通行人A
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※乙骨入学前のお話
「うっルァ!!!」
「はい、残念」
「ふっざけんなゴラァ!!」
はいどーも!!
通行人名前ちゃんは今激おこでーす。
なんでって?
「私の相棒と宝剣返せゴラァ!!」
「やだよ」
「なんで!?」
「いらないでしょ」
「私の!!」
「いらないいらない」
砂利ぶん投げているけど、チート能力で防がれる。
おまっ、ふざけんなおい!!
「かーえーしーてっ」
「駄目」
「悟のばぁぁああああかっっ!!!」
分からず屋!!いじめっこ!!
ケチ!!目隠し!!若ハゲ!!
ジロリ、と目隠ししたまま睨まれたので逃げた。
やぁやぁ、今私はどこにいるかって?
今はね高専……悟達が通っていて、悟の職場である学校にいまーす。
限られた人しか入れないんだが、まぁ私内情それなりに知ってるし、見えるし、窓として活躍しつつ一般の水族館で働いてまーす。
え?沖縄?
まぁ、その……今年から悟と同棲するため引っ越してきて、関東の水族館で働いてます。
で、引っ越してきて手入れしていたら
私の相棒と宝剣を取られたのが現在。
文句言ったけど返してもらえなかったので不貞腐れてよくわからんが自販機の前にいます。
え?それって迷子じゃないかって?
アハハハ、面白いこと言うね。
「ここどこ」
AHAHAHA☆
迷子でーす。
27にもなって迷子でぇーっす。
「しっかし、シケた自販機だな」
種類少ないしなんか片寄ってない?
もーちょい増やしておけよ。
学生なんだから色んな飲み物混ぜたいだろ。
えっ、混ぜない?
見た目優雅にベンチに座って珈琲を飲んでいるが、完全に場違いだよな私。
ヒラヒラの水色のロングスカートに白のノースリーブのシャツにカーディガン羽織ってるいかにも一般人でぇっす!!って人いないわ。
みんな黒一色でなんなの?黒の組織なの?
ごめん、私2度と関わりたくない眼鏡坊やがいるから、同じ組織じゃないことを祈るわ。
事件は現場で起こっているんじゃない。
坊やがいるから起こるんだ……!!!
……まじであの坊やには会いたくないし
あの街には行きたくないから!!!!!
「…………」
「「「…………」」」
現実逃避していたら、何か見られてるなーって思った。
チラリ、と見たら黒い学生がいた。
ポニーテール眼鏡ちゃん。
ツンツン口元隠しの男の子。
パンダ。
「!?」
「「「!!?」」」
パンダ!?
思わず2度見しちゃったじゃん!!
は?パンダ?おかしくね?
なんでパンダいんの?ってゆーか二足歩行!!?
まてまてまて!!
落ち着くんだ私ぃ!!!
こんな珍現象、呪霊に比べたら普通さ、普通。
きっとちょっと遠目から見たらパンダなだけで、着ぐるみ着てるんだよ。
背中にチャックあるから大丈夫大丈夫。
「オマエ誰だよ」
「しゃけ」
「業者の人か?」
「人に武器向けちゃいけません!!」
なにこのポニテちゃん!?
なんで棍向けてくんの!?おかしくね?
あと、しゃけってなんだよ!!
しゃけって魚?あの魚なの?
なんで今しゃけ求めた!?
あと、パンダ普通にまとも!!!
なんか一番まとも!!!
「あー……
一応窓の仕事はしてるけど、一般人だよ」
「一般人が何でこんなとこいんだ」
「ポニテちゃん何で武器向けてくるの?
君は私が危険人物に見えるの?」
「何者かわかんねーからな」
「やめて、殺気やめてよ」
「真希、一般人にやめとけ。
んで、一般人が何でこんなとこにいるんだ?」
「パンダが一番まともってどーゆーこと?
ごめんね、見た目で判断して。
着ぐるみ着てても君が一番まともそうだ」
「おかか」
「こいつ何言ってんだ」
「オレ着ぐるみじゃなくパンダだぞ」
おかかってなんだよ!!!
しゃけといい、おかかといいおにぎりか?
おにぎり食べたいのか?
あと、ポニテちゃん普通に怖い。
つか、は?着ぐるみじゃないって……
「背中にチャック……」
「「ない」」「おかか」
「すいません、動物園からパンダが逃げ出してませんか?」
「どこ電話してんだ」
「嘘だろ!?パンダが話してる!!」
「今さらかよ」
白けた視線を送ってくる三人の学生。
まじで怖い。
おまっ、パンダって獰猛なんだぞ!!
笹食べてるイメージだろうが、あいつら肉も食うからな!!熊だぞ、熊!!
悟達もたいがいおかしかったが、この学生もおか………
「あぁ、高専だからか」
「すげぇ腹立つ納得の仕方してねぇか?」
「おかか」
「とりあえずお前誰?」
「すまない、取り乱した。
私は一般人の通行人だよ。
ちょっと大切なモノを恋人に奪われたから返してもらうために着いてきたけど、迷子になりました」
「馬鹿かよ」「しゃけ」「馬鹿だな」
「君たちさっきから辛辣だね」
ここの造りがわけワカメなんだよ。
あ、ごめん死語か。
まじで普通に帰ろうとしたんだけど迷子。
「助けてください」
「恥ずかしい大人だな」
「しゃけ」
「まぁ、道案内くらいならしてやるよ」
「パンダっっ!!」
パンダがいいやつ。
獰猛とか言ってごめん。
珍種でも電話しないから安心してくれ。
おにぎりの子とポニテちゃんは今時の子か。
年寄りには優しくしてください。
ひとまず外まで道案内してくれるというので、ジュース奢った。
「そっかー。君達は今年一年生なんだ」
「名前は27にもなってポンコツかよ」
「真希ちゃんやめて?
一応私だってそろそろ年齢気にしちゃうし、しっかりしたい年頃なんだから」
「しゃけ」
「しっかりしろって?ごめんね棘くん」
「まぁ、少しくらいの隙があれば可愛いもんだろ。オレパンダだからわかんねーけど」
「パンダが人間語る不思議」
仲良くなりました。
えっ?何があったって?
私のコミュ力は健在だぜ(ドヤァ)
「そーいや恋人がどうとか言ってたけど、名前ここの人間と付き合ってんのか」
「うん。こないだから同棲始めたけど、忙しくてほぼ一人暮らし」
「こんなポンコツと付き合うとか大変だな、相手」
「真希ちゃんデレ頂戴よ。貴女のツンの割合が心を抉るから」
「明太子?」
「うん、何言ってるの棘くん。
いくらコミュ力があっても
なんとなくで以心伝心出来ないからね?」
「家入先生と知り合いか?ってさ」
「家入先生?誰それ」
「ポンコツと同い年の私らの保険医だよ」
「私と同い年ねぇ……美少女なら知ってるけど、家入……」
「硝子は美人だぞ」
「硝子?私の知ってる人も硝子って呼ばれてたな。
学生時代からずっと会ってないけど」
「硝子さんと知り合いなのかよ」
「同じ硝子なら多分。
学生時代に連絡ぶち切られて以来会ってない」
「………それ、どんな関係だ?」
「おかか?」
会いに行ってみればわかるんじゃ?
ということで、寄り道。
一般人だけど保険医の家入硝子先生のとこに案内されました。
「………」
「よ、久しぶり。
で、何でいるんだ?」
美少女が美女にランクアップしとった。
は?なんでそんなフランクなの?
え?私嫌われたんじゃないの?
だばーっと涙を流せば学生三人からドン引きされた。
「び、美少女が美女になってるぅ」
「相変わらずアホだな」
「美女がアホって言った!!」
「元気そうだな」
「何でそんな普通なの!!?連絡ブッチされて私嫌われたもんだと思ってたのにぃ!!」
「アイツから何も聞かされてないのか?」
「なんも言われてないいいいいっ」
泣きわめく私を撫でる美女。
目の隈が酷いが、私嫌われてたわけじゃないらしい……。
「連絡辞めろと言われたからしなかっただけだ」
「してよぉ!!
あの馬鹿の言うこと聞かないでしてよぉ!! 」
「悪い」
「かっる!!謝罪がかっっる!!」
「喧しいな」
「美女の塩対応っ!!けどスキッ」
本当に悪かったと謝られた。
美女は許す。
けど、悟許さん。
私と美女の間を引き裂いたのはお前かっ!!!
「で、何でいるんだ?」
「相棒と宝剣取られた」
「あの物騒な武器か」
「同棲するならいらないでしょって高専の管理下に置くからって」
「妥当だな」
「何で!?私の!!」
「アイツいるなら武器なんぞいらないだろ」
「えー」
「学生じゃないんだから少しはおしとやかに生きろ。
見た目だけおしとやかでも中身は馬鹿のままか」
「一応中身も成長してますぅ」
「そうか」
くすり、と笑う美女がまじで美女。
綺麗すぎて眩しいや……。
学生三人を放置したままだったなぁ、と見れば
距離を置かれた。
「えっ、何で?」
「まさかとは思うけど、恋人って……」
「硝子と同期で同い年……一人しか知らないぞ」
「すじこ」
「これ、五条の恋人だぞ」
「「うわぁ………」」
「えっ、その顔傷つくからヤメテ」
パンダと真希ちゃんと棘くんが顔を歪めている。
なに?私じゃ悟に似合わないってこと?
「………こんな女が悟の恋人でゴメンナサイ」
「おや?随分としおらしくなったな」
「美女……私だって傷つく時は傷つく」
「多分オマエの考えているような事じゃないと思うぞ」
「趣味悪っ」
「気は確かか」
「しゃけ!!」
「………悟って学生から人気ないの?」
「実力は認めるが人間性がクズだからな」
「否定はしない」
「否定しろよ馬鹿」
ずびしっ、といつの間にかいた悟にチョップされた。
「忍者?なんでここにいるの?いつ現れた」
「普通に話し声聞こえたから来たんだよ。
名前こそどこ歩いてたのさ。探したのに」
「迷子」
「馬鹿じゃん」
「馬鹿だな」
「学生に保護されました」
ばーか、ばーか、と美女と悟に言われる。
馬鹿なのは認めるが、ここの造りがわけワカメなんだっつの!!!
「ほら、帰るよ」
「仕事あるだろ」
「これから行くついでに送るんだよ」
「外まで出たら一人で帰れるよ?」
「駄目」
「過保護か」
「だよね。美女、もっと言ってやって」
「普段一緒に居れる時間少ないからこんな時くらい一緒に居たいじゃん」
「………ばーか」
「イチャつくならどっか行け。
あと、学生の前だからな」
悟にぎゅーってされたら美女から冷たい目を向けられた。
おかしいな?さっき感動の再会したはずなのに、扱い方が昔と同じだぞ。
「真希とパンダは鍛練ね。棘は任務」
「しゃけ」
「ってことで名前行くよ」
「あ、うん。
美女、またねー」
「またな」
「真希ちゃんとパンダもありがとー」
「もう迷子になるなよ」
「じゃあな」
三人が去った後、パンダと真希が硝子を見る。
「………硝子さん、あいつ何者?」
「ただの馬鹿だ」
「硝子と悟と学生の頃の知り合いって言ってたけど本当か?」
「あぁ。
私をナンパしてきた一般人の馬鹿だ」
「「うわぁ」」
「……馬鹿だけど、楽しくて私らのお気に入りだった奴だ」
くすり、と珍しく笑う硝子。
真希とパンダは物珍しげに硝子を見つめる。
「こちらの世界の事を忘れて、普通の学生みたいに騒げる楽しさを教えてくれた馬鹿な友人だ」
「馬鹿なのは確定か」
「あぁ、馬鹿だ」
「悟とどっちが馬鹿だ?」
「五条を振り回せる馬鹿はアレだけだろうな」
テッテレー
名前は『最強の馬鹿』の称号を手にした!!
「………今なんか不名誉な称号を付けられた気がする」
「硝子がオマエの馬鹿な武勇伝でも語ってるんじゃない?」
「美女がそんなこと……するな」
「するする」
「こんぶ」
「武勇伝が聞きたい?たいしたことじゃないから棘くん、キラキラした瞳を向けないで?」
「ただの黒歴史」
「悟、黙ろうか」
「まず、一般の学校でグリコのオマケを全力でする話からしようか?」
「やめてっ!!!」
悟の家に送ってもらうまで、悟は楽しそうに私が昔話したやらかした話を棘くんに話していた。
意外とノリのいい棘くんはめちゃくちゃ目を輝かせながら聞いていた。
えっ?楽しいの?
そりゃ、私も楽しく過ごした学校生活で私のアオハルが注ぎ込まれていますが……そこまで楽しい?
降りる頃には棘くんに懐かれた。
喧嘩?
そんなんしてたっけ?
「今日はご飯までに帰るから」
「うん。作って待ってる」
「いってきます」
「いってらっしゃい。
棘くんも気をつけてね」
「しゃけ!!」
「またね」
手を振って見送る。
さーて、ご飯の準備するのに買い物しなきゃ。
「は?グリコ?」
「しゃけしゃけ」
「流し素麺って……馬鹿かよ」
「すじこ」
「名前って変わった奴だな」
「馬鹿と付き合ってる時点でわかるだろ」
「しゃけ」
「また来ると思うな」
「来るだろ」
「こんぶ」
「そうだな。その時はもっと話そうな」
「馬鹿な話が聞けそうだな」
「しゃけ!!」
テッテレー
名前は学生に少し懐かれた!!
終わる
あとがき
まさかの第二部開始。
こちらはほぼ呪術メインとなり、ハイキュー!!要素は控え目かと。
pixivにも載せてたら思ってたより反響あったのでwww
なかなか難しいなぁ。
人数増えると絡みが難しい……。
ラブラブは控え目です。
「うっルァ!!!」
「はい、残念」
「ふっざけんなゴラァ!!」
はいどーも!!
通行人名前ちゃんは今激おこでーす。
なんでって?
「私の相棒と宝剣返せゴラァ!!」
「やだよ」
「なんで!?」
「いらないでしょ」
「私の!!」
「いらないいらない」
砂利ぶん投げているけど、チート能力で防がれる。
おまっ、ふざけんなおい!!
「かーえーしーてっ」
「駄目」
「悟のばぁぁああああかっっ!!!」
分からず屋!!いじめっこ!!
ケチ!!目隠し!!若ハゲ!!
ジロリ、と目隠ししたまま睨まれたので逃げた。
やぁやぁ、今私はどこにいるかって?
今はね高専……悟達が通っていて、悟の職場である学校にいまーす。
限られた人しか入れないんだが、まぁ私内情それなりに知ってるし、見えるし、窓として活躍しつつ一般の水族館で働いてまーす。
え?沖縄?
まぁ、その……今年から悟と同棲するため引っ越してきて、関東の水族館で働いてます。
で、引っ越してきて手入れしていたら
私の相棒と宝剣を取られたのが現在。
文句言ったけど返してもらえなかったので不貞腐れてよくわからんが自販機の前にいます。
え?それって迷子じゃないかって?
アハハハ、面白いこと言うね。
「ここどこ」
AHAHAHA☆
迷子でーす。
27にもなって迷子でぇーっす。
「しっかし、シケた自販機だな」
種類少ないしなんか片寄ってない?
もーちょい増やしておけよ。
学生なんだから色んな飲み物混ぜたいだろ。
えっ、混ぜない?
見た目優雅にベンチに座って珈琲を飲んでいるが、完全に場違いだよな私。
ヒラヒラの水色のロングスカートに白のノースリーブのシャツにカーディガン羽織ってるいかにも一般人でぇっす!!って人いないわ。
みんな黒一色でなんなの?黒の組織なの?
ごめん、私2度と関わりたくない眼鏡坊やがいるから、同じ組織じゃないことを祈るわ。
事件は現場で起こっているんじゃない。
坊やがいるから起こるんだ……!!!
……まじであの坊やには会いたくないし
あの街には行きたくないから!!!!!
「…………」
「「「…………」」」
現実逃避していたら、何か見られてるなーって思った。
チラリ、と見たら黒い学生がいた。
ポニーテール眼鏡ちゃん。
ツンツン口元隠しの男の子。
パンダ。
「!?」
「「「!!?」」」
パンダ!?
思わず2度見しちゃったじゃん!!
は?パンダ?おかしくね?
なんでパンダいんの?ってゆーか二足歩行!!?
まてまてまて!!
落ち着くんだ私ぃ!!!
こんな珍現象、呪霊に比べたら普通さ、普通。
きっとちょっと遠目から見たらパンダなだけで、着ぐるみ着てるんだよ。
背中にチャックあるから大丈夫大丈夫。
「オマエ誰だよ」
「しゃけ」
「業者の人か?」
「人に武器向けちゃいけません!!」
なにこのポニテちゃん!?
なんで棍向けてくんの!?おかしくね?
あと、しゃけってなんだよ!!
しゃけって魚?あの魚なの?
なんで今しゃけ求めた!?
あと、パンダ普通にまとも!!!
なんか一番まとも!!!
「あー……
一応窓の仕事はしてるけど、一般人だよ」
「一般人が何でこんなとこいんだ」
「ポニテちゃん何で武器向けてくるの?
君は私が危険人物に見えるの?」
「何者かわかんねーからな」
「やめて、殺気やめてよ」
「真希、一般人にやめとけ。
んで、一般人が何でこんなとこにいるんだ?」
「パンダが一番まともってどーゆーこと?
ごめんね、見た目で判断して。
着ぐるみ着てても君が一番まともそうだ」
「おかか」
「こいつ何言ってんだ」
「オレ着ぐるみじゃなくパンダだぞ」
おかかってなんだよ!!!
しゃけといい、おかかといいおにぎりか?
おにぎり食べたいのか?
あと、ポニテちゃん普通に怖い。
つか、は?着ぐるみじゃないって……
「背中にチャック……」
「「ない」」「おかか」
「すいません、動物園からパンダが逃げ出してませんか?」
「どこ電話してんだ」
「嘘だろ!?パンダが話してる!!」
「今さらかよ」
白けた視線を送ってくる三人の学生。
まじで怖い。
おまっ、パンダって獰猛なんだぞ!!
笹食べてるイメージだろうが、あいつら肉も食うからな!!熊だぞ、熊!!
悟達もたいがいおかしかったが、この学生もおか………
「あぁ、高専だからか」
「すげぇ腹立つ納得の仕方してねぇか?」
「おかか」
「とりあえずお前誰?」
「すまない、取り乱した。
私は一般人の通行人だよ。
ちょっと大切なモノを恋人に奪われたから返してもらうために着いてきたけど、迷子になりました」
「馬鹿かよ」「しゃけ」「馬鹿だな」
「君たちさっきから辛辣だね」
ここの造りがわけワカメなんだよ。
あ、ごめん死語か。
まじで普通に帰ろうとしたんだけど迷子。
「助けてください」
「恥ずかしい大人だな」
「しゃけ」
「まぁ、道案内くらいならしてやるよ」
「パンダっっ!!」
パンダがいいやつ。
獰猛とか言ってごめん。
珍種でも電話しないから安心してくれ。
おにぎりの子とポニテちゃんは今時の子か。
年寄りには優しくしてください。
ひとまず外まで道案内してくれるというので、ジュース奢った。
「そっかー。君達は今年一年生なんだ」
「名前は27にもなってポンコツかよ」
「真希ちゃんやめて?
一応私だってそろそろ年齢気にしちゃうし、しっかりしたい年頃なんだから」
「しゃけ」
「しっかりしろって?ごめんね棘くん」
「まぁ、少しくらいの隙があれば可愛いもんだろ。オレパンダだからわかんねーけど」
「パンダが人間語る不思議」
仲良くなりました。
えっ?何があったって?
私のコミュ力は健在だぜ(ドヤァ)
「そーいや恋人がどうとか言ってたけど、名前ここの人間と付き合ってんのか」
「うん。こないだから同棲始めたけど、忙しくてほぼ一人暮らし」
「こんなポンコツと付き合うとか大変だな、相手」
「真希ちゃんデレ頂戴よ。貴女のツンの割合が心を抉るから」
「明太子?」
「うん、何言ってるの棘くん。
いくらコミュ力があっても
なんとなくで以心伝心出来ないからね?」
「家入先生と知り合いか?ってさ」
「家入先生?誰それ」
「ポンコツと同い年の私らの保険医だよ」
「私と同い年ねぇ……美少女なら知ってるけど、家入……」
「硝子は美人だぞ」
「硝子?私の知ってる人も硝子って呼ばれてたな。
学生時代からずっと会ってないけど」
「硝子さんと知り合いなのかよ」
「同じ硝子なら多分。
学生時代に連絡ぶち切られて以来会ってない」
「………それ、どんな関係だ?」
「おかか?」
会いに行ってみればわかるんじゃ?
ということで、寄り道。
一般人だけど保険医の家入硝子先生のとこに案内されました。
「………」
「よ、久しぶり。
で、何でいるんだ?」
美少女が美女にランクアップしとった。
は?なんでそんなフランクなの?
え?私嫌われたんじゃないの?
だばーっと涙を流せば学生三人からドン引きされた。
「び、美少女が美女になってるぅ」
「相変わらずアホだな」
「美女がアホって言った!!」
「元気そうだな」
「何でそんな普通なの!!?連絡ブッチされて私嫌われたもんだと思ってたのにぃ!!」
「アイツから何も聞かされてないのか?」
「なんも言われてないいいいいっ」
泣きわめく私を撫でる美女。
目の隈が酷いが、私嫌われてたわけじゃないらしい……。
「連絡辞めろと言われたからしなかっただけだ」
「してよぉ!!
あの馬鹿の言うこと聞かないでしてよぉ!! 」
「悪い」
「かっる!!謝罪がかっっる!!」
「喧しいな」
「美女の塩対応っ!!けどスキッ」
本当に悪かったと謝られた。
美女は許す。
けど、悟許さん。
私と美女の間を引き裂いたのはお前かっ!!!
「で、何でいるんだ?」
「相棒と宝剣取られた」
「あの物騒な武器か」
「同棲するならいらないでしょって高専の管理下に置くからって」
「妥当だな」
「何で!?私の!!」
「アイツいるなら武器なんぞいらないだろ」
「えー」
「学生じゃないんだから少しはおしとやかに生きろ。
見た目だけおしとやかでも中身は馬鹿のままか」
「一応中身も成長してますぅ」
「そうか」
くすり、と笑う美女がまじで美女。
綺麗すぎて眩しいや……。
学生三人を放置したままだったなぁ、と見れば
距離を置かれた。
「えっ、何で?」
「まさかとは思うけど、恋人って……」
「硝子と同期で同い年……一人しか知らないぞ」
「すじこ」
「これ、五条の恋人だぞ」
「「うわぁ………」」
「えっ、その顔傷つくからヤメテ」
パンダと真希ちゃんと棘くんが顔を歪めている。
なに?私じゃ悟に似合わないってこと?
「………こんな女が悟の恋人でゴメンナサイ」
「おや?随分としおらしくなったな」
「美女……私だって傷つく時は傷つく」
「多分オマエの考えているような事じゃないと思うぞ」
「趣味悪っ」
「気は確かか」
「しゃけ!!」
「………悟って学生から人気ないの?」
「実力は認めるが人間性がクズだからな」
「否定はしない」
「否定しろよ馬鹿」
ずびしっ、といつの間にかいた悟にチョップされた。
「忍者?なんでここにいるの?いつ現れた」
「普通に話し声聞こえたから来たんだよ。
名前こそどこ歩いてたのさ。探したのに」
「迷子」
「馬鹿じゃん」
「馬鹿だな」
「学生に保護されました」
ばーか、ばーか、と美女と悟に言われる。
馬鹿なのは認めるが、ここの造りがわけワカメなんだっつの!!!
「ほら、帰るよ」
「仕事あるだろ」
「これから行くついでに送るんだよ」
「外まで出たら一人で帰れるよ?」
「駄目」
「過保護か」
「だよね。美女、もっと言ってやって」
「普段一緒に居れる時間少ないからこんな時くらい一緒に居たいじゃん」
「………ばーか」
「イチャつくならどっか行け。
あと、学生の前だからな」
悟にぎゅーってされたら美女から冷たい目を向けられた。
おかしいな?さっき感動の再会したはずなのに、扱い方が昔と同じだぞ。
「真希とパンダは鍛練ね。棘は任務」
「しゃけ」
「ってことで名前行くよ」
「あ、うん。
美女、またねー」
「またな」
「真希ちゃんとパンダもありがとー」
「もう迷子になるなよ」
「じゃあな」
三人が去った後、パンダと真希が硝子を見る。
「………硝子さん、あいつ何者?」
「ただの馬鹿だ」
「硝子と悟と学生の頃の知り合いって言ってたけど本当か?」
「あぁ。
私をナンパしてきた一般人の馬鹿だ」
「「うわぁ」」
「……馬鹿だけど、楽しくて私らのお気に入りだった奴だ」
くすり、と珍しく笑う硝子。
真希とパンダは物珍しげに硝子を見つめる。
「こちらの世界の事を忘れて、普通の学生みたいに騒げる楽しさを教えてくれた馬鹿な友人だ」
「馬鹿なのは確定か」
「あぁ、馬鹿だ」
「悟とどっちが馬鹿だ?」
「五条を振り回せる馬鹿はアレだけだろうな」
テッテレー
名前は『最強の馬鹿』の称号を手にした!!
「………今なんか不名誉な称号を付けられた気がする」
「硝子がオマエの馬鹿な武勇伝でも語ってるんじゃない?」
「美女がそんなこと……するな」
「するする」
「こんぶ」
「武勇伝が聞きたい?たいしたことじゃないから棘くん、キラキラした瞳を向けないで?」
「ただの黒歴史」
「悟、黙ろうか」
「まず、一般の学校でグリコのオマケを全力でする話からしようか?」
「やめてっ!!!」
悟の家に送ってもらうまで、悟は楽しそうに私が昔話したやらかした話を棘くんに話していた。
意外とノリのいい棘くんはめちゃくちゃ目を輝かせながら聞いていた。
えっ?楽しいの?
そりゃ、私も楽しく過ごした学校生活で私のアオハルが注ぎ込まれていますが……そこまで楽しい?
降りる頃には棘くんに懐かれた。
喧嘩?
そんなんしてたっけ?
「今日はご飯までに帰るから」
「うん。作って待ってる」
「いってきます」
「いってらっしゃい。
棘くんも気をつけてね」
「しゃけ!!」
「またね」
手を振って見送る。
さーて、ご飯の準備するのに買い物しなきゃ。
「は?グリコ?」
「しゃけしゃけ」
「流し素麺って……馬鹿かよ」
「すじこ」
「名前って変わった奴だな」
「馬鹿と付き合ってる時点でわかるだろ」
「しゃけ」
「また来ると思うな」
「来るだろ」
「こんぶ」
「そうだな。その時はもっと話そうな」
「馬鹿な話が聞けそうだな」
「しゃけ!!」
テッテレー
名前は学生に少し懐かれた!!
終わる
あとがき
まさかの第二部開始。
こちらはほぼ呪術メインとなり、ハイキュー!!要素は控え目かと。
pixivにも載せてたら思ってたより反響あったのでwww
なかなか難しいなぁ。
人数増えると絡みが難しい……。
ラブラブは控え目です。