通行人 番外編
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「名前チャン名前チャン!!
ちゃんと呑んどる?俺奢ったるから呑みぃや」
「………ア、ドモ。宮さん近い、離れて」
「名前さん名前さん!!」
「何かな、翔陽」
「名前さ……うぐっ、キモチワルイ…」
「ちょっ!!すたっふぅぅうううう!!!
すいません、洗面器!!!!」
「名前ーーー!!!へいへいへーい!!」
「へいへいへーい!!じゃなくて、ちょっ、翔陽タンマタンマタンマ!!!!まだ吐かないで!!お願いだから!!」
「……………」
「臣くんヘルプ!!助けて!!この人達カオス!!」
大混乱の通行人名前です。
お願い、すたっふぅぅうううう!!!!!
はやく!!きて!!!!!
………ふぅ、とりあえず一段落。
翔陽を膝に寝かし付け、宮くんを沈め、ぼっくんを赤葦(テレビ電話)に任せた。
「臣くん、まじで恨むよ」
「知らん」
「チームメイトでしょ、責任持ってよ」
「知らん」
「マスク剥ぎ取るぞ」
「菌だらけの手で触るな」
「うるせぇ、その黒子押すぞ」
臣くんとマジギレ寸前でお互いに睨み合う。
私が何でムスビィのメンバーと居酒屋にいるのかといえば………遡ること数時間前。
視察団として関東や関西の水族館巡りをしながら勉強会も終わり、よっしゃ!!最終日くらい飲むぞーーと、一緒に行った方々とお付き合いのご飯に行こうとした矢先、翔陽とバッタリ。
名前さんだ!!久しぶり!!と翔陽タイムが始まり、友達?えっ、この人忍者ショーヨーじゃん!!えっ、久しぶりの再会?
いーよいーよ。飲みにいっといで!!
と、なぜかあれよあれよという間に快く送り出された。
ちなみにサイン貰っておいてと頼まれた。
あれ?私だけはぶかれた……とか思ってないよ、うん。
ちなみに翔陽との初対面は、翔陽がブラジル?から武者修行をして帰ってきたときに、研磨がスポンサーになったとき。
一緒に住んでて彼女!?と驚かれたが、二人で違うと否定した。
コイツガショーヨー……
ワタシノケンマトナカヨシ……
と、ジェラッてた時期もありましたが
翔陽は翔陽でした。
「俺、日向翔陽!!研磨からよく話聞いてる!!
あ、聞きます!!」
「………ため口でいいよ」
「???
研磨、何で俺撫でられてるの?」
「可愛かったからじゃない?」
可愛いは正義。
翔陽はペカーッとお日様のように可愛く温かく眩しかった………。
そんなこんなで翔陽と仲良くなり、翔陽の試合に行けるときは応援に行くし、駄目な時はネットで見てる。
本当、逞しくなったよなぁ……と思ってチームメイトさんに頭下げながら翔陽と知り合いとはいえ、場違いだからといなくなろうとしたのに……
「オマエ!!昔黒尾の顔面にサポーター叩き付けて、合コンで赤葦と消えて、赤葦と付き合っていた奴だろ!!」
「う、うん?」
「あの赤葦がめちゃくちゃ惚れ込んでたから俺知ってる!!」
「えーっと……」
「名前さん、赤葦さんと付き合ってたの!?」
「昔ね」
「ちょっと頭のおかしい美人な子!!」
「名前さん頭大丈夫ですか!?」
「ちょっと黙って。まじで」
この喧しいコンビなんなの?
ちょっと黙って。
本当黙って。
「なんや?知り合いなん?」
「どうでもいいけど早く店行きたい」
「まぁ、変な事せーへんならええよ。
お腹減ったしはよ入ろ」
とか言って警戒してた宮くん。
ご飯食べてお酒呑み出して数分後にはなんかめっちゃ絡んできた。
「なーなー、名前はー?
名前チャン?名前チャン彼氏おんの?」
「います」
「研磨と付き合ったの?」
「付き合ってないよ、翔陽」
「あかーしは!?より戻った?」
「戻ってないよ、木兎さん」
「こーんなイケメンに囲まれて彼氏に怒られん?」
「彼氏絶世の美貌の持ち主なんで、大丈夫です」
「なんやそれ。俺よりイケメンってか?」
「宮さんのその自信なんなんです?」
「宮さんやのーて、アツムって言うて」
「この酔っ払い誰か回収してください。
そこの……マスクの人」
「…………」(ふいっ)
「おい、シカトすんなマスク」
最初はガッツリご飯食べてたの。
で、呑み出した途端に距離近寄ってきた宮くん。
翔陽は飲んで飲んでどんどんテンション上がって木兎さんと盛り上がってる。
臣くんは黙々と食べていた。
「名前さん!!こないだ研磨の生配信で一緒にゲームしてたの見たよ!!
めちゃくちゃ上手かった!!」
「ありがとー。
翔陽も今度やる?」
「いや、俺怖いの苦手……」
「日向ゲームすんの!?なになに?配信って!!」
「研磨の配信で名前さんホラー実況してて………これです」
「ホラー?そんなん怖ないやつやろ?」
視聴中
「いやぁぁああああっ!!!」
「うぉぉおおおおっ!!」
「なんで!?なんで真顔なん!?君らの顔面仕事せぇや!!」
「こわっ!!ってゆーか黒尾の顔一番やばっ!!」
「凄くないですか?」
「いやぁぁああああっ!!!こわっ!!
急にバッはあかん!!」
「喧しいわ、宮くんもぼっくんも」
「あ、そーだ名前さ赤葦と連絡取れてる?」
「突然の切り替え。
赤葦?たまーになら」
「俺、こないだ連絡したら電話切られちゃって…」
「多分締め切り守らない作家さんに付きっきりだったからですよ」
「赤葦……怒って……」
「怒ってない、怒ってない。
ぼっくんのこと応援してるから」
「本当?」
「本当本当。ほら、へいへいへーい!!」
「へいへいへーい!!」
「名前チャン、ノリ良すぎやない?」
「いや、普通かと」
「いーや!!
名前チャンは才能あるとみた!!」
「名前さんの学生時代はなかなか面白い人だったと聞いてますよ」
ぼっくんと翔陽がなぜか知ってる私の流しそうめん三年間の記録と、もののけ姫と、ダーツの旅などなど……数々の恥ずかしい話を赤裸々に話し出す。
いや、なんで君たち知ってるの?
宮くんは噎せすぎて呼吸が出来なくなり
臣くんは冷たい目を向けてきた。
そんなこんなで臣くん以外と仲良くなり
呑んでいたらぼっくんはへいへいへーいと暴走。
宮くんは呑ませたがるし、さりげなくボディタッチ多くてその手を叩き落とす。
翔陽も呑んでいたが、最終的に具合悪くなっていた。
そんなカオスな現場を納めようと必死になっていた私を臣くんはふっ、と笑いながらご飯食べてた。
絶許。
黒子連打してやるからな。
「名前、あかーしと電話ありがとな!!」
「あぁ……良かったね」
『………どんな状況?』
「カオス」
『………お疲れ』
赤葦に労られながら電話を切った。
ふぅ、と一息ついたらなぜか宮くんに抱き付かれた。
「翔陽くんばっかずるない?」
「宮くん、潰れててよ」
「俺も膝枕がえぇ」
「近い。筋肉が重い」
「おーれーもー」
「面倒くさっ!!初対面の警戒心どこいった!!」
「お酒と一緒にトイレに流れた」
「取り戻してこい。今なら間に合う」
「嫌やわ。便座の枕より若い子の膝枕がええ」
「可愛い子専用なのでごめんなさい」
「かわええやろ?」
上目遣いでこちらを見る宮くん。
とろん、とお酒で酔った宮くんは色気増し増しだ………が、悪いな。
「上目遣いするならもっと極めろバカタレ」
「嘘やん。俺の上目遣いが効かん……」
「研磨と翔陽の無垢な可愛さと宮くんの欲望にまみれた可愛さ一緒にしないで」
「ひっど!!」
「そんなんだから宮くん、ファンサの時大滑りするんだよ」
「アカーーン!!
それ、まじのアカンやつ!!」
「宮くん狙いすぎると滑るよ」
「やめてーー!!」
賑やかすぎて、騒がしい。
めちゃくちゃ現場がカオスです。
「名前!!名前!!」
「今度はなに!?ぼっくん!!」
「名前チャン俺んこと構ってー!!
ちゃんと話きいてやー!!」
「うるせぇ酔っ払い!!引っ付くな!!」
「名前!!どーしよ!!」
「こっちがどーしよ、だよ!!」
『へぇ、楽しそうだね』
冷たい声に引っ付こうとする宮くんの顔を押す手が止まった。
ギギギ……と、ぼっくんの方を見ればあら不思議。
ぼっくんがこちらにスマホを向けててへ、と可愛らしくいるじゃないですか。
そして画面の向こう側にはサングラス姿のイケメンが冷たい目を向けてるよ。
「………」
『なにしてんの?』
「………」
「ごめんな、名前。
電話鳴ってたからあかーしかと思ってつい」
『そいつら誰』
てへへ、と無邪気なぼっくんと
画面の絶対零度の悟のミスマッチが怖い。
悪いことしてないはずなのに、追い込まれた気持ちになるのはなぜだろう。
「……研磨と私の友達、デス」
『へぇ』
「なーなー、名前チャンの彼氏?」
『そうだけど』
「俺に名前チャンちょーだい」
『は?』
「は?」
宮くんが何を思ったのか、翔陽が寝ていて動けないのをいいことに、この酔っ払い……ほっぺにちゅーしてきやがった。
ぼっくんはテンション上がるし、宮くんドヤ顔だし、臣くん……おまっ、帰ろうとしてんしゃねぇ!!!
「てめっ、臣くん逃げんな!!
この酔っ払い回収しろ!!」
「なー、名前チャンちゅー」
「ふっざけんな酔っ払い!!
おまっ、現役選手じゃなかったらまじビンタしてるとこだぞ!!」
「ひゅーひゅー!!ツムツム大胆!!
こーゆーのって何だっけ?泥沼?」
「ぼっくん黙って!!悟一筋じゃボケェ!!」
「ひっ!!か、影や………ぐぅ」
「臣くん、臣様!!
黒子押さないからこの酔っ払いどーにかして!!」
「ハッ」
「鼻で笑ってんじゃねーよコンニャロ!!」
『そこ動くなよ』
地獄の底から響くような低い声。
ブツリ、と切られた電話がめちゃくちゃ怖い。
えっ、来るの?
居場所わかんの?嘘やろ?
「………もう知らん。
宮くんなんて悟にまじビンタされてしまえ」
「はははっ!!
振られたら俺が慰めたる」
「宮くんのばーか。
悟に振られたら呪ってやる。
男に尻の穴犯されろ」
「冗談でもやめえ」
「………やっと、付き合えたのに」
じわじわと涙が出てくる。
付き合って、好きだと自覚して
一緒に居ると幸せな気持ちになれて
これが恋なんだと知ったのに。
悟以外の男の人に触られても嬉しくない。
悟以外の男の人に口説かれても嬉しくない。
悟だから嬉しくて
悟だから触れたいのに……。
怒らせるなんて初めてで
どうしていいかわからない。
「悟に振られたら……どーしよ」
「………えっ」
「あーぁ、ツムツム泣かした」
「サイテー」
「えっ!?俺!!?
いや、悪ふざけにしてはやりすぎたかもしれんけど……えっ!!ごめんなっ!?」
「宮くんなんてハゲてしまえ…」
「ツムツム…」
「切腹だな」
「すまん!!」
ぼっくんと臣くんから冷たい目を向けられて焦り出す宮くん。
ジワジワとあふれてこぼれそうな涙に、宮くんが土下座の勢いで謝り倒してる。
「なに泣いてんの」
聞こえた声に振り向けば、ラフな姿の悟。
限界を越えてボロボロと流れた涙を呆れた顔をしながら指で拭う。
「泣いたら化粧落ちてブスになるよ」
「悟よりブスで化粧落ちて底辺のゴミですいません……」
「酔ってんの?」
「酔うほど呑んでない」
「男だらけの飲み会に行くとか馬鹿じゃん。
もーちょい危機感持って」
「………わ、別れる?」
「なんで?僕のこと嫌いになった?」
「なってない!!好き」
「じゃあ別れる必要ないよね。
酔っ払いに口説かれてフラフラ行く尻軽なら考えるけど、オマエは僕一筋って言ってたろ」
「………っ」
「なに照れてんの、ばぁか」
ちゅっちゅっちゅっ、と顔中にキスをされる。
それ、恥ずかしいからやめて。
あと、なんか……悟が一番って本人に理解されてんのも恥ずかしい。
え?口走ってた?うわ、もっとはずっ!!!
「俺は何を見せられてんの」
「名前の彼氏めちゃくちゃ格好いいなぁ。
ツムツムより格好いい」
「………さーせん」
「ってゆーか、視察団と飲み会じゃなかったの?」
「翔陽に会ったら、サイン頼まれて久しぶりに会う友達ならそっちと飲みなーって上司から」
「翔陽?」
「コレ。研磨の友達」
膝枕ですよすよ眠る翔陽。
あ、ちなみにサインは飲む前に回収済みです。
「帰りは?」
「◯◯ってホテルに帰るよ。
で、明日また沖縄」
「わかった。ほら、帰るよ」
翔陽の頭を持ち上げ、そっと座布団の上へ。
うーん、と唸り出したので頭を撫でてあげるとまたすよすよ寝入った。
「うちのがお世話になりました」
「ツムツムが失礼しました」
「あのアホがすいません」
「俺ェ!?
いや、泣くとは思わんかったから……」
「悪いけどあげないよ。
コレの面倒見れるの僕だけだから」
「あ、お会計置いてく」
「もう払った。
あとの注文の分はそっち持ちでよろしく」
「悟……かっこ良すぎ」
「当たり前じゃん。
可愛い彼女に支払いさせる男がどこにいるのさ」
ぎゅぅぅうううう、と悟に抱き付く。
やっぱり私酔ってんのかしら?
普段ならこんなことしないけど悟が普段より輝いてめちゃくちゃ格好いい。
「あぁ、宮くんだっけ?」
「………はい」
「この写真流出させられたくなかったら2度と僕の名前に手ェ出さないでね」
「うわっ、ツムツムが嫌がる名前を襲ってる」
「サイテー」
「…………ごめんなさい」
「うん、じゃあね」
「彼氏さん、ご馳走でしたー!!」
「どうも」
宮くんは顔面蒼白。
ぼっくんはいつも通り。
臣くん……ちゃんとお礼出来たんだ。
「よくここわかったね」
「ここ、硝子の行きつけ」
「料理美味しかった」
「うん、美味しいよね」
悟と手を繋いで歩く。
怒ってはいなさそうだが……まだ少し機嫌が悪そうだ。
「ごめんね」
「なんの謝罪?」
「ちゅーされた」
「………距離感云々はもう今さらだから口煩く言わないけど、男の中に一人で呑むのはヤメテ。
僕が行ける範囲ならいいけど、沖縄とか地方で呑まれたらすぐ行けない」
「………クロにも怒られたけど、なるほど」
「怒られたのかよ」
「男の中に私一人だけの飲み会、悟も嫌?」
「嫌と言えば嫌だし、心配だから」
「………控えます」
「オマエに下心無くても、相手はわかんないだろ。まして、酔った勢いもあるんだから」
「デスネ」
大学生の頃よぉーく身に染みてるよ。
恋人いるなら大丈夫って慢心してました。
本当、さーせん。絶対気を付けます。
「幼馴染ならいいけど、僕の知らない面子は嫌だな」
「うっ……」
「付き合いもあるだろうから、口煩くは言いたくないけど……僕の知らない期間の名前を知ってる奴らが憎くなるからヤダ」
拗ねている悟が可愛くて、繋いだ手ごと腕にしがみつく。
呆れた顔をされたが、私の照れと嬉しさの表現を受け入れてほしい。
「悟、好き。めちゃくちゃ大好き」
「僕も好き」
「ホテルくる?」
「一人部屋?」
「うん」
「じゃあ、嫉妬させた分サービスしてくれる?」
にやりと厭らしく笑う悟。
こればかりは、悟様々なので断る気はないし
酔って気持ちが大きくなったせいだろう。
「悟が望むならいっぱいサービスするよ」
「言ったな」
「今なら朝までコースも許しちゃいましょう」
「起きれなかった時は仕事休んで僕の家ね」
「うーん……一応お仕事で団体で来てるから、頑張って起きなきゃ」
「頑張って」
「………頑張るので、悟」
「ん?」
「いっぱい愛して」
背伸びして、頬にキスを一つ。
驚いた顔の悟に、してやったりと笑ってしまう。
「手加減してやろうと思ったけどやーめた」
「え……」
「覚悟しろ」
欲に濡れた獣のような瞳に、私はとんでもないスイッチを押してしまったのでは……?と思ったが、まぁいいかと脳内お花畑でした。
翌朝、必死に起き上がろうと頑張る私を笑いながら応援する悟がいたとか……。
あとがき
エセツムツムでごめんなちゃい。
ブラックジャッカルと絡ませたら、きっとカオス。
そしてツムツムはやらかすwww
ぼっくんは度々、五条さんのことをべた褒めし、それに比べて……とツムツムを笑顔でディスる。
ツムツムカッコ悪い!!って笑顔で。
酔ってても記憶あるツムツムはいや、あれは!!って言い訳するところに臣くんにサイテー、まじないわーと冷たい目を向けられながらガンガン責められる。
で、落ち込むツムツム。
まぁ、嫌がってる名前にドヤ顔で迫ったツムツムが悪いよな!!とぼっくんのトドメ。
何も覚えてない翔陽は、とりあえず奢ってくれた名前の彼氏さんにこれ渡しといて!!って研磨宛に小包送りそう。
研磨はアイツなにやってんの……と一応連絡する。
ツムツムもぼっくんもってなぜか研磨宛に五条さん宛のものを送って研磨がスベチナ顔になりそう。
その荷物の中に臣くんもちゃっかり送っている
。
ってゆー後日談↓
「なにこれ」
翔陽から名前?いや彼氏さん宛にと荷物が届いた。
けど、俺は彼氏さんの連絡先を知らないしどーしたものかと名前へ連絡。
「ねぇ、翔陽から荷物届いた」
『へ?なんで?』
「こないだの飲み会のお礼って。彼氏さんによろしくって」
『日持ちしそう?』
「クッキーって言ってた」
『なら、近々帰って悟に渡すね』
って言ってたのに……
次の日も、次の日も、次の日も……
毎日毎日なぜか木兎さん、宮、佐久早から荷物が届く……。
宮の荷物が多過ぎて、家に箱が溜まっていく。
翔陽に聞いたらお詫びだって!!と返ってきた。
ねぇ、俺の幼馴染はなにやらかされたの?
「名前、どーにかして」
『うわっ!?なにそれ!!?』
「宮とか宮とか宮とか木兎さんとか佐久早から毎日届くんだけど。邪魔」
『悟召還してもいい?』
「これ引き取ってくれるなら」
すぐに彼氏さん………五条さんが来て、うわーすごっ、と溢してた。
度々翔陽、宮、木兎さん、佐久早から荷物が届くので、そのたびに名前に電話して五条さんが取りに来る。
五条さんも慣れたのか、普通に俺の家で中身開けて、俺にもお裾分けしてくれる。
少し絡み方がうざ……いや、馴れ馴れしいがクロと似ている。連絡先交換してからは、荷物が届いたら悟に連絡するようになった。
ちゃんと呑んどる?俺奢ったるから呑みぃや」
「………ア、ドモ。宮さん近い、離れて」
「名前さん名前さん!!」
「何かな、翔陽」
「名前さ……うぐっ、キモチワルイ…」
「ちょっ!!すたっふぅぅうううう!!!
すいません、洗面器!!!!」
「名前ーーー!!!へいへいへーい!!」
「へいへいへーい!!じゃなくて、ちょっ、翔陽タンマタンマタンマ!!!!まだ吐かないで!!お願いだから!!」
「……………」
「臣くんヘルプ!!助けて!!この人達カオス!!」
大混乱の通行人名前です。
お願い、すたっふぅぅうううう!!!!!
はやく!!きて!!!!!
………ふぅ、とりあえず一段落。
翔陽を膝に寝かし付け、宮くんを沈め、ぼっくんを赤葦(テレビ電話)に任せた。
「臣くん、まじで恨むよ」
「知らん」
「チームメイトでしょ、責任持ってよ」
「知らん」
「マスク剥ぎ取るぞ」
「菌だらけの手で触るな」
「うるせぇ、その黒子押すぞ」
臣くんとマジギレ寸前でお互いに睨み合う。
私が何でムスビィのメンバーと居酒屋にいるのかといえば………遡ること数時間前。
視察団として関東や関西の水族館巡りをしながら勉強会も終わり、よっしゃ!!最終日くらい飲むぞーーと、一緒に行った方々とお付き合いのご飯に行こうとした矢先、翔陽とバッタリ。
名前さんだ!!久しぶり!!と翔陽タイムが始まり、友達?えっ、この人忍者ショーヨーじゃん!!えっ、久しぶりの再会?
いーよいーよ。飲みにいっといで!!
と、なぜかあれよあれよという間に快く送り出された。
ちなみにサイン貰っておいてと頼まれた。
あれ?私だけはぶかれた……とか思ってないよ、うん。
ちなみに翔陽との初対面は、翔陽がブラジル?から武者修行をして帰ってきたときに、研磨がスポンサーになったとき。
一緒に住んでて彼女!?と驚かれたが、二人で違うと否定した。
コイツガショーヨー……
ワタシノケンマトナカヨシ……
と、ジェラッてた時期もありましたが
翔陽は翔陽でした。
「俺、日向翔陽!!研磨からよく話聞いてる!!
あ、聞きます!!」
「………ため口でいいよ」
「???
研磨、何で俺撫でられてるの?」
「可愛かったからじゃない?」
可愛いは正義。
翔陽はペカーッとお日様のように可愛く温かく眩しかった………。
そんなこんなで翔陽と仲良くなり、翔陽の試合に行けるときは応援に行くし、駄目な時はネットで見てる。
本当、逞しくなったよなぁ……と思ってチームメイトさんに頭下げながら翔陽と知り合いとはいえ、場違いだからといなくなろうとしたのに……
「オマエ!!昔黒尾の顔面にサポーター叩き付けて、合コンで赤葦と消えて、赤葦と付き合っていた奴だろ!!」
「う、うん?」
「あの赤葦がめちゃくちゃ惚れ込んでたから俺知ってる!!」
「えーっと……」
「名前さん、赤葦さんと付き合ってたの!?」
「昔ね」
「ちょっと頭のおかしい美人な子!!」
「名前さん頭大丈夫ですか!?」
「ちょっと黙って。まじで」
この喧しいコンビなんなの?
ちょっと黙って。
本当黙って。
「なんや?知り合いなん?」
「どうでもいいけど早く店行きたい」
「まぁ、変な事せーへんならええよ。
お腹減ったしはよ入ろ」
とか言って警戒してた宮くん。
ご飯食べてお酒呑み出して数分後にはなんかめっちゃ絡んできた。
「なーなー、名前はー?
名前チャン?名前チャン彼氏おんの?」
「います」
「研磨と付き合ったの?」
「付き合ってないよ、翔陽」
「あかーしは!?より戻った?」
「戻ってないよ、木兎さん」
「こーんなイケメンに囲まれて彼氏に怒られん?」
「彼氏絶世の美貌の持ち主なんで、大丈夫です」
「なんやそれ。俺よりイケメンってか?」
「宮さんのその自信なんなんです?」
「宮さんやのーて、アツムって言うて」
「この酔っ払い誰か回収してください。
そこの……マスクの人」
「…………」(ふいっ)
「おい、シカトすんなマスク」
最初はガッツリご飯食べてたの。
で、呑み出した途端に距離近寄ってきた宮くん。
翔陽は飲んで飲んでどんどんテンション上がって木兎さんと盛り上がってる。
臣くんは黙々と食べていた。
「名前さん!!こないだ研磨の生配信で一緒にゲームしてたの見たよ!!
めちゃくちゃ上手かった!!」
「ありがとー。
翔陽も今度やる?」
「いや、俺怖いの苦手……」
「日向ゲームすんの!?なになに?配信って!!」
「研磨の配信で名前さんホラー実況してて………これです」
「ホラー?そんなん怖ないやつやろ?」
視聴中
「いやぁぁああああっ!!!」
「うぉぉおおおおっ!!」
「なんで!?なんで真顔なん!?君らの顔面仕事せぇや!!」
「こわっ!!ってゆーか黒尾の顔一番やばっ!!」
「凄くないですか?」
「いやぁぁああああっ!!!こわっ!!
急にバッはあかん!!」
「喧しいわ、宮くんもぼっくんも」
「あ、そーだ名前さ赤葦と連絡取れてる?」
「突然の切り替え。
赤葦?たまーになら」
「俺、こないだ連絡したら電話切られちゃって…」
「多分締め切り守らない作家さんに付きっきりだったからですよ」
「赤葦……怒って……」
「怒ってない、怒ってない。
ぼっくんのこと応援してるから」
「本当?」
「本当本当。ほら、へいへいへーい!!」
「へいへいへーい!!」
「名前チャン、ノリ良すぎやない?」
「いや、普通かと」
「いーや!!
名前チャンは才能あるとみた!!」
「名前さんの学生時代はなかなか面白い人だったと聞いてますよ」
ぼっくんと翔陽がなぜか知ってる私の流しそうめん三年間の記録と、もののけ姫と、ダーツの旅などなど……数々の恥ずかしい話を赤裸々に話し出す。
いや、なんで君たち知ってるの?
宮くんは噎せすぎて呼吸が出来なくなり
臣くんは冷たい目を向けてきた。
そんなこんなで臣くん以外と仲良くなり
呑んでいたらぼっくんはへいへいへーいと暴走。
宮くんは呑ませたがるし、さりげなくボディタッチ多くてその手を叩き落とす。
翔陽も呑んでいたが、最終的に具合悪くなっていた。
そんなカオスな現場を納めようと必死になっていた私を臣くんはふっ、と笑いながらご飯食べてた。
絶許。
黒子連打してやるからな。
「名前、あかーしと電話ありがとな!!」
「あぁ……良かったね」
『………どんな状況?』
「カオス」
『………お疲れ』
赤葦に労られながら電話を切った。
ふぅ、と一息ついたらなぜか宮くんに抱き付かれた。
「翔陽くんばっかずるない?」
「宮くん、潰れててよ」
「俺も膝枕がえぇ」
「近い。筋肉が重い」
「おーれーもー」
「面倒くさっ!!初対面の警戒心どこいった!!」
「お酒と一緒にトイレに流れた」
「取り戻してこい。今なら間に合う」
「嫌やわ。便座の枕より若い子の膝枕がええ」
「可愛い子専用なのでごめんなさい」
「かわええやろ?」
上目遣いでこちらを見る宮くん。
とろん、とお酒で酔った宮くんは色気増し増しだ………が、悪いな。
「上目遣いするならもっと極めろバカタレ」
「嘘やん。俺の上目遣いが効かん……」
「研磨と翔陽の無垢な可愛さと宮くんの欲望にまみれた可愛さ一緒にしないで」
「ひっど!!」
「そんなんだから宮くん、ファンサの時大滑りするんだよ」
「アカーーン!!
それ、まじのアカンやつ!!」
「宮くん狙いすぎると滑るよ」
「やめてーー!!」
賑やかすぎて、騒がしい。
めちゃくちゃ現場がカオスです。
「名前!!名前!!」
「今度はなに!?ぼっくん!!」
「名前チャン俺んこと構ってー!!
ちゃんと話きいてやー!!」
「うるせぇ酔っ払い!!引っ付くな!!」
「名前!!どーしよ!!」
「こっちがどーしよ、だよ!!」
『へぇ、楽しそうだね』
冷たい声に引っ付こうとする宮くんの顔を押す手が止まった。
ギギギ……と、ぼっくんの方を見ればあら不思議。
ぼっくんがこちらにスマホを向けててへ、と可愛らしくいるじゃないですか。
そして画面の向こう側にはサングラス姿のイケメンが冷たい目を向けてるよ。
「………」
『なにしてんの?』
「………」
「ごめんな、名前。
電話鳴ってたからあかーしかと思ってつい」
『そいつら誰』
てへへ、と無邪気なぼっくんと
画面の絶対零度の悟のミスマッチが怖い。
悪いことしてないはずなのに、追い込まれた気持ちになるのはなぜだろう。
「……研磨と私の友達、デス」
『へぇ』
「なーなー、名前チャンの彼氏?」
『そうだけど』
「俺に名前チャンちょーだい」
『は?』
「は?」
宮くんが何を思ったのか、翔陽が寝ていて動けないのをいいことに、この酔っ払い……ほっぺにちゅーしてきやがった。
ぼっくんはテンション上がるし、宮くんドヤ顔だし、臣くん……おまっ、帰ろうとしてんしゃねぇ!!!
「てめっ、臣くん逃げんな!!
この酔っ払い回収しろ!!」
「なー、名前チャンちゅー」
「ふっざけんな酔っ払い!!
おまっ、現役選手じゃなかったらまじビンタしてるとこだぞ!!」
「ひゅーひゅー!!ツムツム大胆!!
こーゆーのって何だっけ?泥沼?」
「ぼっくん黙って!!悟一筋じゃボケェ!!」
「ひっ!!か、影や………ぐぅ」
「臣くん、臣様!!
黒子押さないからこの酔っ払いどーにかして!!」
「ハッ」
「鼻で笑ってんじゃねーよコンニャロ!!」
『そこ動くなよ』
地獄の底から響くような低い声。
ブツリ、と切られた電話がめちゃくちゃ怖い。
えっ、来るの?
居場所わかんの?嘘やろ?
「………もう知らん。
宮くんなんて悟にまじビンタされてしまえ」
「はははっ!!
振られたら俺が慰めたる」
「宮くんのばーか。
悟に振られたら呪ってやる。
男に尻の穴犯されろ」
「冗談でもやめえ」
「………やっと、付き合えたのに」
じわじわと涙が出てくる。
付き合って、好きだと自覚して
一緒に居ると幸せな気持ちになれて
これが恋なんだと知ったのに。
悟以外の男の人に触られても嬉しくない。
悟以外の男の人に口説かれても嬉しくない。
悟だから嬉しくて
悟だから触れたいのに……。
怒らせるなんて初めてで
どうしていいかわからない。
「悟に振られたら……どーしよ」
「………えっ」
「あーぁ、ツムツム泣かした」
「サイテー」
「えっ!?俺!!?
いや、悪ふざけにしてはやりすぎたかもしれんけど……えっ!!ごめんなっ!?」
「宮くんなんてハゲてしまえ…」
「ツムツム…」
「切腹だな」
「すまん!!」
ぼっくんと臣くんから冷たい目を向けられて焦り出す宮くん。
ジワジワとあふれてこぼれそうな涙に、宮くんが土下座の勢いで謝り倒してる。
「なに泣いてんの」
聞こえた声に振り向けば、ラフな姿の悟。
限界を越えてボロボロと流れた涙を呆れた顔をしながら指で拭う。
「泣いたら化粧落ちてブスになるよ」
「悟よりブスで化粧落ちて底辺のゴミですいません……」
「酔ってんの?」
「酔うほど呑んでない」
「男だらけの飲み会に行くとか馬鹿じゃん。
もーちょい危機感持って」
「………わ、別れる?」
「なんで?僕のこと嫌いになった?」
「なってない!!好き」
「じゃあ別れる必要ないよね。
酔っ払いに口説かれてフラフラ行く尻軽なら考えるけど、オマエは僕一筋って言ってたろ」
「………っ」
「なに照れてんの、ばぁか」
ちゅっちゅっちゅっ、と顔中にキスをされる。
それ、恥ずかしいからやめて。
あと、なんか……悟が一番って本人に理解されてんのも恥ずかしい。
え?口走ってた?うわ、もっとはずっ!!!
「俺は何を見せられてんの」
「名前の彼氏めちゃくちゃ格好いいなぁ。
ツムツムより格好いい」
「………さーせん」
「ってゆーか、視察団と飲み会じゃなかったの?」
「翔陽に会ったら、サイン頼まれて久しぶりに会う友達ならそっちと飲みなーって上司から」
「翔陽?」
「コレ。研磨の友達」
膝枕ですよすよ眠る翔陽。
あ、ちなみにサインは飲む前に回収済みです。
「帰りは?」
「◯◯ってホテルに帰るよ。
で、明日また沖縄」
「わかった。ほら、帰るよ」
翔陽の頭を持ち上げ、そっと座布団の上へ。
うーん、と唸り出したので頭を撫でてあげるとまたすよすよ寝入った。
「うちのがお世話になりました」
「ツムツムが失礼しました」
「あのアホがすいません」
「俺ェ!?
いや、泣くとは思わんかったから……」
「悪いけどあげないよ。
コレの面倒見れるの僕だけだから」
「あ、お会計置いてく」
「もう払った。
あとの注文の分はそっち持ちでよろしく」
「悟……かっこ良すぎ」
「当たり前じゃん。
可愛い彼女に支払いさせる男がどこにいるのさ」
ぎゅぅぅうううう、と悟に抱き付く。
やっぱり私酔ってんのかしら?
普段ならこんなことしないけど悟が普段より輝いてめちゃくちゃ格好いい。
「あぁ、宮くんだっけ?」
「………はい」
「この写真流出させられたくなかったら2度と僕の名前に手ェ出さないでね」
「うわっ、ツムツムが嫌がる名前を襲ってる」
「サイテー」
「…………ごめんなさい」
「うん、じゃあね」
「彼氏さん、ご馳走でしたー!!」
「どうも」
宮くんは顔面蒼白。
ぼっくんはいつも通り。
臣くん……ちゃんとお礼出来たんだ。
「よくここわかったね」
「ここ、硝子の行きつけ」
「料理美味しかった」
「うん、美味しいよね」
悟と手を繋いで歩く。
怒ってはいなさそうだが……まだ少し機嫌が悪そうだ。
「ごめんね」
「なんの謝罪?」
「ちゅーされた」
「………距離感云々はもう今さらだから口煩く言わないけど、男の中に一人で呑むのはヤメテ。
僕が行ける範囲ならいいけど、沖縄とか地方で呑まれたらすぐ行けない」
「………クロにも怒られたけど、なるほど」
「怒られたのかよ」
「男の中に私一人だけの飲み会、悟も嫌?」
「嫌と言えば嫌だし、心配だから」
「………控えます」
「オマエに下心無くても、相手はわかんないだろ。まして、酔った勢いもあるんだから」
「デスネ」
大学生の頃よぉーく身に染みてるよ。
恋人いるなら大丈夫って慢心してました。
本当、さーせん。絶対気を付けます。
「幼馴染ならいいけど、僕の知らない面子は嫌だな」
「うっ……」
「付き合いもあるだろうから、口煩くは言いたくないけど……僕の知らない期間の名前を知ってる奴らが憎くなるからヤダ」
拗ねている悟が可愛くて、繋いだ手ごと腕にしがみつく。
呆れた顔をされたが、私の照れと嬉しさの表現を受け入れてほしい。
「悟、好き。めちゃくちゃ大好き」
「僕も好き」
「ホテルくる?」
「一人部屋?」
「うん」
「じゃあ、嫉妬させた分サービスしてくれる?」
にやりと厭らしく笑う悟。
こればかりは、悟様々なので断る気はないし
酔って気持ちが大きくなったせいだろう。
「悟が望むならいっぱいサービスするよ」
「言ったな」
「今なら朝までコースも許しちゃいましょう」
「起きれなかった時は仕事休んで僕の家ね」
「うーん……一応お仕事で団体で来てるから、頑張って起きなきゃ」
「頑張って」
「………頑張るので、悟」
「ん?」
「いっぱい愛して」
背伸びして、頬にキスを一つ。
驚いた顔の悟に、してやったりと笑ってしまう。
「手加減してやろうと思ったけどやーめた」
「え……」
「覚悟しろ」
欲に濡れた獣のような瞳に、私はとんでもないスイッチを押してしまったのでは……?と思ったが、まぁいいかと脳内お花畑でした。
翌朝、必死に起き上がろうと頑張る私を笑いながら応援する悟がいたとか……。
あとがき
エセツムツムでごめんなちゃい。
ブラックジャッカルと絡ませたら、きっとカオス。
そしてツムツムはやらかすwww
ぼっくんは度々、五条さんのことをべた褒めし、それに比べて……とツムツムを笑顔でディスる。
ツムツムカッコ悪い!!って笑顔で。
酔ってても記憶あるツムツムはいや、あれは!!って言い訳するところに臣くんにサイテー、まじないわーと冷たい目を向けられながらガンガン責められる。
で、落ち込むツムツム。
まぁ、嫌がってる名前にドヤ顔で迫ったツムツムが悪いよな!!とぼっくんのトドメ。
何も覚えてない翔陽は、とりあえず奢ってくれた名前の彼氏さんにこれ渡しといて!!って研磨宛に小包送りそう。
研磨はアイツなにやってんの……と一応連絡する。
ツムツムもぼっくんもってなぜか研磨宛に五条さん宛のものを送って研磨がスベチナ顔になりそう。
その荷物の中に臣くんもちゃっかり送っている
。
ってゆー後日談↓
「なにこれ」
翔陽から名前?いや彼氏さん宛にと荷物が届いた。
けど、俺は彼氏さんの連絡先を知らないしどーしたものかと名前へ連絡。
「ねぇ、翔陽から荷物届いた」
『へ?なんで?』
「こないだの飲み会のお礼って。彼氏さんによろしくって」
『日持ちしそう?』
「クッキーって言ってた」
『なら、近々帰って悟に渡すね』
って言ってたのに……
次の日も、次の日も、次の日も……
毎日毎日なぜか木兎さん、宮、佐久早から荷物が届く……。
宮の荷物が多過ぎて、家に箱が溜まっていく。
翔陽に聞いたらお詫びだって!!と返ってきた。
ねぇ、俺の幼馴染はなにやらかされたの?
「名前、どーにかして」
『うわっ!?なにそれ!!?』
「宮とか宮とか宮とか木兎さんとか佐久早から毎日届くんだけど。邪魔」
『悟召還してもいい?』
「これ引き取ってくれるなら」
すぐに彼氏さん………五条さんが来て、うわーすごっ、と溢してた。
度々翔陽、宮、木兎さん、佐久早から荷物が届くので、そのたびに名前に電話して五条さんが取りに来る。
五条さんも慣れたのか、普通に俺の家で中身開けて、俺にもお裾分けしてくれる。
少し絡み方がうざ……いや、馴れ馴れしいがクロと似ている。連絡先交換してからは、荷物が届いたら悟に連絡するようになった。