最期まであなたと
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※1年の冬
「ってわけで、私達付き合うことになったよ」
繋がれた手を見せ付けるように硝子ちゃんと五条くんの目の前に突き出す夏油くん。
私は恥ずかしくなって夏油くんの背中に隠れようとするが、夏油くんは笑っている。
「おめでと。私お茶ね」
「おめでと。俺メロンソーダな」
「私が奢る事前提なのおかしくないか?」
「うるせーよ。公開イチャイチャ出来るようになっても今までと変わらねーだろ」
「夏油の顔がうざい」
「ははは、何とでも言いなよ」
上機嫌な夏油くんに対し、五条くんは表情を歪めているし、硝子ちゃんは興味無いように雑誌に目を通している。
そろそろと夏油くんの背中から顔を出せば、硝子ちゃんと五条くんがこちらを見ている。
「傑が嫌になったら言えよ」
「ちょん切るなら手伝うよ」
「硝子、怖いよ」
「おめでと。良かったじゃん」
「傑の性癖歪んでるから気をつけろよ」
「悟、殴るぞ」
「………硝子ちゃん、五条くん
ありがと」
我慢出来なくて、嬉しさにふにゃりと表情が緩んでしまう。
どういたしまして、と二人から返ってきて恥ずかしさよりも嬉しさが勝ってしまう。
夏油くんを見上げれば、優しく笑って頭を撫でてくれるので、胸がポカポカと暖かくなった。
それを見ていた五条さん、硝子ちゃんが無言になり、頭を撫でてくる。
「良かったな」
「良かったね、名前」
「私の時とはえらい違いだね」
「部屋でヤるなよ」
「悟はまず突然部屋に入るの止めてくれ」
「えー」
「えー、じゃない。
声かけと同時にドアを開くな」
「だって鍵開いてるし」
「君がドアノブ壊す勢いだからだろ」
ギャーギャーと騒ぎだした二人に、硝子ちゃんは呆れ、私は笑った。
「名前、出掛けないか?」
休日に夏油くんからの、誘い。
「どこに行くの?」
「デート。制服デートしないか?」
「す、する!!今すぐ用意するから待ってて!!」
バタバタと慌ただしい私に、夏油くんはクツクツと笑っていた。
髪型を整えて、軽く化粧をして……待たせるわけにはいかないと、急ごうと思うほど身嗜みが気になってしまう。
「ごめんなさいっ、お待たせ!!」
「化粧してくれたのかい?」
「代わり映えしなくてごめんね」
「可愛いよ」
流れるような動作で、額にチュッとキスを落とす夏油くんに一気に顔が熱くなる。
そんな私の反応が面白いとでも言うように、笑う夏油くん。
「手慣れてる……っ」
「そうかい?したかったからしただけだよ」
「夏油くん、年齢誤魔化してない?本当に同い年かなぁ?」
「酷いね。そんなに老けてるかい?」
「大人だから……私みたいなお子様と恋愛するの疲れない?」
「疲れないよ」
「嘘。色んな経験してる恋愛上級者でしょ?」
「色んな経験って?」
「………盗んだバイクで走り出したり?」
「ふっ、ははは!!
流石にそれはしてないなぁ。やんちゃだったことは認めるけどね」
手を繋いで、反対の手で口元を覆い笑う夏油くんはいつもより子供っぽく見える。
いつも大人っぽくて、私より色気もあり……五条くんも硝子ちゃんもそうだが、彼らと比べて私が子供なのは認めるが、彼らは同い年とは思えないくらい大人に見える。
「やんちゃだったんだ」
「まぁね。確かに恋人も居たし遊んでたのは認めるけれど、多分私もまともに誰かを好きになったのは名前が初めてだよ」
「………へ?」
「好きになると言うことが
誰にも渡したくない独占欲があり
見てるだけじゃ足りなくて触りたくなり
触っていたら満たされるけど物足りなくて
愛おしいと思う事なら名前が初めてなんだ」
「………っ!!」
「好きだよ。誰よりも」
「………夏油くん、ズルいっ」
愛おしい、と表情で、瞳で伝えるように。
繋がった手は離れないけど痛くなくて。
「私も……好き、だよ」
「うん」
手を繋いであちこちを見て歩き、途中買い食いして、笑って。
特別なことはしていないけれど、夏油くんと一緒なだけで特別な事に感じてしまう。
「また一緒にデートしてくれるかい?」
「うん!!
今日、とっても楽しかった!!
だから……あの……また、一緒に…
す、傑くんと、お出掛けしたい」
「………」
「あの……えっと、傑、くん?」
「名前」
勇気を出して名前で呼んでみたら、傑くんの動きが止まった。
名前を呼ばれて顔を上げれば、唇に柔らかな感触。
至近距離にいる傑くんに、目を見開く。
ほんのりと顔が赤く染まっている。
「どこでそんな可愛いこと覚えてくるんだい?」
「………顔、赤いよ」
「そういうとこは見ないでもらえるかい?」
「傑くん」
「………なんだい、名前?」
"もう一回"と耳元で囁けば、きょとんとした顔をしたあと、嬉しそうに目を細める傑くん。
"何度でも"と、お互いに目を閉じて唇を重ねた。
そしてお互いに顔を見て、笑う私達。
「あいつらバカップルだな」
「元々だろ」
「傑が初々しくてウケる」
「可愛いじゃん」
心配で付き添いする二人がいたとか、いなかったとか……。
あとがき
同級生へ報告とデート。
五条さんは着いて来そう(笑)
硝子ちゃんも面白そうと来そう。
「ってわけで、私達付き合うことになったよ」
繋がれた手を見せ付けるように硝子ちゃんと五条くんの目の前に突き出す夏油くん。
私は恥ずかしくなって夏油くんの背中に隠れようとするが、夏油くんは笑っている。
「おめでと。私お茶ね」
「おめでと。俺メロンソーダな」
「私が奢る事前提なのおかしくないか?」
「うるせーよ。公開イチャイチャ出来るようになっても今までと変わらねーだろ」
「夏油の顔がうざい」
「ははは、何とでも言いなよ」
上機嫌な夏油くんに対し、五条くんは表情を歪めているし、硝子ちゃんは興味無いように雑誌に目を通している。
そろそろと夏油くんの背中から顔を出せば、硝子ちゃんと五条くんがこちらを見ている。
「傑が嫌になったら言えよ」
「ちょん切るなら手伝うよ」
「硝子、怖いよ」
「おめでと。良かったじゃん」
「傑の性癖歪んでるから気をつけろよ」
「悟、殴るぞ」
「………硝子ちゃん、五条くん
ありがと」
我慢出来なくて、嬉しさにふにゃりと表情が緩んでしまう。
どういたしまして、と二人から返ってきて恥ずかしさよりも嬉しさが勝ってしまう。
夏油くんを見上げれば、優しく笑って頭を撫でてくれるので、胸がポカポカと暖かくなった。
それを見ていた五条さん、硝子ちゃんが無言になり、頭を撫でてくる。
「良かったな」
「良かったね、名前」
「私の時とはえらい違いだね」
「部屋でヤるなよ」
「悟はまず突然部屋に入るの止めてくれ」
「えー」
「えー、じゃない。
声かけと同時にドアを開くな」
「だって鍵開いてるし」
「君がドアノブ壊す勢いだからだろ」
ギャーギャーと騒ぎだした二人に、硝子ちゃんは呆れ、私は笑った。
「名前、出掛けないか?」
休日に夏油くんからの、誘い。
「どこに行くの?」
「デート。制服デートしないか?」
「す、する!!今すぐ用意するから待ってて!!」
バタバタと慌ただしい私に、夏油くんはクツクツと笑っていた。
髪型を整えて、軽く化粧をして……待たせるわけにはいかないと、急ごうと思うほど身嗜みが気になってしまう。
「ごめんなさいっ、お待たせ!!」
「化粧してくれたのかい?」
「代わり映えしなくてごめんね」
「可愛いよ」
流れるような動作で、額にチュッとキスを落とす夏油くんに一気に顔が熱くなる。
そんな私の反応が面白いとでも言うように、笑う夏油くん。
「手慣れてる……っ」
「そうかい?したかったからしただけだよ」
「夏油くん、年齢誤魔化してない?本当に同い年かなぁ?」
「酷いね。そんなに老けてるかい?」
「大人だから……私みたいなお子様と恋愛するの疲れない?」
「疲れないよ」
「嘘。色んな経験してる恋愛上級者でしょ?」
「色んな経験って?」
「………盗んだバイクで走り出したり?」
「ふっ、ははは!!
流石にそれはしてないなぁ。やんちゃだったことは認めるけどね」
手を繋いで、反対の手で口元を覆い笑う夏油くんはいつもより子供っぽく見える。
いつも大人っぽくて、私より色気もあり……五条くんも硝子ちゃんもそうだが、彼らと比べて私が子供なのは認めるが、彼らは同い年とは思えないくらい大人に見える。
「やんちゃだったんだ」
「まぁね。確かに恋人も居たし遊んでたのは認めるけれど、多分私もまともに誰かを好きになったのは名前が初めてだよ」
「………へ?」
「好きになると言うことが
誰にも渡したくない独占欲があり
見てるだけじゃ足りなくて触りたくなり
触っていたら満たされるけど物足りなくて
愛おしいと思う事なら名前が初めてなんだ」
「………っ!!」
「好きだよ。誰よりも」
「………夏油くん、ズルいっ」
愛おしい、と表情で、瞳で伝えるように。
繋がった手は離れないけど痛くなくて。
「私も……好き、だよ」
「うん」
手を繋いであちこちを見て歩き、途中買い食いして、笑って。
特別なことはしていないけれど、夏油くんと一緒なだけで特別な事に感じてしまう。
「また一緒にデートしてくれるかい?」
「うん!!
今日、とっても楽しかった!!
だから……あの……また、一緒に…
す、傑くんと、お出掛けしたい」
「………」
「あの……えっと、傑、くん?」
「名前」
勇気を出して名前で呼んでみたら、傑くんの動きが止まった。
名前を呼ばれて顔を上げれば、唇に柔らかな感触。
至近距離にいる傑くんに、目を見開く。
ほんのりと顔が赤く染まっている。
「どこでそんな可愛いこと覚えてくるんだい?」
「………顔、赤いよ」
「そういうとこは見ないでもらえるかい?」
「傑くん」
「………なんだい、名前?」
"もう一回"と耳元で囁けば、きょとんとした顔をしたあと、嬉しそうに目を細める傑くん。
"何度でも"と、お互いに目を閉じて唇を重ねた。
そしてお互いに顔を見て、笑う私達。
「あいつらバカップルだな」
「元々だろ」
「傑が初々しくてウケる」
「可愛いじゃん」
心配で付き添いする二人がいたとか、いなかったとか……。
あとがき
同級生へ報告とデート。
五条さんは着いて来そう(笑)
硝子ちゃんも面白そうと来そう。