までありがとうございます」ポリポリ
「ポリポリポリポリ食ってんじゃねーっよ!!」
「真希ちゃん、短気は損だぞ」ポリポリ
「ポリポリポリポリうっせーよ!!」
ポリポリポリポリ食べてたら怒られた。
なんでだよ。
みんなで食べようよ。
「噂は聞いてたが、やっぱ悟の恋人はレベルが違うな」
「え?なにが?」
「すじこ」
「すじこじゃわからん」
「"頭の中身が"だって」
「棘くんひっどいや」
「これ美味しいですね。給食思い出します」
「うん、わかる」
「しゃけ」
「オレ食ったことない」
「悟、この大馬鹿共まじで殴り飛ばすわ」
「真希、やめて。一応僕の彼女一般人だから」
真希ちゃんにはカルシウム入りのクッキーとかカルシウム入りの飲み物とかカルシウム入りのかっぱえびせんをあげた。
何でもカルシウム入ってる時代だよね。
カルシウム入れれば何とかなる時代なんだわ。
「ったく、いい大人が何してんだ」
「真希ちゃん、カルシウム大事だよ」
「うるせぇ。足りてるわ大馬鹿が」
「骨強くなるし一石二鳥」
「充分だっつの」
「これ以上骨太くなったらまじゴリラなるもんな」
「パンダ、こいよ。その喧嘩買ってやる」
「真希ちゃんをゴリラなんて駄目だよ、パンダ。
女の子には優しくしなきゃ」
「名前、真希素手でリンゴ潰すぞ」
「………ゴリラやん」
「ぶん殴る」
真希ちゃんと地獄の鬼ごっこを開始した。
すぐ捕まった。
JK怖い。まじJK怖い。
「悟、JKって怖いね」
「オマエもなかなかヤバかったよ」
「そーかな?流石にリンゴは潰せなかったよ」
「もう一発いくか?あ?」
「ごめんなさい」
真希ちゃんの拳骨痛かった。
久しぶりに拳骨されたよ。しかもJK。
大人の立場とは一体……。
「パンダ、もふらせて」
「高いぞ」
「悟が払ってくれる」
「よーし、いくらでももふっていいぞ」
「パンダ、名前に触るたび罰金ね」
「プラマイゼロじゃん」
「しゃけ」
「賑やかだね」
「うるせぇだけだろ」
後に憂太くんが悟と同じ特級と聞いた時は驚いた。
穏やかな一番まともそうに見えたのに
一番まともじゃない階級でビビった。
今度から憂太先輩って呼ぼうと思い、差し入れしようと誓った。
あとがき
憂太も入れての絡み。
ネタが……笑いのネタが……!!!