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やぁやぁ、通行人名前だよ!!
今日も元気に廊下でムーンウォークの練習したり、体育の実力テストでお菓子賭けながら競ったり、昼休みジェンガしたりして有意義に過ごしたよ。
そして帰宅時間。
友人と帰宅部という名の部活動をしようと、いつも通り帰ろうとしたのだが、校門がうるさい。
キャーキャーとうるさい。
人だかりが出来てる。
「何あれ」
「さあ?」
よくわからないが校門に近付くにつれて、白髪頭が見えた。
身長高いし目立つ頭だなーと思っていたら、バッチリ目があった。
「よぉ」
声を掛けられた。
しかし、きっと私じゃない。
「酢昆布女」
「………」
「友人よ、なぜ私を見る」
「酢昆布テロするような女はお前しかいないだろ」
解せぬ。
たった一回教室で食べただけなのに。
「酢昆布に罪は無い」
「そうだな。悪いのはテロを起こしたお前だ」
「とっつぁん、私は悪くねぇ……私は悪くぬぇ!!」
「何キャラだよ」
「突然の辛辣ヤメテ」
「俺を無視してコント始めんなよ酢昆布」
「私は酢昆布じゃないぞモヤシ」
「あ?」
「ごめんなさい」
まじ怖い。
前髪はん?に威力を持ち
白髪はあ?に威力を持つ。
不良怖い。
「コイツ借りる」
「どーぞどーぞ。
………オイ、お前明日トイレ集合な」
「怖ぇーよ。何でだよ」
「イケメンに呼び出しされてんじゃねーよ」
酷くない!?なんて言いがかりなの!!
私と貴女の友情はこんなことで崩れたりしないはずよ!!
なーんて言ったら、友人に鼻で笑われた。
酷くない?私が何をした。
友人に明日、トイレに呼び出される事が決定したまま、白髪の後に着いていく。
まじで来たよ。
美少女が言ってた通り、まじで来たよ。
「何しに来たんですか?」
「直球だな」
「某ファーストフード店で出会っただけの仲なのに、まさか立て続けに個人で出会って、モヤ………白髪さんが自ら来るとは」
「モヤシじゃねーよ」
「………エノキ」
「白い食べ物で例えんな」
「ブナピー」
「あ?」
「さーせん」
怖い。ちょっと悪フザケしただけなのに、怖い。
美人が怒ると怖さ割り増しなんだからね!!
「で?お兄さん何の用?」
「傑も硝子も面白いって言うから」
「すぐる?しょーこ?」
「前髪と煙草」
「あぁ」
同級生に前髪扱いされてるぞ、前髪の人。
煙草は本当に駄目、絶対!!
「何か面白い事しろ」
「どんな理不尽だよ」
「今日は酢昆布持ってねーの?」
「いつも常備してるのは某チャイナ娘くらいだよ。私、あそこまで酢昆布を極めた酢昆布の女王じゃないからね」
「くさやとかは?」
「どうして女子高生がくさや持ち歩くんだよ!!」
「えー」
「私何の期待されてんの!?そんな期待されても嬉しくないわっ!!」
いくら私がちょっと斜め予想外の行動する女でも、学校にくさやは持ち込まねーよ。
"な、納豆……"
「なっ……!!?」
「な?」
あっぶねぇぇええええ!!!
おまっ、壁と壁の隙間から出てくんな!!!
ジャガイモに手足生えたような姿で出てくんな!!
納豆は臭くても健康にいいんだからな!!
納豆巻きは食べるけど、納豆単体は学校では食べねーよ!!そこまで納豆に飢えてねぇ!!
「なんだよ」
このイケメン、チラッとジャガイモ見た。
納豆納豆とこちらに手を伸ばしてくるの見てる。
前髪もそうだけど、なに?イケメンも見えてるの?何なの?どーゆースペックなの?
けど私も〜なんてノリノリでいかねーぞ。
いったら何か終わる予感がする。
既に終わってる気がするが、まだイケるからそこのフラグはへし折ってスルーするから!!!
「お前さぁ」
「な…流し素麺」
「は?」
「流し素麺は、した」
コイツ突然何言ってんの?って顔やめてくんないかな?
元々はキミが面白い事って言ったの覚えてる?
「面白いかどうかは知らないけど
幼馴染が最近引いた事」
「何してんのオマエ」
「学校の桜が花見日和だったから友達と花見したんだ」
「そこで何で流し素麺になんだよ」
「家に流し素麺の機械があったから」
春だねーと、友達とのんびり花見しながらご飯食べてて、すぐ夏になるのかーなんて言ってたら、夏は素麺だよね………
「よし、流し素麺しようってなった」
「オマエも友達も頭大丈夫か」
「薬味、素麺、機械と担当別れて持ってきて素麺パーティーで盛り上がったよ」
「無駄に楽しそうだな」
「盛り上がりすぎて先生に怒られた」
「だろうな」
理不尽だよね。
お昼ご飯を楽しんでいただけなのに、今後の流し素麺を禁止になった。
「今回は見逃されたけど、次は無いって」
「よく見逃されたな」
「お昼ご飯だもん」
「普通はやらねーよ」
「コンビニの冷やし素麺がOKなのに、流し素麺が駄目だと誰が決めた」
「機械持ち込んでまでやらねーよ」
本当に馬鹿じゃん、とくすりと笑うイケメンの破壊力。
ヤバいね。顔の整った人ってヤバい。
ちなみにジャガイモはシカトした。
ブラブラなぜかイケメンと街中を歩く。
そして注目されるたび、隣の私を見て舌打ちされる。
え、なにこれ?私?私が悪いの?
モブがイケメンに近付いただけで許されないことなの?なら私は喜んで退場したいけど、つれ回しているのがこのイケメンだと気付いて?
私は!!帰りたい!!!
「オマエさ、見えてんの?」
「視力は普通ですよ」
「こーゆーの」
白髪が指さす方向には、虫のようなやつ。
顔あってぷーん、って飛んでる。
視線があって、近寄ってきた。けど、スルー。
めっちゃゼロ距離に飛んでるけど、スルー。
「なんかあります?」
「………ふーん」
意味深く頷くなよ。
ここで虫避けるのもあれだなーって思ってたら、虫が頭に乗りやがった。
今すぐ叩き落としたい。
「あ、クレープ屋だ」
「食う?」
「食べる」
虫のこと忘れてクレープ頼んだら、白髪が奢ってくれた。
「ありがとうございます、白髪様」
「クレープ返せ」
「いただきまーす」
「あ、虫」
「ふぐっ!!」
かぶりつこうとしたら、頭叩かれた。
その拍子にクリームたっぷりのとこに顔突っ込んだ。
口の回りクリームだらけになった。
サンタの季節はまだ早い。
「ぶはっ!!ひっでー顔!!」
「貴様もやってやろうかモヤシ」
「届くなら」
「チクショウっ」
ベッタベタになったクリームを舐める。
もったいねぇ……けどベタベタ……
なんて嫌がらせだ……っ!!
ティッシュで拭いてもクリームの油がしつこいからベタベタする。けど、ウマイ。
「……………」
「なんですか」
「やっぱオマエ面白いな、と」
「イケメンでも許されないことあるからな」
水でもベタベタ落ちないよ。
このままお家帰るまで妖怪クリームベタベタ女とか嫌だわ。泣けてくる。
「あ、俺これから用事あるから帰るわ」
「さようなら」
「またな」
「いや、もう二度と結構です」
断ったら頭叩かれた。
理不尽だ。
イケメンでも許されないことあるからな!!
って事を幼馴染に話した。
「ほら、フラグ回収」
「へし折りたい」
「無理だと思う」
「次もあるのかな……」
「次、がヤバいのじゃなければいーね」
「それこそフラグじゃん」
ホラーゲームしながら、話す内容じゃなかったね。
しっかりフラグ作って自滅した気がした。
あとがき
イケメンでも許されないことはある。
しかし、クレープに罪は無い。
今日も元気に廊下でムーンウォークの練習したり、体育の実力テストでお菓子賭けながら競ったり、昼休みジェンガしたりして有意義に過ごしたよ。
そして帰宅時間。
友人と帰宅部という名の部活動をしようと、いつも通り帰ろうとしたのだが、校門がうるさい。
キャーキャーとうるさい。
人だかりが出来てる。
「何あれ」
「さあ?」
よくわからないが校門に近付くにつれて、白髪頭が見えた。
身長高いし目立つ頭だなーと思っていたら、バッチリ目があった。
「よぉ」
声を掛けられた。
しかし、きっと私じゃない。
「酢昆布女」
「………」
「友人よ、なぜ私を見る」
「酢昆布テロするような女はお前しかいないだろ」
解せぬ。
たった一回教室で食べただけなのに。
「酢昆布に罪は無い」
「そうだな。悪いのはテロを起こしたお前だ」
「とっつぁん、私は悪くねぇ……私は悪くぬぇ!!」
「何キャラだよ」
「突然の辛辣ヤメテ」
「俺を無視してコント始めんなよ酢昆布」
「私は酢昆布じゃないぞモヤシ」
「あ?」
「ごめんなさい」
まじ怖い。
前髪はん?に威力を持ち
白髪はあ?に威力を持つ。
不良怖い。
「コイツ借りる」
「どーぞどーぞ。
………オイ、お前明日トイレ集合な」
「怖ぇーよ。何でだよ」
「イケメンに呼び出しされてんじゃねーよ」
酷くない!?なんて言いがかりなの!!
私と貴女の友情はこんなことで崩れたりしないはずよ!!
なーんて言ったら、友人に鼻で笑われた。
酷くない?私が何をした。
友人に明日、トイレに呼び出される事が決定したまま、白髪の後に着いていく。
まじで来たよ。
美少女が言ってた通り、まじで来たよ。
「何しに来たんですか?」
「直球だな」
「某ファーストフード店で出会っただけの仲なのに、まさか立て続けに個人で出会って、モヤ………白髪さんが自ら来るとは」
「モヤシじゃねーよ」
「………エノキ」
「白い食べ物で例えんな」
「ブナピー」
「あ?」
「さーせん」
怖い。ちょっと悪フザケしただけなのに、怖い。
美人が怒ると怖さ割り増しなんだからね!!
「で?お兄さん何の用?」
「傑も硝子も面白いって言うから」
「すぐる?しょーこ?」
「前髪と煙草」
「あぁ」
同級生に前髪扱いされてるぞ、前髪の人。
煙草は本当に駄目、絶対!!
「何か面白い事しろ」
「どんな理不尽だよ」
「今日は酢昆布持ってねーの?」
「いつも常備してるのは某チャイナ娘くらいだよ。私、あそこまで酢昆布を極めた酢昆布の女王じゃないからね」
「くさやとかは?」
「どうして女子高生がくさや持ち歩くんだよ!!」
「えー」
「私何の期待されてんの!?そんな期待されても嬉しくないわっ!!」
いくら私がちょっと斜め予想外の行動する女でも、学校にくさやは持ち込まねーよ。
"な、納豆……"
「なっ……!!?」
「な?」
あっぶねぇぇええええ!!!
おまっ、壁と壁の隙間から出てくんな!!!
ジャガイモに手足生えたような姿で出てくんな!!
納豆は臭くても健康にいいんだからな!!
納豆巻きは食べるけど、納豆単体は学校では食べねーよ!!そこまで納豆に飢えてねぇ!!
「なんだよ」
このイケメン、チラッとジャガイモ見た。
納豆納豆とこちらに手を伸ばしてくるの見てる。
前髪もそうだけど、なに?イケメンも見えてるの?何なの?どーゆースペックなの?
けど私も〜なんてノリノリでいかねーぞ。
いったら何か終わる予感がする。
既に終わってる気がするが、まだイケるからそこのフラグはへし折ってスルーするから!!!
「お前さぁ」
「な…流し素麺」
「は?」
「流し素麺は、した」
コイツ突然何言ってんの?って顔やめてくんないかな?
元々はキミが面白い事って言ったの覚えてる?
「面白いかどうかは知らないけど
幼馴染が最近引いた事」
「何してんのオマエ」
「学校の桜が花見日和だったから友達と花見したんだ」
「そこで何で流し素麺になんだよ」
「家に流し素麺の機械があったから」
春だねーと、友達とのんびり花見しながらご飯食べてて、すぐ夏になるのかーなんて言ってたら、夏は素麺だよね………
「よし、流し素麺しようってなった」
「オマエも友達も頭大丈夫か」
「薬味、素麺、機械と担当別れて持ってきて素麺パーティーで盛り上がったよ」
「無駄に楽しそうだな」
「盛り上がりすぎて先生に怒られた」
「だろうな」
理不尽だよね。
お昼ご飯を楽しんでいただけなのに、今後の流し素麺を禁止になった。
「今回は見逃されたけど、次は無いって」
「よく見逃されたな」
「お昼ご飯だもん」
「普通はやらねーよ」
「コンビニの冷やし素麺がOKなのに、流し素麺が駄目だと誰が決めた」
「機械持ち込んでまでやらねーよ」
本当に馬鹿じゃん、とくすりと笑うイケメンの破壊力。
ヤバいね。顔の整った人ってヤバい。
ちなみにジャガイモはシカトした。
ブラブラなぜかイケメンと街中を歩く。
そして注目されるたび、隣の私を見て舌打ちされる。
え、なにこれ?私?私が悪いの?
モブがイケメンに近付いただけで許されないことなの?なら私は喜んで退場したいけど、つれ回しているのがこのイケメンだと気付いて?
私は!!帰りたい!!!
「オマエさ、見えてんの?」
「視力は普通ですよ」
「こーゆーの」
白髪が指さす方向には、虫のようなやつ。
顔あってぷーん、って飛んでる。
視線があって、近寄ってきた。けど、スルー。
めっちゃゼロ距離に飛んでるけど、スルー。
「なんかあります?」
「………ふーん」
意味深く頷くなよ。
ここで虫避けるのもあれだなーって思ってたら、虫が頭に乗りやがった。
今すぐ叩き落としたい。
「あ、クレープ屋だ」
「食う?」
「食べる」
虫のこと忘れてクレープ頼んだら、白髪が奢ってくれた。
「ありがとうございます、白髪様」
「クレープ返せ」
「いただきまーす」
「あ、虫」
「ふぐっ!!」
かぶりつこうとしたら、頭叩かれた。
その拍子にクリームたっぷりのとこに顔突っ込んだ。
口の回りクリームだらけになった。
サンタの季節はまだ早い。
「ぶはっ!!ひっでー顔!!」
「貴様もやってやろうかモヤシ」
「届くなら」
「チクショウっ」
ベッタベタになったクリームを舐める。
もったいねぇ……けどベタベタ……
なんて嫌がらせだ……っ!!
ティッシュで拭いてもクリームの油がしつこいからベタベタする。けど、ウマイ。
「……………」
「なんですか」
「やっぱオマエ面白いな、と」
「イケメンでも許されないことあるからな」
水でもベタベタ落ちないよ。
このままお家帰るまで妖怪クリームベタベタ女とか嫌だわ。泣けてくる。
「あ、俺これから用事あるから帰るわ」
「さようなら」
「またな」
「いや、もう二度と結構です」
断ったら頭叩かれた。
理不尽だ。
イケメンでも許されないことあるからな!!
って事を幼馴染に話した。
「ほら、フラグ回収」
「へし折りたい」
「無理だと思う」
「次もあるのかな……」
「次、がヤバいのじゃなければいーね」
「それこそフラグじゃん」
ホラーゲームしながら、話す内容じゃなかったね。
しっかりフラグ作って自滅した気がした。
あとがき
イケメンでも許されないことはある。
しかし、クレープに罪は無い。