通行人A
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夏へと向かい、どんどん暑さが増していたある日。
暑さにやられてる通行人名前だよ……あっづ!!!!(クソデカボイス)
こちらは暑さで目が逝ってるというのに……
白髪から送られてきた大量の沖縄の写真。
遊びに行ってるのかと思ったが、どうやら重要な任務らしい。
「滅びろ!!」
「突然の奇行」
「いや、いつものことだろ」
友人らよ、私に酷く……いや、いつも通りだったな。
どんどん送られてくる写真の量に恐怖を感じつつも、綺麗な沖縄の風景に心が和らぐ。
うんうん、暑さで心が狭くなってたら駄目だよね。
ごめんごめん。
五条悟
写真【女の子と沖縄そば】
「朽ち果てろ!!!!」
「おい、携帯投げんな」
「お前が朽ち果てろ」
任務じゃねーのかよ。
女の子とかよ。
夏油 傑
写真【女の子とナマコ投げ合う五条】
五条 悟
写真【夏油と女の人】
写真【夏油と五条の水着姿】
「えっ、こいつらなんなの?
Wデートなの?まじリア充滅びろ」
「どれどれ?うわっ、いい腹筋」
「見せろ……リア充だな」
「腹筋男子やばい」
「もっとサービスショットを所望する」
「よしきた」
暑さで腹筋アンコールを送ると
二人から変態、と返ってきたがまた腹筋が送れてきた。
コイツら、自分大好きかよ。
自撮り上手くね?
その日の夜、お風呂上がりにずーっと鳴り響く携帯。
何事かと見れば、電話だった。
「もしもし?」
『見た?』
「Wデートはさぞ楽しかったか」
『なんの話だよ』
「女の子とデート中に他の女に写真送るとか嫌みか」
『デートじゃねーよ。護衛』
「は?嘘だろ」
『嘘じゃねーし。
デートっていうよりガキンチョのお守りだ』
「女の子に失礼だぞ」
『さっきからやけにつっかかってくんな……
なに?ヤキモチ?』
「ヤッッ!!
………沖縄羨ましいだけだしっ」
ヤキモチ?
いやいや、まさか。
焼き餅?
うまいよね、餅。
けど一個でご飯3杯分なんだぜ…
『デートすんならお前とがいい』
「……… 」
『なに?照れてんの?』
「照れてないし!!調子ノッてると任務失敗すんだからな!!バーカッバーカッ」
『照れんなよばーか』
二人で馬鹿馬鹿言い合って
馬鹿らしくなって笑い合う。
「沖縄の水族館って綺麗なんだね」
『だろ?』
楽しそうな声の白髪。
海でナマコ投げて遊んだ事。
カヤックに乗った事。
沖縄そばを食べた事。
「めちゃくちゃ遊んでるじゃん」
『任務だし』
「いい腹筋をお持でしたな」
『スケベ。腹筋アンコールとか笑ったわ』
「友人らと盛り上がりました。
ただのモヤシじゃなくバッキバキのモヤシだったね」
『どんなモヤシだよそれ』
「ホワイトチョコ」
『誰が板チョコだコラ』
「沖縄かぁ……いいな」
『今度連れて行ってやるよ』
「わぁ、お金持ち」
『困ってねーもん』
「うわ、ムカつく」
『海行って遊んで、美味しいもの食べて、楽しいぞ』
「楽しそう……。
うん、連れてってね、お金は白髪持ちで」
『そこは、一緒に行こうね!!だろ。
奢られる気満々かよ』
「高校生のお財布事情ナメんな。
お金困ってないなら私の為に使え」
『ふざけんな』
クスクス笑って、お互いに下らない内容を話す。
「お土産期待してるよ」
『だから、任務だって言ってんだろ』
「紅芋タルトね」
『人の話聞けよ』
夜通しどうでもいいことを話した。
徹夜で監視だと起きてる白髪が暇人なら付き合えと、明け方まで話した。
途中眠すぎて記憶が曖昧だが、白髪がスキヤキの話をしていた。
うん、なんでスキヤキ?そこはアグー豚だろ。
朝起きたら電話は切れていて
通話時間がえぐくて笑った。
眠いけど学校へ行く支度をしなきゃ。
いつもの毎日が来ると、思っていたんだ。
「………」
「何難しい顔してんの?」
「便秘?」
「連絡が、来ないんだよ」
あの日を境に、白髪との連絡が途絶えた。
何度か携帯に電話を掛けても出ず、メールも届かない。
いつもの店に行っても会わない。
もう、1ヶ月程会っていない。
「イケメンと破局?」
「そんなんじゃないし」
「おっ、なになに?」
「もしや、ガチになってた?」
友人らの言葉に、机に顔をつける。
「コレが恋かどうかなんかわかんないけどさ
気になってはいたんだと思う」
好きか、嫌いかなら好きだと思う。
友人か、と聞かれたら友人だと答える。
馬鹿して笑って会えたのは…
三人もそう思ってくれていると思ってたから。
「向こうが興味無くしたら
こんなにも会えないもんなんだね」
度々運良く会えていたんじゃない。
会いに来てくれていたから、会えたんだ。
「………寂しいや」
「…よしよし」
「大丈夫だ。きっと今忙しい事重なってんだよ」
「うちらいるじゃん?」
「もう少し待てば、会えるって」
友人らに慰められながら、過ごした日々は
月日が経つ事に、当たり前の日常となっていった。
迎えに来る白髪と前髪がいない。
店に行っても黒い集団はいない。
帰り道に手を繋ぐ人もいない。
一年前は、当たり前だったはずなのに
この一年間の記憶が嘘のように消えてしまった。
楽しい夢だったのかもしれない。
きっと、私の都合のいい夢。
彼らがいなくても呪霊はいて
無視する日々に戻るだけ。
隣で祓ってくれる人はいない。
この世界を共有してくれる人達は、いない。
「てってれー
やってきました!!この季節!!」
「夏だ!!暑さだ!!流し素麺じゃ!!」
え?シリアス?
んなわけないじゃーん☆
通行人名前ちゃんの私がシリアス?ないない。
おまっ、一応メンタル弱いときもあるよ!!
あるけど!!!
「アオハルは友人と共に輝くものだよね!!」
「悟りだしたぞ」
「ほら、イケメンにフられたから」
「恋を自覚する前に終了したから」
「お前ら酷いっ!!」
一応、ちょっぴり傷ついてんだぞ!!まだ!!
仲良くなった友人三人共にいなくなってみろ……寂しいだろ!!
恋?ん?ナニソレ?
オイシイノカナァ?
教室で流し素麺の機械持ち込んでズルズル食べる。
え?去年怒られてなかったかって?
怒られたけどその時反省したもん。
「やっぱ夏は流し素麺だよね」
「うん。ほら、写真イェーイ」
「「「「ウェーイ」」」」
「薬味取って薬味」
「ちゃんと食えよ」
「どんどん素麺ぶちこめぶちこめ」
機械……素麺一色なったぞ。
水どこ?ほぼ素麺。
「流れてねーじゃん」
「食え食え」
「担任に見つかるから食え」
「時間ないぞー」
最終的にわんこ素麺なってた。
そして、担任にバレて今年も怒られた。
来年もやるから、よろしくと言えば
面倒だから来年の分も反省文書いとけ、と言われた。
担任!!
幼馴染らは今年最後の春高だからと気合い入ってる。
最高のメンバーだから必ずオレンジコートに立つと話していた。
猫と烏の学校で比喩としてオレンジコートでゴミ捨て場の決戦をやると意気込んでいた。
どうやらGWの合宿の時に、私が恋愛講座を受講している間に烏と友情を育み、約束したらしい。
猫と烏でゴミ捨て場の決戦……なかなかシャレてるよね。
私も楽しみにしてるんだ。
二人が今までに無いくらい、楽しみにしてるんだもの。
夏のインターハイは駄目だった。
涙は流さなかった。
3年生はここで進路の為に辞めてしまう人もいる。
けど3年生も残って、冬の春高に賭けた。
ここで終わりじゃない。
ここで終わらせない。
最後の戦いは、年明け。
その前に春高への切符を手にしなきゃいけない。
「行くぞ」
真剣な顔をしている幼馴染。
ちなみにここは我が天使のお部屋。
漫画読む私、ゲームする天使、ボール持つトサカ。
うん、温度差気付いて。
むしろ、このメンバーでそれ求めないで?
「ここは無難にどこに?って聞いとく?」
「えー。
フラグみたいなこと言わないでよ」
「………キミタチ。
ボク、わりと真面目に最後の意気込みをね?」
「ほら、アオハルしたいんだって。
付き合ってあげななよ」
「ゴメンナサイ。男に興味は…」
「ドンマイ。次は女の子を…ね?」
「待ってくんない?俺がフられた空気ヤメテ!!」
そーゆー事じゃねぇし、珍しく悪ノリしない!!と怒られてる。
なんだよ。センチメンタルかよ。
情緒不安定な年上に二人で呆れてしまう。
「俺は俺のやれることやるだけだし
あとは皆を信じてるから、別に…」
「うちの子かっこよろし…」
「それな」
「あと、翔陽とやるのは少し楽しみ」
「出た!!ショーヨー!!」
人見知りな我が幼馴染の心のドアをこじ開け、そして仲良くなった強者。
えっ、コミュニケーションオバケか?と思うくらい仲良くて私ちょっとジェラったもん。
毎回毎回メールしてて、何かとジェラルドン。
「ははっ」
「なに?気持ち悪い」
「うん、気持ち悪い」
「キミタチ辛辣っ!!」
コートに共に立てない私は
彼らの努力を、夢を共に見てきた。
オレンジコートに立つ。
その願いの手伝いをしてきた。
「クロ、ケンマ」
「「?」」
「信じてるよ」
私にあのコートを見せてよ、と笑えば
クロは当たり前だ、と
ケンマはやれることやる、と笑った。
正月は三家族で集まってワイワイ騒ぎ
年明けは三人で初詣へ。
そして…ゴミ捨て場の決戦。
彼らは楽しそうにしていた。
私達もワクワクして喉が痛むほど応援した。
最後の瞬間
負けてしまったけれど
彼らは笑っていた。
悔いのない、楽しそうな笑顔で。
「やべー…」
「すげー…」
「やべー…」
パチパチ拍手しながら語呂力が抜け落ちている我が校の生徒。
私達は大声で叫んだ。
「クロォォ!!ケンマァァ!!
音駒高校バレー部!!最高だったよーー!!!」
「かっこ良かったー!!」
「感動した!!」
「抱いてーー!!」
「フォォオオオ!!」
「「「「「お疲れ様ぁ!!!!」」」」」
いつもの友人らもノッてくれたから
大声で叫んだ。
大きくなる拍手に、クロとケンマが手を挙げて笑っていた。
私の青春は幼馴染と友達とたまに先生や校長と共にふざけて、怒られて、大量の反省文書いて…
恋愛は結局しなかったが
充分に楽しんだ学生生活をした。
あとがき
名前出しちゃったー。
ハイキュー!!とのコラボ。
メインは呪術なので、名前出す予定無かったのですが、恋愛=オイカワサンなので(笑)
恋愛マスターはまっつんですが(笑)
今回はガッツリハイキュー!!寄りでしたが…
ラスト頑張ろうっ!!
暑さにやられてる通行人名前だよ……あっづ!!!!(クソデカボイス)
こちらは暑さで目が逝ってるというのに……
白髪から送られてきた大量の沖縄の写真。
遊びに行ってるのかと思ったが、どうやら重要な任務らしい。
「滅びろ!!」
「突然の奇行」
「いや、いつものことだろ」
友人らよ、私に酷く……いや、いつも通りだったな。
どんどん送られてくる写真の量に恐怖を感じつつも、綺麗な沖縄の風景に心が和らぐ。
うんうん、暑さで心が狭くなってたら駄目だよね。
ごめんごめん。
五条悟
写真【女の子と沖縄そば】
「朽ち果てろ!!!!」
「おい、携帯投げんな」
「お前が朽ち果てろ」
任務じゃねーのかよ。
女の子とかよ。
夏油 傑
写真【女の子とナマコ投げ合う五条】
五条 悟
写真【夏油と女の人】
写真【夏油と五条の水着姿】
「えっ、こいつらなんなの?
Wデートなの?まじリア充滅びろ」
「どれどれ?うわっ、いい腹筋」
「見せろ……リア充だな」
「腹筋男子やばい」
「もっとサービスショットを所望する」
「よしきた」
暑さで腹筋アンコールを送ると
二人から変態、と返ってきたがまた腹筋が送れてきた。
コイツら、自分大好きかよ。
自撮り上手くね?
その日の夜、お風呂上がりにずーっと鳴り響く携帯。
何事かと見れば、電話だった。
「もしもし?」
『見た?』
「Wデートはさぞ楽しかったか」
『なんの話だよ』
「女の子とデート中に他の女に写真送るとか嫌みか」
『デートじゃねーよ。護衛』
「は?嘘だろ」
『嘘じゃねーし。
デートっていうよりガキンチョのお守りだ』
「女の子に失礼だぞ」
『さっきからやけにつっかかってくんな……
なに?ヤキモチ?』
「ヤッッ!!
………沖縄羨ましいだけだしっ」
ヤキモチ?
いやいや、まさか。
焼き餅?
うまいよね、餅。
けど一個でご飯3杯分なんだぜ…
『デートすんならお前とがいい』
「……… 」
『なに?照れてんの?』
「照れてないし!!調子ノッてると任務失敗すんだからな!!バーカッバーカッ」
『照れんなよばーか』
二人で馬鹿馬鹿言い合って
馬鹿らしくなって笑い合う。
「沖縄の水族館って綺麗なんだね」
『だろ?』
楽しそうな声の白髪。
海でナマコ投げて遊んだ事。
カヤックに乗った事。
沖縄そばを食べた事。
「めちゃくちゃ遊んでるじゃん」
『任務だし』
「いい腹筋をお持でしたな」
『スケベ。腹筋アンコールとか笑ったわ』
「友人らと盛り上がりました。
ただのモヤシじゃなくバッキバキのモヤシだったね」
『どんなモヤシだよそれ』
「ホワイトチョコ」
『誰が板チョコだコラ』
「沖縄かぁ……いいな」
『今度連れて行ってやるよ』
「わぁ、お金持ち」
『困ってねーもん』
「うわ、ムカつく」
『海行って遊んで、美味しいもの食べて、楽しいぞ』
「楽しそう……。
うん、連れてってね、お金は白髪持ちで」
『そこは、一緒に行こうね!!だろ。
奢られる気満々かよ』
「高校生のお財布事情ナメんな。
お金困ってないなら私の為に使え」
『ふざけんな』
クスクス笑って、お互いに下らない内容を話す。
「お土産期待してるよ」
『だから、任務だって言ってんだろ』
「紅芋タルトね」
『人の話聞けよ』
夜通しどうでもいいことを話した。
徹夜で監視だと起きてる白髪が暇人なら付き合えと、明け方まで話した。
途中眠すぎて記憶が曖昧だが、白髪がスキヤキの話をしていた。
うん、なんでスキヤキ?そこはアグー豚だろ。
朝起きたら電話は切れていて
通話時間がえぐくて笑った。
眠いけど学校へ行く支度をしなきゃ。
いつもの毎日が来ると、思っていたんだ。
「………」
「何難しい顔してんの?」
「便秘?」
「連絡が、来ないんだよ」
あの日を境に、白髪との連絡が途絶えた。
何度か携帯に電話を掛けても出ず、メールも届かない。
いつもの店に行っても会わない。
もう、1ヶ月程会っていない。
「イケメンと破局?」
「そんなんじゃないし」
「おっ、なになに?」
「もしや、ガチになってた?」
友人らの言葉に、机に顔をつける。
「コレが恋かどうかなんかわかんないけどさ
気になってはいたんだと思う」
好きか、嫌いかなら好きだと思う。
友人か、と聞かれたら友人だと答える。
馬鹿して笑って会えたのは…
三人もそう思ってくれていると思ってたから。
「向こうが興味無くしたら
こんなにも会えないもんなんだね」
度々運良く会えていたんじゃない。
会いに来てくれていたから、会えたんだ。
「………寂しいや」
「…よしよし」
「大丈夫だ。きっと今忙しい事重なってんだよ」
「うちらいるじゃん?」
「もう少し待てば、会えるって」
友人らに慰められながら、過ごした日々は
月日が経つ事に、当たり前の日常となっていった。
迎えに来る白髪と前髪がいない。
店に行っても黒い集団はいない。
帰り道に手を繋ぐ人もいない。
一年前は、当たり前だったはずなのに
この一年間の記憶が嘘のように消えてしまった。
楽しい夢だったのかもしれない。
きっと、私の都合のいい夢。
彼らがいなくても呪霊はいて
無視する日々に戻るだけ。
隣で祓ってくれる人はいない。
この世界を共有してくれる人達は、いない。
「てってれー
やってきました!!この季節!!」
「夏だ!!暑さだ!!流し素麺じゃ!!」
え?シリアス?
んなわけないじゃーん☆
通行人名前ちゃんの私がシリアス?ないない。
おまっ、一応メンタル弱いときもあるよ!!
あるけど!!!
「アオハルは友人と共に輝くものだよね!!」
「悟りだしたぞ」
「ほら、イケメンにフられたから」
「恋を自覚する前に終了したから」
「お前ら酷いっ!!」
一応、ちょっぴり傷ついてんだぞ!!まだ!!
仲良くなった友人三人共にいなくなってみろ……寂しいだろ!!
恋?ん?ナニソレ?
オイシイノカナァ?
教室で流し素麺の機械持ち込んでズルズル食べる。
え?去年怒られてなかったかって?
怒られたけどその時反省したもん。
「やっぱ夏は流し素麺だよね」
「うん。ほら、写真イェーイ」
「「「「ウェーイ」」」」
「薬味取って薬味」
「ちゃんと食えよ」
「どんどん素麺ぶちこめぶちこめ」
機械……素麺一色なったぞ。
水どこ?ほぼ素麺。
「流れてねーじゃん」
「食え食え」
「担任に見つかるから食え」
「時間ないぞー」
最終的にわんこ素麺なってた。
そして、担任にバレて今年も怒られた。
来年もやるから、よろしくと言えば
面倒だから来年の分も反省文書いとけ、と言われた。
担任!!
幼馴染らは今年最後の春高だからと気合い入ってる。
最高のメンバーだから必ずオレンジコートに立つと話していた。
猫と烏の学校で比喩としてオレンジコートでゴミ捨て場の決戦をやると意気込んでいた。
どうやらGWの合宿の時に、私が恋愛講座を受講している間に烏と友情を育み、約束したらしい。
猫と烏でゴミ捨て場の決戦……なかなかシャレてるよね。
私も楽しみにしてるんだ。
二人が今までに無いくらい、楽しみにしてるんだもの。
夏のインターハイは駄目だった。
涙は流さなかった。
3年生はここで進路の為に辞めてしまう人もいる。
けど3年生も残って、冬の春高に賭けた。
ここで終わりじゃない。
ここで終わらせない。
最後の戦いは、年明け。
その前に春高への切符を手にしなきゃいけない。
「行くぞ」
真剣な顔をしている幼馴染。
ちなみにここは我が天使のお部屋。
漫画読む私、ゲームする天使、ボール持つトサカ。
うん、温度差気付いて。
むしろ、このメンバーでそれ求めないで?
「ここは無難にどこに?って聞いとく?」
「えー。
フラグみたいなこと言わないでよ」
「………キミタチ。
ボク、わりと真面目に最後の意気込みをね?」
「ほら、アオハルしたいんだって。
付き合ってあげななよ」
「ゴメンナサイ。男に興味は…」
「ドンマイ。次は女の子を…ね?」
「待ってくんない?俺がフられた空気ヤメテ!!」
そーゆー事じゃねぇし、珍しく悪ノリしない!!と怒られてる。
なんだよ。センチメンタルかよ。
情緒不安定な年上に二人で呆れてしまう。
「俺は俺のやれることやるだけだし
あとは皆を信じてるから、別に…」
「うちの子かっこよろし…」
「それな」
「あと、翔陽とやるのは少し楽しみ」
「出た!!ショーヨー!!」
人見知りな我が幼馴染の心のドアをこじ開け、そして仲良くなった強者。
えっ、コミュニケーションオバケか?と思うくらい仲良くて私ちょっとジェラったもん。
毎回毎回メールしてて、何かとジェラルドン。
「ははっ」
「なに?気持ち悪い」
「うん、気持ち悪い」
「キミタチ辛辣っ!!」
コートに共に立てない私は
彼らの努力を、夢を共に見てきた。
オレンジコートに立つ。
その願いの手伝いをしてきた。
「クロ、ケンマ」
「「?」」
「信じてるよ」
私にあのコートを見せてよ、と笑えば
クロは当たり前だ、と
ケンマはやれることやる、と笑った。
正月は三家族で集まってワイワイ騒ぎ
年明けは三人で初詣へ。
そして…ゴミ捨て場の決戦。
彼らは楽しそうにしていた。
私達もワクワクして喉が痛むほど応援した。
最後の瞬間
負けてしまったけれど
彼らは笑っていた。
悔いのない、楽しそうな笑顔で。
「やべー…」
「すげー…」
「やべー…」
パチパチ拍手しながら語呂力が抜け落ちている我が校の生徒。
私達は大声で叫んだ。
「クロォォ!!ケンマァァ!!
音駒高校バレー部!!最高だったよーー!!!」
「かっこ良かったー!!」
「感動した!!」
「抱いてーー!!」
「フォォオオオ!!」
「「「「「お疲れ様ぁ!!!!」」」」」
いつもの友人らもノッてくれたから
大声で叫んだ。
大きくなる拍手に、クロとケンマが手を挙げて笑っていた。
私の青春は幼馴染と友達とたまに先生や校長と共にふざけて、怒られて、大量の反省文書いて…
恋愛は結局しなかったが
充分に楽しんだ学生生活をした。
あとがき
名前出しちゃったー。
ハイキュー!!とのコラボ。
メインは呪術なので、名前出す予定無かったのですが、恋愛=オイカワサンなので(笑)
恋愛マスターはまっつんですが(笑)
今回はガッツリハイキュー!!寄りでしたが…
ラスト頑張ろうっ!!