通行人A
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
やぁやぁ、通行人Aだよ☆
ねぇねぇ知ってるー?
フラグって回収するためにあるんだよ☆
「おや」
いつぞやのやべぇのに再び出会った。
ちなみに前髪の方。
「口に出てるよ」
「まじか」
「まじだよ」
「記憶力やべぇ」
「ヤバい出会い方したからねぇ」
この前髪、やりおる。
人の良さそうな顔をしながら、傷口に塩塗るタイプだ。菩薩面しながら足踏んでくるタイプだ。
「陰湿だなぁ」
「勝手に人のこと想像して引かないでくれないかい?」
「お兄さん一人?」
「君こそ一人かい?」
「うん。いいこだから真っ直ぐ帰るんだ」
「なるほど。金欠か」
「そーとも言う」
万年金欠だよ。高校生だからってお小遣いが増えるわけないんだよ。むしろ、お小遣いは自分で稼がなきゃ貰えないんだよ。
全ての家の子供がお小遣い貰えると思うな!!
真っ直ぐ帰ると言いながら、ブラブラ宛もなく歩く。
ウィンドウショッピングとかかっこ良く言ってみるが、私は冷やかしだ。
「真っ直ぐ帰るいいこじゃないのかい?」
「前髪の人が付いてくるからオウチに帰れないの」
「へぇ」
「ごめんなさい」
名前知らないから前髪の人って言ったら目が開いたよ。怖い。
ブラブラ歩くが、一応理由がある。
"あ……あ……アイスはぁ…チョコミント"
私の後ろを着いてくる、やべぇのがいるんだ。
まじで真っ直ぐ帰ろうとしたんだけど、調子のって近道通ってたらやべぇのいた。
いつものスルースキルで通りすぎようとしたのだが、チョコミント食べたいなぁ……なんて言いながら通ったのが悪かったらしい。
チョコミントにつられて着いてきちまった☆
いや、チョコミント美味しいじゃん?たまに食べたくなるじゃん?けど、限られた季節とアイスの自販機にしかねーんだもん。
買い食いでカップのチョコミント買う奴いるか?カップのチョコミント食べながら歩いていたら迷惑だろ。
真っ直ぐ帰って着いてきたら嫌じゃん。
こーゆーのは、スルーしてれば勝手に居なくなるんだけど、コイツしつこい。
ずっとチョコミントチョコミントって着いてくる。
そして私も食べたいからチョコミント探してんだよ。
「うーん……」
「どうかしたかい?」
「カップで妥協するか、自販機探すか…」
「お酒は20になってからだよ」
「酒の話じゃないから。なんでお酒探して浮浪すんだ」
「アイスかい?」
「うん。食べたいなぁ、と思ってんだけど家まで帰るには溶けちゃうし」
"アイスはぁ……チョコミントです……です"
「何か特定のアイスがいいのかい?」
「チョコミントがいい」
"チョコォミント……チョコミントォはぁいらんかね"
「渋いチョイスだね」
「たまーに食べたくなるのが今日だった」
"チョコミント……ほんのり、チョコミント"
ほんのりってなんだよ。
チョコミントはがっつりチョコミントだろ。
ほんのりだったらそれはチョコミントじゃぬぇ。
あと焼き芋みたいに言うなよ。吹き出すだろ。
後ろを着いてくるチョコミントさんが本当にやばい。どんだけチョコミントに未練あんだよ、と聞きたいが認知したが最後なのを知っているのでスルー。
あとチョコミントチョコミントうるさいから前髪の人の声を聞き逃しそう。
「金欠なんじゃ?」
"チョッコミント"
「流石にアイス買うくらいはありますよ」
"チョォッコメントォ"
「「………」」
コイツ、今チョコメントって間違ったな。
そして前髪の人、もしや見えてるし聞こえてるのか。
「チョコミント売ってる店なんてあるかい?」
"チョコ………たぁっぷり…ミント"
「コンビニチラ見したけど無くて、自販機探してました」
"ミント……ほんのり"
「あー、デパートとかにあるよね」
"チョコミーント"
「なるほど。そこか」
うっっっせーよチョコミント野郎!!!
私と前髪の人の会話にいちいちチョコミント推すな!!
デパート目指して歩けば、なぜかついてくる前髪の人。
視線が私の後ろあたり見てるから、絶対見えてそう。
見える人に出会ったのは初めてだが、仲良くしようとは思わない。だって話しかけて違ったらまじで厨二じゃん。嫌だよ。私は平凡なアオハルライフを送りたいんだ。
「学校はどうだい?」
「お父さんかよ」
「こんな娘を持った覚えはないよ」
「専門学校だとやっぱ一般と違うの?
制服改造OKだし、拡張してるし……不良?」
「ちょっと変わった授業はするけど、校則が緩いだけで変わらないさ」
「………先生苦労しそうだな。ハゲてない?」
「なんでそうなるかな?」
だってさー、どう考えても先生苦労しそう。
一クラスに不良二人もいるんだよ?
そして可愛いお姉さんも二人と行動して、クズと言えるくらいだから問題児な気がする。
「君のクラスは愉快そうだね。主に君が」
「私は大人しい方だよ」
「そうなのかい?」
「なぜ驚く」
学校じゃ友達の前以外は静かにしてなきゃ、どのタイミングでやべぇのに出くわすかわからないからな。
極力大人しくして、できるだけ変人扱いは避けたいじゃん?
ちなみに中学の時はやらかし過ぎて、またかーっていうレベルだった。
厨二拗らせ過ぎて、そーゆーキャラでいくしかなかった。
「中学の時は眼帯して包帯巻いて屋上で叫んだけど」
「やばい奴じゃないか」
「高校は素敵なアオハルライフを目指してるんだ」
「アオハルって時点で頭がアレだね」
「言うなよ。自分が一番アレだとわかってるから」
「残念な子だね……」
めちゃくちゃ同情された。
可哀想なものを見る目を向けられた。
そこまで?そんなにやべぇ……ことは悪ノリでしまくった気がしたが、私そんな罪なことしたかな?
"青春の味ぃ"
「………」
「………」
まずはコイツどうにかしたい。
目的のデパートについて、アイスの自販機でチョコミントを買った。
前髪の人もチョコミントを買った。
そのまま外に出て、人の邪魔にならないとこに腰掛けながら食べる。
「うまい」
「たまに食べるといいよね」
"チョコミントォ"
めっちゃ見られてる。
しかし、やらんぞ。
「うわ、チョコミント食べてる人いる」
「歯みがき粉食べてうまいのかよ」
見知らぬJKにディスられた。
歯みがき粉じゃねぇ。ミントだ。
そして、チョコミントの神の怒りに触れたJK。
"チョコ……ミントォ!!"
「……なんかいきなり寒くない?」
「ね…」
顔色が悪くなったJK。
チョコミントさんが凄い般若顔でJKに着いて行ってしまった。
「……チョコミントってディスられるのか」
「あまり人受けは良くないからかな」
「いつかチョコミントの時代がくるさ」
「かもしれないね」
悪いことはしていないはずなのに、なんだか寂しい気持ちになった。
チョコミントの何が悪い。
爽やかでスッキリして何が悪い。
歯みがき粉じゃねぇ。ミントだ。
チョコも入ってんだぞ。
くどすぎず、甘過ぎず素晴らしいだろ。
いつかの時代に、絶対ブームくるんだからな。
「………帰るかな」
「そうかい?」
「うん。目的のチョコミント食べたし」
「気をつけて真っ直ぐ帰るんだよ」
「お兄さんもね」
「一応女の子だろ」
「お兄さんは変な女に言い寄られそう」
「君とか?」
「おい」
めっちゃ笑っているけど、許さんぞ。
私は変な女ではない。
ちょっと変わった女だ。
そこ、間違っちゃいけないぞ。
「じゃあね、前髪」
「ん?」
「さようなら!!」
ん?の威力が怖いから。まじ、怖い。
「ただいまー」
「おかえり。遅かったね」
「ちょっとチョコミントの旅に出てた」
「…………」
「その引いた顔やめて。チョコミントを馬鹿にしたらチョコミントに呪われるんだからね」
「なにそれ。寒そう」
うん、JK寒そうだった。
スースー寒そうだった。
あとがき
チョコミントを馬鹿にする者は
チョコミントの呪いを受けるよ。
ねぇねぇ知ってるー?
フラグって回収するためにあるんだよ☆
「おや」
いつぞやのやべぇのに再び出会った。
ちなみに前髪の方。
「口に出てるよ」
「まじか」
「まじだよ」
「記憶力やべぇ」
「ヤバい出会い方したからねぇ」
この前髪、やりおる。
人の良さそうな顔をしながら、傷口に塩塗るタイプだ。菩薩面しながら足踏んでくるタイプだ。
「陰湿だなぁ」
「勝手に人のこと想像して引かないでくれないかい?」
「お兄さん一人?」
「君こそ一人かい?」
「うん。いいこだから真っ直ぐ帰るんだ」
「なるほど。金欠か」
「そーとも言う」
万年金欠だよ。高校生だからってお小遣いが増えるわけないんだよ。むしろ、お小遣いは自分で稼がなきゃ貰えないんだよ。
全ての家の子供がお小遣い貰えると思うな!!
真っ直ぐ帰ると言いながら、ブラブラ宛もなく歩く。
ウィンドウショッピングとかかっこ良く言ってみるが、私は冷やかしだ。
「真っ直ぐ帰るいいこじゃないのかい?」
「前髪の人が付いてくるからオウチに帰れないの」
「へぇ」
「ごめんなさい」
名前知らないから前髪の人って言ったら目が開いたよ。怖い。
ブラブラ歩くが、一応理由がある。
"あ……あ……アイスはぁ…チョコミント"
私の後ろを着いてくる、やべぇのがいるんだ。
まじで真っ直ぐ帰ろうとしたんだけど、調子のって近道通ってたらやべぇのいた。
いつものスルースキルで通りすぎようとしたのだが、チョコミント食べたいなぁ……なんて言いながら通ったのが悪かったらしい。
チョコミントにつられて着いてきちまった☆
いや、チョコミント美味しいじゃん?たまに食べたくなるじゃん?けど、限られた季節とアイスの自販機にしかねーんだもん。
買い食いでカップのチョコミント買う奴いるか?カップのチョコミント食べながら歩いていたら迷惑だろ。
真っ直ぐ帰って着いてきたら嫌じゃん。
こーゆーのは、スルーしてれば勝手に居なくなるんだけど、コイツしつこい。
ずっとチョコミントチョコミントって着いてくる。
そして私も食べたいからチョコミント探してんだよ。
「うーん……」
「どうかしたかい?」
「カップで妥協するか、自販機探すか…」
「お酒は20になってからだよ」
「酒の話じゃないから。なんでお酒探して浮浪すんだ」
「アイスかい?」
「うん。食べたいなぁ、と思ってんだけど家まで帰るには溶けちゃうし」
"アイスはぁ……チョコミントです……です"
「何か特定のアイスがいいのかい?」
「チョコミントがいい」
"チョコォミント……チョコミントォはぁいらんかね"
「渋いチョイスだね」
「たまーに食べたくなるのが今日だった」
"チョコミント……ほんのり、チョコミント"
ほんのりってなんだよ。
チョコミントはがっつりチョコミントだろ。
ほんのりだったらそれはチョコミントじゃぬぇ。
あと焼き芋みたいに言うなよ。吹き出すだろ。
後ろを着いてくるチョコミントさんが本当にやばい。どんだけチョコミントに未練あんだよ、と聞きたいが認知したが最後なのを知っているのでスルー。
あとチョコミントチョコミントうるさいから前髪の人の声を聞き逃しそう。
「金欠なんじゃ?」
"チョッコミント"
「流石にアイス買うくらいはありますよ」
"チョォッコメントォ"
「「………」」
コイツ、今チョコメントって間違ったな。
そして前髪の人、もしや見えてるし聞こえてるのか。
「チョコミント売ってる店なんてあるかい?」
"チョコ………たぁっぷり…ミント"
「コンビニチラ見したけど無くて、自販機探してました」
"ミント……ほんのり"
「あー、デパートとかにあるよね」
"チョコミーント"
「なるほど。そこか」
うっっっせーよチョコミント野郎!!!
私と前髪の人の会話にいちいちチョコミント推すな!!
デパート目指して歩けば、なぜかついてくる前髪の人。
視線が私の後ろあたり見てるから、絶対見えてそう。
見える人に出会ったのは初めてだが、仲良くしようとは思わない。だって話しかけて違ったらまじで厨二じゃん。嫌だよ。私は平凡なアオハルライフを送りたいんだ。
「学校はどうだい?」
「お父さんかよ」
「こんな娘を持った覚えはないよ」
「専門学校だとやっぱ一般と違うの?
制服改造OKだし、拡張してるし……不良?」
「ちょっと変わった授業はするけど、校則が緩いだけで変わらないさ」
「………先生苦労しそうだな。ハゲてない?」
「なんでそうなるかな?」
だってさー、どう考えても先生苦労しそう。
一クラスに不良二人もいるんだよ?
そして可愛いお姉さんも二人と行動して、クズと言えるくらいだから問題児な気がする。
「君のクラスは愉快そうだね。主に君が」
「私は大人しい方だよ」
「そうなのかい?」
「なぜ驚く」
学校じゃ友達の前以外は静かにしてなきゃ、どのタイミングでやべぇのに出くわすかわからないからな。
極力大人しくして、できるだけ変人扱いは避けたいじゃん?
ちなみに中学の時はやらかし過ぎて、またかーっていうレベルだった。
厨二拗らせ過ぎて、そーゆーキャラでいくしかなかった。
「中学の時は眼帯して包帯巻いて屋上で叫んだけど」
「やばい奴じゃないか」
「高校は素敵なアオハルライフを目指してるんだ」
「アオハルって時点で頭がアレだね」
「言うなよ。自分が一番アレだとわかってるから」
「残念な子だね……」
めちゃくちゃ同情された。
可哀想なものを見る目を向けられた。
そこまで?そんなにやべぇ……ことは悪ノリでしまくった気がしたが、私そんな罪なことしたかな?
"青春の味ぃ"
「………」
「………」
まずはコイツどうにかしたい。
目的のデパートについて、アイスの自販機でチョコミントを買った。
前髪の人もチョコミントを買った。
そのまま外に出て、人の邪魔にならないとこに腰掛けながら食べる。
「うまい」
「たまに食べるといいよね」
"チョコミントォ"
めっちゃ見られてる。
しかし、やらんぞ。
「うわ、チョコミント食べてる人いる」
「歯みがき粉食べてうまいのかよ」
見知らぬJKにディスられた。
歯みがき粉じゃねぇ。ミントだ。
そして、チョコミントの神の怒りに触れたJK。
"チョコ……ミントォ!!"
「……なんかいきなり寒くない?」
「ね…」
顔色が悪くなったJK。
チョコミントさんが凄い般若顔でJKに着いて行ってしまった。
「……チョコミントってディスられるのか」
「あまり人受けは良くないからかな」
「いつかチョコミントの時代がくるさ」
「かもしれないね」
悪いことはしていないはずなのに、なんだか寂しい気持ちになった。
チョコミントの何が悪い。
爽やかでスッキリして何が悪い。
歯みがき粉じゃねぇ。ミントだ。
チョコも入ってんだぞ。
くどすぎず、甘過ぎず素晴らしいだろ。
いつかの時代に、絶対ブームくるんだからな。
「………帰るかな」
「そうかい?」
「うん。目的のチョコミント食べたし」
「気をつけて真っ直ぐ帰るんだよ」
「お兄さんもね」
「一応女の子だろ」
「お兄さんは変な女に言い寄られそう」
「君とか?」
「おい」
めっちゃ笑っているけど、許さんぞ。
私は変な女ではない。
ちょっと変わった女だ。
そこ、間違っちゃいけないぞ。
「じゃあね、前髪」
「ん?」
「さようなら!!」
ん?の威力が怖いから。まじ、怖い。
「ただいまー」
「おかえり。遅かったね」
「ちょっとチョコミントの旅に出てた」
「…………」
「その引いた顔やめて。チョコミントを馬鹿にしたらチョコミントに呪われるんだからね」
「なにそれ。寒そう」
うん、JK寒そうだった。
スースー寒そうだった。
あとがき
チョコミントを馬鹿にする者は
チョコミントの呪いを受けるよ。