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やっほ☆
今日も金欠で大人しく帰ってる途中のAだよ!!
そんな私の目の前には、めちゃくちゃ違法を犯している不良美少女がいるよ!!
「………」
「なに」
「喫煙!!駄目、絶対!!」
「アハハ、アンタ面白いね」
いつぞやの美少女のお姉さんに出会った。
白髪も前髪も不良だなーと思ってたのに、まさか美少女もだったとは……校則緩いって言ってたが、これ担任絶対ハゲてそう。苦労してそう。
スパーっと、口からも鼻からも煙を出す美少女。
そんな美少女の姿に、私は崩れ落ちる。
「美少女は!!鼻から煙出しちゃ駄目だろ!!」
「出るもんは出る」
「確かに!!そうだけど!!」
「アイドルに夢見てんの?現実を受け止めろ。
奴らも人間、出るものは出る」
「頭ではわかってる!わかってるが……っ」
美少女の煙草姿は絵になるが、現実はそう優しくない。肺にも優しくない。
「校則緩くてもソレ駄目だよ」
「柔らかい棒だよ」
「柔らかい棒は煙出ません」
「最新の棒だから」
「どんな棒だよ」
くすり、と微笑む美少女は美少女でした。
くそっ、顔面偏差値の高さに許しちゃいそうだが、法律の壁が……!!
「よろしくないっ!!」
「良い子も悪い子も真似しちゃ駄目だよ」
「お姉さんもね!!」
しぶしぶ火を消してくれたが、駄目、絶対!!
「こないだ夏油とデートしたんだって?」
「は?どなた?」
「前髪」
「なるほど」
同級生から前髪扱いってどーなの?
あの人の特徴前髪で通じるのか。通じるな。
「デートじゃないけど、チョコミントを少々」
「デザートじゃないぞ」
「アイスだよ?」
あの人、何でデートとか言ったの?
女の子と歩いたらデートなの?
それともアレがデートだとしたら、センスの欠片も無いわ。
まじ、引きこもり気味の幼馴染よりセンス無いわ。
「夏油が笑ってたよ」
「私嘲笑われることしたかな……」
「初対面で結構パンチ効いてたよ」
「コミュ力だけが取り柄なんで」
コミュ力無かったら私ヤベー奴じゃん?
見えて反射的に動いてしまうのは仕方ないじゃん?それ誤魔化すために変人扱いをされても、涙を飲み込むしかないじゃん?
結果的に、コミュ力に経験値全フリするしかないじゃん。
ちなみに幼馴染はゲームに全フリしたが。
「変わってんね」
「よく言われます」
「夏油が気に入ったからまた会いたいってさ」
「前髪の人そうやって女の子落とすのか…なんて奴だ」
あの人絶対遊んでそう。
あの笑顔に騙されて、年上のお姉さんとか人妻好きそうだもんな。そして年下からも慕われそうだから、選り取りみどりじゃん。
食い散らかし放題じゃん。
優しそうに見えて、ん?って威圧する人だもん。笑顔で足踏んできそうな鬼畜な人だもん。
「女の敵か」
「言っとく」
「闇夜に紛れて前髪刈られないようにってお願いします」
「ぶふっ!!やっぱアンタ面白いわ」
くすり、と美少女が笑う。
まじ目が癒される。
さっき、鼻から煙出してたとは思わないくらい可愛い。
あ無し無し。脳内から消えろ、鼻から煙。
「そのうち五条が会いに行くかもね」
「五条……?」
「白髪のサングラス」
「なるほど、五条ね。あのモヤシみたいな人」
「モヤシっ!!」
「白くて長いから」
ケラケラ声を出して笑い出す美少女。
しかし……白髪の人も会いに来るのか。
え?何しに?
「あの日、インパクトデカ過ぎて、面白い奴だったねって話してたんだ」
「私そんなインパクト大きい事しました?」
「あれ通常?」
「通常です」
「ヤバいね、アンタ」
私ヤバい?え?アップルパイ10個も買ったから?
私のいつもの買い物ヤバいの?アップルパイは10個で1セットが常識でしょ?え?違うって?
「アップルパイは何個からが通常ですか?」
「一個あればいーじゃん」
「!!」
「驚いた!!って顔するとこじゃないだろ」
「気付いたらアレが普通だったので」
「話せば話すほど面白いね」
確かに幼馴染の友人らには驚かれるけど、私そこまでおかしな行動してるのか……?
中学の時はやらかしたかもしれんが、高校は頑張ってる。頑張って大人しく……いや、してないわ。
今日友達と階段でグリコのおまけ白熱してたら、幼馴染に冷たい目向けられた。
白熱してグゥーリィーコォーのーってやってたら、めちゃくちゃ虫を見る目をされた。
スンッと心が折れそうになったが、グリコ楽しかったから続けた。
「階段見たらグリコのおまけしますよね?」
「しないよ」
「嘘だろ!!」
「ヤベー奴だわ」
「眼帯したり、包帯巻いたり、黒い服装だけに拘ったり、改造制服したりその他諸々してないのに!!」
「大丈夫か、頭」
「元から重症です」
ちょっと中学の時は色んな道に迷ったんだ。
誤魔化す為とはいえ、ちょっと迷ってたんだ。その結果が黒歴史になろうと、迷子だったから。
それに比べたら今グリコを全力で楽しむくらい大丈夫じゃないかな?こないだは校内かくれんぼしようぜ!!ってやってみたら広すぎて飽きたけど。少人数でやるもんじゃない。広すぎた。
なーんて話していたら、いつの間にか煙草を咥えている美少女。
駄目だって言ってるじゃん!!
「口が寂しい」
「エロい……」
「頭湧いてんね」
「美少女が言っちゃいけないセリフかと」
あ、と思い出したのは鞄に入ってるチュッパチャプス。
ごさっと取って美少女へお裾分け。
「なにこの量」
「チュッパチャプス安くて美味しいから」
「おかしいだろ、量」
「駄菓子屋行って買い占めた」
「子供ら泣くよ」
「普通のお菓子買うより倍のお菓子が手には入るから駄菓子屋って素晴らしいよね」
「ありがたいけど、私甘いの無理」
なんっだと!!
美少女が甘いの食べず、何を食べる!?
偏見かもしれないけど、美少女には甘いものが似合うのに……!!と、思ってふと思い出した。
確か駄菓子で……
「あ、あった」
「鞄駄菓子まみれか」
「はい、酢昆布」
「ぶふっ!!」
「甘いの食べすぎたらしょっぱいの欲しいからさ」
酢昆布いいよ。あと茎ワカメもあるよ。
学校で食べてたら皆顔酸っぱくなるけどな。
臭いで酸っぱい顔するよね。
「ヤベー」
「ほら、酢昆布と茎ワカメもつけよう。
皆には内緒だよ」
そっと二つの品を差し出せばお腹抱えて笑う美少女。
そんな笑う?ってくらい笑ってた。
JKは酢昆布も茎ワカメも駄目なの?
友達にも笑われたけどウマイじゃん。
歯がキッてなるけど。
「はー、笑った」
「そんな笑う?」
「話のネタになるわ」
「ネタになることあったかな?」
「じゃあね」
「さようなら」
手を振って別れた。
夜に幼馴染に今日の出来事話したら、ぶひゃひゃひゃと奇妙な笑われ方をした。
「グリコのおまけ!!」
「アレは無いよ。顔般若だったし、声でかいし、白熱し過ぎて近寄りたくなかった」
「お前本当やることぶっ飛んでるわ」
「子供心を忘れていないだけさ」
「だからって昼休みに練り飴必死にこねないでくれない?」
「練り飴!!ぶひゃひゃひゃ」
「あれベタベタで大変だった。細かいベタベタ机についてて、午後の授業不愉快だった」
「酢昆布で教室酸っぱい臭いだし」
「ぶひゃひゃひゃ!!!!」
幼馴染から大変な苦情がきた。
煙草よりテロ行為するなと怒られた。
違法じゃないのに……解せぬ。
あとがき
未成年の煙草は駄目だよ!!
吸うならココアシガレットか酢昆布にしようね。
今日も金欠で大人しく帰ってる途中のAだよ!!
そんな私の目の前には、めちゃくちゃ違法を犯している不良美少女がいるよ!!
「………」
「なに」
「喫煙!!駄目、絶対!!」
「アハハ、アンタ面白いね」
いつぞやの美少女のお姉さんに出会った。
白髪も前髪も不良だなーと思ってたのに、まさか美少女もだったとは……校則緩いって言ってたが、これ担任絶対ハゲてそう。苦労してそう。
スパーっと、口からも鼻からも煙を出す美少女。
そんな美少女の姿に、私は崩れ落ちる。
「美少女は!!鼻から煙出しちゃ駄目だろ!!」
「出るもんは出る」
「確かに!!そうだけど!!」
「アイドルに夢見てんの?現実を受け止めろ。
奴らも人間、出るものは出る」
「頭ではわかってる!わかってるが……っ」
美少女の煙草姿は絵になるが、現実はそう優しくない。肺にも優しくない。
「校則緩くてもソレ駄目だよ」
「柔らかい棒だよ」
「柔らかい棒は煙出ません」
「最新の棒だから」
「どんな棒だよ」
くすり、と微笑む美少女は美少女でした。
くそっ、顔面偏差値の高さに許しちゃいそうだが、法律の壁が……!!
「よろしくないっ!!」
「良い子も悪い子も真似しちゃ駄目だよ」
「お姉さんもね!!」
しぶしぶ火を消してくれたが、駄目、絶対!!
「こないだ夏油とデートしたんだって?」
「は?どなた?」
「前髪」
「なるほど」
同級生から前髪扱いってどーなの?
あの人の特徴前髪で通じるのか。通じるな。
「デートじゃないけど、チョコミントを少々」
「デザートじゃないぞ」
「アイスだよ?」
あの人、何でデートとか言ったの?
女の子と歩いたらデートなの?
それともアレがデートだとしたら、センスの欠片も無いわ。
まじ、引きこもり気味の幼馴染よりセンス無いわ。
「夏油が笑ってたよ」
「私嘲笑われることしたかな……」
「初対面で結構パンチ効いてたよ」
「コミュ力だけが取り柄なんで」
コミュ力無かったら私ヤベー奴じゃん?
見えて反射的に動いてしまうのは仕方ないじゃん?それ誤魔化すために変人扱いをされても、涙を飲み込むしかないじゃん?
結果的に、コミュ力に経験値全フリするしかないじゃん。
ちなみに幼馴染はゲームに全フリしたが。
「変わってんね」
「よく言われます」
「夏油が気に入ったからまた会いたいってさ」
「前髪の人そうやって女の子落とすのか…なんて奴だ」
あの人絶対遊んでそう。
あの笑顔に騙されて、年上のお姉さんとか人妻好きそうだもんな。そして年下からも慕われそうだから、選り取りみどりじゃん。
食い散らかし放題じゃん。
優しそうに見えて、ん?って威圧する人だもん。笑顔で足踏んできそうな鬼畜な人だもん。
「女の敵か」
「言っとく」
「闇夜に紛れて前髪刈られないようにってお願いします」
「ぶふっ!!やっぱアンタ面白いわ」
くすり、と美少女が笑う。
まじ目が癒される。
さっき、鼻から煙出してたとは思わないくらい可愛い。
あ無し無し。脳内から消えろ、鼻から煙。
「そのうち五条が会いに行くかもね」
「五条……?」
「白髪のサングラス」
「なるほど、五条ね。あのモヤシみたいな人」
「モヤシっ!!」
「白くて長いから」
ケラケラ声を出して笑い出す美少女。
しかし……白髪の人も会いに来るのか。
え?何しに?
「あの日、インパクトデカ過ぎて、面白い奴だったねって話してたんだ」
「私そんなインパクト大きい事しました?」
「あれ通常?」
「通常です」
「ヤバいね、アンタ」
私ヤバい?え?アップルパイ10個も買ったから?
私のいつもの買い物ヤバいの?アップルパイは10個で1セットが常識でしょ?え?違うって?
「アップルパイは何個からが通常ですか?」
「一個あればいーじゃん」
「!!」
「驚いた!!って顔するとこじゃないだろ」
「気付いたらアレが普通だったので」
「話せば話すほど面白いね」
確かに幼馴染の友人らには驚かれるけど、私そこまでおかしな行動してるのか……?
中学の時はやらかしたかもしれんが、高校は頑張ってる。頑張って大人しく……いや、してないわ。
今日友達と階段でグリコのおまけ白熱してたら、幼馴染に冷たい目向けられた。
白熱してグゥーリィーコォーのーってやってたら、めちゃくちゃ虫を見る目をされた。
スンッと心が折れそうになったが、グリコ楽しかったから続けた。
「階段見たらグリコのおまけしますよね?」
「しないよ」
「嘘だろ!!」
「ヤベー奴だわ」
「眼帯したり、包帯巻いたり、黒い服装だけに拘ったり、改造制服したりその他諸々してないのに!!」
「大丈夫か、頭」
「元から重症です」
ちょっと中学の時は色んな道に迷ったんだ。
誤魔化す為とはいえ、ちょっと迷ってたんだ。その結果が黒歴史になろうと、迷子だったから。
それに比べたら今グリコを全力で楽しむくらい大丈夫じゃないかな?こないだは校内かくれんぼしようぜ!!ってやってみたら広すぎて飽きたけど。少人数でやるもんじゃない。広すぎた。
なーんて話していたら、いつの間にか煙草を咥えている美少女。
駄目だって言ってるじゃん!!
「口が寂しい」
「エロい……」
「頭湧いてんね」
「美少女が言っちゃいけないセリフかと」
あ、と思い出したのは鞄に入ってるチュッパチャプス。
ごさっと取って美少女へお裾分け。
「なにこの量」
「チュッパチャプス安くて美味しいから」
「おかしいだろ、量」
「駄菓子屋行って買い占めた」
「子供ら泣くよ」
「普通のお菓子買うより倍のお菓子が手には入るから駄菓子屋って素晴らしいよね」
「ありがたいけど、私甘いの無理」
なんっだと!!
美少女が甘いの食べず、何を食べる!?
偏見かもしれないけど、美少女には甘いものが似合うのに……!!と、思ってふと思い出した。
確か駄菓子で……
「あ、あった」
「鞄駄菓子まみれか」
「はい、酢昆布」
「ぶふっ!!」
「甘いの食べすぎたらしょっぱいの欲しいからさ」
酢昆布いいよ。あと茎ワカメもあるよ。
学校で食べてたら皆顔酸っぱくなるけどな。
臭いで酸っぱい顔するよね。
「ヤベー」
「ほら、酢昆布と茎ワカメもつけよう。
皆には内緒だよ」
そっと二つの品を差し出せばお腹抱えて笑う美少女。
そんな笑う?ってくらい笑ってた。
JKは酢昆布も茎ワカメも駄目なの?
友達にも笑われたけどウマイじゃん。
歯がキッてなるけど。
「はー、笑った」
「そんな笑う?」
「話のネタになるわ」
「ネタになることあったかな?」
「じゃあね」
「さようなら」
手を振って別れた。
夜に幼馴染に今日の出来事話したら、ぶひゃひゃひゃと奇妙な笑われ方をした。
「グリコのおまけ!!」
「アレは無いよ。顔般若だったし、声でかいし、白熱し過ぎて近寄りたくなかった」
「お前本当やることぶっ飛んでるわ」
「子供心を忘れていないだけさ」
「だからって昼休みに練り飴必死にこねないでくれない?」
「練り飴!!ぶひゃひゃひゃ」
「あれベタベタで大変だった。細かいベタベタ机についてて、午後の授業不愉快だった」
「酢昆布で教室酸っぱい臭いだし」
「ぶひゃひゃひゃ!!!!」
幼馴染から大変な苦情がきた。
煙草よりテロ行為するなと怒られた。
違法じゃないのに……解せぬ。
あとがき
未成年の煙草は駄目だよ!!
吸うならココアシガレットか酢昆布にしようね。